自分の独創で作った小説を告白しよう。

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160K.A.:2005/08/26(金) 18:45:19
あなたを私は幸せにはできないでしょう。
これ以上、あなたの中に私が居続けることは、きっとあなたを傷つけてしまう。
あなたには、悪いことをした。すまないと思う。
あなたに私の苦しむ姿を見て欲しくなかった。
最後に楽しい時を過ごせたことに感謝したい。
私のことは忘れて、幸せになって欲しい。ありがとう。

送り主は、病院の関係者で、ベッドの下に隠すように差し込まれていたものだという。
彼は死んだ。自分がどんなにつらくても、笑いながら葉子を励まし続けていた彼が・・・
悲しみが全身を駆け抜け、彼女の中から全てのやる気を無くさせていた。
逃げるように実家に帰ったのは、そのすぐ後だった。
161K.A.:2005/08/26(金) 18:45:52
実家に帰っても何もやる気が起きなかった。
父は出張しがちで、なかなか家にいない。
母は、会社の経営者として、母親というより実業家で、もっぱら葉子の面倒を見ていたのは、
雇われた家政婦しかなかった。両親の不仲にも悩まされていた。・・・昔はこうじゃなかったのに・・・
次第にふさぎこんだ葉子は、人を近づけないようになっていた。

そんな折、彼女にはもう一度チャンスが訪れた。応募していた海外留学に当選したのだ。
彼女は、また、逃げるようにロンドンに旅立った。
ロンドンでの生活は、何もかも新鮮だった。日本で見聞きするものとは、全てが違う。
そんな中、彼女にも友達ができた。ホームステイ先の娘だった。
歳は若いが、葉子のほうが幼く見える。彼女の中で、また違う何かが芽生え始めた。
強気な彼女は、「俺の女」というような態度を取る男が嫌いだった。
男性への嫌悪感から、娘への親愛の情が生まれていた。少しづつ少しづつ。
一方で、誰かに必要とされることに幸せを感じていた。母親のような気持ちだった。
・・・子供と関わる仕事がしたい・・・漠然と心の中に響いた。
162K.A.:2005/08/26(金) 18:46:31

一年を過ぎて、彼女は日本に帰った。それは、新たな出発だった。
彼女は、日本に戻って子供相手に英会話を教えることにした。
そんな日々が続いた中、今の彼に出会ったのだ。
インテリな空気が漂い、文学を愛し、夢や理想のある男だった。
細身の体と繊細な性格が彼女の心を捉えた。
女のような白くて細い腕、中性的な顔立ち。
頼りなさそうな姿が、葉子の母性本能をくすぐった。
元々積極的な性格で、恋に落ちれば行動は早かった。
しかし、付き合い始めてすぐに、男の中に大事な何かを見落としていたことに気づき始めていた。

・・・笑ってないと、いいことは逃げてしまうよ。無理しないでお互いがんばろ・・・

死んだ彼の言葉が、心に突き刺さった。いつでも葉子のことだけを案じてくれていた彼を・・・
葉子が男に必要とされているという期待に喜びを感じる一方で、
彼が死ぬ前に見せてくれた優しさとのギャップに愕然としてしまったのだ。

・・・ただの甘えたいだけの人・・・
冷めた気持ちには中々火がつかなかった。
今日も、食事をしようと誘われて男の部屋に行ったのだが、また、喧嘩してしまった。
こんなことの繰り返しだ。
163K.A.:2005/08/26(金) 18:48:37
11.広子の陰謀

 広子は、順二にだけメールを送った。

お久し振りです。
歌のこと気になります?
覚えてますでしょうか?歌を歌っていた葉子のこと。
興味があるようでしたら、彼女に連絡を取ってみたいと思うのですが。
彼女も大変お世話になったようですから、お礼したいと思っているでしょうから。
メアド、彼女に教えてもいいでしょうか?

順二は、一呼吸考えてから

メールありがとうございます。
メアドの件、よろしくお願いします。
私の方こそ、お礼しなくてはならないと思っていましたので、よろしくお伝えください。
164K.A.:2005/08/26(金) 18:49:12
広子は早速、葉子に電話した。

「お久し振り葉子」
「おうおう、広子?お久し振りじゃん。」
「結婚式はありがと。新婚旅行、ニュージーランド楽しかったよ。今度お土産持って帰るね。」
「ありがと。よかったね。ニュージーランドかあ、行ってみたいなあ・・・」
「新婚旅行で?」
「まだ、結婚は先だよ。あああ、あんな彼氏じゃ絶対無理だよ。昨日も喧嘩したし。」
「じゃあ、別れる?」
「そっかあ、別れちゃうか?そのほうがいいかなあ。ふふふ」
「冗談よ。簡単に別れられないでしょ。それよりね。順二さんて覚えてる?」
「う、うん覚えてるよ。スピーチしてた人でしょ。」
「ほんとに?それだけ?由美から聞いてるよ。」
「な、何を?由美ったらなんか言ってたの?」
「朝まで二人でじっくり話しこんでたって。葉子が男の人とそんな風に話すなんてないんじゃない?」
「だって、何でもちゃんと答えてくれるからさ、つい、いろいろ聞きたくなるじゃない。」
「ふーーん、それって、どういう意味かなあ?」
「いや、だってさあ、普通あんな話したら引いちゃうよ。
でも、ちゃんと全部聞いてくれたし、自分の言葉で答えてくれたよ。ひとの言葉じゃなくて」
「ふーーーん、詳しく聞きたいなあ。その辺、どうなってるのか?」
165K.A.:2005/08/26(金) 18:49:46
「どうなってるも何も、あんときだけだもん。連絡してるとかじゃないし。今度、また会えるってわけでもないでしょ。」
「じゃあ、連絡取れたら取ってみる?」
「え?・・・」
「どうしたの?」
「うん、なんでもないよ。それで・・・」
「だから、メアド聞いてるから教えてあげるよ。」
「でも、迷惑じゃない?あんなに迷惑かけたあとで・・・」
「じゃあ、お礼をしたいっていうので、どう?そろそろ暑中見舞いの時期だし、ちょうどいいタイミングだよ。」
「そっかあ、お礼は必要だよね。そうだ、お礼だ。お礼しなきゃね。」
「お、どうした、乗り気だね。じゃあ、夏はうちらも帰るから、順二さんも連れてくように旦那にしかけてみようかな?」
「いや、でもね、広子、そんな急に言っても、順二さんにも用事があるでしょ?」
「どうだろ、旦那に聞いてもらうよ。その辺は。」
「あの女の人も来るのかなあ?」
「智子さんのことかな?」
「うん、順二さんと仲良くしてたから、彼女かなんかじゃないの?そんな感じだったよ。普通に・・・」
「あ、そう、そういう風に見えたんだ。ふーーーん。」
「ふーーーん、て何よ。なんかあるの?」
「別に、そんなに気にしてるんだあ、って思ってね。」
「いや、そういうわけじゃないんだけど。どういう関係なのかなあって思っただけ。」
「智子さんは結婚してるよ。旦那さんは結婚式に出席してないけど。」
「そうなんだ。てっきり綺麗な人だから・・・」
「何をそんなに嬉しそうに言ってるのやら。じゃあ、結婚してなかったら何か問題でも?」
「え、そんなことは別にないよ。ほんとに・・・」
「ま、いいやそれは。メアド、メールしとくからね。じゃあね。」
「ほーーーい。」
166K.A.:2005/08/26(金) 18:50:15
一連の会話を横で聞いていた陽一が、不敵に笑う。
「ほおお、どうやら向うもその気らしいね。さて、どう出るか楽しみだなあ。
 しかし、順も意外になかなかやるなあ。これは、すごい進歩だよ。」
「でも、あんなに同様してて、可愛らしい葉子って、見たことないなあ。面白い。」
広子も、楽しそうにワクワクしながら答えた。
「なかなか、思った通りいい組み合わせだろ?」
陽一もまんざらでもない。
「ほんと、そうね。あとは順二さん次第ね。」
「多分、葉子さんからメールが届けば、決まると思う。」
167K.A.:2005/08/26(金) 18:53:35
数日後、順二に葉子からのメールが届いた。暑中見舞いと共に風景画の入った絵が添付されていた。

暑中、お見舞い申し上げます。
P.S.
先日は、いろいろとありがとうございました。楽しかったです。
また、お話したいですね。

夏休みは、どこかに出かけられますか?
よいお休みになるといいですね。

葉子

メールを読んで、順二も少し戸惑い気味だった。
どうしたら良いものやら、広子経由でメアドが伝わったことは理解できた。
返事を書くのに、少し苦労しそうだったが、

メール、ありがとうございます。
こちらこそ、生意気なことばかり言ってすみません。
夏は涼しいところがいいですね。東北でも回ってきます。
もし、良かったらですが、秋田に寄ってもいいですか?
陽一達も夏は帰るでしょうから、予定を合わせて、4人で食事でもしませんか?

順二
168K.A.:2005/08/26(金) 18:54:38
葉子の心臓が一気に高鳴った。どうしたらよいものか・・・
早速、広子に電話してみる。
「広子、こんばんわ!!」
「どしたの?」
「順二さんから、メールの返事来てね、よかったら夏に広子達も含めて4人で秋田で、食事しませんか?って」
「ええ、そうなの?そんなにあなた達進んでたの?知らなかった」
「え、そうじゃなくて、暑中見舞い出して、この前のお礼書いて、また、お話したいって書いただけだよ。」
「それは、普通誘いのメールだよ。どうかしてない?」
「あ、そっか、そうだよね。どうしよ?」
「じゃあ、どうしたいの?」
「だって、広子達の都合もあるし、ねえ」
「私達のことは、この際、どうでもいいでしょ。葉子の気持ちよ。」
「でも、ねえ、二人きりで会おうってわけじゃないし。順二さんて、そんなに積極的な人なのかなあ?」
「うーーーん、聞いてる話と違うイメージだなあ。ただ、会いましょって言われたから、真面目な人だから、そう答えたんじゃないの?」
「そうかなあ。じゃあ、私が会いたいって書いたから、来ちゃうのかなあ?」
「順二さんも会いたいからじゃないの?それしか考えられないでしょ。」
「そうなの?なんで?私、自分の愚痴しか言ってないし、ジーパンでボサボサ頭で、胡坐してたんだよ。普通、幻滅でしょ。」
169K.A.:2005/08/26(金) 18:55:34
「ふふ、それって、付き合いたいかどうかって、質問に対する答えじゃない?」
「え、あ、そうか会うだけだもんね。そうだ、東北に旅行に行くつもりだから、そのついでだって言ってたし。」
「ふーーん、そうなんだ、うらやましいな。それ」
「ちょっと、広子は結婚してるんだから、いいでしょ。」
「だって、そんな遠くまで葉子に会うために行くんでしょ。大変だと思うなあ・・・」
「やっぱ、大変だし、悪いから、やめたほうがいいかなあ?」
「じゃあ、断ったら?そしたら、順二さん、葉子は会いたくないんだって思うよ。」
「そ、そんなことないけどさあ。」
「じゃ、やっぱ、会いたいんだ。正直に言ってごらん。お姉さんが聞いてあげるよ。」
「会って話したいよ。この前の話の続き。話してて楽しいもん。」
「ふふふ、そうなんだ。自白したな、お主。じゃあ、チャンスをやろう。」
「ははあ、お代官様、なにとぞ、これで・・・」
「ははは、馬鹿みたい。じゃあ、旦那と相談したげるよ。」
「う、旦那さんに悪くない?」
「そんなことないよ。じゃあ、葉子が問題ないなら、ちゃんと連絡とって、待ち合わせとか決めときなさい。じゃあね。」
「うん、分かった。じゃあね。」

広子に電話をして、少し落ち着いた葉子だったが、どうしたものか、順二への返事に窮していた。
170K.A.:2005/08/26(金) 18:56:29
「ふふふ、面白かった。二人は会うみたいね。」
広子が楽しそうに言った。
「そうなると、我々も秋田に戻って、あの二人と合流か」
楽しそうな陽一がつぶやいた。
「順二さんて、そんなに積極的な人?葉子にも聞かれたけど」
気にしていたことを広子は、口にした。
「あいつは、こうと決めたら、早いよ。ふふふ、あとは葉子さん次第だね。」
「そうなの?葉子の気持ち次第で決まるってこと?」
「そうさ、順が動くとなれば、告白することくらいやってもおかしくないよ。結婚を前提にしてでもね。」
「え、そんなに先のことまで考えられるものなの?」
「順は真面目なのさ。そして、真っ直ぐすぎるんだよ。でも、その素直さがあいつのいい所さ。」
「なんだか、うらやましいな。葉子が・・・」
「ふふふ、順は動かない時は、ほんとに動かないよ。動いたらほんとに早いけどな。」
「そうなんだ・・・ふーーーん。」
広子は、葉子の恥ずかしそうな顔を想像していた。
171K.A.:2005/08/26(金) 18:57:05
12.再会
 
 順二の車は、海岸線に沿って延々と走り続けた。
運転に集中しながらも、これから始まるであろう流れをいくつも想像していた。
頭の中が高速に回転している。そして、いくつかの答えが見つかる度に、胸が締め付けられるような思いがした。
・・・緊張してるのかな?・・・
どうなるのか?何が起こるのか?出たとこ勝負だな。という感があった。失敗を恐れてはいない。
失敗するのが当たり前だと考えていた。・・・うまくいく確率などほとんどないか・・・
 緊張が最高潮に達したとき、目の前に目的の店はあった。
小洒落た喫茶店という感じの店構えだが、中に入ると落ち着いた雰囲気の店だった。

 順二は夏らしく、紺の短パンに白いシャツを羽織っていた。ラフな格好だ。手や足の露出部分が多い。
先に来て待っていた葉子が手を振る。近づいた順二を見て、葉子は驚いた。
色白で、細い二の腕、体毛がほとんどないせいか、手だけを見れば女性かと思える。
足も同じようで、男らしいイメージはどこにもなかった。
・・・目のやり場に困ってしまう・・・心拍が上がっていくのが、自分でも分かった。
172K.A.:2005/08/26(金) 18:58:31
 一方、葉子はというと、白のブラウスにベージュの長めのスカートといういでたち、
髪をアップして、うなじの線がくっきりして、色の白い顔が更に白く見える。
一見してお嬢様という感がある。
順二には、とても新鮮で、別人にまた会ったような気がした。
順二も緊張の色を隠せない。そして、理解できない不安も・・・

「お久し振りです。お待ちしておりました。どうぞ、こちらへ。」
葉子が丁寧に案内する。
「ありがとうございます。」
緊張した順二が葉子の前に腰掛けた。
「広子達、少し遅れるそうです。」
「そうですか。じゃあ、先に始めましょうか。」
「はい」
オーダーをして、しばし休憩。順二は窓の外の景色に目を向ける。
葉子は、その横顔を見つめていた。
「なかなか、いい感じのお店ですね。」
順二は葉子の方に顔を向けていた。
「ありがとうございます。落ち着くでしょう。味もなかなかですよ。」
そんな話をしていると、料理が運ばれてきた。
「さあ、食べましょう。」
葉子は、誘うように言った。
173K.A.:2005/08/26(金) 18:59:03
「先日は、いろいろとお話を聞いていただき、ありがとうございました。」
「いえいえ、生意気なことを言ったのでは、と反省しているところです。」
「そんなことはないですよ。順二さんの言葉には、重みがありましたし、心に響きました。」
「そう言っていただけると、なんだか安心します。あの件で、怒ってらっしゃらないか心配でしたから」
「ふふふ、ほんとに変わった方ですね。」
「え、そうですか?」
「はい、とっても」
楽しそうに葉子は微笑んだ。そして、遠くを見るような目で、順二を見ながら、
「何かを始めなくちゃ。そう思ったんです。そうしないと、変わらないでしょ。」
悪戯っぽい笑いで、順二を挑発する。
「ははは、変わりましたか?」
順二は、自分の言った言葉を思い出しながら答えた。
「私、少し体が弱いものですから、どうしても思い切った行動が取れなくなってしまったんですよ。
 だから・・・何かもっと自分でできることはないか、考えているんです。」
「お体悪いんですか?」
「心臓を少し・・・」
「それは、大変でしょう」真剣な面持ちで順二が答える。
「でも、もう大丈夫だと思います。昔のようにはいかないけれども。」
「何か、やりたいことがおありなんですね。」
「はい、実は子供達のための英会話スクールを作りたいと思っているんです。
 今も、アルバイトでやってますけど。本格的なものを」
174K.A.:2005/08/26(金) 19:00:03
「それは、すばらしいですね。ふふふ、無理はしないで頑張ってください。」
「はい?」葉子にとっては、忘れかけた、何か、心に響く言葉だった。
「だから、うーーん、無理しすぎないで頑張れ!!ってことですよ。」

・・・笑ってないと、いいことは逃げてしまうよ。無理しないでお互いがんばろ・・・
死んだはずの彼の言葉が蘇った。

「そうですね。無理しないで頑張ります。ふふふ。」
「そうです。笑ったほうがいい。ふふふ」
なぜ、死んだ彼に順二がかぶっていくのか分からなかった 
「どうかしましたか?」
不審に思った順二が尋ねた。思わず俯いた葉子は、目頭を押さえていた。
ふいに、涙が出てしまったのだ。
「すみません、つい」
少し鼻声の葉子が恥ずかしそうに答えた。
順二は、しばらく外の景色を見ることにした。
ゆっくりと時間が流れる。
175K.A.:2005/08/26(金) 19:00:31
「すみません、こんなで。つい、昔のことを思い出してしまって。」
「そうですか」順二は、こう答えるしかない。
「何を、とは聞かれないんですか?」
「聞かれたくないことかもしれないかと思いまして」
「どうしてです?」
「あなたのその顔を見ていたらなんとなくです。違います?」
不意に気持ちの昂ぶりが、葉子の中で大きく渦を巻いていた。
必要以上の緊張感が走る。
・・・どうして、この人は自分の考えていることが分かってしまうのだろうか?・・・
葉子には、単なる偶然とは思えない何かを感じていた。そして・・・
「私には昔病気で死んだ彼氏がいました。
 その人の言葉と、あなたの言葉が重なってしまったものですから。つい・・・」
順二は、それには答えず優しい目だけを葉子に向けた。
悲しみは、着飾った言葉だけで癒すものではない。
順二は、ただ話を聞くことに専念した。
176K.A.:2005/08/26(金) 19:01:26
「彼は私に無条件に優しかった。その優しさが今でも思い出されるんです。」
「おかしいでしょ?泣いてしまうほど嬉しいことってあるんですね。」
「あなたには、泣かされてばかりですね」
「どうして・・・どうして・・・」
あとは、言葉にならなかった。一方的に葉子は話し、順二はそれを聞いた。
そして・・・
「外に出てみませんか?どうやら陽一達は来そうもない。外のほうがいいでしょう。」
そう言って、差し出した順二の手を、葉子は強く握り返した。
177K.A.:2005/08/26(金) 19:01:58
やっと、ここまで来ました。ふうう、まだまだだな。でわでわ。
178名無し物書き@推敲中?:2005/09/01(木) 14:48:39
179名無し物書き@推敲中?:2005/10/04(火) 17:57:30
hoshu
180名無し物書き@推敲中?:2005/10/05(水) 20:22:02
ここ創作文芸だよな?この程度の作文、他の板にいくらでもありそうなんだが、もしかしてここ隔離?
181名無し物書き@推敲中?:2005/10/07(金) 11:59:30
頭の悪そうなスレタイだし、
スレの中身も頭悪いし
182名無し物書き@推敲中?:2005/12/08(木) 20:18:37
切ないから保守
183名無し物書き@推敲中?:2006/01/10(火) 22:12:04
”インテリジェント・ゴリラスーツ”を常に身に着けることが、この未来社会での第一のルールだった。
それを着用しない外出は、まさしく死を意味した。ゴリラスーツに装備された高価な機械が発見次第
すぐ反応し、パワーアームで、即撲殺。辺り一面が肉片や汚物で汚れても、パワーアームできれいに
掃除するから手は汚れずに済む。未来社会では水は人の命よりも高価だから、それは環境にも
やさしい。指先すべてに仕込まれた、肉食の昆虫が全ての肉片や汚物を食べてしまうのだ。その後、
今度は虫が排泄した糞がゴリラスーツの動力となるのである。何と合理的であろうか。
このゴリラスーツを開発した、J・チャリティ博士はその為に大いに苦労した。
184名無し物書き@推敲中?:2006/01/21(土) 06:53:04
a
185名無し物書き@推敲中?:2006/01/27(金) 23:52:04
ちっとしもネタ系の駄文さらしてもいいかい?
186名無し物書き@推敲中?:2006/01/27(金) 23:52:37
公務員
187名無し物書き@推敲中?:2006/04/06(木) 05:16:58
”インテリジェント・ゴリラスーツ”を常に身に着けることが、この未来社会での第一のルールだった。
それを着用しない外出は、まさしく死を意味した。ゴリラスーツに装備された高価な機械が発見次第
すぐ反応し、パワーアームで、即撲殺。辺り一面が肉片や汚物で汚れても、パワーアームできれいに
掃除するから手は汚れずに済む。未来社会では水は人の命よりも高価だから、それは環境にも
やさしい。指先すべてに仕込まれた、肉食の昆虫が全ての肉片や汚物を食べてしまうのだ。その後、
今度は虫が排泄した糞がゴリラスーツの動力となるのである。何と合理的であろうか。
このゴリラスーツを開発した、J・チャリティ博士はその為に大いに苦労した。
188名無し物書き@推敲中?:2006/04/25(火) 18:13:25
189名無し物書き@推敲中?:2006/05/23(火) 23:16:07
ガラクタ山のオバケさん
190名無し物書き@推敲中?:2006/07/11(火) 23:44:51
ハッと自分の手元を見回した、時計がない、、、何で忘れたのだろう?
部屋に戻りそっとドアを開ける。見渡してみるともう何も置かれていない。
「もう私の部屋じゃないんだよね…」
陽が傾き一つしかない窓からオレンジ色が流れる。
引越しの準備をしてきた時とは違う。なんか寂しい、、、
六畳一間に何もない、独身寮に入ったころを思い出す。
(あの時は何であんなに自信があったんだろ?)
「そっだ、時計時計」っと言っても見えるところには何も無い…
「あった(何で?ここに?)まっ、いいや帰ろう」
時計は奥の壁にかけられている。手にしたとき
『誰?』っと背後から声をかけられた。「すいません、すぐ帰ります」

「『…えっ……私!?……』」
191名無し物書き@推敲中?:2006/07/11(火) 23:45:42
振り向いた自分を待っていたのは同じ顔だった。
私の前に居るのは私だと直感した。良く着ていたお気に入りのTシャツ、安物のジーンズ。
(何処にしまったかな?)サイズが合わなくなってから着なくなっていた。
ドアの前に立つ自分もはっとした表情から同じ考えなんだと思う。
自信のこもった色のキツイ目(私、こんな眼してたんだ。)
この時は、自分なら何でもできると思っていた気がする。
『私なのかな?何でここにいるの』
「ぷっくくっははっはあっはっは、、、ストレートすぎるよ、普通は夢とか思わないの?。」
昔の自分のに笑みがこぼれる。『だってそう思うんだから、当たりでしょう?』
(スゴイね過去の自分…)『それで、何しに来たの?』「入ってきたのはアナタじゃない」
『それは屁理屈ね』(…ああ言えばこういう)「ゴメンね…何でなのか分からないよ。」
『あなたは、いつの私なの?』「200x年だよ」『未来はたのしい?』
「幸せだよ守るものができたし、守ってくれる人もいる」
(そっかあんな事を言ったから、こんな夢を見てるのかな)
192名無し物書き@推敲中?:2006/07/11(火) 23:48:35
好きな人に送った言葉、かえって来た返事、嬉しかった。
「「昔の私に言ってあげたいよ未来は幸せだよって」」心から思った感情。

「忘れてた…うん、、あ、あのね、伝えたいことがあるんだけど」
『なに?』「期待してて!あなたはスッごくしあわせになるから!!!」
私は多分、今までで一番、良い笑顔ができた気がした。
『いろいろと聞きたいこともあるけど、未来のことだし…聞かない方が良いわね』
「何で?結婚する人のこととかしりたくない?」
『聞いたら未来が変わっちゃうかもしれないじゃない』
そっか「じゃぁ、そろそろいくね」私は過去の自分の横を通り寮から出て行った…


足を止めて、外から寮を見上げる、自分の部屋の明かりは付いたりはしなかった。
(夢だったんだよね)「だって私、未来の自分に会ったことないし」
193名無し物書き@推敲中?:2006/08/08(火) 20:29:23 BE:104209733-2BP(0)
Bravo
194名無し物書き@推敲中?:2006/09/06(水) 13:12:46
無職残飯、諦めて働け。おまえに小説は無理だって。いや、すべてが無理。私以外の被害者を探すことだ。ばかやろうwww
 
 
 
 
195救援求ム!:2006/09/06(水) 15:02:01
架空の武勇伝・ここに集え
http://sports9.2ch.net/test/read.cgi/budou/1156475665/l50
196名無し物書き@推敲中?:2006/09/06(水) 16:23:34
なんて酷いママンなんだろう。
仕方がないからぼくはパパにねだって本物の犬を手に入れた。
毎日毎日、根気よく可愛がって芸を仕込んだ。
ある日、ママンが滅多にしないおめかしをして香水を自分の首に
振りまいた。すると僕の犬がママンに飛び掛っていった。
ママンは血塗れになりながら悲鳴を上げている。
すごいや。やっぱりママンの言ったとおりだね。
ぼく、ちゃんと犬に教えたんだよ。
この香水のにおいがする人は悪い人だから食い殺したっていいんだよ
って。毎日毎日、ドッグフードにちょっとずつ香水を混ぜながら、ちゃんと
襲わせる練習もしたんだよ。

だけどママンはもうぼくの話を聞いてなかった。
ぼくの犬は誇らしげにママンの首の肉を平らげた。
やっぱり本物の犬ってすごいんだね、好きになってよかったよ。

197名無し物書き@推敲中?:2006/09/24(日) 00:32:22
アスペルガー残飯おまえは必ず発作を起こす
 アスペルガー残飯おまえは必ず発作を起こす
  アスペルガー残飯おまえは必ず発作を起こす
   アスペルガー残飯おまえは必ず発作を起こす
    アスペルガー残飯おまえは必ず発作を起こす
     アスペルガー残飯おまえは必ず発作を起こす
      アスペルガー残飯おまえは必ず発作を起こす
       アスペルガー残飯おまえは必ず発作を起こす
        アスペルガー残飯おまえは必ず発作を起こす
         アスペルガー残飯おまえは必ず発作を起こす
          アスペルガー残飯おまえは必ず発作を起こす
           アスペルガー残飯おまえは必ず発作を起こす
            アスペルガー残飯おまえは必ず発作を起こす
             アスペルガー残飯おまえは必ず発作を起こす
              アスペルガー残飯おまえは必ず発作を起こす


198名無し物書き@推敲中?:2007/01/16(火) 19:53:05
>>196-7
最近起きた事件を先取りするような書き込みが
されていたのを今知った。予言者の仕業か?
199名無し物書き@推敲中?:2007/01/17(水) 16:17:44
俺の書いてる小説読んで。
レビュアーの評価はそこそこです。

http://ip.tosp.co.jp/BK/TosBK100.asp?I=ri5182&BookId=4
200金原文則 ◆jG/Re6aTC. :2007/01/17(水) 18:34:06
僕の小説読んでー
http://ana.vis.ne.jp/ali/antho.cgi?action=search&keyword=%91%E5%96%EC

ちなみに↓読んでからだと100倍おもしろす。
http://d.hatena.ne.jp/keiichirohirano/
201名無し物書き@推敲中?:2007/01/17(水) 18:35:32
独創?
盗作専門の盗っ人寄生虫野郎が?
202名無し物書き@推敲中?:2007/01/19(金) 01:11:38

203MMMO:2007/01/22(月) 23:45:18
『凍える灯(ともしび)』 http://ncode.syosetu.com/n4224b/
できたら批評していただきたい
ちなみに連載途中です。
204MMMO:2007/01/23(火) 17:04:16
批評してくれなくていいです。
お騒がせしました
205名無し物書き@推敲中?:2007/01/23(火) 18:22:58
諦めが早すぎるぞ
俺はこの前250枚書いて150枚捨てたぞ
書き直せばいいじゃん
206名無し物書き@推敲中?:2007/01/23(火) 21:14:41
>204
諦めてないならアドバイスするぞい。
207MMMO:2007/01/25(木) 21:43:33
>>205さん
>>206さん
ありがとうございます。けれど気持ちだけもらっておきます。
自分でもっと良文を読もうと思います。
今の自分ははずかしい
208名無し物書き@推敲中?:2007/01/25(木) 22:44:59
がんばれー
209名無し物書き@推敲中?
諦めることと、途中で放り投げることはちがいます。
お互い前向きに頑張りましょう。

文章が良いと思う本をいくつかあげておく。

池澤夏樹「真昼のプリニウス」
奥泉光「鳥類学者のファンタジア」
北村薫「空飛ぶ馬」
笠井潔「バイバイ、エンジェル」
アゴタ・クリストフ「昨日」
梶尾慎治「サラマンダー殲滅」
乙一「暗黒童話」
テリー・ビッソン「世界の果てまで何マイル」