444 :
名無し物書き@推敲中?:2007/10/09(火) 01:15:26
6
445 :
1:2007/10/12(金) 23:15:53
朝早く起きてどんな服を着ていこうか迷いながら、どの言葉にしようかも迷っていた。
恭子さん、僕と結婚して下さい、というふうに普通にいってみるか、愛してる、という言葉を使って責めてみるか。
プロポーズするときめてみるも、やはり当日の朝になってみればどうしようもなく緊張するものだ。
公園の待ち合わせの場所に、恭子さんは先にきていた。絶好のいい天気だ。雲ひとつなく晴れている。
二人で歩いているとき、色々と話をしようとしたが、緊張していてあまりできなかった。
そして、噴水のすぐ近くのベンチに二人座る。恭子さんが左で、ぼくがその右。二人の間隔は30センチもなく、緊張する。
ここで話しかけて、話を発展させて、そして…プロポーズしなければならない。今日すると決めたんだし、恭子さんも覚悟しているはずだ。
今日しなければならない、絶対。そう思いながら噴水近くのベンチにて、僕は話しかけ、色々と話を発展させる。
なかなかいい調子だ。すらすらと色々な話が出てくる。
二人のこと、これからのことに、話をもっていく。
いい調子だ。そろそろ決めの言葉を…そう思っていると、僕の右の足元に、マンホールがあるのが見えた。
噴水の水道を管理するためだろうと思って、目を噴水に遣ると、綺麗な虹が見えた。
あの虹のように綺麗に今日の一言を決めなければならない。
よし、いまだ。と心に決めた瞬間、
446 :
2:2007/10/12(金) 23:16:27
・・・・僕の抱き枕になってください・・・・
という不思議な声が噴水の音に混じりながらどこからともなく聞こえ、なんだろうと思う。
しかしそんなことに気をとられている暇はない、よし、いまだ、と心を決めた直後だったので、僕の口から言葉は出た。
「僕の抱き枕になってください」
しまった・・・。
とんでもないことを言ってしまった。
不思議な声につられて、その声の言葉通りに僕は言ってしまったのだ。
人生最大の失態だ。恭子さんは冗談をあまり好まない、大人っぽくて高貴なところもある女性だ。
僕の人生は終わったかもしれない。
「…..え?」 聞いてはいけない言葉を聞いてしまったかのように恭子さんは言った。
沈黙が10秒。まだ何も言葉が交わされない。
・・1分。
・・・・2分。
僕は、どこからともなく聞こえてきたこえを恨んだ。
そんなことを思っていると、噴水のあたりには人がだんだん少なくなってきている。
誰もいない。もしかして僕の言葉を聞いてしまって・・・いやそんなはずはない、
仮に聞こえたとしても人がいなくなるような沙汰ではない。
それにしても恭子さんはどうしたんだろう。
こんな惨めな思いするくらいなら、もう僕のそばから離れて逃げてほしいくらいだ・・・。
それにしても沈黙は続く。
・・・3分。
僕は恭子さんの方をみた。目を閉じている。どうしたんだろう。
呆れて気を失ったのか、さすがにそんなことはないだろう。
447 :
3:2007/10/12(金) 23:17:41
「恭子さん・・・ごめんなさい、今のは・・・」
僕は言葉を詰まらせた。でも恭子さんからは言葉はない。
本当に気を失っているのかもしれない。もう2,3こと話かけても返事はない。
そんなとき僕はふと思った。もしかしたら、右の足元にあるマンホールのなかに人が隠れていて、
あの言葉を言って、僕を失敗させようとしたのかもしれない。
くやしくなってきた。人生台無しだ。惨めだ。畜生。マンホールの中に人がいたらそいつに復讐しなければならない。
今のうちつかまえないと水道を通って逃げるかもしれない。恭子さんは気を失っている。周りには人は誰も居ない。
そして僕はマンホールを開けた。
・・・・・・
・・・
男が、のっそりと這い上がってきた・・・。
つばが広く頭は上にとんがった魔法使いのような帽子。
男の顔は、深いつばや不潔なひげや髪でよくわからない。
服はぼろぼろだ。ぶかぶかのチノパンに、チェックの上着。
破れていて継ぎはぎもある。男を観察していると。
「・・・僕の抱き枕になってください・・・」
男はそう言い放った。なにからなにまで支離滅裂だ。
マンホールから出てきた不気味な男にプロポーズされるなんて。プロポーズじゃなくてただふざけているだけか。
どちらにしても気持ち悪い。こんなことあってたまるか。しかもこいつが俺の人生を壊したんだ。
何か言い返してやりたかった。激怒さえしたかった。しかし言葉が出ない。身体がなかなか動かない。
そういえば恭子さんはもう逃げたのだろうか。動きにくい首を少し回転させる。見てはいけないものを見てしまった。
いつのまにか、恭子さんは、ぬいぐるみのようなやわらかそうなマネキン、つまり人型の抱き枕になっているではないか。一体どういうことなんだ。
そう思っていると、もう僕の首や四肢も動かなくなっていた。
男が僕の身体を掴んだ。そして軽そうに持ち上げた。恭子さんも男に抱えられた。
二人は、男に、不気味な寝室まで、運ばれた。
http://beatriceuplift.blog122.fc2.com/
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http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/iga/1192036731/l50
1
「先生、ワシに夢を見ないようにしてもらえんかの」
佐藤催眠クリニックを訪れた男は、席につくなりそう言った。
七十がらみの、浮浪生活をしていたのでは、と思わせる身なりの男だった。
「悪い夢でも見るんですか」
「ああ、たまに悪い夢を見る。けど、ワシのことはいいんじゃ」
「はい?」
訳のわからない事を言う老人だ、と思ったが、経営難の折から、どんな客でもおろそかには扱えない。
「ワシが夢を見るとな、それが本当になってしまうんじゃ」
「おやおや」
まいったな、と佐藤は思った。
催眠暗示は性格改善などに効果があるが、精神疾患は治せない。
「例えば、どんなことが本当になったんですか」
疑っている素振りなど見せず、優しい口調で佐藤が尋ねる。
「イラク戦争がそうじゃ。
最近では、毒入りギョーザも夢に見た」
「事件が起こる前にですか」
「起こる前じゃ」
「それは…」
使い慣れた安物のボールペンでカルテに何か書き付ける振りをしながら、佐藤は真面目な口調で続ける。
「それは、予知じゃないですか?
予知夢というものを見る人の報告はあります。
事件が起こることを、一種の超能力で予め察知するんです。決して悪い能力ではないと思いますが?」
「いいや、違う。時々ワシは夢の中で『こんなことを夢に見ちゃいかん』と思って無理に話を変えられることがあるんじゃ。
そんな時は本当に悪いことが起きんで済むんじゃ」
語る老人の眼差しには、明らかな狂気の光が宿っていた。
450 :
名無し物書き@推敲中?:2008/02/06(水) 12:47:43
2
狂人相手に理詰めは通じない。
分かってはいたが、佐藤は一つ実験をしてみたくなった。
「では、こうしましょう。
今から私があなたに催眠をかけて、本当ではないことを夢に見せます。
それでもし、現実がその通りになったら、あなたが言う通りあなたの夢が現実を変えている事になる。
その時は、私が責任を持ってあなたを治療します。
で、もし現実が変わらなければ、あなたの夢は、せいぜい単なる予知夢です。
むしろ、その能力を有効に使うべきでしょう」
本当は、あなたの思い込みです、と言いたい所なのだが、患者の激しい反発をおそれて“予知”の線で押すことにした。
それで納得して帰ってくれるなら、何ら不都合はない。
老人は「よろしくお願いします」とだけ言った。
佐藤が施術しはじめると、老人はすぐに深い催眠状態に入った。
協力的な上に、暗示にかかりやすい精神状態だったらしい。
佐藤は、彼に見せる夢の内容を考えた。
そうだなあ…
「あなたは今、診察室で眠っています。
すぐ横の机の上には、りんごが一つ置いてある…」
言ってから佐藤は、机の上のりんごに気付いた。
いけない、いけない。
本当の事を夢に見せても何も分からないじゃないか。
思いかけて、ふと違和感を感じた。
何故診察室にりんごなど持ってきてしまったのだろう。
まあいい、もっと有り得ない事を言えばいいのだ。
有り得ないことと言えば…
佐藤は笑みを押し殺しながら、
「あなたの目の前の医者には、一億円の貯金があります」
と、言った。
「先生には一億円の貯金がある」
目を瞑ったまま老人が復唱する。
451 :
名無し物書き@推敲中?:2008/02/06(水) 12:49:16
3
いや、何を言ってるんだ。もともと私には一億円程の預金があるではないか。佐藤は思った。
おかしい、事実そうでないことが、一つも言えないのだ。
「目の前の医者は、純金製のペンを使っている」
「先生は純金のペンを使ってる」
老人が繰り返した途端、金のペンの重みがずしり、と右手に感じられた。
もちろんこれは、数年前に大枚はたいて購入した、使い慣れたペンだ…。
「まさか」
佐藤は、恐るべき可能性に思い至った。
私が、現実と異なる事を一つも言えないのは、言ったそばからそれが「元々の現実」としてそこに現れるからではないか?
私が今当たり前に思っている机の上のりんごも、一億の貯金も、黄金のペンも、その老人が夢見た故に現れたものではないのか?
「ばかな…、夢に見た事が現実に取って代わるなんて、そんなバカなことがあるわけが無い…」
佐藤は呆然と呟いた。
老人がぼそぼそと復唱する。
「夢に見たことが現実になるなんて、あるわけがない」
佐藤は、使い慣れた100円のボールペンで、カルテに“妄想”と書き込んだ。
「さあ、起きてください。あなたの夢見たことが一つでも現実になったか、その目で確かめて御覧なさい」
452 :
名無し物書き@推敲中?:2008/02/10(日) 05:14:31
>読んだ? ハイさん → 残飯総合スレ?
読んだ読んだ
残飯の書くのはいつでもじっくり読んで怒髪天をついて怒っているよ
ぶははは!
453 :
名無し物書き@推敲中?:2008/06/01(日) 01:10:54
age
454 :
名無し物書き@推敲中?:2008/07/07(月) 06:42:41
20行ショートショートスレが立たないから、とりあえずこっちを上げ。
455 :
名無し物書き@推敲中?:2008/07/11(金) 02:42:51
はあはあ……
私は人を殺してしまった。ついカッとなりやってしまった。……でもコイツが悪いんだ。<あれ>をしてくれないコイツが。
彼は親友だった。昔から金にだらし無い男だったが、私に対していつも<あれ>をしてくれた為、私は気兼ね無く彼に金を工面してやっていた。
私は彼の<あれ>が好きだった。きっと彼も<あれ>に喜ぶ私を見て満足していたに違いない。
しかしどうだ?ここ最近の彼は私から金を借りるだけで<あれ>を全くしてくれないじゃないか。金を返せと言う訳じゃない。ただ<あれ>をしてくれたら、それだけで私は満足なんだ。
そうこう続くうちに私は彼に対し沸々と怒りを覚える様になった。そしてある日、我慢の出来なくなった私は彼に質問をした。
「なあ、もしこの世の食糧が尽きて、お前はどうしようもなくお腹が空いているとする。周りにはお前の溺愛する雌猫と、見ず知らずの人間の女の子供が居る。お前ならどっちを食べて生き延びる?」
それに対し彼は言う。
「ハン?馬鹿言うなよ。大体生き延びたいのなら選ぶも糞もないだろ。…まあそうだな…俺だったら先に猫を食べて、次に人間の子供を喰らうかな。」
私は酷くがっかりした。今迄、こんな低脳な野蛮人の金づるになってたかと思うと自分というものがほとほと嫌になった。
そして先程…
私は彼の死に際に、こう呟いた。
「お前は答えを間違えた。」
457 :
名無し物書き@推敲中?:2008/11/22(土) 00:04:02
1 アスペルガーを治す
2 負けを認める
3 被害者選びに失敗したと認める
選べ
458 :
名無し物書き@推敲中?:2008/11/22(土) 00:05:10
459 :
名無し物書き@推敲中?:2008/11/24(月) 19:55:20
創作発表板という新しい板が出来たんだが
こういうスレはそっちに移るべきじゃないのかね?
創作発表板、結構過疎ってるらしいよ
460 :
名無し物書き@推敲中?:2008/12/07(日) 16:44:49
ローカルルール上不合するところがない分両者において
主用目的がダブっているというのはちょっとおかしなところだ
ただ毛並みが違い、またスタンスが違えばそれも有りなんじゃないかと思えてくる
自然にまかせて淘汰していけばおのずと固有の形になって後に残るものだろうし
例え過疎であってもそれがまた特有性を生み独自の何らかを、あるいはコンセプトを生み
差別化の図られた用途に富んだ掲示板を生み出すかもしれない
しかし飽くまでも希望的な意味合を含んだ観測の一つにしか過ぎないので
マイナスと思われる要因は十分に考慮して今後の展開を見つめていく必要がある
彼らの特色としては以下のものがある、参考になるかは分からないが目を通すのも悪くない…かも
461 :
名無し物書き@推敲中?:2008/12/07(日) 16:48:40
462 :
名無し物書き@推敲中?:2008/12/07(日) 16:56:55
余談になるがせっかくなので全部追記してしまう
今思えばこのスレも2004年とずいぶん古い、書き込まれた作品も同じくして古い
意欲作が年を年を追うごとに減っていると言う点においても少々考えさせられるものがある
やはり酷評には耐えられないという訳か
御託は御託でしかなかったという訳か
過去の彼らの発言をみているとこの今のありさまがなんとも心もとない
できるならば栄枯盛衰という世の移り変わりをとらえ言語化したであろう文字の
「栄」の部分と「盛」の部分をいま一度取り戻したい限りであると言いたくもならなくもない
すこし野暮ではなるがね、残念ながら下を向いて歩いて書くしかないのか、ないのか、ないのか…完
保守
目の前の光景を受け入れることなど、到底出来るはずがなかった。
俺の意識は正常だし、やばい薬もやっていない
しかし目の前にいる「そいつ」は、そんな俺を否定するかのように口元にかすかな笑みをうかべた
「君が・・・・だね?」
そいつは俺の名前を口にすると、口元の笑みは一段と印象を強めていった
どうやら俺の表情に、答えが出ていたらしい、気に喰わないがしょうがなかった。
学校のいつもの帰り道、いつもの交差点で制服警官に取り囲まれたら
だれだって自分を見失う、ましてやポーカーフェイスなど出来るはずがない
「署まで来てもらおうか」
夕暮れ色のこの町が、まるで自分の今後の人生を暗示しているかのようだった
活気があるというわけでもなく、それでいて、暗闇という絶対的な暗闇に支配されているわけでもない
取調室で差し出された紙には、笑えない冗談が書かれていた
「逮捕状」
容疑はなんと殺人ときたもんだ、まったく笑えない
「ふざけるな、俺は知らない」
その瞬間刑事達が笑ったのはおそらく、俺があまりにもありきたりな答えを返したからだろう
467 :
名無し物書き@推敲中?:2009/02/25(水) 23:57:05
@
とても曖昧な世界だ。
無数の人型をした黒いシルエットが動き回っている。
シルエット達は空間に滲んでいて空間との明確な差異がない。
水彩画みたいだ。
僕の頭上にはシルエット達が話し合っているみたいだ。
でも声は聞こえない。
足元では殴り合っている奴もいる。
一瞬、暗くなった。
シルエットが目の前を走り去っていたみたいだ。
シルエットが近づいてきた。
僕に触れようとしている。
でも本当はどうなったら触れると定義しているのか僕には分かっていない。
もしかしたらもう触れられているのかも。
もしそうならば僕は嫌だな。
僕は後退りした。
背中に抵抗を感じる。
後ろを見るとシルエットがいた。
彼らは柔らかかった。
思いっきり殴られたって内出血くらいにしかならなさそうだ。
僕が殴ったらどうなるだろう。
百回殴ったら一回くらいは貫通しそうな感じがする。
でも僕の体はそんな風には見えない。
不思議だ。試しに腕を強く引っ掻いてみた。
少し血が滲み出てきた。
僕の存在はこんなに明確なのに血は滲むのが不思議だ。
でも血が出て良かった。
468 :
名無し物書き@推敲中?:2009/02/25(水) 23:57:34
A
内出血だったら生きているって感じることが出来ないから。
血が滴る。赤い血の表面には白い光が差し込んでいる。
白い光には僅かな青が混じっていた。
僕は青の中を落ちていた。
目下には眩しい程に白い雲が溢れていた。
遠くでは雲と空だけが半分に分かれている。
強く冷酷な光が僕を刺す。
雲は触れると気持ちが良さそうだ。
空の青を抱きしめて雲の上で寝ていたい。
それが駄目なら
白すぎる雲に向かって
ずっと一人で落下しつづける事が出来れば
それだけでいい。
そんなとりとめのない事を思うと僕は笑っていた。
阿藤白華。29歳、独身。実家暮らし。職業OL。
これが今の私のプロフィール。
「行ってきまーす」
母お手製のお弁当を手に、私は玄関を出た。
バス停まで向かう道を歩いていた私を、母は呼び止めた。
「白華ちゃん、今日は早く帰ってきてね」
「え? 今日って何かあるんだっけ?」
思い当たらず、私は首をかしげる。
「あら、今日はひな祭りでしょ? 今日中にひな人形を片付けないと行き遅れるわよ」
ゆったりとした笑顔でチクリとした言葉を言う母親が小憎らしい。
「はあ!? なにそれ? 別にいいよそんなの」
そんなことをわざわざ家から出て来てまで言うことか、と私は内心で悪態を吐いた。
そう言えばあまり気にも止めなかったが、紙細工の小さなひな人形が玄関先に飾ってあったような気もする。
世間的に3月3日はひな祭りでも、私にとってはただの仕事日であることに変わりはない。
「だいいち、あの人形ってお母さんが勝手に飾ったものでしょ? 何でわざわざ私が片付けないといけないのよ!?」
「だって……白華ちゃんはこの先結婚できなくてもいいの? このままでいいの?」
「いいの!!」
言い募る母に背を向けて、私は会社に向かった。
昼の休憩時間。
お弁当を開
途中で切れた…Orz
ここって何行まで書けるんだっけ?
続き
昼の休憩時間。お弁当を開けた私は絶句した。
三色そぼろが乗ったご飯と菜の花のお浸し、椎茸と人参の甘煮といった普段より手の込んだお弁当だった。
甘酒も添えてあって、お弁当のテーマを一言で言うと『ひな祭り』だった。
カウンター攻撃にも似た衝撃に私はお弁当の蓋を持って固まったまま動けなかった。
そんな私の後ろから声がかかった。
「阿藤さんのお弁当すごいね」
後ろのデスクの青木だった。飲み物を買いに行ってちょうど戻ってきたところらしい。
「それ自分で作ったの?」
「まさか!! お母さんが今日はひな祭りだからって……」
私はしどろもどろになって、中身を隠すようにお弁当の蓋を閉じた。
「そっか、今日はひな祭りなんだね。そうだ、ひな祭りって言えばさ──」
青木は3人の姉たちがしでかした事件の数々を私に語って聞かせた。
「ひな祭りは女の子の日だからって家から閉め出されたり、次の年には女装させられたり、甘酒って言って本物のお酒混ぜたものを飲まされたり、桜の木にされたり……まあ色々散々だったよ」
毎年そんな悲惨なひな祭りを過ごしていた青木は、ついに復讐に出たのだという。
続く
「あんまりひどかったから、あるときひな人形を隠したんだよ。隠したと言っても押し入れの中でひな人形と一緒に隠れてる間に寝ちゃってたんだけどさ」
「あはは……なにそれウケる」
青木が寝て起きた時にはすでに3月3日を過ぎていて、翌日にはこってり絞られたという。
「2番目の姉には、未だに結婚できないのはそのときのせいだって言われるよ」と青木は苦笑いする。
「ふーん……」
結婚できないのは何もひな人形のせいというわけじゃないでしょ、と言う言葉は飲み込んでおく。
ふいに、朝の母親とのやり取りが脳裏に浮かぶ。
「──そんなの迷信だよ」
「だよね、阿藤さんそれ姉に言ってやってよ」
青木のひな祭りにまつわる話題で休憩時間は終わった。
「阿藤さん、お願いがあるんだけど……」と、紺野係長が申し訳なさそうに書類を差し出してきた。
続く
「これ今週中にやっといてくれるかな? 担当君がインフルエンザで休んじゃっててさ。明後日使う資料だから出来るだけ急いで上げて欲しいんだけど、いいかな?」
断れば泣き落としの「他に頼める人がいなくて」段階から、
決して実行されたためしがない「今度おごるから」の段階、
何度目か知らない「一生のお願い」段階へと徐々にごり押しされることは目に見えている。
「……分かりました、いいですよ」
私は引き受けて、書類に目を通した。
期限は明後日。逆算しても今日からでも始めなければ間に合いそうもなかった。
私の残業は確定した。
夜9時を回る頃。デスクに向かっていた私に声がかかった。
「阿藤さん?」
「はい?」
びっくりして振り返ると、インフルエンザで休んでいるはずの藍田だった。マスクをして完全防備している。
「出てきて大丈夫なんですか?」
「うん、大丈夫。それよりも、紺野係長から聞いたんだけど僕の仕事を代わりにしてもらってたみたいでごめんね。係長のことだから無理言って頼んだんじゃないかと思って」
「係長の毎度のごり押しには慣れてますから、大丈夫ですよ」
「そっか、本当にごめんね。あとは僕がやるよ」と藍田は書類を手に取った。
「いえ、ここまできたら私も手伝います」
でも、と申し訳なさそうな顔をする藍田に、私は言った。
「藍田さんは病み上がりなんですから、無理しちゃダメですよ。私のことは助手として使って下さい」
藍田はどうするか迷うように目線をさまよわせ、そして
「それじゃあ、お言葉に甘えて……頼みますよワトソン君」と言って笑った。
続く
「こんな遅くまで付き合ってくれてどうもありがとう。すごく助かったよ。ありがとう!!」
藍田に送っていくと言われたが、病み上がりの彼に無理をさせないように、私は断った。
藍田と別れてようやく帰途についたとき、時刻は11時30分を回っていた。明日になるまであと30分。
バスはもうないためタクシーを呼ぶことにした。
『この先結婚できなくてもいいの?』
『今日中に片付けないと行き遅れるよ』
母の言葉が思い浮かんだ。
別にいい。結婚できなくてもいい。
この先ひとりでも構わない。結婚がすべてじゃない。
私はそう思ってきた。
ひな人形を仕舞わなかったから結婚できないと思い込んでいる青木の姉を内心で笑った。
そんなの迷信だと私は言った。
藍田に『ありがとう』と言われて気づいた。
ひとりで仕事をしてできた達成感と誰かと一緒に仕事をして得た達成感は違う。
ひとりで生きていった先の未来とふたりで生きていった先の未来。その先の幸福にも似た達成感。
誰かと一緒に生きてみたい。
私は初めてそう思った。
。
続く
タクシーなんか悠長に待っていられなかった。
私は思わず家まで2kmほど離れた道を走り出していた。
走りながら、携帯の時計表示を見る。
髪を振り乱して必死に走っている自分が滑稽だった。
滑稽だと思いながらも、焦る気持ちがどこかにあってそれが走る原動力になっていた。
家まであと一区画というところで、ついに時刻は0時を回っていた。
家に着いて、私はおそるおそるひな人形があった場所へ向かった。しかし、そこにはひな人形がなかった。
私はその場に崩れ落ちた。
「あ、白華ちゃんおかえり。ずいぶん遅かったじゃない」
「人形は……?」
「人形? ……ああ、ひな人形なら片付けたわよ。行き遅れたら大変だからね」小憎らしい笑顔で言う母に私は言う。
「来年は飾らなくていいから」
「あらどうして?」
「来年は……け……結婚するかもしれないでしょ」
「あら、それならなおのこと飾るわよ」
「なんでよ?」
「女の子ができたらの話だけどね」
「な……!? ちょっとお母さん、何でそういう話になるのよ!?」
「だって、孫の顔を見るのが楽しみなんだもの。ああ、そうそうあの人、藍田さんって言ったかしら?
社員名簿みて家に電話してきたらしいんだけど、家に着いたかどうか心配になって連絡してきたみたいよ。
僕の仕事を遅くまで手伝わせてしまってすみません、だって」
「藍田さんが!?」
「礼儀正しくていい人じゃない。ひな人形を片付けた甲斐があったってものだわ」
「だ、だから……そんなの迷信だってばぁ……!!」
終わり
書いているうちにショートじゃくなってきた気がしますが終わります
476 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/19(木) 18:21:46
初日の出とプロレスラーの名言(関係ない)
「成せばなる。成さねばならぬ。何事も」
「起きてたん?」
薄暗い部屋に男が二人。今日は元旦。もうすぐ日が昇れば新しい年という時間。
もちろん日付的にはもう既にニューイヤー。前日バカ騒ぎしたおかげですっかり
ダウンかと思っていた相棒は、ボサボサ頭に手櫛をかけつつのそりと起き上がる。
「うむ。・・・TとDは・・・」
「かのj」
「みなまで言うな。わかってる」
少し前まで一緒に飲んでいた二人は、今頃人の波の中だろう。ご苦労なことだ。
・・・羨ましいけど。俺と同じく独り身のNは、ブハァと息をはいて、ガラガラな
声で言った。
「成せばなる。成さねばならぬ・・・何事も」
「さっきからなんぞ」
「今年はそんな年にしたい・・・という願望」
「あぁ・・・うん」
「思ってみれば・・・うん」
「あ?」
Nは何か考える仕草をして、切なげにこぼした。
「ここ数年、年末はいつも思っているよ」
「何をだよ」
477 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/19(木) 18:22:23
「今年は今までで人生最悪の年だったと」
「ふぅん・・・」
続きがありそうなので先を促す。
「しかし、決まって翌年はもっと最悪な一年になる」
ここ数年はそれの繰り返しだ・・・と小さく続いた。
「へっ・・・そんなの俺の方が最悪だね」
「はっはっは・・・彼女の件か。引きずるねぇお前さんも」
あの時のお前の落ち込みようはユカイだった・・・と乾いた笑いが尾を引いた。
「俺に比べればまだマシだろ、お前なんか」
「俺なんか、ときたか。比べれる様なモノでも、ないとは、おもうがね〜〜!!」
ギリギリと体を伸ばして水を一気飲み。少し持ち直したようで、へらへら笑いながら、
「この道を行けばどうなるものか、危ぶむなかれ、危ぶめば道はなし、踏み出せばその一足がみちとなり、
その一足が道となる。迷わず行けよ、行けばわかるさ―――へっへっへ」
「何だよさっきから」
「いやー、まだ酒が残ってんのかねぇ」
へらへらと笑いながら、続けた。
「俺さー。この名言嫌いなんだよねー。なんつーか、スポ魂丸出しの感じとか、
無駄に前向きな感じがさー、無責任な言葉だよなーって、思ってたんよ」
「まぁ、分かるよ。少しは」
「でもさー、やっぱそれってさー嫉妬よねー何だかんだ言ってもさー。普通はさ、
難しい選択とか怖い選択とかあればさー、迷うよ。迷いますよそりゃ。行きたくねーよ
逃げてーよって感じで」
「うん。それで?」
478 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/19(木) 18:23:20
「でもさー。結局はさー迷うし、行きたくもねーけど、行かねーと何もワッカンねーんだよな。
俺ら、ガキだから」
「んー・・・」
「だから多分嫉妬なんだよ。そんな言葉に純粋に心動かされる奴はムカつくけどさ。
同時に羨ましかったんだな。自分じゃああはなれないって、見切りをつけてたからだと
思うけど」
「おー・・・」
「だからさ、あれはあれでいいと思うんだよ。無責任なままでさ、無責任に励まして、
励まされて、無責任に迷いなく進める奴が沢山いるなら、それでいいと思う・・・うん?」
「Zzzz」
「寝てんのかよ!?」
「うん?・・・なんか言ったか?」
「いいよ・・もう」
Nががっくり肩を落とした。そして、ふとカーテンをめくる。
「ほれ。そろそろおてんと様のお出ましだ」
窓からは、山の天辺から光が染み出して来ているのが見えた。
「初日の出だな」
つぶやく。
「ですねぇ」
短く返ってきた。そのまま、何を語るでもなく、男二人、目を細めて日が昇るのを
眺める。
「きれいだなぁ・・・今隣に居るのがあいつだったらなぁ・・何でお前なんだよ・・・」
Nの方を向くと、奴は手で両目を隠していた。
「ま」
「ま?」
「まぶしい・・・」
モグラかお前は。
479 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/19(木) 18:24:37
「さーて、じゃ、朝飯食いにマックでも行くか?」
「新年そうそうファーストフードかよ・・・」
「イヤなら吉○屋でもいいぞ」
「せんせーボクおせちが食べたいでーす」
「じゃ、コンビ二だな」
「現実的提案に全俺が泣いた」
下らないやりとりをして立ち上がる。
部屋を去り際、Nが窓を見た。正確には、そこに昇る朝日を。
皮肉げな笑みに、親の仇を見るような目で。
「今年は勝てんのかねぇ」
「? イノキにか?」
「・・・それは流石に勝てる気がしねぇ。まぁどっちにせよ勝った試しがねぇ
訳だが」
「まぁ、お前だしな」
「分かってらぁ・・・だからって、」
「ん?」
「負けを認める気はこれっぽっちもありませんけどね!!」
おどけたポーズでNが言った。
「お前・・・目が死んでるぞ?」
「だからだよ」
480 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/19(木) 18:25:39
この道を行けばどうなるものか、危ぶむなかれ、危ぶめば道はなし、踏み出せばその一足がみちとなり、
その一足が道となる。迷わず行けよ、行けばわかるさ
人気のない住宅街に、Nの楽しそうな、それでいて無責任に悲しそうな声が
響き渡った。
完
意味の分からない駄文申し訳ありませんでした。
彼らの一部でも皆様の心に重なってくれれば幸いです。
481 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/19(木) 21:58:09
482 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/19(木) 22:05:01
483 :
名無し物書き@推敲中?:2009/04/08(水) 17:02:18
「死の数分前」
12月の暖かい夜、彼はレコーディングを終えてリムジンの後部座席に乗っていた。
妻にもたれかかりながら、流れ行くネオンを眺めていた。
やがて自宅に到着すると、後ろから「ヘイ、アーユーレノン?」と呼び声がする。
またサインか、と思ったその時だった。
彼の持つ銃が、乾いた音を立て街路に響き渡った。
次の瞬間、自分が撃たれたことを悟った。
逃げなければ。
そう思った瞬間、第2第3の銃声が響いた。
死ぬ!
そう直感した。
彼は目の前の玄関の階段を上った。
484 :
名無し物書き@推敲中?:2009/04/08(水) 17:03:05
ショーンの顔が見たい、、。
いつも、彼は息子であるショーンの寝顔を見て、キスをするのだった。
それが彼の最近のもっとも楽しみ事だった。
恐怖にゆがんだ彼の妻は、彼と同じように彼の死を予感しつつも、どうにもならないもどかしさと悲しみを秘め、母親のように心配そうなまなざしを向けている。
ヨーコの絶叫が響き渡る。
怖い!
幼い頃、母に死に別れ、孤独をさんざん味わっていたはずなのに、その恐怖が再び蘇った。
失ってしまった心の平安が彼女といると得られるのだった。
ダコタアパートメントにいたとき、さんざんスパイ映画を見ていたけど、まさか自分が同じ目に遇うとは、思いもよらなかった。
敵の仕業だ、直感した。
485 :
名無し物書き@推敲中?:2009/04/08(水) 17:04:46
日本に遊びに行ったとき、乃木大将、松尾芭蕉たちの話を聞いた。
彼らは僕と異なり、寡黙だった。
僕はさんざん叫んだ。
そうすることで僕は自分が勇者であることを自覚しようとした。
でも、日本の彼らを知るにつれ、それは錯覚に過ぎないと悟ったんだ。
僕は孤独を恐れた。
常に仲間たちといることで僕は孤独から逃れようとした。
孤独は鈍磨する。
でも、孤独が癒されたとき、それを失うのはさらに恐怖だ。
僕は再び、あの孤独の深淵へと突き放された。
日本の英雄たちはおそろしいくらい死の間際に至っても沈黙を保った。
僕にはその勇気がない。
怖い!・・・
何が?
あの深淵に突き落とされたことが。
忘れかけていた暗闇が再び彼の心を捉えた。
486 :
名無し物書き@推敲中?:2009/04/08(水) 17:05:30
撃たれた!撃たれた!
搾り出すようにうめき、階段を上りかけたところで倒れた。
手足の感覚が無くなってゆく。
目の前が暗くなっていく。
ショーンの顔をもう一度見たい。
もう一度、キスがしたい。
でも、体が動かない。
・・やがて、走馬灯のように人生が脳裏を巡る。
軽井沢のお店で食事をしたとき、僕はホテルに財布を忘れてショーンを置いて帰ってしまったっけ。
やがて僕が財布を持ってきて、お店に着くとショーンは僕を責めるように泣いてたね。
ウェイトレスのおばさんはそれを笑って見ていたっけ。
487 :
名無し物書き@推敲中?:2009/04/08(水) 17:06:38
冬の深夜、ヒアゼアアンドのレコーディングを終えて帰ろうとしたとき、息の白かったこと。
綺麗な星空だった。
僕等はファウストのように世界を手に入れた。
でも本当に大切なものは何一つ見つからなかった。
僕に家族がいなかった。
でも家族同然の仲間がいた。
喧嘩もしたけど、それは鏡の中の自分に向かって腹をたてているようなものだったんだ。
船着場の倉庫で僕は歌うことを覚えた。
なんて気持ちが良かったことだろう。
僕の人生はふんだりけったりだったけど、歌うことはとってもすばらしかったんだ。
・・・・
やがてヨーコの絶叫がすすり泣きに変わっていた。
終わり〜
彼女はよく笑った。
彼女が屈託のない顔で、カラカラ笑うのが僕は好きだった。辛いときや悲しいときも、彼女の笑顔を思い出すだけで僕は幸せだった。
「ねぇ、今幸せ?」
彼女がそう言ったときも、僕は当然のように答えてあげた。
「当たり前じゃないか」
そう、それが当たり前だと思っていた。
だから僕は彼女の笑顔が見れなくなるのがつらかった。できれば笑顔で彼女を送り出してあげたかった。
でも、僕は笑うことができなかった。
「もし私が事故で顔の半分を火傷したら…… それでもあなたは私を愛してくれる?」
昔、彼女がベッドの中でそんなことを言ったのを覚えている。
「当たり前だろ」
そのときも僕は当然のように言った。
僕はそのとき知らなかったのだ。彼女が僕のことを心の底から愛してくれていることを。彼女が僕のことを心の底から信頼してくれていることを。
だから僕は逃げない。
この事実を受け入れよう。きっと彼女もそれを望んでいてくれる。誰もいなくなった部屋で僕は一人つぶやいた。
「君のいない世界を僕は強く生きていこう」
「たった二週間の出張で、なに大げさなこと言ってるのよ。そん
> なことよりも早く車出して、この荷物を駅まで運んでよね」
489 :
名無し物書き@推敲中?:2010/05/03(月) 02:25:21
うんこをした。気持ちよかった。
490 :
名無し物書き@推敲中?:2010/05/06(木) 00:40:55
プリンに醤油でウニになる。
その情報を友達から聞いた翌日、さっそく試してみようと思い、プッチンプリンと醤油をスタンバイした。
ワクワクしながらプッチンプリンを開封、ドキドキしながら醤油を垂らす。
醤油の量はこれくらいでいいのかな?ちょっと少ないかな、もうちょっと…。
ハラハラしながら醤油に浸されたプリンを見守る。
ウニになる瞬間ってどんなんだろう。
うにょうにょってなって、ぷちぷちって針が生えてきて、やっぱりグロいのかな、ちょっと怖いなあ…。
そんなことを思いながら待つこと10分、一向にプリンはプリンのままだ。
あ、もしかして、カイワレ大根みたいな感じで、光に当てて育てるのかもしれない、そうなれば実行あるのみ。
醤油がこぼれないように、そーっと、プリンのお皿を太陽の日が当たる縁先に運ぶ。
「なにそれ」
母が訝しげな目でこっちを見てくる。
一連の作業の理由を説明したら、母は大爆笑、全力で否定された。
「もう、アンタはバカなんだから、プリンがウニになるはずないじゃないの、 プリンがウニの味になるってことよ!!」
って。
『サンタクロースなんていない』
そのことを知ったときよりも、10倍ショックな出来事だった
491 :
名無し物書き@推敲中?:2010/05/18(火) 18:55:02
相変わらず過疎ってんね
一年間全くレスが付かないとか
>>488になんとなく見覚えがあったからさ、そっから2つしかレス付いてないんでビックリしちゃった
というか俺には
>>488=
>>490っぽく見えるから、文字通りの糞レス(
>>499)以外には
あれから一年他の人は誰も書き込んでいないことになるのかな
どらやきたべてるんだ
じ〜 ん? 太ってない?え〜じゃあスマートスコープで。これ使ってスマートに…
借りるよシュタタ~ まて〜 しつこいな1tアレイ両手に ダイエットさせてやるよ ぐあっ
空き地 じゃあつかってみる〜ピーー 金髪を逆なで渋いくちひげ フッ キャーキャー
ゴリスネ お前もてるのかー いきなりなんだっボコ スネ蹴り ママー えいっ顔面反対側へコンチワ
そのころ
のほたくん〜クルクル上空 あれはスマートスコープどうして落ちてるの まさか汗
先生がとおりかかり 宿題は度押し短だ フ夜でもできるでしょ 何打態度はー
暴力は嫌いですよ しょーりゅーけん
そこへッ 暴力はやめようじゃないかキラキラ 頭身スリムとらえもん登場 ニャーニャー(声援)
じゃあ決闘だ そのむところだ ||||ko|||| カーン タタタッそういえば四次元ポケットはどおした ボコ
筋肉でやぶれたんだよ ボコボコ イテーナ スカッ フっのほたくんまだまだあまいのでは むっく 怒りケージこれからだぜー うお ざんえいけんっ
もう一回スマートスコープをピー さらに強くなったとらえもん 口からエネ波 ふきとばされ瓦礫から「100%…」シュウウ… とらえもん「ちきしょー」腹筋ぱんち パフ
あめーよガシガシとふみつけ ーんうーん朝よーチュンチュン
493 :
名無し物書き@推敲中?: