夜中1時ごろ当直室コール。急患がきたとのこと。
急いで最低限の身支度を整え外来へと向かう。
看護婦が困った顔をしている。
苦しそうな中年の男がいる。
「今日はどうされましたか?」
「キャベツが丸ごと詰まって取れないんです。」
「丸ごとですか?1個?」
「そうです。」
「どこに?」
「気管です。」
「いつからですか?」
「ついさっきから。」
「キャベツを食べていたのですか?」
「たべていない。たぶん昨日のキャベツだと思う。」
「普通にしゃべれますか?」
「しゃべれるが苦しい、、早く何とかしてくれ!!」
こういうのは病院で当直していたら慣れっこになってしまう。
二週間前は円盤がのどに詰まって取れないんですという人が来た。
あんまり慣れたくはないなあと思いながらしかたないので何かできることはないか考える。
「とりあえずレントゲン写真を撮りましょうか?」
「はい。」
なにやら最初と違いおとなしくなったなあ。と思う。
写真ができるまでの間、ちょっと考え事をする。
こういう時間は短いようで長く感じる。
この人は精神病患者かなあと思う。
理解できない発言をする人をいまだに精神病だととらえてしまう。
精神病に対しての偏見はこういう仕事をしていてもなかなか取れない。
普通の生活をしている人にとっては未知の怖すぎる世界なのだろうなあと思う。
キャベツが丸ごとのどに詰まるという状態を<ありえない>と思わないのだろうか。
もしかしたらそれを異常と思ってしまう自分が異常なのだろうか?
そんなばかな。
疲れていて頭がぐちゃぐちゃだ。
お金がいいから救急病院で当直バイトをしている。
明日も朝から普通に仕事だ。早くこの患者を終わらせたいと思う。
こんな生活ももう三年目だ。いつまでこんな生活が続くのだろうと思う。
医者は給料がいいと思っていたのは学生時代の夢でしかなかった。
ある程度の規模の病院は24時間営業だ。
その当直は経験の浅い医者でまかなわれている。
呼ばれれば内科から外科までいろんな患者を診る。
もちろん診れる範囲でだ。
ずっと働いてればそれはある程度はもらえるだろうと思う。
しかし時間割したらがっかりするほど安い。
いろんなところで当直してきてある程度の自信とスキルを身につけた。
しかし危険だなあと思いながらやっている。実に割に合わない。
年間5万円以上かけて医療事故対策に保険に入る。
そんな仕事ないよなあ。と思う。
医者は給料がいいと思っていたのは学生時代の夢でしかなかった。
ある程度の規模の病院は24時間営業だ。
その当直は経験の浅い医者でまかなわれている。
呼ばれれば内科から外科までいろんな患者を診る。
もちろん診れる範囲でだ。
ずっと働いてればそれはある程度はもらえるだろうと思う。
しかし時間割したらがっかりするほど安い。
いろんなところで当直してきてある程度の自信とスキルを身につけた。
しかし危険だなあと思いながらやっている。実に割に合わない。
年間5万円以上かけて医療事故対策に保険に入る。
そんな仕事ないよなあ。と思う。
実話です。興味があったら読んでくださいね。
「もう、疲れました」と看護婦が言った。
「少し歩きませんか」
と、ぼくは言った。ただ、なんとなく歩きたくなったのだ。
「それより僕と踊りませんか」
と、井上陽水は言った。なんとなく踊りたくなったのだ。
微妙なズレに看護婦は、よろめいた。
「ただ、歩きたいんです。肩を並べて」
看護婦はいきなり、彼の胸にとびこみ涙を流して溜息をついた。
彼の目に四度、接吻をくり返し
「ダメなんです」と言った。
「あなたが、別の人のことを愛しているのを知っています。
私も同じ、あなたではない別の人を心に思っている。
知っています。でもダメなんです。ときどき、
本当に胸が冷たくなって、つぶれそうな気持ちなる。
なぜだか分からない。本当は何も知らない」
彼は私を眠らせてくれた、私は何ども夢を見た。
でも、なんて悲しいことでしょう。
胸の上に重たいもの感じて目を覚まし、
見えない気配に私は虚しく手招きをした。
独り蒼ざめて、追いかけるように、
信じてもいない戯言で、
見えない彼の気をひこうとする。
ただのバカ。
あなたも同じ、
ただの沈黙で私から言葉を引出そうとする。
省エネね。
才能はせいぜい隠しておきなさい。
さようなら。
14 :
名無し物書き@推敲中?:05/03/09 23:37:39
パン!茶!宿直!
そらみみw