20行以内のショートショートを作れ!

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896名無し物書き@推敲中?:2005/09/16(金) 14:27:50
>>887
食玩の鬼という設定とオチがいいね。
897874:2005/09/16(金) 18:27:06
恍惚の人

父がボケた。
症状の進行は早く、記憶があやふやになっていくのがはっきりとわかるほどである。
ある日、父の弟にあたる叔父が見舞いにきてくれた。
「はて、誰だったか」
父には弟の顔がわからなくなっていたのだ。
翌日になって、叔父が消えた。
礼の電話を入れようとしても、そんな人間はいないの一点張りなのだ。
親戚の誰に尋ねても、父に弟などなかったという。そんな馬鹿なことがあるだろうか。
私は空寒いものを感じていた。
それが恐怖に変わったのは、つい先日のことだ。
母が消えた。
まるで、父の「はて、誰だったか」という言葉を境にしたかのように、ぷっつりと存在が消えてしまったのだ。
いまでは、もともと私に母親はなく、父がどこかで産ませてきた子供だということになってしまっている。
そんな馬鹿な。ついこの間まで、年老いた母といっしょに生活をしていたというのに。
恐怖に気が狂いそうになりながら、私は必死に介護に努めていた。
父に忘れて欲しくない――その一心でである。
その甲斐があったのか、どんなに病状が進もうとも、父は私のことだけは忘れなかった。
そしてある日、ふいと布団の上から消えてしまった。ついに自分のことさえわからなくなったのだろう。
終わった――私はため息をついた。
父の死を親戚に知らせようとして、ふと思いとどまる。
おそらく父はもともと存在しなかったことになっているだろう。いったい誰に連絡するというのだ?
考えてみれば、父も母も存在しないのだ。ならばこの私は、いったいどこの誰だと……
私の着ていた服が、ばさりと畳の上に落ちた。
898初挑戦:2005/09/16(金) 20:10:13
>>喜びの祭り<<
私はある村を訪れた。
運よくその日は年に一回の村人皆が待ちわびた村祭りだという。そのわりには皆弱々しい気がする。
しかし、この日が来るのを村人全員待ち望んでいるらしい。
何が楽しみか?何を待っているのか?私は分からなかったが、後で圧倒的映像体験と共に知ることになる。

実はこの村ではあることを徹底的に禁止している。それがこの日だけは合法的に解禁。無礼講というわけだ。待ち遠しいのも無理はない。

すでに村の広場には村人全員、老若男女、ざっと100人といったところが集まっていた。
頃合いを見て村長らしき男が一段高くなっているところにあがると、村人は弱々しながらも歓声を挙げた。
「ウォー!!」そう急に村長が叫んだ。
次の瞬間、村人100人皆、勢い良くズボンをおろし我先にと勢い良くウンコをした。
さっきまで弱々しかった村人はみるみる元気になって、目から涙を流し喜んでいる。
勃起障害だったはずの私のペニスはみるみる元気になって、先端から精液を流し喜んでいる。
899どぼ〜ん氏 ◆uyTQki4lmE :2005/09/16(金) 22:58:06
【院内お化け観覧ツアー】

 入院とは意外につまらないもんである。重い病気を患って治療に専念しなくてはならない立場で
あるから当然と言えば当然なのだが、山田のように自由に歩きまわれる身にとってはなんとも歯が
ゆい軟禁状態なのである。そこで病院内でこそ楽しめる特有の行事はないものかと 山田が考案した
レクリエーションこそ「院内お化け観覧ツアー」なのだった。
 出発は真夜中の2時ちょうど。院内の膨大な廊下を頼りに、渡り歩くのだ。
 早速、向こうから不気味な人影が現れた。
(出た! ミイラ男だ。生身の人間の肉を求めて、今夜も夜の病院を彷徨っているのか!)
 しかし、よく見れば一番奥の病室にいる全身に火傷を負った田中さんだった。
 まだまだ序盤である。気を取り直して階段を下りる。
 すると前から青白い顔をした、全身黒づくめの男がヒタリヒタリと上がって来た。
(出た! 吸血鬼ドラキュラだ。新鮮でしかも安全な血を求め、この病院吸い尽くそうというのか!)
 ところが、それは慢性の貧血で悩む黒いパジャマの佐藤さんだった。
 首筋に汗が滲み出てくる。今日は十分な収穫があった。山田は自分の病室に続く廊下へ向かった。
 廊下の奥は真っ暗だったが、そこから小さな影がズルズルっと現れた。
(出た! 妖怪砂かけ婆だ。砂が目に入れば、失明は免れない。俺は暗黒の世界で生きて行くのか!)
 そう自分で盛り上げようとしたが、目の前にいたのは明らかに隣の病室に居る佐々木さんだった。
「どうしたんだい? こんな夜中に珍しいじゃない」
「いや、眠れなかったし、暇だったもんで……」
「いいね、若いもんは。あたしなんてこの齢になるとトイレが近くて困っちゃうよ」
 こうして、お化けツアーは無事終了した。盛り上がりに欠けたが、基本的にはこんなもんである。
 次の朝。看護士さんが、寂しそうに話しかけて来た。
「隣の佐々木さん。昨日の夜に亡くなったんだって、あんなに元気だったのに」
「え……昨日って、何時頃なんですか?」
「12時か、1時頃って話だけど……」
 昨夜の院内お化け観覧ツアー、ラストに御登場したのは本物のお化けだったと言う訳である。
900名無し物書き@推敲中?:2005/09/17(土) 01:48:35
>>897
リアリティを放棄して読めばなかなかの作品
世にも奇妙な物語系の雰囲気が漂うのもいい
でも、主人公だけ服が残ってたのは処理の仕方に統一性を欠く気が
主人公の存在もそもそもなかったことになるというオチなら服も消さないと

>>898
間違いなく雑誌のSSコンテスト等には採用される見込みのない作品
オチも伏線もないし扱われている内容も下品きわまりないし
でも、何かナンセンスなおかしさがあるんだよなあw

>>899
最後の1行が単なる説明になっていて工夫が足りない
せっかく佐々木さんが最後のチャンスをくれたんだから
もうちょっとうまく表現してやって欲しい
901名無し物書き@推敲中?:2005/09/17(土) 09:31:23
>>892
>>893
4分33秒な。あと楽器編成は指定されてないからピアノ曲じゃなくてもよろしい。
902名無し物書き@推敲中?:2005/09/17(土) 15:20:36
>>897
イイね。まあまあレベル高いよ。
903どぼ〜ん氏 ◆uyTQki4lmE :2005/09/17(土) 22:25:20
【博士と山田くん】

「山田くん、驚くなよ。とうとう念願のタイムマシンが完成したんじゃ」
「博士、毎日一緒に開発を続けて来たんですから驚きはしませんよ」
「しかし、素晴らしいじゃないか。これで現在、過去、未来、好きな所へ好きなように行けるんだから」
「そうですね、やっぱり博士は天才ですよ」
「うむ、わしもそう思うぞ。それじゃあ、早速、あの人に会いに行こうか」
「え、誰ですか?」
「わしはその為に、このタイムマシンを作ったと言っても過言じゃないのだよ。山田くん」
「そうだったんですか。それじゃあ、まずは過去に遡るんですね」
「その通りじゃ、出発!」

 グルルルルルルルル、ビューーーーーーン、ドカァン!

「着きましたね、博士。大成功ですよ」
「そうらしいな、素晴らしいじゃないか。とうとう念願のタイムマシンが完成したんだ」
「博士、それはさっき言いましたよ」
「うむ、わしもそう思うぞ。さあ、早くノストラダムスさんを探しに行こう」
「ノストラダムス……ですか?」
「そうじゃ、わしは今度の世紀末、つまり2099年がどうなるのか知りたいんじゃよ」
「でも、博士……」
「それを考えると夜も眠れんかった。だから、本人に直接聞いてみようとタイムマシンを作ったんじゃ」
904名無し物書き@推敲中?:2005/09/17(土) 23:40:57
わろた
905874:2005/09/18(日) 00:12:50
アウトブレイク

「アテンション!! これより作戦の概要を伝える!」
 イエス・サー!!
「今回の我々の目標は、宇宙より落下した生物の捕獲、または抹殺である!」
 ざわざわ
「静かにしろ! 目標は非常に強力な生物であることがわかっている。
 通常の武装では傷ひとつつけることすら難しいだろう、心しておけ!」
 イエス・サー!
「この生物は擬態能力を有している! 地球の従来種になりすまし、さらには生殖すら行うのだ!」
ざわざわざわ……
「学者の見解によれば、この生物を野放しにして子孫が増えていった場合、地球の従来種は
 五世代――時間にして二百年程で、完全に駆逐されてしまうだろう。
 これは、生態系の汚染である! 我々は地球に生まれ、地球に生きる生命体だ!
 その誇りをもって、我々はこの侵略行為を断固として食い止めねばならない!」
うおおおぉぉっ――――!!
「やろうどもっ! いいか! 我々は勝つ! 絶対に勝つ! 地球は我々の世界だ!!
うおおおおおおぉぉっ――――!!
「いくぞ、やろうどもっ! 敵の名はクラーク・ケント! デイリープラネット新聞社の――

――――――
こりゃダメだ……orz
906どぼ〜ん氏 ◆uyTQki4lmE :2005/09/18(日) 02:42:39
【クラーク・ケント】

「あなた、本当はスーパーマンなんですか?」
 本名クラーク・ケントは、この質問を小さな頃から何度も聞かされてきた。
 架空の有名人が自分と同じ名前であったとしても、なかなか面白がれるものではない。
しかし、このクラーク・ケントは、体は大きいが仕事では失敗を繰り返し、気が小さく、
視力も悪いので眼鏡は子供の頃から体の一部になっていた。
「実は、優秀なんでしょう?」
「何かあった時は、助けてください」
「裏の仕事が忙しいのなら、遠慮せずに行ってもいいですよ」
 これらは全て冷やかしなのだ。
 父親、つまりトーマス・ケントが面白半分で付けた名前が本人を誘導したかのようにす
っかりコミックのキャラクター色に染まっていった。少しでも、スーパーマン的な所があ
れば救われるのだが、このダメ男クラークに関しては微塵も見られる事はなかった。
 クラークは父親を呪った。自分ぐらいのダメな奴はどこにでもいる、でも、あの有名人
と同じ名前では目立ってしょうがない。老若男女、みんな知っているのだから。
 独身生活にも慣れてきた、そんな夏の終わり頃である。
 毎月、最低の成績をキープし続けている営業マンのクラークは新しい関連会社に挨拶に
向かった。そこで、今まで見たこともないような天使に出会ってしまった。
 到底手の届かない存在、しかし、魅力的な事はこの上ない。
 いつものように憂鬱な気分で名刺を差し出した。すると、意外な事に彼女は親しげな表
情を浮かべ、微笑んだ。そして、声を弾ませて言った。
「これも何かの縁かしら。私、ロイス・レインって名前なのよ」
 彼女は、嬉しそうに名刺を見つめている。
 クラークは天国の父親、つまりトーマス・ケントの遊び心に心から感謝した。
907名無し物書き@推敲中?:2005/09/18(日) 02:59:54
おまい良い話も書けるんだな
908傭兵 ◆sXd7edS0pU :2005/09/18(日) 03:32:49
ええ話しや
909874@蛇足でごめんなさい:2005/09/18(日) 04:40:09
トーマス・ケント

「あなた、クラークです。抱いてあげてくださいな」
 トーマスは痩せ細った身体をつらそうに持ち上げ、妻から赤子を抱き取った。
「ああ、元気ないい子だ。口元がおまえにそっくりだな」
「髪の色はあなたゆずりですわ。きっと頭のいい男の子に育ちます」
「元気であればいいさ。私のように病院で半生をすごすような身体でさえなければな。
 そうだろ、クラーク? おまえはスーパーマンだものな」
 父親の腕の中で、赤子が笑ったように見えた。
「それでクラークという名前になさったの? まあ、やだ」
「ははは、遊び心だよ。スーパーマンの名前をもった子が、どんな大人になるのか
 見てみたいじゃないか。きっと、すごい男になるぞ」
 小さく咳き込んだトーマスの腕が震えていた。赤子を妻へと返しながら、
「すまない、もう限界のようだ。少し横になるよ」
 トーマスはベッドに横たわり、天井を真っ直ぐに見つめながら呟くように言った。
「……生きていたい。クラークがどんな経験をして、どんな大人になるのか、
 ずっと見守ってやりたい」
「できますよ、あなた」
「ああ……そうだな。一人前になったクラークに嫁を探してやって、送り出すんだ。
 それまで……絶対に私は……」
「できます……できますともあなた。きっと――きっと――」
910傭兵 ◆sXd7edS0pU :2005/09/18(日) 04:43:14
どうでもいいけどクラーク・ケントって名前さあ
山田 田中ってやつといっしょだな
911どぼ〜ん氏 ◆uyTQki4lmE :2005/09/18(日) 11:42:02
【カレン・ケント】

「それとだ……」と、トーマスは言った。
 相変わらず咳は止まらない。ベッドの上では、もう喋るのが精一杯だ。
「おまえも幸せになってくれ。俺が死んだ後も幸せでいて欲しいんだ」
「何言ってるんですか、わたしは十分幸せです。あなたとこの子、他には何もいりません」
 カレンの声が小さな病室に響いた。
それを聞いたトーマスは微かに頷くと、クラークの手を握りながら息を引き取った。

それから、28年――――
 台所では、カレンとロイスが並んで夕飯の支度をしていた。
「夫は頭のいい人だったけど、体が弱くてね。その点、クラークは体だけは元気だから寂
しい思いはしないと思うわ」
 カレンとロイスは笑い合った。クラークの人柄をお互い知っていたからだ。
「あなたはいい目をしてるわ。初めて会った時感じたの、この子はいい子だって」
「あの……、差し出がましいようですが、わたしの父と会って貰えないですか? 母は私
が生まれてすぐに亡くなったんです。それから、父はずっと一人でした。わたしの目、父
にそっくりなんですよ。だから、きっと……」
「何言ってるのよ、ロイス。こんなお婆さん、誰も見向きもしないわよ」
 そう言われて、ロイスは我に返った。頬を赤らめ、大胆な自分を恥じた。
「そうですよね。でも、わたしはその父を一人残す事だけが心残りなんです……」
ロイスはそう言うと、寂しそうに俯いた。
 その辛そうな横顔を見ているとカレンは胸が痛くなった。わたしにできる事があるなら
なんだってしてあげるのに……、可愛いロイスの為ならなんだって。

 その頃、クラークは家にいる二人を驚かせようと、車にジェフ・レインと乗っていた。
「わたしなんかが突然押しかけて、迷惑なんじゃないか?」
「とんでもない! これから僕たちは家族なんですから、仲良くしていきましょう」
「しかし、きみはいい青年だ。その口元を見れば分かる、立派で魅力的な人間だよ」
 ジェフ・レインは、なぜか胸が弾むような小さな予感を感じていた。
912名無し物書き@推敲中?:2005/09/18(日) 17:08:31
 今日、私は家出をした。
私は一人になれる場所を求めていた。心の中では少しの不安と嬉しさが争いあっていった。
 どこか一人になれる場所はないかと、真夜中の欲望の街を歩いていた。
「君一人?俺と遊ぼうよ」と、何人もの欲望がむき出しの男たちが声をかけてくる。
 私は、その声をかけてくる男たちに動じることなく、ただひたすら一人になる場所を求め
ていた。
 しかし、こんな街で一人になる場所なんて見つからない。そして私の、心の奥底に眠って
いた何かが耐えきれず、もう一人の自分が生まれたようだった。

 この後どうなってしまうのか! 今夜9時ごろに 続編
913名無し物書き@推敲中?:2005/09/18(日) 17:28:13
スーパーマンネタがサパ〜リ理解できないのは俺が若すぎるからか?
914名無し物書き@推敲中?:2005/09/18(日) 21:00:10
             続編

それは、私の心をも変えてしまった。どちらかと言うと控えめだった私の性格は、
まるで正反対になり、周囲から優しいと言われていた性格も、この家出をきっかけに
悪魔のような冷酷な人間に変わってしまった。
 七歳で母を亡くし、精神的に不安定だったのにもかかわらず、それを何年も隠し続
けた私はもう、本来の心の闇を隠しきれず顔にかぶっていった仮面を取りはずした。
私の心の中は清々しかった。闇の呪縛のようなものから解放された心は、何か新しい
物を求めていた。
915名無し物書き@推敲中?:2005/09/18(日) 23:15:43
>>914
読んでいるだけで、助詞が不自由すぎて気持ち悪くなる
もう書くなよ。才能無いから
それ以前に低脳だから
916名無し物書き@推敲中?:2005/09/19(月) 04:37:42
なんてことだ……遊び半分で投げてしまった野球のボールは、女の子の顔前まで飛んでいくと、音もなく鼻の穴へ吸い込まれていった。
僕は申し訳ない気持ちとは裏腹に、現実ではありえない光景を目の当たりにして鳩が豆鉄砲食らったような表情を浮かべながら天を仰いだ。
何せ鼻の穴へボールである。香を愛でる人体の器官が意に反してゴム塊を飲み込んでしまった。これで無事なはずがない。
少女は言った。
917名無し物書き@推敲中?:2005/09/19(月) 09:34:49
「ちゃーらーへっちゃらー♪」
918名無し物書き@推敲中?:2005/09/19(月) 14:38:56
ああ・・・これでまたこのスレは沈んでいくんだろうな・・・
919名無し物書き@推敲中?:2005/09/19(月) 16:32:47
>>917
それ採用
920地底人 ◆KCAAE/5EVs :2005/09/19(月) 16:43:19
>>916は仕様?
921名無し物書き@推敲中?:2005/09/19(月) 16:48:40
 団地の一室で若い男がカーテンの隙間から下を見ている。半開きでもここではプライバシーを覗かれることはない。
目の前には畑と、遠く山が見えるだけだ。高校生二人組が別れるのが目に映る。ひとりは小走りに団地の中に入っていく。
もうひとりのほうはぼけっとたたずんだあと、自転車を漕ぎ始め去っていった。
 男は休憩中だった。ベッドには娘らしき少女が裸で寝そべっている。「パパ、まだあ?」
「ん、始めるか」
 娘の声に反応して、男は写真を撮り始める。いっとき休んだペースを取り戻すように撮った。妻が帰ってくるからだ。
娘は父親にいわれるままにポーズをとる。陰部のアップを。親父の顔射した精子を。搾り取るフェラチオも一緒に。
 終わったあと、男は娘に「ごくろうさん」とタオルをかけた。娘はそのままシャワーを浴びに行った。
 男はパソコンをつけた。画像を取り込んだ。男の撮る写真で喜ぶものがネットには多くいた。
画面の前で待っている彼らに、男は無償で娘を見せた。ときたま、金を稼いだがわずかだった。
 娘は風呂場から出てきた。「なんか食うか?」男は訊いた。ちょうど昼飯時で娘はうなずいた。
男はトマト缶を使ったパスタを作った。茹をでる間、男はもう一度パソコンをさわった。デジカメの画像は消去した。

間違って質問スレに貼ってしまいました
感想教えて
922地底人 ◆KCAAE/5EVs :2005/09/19(月) 17:15:31
【リセット】

少年がゲームをやっている。しかし途中でゲームが動かなくなってしまう。
「何だよこのゲーム。買ったばかりなのにもう壊れちゃった」
少年はゴミ箱へゲームを捨ててしまう。
そのすぐ側で父親がタバコを吸いながら新聞を読んでいる。灰皿にはもう20本以上のタバコが入っている。
部屋にはタバコの煙が充満している。
台所では、母親が料理の後片付けをしている。そして母親はなんでもない、という風に流しへ油を捨てている。
町にも、海にも、山にもゴミがあふれている。拾う人はいない。
「自然を守りましょう」と言う人も、結局表向きだけ。
人類は、地球を汚すことを止めようとはしなかった。

1人の老人が、パソコンの画面を覗いて独り言を言った。。
「ちょっと目を離した隙に、地球がだいぶ変わってしまっておる。こりゃ、地球に悪いことをしてしもうたの」
そういうと老人は、「地球」と書かれたフォルダの中の「人類」と書いてあるアイコンをドラッグし、ごみ箱に移した。
「さて、また人類を作る前に戻ってしもうた。何度やっても、ここから先に進まない。おかしなものじゃ・・・」
そして老人は、手馴れた手つきでパソコンを操作し、新しいデータを作成した。すると奥から、若い男の声が聞こえてきた。
「神様。お食事の支度が出来ましたよ」
老人は時計を見て、「おお、もうそんな時間か」と呟くと、パソコンの電源を切り、奥の部屋へと歩いていった。

>>921
自分のことは棚に上げて一言感想言わせて貰います。
オチが無い
923三擦半次郎 ◆SF36Mndinc :2005/09/19(月) 19:33:09
SEXしませんか?

蜘蛛の巣が張っていませんか?

ここのところ視姦ばかりしている毎日です
924名無し物書き@推敲中?:2005/09/19(月) 23:42:11
そこらじゅうに響き渡る生きる屍の声、少しでも気を抜くと襲われる。
男は神経を張りつめて廃墟となった町を走り抜けていた――。コミック・スターやゲームの様に武器なんてないし格闘技の達人でもない男はただただ逃げていた。
逃げるだけでも体力は消費する、それにキーが無くては車は走らない。
男は考えた…「今起こっている事は世界的に同じように起こっているのか?……なら逃げても意味は無い、しかし、俺は誰なんだ?」
男は自分の事が思い出せない、だが男はその後とんでもない事に気付いた、
「あれは!?」
男が見た物は生きる屍と化した恋人の姿だった…。男は心の底にほんの少し、ほんのチョッピリだけあった希望を捨てた…。
男は逃げるのをやめた。
恋人に殺されるならそれでいい…。意識を失いかけたその時、声が聞こえた…「なんだこのゲーム?途中から操作きかねーよ?メーカーに言って取り替えるか」
そこで男は全てを思い出した、「俺はこのゲームを監督し、作った、武器も何もないただ逃げまくる逃げゲー、クリアする方法は…!?あ、あれは!?」男はそこで意識を失った、男が最後に見た物は…

朱色の GAME OVER の文字だった
925名無し物書き@推敲中?:2005/09/20(火) 00:33:15
生きる屍といわれて連想するのはゾンビではない
ゾンビは生きてないしな
その間違った認識の言葉を繰り返し使われているので読めたもんじゃない
926名無し物書き@推敲中?:2005/09/20(火) 00:34:30
927924:2005/09/20(火) 00:46:16
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    Λ_Λ ..:::::
   /彡ミ゙ヽ)ー、 ...
  / /:ヽ、ヽ、:|..::
  / /:: ヽ ヽ| .:.
 ̄(_ノ ̄ ̄ ̄ヽ_ノ
928名無し物書き@推敲中?:2005/09/20(火) 03:11:51
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929名無し物書き@推敲中?:2005/09/20(火) 04:36:05
あるアメリカ人の会話

「ヘイ、ジョニー。カミサンに隠れて浮気をしていたのがばれちまってさ、そういうのが過去に三度あったんだ」
「やあマイク、一度目はどうやって許して貰ったんだい」
「ダイヤの指輪を贈ったんだ。それも大粒のだ」
「なるほど、それは機嫌も良くなるだろうな。じゃあ二度目は何を贈ったんだい?」
「ピカピカの高級車さ。赤いフェラーリを贈ったんだ」
「ふむふむ、しかし流石に三度目は許してくれないだろうマイク」

「だからあの野郎を墓場に送ってやったさHAHAHAHA!」
「HAHAHAHA!」
930名無し物書き@推敲中?:2005/09/20(火) 04:42:36
俺、具体的なチャンスが幾つかあったけど、ことごとく潰してきたよ。
931名無し物書き@推敲中?:2005/09/20(火) 04:50:07
あるアメリカ人の会話

「ヘイ、ジョニー。さいきん元気ないじゃないか」
「やあマイク。いくら危険日にやってもワイフが妊娠しないんだよ」
「なんだって、そりゃ一大事だぜ」
「お前もそう思うだろう。今度、ワイフを病院で診て貰おうかと思うんだ」
「いやいや、そんなことをしなくても名案があるぜジョニー」
「ほう、そいつはどんなやり方だい」

「お前のコンドームを診て貰うのさHAHAHAHA」
「yes!タカスクリニックHAHAHAHA」
932名無し物書き@推敲中?:2005/09/20(火) 04:55:23
コンドーム診断。
どうぞ。
933名無し物書き@推敲中?:2005/09/20(火) 18:15:29
「あれって何だろ?」
 空にある何かを指差して言った。
「隕石かUFOとかじゃ無いの?」
 通行人は一言だけ残して歩いて行った。
「いや違うだろ」
 冷静に反論してみた。
「じゃあ、何さ」
 少年が服を引っ張りながら聞いて来た。ニヤニヤと笑っている。
「……何だろう?」
 じっと見てみた。でも、何なのか分からなかった。
「何も無いよ」
 少年は言った。
「空はただどこまでも青く広がっているだけなんだよ」
「そんな事は無い!」
 改めて見た。……本当だ。何も無い。
「おかしいなぁ……」
 言いながら歩き出した。
「……もっと良く見ればいいのに……」
 少年の呟きが聞こえたけど、馬鹿にされている様な気がしたから無視した。
934どぼ〜ん氏 ◆uyTQki4lmE :2005/09/20(火) 21:40:22
【会話】

「ヘイ、ジョニー。カミサンに隠れて浮気をしていたのがとうとうばれちまったよ」
「やあマイク、そいつは面倒な事になったな」
「俺は隠し事が嫌いだからな、逆にすっきりしたかなと思ってるんだ」
「でも、カミサンは怒っただろ?」
「いや、そうでもないんだ。意外とさばさばした感じだったよ」
「そいつは驚きだな。でも、もう相手とは会うなとか、そんな話はされたんだろ?」
「ところがカミサンの奴、苦笑いしただけで何も言わなかったよ」
「へえ、お前のカミサンは出来た人だな。ダンナの浮気を笑って見過ごすなんてな」
「相手がお前だから、納得したんだろ?」
「そうか。じゃあ、よろしく言っといてくれよ」
935名無し物書き@推敲中?:2005/09/21(水) 10:31:00
私が7歳のときに、新しい着物を買ってもらった。
青地に黄色の花を咲かせた、子どもにはたいそう豪華な着物だった。
私は、鮮やかな赤の着物を欲しがったのだけれど、祖父は、血を連想させる赤が、好きではないのだ。
と、祖母は説明してくれたのだが、当時の私は幼く、欲しいものを買ってもらえないことにムクれ、随分と祖父を罵ったことを憶えている。

翌年、その祖父が死んだ。
それ以来、毎晩、祖父が枕元に現れるようになった。
家人は誰も気付かず、不思議と怖くもなかったので、私は、いつしか、祖父と夢の間だけ遊ぶようになっていた。
生前、あまり笑うことのなかった祖父は、夢の中では楽しげに私の相手をしてくれたものだ。

それから随分と時が流れ、私は人のもとへ嫁ぎ、やがて娘を産んだ。
七五三のおり、私は、赤の着物を娘に作らせた。
その日以来、毎晩のように現れていた祖父が、パタりと現れなくなった。

「赤い着物は、魔物を寄せ付けないンだよ」
と、祖母が言った。
ああ、だから、祖父は、青い着物を私にくれたのか、と、素直に思えた。

「お爺ちゃんは、あんたに会いたがってるって言うのに、薄情じゃないかい、え?」

ああ、祖母は知っていたのか、と、そのときになって初めて気付いた。
では、夢の中で、成長した私が、祖父とどのような遊びをしていたのかをも、知っていたに違いない。
嫉妬に狂った祖母の目を見ながら、私は、なんだか、怖くなってしまっていた。
936プライベート名無し@:2005/09/21(水) 20:40:40
「敵機確認!!」

「9時方向に敵機を確認!!」そう言われた時には自機は20mm機銃によってハチの巣になっていた。
パイロットはこれまでの事をまるで走馬灯のように思いだす。だんだんと暗くなっていく世界を見ながら……。
暗闇の中で彼は天からの迎えの一言をしっかりと聞き取った。
「おい,次の奴と交代しろよ。」
彼は風太くんのようにすくっと立ち上がり,ゲーセンを後にした……。
937どぼ〜ん氏 ◆uyTQki4lmE :2005/09/22(木) 12:22:08
【オレオレ電話】

「婆ちゃん、オレオレ、オレだよ」
 山田トヨの家に一本の電話が掛かってきた。
「どちらさんだい?」
「オレだってば、婆ちゃん。オレだよ、オレ。分かるだろ?」
「ユウキかい?」
「そうだよ、そのユウキだよ。婆ちゃん、それが大変な事になったんだ」
「久しぶりじゃないか、元気そうだね」
「それが、元気じゃないんだよ。事故っちゃってさ。緊急事態だよ、困ってるんだ」
 ユウキからの久しぶりの電話、トヨは不安になった。
「私に何かできる事、あるのかい?」
「人身事故なんだ。言いづらい事なんだけど、ちゃんと聞いて欲しいんだ」
「いいよ。なんだい」
「そ、それが……」
「はっきりお言いよ。急いでるんだろ?」
「うん、それが……」
「分かってる、あんたからの知らせで良かったよ。婆ちゃん、嬉しいよ」
「そんな……」
 ユウキは2年前、事故で死んでいる。その声でトヨは全てを悟っていた。
「私にも、とうとう迎えに来たって訳なんだね」
「そうなんだ、婆ちゃん。オレ、天国で待ってるから、安らかに成仏しなよ」
938名無し物書き@推敲中?:2005/09/22(木) 12:27:07
>>937

これは最高。どぼ〜ん氏の最高傑作だと思う。いい作品をありがと。
939 ◆CHBTxVTges :2005/09/22(木) 12:31:02
940 ◆CHBTxVTges :2005/09/22(木) 12:32:19
かななかは
941名無し物書き@推敲中?:2005/09/22(木) 18:47:44
>>937
泣いた。
942名無し物書き@推敲中?:2005/09/22(木) 20:15:29
>>937
でも成仏したら天国にはいけないよね。
宗教違うから
943名無し物書き@推敲中?:2005/09/23(金) 08:07:49
>>942

仏教では、成仏したら極楽へいくわけだけど、
ひらたく考えれば極楽=天国を意味するんだから、
いいんじゃないの。
問題ないと思うよ。
作品の良さを損なうものじゃないと思う。
944名無し物書き@推敲中?:2005/09/24(土) 18:55:23
太っていて不細工だけど社交的で明るい友達が「恋人ができたよ!」と報告してきた。
相手は知っている女性だったけど、その女性も不細工だったから別に羨ましくなかった。
素直に「おめでとう」と言ってあげた。そいつは喜んで「ありがとう」と返してきた。礼は、いらない。
3ヶ月ほど経って、そいつは彼女に振られたと泣きついてきた。自分のどうしようもない態度が彼女に気に入られなかった。
そう言って、愚痴を語りだした。やめろ。当て付けか。口に出さず、「落ち着けよ」「またいい出会いがあるさ」と返す。
そいつからのメールも増えた。どうでもいいことや彼女の未練をぐだぐだと抜かしやがる。
今だってそう。いい加減彼女の話はやめてほしい。
「この時間は彼女とメール繰り返すのがどうしようもなく楽しかった。だから今が暇で暇でたまらない」
「いい加減あきらめろって。お前はもう彼女と付き合うことはできないんだからさ。ふっきれって」
「お前は付き合ったことがないからそんなことがいえるんだよ。お前にはわからないさ!」
「……そうか、なら好きにすれば。阿呆」
愚痴を聞いて聞いて聞き続けてこのざまだった。やってられない。
そいつからのメールや電話を受け付けないように設定して、ベッドに身を投げた。
シーツに口紅がつくのも気にせず、意識的に眠ろうと努力する。
「あぁ、やっちまった……」
それがシーツを汚した事なのか、それともメールの内容の事なのか、わからなかった。
945どぼ〜ん氏 ◆uyTQki4lmE
【鏡よ、鏡】

 今日もまた、いつものように魔女は鏡に向かっておそるおそる質問をしてみた。
「鏡よ、鏡。この森で、一番美しいのは誰?」
 鏡は静かにシルエットを浮かび上がらせると、いつも通りシンデレラを映し出した。
 端整な顔立ち、艶やかな肌、若さに満ちたシンデレラは鏡の中で輝いていた。
 毎日それを見るたび、魔女は憂鬱になった。今年で48歳、もう敵わないのは分かって
いる。分かっていながら、質問をやめる事は出来ずにいた。
20年前の栄光は思い出の中でしか存在しない。あの頃は全てがバラ色だった。シンデ
レラがこの森に現れるまでは……。嫉妬が胸の奥をかき乱す。そんな、毎日。次第に、歪
んだ感情が沸き起こって来るのを自分でも感じていた。
 そして、呟いた。
「あの子は、七人の小人たちを奴隷のようにこき使ってるじゃない」
 いつからこうなったのだろう。昔は他人の不幸など考えもしなかったのに。寂しさと忍
び寄る老いが自分の性格までも醜いものにしてしまったのだろうか。魔術は使えたが、誰
かを陥れるような事は一度もしなかった。厳しく育てられたせいで、いつも冷たく見られ
てきた魔女は、多くの誤解に晒されてきたのも確かだった。
 肩を落とし、寂しそうに笑った。
「私は、ダメな女ね。あんな可愛いシンデレラを悪く言うなんて……」
 自戒の意味も込め、魔女は勇気を出して聞いてみた。
「鏡よ、鏡、教えてちょうだい。この森で、一番卑しくて醜い心の持ち主は誰なの?」
 鏡は静かにシルエットを浮かべ、いつも通りのシンデレラを映し出した。