1 :
名無し物書き@推敲中?:
ある種作成者の構成力が問われる三題噺のスレです。
1.お題となるキーワードを書き込む
2.お題が3つ集まったところで、そのお題を基にした文章を考える
3.文章内に与えられたお題3つは必ず文章内で使用すること
4.ジャンルの有無は問わない(小論文・ポエム・恋愛小説・コメディetc)
5.できるだけ400文字以内で
三題なのに2ゲトーとはこれいかに。
つまらんな。なんも落ちとらん。
どーも、すみません(三平で
三語スレに似ているが、ジャンルは問わないのか。
三題噺というからには必ず落としてほしいところだが……。
お題は「七夕」で。
4 :
1:2005/07/05(火) 23:01:16
>>3 風流でいいね〜
もともとは噺家が寄席で客からお題をもらってアドリブで演ったのが始まりなんだそうな
俺もそっちの方向希望なんだがね
それじゃあ
「ジャスコ」
5 :
えいいち:2005/07/05(火) 23:14:14
ジャスコなんて行ったことないけどさ、
「プラモ売り場」
6 :
1:2005/07/05(火) 23:33:10
【七夕】【ジャスコ】【プラモ売り場】
7月7日(木) 七夕
俺は今大変困っている
うちの女房が帰してくれない
俺「もう勘弁してくれよ〜」
妻「何言ってんの!まだまだ買うものあるんだから!」
たまたま休みだったから妻に連れられてジャスコへ行ったのが間違いだった
「子供の服を買いたいから」という理由で買い物に出かけたのだが、
……なんで自分の服を買ってんだよ
最初は目的のものだけのはずだった、あの悪魔の甘美な囁きさえなければ・・・「婦人服5着で4千円」だと?くぅっ!恨むぜジャスコ!
時刻はもう午後4時半を回っている
今日入荷の最新作を買いに5時までに俺はプラモ売り場に行きたいのだ
俺「ほら!もういいだろ、早く帰ろうぜ!」
妻「馬鹿言ってんじゃないわよ、まだまだ買うものあるんだからね」
ジャスコを出た時刻 16:55 〇| ̄|_
完
ウーンかなりオチが弱いな、自分の文才のなさにあきれるよ・・・
7 :
1:2005/07/05(火) 23:36:23
とまあこんな感じで・・・
8 :
えいいち:2005/07/05(火) 23:43:18
10 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/06(水) 00:13:32
七夕・ジャスコ・プラモ売場
毎年、七夕の季節になる度に思いだす。貴方に抱かれた日々のことを。
太股のつけ根がきゅうんとなるような、冷たい枇杷の味がした甘く長いキス。
埃っぽいような男臭い、草の汁のような体から染み出る汗の匂い。
わざと首元に残るようにお願いした赤く隠微な跡。
翌朝の授業中では生理が始まったのかと錯覚するぐらいの、
お腹の中でプラモデルの戦車が暴れだしたかと感じるような、子宮内膜の依れによるいやらしい痛み。
女で産まれて良かったと初めて思えたのは貴方とのトキメクまぐわいがあったからこそ。
ねえ、覚えてる?いつだったか、授業をさぼって駅前のジャスコの男子トイレでしちゃったことあったよね。
あの時は大変だったよね。プラモ売場の男の人がさ、顔面蒼白で駆けこんできたんだもの。
本当、びっくりよね。平日昼間の男子トイレに大をしに来る人がいるなんて予想もつかなかった。
う〜ん、う〜ん、って唸ってたよね。隣で。貴方、プラモ屋のご主人に対抗して
う〜ん、う〜んってわざと喘ぎ声を洩らしてたでしょ?随分長かったけど、途中で臭いがしてきたから萎え気味だったのよね。
で、結論から言うと、プラモ屋の旦那の長ウンコよりもあんたの方が早かったってこと。
サイテーよね。別れてよかったかもしれない。
私はトイレで長ウンコをしてう〜ん、う〜ん、と唸る度に貴方のことを思いだす。抱かれた時のことを。
おかげですっかりウンコ恐怖症ですわ。
11 :
1:2005/07/06(水) 00:16:16
>>10 明確な地名(ジャスコの男子トイレ)が出ている分、必要以上に生々しい・・・w
ジャスコ社長の倅ってのが国会議員さんでそのうちジャスコにポストができたりしてぇ、
なんて思いながら近所のジャスコへ参りますとプラモ売り場の横が文房具屋で、
手前は作家志望なもんですから文房具屋に笹の葉が見えちゃあ寄ってくのが人情ってもんだ。
そいで、いっちょ願掛けしときましょうかって時にガキが大きな声で騒いでやがる。
不良品がどうのこうのといっちょまえに店員に向かってクレーム垂れてるわけなんで。
手前も手前で店員がどう対応するのか気になっちまって見てみたら、そのガキと目が合っちまった。
「おじさん、ひどいんだ。箱を開けたらこのロボット、足がないんだ」とガキが言う。
「足なんて飾りだってことが子供にはわからんのですよ」と店員も言う。
さて困った。手前はロボットには明るくない。今はただのしがねぇブンヤなんすが
昔は政治記者なんてぇやってましたんで郵政民営化がどうのたぁことなら多少はわかるんでげすが
小泉さん、郵星って星に願いを込めたんでしょうなぁなんて駄洒落はガキにゃあ通じない。
仕方なくプラモデルの箱を見るとロボットには確かに足がついてやがる。こりゃあ確かに不良品だ。
で、手前は言ってやった。ロボットの名前がまたよかった。
「なぁ、ボウズ、今日は七夕だ。ロボットに足がないのには意味がある。こいつぁ短ザクって言ってな──」
お後がよろしいようで。
落語なんて「笑点」でたまに耳にするかしないかで、
ほとんど知らないが、こんなもんで許してくれ。
初めてコメディ(?)というものを書いてみた。
>>1、三語スレのようなカブり防止ではなくて、
御題を出した三人がそれぞれ文章を書いてみてはどうだろうか。
健闘を祈る。
13 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/06(水) 22:55:21
では次のお題……
「シベリア」
14 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/07(木) 21:42:47
「宦官」
15 :
":2005/07/07(木) 23:44:27
「タコス」
16 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/08(金) 01:23:06
宦官がシベリアに辿り着きタコスを……
このお題は流そう
18 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/08(金) 09:57:01
>>17 特にそういう指定はないだろ
まあどちらにしろこのお題は難しいな
19 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/08(金) 10:11:21
過疎板だから、一人が三つの題を振るということでもいいような……。
ネタも入りづらいし。
20 :
えいいち:2005/07/08(金) 10:57:02
「シベリア」「宦官」「タコス」
宦官がお偉いさんの命令でシベリアに飛ばされた。
そこで宦官はロシア人にこう言われた。
「お前のあそこ、タコスみたいだぞ」
初めて書いてみたので、意味がおかしいかもしれません。スマソ。
「シベリア」「宦官」「タコス」
刺すような痛みが下腹部を襲った。赤ら顔の軍医、アレクサンドル
だった。ウオッカで息を荒くした彼は、下品な笑みを口元に浮かべ、
包帯で覆われた私のからだを弄っていた。
酷寒のシベリア収容所の簡素なベッドの上で、私は力なく首をふった。
アレクはそそくさとズボンを脱ぎ、包帯で覆われた私の足を持ち上げた。
でっぱった腹が、太ももの裏にぺたぺたと当たり、ベッドが音をたてて軋
んだ。
凍傷を負い、宦官さながらのからだを犯されながら私は、10年前に両親
の反対を押し切り、南の地へと移り住んだ兄を想った。
熱い太陽の下、一度も会ったことのない兄嫁のマリアが作った、訳のわ
からない香辛料の入った料理や、確か「タコス」と言う名前だったか?
とうもろこしの粉で作るメキシコの饅頭を、兄は今も食べているのだろう
か?たらふく喰ったあと兄は、マリアの尻を持ち上げるのだろうか?
アレクのように荒い息を吐いて……。
22 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/08(金) 16:54:35
3語やん
24 :
1:2005/07/09(土) 20:07:36
>>23 「三題噺」も「三語」も実は同じもの。
立てる際に「三題噺」で検索確認したからヒットしなかったんだな。
というか2chで三題噺のことを「三語」といてるのを知ったのは
実はこのスレを建てた後だったんだわ
というわけでどういう方向性にすればいいか思案中
25 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/17(日) 18:03:58
終わり?
お題「血族」
27 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/17(日) 23:35:45
んじゃ、「山手線」
28 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/18(月) 00:15:35
お題「死体」
>>1
まぁ君のやりたい方向性はなんとなくわかる。
ただ1つだけ言わせてくれ。
笑点は落語をやる番組じゃない。やってるのは大喜利。落語じゃない。
ちなみに12のは、個人的に地口落ちは好きじゃないけど悪くないと思った。
「江分利満氏の華麗な生活」てありますやろ、何て言うたかな、そうそう山口なんたらの。
でまぁこないだ山手線で帰るときに、新潮文庫たら何たら広告垂らしてあったりしますねんけど、
夏のミステリーツアー特集いうて。
そしたらその山口なんたらの名前見掛けたわけですわ。
なんやケッタイやなぁ「血族」て横溝なんやらみたいなんも書きよるんかいな、
もの書き言うのんは節操ないもんやなぁ思てたら
出し抜けに「ドンッ!」て止まりましてん、
「只今人身事故がありましたため…」
なんやまた暑いさなかに飛び込みかいな、
死体も早よぉ腐るしかなんなぁ思てたんですけど、
よぉ考えたらだいぶ離れてるんですよ駅から。
たっかいフェンスもコンクリの塀もあるし。
ホトケさんな、そこ登っとるわけですよ。わざわざ。
ボクの素人考えですけど、あんまり見られたくなかったんでしょうね、飛び込むところを。
ほら駅のホームやったらこの時期夏休みで
ぎょぉさんおるわけじゃないですか、人が。
ホトケさん、ヒトミ知りやったんちゃいますかねぇ。
31 :
30:2005/08/30(火) 23:23:27
「らくごのご」の鶴瓶みたいに、しどろもどろな感じを出そうとしたあまり
落ちが強引になってしまってますが
そこは本家も同じということで。
一昔前はAA板にあったり
オカルト板にも怪談三題噺やら
何やらあったものですが。
32 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/22(土) 23:28:48
aga
”インテリジェント・ゴリラスーツ”を常に身に着けることが、この未来社会での第一のルールだった。
それを着用しない外出は、まさしく死を意味した。ゴリラスーツに装備された高価な機械が発見次第
すぐ反応し、パワーアームで、即撲殺。辺り一面が肉片や汚物で汚れても、パワーアームできれいに
掃除するから手は汚れずに済む。未来社会では水は人の命よりも高価だから、それは環境にも
やさしい。指先すべてに仕込まれた、肉食の昆虫が全ての肉片や汚物を食べてしまうのだ。その後、
今度は虫が排泄した糞がゴリラスーツの動力となるのである。何と合理的であろうか。
このゴリラスーツを開発した、J・チャリティ博士はその為に大いに苦労した。
34 :
名無し物書き@推敲中?:2006/02/13(月) 21:39:01
あじゃすと
35 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/14(金) 09:57:48
この板、無駄スレ多杉。
<><>
<><>
この前いったことは気にしないでね
39 :
名無し物書き@推敲中?:2006/09/02(土) 17:35:16
<><>
40 :
ドッカーン!:2006/09/30(土) 11:23:41
アスペルガー残飯、諦めて働け。おまえに小説は無理だって。
珊瑚ひどいしこっちに移住すっか
43 :
名無し物書き@推敲中?:2007/03/04(日) 19:35:50
なんだこのすれ!?
44 :
『板、住人、インターネット』:2007/03/10(土) 17:49:51
暗闇の中。淡く光るパソコンのディスプレイ。振動音が辺りに満ちる、そこが最後の部屋だった。
人はいない。だが、つい五分ほど前までは居たようではあった。食べ残したスナック菓子と飲みかけのビールが、蒼白く机の上に浮かびあがっている。
(住人はどこへ行った?)
奴が逃げ込んだとの通報を受けた部屋で起きた小さな謎を確かめるために、銃を片手に私は部屋へ滑るように侵入した。床板をきしませないように、奴の気配を伺いながら慎重にパソコンの前へ向かう。見た画面はインターネットに繋がっていた。
(ここで何があった?)
疑問は大きくなる。何か手掛りはないのか。すがるようにクリックしたフォルダに俺は戦慄した。
男が奴に拷問される動画が流れだしたのだ。場所は……この部屋! ではこの男は……。
物音がして振り向いた入口に、奴の仮面が不適に笑っていた。仮面は音もなく移動すると、扉は勢いよく閉まった。そこには拷問され、体半分だけが原型を留めていない男の死体がぶら下がっていた。
適当にお題作って書いた。
次のお題も一応書いとく。
『珈琲、鍋、戦車』
「もしもあなたが壊滅し孤立した戦車部隊の部隊長で――いえ、もしもの話です。あなたの中隊の戦歴は聞き及んでいます――
数分おきに雷鳴のとどろくあの落ち着かない夜陰の中、せめてコーヒーでも飲んで口の中をさっぱりさせたい時――
しかし部隊員の背嚢の中にコーヒーは見つけたもののあいにくポットが無かったとき、そんな時、このカルノフを雇っておけば安心でございます。
なぜならば、いえ、カレル中尉、そうは思いませんか。バカげた話でございますが――。戦車って、ひっくり返して底を剥げば――まるで巨人の使うコーヒーポットのようではないかと。ははは。いえいえ。
しかしカレル中尉殿は簡単でございます。カルノフにただそういうふうにやれとお命じになればいい。4才の頃から”巨人”とあだ名されていいたカルノフは、
こともなげにそれをやってごらんにいれるでしょう。
というのはもちろん冗談でございますが、カルノフの前職はコックでございまして、140キロにも及ぶスープ鍋5つ分の火の番をしておりました。
たいへんな力持ちでございます。中尉の隊になくてはならない人材だとは申しませんが、あってもよい人材だと思います。私見を述べさせていただくならあったほうがいい、と。
性格は従順です。今なら月額******でご紹介させていただけるかと思われます」。
おもあいろくねえな。ぱっと思いついたときはもうちっとおもしろいかと思ったが。
題を3つ出せばいいのか。どうしようか。じゃあ「箸、スプーン、スパゲティー」にしようか。
48 :
名無し物書き@推敲中?:2007/07/10(火) 19:23:52
あ
49 :
名無し物書き@推敲中?:2007/07/10(火) 20:02:15
今日の昼飯はスパゲティー。理由はさっき見た夢で食い損ねたから。
寝ぼけた頭で麺を茹で、トマトケチャップで味付けする。
味にこだわりはない。色が赤であればそれでよかった。
フォークがなかったので、スプーンで食べることにしたが、食べづらい。
面倒なので手づかみで食べてみたが、硬い。
よく見たら割り箸だった。どうやら俺は割り箸を茹でたらしい。
このスパゲティもどきをどうするか、少し考えた。
「フォークを買いに行こう」
戻ってくるころには冷めているだろう。それはそれでよいものになっているかもしれない。
俺は自室へ行き、財布の中身を確かめて携帯を持ち、ネットで注文した。
これで明日には昼飯が食えるだろう。フォークが来るまで一眠りして待とう。
50 :
49:2007/07/10(火) 20:51:59
次のお題
「四月、雪、空き地」
文章書くよりお題を考える時間の方が長いってどういうことだろう
彼女がいなくなって三ヶ月がたっていた。
僕のやったことは結局のところ虐待を世間に教えることになったため
すぐに彼女の家は無人になり、そこはもう空き地になっている。
『私が我慢すればずっといっしょにいられるんだよ?』
肩に積もった雪を払いもしないで彼女はあかぎれで真っ赤になった手をぼくに重ねた
『……私はこのままでも我慢できる』
僕は彼女を抱きしめた。
『……ごめん』
嗚咽し始めた彼女に僕が出来たのは強く抱きしめることだけだった。
そして四月。
いま、空き地に残された桜の木からはあのときの雪のように花びらが舞う。
彼女も僕の知らないどこかで新しい世界に踏み出したのだときっと思う。
四月の雪は溶けることなく僕の肩に降り積もっていった。
次のお題は
「流れ星 蛍 空きビル」で
53 :
名無し物書き@推敲中?:2007/12/26(水) 23:50:11
4 :名無し物書き@推敲中?:2006/02/02(木) 10:26:04
ハイさん。去年も残飯はスレッド乱立戦法にでたよね。
あんときゃ7つもごはんスレッドが立った。
掲示板参加者、サーカス観客だけでなく 作家でごはん 悪質常連が
残飯の異常さに気付いたきっかけになったね。
今回の二つ目はどういう意味なんだろうね? ハイさん。
犯罪心理学の権威としてコメントを頼むよ。
5 :名無し物書き@推敲中?:2006/02/02(木) 10:32:48
ズバリ、削除狙い、だね関口君。
「上手くいけば「 作家でごはん 5」を消せるかもしれない。
ここが消されてもモトモト」
なぜ「 作家でごはん 5」を消したいか?
劣勢挽回なんだね、関口君。
だいぶ前からスレッドは残飯ではなくごはんスレッド被害者友の会が立てている。
おもしろ半分でね。
立った以上は負けたくないから残飯と私は踊っているだけだ。
54 :
名無し物書き@推敲中?:2007/12/26(水) 23:50:58
いくらでもあるよ
残飯
55 :
名無し物書き@推敲中?:2007/12/26(水) 23:54:04
56 :
名無し物書き@推敲中?:2007/12/27(木) 00:05:11
連作かよ
57 :
名無し物書き@推敲中?:2008/05/04(日) 10:13:56
七夕になるといつも夕陽が綺麗だ。
でも、彼には弔いの光に見える。
今年も良く眠れそうだ。
>>1->>1000
出直して来い
なんで三題話は人気無いんだ?
ネットで賞に応募するでも無いくだらない文字列うpするより、
よっぽど力になると思うんだが。
全員同条件だから優劣がはっきりわかるし。
自己完結のケータイ文字列なんて皆ウンザリでしょ?
創作文芸板の皆で、レベルアップしていこうよ。
文章力には三題話が一番ですよ。
誘導サンクス
ちょおま秋篠宮殿下の変な顔撮るなよ
65 :
名無し物書き@推敲中?:2009/02/15(日) 13:24:51
『珈琲、鍋、戦車』
「本当にやるの・・・?」
「やってみよう。」
止めた方がいい。闇鍋をやろうだなんて。くだらない。
私の制止も聞かずに彼は暗い部屋で鍋をかき混ぜる。
部屋の中心に置かれた土鍋は、既に手遅れのような怪しい臭いを漂わせている。
コーヒーのようなものが入れられたのだろう。
何かが鍋に注がれる音と、むせかえるような臭いが追加された。
私は声を荒らげたが、それ以上は何も言わなかった。
彼が私と同じ世界に生きていられる時間はもう残り少ない。
彼に宣告された余命は尽きかけていた。
部屋の中は彼の大好きな戦車のプラモデルが溢れている。
せめて、最後は自宅で好きに過ごさせてやりたい。
彼の両親の願いだった。
彼の精神は衰退し、擦り切れて、崩壊した。
突如、何かに取り憑かれたかのように叫びだしたり、暴れだすこともあった。
その彼が提案した闇鍋なのだ。どうして断われよう。
闇の中でプラスチックが折れる音がした。
「戦車・・・僕の好きなものを入れる・・・。」
狂った彼は、大切にしていた戦車のプラモデルを破壊し、鍋に入れ始めた。
私はおかしくなってしまった彼を見ていることに耐えきれなくなり、泣いた。
「もっと・・・・生きていたかった・・・・なぁ・・・へへ・・・へ」
66 :
名無し物書き@推敲中?:2009/02/15(日) 13:27:01
>65
次のお題を出しなされ。
69 :
名無し物書き@推敲中?:2009/02/22(日) 11:01:58
「もぉー、急に降りださないでよ」
突然降りだした大雨に、私は一人で愚痴をこぼした。
でも、制服が濡れたら大変。私は急いで、近くにあった店の軒下に雨宿りさせてもらった。
生徒会の仕事ですっかり遅くなって、辺りは既に暗い。早く帰りたいのに、この雨じゃ歩けないよ……。
やむまで気長に待つか、と私は空を見上げた。
その時、雨雲の割れ目に、流れ星が消えていった。
――私は、昔から流れ星が嫌いだ。
輝いて、一生懸命輝いているのに、その輝きは月なんかに比べたら微弱なもの。それに加えて、すぐに散ってしまう。
何だか、人の恋みたいで、好きになれなかった。
「なーに堅い顔造ってるんだ」
突然、店から一人の少年が出てきた。
見覚えのある顔――同じクラスで幼馴染の恭介君だった。
「流れ星があって、ね」
「お前、昔から流れ星嫌いだったよな」
人ごとみたいに笑う恭介君。そりゃあ流れ星が嫌いな人間なんて、私だけだろうけど。
「――ちょっと目瞑ってみ」
「え?」
「いいから」
言われるまま、私は目を瞑る。
直後、額に何かの感触が走った。
慌てて目を開けると、そこにはおかしそうに笑う恭介君が、鏡をこちらに突き出していた。
鏡に映った私の額には、一つの歪な星が、頼りなさ気なボールペンの細いインクで書かれていた。
「ボールペンで書かれた流れ星は消えない。そうだろ」
言い終えぬうちに、恭介君は私と唇を重ねた。
――消えない恋もあるってことを、私は知った。恭介君と、消えない恋を築いていこう。
70 :
名無し物書き@推敲中?:2009/02/22(日) 12:00:18
セックスして汗かいたら消えちゃうけどね
その流れ星
71 :
文学青年:2009/02/25(水) 12:09:13
72 :
名無し物書き@推敲中?:2009/02/25(水) 16:17:47
ツンデレ、マフラー、クリスマス
73 :
名無し物書き@推敲中?:2009/02/27(金) 01:23:00
ツンデレ、マフラー、クリスマス
雪だ。
僕の少し前を歩く君は不機嫌そうに「だから何?」と吐き捨てるように言った。
そうか、今年はホワイトクリスマスか。
中学生じゃあるまいし、たかが雪で大騒ぎできるような気力も活力もない。
街灯に照らされた雪は幻想的な温もりをその冷たい結晶の中に秘めている。
いけない、すっかり暗くなってしまった。
素晴らしく現実味のない空間を、僕達は二人だけで歩いていた。
隔離されているわけでもないその空間で、不思議と僕らは二人きりだった。
雪が降り積もる白くて暗い道を歩いている君は何故か早歩きだ。
不意に、君が真っ赤な顔をして振り替えった。
君は僕を睨み付け、噛み付くような勢いで僕に話し掛ける。
「あ、あのっ………ま……マフラーっ!」
差し出された手にはプレゼント用の包装用紙が握られていた。
君は真っ赤なままそっぽを向いた。
「ク……クリスマスだから作ってやっただけだから!勘違いするなっ!?」
早口でそう言うと、君は振り向いて駆け出す。
あっという間に君は幻想的な光の舞台から消えてしまった。
……まったく。つくづく“彼”は不器用な“男”だ。
普通、手編みのマフラーなんぞ自分の“彼女”に渡すものか?
編み物などしことないくせに。
僕は呆れたように微笑みながら彼の去っていった方向を見つめていた。
74 :
名無し物書き@推敲中?:2009/02/27(金) 11:10:33
この板面白いな
お題
雪 カイロ 春
75 :
文学青年 ◆F99w/LWDGM :2009/02/28(土) 19:06:21
雪、カイロ、春
もう二月も終わるというのに、私の住んでいる地域では雪が積もった。都心から離れた下町で一日の行動が完結する私は、公共交通機関を利用しない。徒歩通勤だ。雪に生活のリズムを崩される心配はない。
住み慣れた町の歩き慣れた道で、いつもとは違う風景を眺めながら私は帰路に着いた。積ほどの雪など本当に久しぶりだ。
ふと視線を落とすと、足元に広がる白い大地の中に積雪のない部分があった。
カイロだ。おそらく数分前に落とされたものだろう。その熱で周りの雪はすっかり溶けて、こげ茶色の地面が露出している。
私は近付き、それをしげしげと見つめていた。するとあることに気が付いた。
泥水を吸って重くなったカイロを指で摘み、そっとどかす。そこには小さなタンポポが咲いていた。潰れてこそいたが、白い雪を背景に映えるその黄色の花びらは鮮やかな春の訪れを私に見せてくれた。
そういえば昨日まで暖かかったもんな、などと考えながら私は暖かな気持ちで白い帰路を辿った。
76 :
文学青年 ◆F99w/LWDGM :2009/03/01(日) 15:47:49
次のお題ください
77 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/01(日) 15:49:52
日大 派遣 路上
78 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/01(日) 15:53:19
おら、どした?
日大 派遣 路上
79 :
文学青年 ◆F99w/LWDGM :2009/03/01(日) 16:33:26
80 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/01(日) 18:08:21
俺は、日大を出ている。
学歴には、拘っていない。
もちろん、高卒で路上に寝泊まりしている奴らのことを思うと、
蹴飛ばしたくなるほどの優越感に浸ったりもするけれども、
おら、くせぇんだよ、おまえら、
シュッ!
81 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/01(日) 18:11:25
東大 慶応 日大
俺は東大を出ている。
学歴には、拘っていない。
もちろん、慶応を出た大企業の奴が、日大卒の派遣労働者を蹴飛ばしているのを見ると、
くすくすと腹の底から優越感が、
おら、顔面にパンチ入れろ、
ハオォゥッ!
82 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/02(月) 02:41:40
ブランコ、シャーペン、核融合炉
83 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/02(月) 03:23:19
俺は核融合炉でブランコ遊びをしていた。ブランコから飛び降りるとシャーペンが尻の穴に刺さって死亡した。
84 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/02(月) 03:25:44
コンドーム 婆 チェーンソー
となりに住んでる婆にチェーンソーで脅されながら逆レイプされた。
だがさりげなくコンドームをつけてくれたことは彼女なりの優しさだったのかもしれない。
こういうお題でちゃんとしたもの書ける人は尊敬する。
86 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/02(月) 14:13:40
87 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/02(月) 14:48:33
柿の種 ピルクル カップ麺
88 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/02(月) 14:49:35
89 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/03(火) 12:39:27
柿の種とピルクルをカップ麺にいれて、沸騰したお湯を注いで三分。
そこに息子を突き刺すと……
「らめえぇぇぇっ!!」
90 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/03(火) 14:15:30
雪 コモドドラゴン インターネット
でよろしく
91 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/04(水) 08:57:19
俺の名前は雪!
ある日インターネットをしていたら、後ろからコモドドラゴンに襲われて死んだ
92 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/04(水) 10:22:32
祈り ささやき 詠唱
でお願いします
93 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/04(水) 11:30:12
>>92 俺はささやき(笹焼き)をしながら呪文を詠唱する。
「はんにょろびぃ〜ふんにょろびぃ〜」
と、この燃えている笹たちにある種の祈りを込める。
「ちっ、今回も失敗か」
と、俺は振り返って、ろくに後始末もしないで帰ろうとした。
すると後ろからの爆発音がした。
俺は驚きながら爆発音に振り返った。
それは、結局爆発音だった。
(完)
95 :
◆F99w/LWDGM :2009/03/05(木) 00:05:06
雪、コモドドラゴン、インターネット
「ほらこれ、コモドドラドン!世界で一番大きいトカゲなんだよ!」
彼女は爬虫類マニアだ。こんな大雪の日だろうと関係ない。
現に、俺の隣を傘もささずに歩きながら嬉しそうにコモドドラゴンとやらについて熱く語っている。
そんな彼女が濡れないように、俺は自分の傘を少しだけ左に傾けた。
「最大全長はトカゲ亜目最長種ハナブトオオトカゲの方が大きいんだけどね、同じ全長の場合は
コモドドラゴンの方が体重が重いからトカゲ亜目の現生種では世界最大種とされているんだって〜。」
「へ……へぇ……」
インターネットから仕入れたらしい情報が記載されている紙をぺらぺらめくりながら嬉々としてしゃべりまくる。
「ほら、眼鏡がずり落ちてるぞ。」
「ふぇ?あぁ〜ありがとぉ!気付かなかったよ。えへへ……」
無邪気に微笑む彼女は子供のようだ。俺より年上なのにとても幼く見える。
不意に、彼女がつまずいた。アニメよろしく、とっさに支えてやれるような器用なマネは俺にはできない。
「ぅわぁ!!」
対照的に、アニメのようにびたーんと顔面から雪へ向かってずっこける彼女。
「ちゃんと前を向いて歩かないからこういうことになる。気をつけてくれよ。」
倒れた彼女を抱きかかえる。小さな鼻の頭が赤くなっている。
それを見て俺は呆れたようにつぶやいた。
「……こんな姉貴を持つと大変だよ。まったく……。」
「えへへ……しっかりした弟君を持ってお姉ちゃん幸せだぁ。」
もう転ばないよう、俺たちは手を繋いで帰路についた。
96 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/05(木) 12:35:45
秒針、深夜、砂嵐
97 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/05(木) 16:51:42
>>96 秒針がかちり、と音を鳴らし動き始める。
今は深夜。音を出すものはこの家には自分しかいない。
かちり、かちり。
そういえば外の風はまだ弱まっていないようだ。
久しぶりに窓を開けた。
するとその風、嵐、いや・・・、砂嵐は容赦なく吹き荒れていた。
「うわああ!」
僕は久しぶりに声を出して叫んだ。
砂嵐はこんな一瞬で僕の部屋を砂まみれにしていった。
外では砂嵐なんてものがあるのか。
実際に体験したのははじめてだった僕は妙に興奮した。
ちょっとだけ外に出てもいいかな、と思った。
98 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/05(木) 16:59:15
ドトールコーヒー 長時間 学生
99 :
◆F99w/LWDGM :2009/03/06(金) 03:06:34
秒針、深夜、砂嵐
ザァーーー……
今、この部屋の光源はテレビのみだ。仄暗く殺風景な部屋の中心に私が落ちている。画面に写る砂嵐を虚ろな目で見つめながら座っている。
この部屋にはテレビの他に何もない。床にチャンネルがあるくらいだ。私はそれを拾い上げ、一つずつ音量を下げた。
なぜそうしたのかは分からない。まるで予定調和であるかの如くごく当たり前にチャンネルね小さなボタンを私は連打した。
暗い世界から消えてゆくノイズ。遠ざかる砂嵐。私はそれを感じながら音量を0にした。
すると今度は違う音が生まれた。いや、始めからそこにあった音が姿を現した。
カチ、カチ、カチ、……
単調で無機質な秒針の音。壁の時計だ。砂嵐が去った静けさの中でその鼓動は私に染み込み、砂嵐が映る画面から溢れる僅かな光が私にぶつかる。
私は立ち上がり、テレビに近づく。予定調和な私は誰の意志ともなくテレビの主電源を切った。同時に光が失われ、私の意識もそこで途絶えた。唯一、時計の秒針は鼓動を続けていた。私の耳に届いている。
目が覚めると朝だった。私は自室で寝ていた。アレは夢だったのだろうか。にしても奇妙な夢だ。
首を傾げる私の耳に、秒針の音だけがずっと響いていた。
100 :
◆F99w/LWDGM :2009/03/06(金) 03:10:27
101 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/06(金) 05:43:15
>>98 三題噺とか関係なく、ドトールコーヒーに長時間いすわる学生は死んでほしい
102 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/06(金) 06:30:27
>>101 お前が本当に物書きを目指しているのなら、
小説でその思いの丈をぶつけるべき。
104 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/06(金) 09:05:42
今日もドトール(またはスタバ)で長時間席占領wwwwW
変な大人がこっち見て困ってるんだ顔してる。うめぇぇええwwwwww
105 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/06(金) 14:33:33
電車、音楽、夕暮れ
車内に殺伐した空気が蔓延する。その場にいるだけで頬にかすり傷がついてしまうような。
私は一人の男をマウントポジションで殴り続けている。見るだけで胸糞の悪くなるような容姿だ。
耳にピアス、鼻にピアス。髪は茶髪で数本はピンク色で染まっており、肌は冬だというのに
眩しい小麦色に日焼けしている。意味不明な英字と外人女のプリントされたシャツに所々裂けたジーンズ、おまけに金銀キラキラ輝くアクセサリーをジャラジャラとつけている。
かたや私はただのしがないサラリーマンだ。黒のスーツに黒渕メガネ、黒のカバンの典型的な会社員のビジュアルだ。さらにひ弱で気弱でけんかのけの字も知らないような男が、
なんでいかにも不良で勝ち目のなさそうな男を殴っているのか。
ことの発端は私が静かに会社の企画書に目を通しているときのことだった。途中の駅でこの男が乗車してきた。
やたらでかいヘッドフォンでガンガンうるさい雑音を発しながら、私の隣にどっかりと座った。
誰か続き書いて(ぉぃ
107 :
◆F99w/LWDGM :2009/03/07(土) 01:08:10
108 :
◆F99w/LWDGM :2009/03/07(土) 01:25:30
>>107はミス
>>106 私は取引先から直帰する途中だった。夕日の差し込むローカル線に揺られながら活字を追っていた私がうとうとしかけた時にその男は現れた。
私は目が覚めると共に言いようの無い不快感をその男から感じた。他の乗客が私しかいないとはいえ、ここまで大音量の音漏れは如何なものだろうか。
ストレスが溜りに溜まっていた私はカバンを握り締め立ち上がった。
「おい小僧。うるせぇんだよ、音楽。」
敵意を丸出しにして睨み付ける私に、その男は殺意剥き出しの口調で吠える。
「ンだとこらテメェ!ナメてんじゃねぇぞ!」
私は両手で握り締めた鞄を男にフルスイングする。ゴスっと鈍い音がして男が倒れ伏す。どうやら軽い脳震盪を起こしたようだ。
ここには二人しかいない。ぶつけてしまおう、日頃のストレスを。
私は男にまたがりマウントポジションを取り、気が済むまで殴り続けることにした。
109 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/07(土) 01:55:59
珈琲、花畑、視力検査
◆F99w/LWDGM
嫌いじゃない
111 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/08(日) 02:43:18
期待してあげてみるか……
112 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/10(火) 01:56:08
こんなスレがあったのか
113 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/10(火) 03:20:33
大正、猟奇殺人、鼠
細い目を擦りながら男は館の扉に手を掛けた。もうおよそひと月前になるだろうか。彼の記憶にまだ新しい、その凄絶な事件が起きたのは。
−
その日、男はいつものように朝食を採っていた。彼と彼の妻が暮らすこの館は、人里離れた山のさらに奥にひっそりと在る。外見こそ文明開化の影響を受けた洋館だが、住んでいる本人達は和に包まれた生活を営んでいる。
ふと、男の目に包丁が写った。その奥では妻が洗い物をしている。
男は特殊な趣味の持ち主である。大切なものほど、自分の手で壊したくなる。愛する妻も、愛しているからこそ、この手で切り裂いてみたくなった。
男は新聞を置き、変わりに包丁を手に取る。理由なんて無い。強いて言えば、愛していたからだ。
−
男は土足のままかつての自宅に立ち入る。妻を愛したのち、彼はこの地を去った。二人だけの館を愛する妻の墓標に捧げた。
キッチンに入ると例えようのない腐臭が鼻をついた。彼女が男を呼んでいる。
彼女は黒く変色して、肉片を鼠に貪られている。
その表情は疑問と悲哀と驚愕を孕み、そのまま凍り付いていた。
辛うじて原型を留めてるその肢体を、彼は優しく抱き締めた。
114 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/10(火) 08:57:30
インポテンツ リフォーム ゴンドラ
115 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/12(木) 22:21:51
勃起あげ
116 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/15(日) 00:42:18
題材難しいだろ(笑)
期待AGE
117 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/15(日) 01:15:36
ゴンドラが雪山を登って行く、
窓から見える美しい銀世界を横目に男はため息をついた。
リフォーム会社を経営する父に頼まれて得意先に伺った時のことを思い出したのだ。
その金持ちの若奥様はファンだから会いたいなんて最初話していたらしいが、
結局女なんて皆求めるものは一緒だ
その若奥様の嘲笑が、未だに男の頭にこびりついて離れないのだ。
「こんなに若くて格好良いのに起たないだなんて……」
記憶の中の主婦の声がゴンドラ内に響く。
こっちだってババアはお断りだ。
リハビリのつもりで挑んだんだ……。
男はまだ二十代だというのに、ある日突然ED。
インポテンツになってしまっていた。困ったものだ。
その時、ふと男は向かいに座る女子大生と目があった。
すぐに女子大生は顔を赤らめて窓の外を見た。
良い体つきをしているが……どうだろう、試してみるか。
男は彼女と関係を持つことに決めた。
男の名前は水嶋ヒロ。
神に弄ばれた男。
118 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/15(日) 03:44:15
赤飯 青色一号 タンポポ
119 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/18(水) 02:20:16
あげ
120 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/20(金) 00:14:36
◆F99w/LWDGM
どこに行った
書いてくれ
ほら書けよ
カード、抽選、湯たんぽ
121 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/21(土) 13:42:13
あげ
122 :
◆F99w/LWDGM :2009/03/30(月) 22:21:43
カード、抽選、湯たんぽ
ポイントカードの小さなマスが全て埋まり、その抽選で当てた賞品を脇に抱えて私は歩き出す。
しかし、やられた。これは完全にハズレだ。
この梅雨明け、間もなく初夏も過ぎ去ろうという真夏の入り口に、湯たんぽとは。
お得意の私に処分品が当たってしまったためか、私に賞品を手渡した薬局店員の笑顔も苦々しく歪んでしまった。
冗談にもならない。こんなもの、視界に入るだけで蒸し暑くなる。しかし、だからといって捨てるわけにもいくまい。
123 :
◆F99w/LWDGM :2009/03/30(月) 22:22:40
頭と湯たんぽを抱えていると、途端に寒気がした。
汗をかきすぎたか。頭をよぎったが、それは棄却せざるをえない。
“寒い”のだ。私の肌が訴える。これは紛れもない。寒い。
私は辺りを見渡す。青々と繁っていた草木は散り、寒々しく無骨な幹を残すのみだ。
冬が来てしまった。
なんだこれは。夢だろうか。白昼夢というやつを私は見ているのだろうか。それともあまりの暑さに脳が狂ったか。
何にせよ、以上な事態だ。
戸惑う私の意識の中に老人の姿と声が入り込む。
「あんたァ、その湯たんぽをわしに譲ってくれんか……」
ホームレス?
私はそう思い、少し腰を引いた。
老人の格好はボロボロで茶色のコートと股引、その中に無地のシャツを着ている。それらは汗のにおいを発している。
私は素直に渡した。自分でも驚くほどに、だ。
なぜそうしたかは分からない。強いて言うならば、これは白昼夢だからだろう。
老人は私にクリスマスカードをわたして去っていった。そのカードの中にはこう記されている。
「MerryChristmas,By.Santa Claus」
あの老人は……。
立ち尽くす私を不意に熱風が襲った。
暑い。今度は、暑い。
夏に戻ってきたのだ。
一体何が起きている。こんなの、ありえない。
そう、ありえないんだ。これは白昼夢だ。
抱えていた湯たんぽはいつの間にか無くなっていた。ポイントカードのポイントはまだた溜まっていない状態だったが、その裏にはクリスマスカードが微かに覗いていた。
124 :
◆F99w/LWDGM :2009/03/30(月) 22:23:20
感想くりゃれ
125 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/31(火) 12:04:42
126 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/31(火) 18:31:45
非常に素晴らしい作品です
飽きの来ないトートロジーに加えてメタファが効いていますね
読後感も良く、今後に期待の逸材です
128 :
えれぽん:2009/04/03(金) 21:52:51
赤飯 青色一号 タンポポ
「ねえ、そのジュ−ス身体に悪いよ〜」
俺が飲んでるジュ−スに女がケチつけてきた。
バイト先で知り合った女で、半年前からつきあってる。
見かけはそんなに悪く無いが、かなり頭が軽い。予想通り、口説いたら簡単にやれた。
それ以来彼女気取りだが、こっちも丁度フリ−なので、ズルズルと続いてる。
「ただのスポ−ツドリンクじゃん」
「色よ、色」
「?」全体に青みがかってはいるが、透明な液体だ。
「なんかね−青色一号とかゆうので色つけてんだって。そんでね、ガンになるらしいよ〜」
嫌なこと言う奴だな・・・まあ悪気無しで言ってるんだろうが・・・
「あたしなんてね、健康に気を使って、タンポポ茶とか持ち歩いてんだよ〜」
持ち歩くな。なんだよタンポポ茶って。大体、いくらメンソ−ルでも、煙草吸ってるおまえのが絶対発ガン率高いわ。
「・・・おまえ、ホントにオメデタイ奴だなぁ・・・」
俺は突っ込む気力も無く、イヤミを言った。すると、女が真っ赤な顔ではしゃぎだした。
「え〜何で分かったの〜(はあと)」
何か勘違いしてんな、こいつ。
「さっき、お医者さんに言われたばっかりなのに〜」
医者????
「とりあえず、さっき、コンビニで赤飯買って来たの〜(はあと)」
待て。何だこの展開は。
「あ、あんたの実家にも連絡しといたから。初孫なんだって。喜んでたよ〜」
孫?孫てお前孫てお前・・・まさか、あれか?オメデタてあのオメデタか?
「あとね、うちのお父さんが取りあえず来い!今すぐ来い!て。で、呼びに来たの〜」
そんなもん携帯で、大体何で俺が一番最後、いや待てやっぱりあのオメデタで合ってるのか?
「どしたの〜顔青いよ?青色一号?たんぽぽ茶飲む?お腹すいてんなら赤飯食べる?」
誰か・・・助けてください・・・
許可
他人を害するな。分かればいい
130 :
名無し物書き@推敲中?:2009/04/13(月) 10:51:48
灰、毒ガス、光
高速道路、マラソン、熊
呼吸が激しくなる。それを沈める。さっきから何度繰り返したか。僕は緊張の渦の中で必死にもがいている。
ピストルが叫び、心臓が撃ち抜かれたかのように跳ね上がる。目を見開いて力強く地面を蹴ると、汗が吹き出た。これから僕の人生において最も過酷になるであろうマラソンに挑むのだ。高速道路沿いを1日かけて走り倒すという長距離かつ孤独な戦いになる。
それなりにマラソン経験は積んできたつもりだ。これからのマラソン人生の為にもギブアップするわけにはいかなかった。
20分ほど走ったところであろうか、僕は事故に巻き込まれた。目の前にトラックが横転したのだ。驚いて僕も横転してしまった。壁に激突してそのトラックの積み荷はバラバラになった。いや、バラバラになり始めた。
積み荷は動物だったのである。
どういう理由で動物を運んでいたのかは知らない。何故こんなことになってしまったのかは僕が聞きたい。なんで目の前に熊がいるんだ!
熊はうろうろしながら状況を確認しているようだ。どうやら空腹らしい。殺気立った雰囲気で何かを探すかのように辺りをキョロキョロし、やっとその何かを探し当てたようだ。
獲物、つまり僕だ。
野太い咆哮を上げ、僕に突進してきた。
鋭い五本の鎌が僕を切り裂くより速く、大きな轟音が響いた。すると熊は力を失い、制御出来なくなった腕が僕を叩きつけた。
そこで僕は意識を失う。
目が覚めると白いテントが見えた。軽い脳震盪を起こしたらしく、30分ほど意識がなかったらしい。
熊は射殺された。麻酔弾がこめかみを撃ち抜いてしまったらしい。
僕はマラソンを棄権した。棄権せざるを得なかった。足がすくんでしまっているからだ。ドクターストップも出た。
しかし熊を恨む気にはなれない。足はすくんだが恐怖ではない。
誰も悪くない。後に残されたのは被害者のみだった。
>>130 灰、毒ガス、光
「ああっ、もう我慢できない・・・うう、出すよ、出ちゃうよ」
びゅっ、と熱いマグマが先端から迸った。光が弾ける。
「駄目だ、行くっ!」
後から後から流れるままに、どろどろと表面を伝う。
「ううう、止まらない。こんな大量に溜まってたんだ」
奥深くから溢れるたび、どくどくとと震えが走る。
言いようのない安らぎ、そして気怠さが体と心を包み込む。
「・・・子供が出来たかもしれないな」
なんとなく、そう思った。
地面が揺れ、どおんと低く地鳴りがした。
「噴火だ!」
飛び散る細かな灰と、有毒ガスで息も出来ない。
溶岩流が山肌を流れて下り、噴石がはじけ飛んで道をふさぐ。
人々は悲鳴を上げて逃げまどった。
噴火が静まった後、人々が目にしたものは、
元の山の隣に現れた、小さく盛り上がった小山の姿だった。
>>109 珈琲、花畑、視力検査
山頂に出ると、下界がくっきりと見えた。山岳写真で有名な絶景ポイントだった。
僕は岡田さんの手を引いて、咲き乱れる花畑の中ほどへと進んでいった。
「ここからの眺めが一番なんだ」
岡田さんが頷いた。まだ息が荒い。慣れない山登りで、膝ががくがくしているのだ。
でも、彼女は一言も文句を言わない。いつものように笑顔を絶やさずに歩いていた。
「ほら、ここでお茶を飲んで一休みしよう」
持参したポットから、熱い珈琲をカップに注ぐ。
彼女に手渡すと、僕も横に並んで二人で腰を下ろした。
白い花が一面に咲く緑の丘の向こうに、真っ青な空と白い雲、岩肌の先には遙かに緑の下界が広がっている。
「きれいだわ。わたしなんかと来たんじゃ、もったいなかったかもね」
岡田さんがはあ、とため息をついた。紅潮した頬がすぐ横にある。
岡田さんは苦労人だった。
見た目も地味だし、要領も良くないから、裏方に回ることも多かった。
『女史』と呼ばれて、ある意味敬遠されていた彼女が気になり始めたのは、いつ頃からだったのか。
「ここには岡田さんと一緒に来たかったんだ」
僕が体調を壊し、第一線から外され、周りの人間が次々に離れていったとき、
変わらずに接してくれたのは岡田さんだけだった。
暖かな笑顔と気遣いに、僕はどれだけ慰められただろう。
「好きな人と一緒に、この景色を眺めたかったんだ」
心臓がばくばくした。のどが乾く。僕は珈琲を一気に飲み干した。
「この景色の中で、岡田さんが一番綺麗に見える。良かったらずっと一緒に――」
握りしめたカップにそっと手が重なった。柔らかな声が耳元をくすぐる。
「珈琲に酔っちゃった? 私が綺麗なんて、視力検査したほうがいいわ」
目尻を指で拭い、恥ずかしそうにうつむいた岡田さんを見て、なにより美しいと僕は思った。
>>52 流れ星 蛍 空きビル
すい、と細い光が草むらをよぎった。幼い子供は立ち止まり、母親を見上げた。
「蛍よ。ほら、あっちにも」
繋いだ手をあげて、母は子供に方向を示した。
夕闇の中、淡い光の点滅が流れては消える。
「触ったらダメよ、蛍は死んだ人の魂が帰ってきたものなのだから」
草の葉に手を伸ばす子供を止め、母親はほほえんだ。
「眺めるだけにしましょうね」
蛍の夫婦が空を見上げた。
流星雨が夜空を明るく照らしている。うっとりと妻が言った。
「きれいね」
「ああ、あれは死んだ人間の魂なんだってさ」
夫がちかちかと腹を光らせながら答えた。
「願いが叶うんだそうだ。なにか願ってみようか」
人類が突然いなくなったのは、核戦争ではなく、致死ウイルスのせいだった。
突然変異なのか、人為的なものなのか――今となってはどうでもいいことだった。
人が消えても、地球はそう、なにも困ることはない。
闇の中、猫の目がらんらんと輝く。
空きビルの群れが月明かりに黒く浮かび上がった。
その背後を、ナイアガラのような流星雨が、ただ静かに降り注ぐのだった。
お題 「うらない でんわ かぜ」
136 :
えれぽん:2009/05/31(日) 17:29:12
お題 「うらない でんわ かぜ」
「犯人はこの中にいます!」
俺の一言に、部屋の中は静まり返った。
俺と警察官以外に、4人の男女がいる。いずれも今回の殺人事件の容疑者だ。
「被害者が亡くなる直前にPCに打ち込んでいた暗号・・・」
俺は紙に書き写したそれをみんなに提示した。
うらない
でんわ
かぜ
この暗号は、ここにいる誰もが知っていたが、誰も意味を解読出来なかったのだ。
「まさか・・・その暗号に犯人が?」
占い師の太木数子が尋ねる。インチキ占いを商売とする金に汚い女で、被害者から多額の借金があった。
「そんな・・・それは、隠し財産の場所では・・・」
携帯電話ショップを営む村正義がうめく。彼は被害者の甥にあたり、遺産の唯一の相続人だ。
「なぜ、そんな事が分かりますの?」
風水師の直江由美が挑戦的な口調で問う。太木と似たような商売で、太木が元愛人なのに対し、彼女は現愛人だった。
「・・・・・・」
被害者の秘書であった岩瀬一郎だけが無言だった。被害者の遺体の第一発見者である。
「まず、注目して頂きたいのは、全ての文字がひらがなで入力されていることです」
俺は容疑者達を見回した。「なぜ、変換しなかったのでしょう?」
俺は、改めて暗号の書かれた紙を掲げて見せる。
「実は被害者のPCの履歴から、ネットの某巨大掲示板の住人であった事が分かりました」
みんな意外そうな顔をする。
「その掲示板でよくあるイタズラで・・・縦読みというものがあります」
俺の与えたヒントで、彼らにも理解出来たようだった。
一人の人物の顔が真っ青になり、他の三人と俺達は犯人を確信した。警察官達が素早く周囲を囲う。
「犯人はお前だ!」
137 :
えれぽん:2009/05/31(日) 17:32:43
次のお題「蝋人形」「焼きソバ」「犬」です。
138 :
文学青年 ◆F99w/LWDGM :2009/06/07(日) 02:11:05
tesu
139 :
文学青年 ◆F99w/LWDGM :2009/06/07(日) 03:12:00
おk
「蝋人形」「焼きソバ」「犬」
俺は今、空腹と戦っている。それと、究極の選択を迫られてもいる。
俺には愛犬がいる。ミニチュアダックスのメスで、やっと一歳になったばかりだ。名前はマルといって、呼びかけると尻尾を振って走ってくる。
今、俺の眼の前にはその愛犬マルの死体と焼きソバが置かれている。これは……どういう状況なのだ。
「腹が減っているのだろう?遠慮せずに食えよ……どちらかを、な。右にはお前の可愛い愛犬が、左には食べたら蝋人形になる焼きソバが。
どちらを食っても構わない。だが食わないことにはお前は一生ここから出られない。
……あ、もし右を選ぶというならばその肉を食えるように美味しく調理してやるよ!はははっ!」
暗闇から女の声が聞こえた。とても激しく、狂喜じみた声だ。そしてそれは少し震えているようにも聞こえる。
「お前は誰だ!何故こんなことをする!?ふざけるなよ!」
「ふざけてなどいないよ。私はお前に恨みはない。その犬が憎いのだよ。私の大好きなお前を虜にし、独り占めしたその犬が。
お前がその邪魔者を食って始末すれば私の気は治まる。それが嫌なら左の焼きソバを食って一生私の物になるがいい。」
「お前……まさか……。」
「そうだよ。お前がその犬に浮気して、布切れのように捨てた女だよ!私は本当にお前が好きだった。いや、今でも苦しいほど好きだ。だからこそ、好きだからこそお前が憎くもあるのだ。だから……さぁ選べ!」
なんということだ。俺は……そんなつもりは……。
女の叫びは罵声へと変わり、最終的にはもうほとんど聞き取れない奇声に成り果てていた。よく見るとその顔はやつれ、眼の下に大きなクマを作っている。どうやら極限まで思い詰めた末の狂行であるようだ。
「さぁああああああああああああああ選べよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおああああああああああああああああああああ」
そのままどれくらいの時間が過ぎたのか分からない。マルの肉が腐食を始めた頃、俺は立ち上がり焼きソバの前に置いてあったフォークを逆手に握りしめた。
それを、既に発狂して自我と理性が崩壊した女に力強く、静かに振り下ろした。
「悪いな。これが、答えだ。」
140 :
文学青年 ◆F99w/LWDGM :2009/06/07(日) 03:36:17
ライター、幻想、ソーセージ
141 :
えれぽん:2009/06/12(金) 22:35:23
二日前に食べたソ−セ−ジ。それが最後の食事だった。
いくら山登りとは言え、日帰りの予定だったから食料なんて少ししか持参しなかった。
それが、ガケから転がり落ちて、もう4日だ。両足を骨折している上にガケから張り出した岩棚の上なので、身動きも出来ない。
悪い事は重なるもので、携帯も落としてしまっていた。
今の季節なら凍死の心配は無い。だが、飲料水も尽き、体力も限界だ。
「夜が明けるまで生きてるかなぁ・・・」
俺は心細くなり、ポケットからライタ−を出した。
カチッ。火が点いた。だからと言って、何が変わる訳でも無いのだが。
「マッチ売りの少女だったら、食いもんの幻想が浮かんでくるんだけどなぁ」
あれはあれでいい死に方かもしれない。今の俺よりは・・・
俺はライタ−の火をじっと見つめたが、やはり何も幻想は浮かばない。
「役立たずが・・・」
俺はライタ−をガケ下に放り投げ、それから目を閉じた。どうせなら、眠ったまま楽に死ぬ方が良い。
もう二度と目覚めない予感があったが、俺は構わず眠りについた。
「おい、今、何か光らなかったか?」
「ああ。例の遭難者かもしれん。もう一度光れば場所が分かるんだが・・・」
「・・・光らんな。やむを得ん。明るくなったらあの辺を捜索してみよう」
142 :
えれぽん:2009/06/12(金) 22:38:46
次のお題
「バッテリ−」 「連続殺人」「らくだ」
143 :
名無し物書き@推敲中?:2009/06/22(月) 22:00:55
・・・携帯のバッテリーが切れてたのでМさんは充電しょうと立ち上がった
ふと、居間の置時計を見て3時をさしているのに気づき、新聞に手をやった
「あ、今日は「ラクダ、旅情連続殺人事件」を放送する日じゃねぇか」
いそいでテレビに向かったが、そこを妻が静止する。
「ちょっと、お父さん。裏庭の伐採、今日こそ済ましてくださいね。」
「あ、わかったよ、あとでやるから・・」
Мさんはとりあえずリモコンをテーブルの上に置いて出て行った。
お題「バンパイヤ、おんな、お城」
144 :
文学青年 ◆F99w/LWDGM :2009/06/23(火) 14:17:02
145 :
文学青年 ◆F99w/LWDGM :2009/06/23(火) 14:18:35
>>143 すみません、最後まで読む前に書いてしまった
お題「バンパイヤ、おんな、お城」
スコットランド北部高地、枯れて平たい底を晒す湖
湖畔ではなくなった湖畔にあるのは、でっかい石造りの廃墟
英国の軍事産業企業が、現代科学を用いて吸血鬼の再生実験を行っている
アホのような噂に釣られてきたのは、アホのような記事で食ってる、タブロイド記者の俺
「古城ってのはな、適度なスペースに堅牢な構造、良好な立地、隠し物には具合がいいんだぜ」
俺を案内したのは、RAF(英国空軍)の佐官を自称する男、街中で飛行服を着ている奇人
「何よりこの城は、観光客が誰も来ねぇ!」
俺から千ユーロ近い案内料をむしり取ったパイロット崩れは、そう言って笑った
ここは城だったのか
元より城は戦時の要塞、無骨で簡素なものと聞いたが、俺には小麦の倉庫にしか見えない
城の内部はいくらかマシで、スチールのドアを何枚か通り過ぎた城の内部は、現代的な機器が揃ってる
「"アイツ"は俺のオンナさ、人間の女なんてアイツに比べれば豚だ、童貞だってアイツにくれてやった」
城の最深部、軍隊のカマボコ兵舎をそのまま埋め込んだようなスペース、吸血鬼はそこに居るという
「いいのかよ、そんなオンナをトウキョウ・スポーツの記事に載せちゃっても」
「適度なリークは予算維持に必要なんだ、お前だって自分の女がグラビアを飾るのは嬉しいもんだろ?」
国家の機密を守る重厚なスチールのドア、団地のドアに指紋認証キーを足しただけのドアを開けると
目の前には、蛍光灯で照らされた広大なスペース、元空軍の男が部屋の中心を指した
「どうだ見てくれ、俺の愛おしいオンナ、大空を駆ける吸血鬼、英国の威信をかけた再生計画だぜ」
目の前で巨大な姿を晒し、その肌を銀色に輝かせている吸血鬼を、俺は呆然と眺めていた
デ・ハビランド バンパイア…第二次大戦中に英国で開発されたジェット戦闘機
その配備は大戦には間に合わず、主に戦後の防空任務を担ったという
結局、軍事マニア向けの退役機アップデート計画は、中面の海外発珍事件として扱われた
お題
「お茶」「ラジオ」「旅行」
ペットボトル1本のお茶を買う、そんな瞬間に生まれる出会いもある。
「あの……」
自販機からゴトッと言う音が響くのと同時に、俺に背後から声がかけられた。振り向くと、麦わら帽子をかぶった、長い黒髪の美女が俺を見つめていた。
当ても、目的地もない18切符での旅行先のことだ。俺はタバコ屋の店の前の自販機に150円を投入し、目当てのペットボトルのお茶を買おうとしていた。タバコ屋の店の中からはラジオの競馬の声が響く。
「あの……」
美女の声に、過去を追想していた俺は我にかえる。
「ずっと、貴方を見ていたんです」
美女は突然、そんなことを言った。顔を心なしか赤らめて、うつむき気味に。
「さっき、駅で見かけて気付いたんです……ずっと、言おうと思っていました」
旅先の恋の予感。そんなものを感じていた俺に彼女は告げた。
「ズボンのチャック、開いていますよ」
<了>
次のお題「目薬」「きゅうり」「マーカーペン」
148 :
名無し物書き@推敲中?:2009/11/22(日) 12:42:42
今日は海外出張に出ていたアノ人が帰ってくる。
3年ぶりの帰国、私は胡瓜(きゅうり)を糠床から取り出しクスリとニヤけた。
久しぶりの和食、アノ人は喜んでくれるかな?
事前にマーカーペンでチェックしておいたメニューを横目に、トトトンと包丁とまな板でリズムを刻む。
それはいつもよりも軽やかで、高らかな音。
「う…うん?ちょっと頑張りすぎたかな…」
夢中になりすぎて瞬きすることを忘れていたのだろう、コンタクトがカピカピになってきている。
私は潤いを与えるべく、目薬を数滴垂らした。
その液体は冷えており、非常に心地良い。
「ただいまー…やっぱり我が家がイチバンだな!」
…アノ人の声だ、帰って来たんだ!!足は自然に彼の方向へ向かう。
拭い忘れた目薬がつつっと流れる。
「おかえりなさい、あなた」
「え…そんな泣くなんて、大げさだなぁ。
今回は海外出張で離れていたけれども、僕とキミはずっと一緒に居るって誓ったじゃないか」
その言葉を聞くと、私の瞼から涙が湧き上がりコーティングしていた目薬と混ざる。
それは大きな雫となり顔の側面を伝って床へぱたりと落ちた。
★おしまい
お題
「包丁」「パソコン」「ハガキ」
「包丁」「パソコン」「ハガキ」
歳末に来てパソコンが壊れた。
「ハガキの印刷もあるしな……」
旦那は、今まで部品の故障は自分で直していた。それももう
頃合いという感じである。
ふたりで週末に入っていた電器店のチラシを検討する。
様々なメーカーから出ている。目移りがする。
「これは店に行ってみないとわからんな」
「うん。そうよね」
「パパー!」息子が居間に入ってきた。なにやら興奮している様子。
「パパー、クリスマスね!あのねー!」
「何?」
「ゲーム欲しいんだ。学校でみんなやってるやつ!」
「みんなか?」「みんなじゃ、買えんな」
息子は旦那の胡坐を椅子にして、しばらく「んー」と、しばらくしかめっ面
して考えた。
「……みんな、じゃ無くて、えー、僕かな?」「僕が欲しいゲーム……」
息子はうかがうように旦那の顔を見上げる。
「そうか。なら考えんでもない」旦那が笑う。息子も「えへへ」と笑う。
私は包丁で野菜を切りながら、
さて、私にもサンタさん来ないのかしら?うちのサンタさん頑固だからな。
何をお願いしようかしら、と、「うふふ」と笑った。
次のお題「落花生」「星空」「キャンドル」
【三題ばなし】累積お題【A】「電子」
赤道に近い国だが標高が高い、夜半を過ぎると肌寒くなってきた。
熱い珈琲を淹れて飲もうと台所に向かった。
見るとティファールの湯沸かし器は保温状態のままだ。
保温された湯で淹れる珈琲は不味いのだが、
大して味に五月蠅くない私はそのまま湯をカップに注ぎ、インスタント珈琲を淹れた。
カップを持ってベランダに移動する。珈琲を一口啜り
「なんだ?こりゃ?」となる。不味いなどというレベルではない。
台所に戻り湯沸かしを確認して己の物忘れの酷さに苦笑する。
日中に車を駆って山道を移動中、村人から貰った落花生を茹でようと
無精にも湯沸かし器に入れたままだったのだ。湯の底に殻つきの落花生が沈んでいた。
流し台で熱く湿った落花生を残った湯ごと手近にあった籠にあけ、どうしたものかと考える。
お湯を沸かし直して珈琲を淹れ直そうと決めた時、この国では珍しくない停電となった。
ポケットから携帯電話を出し、ディスプレイの光を頼りに引き出しからキャンドルとマッチを取り出す。
珈琲は諦めて、冷蔵庫から缶ビールを取り出した。
まだ温かく湿った落花生の入った籠とテーブルソルト、それに火の灯ったキャンドルを持って
ベランダに移動する。
「昔・・・・シンガポールでは熱くて湿った落花生を肴にビールを飲んだな・・・。」
独りごとを呟きながら、落花生の殻を剥いて塩をかける。
その温かさを含めて不思議な食感だが、意外と悪くない。缶ビールのプルトップを開けて
冷たい中身を喉に流し込む。
「うめェ・・・・。しかし寒みィ・・・。」
部屋に戻り上着を羽織る。昼間脱ぎ捨てた服の側に、貰った落花生が入ったビニール袋を見つけた。
「・・・・新鮮だと生でもいけるんだよなぁ・・・。」
誰もいない室内で誰に話しかけるでもない無駄な言葉が口から出る。
袋から数個取り出してベランダに戻ると風に煽られたのかキャンドルが消えていた。
そのかわりに、停電のおかげで周囲数十Kmに亘って邪魔な人工の灯火のない、満天の星空があった。
「まあ、悪くないね。」
生の落花生の殻を剥いて青臭い豆を口にしながら、また無意味に独りごちた。
orz
他の板から流れて来て、勝手に書きこみながら、次のお題忘れたました。
ゴメンナサイ。身近にある
「デジタルカメラ」「文庫本」「胃腸薬」で。