1 :
サクラ・クサカベ ◆UrDG7c0wwQ :
ガンダム或いはゾイドジェネシスみたいな人が駆る機動兵器モノをみんなで書いてかないか?
2 :
名無し物書き@推敲中?:2005/05/24(火) 23:00:53
人型兵器って実際に戦車と戦って勝てるの?
4 :
名無し物書き@推敲中?:2005/05/25(水) 00:10:58
俺的機動兵器系の最高傑作は「僕らは虚空に夜を視る」だな。
俺もあんな世界を描いてみたいものだ。
ガンダムみたいな人ってどんな人だ。
ゾイドジェネシスみたいな人ってどんな人だ。
というわけわからんツッコミはおいといて。
書いてみないか? とか言われてもどーしたものか。
世界観とキャラクターとロボの設定が出ないとどうしようもないぞ。
宇宙モノがいいな、ガンダムみたいなヤツ。
飛行機に変身出来るヤツは見てて何故か燃える。
つスペースガンダムV
ほっしゅ
偵察隊として地上に派遣された俺たちを待ち受けていたのは、
相変わらずの暗澹とした景色で、俺は心底うんざりしていた。
バイザー越しに眺める世界は、いつだって不安と憂鬱で彩られている。
周囲を見渡せば、赤銅色の荒野が地平線の彼方まで続いていた。
俺たちの駆る機体は、ずっと限界速度ギリギリで飛ばし続けている。
鉛色の人型機体『フォクスフィア』。
背中にはまるで機体に突き刺さっているかのように巨大なエンジンの、
その外殻が曝されていて、それを前方の装甲で包むように構成されている。
あくまで軽量機なので、武装といったものは両手で抱えたライフルと、
バックパックの補助ミサイルだけだ。
これから遭遇するかも知れない『モノ』と万が一戦闘状態に陥った場合、
無謀どころではないだろう。笑っちまう程、全く、話にならない。
「そろそろ墜落予想ポイントの境界観測域内だ」
前方を疾走する隊長機から通信が入る。
俺は並走していた僚機と速度を緩め、そして静かに機体を降ろした。
それぞれ散開し、視点カメラを高倍率モードに切り替える。
途方も無い距離の対象に、ギリギリまで焦点を合わせていく。
視界は蠢くモノを捉えていた。
『それ』は白い布で全身を纏い、頭に棘の冠を頂いた、皺枯れた老人の姿をしていた。
ただし、その身体の大きさは、恐らくこの機体『フォクスフィア』より遥かにデカイ。
そいつは地面に這い蹲り、何か呻いている様に見えた。
「気をつけろ、決して気付かれるな」
隊長機からの通信。いわれずとも、だ。
バイザー内で対象がマーカーで固定され、『捕捉完了』の文字が映る。
そして、表示が切り替わる。
識別認証…
固体識別名:『Thor(トール)』
「お、おい…!マジかよ……!!」
僚機が悲鳴のような声を上げた。
俺も正直、叫んでしまいたいところだったが、堪る。
唐突にバイザー内でレッドアラームが鳴り響いた。
「!!?」
視点カメラに映る対象が、いつの間にか静止し、
そして、序々に顔を上げようとしていた。
やがて、顔が半分こちらを向くと、目が、合った。
「…馬鹿な!気付かれた!?この距離で!?」
俺は咄嗟にこの場を離脱するべく動きだしていたが、
すでに攻撃は始まっていて、
ザ…ザザザ…ザ……
バイザーの視界映像が激しく乱れる。
「帯電、しているのか…?」
映像の中で、空気中放電が巻き起こっているのを見た。
ジジジジジ…と耳障りな音が発生し、それは次第に大きくなっていく。
帯電はひたすら濃度を上げ、地面を波打つように広がり、そして――