アイヴァース

プロローグ
空は曇り、朝から強い風が吹いていた日だった
その日始めてみた人は、まだまだ体格が成長途中の少年
でもランニングシャツから出ている二の腕はしなやかで
鍛錬の後が見て取れるぐらいに引き締っていた。
一陣の風が少年の被っていた帽子を吹き飛ばした。
帽子が、吹き飛んだことによって、少年の顔が良く見えるようになった。
まだ幼い顔に澄んだ瞳を持ち、ゆっくりとこっちに向かって歩いてくる。
そして、僕の元までたどり着いた少年は僕に触れながら一つの名前を呟いた。
「アイヴァース」と…
それが僕の名前、僕はロボット「形式番号」の中に組み込まれたAI
僕は「軍名」が戦争に勝つために工場で作らせた新型機で昨日、ロールアウトされたばかりです。
僕は、初めて話しかけてくれた少年に返事を返す。
これが僕と少年（名前)の出会いであり
これから始まる　物語の扉を開いた出来事でもありました。

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