1 :
名無し物書き@推敲中?:
たまにはマニアックに。
元から猫でもよし、
お兄ちゃんに猫にされるもよし。
まあ、ええじゃないか。
にゃ
デブヲタは板に帰れ!!
デブヲタは板に帰れ!!
デブヲタは板に帰れ!!
別にいいんじゃないか?
こういう濃い内容がポツポツとあってもさ。
5 :
名無し物書き@推敲中?:04/10/05 18:56:08
age支援
6 :
名無し物書き@推敲中?:04/10/07 17:53:37
ビクターエンターテイメントのネコミミモードはAmazon.comで十一位のミリオンヒット
そんなに萌えない
8 :
名無し物書き@推敲中?:04/10/07 19:24:18
妹じゃないが、わたくにのチビ猫は萌えたなあ
冒頭は、春は長雨、かなんかだっけか
9 :
名無し物書き@推敲中?:04/10/07 19:32:36
とりあえず書くか。
創作文芸板だからな。
-------------------------------------------------------------
誕生日。
誰しもが一年に一度必ず体験する一日だ。
俺がいる国では、ケーキを食べ、歌を歌い、
親や兄弟、友達に祝ってもらう。
それが「誕生日」といういつからかできた儀式の
基本的な様式のはずだ。
でも、我が家の誕生日は
まったく異なるものだった。
今時ケーキはともかく歌?
11 :
名無し物書き@推敲中?:04/10/07 20:44:16
ネコミミモード
ネコミミ、ネコミミモードっ
ハニャーン
13 :
キュー:04/10/07 23:55:46
>>10 どうせ妄想なんだ、それに現代の小説ではない。
--------------------------------------------------------
俺は一度も「誕生日祝い」をしてやらなかった最愛の妹へ
プレゼントを買うことにした。
いままでの行いの償いも込めて、だ。
-------------------------------------------
ヘタな文でスマン。
14 :
キュー:04/10/07 23:56:49
二百年前くらいはこの国も平和だったらしい。
最先端国と言われ、すべてが最高水準の国家だった。
ただ、ひとつ弱点があった。
戦争が弱い。
15 :
キュー:04/10/07 23:57:55
ネコミミでもシリアスを目指して。
----------------------------------------------------
確かに作ろうと思えばいくらでも兵器は作れただろうが。
一瞬だったらしい。
人口の百分の九十八、一億八千万人の人間が同じ日に死んだ。
世界の国々から同時に攻撃を受け、滅びた。
残った人間は敵国に捕虜としてつかまった。
16 :
キュー:04/10/07 23:59:21
呪われた黒髪、黒い瞳。
そうよばれ、差別され続けていた。
今も差別は続いている。
幸い、俺は髪が黒くなく、
瞳もブルーに近い。
17 :
キュー:04/10/08 00:02:54
ただ……俺の家族の中で"あいつ"だけが髪も目も黒かった。
肌が白いのでその黒さは余計に目立つ。
母も父も俺と同じ茶色の髪に青っぽい目だった。
なぜ、アイツだけが黒いのかはわからなかったが、
そのせいで俺の妹は
「悪魔の子」と呼ばれ、家庭では酷い扱いを受けていた。
18 :
キュー:04/10/08 00:04:53
虐待を受けていたのではない、
このやりすぎとも言える国家の監視の中では
到底無理だった。
食事もきちんと与えられていた。
学校にも行かせてもらっていた。
19 :
キュー:04/10/08 00:07:10
何不自由のない生活だったが、
自由すぎて彼女は閉ざされた生活を送ることになってしまった。
全ての人が彼女を無視した。
当然俺もそのうちの一人だった。
ある日、母が言ってきたのだ。
20 :
キュー:04/10/08 00:10:52
――コレとは絶対に話しちゃいけません――
幼かった俺にも何故かは分かっていた。
アイツは髪の毛が黒いから悪いやつなんだ、
と教えられたわけでもなく知っていた。
あのときから11年、俺は全く彼女と会話をしなかった。
21 :
キュー:04/10/08 00:16:36
「ごめんな、仁名」
6時間前に歩いていた明るく、うるさい道と同じ道を
とは思えないくらい夜の道は暗かった。
仁名へのプレゼントを買うため店を荒ら探ししている途中だった。
俺の手の中にあるお札はくしゃくしゃになっていた。
22 :
キュー:04/10/08 00:20:46
女の子へのプレゼントなんて、何を買えばいいのやら。
迷いながら、ひたすら歩き続けていると
目の前に猫が兵を越えてひょいと現れると、
そのまま走り去っていった。
そのとき、ふと、プレゼントを思いついた。
23 :
キュー:04/10/08 00:26:52
さっき歩いていた道より暗くなった。
それどころかもう、ここが道かどうかも分からない。
目的地に着いたときには、息ができないくらい苦しかった。
膝に手をついて深呼吸をしていると、
中から何かがたずねてきた。
24 :
キュー:04/10/08 00:31:04
「何か……お探しですか」
黒いフードに身を包んでいて年齢までは分からないが、
少し年を食った男のようだ。
俺はまだ元に戻らない呼吸を整えてから、言い返した。
「猫……猫になる……薬を」
25 :
名無し物書き@推敲中?:04/10/08 00:32:52
まぁ、ちょっと変だがいいんじゃない?
ガンガレ
そんな1には、グインサーガがおすすめ。
なにせ主人公がねこみみのファンタジー。
27 :
名無し物書き@推敲中?:04/10/09 00:27:30
_,.-‐-..,,
<>'´ . , .... `.~7
i r-ー-┬-‐、i
| |,,_ _,{|
N| "゚'` {"゚`lリ ネコミミモード や ら な い か?♥
ト.i ,__''_ !
/i/ l\ ー .イ|、
,.、-  ̄/ | l  ̄ / | |` ┬-、
/ ヽ. / ト-` 、ノ- | l l ヽ.
/ ∨ l |! | `> | i
/ |`二^> l. | | <__,| |
28 :
キュー:04/10/09 07:23:26
店の中は暗く、明かりは部屋の中心に一本
人魂のように不気味なロウソクがたっているだけだった。
「猫になる薬……あれは副作用があるが……」
後ろから先ほどの男の声がした。
「いいんだ、明日になる前に早く」
29 :
キュー:04/10/09 07:26:56
時間がなかった。
アイツの誕生日が後三時間で終わってしまう。
店の男は俺の言葉を聴いたか聴かないかのうちに
店の奥へ行ってしまった。
アイツはまだ待ってるのだろうか?
30 :
キュー:04/10/09 07:30:04
なかなか店の男が戻ってこないので商品を眺めることにした。
何に使うのか分からない四角い物体。
誰が触れているわけでもないのに不気味に動く液体。
全く別の世界に来てしまったかのようだった。
店を一周したころに男が戻ってきた。
31 :
キュー:04/10/09 07:33:18
「これが猫になる薬、三万円だ」
「三万か……」
大金でもないが決して少なくもない額だった。
手に握っていた俺の全財産の五万円のうち三枚を店主に渡し、
薬を受け取った。
32 :
キュー:04/10/09 07:36:24
店を出たとたんに全速力で走った。
多分、ここまで速く走れたことはないだろう。
人。外灯の光。全てがものすごい速さで横を通り過ぎてゆく。
なんとしても今日中にアイツの誕生日をしてやらなければならなかった。
家に着いたときには今日が終わる時間まで1時間を切っていた。
33 :
キュー:04/10/09 07:38:23
……少し変な展開なのは気にせずに、初なので。
34 :
キュー:04/10/09 07:41:09
追加
感想を聞かせていただければ幸いなのだが。
ネコになる薬が三万円という設定の厨房くささには鼻が曲がった。
最初から最後まで一貫して見られる安易な人間描写は、下半身を丸出しにし、脱糞しながら歓喜の雄叫びをあげて走り回る筆者の姿が想像されて混迷を覚えた。
また妙な想像をしているな。
ここまでくるとすでに妄想だ。
37 :
キュー:04/10/17 19:39:42
妄想でもいいさ。
性的な方向へといきそうだがシリアスになるかも知れないな。
>>35 最初は三十万だったが主人公の年齢を考えると到底つかめぬ額であったため
お年玉で手に入る程度の三万円ということにした。
38 :
キュー:04/10/17 19:48:06
------------------------------------------------------------
冷え切ったドアノブに手をかけ、ひねり、引いた。
暖かい空気が顔に当たった。
中は明るく、ストーブもついたままだった。
しかし……
「仁名 いないのか?」
39 :
キュー:04/10/17 19:54:44
誰もいないかのようにシンと静まりかえった家。
「仁名、上にいるのか?」
ギシギシと音をたてて階段を上っていく。
――ニナの部屋――
部屋の主が誰だかわかるようにと、札が掛けてある。
40 :
キュー:04/10/17 20:01:13
「ニナ?」
名を呼ぶも、俺の声に返事はない。
少し躊躇ったが扉を開けることにした。
「お、お兄ちゃん……」
そこにはベッドの上でこちら側に頭を向けて寝ているニナがいた。
41 :
名無し物書き@推敲中?:04/10/17 23:35:55
文章にもう少し工夫をつけたらどうだ?
42 :
名無し物書き@推敲中?:04/10/22 22:04:40
ネコミミ支援age
43 :
名無し物書き@推敲中?:04/11/14 22:47:13
続きをキボンヌ
漏れもかいてもいい?ねこみみ妹もの
45 :
名無し物書き@推敲中?:04/11/15 19:38:11
とりあえず消えるのヤヴァイので
age
「葬儀の方には参加できないが、費用は振り込んでおく」
といって電話は切られた。
最初から期待はしていなかったが、妾腹とはいえ妹が亡くなったのだ。せめて一言い
えないのだろうか。
母さんが死んだときも、ただ同じようなことをいって電話を切ったあの人からみれば、
俺たち家族はさぞ疎ましいのだろう。
「加奈子なぜ死んでしまったんだい」
一人葬儀の終わった実家で、二つの位牌の前に座りながら呟いた。
加奈子と過ごした無数の思い出が、朝顔のようにゆっくり開いては沈んでゆく。
特に、深夜まで論文を執筆していると、目がさめたのか部屋にやってきて
「お兄ちゃんねれないの、しばらくここにいてもいい?」
といって一緒に過ごすことが多々あった。
そんな時はいったん筆を休め、深夜番組を見てはわずかな時間をふたりっきりで一緒に過ごした。
加奈子はいたって健康だったが、家系にここ80年ほど現れていない先祖返りの兆候が見られたため、
よほどのことがない限り外出を許されなかった。
そう、普通の耳に加えて猫のそれによく似た耳が生まれながらについていたのである。
この地方ではそれを家系の退廃がおこる兆しとみなし、生まれると山に捨てるのが慣わしであったが、
戦後ぱったりとその話を聞かなくなった。何かのきっかけで生まれなくなったのか、それとも「そのような
迷信めいたことを信じるなどばかばかしい」と、黙殺するようになったのかはいまや知るよしもない。
父も、この郷の生まれでその話を聞いていたとみえ「くだらない」といってはいたが内心恐れていたようだ。
俺が中学1年の時に加奈子が生まれると、この不吉な暗示からにげるように父は家を出て行ったのが
その証拠である。
残された母は、もともと裕福な家柄だったことと、伯父からの支援もあったので、金銭面で苦労することは
なかったが、ここで暮らす限り妹は世間から隔離され続けなければならず、それが不憫でならなかった。
また、このねこみみの子は寿命が短く、例外として50近くまで生きたものがいる記録がある一方、
多くは20代後半で天寿をまっとうするのが常であった。
この短い人生のなかで、その半分も生きられなかった妹は、どんな思い出で一生を閉じたのだろうか。
そのことを考えると、今でも気が滅入ってなにも手がつかなくなってしまう。
ここには思い出が多すぎるし、もう自分以外の家族が一人もいないこの家は俺には広すぎた。
あー、ネコミミと妹まではいいが萌えがないなぁ。
それにしても暗い
どうしたらいいだろう・・・・
51 :
名無し物書き@推敲中?:04/11/18 17:35:00
>>茶番
GJ!
>>51 あ、見てる人いらっしゃったんですですね。
よかったー、ひとりぼっちかと思った。
さてちょっと、書き込むかと思いきや・・・・・
データおいてきちゃったよorz
推敲もできねぇ
あとよろしかったらだれか感想とか教えてください
まだ殆ど状況説明しか成されていないので何とも言えないな……
55 :
名無し物書き@推敲中?:04/11/20 02:30:11
やはりこういう系統は廃れていく傾向にあるのか……。
いや、保守だ。
すでに卒業論文を書き終えて暇を持て余していた俺は、卒業までの1ヶ月を身辺整理に注ぎ込んだ。
この大きな家も必要ない。2人のお手伝いには暇をやり、家財と土地屋敷は伯父の助けをかりてほとんど
片付けてしまった。ただ一部のものは
「こういうものは、価値のわかる人に譲りたい」
といっていた伯父に、お礼として譲った。
ほぼすべての家財が運び出された後、うそ寒い居間に座って一人部屋の隅々をながめると、
なんだかここがここでないような心持になった。4月になったらここが他人の家になるなんて実感が
わかなかったが、こうなるといやでも現実味が増してくる。
つい先日、その4月からお世話になる東京の大学から連絡があり、
「ちょうどよかった、なかなかこんな条件じゃ人がこなくてね。とりあえず準備もあるでしょうから、
上京して一段落したら連絡してください」
といわれ、バタバタしたこの期間と裏腹に、当面は予定通り事が進みそうでほっとした。
イイ。続きを
卒業式の翌日、級友の神田が荷物の運び出しを手伝いにきてくれた。加奈子のことがあって、家に
呼んだことのある友人は彼一人だけである。彼はもともと東京から大学のためにこちらへ引っ越し
てきたため、ここでのことは知らなかったし、なにより信頼のおける友人だったからだ。
彼も最初は戸惑っていたが、すぐ妹と打ち解け外との交流のない彼女に色々な話をしては慰めてくれた。
「なんだ意外と運ぶものはすくないんだな、でもあれだけあった家具がないと寂しいなあ。」
「でも一人暮らしにあの数は入りきらないし、来月にはもう他人のものさ」
結局彼に手伝ってもらったのはこまごましたものと、小さな桐のたんすひとつだけだった。
特にたんすの中には母さんと妹の位牌が入っていて、引越し業者に運び込んでもらうのは、な
んとなく不安だったからである。
「東京には行ったことがないんだが、どんなところだい?」
「なんでも手に入るし便利だが、ここのように落ち着いた場所はひとつもないところだ。きっと
君なら1ヶ月ともたないだろうよ、ははは。」
冗談交じりにそんなことを言われて少し気がほっとした。忙しさに紛れてしまえばきっと色々なことを
忘れられるだろうと思ったからだ。
「じゃあ、がんばれよ。俺も博士をとったらそっちへ戻るつもりだからその時は世話をよろしくな」
「ああ、うんとコネをつくっておくから安心して勉強してろ」
そういって、別れるを告げると電話でタクシーを呼んで空港へ向かった。
神田には「行ったことがない」と言ったが、本当は学会の関係で東京には何回か訪れたことがある。
今は空の便も発達したもので、どこに行くにも日帰りが可能なくらいだ。もしかすると、隣町に住
んでいる知り合いに会いに行くよりもはやく、北海道や沖縄に着いてしまう。
やがて30分ほどで東京に着いてしまった。空港に降り立つと、むこうとは打って変わって雨が降っている。
それを見てふと
”かげろふの それかあらぬか 春雨の 降る日となれば 袖ぞ濡れぬる”
という詩を思い出した。こっちには知り合いもいない、ましてやむこうに残してきた恋人だっていない。
こっちへ来たら新しい何かが見つかるんじゃないかという期待や、一人ぼっちの寂しさが、それを思
い起こさせた。そんな感傷的な気分に浸りながら、一人待合ロビーへ歩いていく。
ロビーの時計は10時30分を示していたが、だいぶ早めの昼飯を空港ですまし、さっそくその足で引越し先
に行ってみる事にした。東京の電車網は蟻の巣のように張り巡らされていて便利だがなかなか複雑である。
迷わないように路線図と地図は印刷してきたのでそれを見ながら引越し先へ向かった。
そこは縁側のある小さな庭のついた、家だった。庭にはさくらの木が1本だけ植えてあり、たくさん小さなつぼみが、雨に
濡れながら春をいまかいまかと待っている。
「咲いたらたらきれいだろうなあ」
そう独り言を呟くと、ポケットから鍵をとりだし、中へはいった。中は前もって業者に掃除と畳の交換を頼んで
おいたのできれいになっている。締め切られた雨戸を開けて外の空気を入れると、家全体が生き返ったような感じがした。
ここは、もともと母の生家で祖母が住んでいたところだそうだ。伯父に不動産書類の整理を手伝ってもらっていたときに
見つかった封筒の中に、ここの書類と鍵が入っていたのである。学校に近かったのと、出張の折にそこの様子を見て
きた伯父が「ちょうどよいから住めばいいじゃないか」とすすめたのもあって、土地感も暇もないので下見にもこないで
ここに決めてしまった。
なかなか萌えがでないのはゆるしてくだちい。
今日は暖かい秋の日差しにやられてか、ぼーっとして筆が進みません。
季節は冬に向かっていくというのに、どうも頭に春がやってきたみたいです。
恋でもしてるのかなぁ・・・いや、恋がしたいのかなぁ
はぁ、キモくてすいません。
62 :
名無し物書き@推敲中?:04/11/22 20:22:30
支援age
結構もう書いているのですが、訂正が多くてなかなか進まなくてすいません。
私は、エロゲもラノベも読まないので、萌えは不得意なのかも・・・と思いためしにエロゲをやってみました。
ストーリはわりと電波でしたが、音楽と音声セリフの組み合わせででやたら泣けてしまいました。
もうすすり泣きましたし、それが原因で頭に春がきてしまったのかもしれないです。
はぁ、涙腺がよわいのか、頭がよわいのか・・・
一旦落ち着いて荷物を置き横になると、緊張が解けたのか、ふいに眠気が襲ってくる。
インターホンも表札もまだないこの家に、来客があることないだろう。つい誘われるがままに寝てしまった。
その日、久しぶりに夢を見た。加奈子が部屋にいて、一人でお手玉をしている。
「混ぜてもらえないかな?」
そう声をかけるとにこりと笑って、こう言った。
「どうぞお兄ちゃん、おはいんなさい」
それから、一緒に夢の中で遊んでいた・・・どれくらいたったであろうか?
すっと加奈子が立ち上がり、「大きくなったらね、お兄ちゃんのお嫁さんになるんだ。ずっとずーっと一緒にいたいから」
自分の運命がわかっていたのだろうか、なんとなく表情に陰があるのが見て取れた。
「加奈子がお嫁さんなら俺もうれしいよ」そう一言だけ返す。
「うん、おにいちゃん大好き」
いきなり携帯の着信音が聞こえ、我に返る。起きるともう日が落ちかけていた。
「はい、津山です。どなたですか?」
「あ、お荷物の件でお電話差し上げました。今日にでもお届けできますけどどうしますか?それとも明日にしますか?」
つい、さっきまで寝ていたくせに寝具がないことに気が付いたので、荷物を届けてもらうことにした。
荷物が届くと桐のたんすから、そっと家族の位牌を出し手を合わせる。
「ここが新しいお家だよ、これからも一緒に暮らそうね。母さん。加奈子。」
4月の雨の降る中、この家での生活が始まった。俺はまだ、加奈子のことが忘れられないでいる。
切ない。
萌えとはまた違うけどこれはこれでいいね
今週は忙しくて、週末まで続きかけなそうです。
一回通してまた読んでみたのですが、ちゃんと何回も読み返したつもりでも書き直したくなる・・・
それが小説家の不幸だと誰かがいってたのを思い出しました。
>>65 ありがとうございます。つかみづらい感覚ですが「萌え」も雰囲気を壊さないように出る予定です。
ガンガレ。応援してる
すごいな。
ただの萌えだけではないところが。
だよなぁ
71 :
名無し物書き@推敲中?:04/11/27 14:12:11
ガンガレage
72 :
名無し物書き@推敲中?:04/11/27 19:06:03
「あっ、お兄ちゃん、なにこれ、猫耳ヘアバンド?」
「うわ、勝手に引き出し開けるなよ!」
「へえー、お兄ちゃん、
リエさんにこういうの付けてもらって喜んでるんだ。にゃんにゃん」
「ちょっと、返せよ!」
「返さないよーだ、お母さんに言ってやろうー、はにゃーん」
桜の花が咲き、そして散っていった。それからの3ヶ月はあわただしく過ぎ、新緑の眩しい
季節がせまっている。忙しい日々は学校での書類提出から始まり、、昔のことを懐かしんで
いる暇などはなかった。ちょうど夏季休業期間に入ったこの頃は、ぽつぽつと暇ができ始めた
ので、残った荷物の片付けなどをして過ごしていた。
夏の狂いそうな日差しが降り注ぐ往来では、夏休みを控えた子供達が元気そうに走っている。
そんなある日、冷蔵庫が完全に壊れてしまった。年代物の古い冷蔵庫は、愛着もあったのでだま
しだまし使っていたが、ついに今日その動きを止めてしまったのである。まえから気になっていた
ので、近くの電気店で修理を頼んでみたが、「型が古すぎる」と言われ結局修理はかなわなかった。
この3ヶ月ほぼ学校と家の往復で暮らしていた自分には、相変わらず土地感がない。近くの商店
や、駅前程度ならどこで何が手に入るかわかるが、他の駅で降りたことがほとんどなかったのである。
ひとしきり思いをめぐらした結果、急を要することだし、神田に電話をしてみることにした。
「もしもし。ああ、久しぶりだな、どうだいそっちの調子は」
「ぼちぼちだね。ところでどうした、電話をかけてくるなんてめずらしいじゃないか」
電話中にもかかわらず、バカ笑いをしている学部生の声が耳に入る。
「おい、うるさいぞ。ちょっと静かにしてろ。で、どうしたんだ」
「冷蔵庫がこわれてね。どうしても同じ大きさの冷蔵庫がほしいんだがどこへいったらいいかな」
「そうだな、どこでも揃うと思うが…この陽気だし、急ぐなら秋葉原へいってみたらどうだ」
秋葉原、聞いた名前だ。昔は電機部品の店が所狭しとならび、ラジオや真空管が飛び交っていたところ。
「そこに行けば、似たようなのが手に入るかな」
「保証はできないがね。でも、行くには辛いところかもな」
妹、そんな言葉が頭の中によぎる。久しぶりに思い出したその言葉に思わずはっとした。
やっぱり萌えがよくわからない。
とりあえず、2chで話題のプリキュアを見てみて理解をしようとしたんですが…
もしかして絵柄やシチュエーションとのギャップがポイントなのだろうか?
>>72 似たようなことをして、彼女に振られたのはヒミツだ
76 :
名無し物書き@推敲中?:04/11/28 15:35:58
「なっ、お兄ちゃん! テレビのチャンネル変えないでよ!」
「いいじゃんか、別に!」
「お母さんに言うよ……にゃんにゃん」
「ごめん……」
「最近のお兄ちゃんって、やさしいにゃー、すりすり」
77 :
名無し物書き@推敲中?:04/11/29 02:35:25
>>75 勘違いしてもらってはこまるが、プリキュアは萌えじゃないよ。
普通に子供向けアニメだから。
ただ、そいつを共通認識できるキャラとして萌えるものを
作ろうってスタンスが出来てるだけだ。
萌えを理解したいなら、丸っこい絵柄の深夜アニメを見ろ。
貼っといてなんだが、この話を「魔法で妹が蘇った」みたいにはしないでほしい。
いや勝手な話だが。
>>77 そうなのですか…じゃあ、とりあえず月詠みればいいのかな?
あとは名前知ってるのは双恋くらいだなぁ
>>79 ご安心を、それをやったら世界が破綻してしまいます
>>80 オーケイ、月詠を見ろネコミミモード。
だが一話目とかはオープニングの歌だけがやけに浮いている
変なバトルアニメだから気をつけろネコミミモード!
やっぱいいなぁこのスレ。
茶番さんの終わったら俺書いてもいい?
83 :
名無し物書き@推敲中?:04/11/30 20:35:59
「言ってる意味がわからないんだが、なにかあるのか」
「行けばわかるさ、とりあえず用事が終わったら帰ったほうがいいかもな」
なぜだかわからないが、神田の声が浮ついている。とりあえず教えられた場所をメモに取った。
「思い出すのはつらいこともあるだろうが、盆には墓参りにでもこいよ。それじゃあな」
そういって、電話はきられた。冷蔵庫の中身は幸い飲み物だけだったが、とにかく家を出る。
御茶ノ水で下車し歩いて向かう途中、赤レンガのガードが目に付いた。時代に取り残されたように、
線路を支えつづける姿を眺めつつ、沿線沿いに歩いてゆく。
>>82 スレを独占気味で、こころぐるしかったので個人的にはぜひ書き込んでほしいです
あと、私の今書いている話はまだ結構ながくなっちゃいそうな予感なので途中でもいいと思います
今日はもうちょっと書こうかと思ったのですが推敲しているうちに…orz
日曜だけあって、電気街につくと人通りが激しく眩暈がした。人の流れにもまれながら大型電気店
に入り家電を扱っているフロアを目指す。しかし、この混雑にもかかわらず店員に問い合わせると、
すぐ同じ大きさの冷蔵庫がみつかった。
意外なほど、あっけなく目的がおわってしまい、手持ちぶたさにそこいらを散策してみる。
時代は変わってしまったがビルの中やガード下には、部品屋が多くのこっており独特な雰囲気を
醸し出していた。初めて来た場所であるにも関わらず、懐かしく思わせるのはそのせいであろう。
色々と思いをめぐらしながらふらついていると、ちょっと外れたところに喫茶店があった。
気づくと2時間以上も歩き続けており、窓越しに中の様子を伺うと席が空いている。
歩きつかれたのもあって、誘われるように中に入っていった。
「おかえりなさい。お兄ちゃん」
88 :
名無し物書き@推敲中?:04/12/04 22:45:48
支援age
「ウチのお兄ちゃんってさー、彼女に猫耳バンドつけてもらって
よろこんでんだよー。ひくよねー。あっ、ばかユウジだ、おはよー。
ねえ、ばかユウジ。男子ってさー、やっぱ猫耳とかに萌え〜とかなるわけ?」
「知らね、なるやつはなるんじゃないの?」
「うわ〜、変態。ばかユウジもそれで萌え〜って言ってるんだ。
近づかないで〜、あっちいってよ。しっし」
「お前から近づいて来たんだろ。お前があっちいけよ、むかつく」
「なによ、変態。猫耳変質者」
「ちっ、勝手に言ってろ」
お兄ちゃん、私ってどうして素直になれないんだろ。
ただユウジ君と話がしたかっただけなのに……。
90 :
名無し物書き@推敲中?:04/12/08 15:19:27
茶番たんまだ〜?
91 :
名無し物書き@推敲中?:04/12/08 15:27:23
このスレは
r‐-v, ,,,,,,,,,v-i、、
| ゙lrr・“,,,,,,,,,,,, `'-、 ィ-、,_
| .,,-'"^ ,,,゙K | r‐--・“"'ッ゙''-,,"ー----i、
| .―――'゛ `" .| ‘゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙,,,∠、,,,_゙''-,,、 /
| .厂 ̄''――i、 .|lニニ「「「┴--r,,,,___,,巛,'''′
| .|vr----'"''イ | .,,lニニご゙゚,Уヽ--┐ ,フ,r''ィ
| .,!'''''¬---ィi、 | ゚_,,,v-r二-,,.l,,,,!' ̄ .゙‐ヽ,,,.
| ,! | .| l゙‐''''''←-┘ ," .,/丿
| .,i´.,,,,,,,,,,,,,,,,,,,l゙ | 厂~'ニ ̄~'i、/ .,ri、 | .|
,l′ ,F ゙ ̄'¬-,,, | .| |`| l" .,/`.| | .|
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,,l゙,,f″ii, ,,i, ,lllll,,.,,l,llllll,. i,,、il ",,li,,l,l,*ll^ii、,A,''il, ll゙,==
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″ ,,,,llll`'!!’.!l ゙l゙lllll".゙!llllllll゙ l! ゙!l l″ ゙l ゙《广 -ケ.!l==
`
みなさん、これが2ch名物、『崩れAA』ですよ
聞いたことのある台詞に、思わずどきりとして前を見ると、そこにはメイド服に身をつつ
んだネコミミの女の子が立っていた。予想できなかった光景に戸惑いつつも、ぎこちなく型
通りのやりとりをして席に着く。おちついて周りを見渡すと、従業員は全員同じ格好で接客を
していた。これがコスプレ喫茶というものなのだろう。webページや、深夜番組で存在は知
っていたが、まさか自分が足を踏み入れることになるとは夢にも思わなかった。
その込み入った店内を多くの影があわただしく横切っていく。その様は、ここでは長居がで
きないことを示していた。しかし、短いながらもゆっくりしようと、タバコに火をつける。
「おまたせいたしました。アイスコーヒーでございます。」
注文を持ってきた店員と目が合った。
実は先日取材に行ってきたのです。といっても秋葉にDVDドライブ買いに行っただけなのですが…
ついでにコスプレ喫茶も行って来たましたが、ご主人様って言われたの生まれてはじめてでドキドキ
してしまいました。
>>90 がんばります
取材休載でつたか
96 :
名無し物書き@推敲中?:04/12/11 14:03:53
がんがれー 茶番さんがんがれー
そこに立っていたの、髪の色は違えど成長した妹の生き写しだった。
声も出せずその瞳にに見入ってしまう。
「あの、ご注文は以上でよろしいでしょうか」
その言葉に「はい」と形だけの返事をし、なお呆然としていた。思考がまとまらず、
隣の客がカチャカチャと、フォークを動かしている音だけが頭に入ってくる。
こんなことがあるだろうか、妹は死んだのだ、もう数ヶ月も前に。
自分では平静を装っているつもりでも、動揺は隠し切れるものではなく行動に出てしまう。
水を飲もうとコップを持ち上げた瞬間、それは消えて硬い床に落ちていった。
書き溜め分が終わってしまった…orz
多分これから週2くらいの書き込みになる悪寒です
99 :
名無し物書き@推敲中?:04/12/12 22:39:51
茶番さんいいな。
「創作文芸板」って感じがする。
茶番お兄ちゃん(´∀`
「かしゃん」と音を立てて割れたコップは、いくつものカケラになって床に散らばる。
慌ててその一番大きな破片に手をかけると、その感触に違和感を感じた。
「大丈夫…ですか」
近くにいた店員が、走ってきて心配そうな目で自分を眺めている。
「ちょっと、指を切っただけですから大丈夫です。」
本当は大丈夫じゃなかったがそう答える。傷口は浅かったが中に異物感が残っており、
多分ちいさなカケラが傷口に入ってしまったのだろう。
「あの、消毒だけいたしますのでこちらへどうぞ。京子ちゃん、お客様奥に案内して。こっちは
片付けておくから」
103 :
名無し物書き@推敲中?:04/12/16 13:26:17
フルフルフルムーン
104 :
名無し物書き@推敲中?:04/12/16 14:13:04
>>104-105 読みづらいからまとめろということでしょうか?
それとも業者?
ところでまた読み直したら、特に102はひどいことになってますね
傷口傷口 とか
走ってきて心配そうな目で自分を眺めている とか
やっぱ、寝る前に書き込むのは良くないですね
ちゃんと音読して推敲したつもりだったんですけど…
とりあえず、続きは書いてあるのでと推敲して明日書き込みます
すると、さっきの女の子がやって来た。源氏名だろうが名前は京子というらしい。
「はい、わかりました。こちらへどうぞ」
促されるままに、カウンターの奥にある部屋に入る。そこは事務室とロッカールーム
が兼用になっており、仕切りで区分けされていた。しんとした部屋からは、換気扇の
回る音だけが聞こえてくる。一足先に中に入った彼女が、奥から救急箱を持って戻っ
て来くると、
「ちょっと、染みるかもかもしれませんけど」
と言い、傷口に消毒液を吹きかけた。血が透明の液体で薄まって、真っ赤な真皮があら
わになる。無論、多少の痛みはあったが、おかげで小さく尖ったガラスの破片が見えた。
指に刺さった異物を気にしながら救急箱の中を覗きみる。
「あの、ピンセットとかありますか。破片が刺さってるみたいなんで」
最近このスレを読みはじめました。
>>107 いつになったら回想に入るのかと思ってたら、そういう風に展開するのかぁ。
期待してるからがんばって。
>>72 ひそかにこのシリーズにも期待してるからがんばって。
支援age
>>108-110 ありがとうございます。
「お知らせ」ですが、年末は忙しいので週2の投稿が死守できない場合があると思います
普通のの書き込みはできるので、感想や質問なんか書き込んでもらえるとうれしいです
ぶっちゃけ仕事が溜まってて年始も自宅で仕事なのです…
仕事モツカレです。
友人がメイド喫茶で働いてて、その名前が恭子なのは運命ですか?
>>112 その偶然をきっかけにして、その後現実へと変えられたら運命と言えるかもしれません
個人的に運命は信じたくないのですが、過去を振り返ると運命だったかもしれないこと
が思い浮かんだりします。みなさんも1つや2つ思い浮かんだりするのではないでしょうか?
ちなみに名前がかぶったのは、もちろん偶然です(漢字が違いますし、源氏名ですけど)
でも正直なことを言うと、その偶然にちょっとだけ興味がわきました
「ねえ、ユウジ。ちょっと、話があるんだけど……」
「なに?」
「……」
「どうした? 言えよ」
「え、と……」
「なんだ、またこの前の猫耳の話か?」
「ばか」
「じゃあ、なんだよ、うっとうしい」
「……ごめん、私、帰るね」
「待て」
「え?」
「明日の話か?」
「……」
「クリスマス・イブか?」
「……うん」
「いいよ、どうせ暇だし」
「ほんとう?」
「ああ」
「……ありがとう」
「なんだ、おまえらしくないなあ」
「うっ、うっ……」
「泣くなよ」
「ごめん、うっ、うっ……」
「罰として、おまえ、明日一日猫耳な」
「ばか……」
「あっ、笑った。おまえはやっぱり笑ってた方がいいよ」
「うん……うっ、うっ。あの、ユウジ? さっきの話なんだけど、私本当に明日猫耳……」
「ああ? なんだって?」
「いいや、やっぱいい。にゃーんでもない。えへへ」
雪が降ります。明日あたり積もりそう。でも、とてもあったかいです。
>>116 これは、妹が兄のことを「ユウジ」って呼んでるの?
>>117 >>89を嫁。
ユウジは第三者ですよ。
スレ違いだけど、まあ萌えたから俺は許します。
しかし、中にあったのは包帯や頭痛薬のようなものだけで、そういった類のもの
は入っていなさそうだった。彼女も救急箱の中を隅々まで捜したが、見つからなか
ったらしい。
「なかったですね、でも取らないと危ないですし…」
一瞬、戸惑ったような表情を見せたが、すぐに真剣なまなざしでこちらを見つめ返す。
「ちょっと失礼します、動かないでくださいね」
そういうと彼女は、そっと傷口に口付けをした。その柔らかな感触が痛みと共に伝わって
くる。そして、刺さった位置を確認するように舌を這わすと、前歯で”くっ”破片と掴み一気
にそれを引き抜いた。
支援age
取り出した破片をゴミ箱に吐き捨てると、彼女はちょっと恥ずかしそうな表情でばんそうこ
うを巻いてくれた。終始あっけにとられたまま手当ても終わり、ふたたび席へと案内される。
すると、テーブルはきれいに片付けられ新しい飲み物が用意されていた。
「はい、これで大丈夫ですね。それでは、ごゆっくりどうぞ」
そういって彼女は身をひるがえし、カウンターの方へ戻っていった。しかし、頭の中ではこ
の数十分で起こったことが、ぐるぐると回っている。彼女はただのコスプレ喫茶の店員で、
妹でもなんでもない。気を落ちつかせるためタバコに火をつけたが、気づくといらだたしく
指で灰を落とす動作を続けているだけだった。
今日は、人生初のコミケにいってきました
想像と違って、おもったより普通のイベントなんですね
結構面白かったです、今年は春もあるらしいのでまたいってみようかな…
あけましておめでとうございます
年内中に1章を上げてしまうつもりでしたが気づいたら年を越していました
こんなふがいない私ですが、よろしければこれからもお願いいたします
ことよろGJ乙
はぁ〜、ここは日記帳でもなんでもないから書いちゃいけないんでしょうけど
どうも恋をしてしまったようです
論文も執筆も全然すすみません、どうすればいいんだ
今の気分でもう一作つくっちゃえばいいんじゃにゃの
短編とか
だめなんですよ、自分好きになっちゃうとまわり見えなくなっちゃうんで…
もう、なんにも手がつかない。好きってことは伝えてあるけど軽くかわされるし
だっておかしいですよ、今の自分。いつもはAC/DCみたいなROCKとかSLAYER
みたいなMETALしか聴かないのに、何を思ったかビリー・ジョエルのPIANO MAN聴きながら
窓辺でタバコ吸ってますもん
ごめんなさい、ごめんなさい。スレ汚しですね
そっか、まぁ、おもいっきり悩んじゃいなよ。
小説はそのあとで。
129 :
名無し物書き@推敲中?:05/01/05 17:55:13
「そうっと持ってっちゃえば気づかれないよね、お兄ちゃんの猫耳バンド。
ユウジ君のためだ、がんばんないと。抜き足、差し足……」
「おい、お前。俺の部屋で何やってるんだ!?」
「はっ、お兄ちゃん!?」
「ん? そ、それは。お前、何勝手にいじってるんだよー」
「わー、ごめん。ちょっと出来心ー。ほんと、ごめん」
「出来心ーって。何に使おうとしてたんだよ」
「別になんでも。ただカワイイから、つけてみたかっただけだもん」
「お前、まさか、彼氏でも出来たのか?」
「にゃーーっっ!!」
「痛たたたたたっ。図星だったか……。
あいつもそういう年頃になったんだなあ。がんばれ、わが妹よ」
外に目を移すと、駅へ向かう人の流れが増え始めている。
「長居が過ぎたな」
そう頭の中で呟くと、すっと席を立つ。日差しが弱くなったとはいえ、冷房の効いた店内から
出るには躊躇を覚える。勘定を済ませ外に出ようとしたその時、突然後ろから呼び止められ
振り向く。すると、そこにはあの、妹そっくりな女の子が立っていた。
「あの、先ほどは突然申し訳ありませんでした。でも、あなたが来るのは知っていましたから。
それで、私、うれしくて」
「えっ…」 そう言いかかけたが、その悲痛な表情を見ると言葉が続かなかった。
「ううん、あなたは覚えてるはず無いですもの。でも、きっとまた来てくださいね、幸一さん」
そう言い残し、再びホールへと戻っていくその後姿は、”うれしい”と言っていたのと裏腹に、どこ
か悲しさがあった。
そして、ゆっくりと閉まっていくドアと往来のざわめきが、彼女の姿を掻き消していく。
なぜ、あの子は自分の事を知っていたのだろうか。今すぐ引き返して、問い詰めたい気
持ちがこみ上げてくるのがわかる。でも、今行ってしまったら、感情のままに彼女を傷
つけてしまうのは明白だった…
夕暮れの中、やりきれない気持ちを胸に家路につく。
生暖かい初夏の風が、まるで何かをほのめかすように、ただ吹いていた。
第一章 終
というわけで、第一章が終わりました。調べてみると、400字詰めの原稿20枚前後
になることがわかりました。もともと三日坊主の私がここまでやってこれたのは、ス
レ住人の皆様のおかげだと思います。
第二章は、プロット切れのため少々遅れると思いますが、できるだけがんばってみ
ようと思います。
PS:
>>128 結果から言うとダメでしたが、楽しい夢がみれました
茶番殿、グッジョブ!
ついでに一言。
「恋は、決闘だ」
誰の言葉かは忘れましたが、
まさしくその通りではないかと。
幾度と無く私は決闘に敗れていますがw
それにしても、雰囲気の良いスレですね。
134 :
名無し物書き@推敲中?:05/01/11 23:18:48
「よし、トイレから出たら、これを頭につけて、
猫だにゃ〜んって言いながらユウジ君に駆け寄って、驚かして、
そして、そして……抱きついちゃおう。緊張するけど、勇気を出せ、わたし。
ユウジ君の親が両方留守のチャンスなんて、滅多にないんだから。頑張らなきゃ。
深呼吸して……いち、にの、さん。それっ!
ユーウジ、猫だにゃ……!? えっ、ユウジ? ちょ、ちょっと、どうしたの?
ねえ、ユウジったら!」
「い……痛い……。腹が……ああ……」
「えっ、しっかりして。どんな風に痛いの? ねえ、ユウジ。聞こえてる?
どうしよう、大変なことになっちゃった。ユウジ君のお父さんもお母さんも留守なのに。
とりあえず、薬探さなきゃ。ねえ、ユウジ、薬はどこにあるの?
ユウジ!? 意識がない! ちょっと待ってよ。ウソ、冷たい……。
えーん、どうしようー。ユウジー。
薬ないよー、どこにも。このままじゃユウジが死んじゃうよー。
あっ、わたしのバカ! 救急車よ、救急車! なにやってんのよ! 電話、電話!
ユウジ。今、救急車を呼ぶからね。もう大丈夫だからね」
「あっ、ユウジ君のお母さん。ええと、今、ユウジ君は、点滴打って寝てますけど、
命には別状ないって、お医者さんが言ってましたので」
「ありがとうね。ほんとに、ありがとうね。よかったわ、ユキちゃんが居てくれて。
ちょっとユウジの様子見て来るわね」
「はい、そこの病室の奥ですから……。
ユウジ君が無事でよかった。あの時はもうダメかと思っちゃった。びっくりさせるんだから。
あっ、あれはユウジ君のお父さんかな? あの、こんばんは」
「あ、こんばんは。ええと、ユウジは?」
「そこの病室です。お母さんも先に着てますよ。ユウジ君は大丈夫です」
「ありがとう。ユウジと同じクラスの子かな?」
「はい」
「よくやってくれて、ほんとありがとうね。後で、食事でも行こうね」
「たっだいまー。疲れたー。でも、ユウジ君も無事だし、
ユウジ君のお父さんお母さんとも仲良くなっちゃったし、よかったかな」
「あれ、ユキ、お帰り。今日は遅かったね」
「お兄ちゃん、ただいま。
あのね、ユウジ君が突然倒れてね、救急車呼んだり大変だったんだよー。
救急車、はじめて乗っちゃった、きゃは」
「そりゃ大変だったなあ……。でもさ、お前。その頭で救急車乗ったわけ?」
「えっ?」
「そのヘアバンド付けたままで、病院行ったのかってこと?」
「え?? ……ああ! わたし! これって! ええ!?
ユウジ君のお父さんお母さんの前で、わたしずっとこれ!?
うえーん。もう、死にたいよー。にゃー!!」
「痛たたたたたっ! まさか、本当だとは思わなかった。
でも、そんなちょっと抜けてる部分が、大好きだぞ。がんばれ、わが妹よ」
それから数日間は、物事に手がつかなかった。
「あなたは覚えてるはず無いですもの」
あれは一体どういう意味なのだろうか。考えれば、考えるほど思考がぼやけていく。
自分はあの子と会ったことがあるのだろうか、それとも彼女の思い込みなのだろうか。
思い出そうと昔の記憶をたどってみたが、そこへ行き当たることはなかった。
記憶に無い思い出。それは妹を、楽しかった日々を、思い出すことであり、とても辛いこ
とだろう。だが、それ以上に、あの子を妹の投影として見ている自分が嫌で仕方なかった。
というわけで、第二章をはじめる準備ができたので再開します。
ネタもないので最近覚えた用語を思い出してみたのですが…
ツンデレ、ツインテール、ニーソ、縦ロール
なんだが、エロゲに手を出してみたせいか、染まっていっているような気が
そのとき、ふと頭の中にアルバムのことが思い浮かんだ。
ずっと、あの日からひらいていない、思い出の詰まったアルバム。
もちろん、ひらくのは嫌だったが何かわかるかもしれない。
そう望みを託すと、アルバムを本棚から取り出し、ゆっくりとページをめくり始めた。
もちろん内容は昔見た時と同じで、最初の数ページは、自分や近所の子供達、旅行
の風景などがおさめられており、”幸一5歳、カメラを怖がる”と書かれた写真から始
まっている。見慣れた風景や、懐かしい景色がうつっているはずだったが、そこに
は言い知れぬ違和感があった。
嫌な予感がして、急いでページをめくっていくと最後のページに家族で撮った写真が
のっていた。”入学記念に”とタイトルがつけてある。だが、そこで自分の隣に並んでい
るは妹、そう加奈子ではなく見知らぬ女の子だった。
なんだか核心に近づいてきた感じですね。
>だが、そこで自分の隣に並んでい
>るは妹、そう加奈子ではなく見知らぬ女の子だった
ぞっとした。
おとぎりそう(←なぜか変換できない)以来の怖さだ。
茶番さんガンバ!
>>140 ありがとうございます、話はここから少しずつ核心に迫っていく感じです
そして、ひどく高音で不快な耳鳴りが始まる。なにかの間違いであってほしいという
一心で、今度は逆にページに辿っていくが、どこも同じような有様だった。何の気な
く開いたアルバムが、日常や記憶を切り崩していく。自分が常軌を逸し始めたのを
自覚すると同時に、言い知れぬ疲労感と眠気が全身を覆い視界が暗くなっていった。
遠のく意識が途切れる瞬間、二人の子供が手をつなぎながら歩いてゆく姿が見えた
気がする。とても懐かしい感じがしたが、視界がぼやけて誰が歩いているのかはわか
らなかった。
143 :
名無し物書き@推敲中?:05/01/23 17:08:13
面白くなってきたな。
虹板とは違う。
「物語」って感じがする。
紫煙。茶番先生ガンバルィ!
夏の暑さを増長する、蝉の鳴き声で目を覚ます。昨日の出来事で、自分の認知していた
世界が変わってしまったにもかかわらず、思考は明瞭だった。なぜなら、その原因を
現実逃避の結果として、自分なりに決めつけたからである。引っ越してきた動機が
過去を忘れるためであることや、家族との離別という現実から照らし合わせてみても、
納得のいく解釈だった。だから、あの京子という子が加奈子にそっくりだということも、
自分が都合のいいように作りだした記憶であり、そう思い込んでいるだけにすぎない。
全てが自分の妄想で、現実はそれだけ…
146 :
名無し物書き@推敲中?:05/01/30 15:38:55
「猟奇的」な「妹」マダー?
147 :
OP-ED:05/01/30 21:50:12
何か書きたくなったが……。
猟奇的でなくても構わないのなら……。
148 :
名無し物書き@推敲中?:05/01/30 22:50:35
俺にはお前だけいればいい、あの頃はそう思っていた。
今にして思えば、俺は一体全体何かに憑かれたようにその事だけに執着していた。
そう、そんな日々もあの日、あの時を境にして全てが凍りついたかのように冷たい世界になってしまった。
妹が・・・妊娠しちゃった(照)
150 :
148:05/01/31 23:07:14
俺たちがそういう関係になったのは、今でも忘れもしない1年前の妹の誕生日だ。
その日4つ下の妹は17歳になった。
俺の家庭はいわゆる父子家庭という奴で、お袋は妹が生まれて1年もしないうちに知るわけもない男と蒸発して跡形もなく消えた。
当時の俺は母親がまだ必要な時期だった。だが母の愛というものを十分に、いや全くといっていいほど受けられなかった。
だからお袋に甘えたいという俺の気持ちとお袋の俺への気持ちは反比例して、幼い俺にはそういうのが読み取れるわけもなく、消えてからしばらくは泣かないで寝る日はなかった。
親父も親父で、昔から酒癖が悪い男で、お袋に暴力をふるっていたのも幼いながらに記憶に残っている。
まともな職にありつけるような学歴も能力もなく借金にまみれながら世間から逃げるようにして生きていた。
お袋が消えてからは、といってもお袋がいた頃でもほとんど、俺が妹の世話をしていた。
こいつだけは俺が護ってやらないとならないという使命感に、それが使命感だという事もわからずに、ただただ必死に護って共に育っていった。
親父は俺たちが小学生ぐらいの年になると、ようやく定職につくようになり、わずかではあるが、稼ぎを生み出していた。
何がきっかけで親父が少し丸くなったのかわからないが、それでも酒癖と暴力は絶えることはなかった。
中学に入る頃には妹が家の炊事など全てをこなしていた。昔から俺たちは仲が良かったのはいうまでもない。
妹は中学に入ってもグレることなく、俺のために家庭の事を色々してくれた。
俺は高校になんとか入れていたが、いかんせん金がないため妹も高校にいけるかは微妙だった。
妹は「私は高校にはいかない。お兄ちゃんといられればいいの。」と言っていた。
>>150 現時点で充分楽しませてもらってるが、
ねこみみはあきらめたほうがいい?
152 :
名無し物書き@推敲中?:05/02/01 00:24:30
俺の好みだと17歳で猫耳はちーとシンドイなぁ。
ネコミミじゃなくても17はキツイなあ……。
なぜなら私はロンリー(ry
こうやって自分を納得させて、いつもの日々に戻っていくつもりだった。だが一つだけ腑に落
ちない点ある。なぜあの子が自分を知っていたかということだ。やはり、自分の考えているこ
の仮説も妄想なのだろうか。もちろん、二度とあそこへ行かなければ、冗長な日常に戻ること
もできる。そして、それが現時点において精神的な状態を安定させる最良の方法なのだろう。
だが、そうしてしまったら、今まで過ごしてきた日々を否定することになってしまう。
自分を偽るか、それともあえてそれに向かっていくべきか。あきらかな矛盾が自分の中にある。
だが、どちらかを選ばなくてはいけないということは、どうしようもない事実だ。僕は、ずっと忘れ
ることで自分を保ってきた。悲しいことや、辛いことがあったときも、なるべく忘れるようにしてきた
からだ。そうすれば、時間が経つうちにその気持ちは薄らいでいくから。
けれど妹は、妹の思い出だけは守ってあげたい。もし忘れてしまったら誰が短い時間を、幼いな
がらも懸命に生きていたことを、覚えていてあげられるだろう。
「忘れていて、ごめんな」
いまさら言っても届かない言葉は、弱々しくも朝の日差しやられどこかへ消えた。これで選択肢は
なくなった。どのような結果になるかはわからないが、もう戻ることはできないだろう。またあそこに
行って、京子からなぜ名前を知っていたかを聞くことができれば、なにかを思い出せるだろうかもし
れない。もう待ってはいられないかった。電話でどうしても抜け出せない用事があることを伝えると、
家を飛び出し、急いであの喫茶店のある場所へ向かっていく。急いだ甲斐あってずいぶんと早く着
いたが、そこには”Closed”と書かれた札が下げられていた。
>153
ロンリーで書こうか。
何歳くらいがお好みで?
157 :
名無し物書き@推敲中?:05/02/07 23:13:05
僕、大森陽太5歳。幼稚園児。僕はとっても良い子です。
我が家は母子家庭で母一人子一人です。母が働いているので家の仕
事は僕がしています。パンツを洗ったり、掃除機のスイッチを入れた
り。女とも遊ばずに母に協力しています。
最近、扶養家族が一人増えました。母の妹のおば…お姉さんです。
母とは歳が離れていて、お姉さんはまだ大学生です。とってもだら
しなくて僕の仕事が一つ増えてしまいました。電気あんまが必殺技
で、おばさんと呼んだり、僕が面倒見なかったりすると電気あんま
で悶絶させられます。後、理不尽にも毎朝電気あんまで起こされます。
さて、僕は自他共に認めるとっても良い子、御近所でも評判の良い
子の中の良い子、E−child the E−childなわけ
ですが、良い子でいるとストレスが溜まってイライラすることもあ
ります。友達とはさっぱり遊ばないのでなんとなくいじめられてし
まいます。それについては仕方ないと思っています。僕は良い子過
ぎてはっきり言って異質な存在だと思います。沢山の龍の落とし子
の中で一匹だけ「立つの!」とか言って陸に上がったら流石の良い
子僕でも石を投げるかもしれません。
そんな訳でいじめられていることは気にしていないのですが、それ
でも沢山いじめられた時はイライラします。そんな時は悪いとこと
をしてやろうと思います。それでも、何時もは母が悲しむからとじ
っと耐えていたのですが、今日は一念発起で悪事を結構する決意を
固めました。今日はお姉さんに電気あんまされていること嗅ぎつけ
たいじめっこに散々に電気あんまされておしっこを漏らしてしまい
ました。僕は屈辱に関東大震災のように打ち震え、情けなさから華
厳の滝のような涙を流しながら幼稚園を早退してきました。このよ
うな思いをしなければならないのは、僕が良い子であることに起因
しています。よって、僕は悪いことをして良い子から脱却する意思
であります。
さて、悪いことと言っても良い子の僕には直ぐに思いつきません。
我が家は母子家庭だから僕が良い子と言うことは?
158 :
名無し物書き@推敲中?:05/02/07 23:13:54
母子家庭
↓
母子家庭と言えばお金が無い?
↓
お金が無くなると困る?
↓
親の財布から金を盗んでやる!
と、四段論法でお金を盗むことを決めた僕は早速、母の財布を開い
た。夏目漱石が二十五人、福沢諭吉が十人、新渡戸稲造が一人、お
よよ?知らない夫婦(?)が四組いるよ?まさか偽札?僕は警察に
連絡するべきか激しく迷ったけど、悪いことする僕が善行してどう
すると考え見なかったことにした。漱石を一人拝借した僕は、これ
で駄菓子屋を買い占めてやるぜ!と意気込んで、玄関に向おうと振
り向いたらお姉さんがいた。もう駄目だ。僕は二度目のお漏らしを
した。
「あら、あら、どうしたの?急にお漏らしして」
お姉さんは吃驚していた。お姉さんは僕の着ているものを全て脱が
して持って行った。そして、タオルを二枚枚持って戻って来た。一
枚のタオルで僕の下半身を奇麗に拭いた。その後、もう一枚のタオ
ルを僕の腰に巻いて、居間に行くように言った。正直、僕はタオル
より着替えの方が良かった。しかし、余計なこと言ってフルチンに
電気あんまされるのも嫌なので大人しく居間へ移動した。
僕は居間のソファーにぼけっと座りながらあることを考えていた。
お姉さんは僕が夏目漱石を連れ去ったところを見たのかどうか?あ
の様子だとお漏らしに驚いて夏目漱石は見えてなかったかも。僕は
手に握りしめた夏目漱石に目を合せた。
「あー、終わった終わった」
お姉さんが居間に入ってきた。僕は慌ててソファーの隙間に漱石を
押し込んだ。お姉さんは僕を抱き起こして床に寝かせた。そして、
僕の両足を持ち上げた。はっ!この体勢は?僕は慌てて股間を手で
守った。
「甘い!」
159 :
名無し物書き@推敲中?:05/02/07 23:14:58
お姉さんはタオルを引っ張り僕の手と股間の間に隙間を作り、そこに足を滑り込ませた。
「あう」
軽くおちんちんを踏まれた僕は悲鳴を上げた。
「な、なんで電気あんまするですか!」
僕は焦って喋り方が少し可笑しくなってしまった。僕が問い詰める
とお姉さんは
「お漏らしのお仕置き」
と答えた。
「お姉さんが脅かしたからお漏らししたんです。お姉さんが電気あ
んまされるべきです!」
僕はなんとか電気あんまから逃れようと屁理屈を言ってみたが、逆
効果だった。
「あら、口答えの罰も追加ね。そ・れ・か・らー」
ま、まさか、
「お母さんのお財布からお金盗んだ罰☆」
がーん。見られていた。天網恢々疎にして漏らさず!古来より悪の
栄えたため死なし!悪事を働いた僕はお姉さんに成敗される運命のようです。
「うー、お手柔らかによろしくおねがいします」
僕が観念するとお姉さんは
「うん、よろしい!」
と上機嫌で電気あんまを始めました。
「うひゃひゃひゃひゃ」
僕はくすぐったくて大笑いしました。フルチンでおちんちんを踏ま
れて屈辱なのに、僕の口からは笑い声が飛び交うばかりです。僕は
お姉さん足首を掴み引き離そうと試みますが、くすぐったくて体に
力が入らずさっぱり引き離せません。それどころか
「あはは、どうしたの?自分でそんなに押し付けちゃって。そんな
に気持ち良いの?」
と、お姉さんを喜ばすばかりです。でも、正直なところ、気持ち良
いと言えば気持ち良いような、そんな気持ちになっています。幼稚園で友達に散々電気あんまされたせいでしょうか?
160 :
名無し物書き@推敲中?:05/02/07 23:15:20
マニアックなのでさげ進行してもらいたい切望
161 :
名無し物書き@推敲中?:05/02/07 23:17:23
「ほらほら何とか良いなよ」
とお姉さん。僕は歯を食いしばりました。口を開いていたらお姉さんに誘導されて「気持ち良いー!」
と言ってしまうと思ったからです。歯を食いしばっても笑い声はこぼれます。
「くふふふふ」
僕は次第にはっきりと気持ち良くなってきました。そしておしっこが漏れそうな感じになってきました。
僕は幼稚園で散々に電気あんまされてお漏らしした瞬間を思い出していました。
あの屈辱をもう一度味わうのは嫌でした。それに今はあの時と違って、電気あんまされるのが快感なのです。
この快感の中でお漏らしして、あの屈辱を味わったら、僕の心は快感と屈辱の相反する感情によってばらば
らに引き裂かれて死んでしまいます。なんとしても避けなければ、と恐怖を感じています。
しかし、それと同時にこの快感の頂点へ行きたい、快感に身を任せてお漏らししたい。とも思うのです。
散々迷って苦しんだ挙句、僕は快感に身を任せることにしました。
もう死んでも良いと思いました。これが親不孝の罰なんだと思いま
した。僕の頭の中に今までの短い人生が走馬灯のように浮かんでは
消えていきました。何故か電気あんまされてるシーンばかり浮かび
ました。そんなにされてたっけ?と思った瞬間、僕の中で何かが弾けました。
おちんちんから魂が抜けるような感じがしました。バロック調の天使が現れて僕を天へと導いていきます。
光が溢れて、あぁ、ここが天国…と感じた瞬間、見慣れた我が家の天井が目に入りました。
聞きなれたお姉さんの笑い声が耳に入りました。
「生きてる…」
僕はそう呟きました。お姉さんは大笑いしています。
「幼稚園児のくせいに射精するなんて。あっはっは」
お姉さんの言ってる意味がわからなくて僕はぽかんとしてました。
お姉さんはたっぷり笑うと、
「ちょっと待ってて」
と言って奥の部屋へ行きました。僕は嫌な予感がしましたが、疲れて指一本動かせませんでした。
しばらくして、お姉さんが戻ってきました。
「お待たせー☆」
戻って来たお姉さんを見た瞬間、僕は火事場の馬鹿力じゃいとばか
りに力が戻りました。四つん這いになってもの凄い勢いで逃げました。そんじょそこらのチワワ
じゃかなわいくらいの勢いでした。
162 :
名無し物書き@推敲中?:05/02/07 23:19:09
でも、お姉さんはそれより早くて、僕を捕まえてしまいました。どうする?僕。
戻って来たお姉さんは下半身に天狗の面をつけていました。お姉さんは僕を捕まえると、
僕のお尻の穴に天狗の鼻を突き刺しました。
「ぎゃおおおおおおおおおおおおおおお」
僕はギャオスばりの悲鳴を上げました。お姉さんは
「新しい世界へ連れて行ってあげる」
と言って僕のぶんぶん振りました。その度に天狗の鼻が僕のお尻の穴に出入りして、僕はギャオスばりの悲鳴を上げました。
もう駄目だ。僕は思いました。その刹那−
「ただいまー」
と母が帰ってきました。勝った!僕はそう思いました。玄関から居間までは一直線の廊下で繋がっていて、
丸見えです。母は手にした荷物を玄関に落すともの凄い勢いで居間を通り抜けて、対面式のキッチン飛び越えました。
あれ?助けてくれないの?お姉さんは母が何をするのかわかったのか、同じくもの凄い勢いで僕を抱えたまま
玄関に向いました。僕のことは置いていって欲しかったです。
何か砕けるような嫌な音がした後、お姉さんはすっころびました。
僕は頭から落ちて滅茶苦茶痛かったです。直ぐに母が助けにきて僕の肛門から天狗の鼻を抜きました。
乱暴に引き抜いたので僕は最後のギャオスになりました。お尻をさすりながらちらりとお姉さんを見ると頭に
包丁が背中と言うか、歯の無い方からざっくり食い込んでました。僕は慌てて目をそらしました。そして天に召します我が
邪神モッコスに今日の懺悔とこれからもずっと良い子でいますと誓いました。
お姉さんは対面式のキッチンの向こうに連れて行かれてそのまま戻
ってきませんでした。僕は母に言われてバケツに入った赤いどろど
ろした液体をトイレに何度も流しました。僕はこれからもずっと良
い子でいようと、もう一度誓いました。
僕はそれから誓った通りずっと良い子でいました。友達には相変わ
らず電気あんまされるけど、すっかり快感に目覚めてしまったので
いじめられていると言うよりは、良い子でいるご褒美のように感じていました。
僕は大人たちから良い子と褒め称えられ、友達からは良い子のご褒
美としてたっぷり電気あんましてもらって、幸せな日々を過ごしました。
(終)
( ゚д゚)ポカーン
165 :
156:05/02/11 10:27:52
じゃあ11歳で。ゾロ目好きなので。
晴れだ。
昨日あったことは、すべて夢だったのだ。
そう思わせるような、いつもと同じ朝。
ジリジリと俺を起こすためにうるさくなっている目覚まし時計の頭部を
軽くたたき。
(/ω\)
急ぐ余りに、開店時間をチェックしてこなかった自分が苛立たしい。だいいち今日が出勤日だと
は限らないだろうし、唐突に会いに行って話す時間を作ってくれるだろうか。とりあえず今は開店
時間を待つよりしかたなく、ただ近くで待っていることにした。この時間は、日中に比べ人通りも
多くなく、出勤するサラリーマンの姿が多少あるだけである。徐々に日差しがきつくなってくる時
間帯が迫ってきた。多くの店が開店の準備を始めたため、ビルの日陰でたたずんでいるのも、
そろそろ限界だ。あらためて見上げると、雲ひとつ無い空が自分の境遇を嘲笑するようにたたず
んでいる。そして、日々の暮らしに戻りつつある街並みを眺めていると、あっと言う間に時間は過
ぎ、開店の時間になった。入っていく人の中にあの子らしき人物は見えなかったが、きっと従業員
用の通用口があるのだろう。今日の行動が無駄足にならないように、そして決心が揺るがないよ
うに少しだけ祈りながら、歩を進めていく。やがて扉の前についた瞬間、突然にそれが開いた。
かなりの勢いで迫ってくる扉を反射的に手で押し返す。それと同時に反対側でなにかがゴツンと
ぶつかる音が聞こえた。
「あぁ〜、すいません。大丈夫ですか。その、ちょっと、急いでいたんで」
今度はそーっと扉があいて、その反対側から京子が顔を覗かせた。
「あ、幸一さん。また来てくれたんですね。今日は、制服DAYなんですよ」
「いや、それより痛くないの?結構な勢いでぶつかってたみたいだけど」
朝の時間はどこの店でも忙しいが、ずいぶん急いでいたのだろう。身をかわそうとした結果か、ちょ
うど左瞼の上あたりが赤くなっていた。
「あははは、嬉しくて…つい。まあ、いたいんですけどね」
そう、笑いながら返していたが若干涙目になっている。なんだか、こんな様子を見ていると本来の
目的を忘れてしまいそうだった。
「とりあえず、中へどうぞ。まだお客さんも居ないですし、ちょっとお話したいことがありますから」
俺も書いてみようかな…
タイトル「ネコミミは僕の妹にしておく」
俺も書いてみようかな…
タイトル「ネコミミは僕の妹にしておく」
ネコミミが妹なのか。
スゴそうだから期待保守
そういって、さっきぶつけた所をさすりながら、二人で中に入っていった。店内はこの前来たときと
同じだったが、内装が少しだけ異なっていて、そことなく雰囲気が変わっている。きっと週ごとにそ
れぞれテーマが決まっており、それにあわせて替えるのだろう。
「おまたせいたしました、先輩。アイスコーヒーでございます」
席に着くと、頼んでもいないのにアイスコーヒーをもってまた彼女が戻ってきた。
「ありがとう。あの…」
そう言いかけたが、京子はそれをさえぎるように向かいの席に座り話し始めた。
「懐かしいですねえ。こうやって制服着て、先輩って呼ぶと昔に戻ったみたいですよ。と、言っても
、幸一さん覚えてないでしょうけど」
「ごめん、あのあと写真とか残ってないかなと思って探してみたんだけど、結局見つからなかった
し、思い出せなくて。でも、いま言ったことから推測すると、もしかして高校時代にでも会ったことが
あるのかな」
京子たんかあいー(´Д`〃
174 :
名無し物書き@推敲中?:05/02/17 20:57:48
京子たんage
正直な話、彼女のことはまったく覚えていない。その証拠に、こうやって話してみても、実感が
まったくわかなかった。だが、ここでまったく覚えていないと言っていたら、会話が止まっていた
だろう。
「あ、もしかして思い出し始めました?ご推測のとおり、先輩と後輩の間柄だったのですよ。先
輩、ここまでヒントださせておいて、まだ思い出せないなんてひどいです」
言葉ではこんなことをいっていたが、その表情はこの前よりずっと明るかった。そんな彼女の
様子を見ていると、数日間の思いつめた気持ちが馬鹿馬鹿しく思えてくる。もしかしたら、僕は
考えすぎだったのかもしれない。
そんなことが影響してか、表情が少し緩んでしまっているのに気づいた。
「あー、今ちょっとだけ馬鹿にしませんでした。もう、こっちは真剣に考えてるのに」
「ごめん、ついね。でも、なんだかちょっと安心したんだ」
やはり、彼女とは知り合いだった。しかも、この短い会話で高校時代の後輩だということまで判
ったのである。これで、あの矛盾している仮説も解決することができた。よかった、まだ多少だが
自分に、自信を持っていられる。
「安心したですか?私なにか変なこと言いましたっけ。どっちかというと、私の方が安心しましたよ。
またここに来てくれた上に、ちょっとだけ私のこと思い出してくれそうな感じですし」
そう言って京子は、少し不思議そうな顔をした後、微笑んでこちらを見返す。そこからは、安心と
いうよりも、なにか達成した時のような充足感が見て取れた。
インフルエンザに罹りました…みなさんもお気を付けを
>>茶番タソ
お大事にー。
漏れもこないだ風邪こじらせた。
ワタクスは39度の風邪で
もだえ苦しんでいました。
本当に気をつけなければ。
「でも、君は僕のこと知ってるのに、なぜこの前”覚えていないでしょうから”って」
「それは、ですね、その先輩とはあんまり会わなかったし、話さなかったから。覚えていてくれる
自信が無くて。やっぱり迷惑でした?その友達でもないのに知り合いっぽくされるのって」
やはりまだ不安なのだろう、その声がすこしだけ蔭っている。その気持ちを考えると、ここで本
当のことを言ってしまうのは、ひどく残酷なことに思えた。だがいずれ、わかってしまうことなら、
自分から話してしまったほうがいい。そうしなければ、もっと傷つけることになってしまうだろう。
「いや、嬉しかったよ。こっちに来てからこういう知り合いって一人もいなかったしね。すごく嬉
しかった。だから言うけど、全然覚えていないんだ君のこと」
ダイジョブですか?
茶番殿。
>>178,179,181
ご心配お掛けしました。やっと咳もおさまってきたので、そろそろ風邪も完治しそうです。
こんな私ですが、これからもよろしくお願いします。
「そう、ですよね。あはははっ、自分でいってて可笑しいですよね。覚えていないのが当たり前
なのに…」
京子は微笑んでいるが、無理に笑っているのは明らかで、”くっ”と唇を噛んで感情を押さえ込ん
でいるようだった。まるで、別れを惜しむかのように、その頬を濡らそうとする涙がこぼれそうに
なりながらも、瞳に佇んでいる。
「でも、きっと思い出すことはできるんじゃないかな」
彼女の悲しみは、僕にはわからない。だが、その痛みをわかってあげることはできると思う。自分
も最愛の家族を、妹を忘れてしまっているのだから。だから、思い出さなくてはならない、彼女のこ
とを、妹のことを。
「どう、やってですか?忘れたことを思い出すなんて、魔法でも使えない限り無理じゃないですか」
「たしかに、僕は魔法使いじゃないからそんなことはできない。でも、御伽噺の中でもそんなことが
できた人物は多くないんじゃないかな。だから、そういった御話に出てくる多くの人は、なにかを
”なぞらえる”ことによって、その願いや思いを叶えてきたんだと思う」
「なぞらえる…でも先輩覚えていないじゃないですか、私のこと。それじゃあ、どうしようもないじゃな
いですか。だったら、どうやって、なにをなぞらえるんですか」
ここで、抑えていた感情が溢れ出たのだろう。その右頬をひとすじの涙が、切なげにつたい落ちてい
った。当たり前だろう、なんとなくあるのではないかという不安が、事実だった上に、一方的に話を
進められたのだから。
「だから、思い出させてくれないかな、君のこと」
「えっ。で、でも―」
「なにも、難しいことをしようとしているわけじゃないんだ。ただ、夏に帰省するから周ってみようと思
うんだ、思い出の場所を。でも覚えていないから、ちょっと大変かな」
不思議と、気分は落ち着いていた。しかも、なにかを掴みかけているような気さえしている。一体、
なんの根拠があって、こんなことを言っているのだろうか。その理由はわからなかったが、その気
持ちだけが、その意思を強く支え、後押しているのだけはわかった。
「じゃあ、もしかして私のこと、思い出してくれるんですか」
「そのつもりだよ。うまくいくかどうかはわからないけど、忘れてしまうなんて、こんな寂いことな
いじゃないか」
「先…輩…」
僕は、ただ小さな子供のように手で涙を拭っている彼女を、見つめていることしかできなかった。
きっと嬉しいのかもしれない、まだ思い出せていないとしても。
「ほら、そろそろ他のお客さんが来るよ。泣きながら仕事するわけにもいかないでしょう」
そういって、ハンカチを渡す。ただ、見ているしかない今の自分にできることはこれくらいだから。
「ありがとう、君は僕のことを覚えていてくれた。そのおかげで僕はだいぶ救われたよ。だから、今
度は、僕が君を思い出す番だよ」
「か、変わってないんですね。早速、1つ目は終わっちゃいましたよ」
「えっ」
「あったんですよ、前にもこんなシーンが。偶然でしょうけど、じ、自分で言っていて気づかないな
んて、本当に…思い出せるんですかね。でも、なんだか、ちょっと可笑しいです、ふふふっ」
もちろん涙で頬は滲んでいたが、もうそのときには笑顔がもどっていた。
「じゃあ、はじめの1つはもう済んだんだね。はははっ、そうだったんだ」
つい、その憂いの消えた笑顔につられて、顔がほころんでしまう。そして、その時気づいたこ
とがあった。それは、彼女を悲しませない事が自分の自信に繋がっているということ。もしか
したら誰かを、自分なりに手助けしてあげたいという気持ちが、そうさせるのかもしれない。
「それじゃあ、1つ目も終わったことだし時間だから、そろそろ失礼するよ」
「えっ、もう行っちゃうんですか。きっと、もっとお話すればいろいろ思い出せますよ」
「いや、これ以上迷惑かけるわけにも行かないしね。あとはお盆休みに帰省先でゆっくり探して
みるよ。それに、今日はいろいろ多すぎたからね、お互い考える時間が要るんじゃないかな」
「そうですよね、名残惜しいですけど、今日はバイバイです」
京子はそれでもまだ何か言いたそうだったが、今日はこれ以上話しをすることができないことを
わかってくれたのだろう。そして、ゆっくり席を立ち、少しだけ窓の外を眺めると、日常の始まりを
告げる陽炎が、車道と景色の境界に映っていた。
「あの、まずはどこへいくつもりなんですか」
「まずは、学校へ行ってみようと思う。今のところわかるのは、そこだけだからね。あと、今日はご
めん迷惑掛けちゃったね。でも覚えててくれて嬉しかったよ、ありがとう。それじゃあ」
「わ、私こそ、取り乱しちゃって…それじゃあ、バイバイです」
同じ場所で、同じ2人が交わす言葉。けれどもそれは、この前とはなにか違っていて、仲の良い同級
生同士が帰り際に交わす挨拶のようだった。そう、彼女のことはまだ思い出せない。けれども、その気
持ちだけは伝わった気がする。思い出せなくても、声に出せなくても、伝わる想い。そんなものも、ある
んじゃないだろうか。夏の始まりにしては暑すぎる7月の空。その物言わぬ空がそれ伝えているような
気がした。
第二章 終
京子タン。。・゚・(ノД`)・゚・。
茶番モツカレ、三章楽しみにしてる
第2章おわりました。こうやって書いてみると私が至らないせいもありますが、たった
これだけの文章を書くにも結構な時間と労力がいるものだと痛感させられます。
>>190 ありがとうございます。誰かに見てもらえる上に、この文章を読んでなんらかしらの
ことを感じてもらえたというのは、とても嬉しいです。
192 :
名無し物書き@推敲中?:05/03/20 00:00:50
茶番殿の小説を初めて見てから早四ヶ月。
年月というのはあっという間ですね。
本当に続きが楽しみです。
>>192 楽しみにしていただき、ありがとうございます。そして、年月とは本当に早いものですね。
ここでちょっと関係ない話ですが、引越しの準備があるので少々続きが遅れるかもしれません。
というわけで、明日は萌えに関する参考資料を買いにコミケへ行ってきます
194 :
名無し物書き@推敲中?:2005/03/21(月) 15:12:04
いま、茶番がコミケで闘ってる……
それなのに俺たちには何も出来ないのか
>>194 たしかに時として人は、無力です。しかし、そのメッセージは某壁サークルに並んでいる
私に届きました…でも、結局そこのは買えませんでした orz
なぜ16時開場なのに20時発売だったのですか?1、2時間は待てますけど4時間は、
私には無理です
もう、アキアカネが降りてきている。夏の終わりを告げるそのトンボは、その名のとおり茜色
をしていた。まだ、こちらでも暑い日が続いているようだったが東京とは違って、蒸し暑さが
抜けた感じが心地よい。そんな季節を感じつつ、駅から降り歩き出す。
街並みは半年前と変わっていないかったが、それはスクリーンに映った像のように、鮮やか
だがどこか平面的な印象をうける。そのためか、なんとなく世界がゆっくり進んでいるような気
がして、歩調が遅くなっていた。
もう今週と来週は引越し&手続きで忙しすぎて無理そうです…
すいませんです
ほしっゅ
バス停で時刻表を調べると、次のバスまでまだ30分以上もある。交通手段が乏しいここでは、駅
からは車が唯一の交通手段であり、来訪者はバスを使うのが通例だった。日差しを避け、トタン屋
根の待合所にはいる。特にすることもなく、これからのことを考えてみたが何も浮かばなかった。
なぜ、一人で来てしまったのだろうか。あのあと一回だけ京子と会ったが、具体的な話をすること
はなかった。やはり、怖かったのだろう。だが、これ以上問題を先延ばしにしてもどうしようも無
いことはわかっていたから。だから、自分一人でここへ来たのだ。
ご無沙汰しておりました、再開いたします。引越しも終わり落ち着いてきたのでまた
週2くらいで投稿できそうです。今度引っ越したところは日本海側なのですが、いい
ところで3部のモデルになりそうな自然の多いよいところです。
それでは閲覧していらっしゃるみなさま、またよろしくお願いいたします。
2005/4/10 茶番 ◆fU2R/Xz2l6
茶番ガンバだ( ゚Д゚)ゴルァ!
202 :
名無し物書き@推敲中?:2005/04/15(金) 18:31:19
結構下にきたのでage
とにかく、始まろうとしているこれからを、今から憂いていてもしかたがない。気を取り直すと、荷
物を置いて、待合所から出る。日陰にいるとはいえ夏の暑さは耐えがたいものがあり、せめて
冷たい飲み物をと思い、近くにあった自動販売機へ向かう。ときたま吹く風を感じながら。そして
、ボタンを押そうとしたその時、後ろから影が差した。
「この前はおごりだったんですから、私の分もいいですか」
その声に驚き後ろを振り返ると、そこにはなぜか京子が立っていた。
「まったく、一緒に探そうって気はないんですか。なにかするのなら一人より二人ですよ」
そういうが早いか、えいっとばかりに横からボタンを押すと自動販売機から今押そうとしていた
商品が落ちてきた。手に取ると、ひんやり冷たくて一時的に暑さを忘れさせてくれる。京子の方
を見ると少々迷っていたようだが、彼女も同じものを選んだようだった。
「えへへ、おそろいですね」
そういって、うれしいそうな顔をしている彼女を見ていると、なぜか、さっきまでのなげやりな気持
ちも薄らいでいった。もしかして、こんなシーンもあったのかも知れない。彼女は僕の覚えていな
いことも知っているのだから。だから、思い出せはしないけど前に進んでいるような気がして、こ
んな気分になるのかもしれない。
すいません
>>204は私です。PC環境が新しくなったんでトリップ付け忘れました。
「でも、どうして今日、此処に僕がいると」
それは率直な疑問だった。たしか、伝えたのは盆に帰るということだけだったはず。すると、少し
訝しげな表情で京子が答えた。
「だって、こっちでのお盆休みといえば大体今日です。あと此処って電車の本数も少ないし、移動
手段がバスしかないから多分この時間のここかなって思って」
なるほど、たしかに言っていることは理論的だった。だが、そうすると彼女は”会えるだろう”という理
由だけで、ここに来たということになる。すると、僕の性格や気質を知っていたからこその行動だった
のだろう。
「でも意外と、無鉄砲なんだね。もしかしたら会えなかったのかもしれないのに」
そうこう考えていると、思っていたことが言葉が口に出てしまっていた。
「です…よね。でも、大丈夫です、きっと会えるって思いましたから」
京子の表情が少しだけ暗くなる。そして、それっきり会話は途切れてしまった。こんな時どんな風に
声をかけたらいいか僕はしらない。その後二人の間には、ただ、ただ、蝉の鳴き声だけが聞こえてい
るだけだった。
「じゃあ、そろそろ行きましょ。バスも来ますし」
「もうそんな時間か、じゃあ行こうか」
それに答えると、二人そろってバス停に向かって歩いていく。
「あの、あんまり気にしないでくださいね。一方的に来たのは私なんですし」
「でも、悪かったよ。ごめん」
こんなときにこんな台詞しかいえない自分が情けなく思う。何気ない一言が人を傷つけるのは、よ
くあることだ。なぜそれに気づかなかったのかと。
「あと、あれです。やっぱり不安なのは私も一緒ですから。だから、気楽に行きましょ。もし、今回
の思い出めぐりで何も得られなかったとしても昔と同じことをするんですから…」
そういうと、少し前を歩いていた京子が振り返る。
「だからそれって、同じ思い出をもう一回作る事なんですよ。昔見た、もうほとんど忘れてしまった
映画があったとしても、もう一度それを同じ状況で見れば同じ体験ができるんですから」
「じゃあ、たとえ思い出せなくても、もう一度それを見れば、その体験が忘れていた部分になると」
「うーん、そこまで飛躍はしていないですけど。少なくともそれはそれで無駄にはならないってこと
です」
同じ場所、同じ状況、同じ条件で、それを行えば確かに同じ体験ができるだろう。だが、自身が変わ
ってしまっているなら、それはどんなに条件が同じだろうと、同じ感情はいだけないのではないか。
人の気持ちなんていいかげんだ。映画の事にしろ、昔見たときは泣けたが、今見るとひどくつまらな
いと思ったりすることは多々ある。だから、さっきの話は大きく矛盾しているように思えるが、”無駄に
はならない”という考えは好きだった。
「そうだね、きっと無駄にはならないさ。だから、はじめた時点でこれは意味のあることなんだな」
「そうですよ。あ、バス来ましたよ。先輩はやくはやく」
そして、慌てて駆けていく後姿を追いかけて僕もバスまで走っていく。夏の日差しの中を走ってい
く風景とは裏腹にまだまだ、僕は不安を抱えている。でも、それは無駄にはならない。
「きっとそうさ。おまえの事も思い出せるよな、加奈子」
そう心のなかでつぶやいた。
2
雨は気が滅入る。今日の天気は晴れのはずだったが、バスが走り出してしばらくすると雲が出始め、
すぐ夕立になった。おかげで、ガラスは水滴で濁ってしまって、窓から見る景色は暗いせいもあるのか、
ひどくよどんでいる。
「雨、降って来ちゃいましたね。そろそろ着きますけど、傘とか持ってきてます?」
残念そうな顔で、京子がこちらを覗きこんでいる。もちろん傘なんて持っていない、折りたたみ傘くらいな
ら荷物に入れてきてもよかったかと思うが、そんなこと今更考えてもしかないことだ。
「いや、持ってきていないよ。着くまでにやむことを祈ろう」
だが結局、停留所で二人で雨宿りをする羽目になってしまった。夕立のわりに、しとしと降り続ける雨は
止む気配が見られない。いっそのこと一気に降ってしまったほうが早く止むような気がしていいのに。
「雨か、こっちでは毎週のように降っていてね。いつも通学はこのバスを使ってたから、傘を忘れた時は
ここでこうしていたっけ。ここは、君も知ってるところなのかな」
211 :
名無し物書き@推敲中?:2005/05/22(日) 13:48:48
ガンガレ! でら、ガンガレ!!
ふと、昔のことを懐かしんで独り言のように話しかける。
「ええ、知ってますよ。ほら、そこにアジサイがあるでしょ。梅雨の時期はよくその上を這っている
カタツムリを…」
「カタツムリを、どうかしたの」
そこで京子は言葉を止めてしまった。不思議に思い問いかけると、ちょっと恥ずかしそうに、目線を
そらしてこう続けた。
「見てたんです、ずっと」
そして、彼女はそっとその濡れた葉に触った。葉に溜まっていた水滴が涙のように落ちていゆく。見る
と、その葉の裏には1匹のカタツムリがおり物憂げに、どこかを見上げていた。
「この子にも、時間があるんですよね。ゆっくりですけど、進んでいく時間が。一つの生き物に与えら
れている時間って決まっているんですかね?」
「わからないけど、僕たちからみればこいつの時間は短いね。でも、こいつから見れば僕らの時間はひ
どく遅く進んでいるように見えるのかもしれない。まるでスロー再生のビデオテープみたいにね」
「だとしたらこの子、動くのは遅いけど早く生きているのかな。けど、もしそうなら私たちと同じ位、
生きているのかもしれないですね」
保守ー
ああ、そうだ思い出した。学部のときにとった授業で授業で同じようなことを言っていたな。たとえば
ねずみの一生のうち心拍数は、象のそれとほぼ同量であって、寿命はその生き物の心拍数で決まるとい
う話。でもそうすると、ローレンツ変換で表したときに逆になると考えたっけ。
「あ、雨止みましたよ。じゃあ行きましょうか」
話している間に、雨はだいぶ小降りになっていた。まだ空は暗いが、きっともう大丈夫だろう。
「ああ、行こうか。まずは、何処に」
「そうですね、まずは学校です。もう三時過ぎですから、早く行かないと暗くなっちゃいますよ」
促されるまま、その後に続いていくと、その場所は程なく現れた。やや傾き着かけた午後の日差しが
そことなく何かを訴えかけているように。ああ、知っている、ここはあの3年間を過ごした場所。
たいていの学校にはあるはずの鉄棒等の運動器具がほとんどなく、ただ一週100mのグラウンドと
幅跳び用の砂場だけがある。
「覚えてますよね、ここは」
「ああ、覚えているよ。ここで、3年間をすごしてきたんだな」
郷愁も感じることなくただそう答え、空いていた校門をくぐる。夏休み、しかもお盆休みだけあって人
影は無い。きっと部活も休みなのだろう。そして、人気の無い校庭はすんなりと僕たちを迎え入れて
くれた。
「あの、ですね。先輩とはじめて会ったのはここなんですよ」
「ここって、この場所」
この時、はじめて彼女の口から過去のことが語られた。けっして今まで一度も話さなかったその事を。
なぜ話さなかったのだろうと、思ってはいた。だが、それ以上に僕は正直恐れていた。彼女から話され
てしまったら、僕は思い出さないわけには行かなくなってしまうから。
「ちょうど、あそこです。ほら桜の木があるでしょ。入学式のときはすごくきれいに咲いてたんですよ」
指を差した先には桜の木が何本も植えられており、並木になっている。
たしか、たしかにそれがあった場所、いや、彼女と初めて会った。そして思いをめぐらせる、あの季節に―――
桜並木、僕はこの場所を歩いていた。もう冬の寒さはなりを潜め、青空がどこまでも続いている。
夏と冬には、どこからでも見ることができる景色が、霧で隠されてはっきりとしない。だから、ここでは
春と秋がもっとも心躍る時期だった。そんな中でも僕は、その季節を楽しめないでいる。なぜだろう、
なにか心に引っかかっている気がする。
「何かを、期待してもいいんじゃないか」
そう、自分に言い放つが、それはうそだった。何かを期待して生きていくなんて到底できやしない。鮮や
かに空を染めて咲いている花がそれを証明していた。きれいだから、咲いていてほしいと願っても散っ
てしまう。だから、そんな期待なんてできない。そう、流れは止められないんだ。
219 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/25(土) 23:30:17
結構下がってきたので保守age
「だったら、どうすればいい。叶えたいなら」
「私は、叶いましたよ」
桜並木のその中で、何かを告げるように桜が舞い散っている。どうやら独り言をいっていたらしく、それを聞い
ていたその子は笑っていた。そして、答えた”叶いましたよ”と。そして、ずっとモノクロに見えていた景色が、
校舎が、校庭が、少しずつ色づきはじめた。そうだ今なら覚えているよ、ここで会ったんだ彼女と。現実と虚像
の世界の彼女に話しかける。いや、もしかしたらどちらも違いはないのかもしれない。
「君は―――」
夕日が視界を染め上げていき、僕の琴線に触れて震えている。でも、忘れてないよ。
だから君を呼ぼう、もう一度あの日のように。きっと、君は3度目の入学式の日に会っ
たあの子なんだね。
「司彩、だよな」
一瞬だけ、沈黙が訪れる。そして、
「そうです。御木乃ですよ、先輩。もう、思い出すのが遅すぎです」
まるでそれが告白だったかのように、すこし顔を赤らめて笑っていた。雨上がりの夕暮れは悲しいぐらいきれいで
、けれども永遠には留まっていてくれない、刹那的な雰囲気が漂っている。まるで、この時が無かったかのように
過ぎ去ってしまうことを予見するように。
「そっか、おまえ御木乃だったんだな。こんなに大きくなっちゃって、身長かなり伸びたんじゃないのか」
そういうがはやいか、その頭を片手で軽く叩く。昔はもう少し低い位置に頭があったから、叩きやすかった
のが今や懐かしく思える。
「やっ、ちょっ、先輩思い出したからってそういう仕打ちはないんじゃないですか」
保守。
224 :
山ア渡:2005/08/16(火) 20:00:38
225 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/20(土) 05:59:23
>>茶番殿
うひぇぐぁ、深いな。
深すぎる……でられない。
いかにして「ねこみみ」な「妹」に繋がるのか
ひっそりと期待だけここにおいておきます(ぽん
226 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/02(金) 19:36:29
∧____∧
/::::::::::::::::::ヽ、 岡山五輪公式マスコット
/、-''" ̄~"'''-、l OHリンピック君
| ● , ● l
'l .人 /
\____/
/ ∞ l /⌒l
.| | | |/ / J
U U /
にニニ⊃
V"V
227 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/01(土) 22:58:36
過疎化age
終了?
229 :
名無し物書き@推敲中?:2005/12/30(金) 23:59:38
保守
230 :
名無し物書き@推敲中?:2005/12/31(土) 01:20:48
フシハラ
231 :
名無し物書き@推敲中?:2005/12/31(土) 01:24:00
↑が、ネコ耳(=^・^=)な妹女装
想像して吐きそうなった
232 :
名無し物書き@推敲中?:2005/12/31(土) 08:21:20
きんもーっ☆
ちょっと迷惑そうにしてた司彩だったが嬉しいのだろうか、言葉ではそういうものの極端に
嫌がる素振りは見せていなかった。
「おまえな、久々の再会に喜んでるんだよ。一方的でどうしようもないけど、嬉しいんだよ」
でもこんな時、素直になれたらどれだけ楽だろうか。言葉では喜んでいると言ってたが、そ
れは嘘だった。本当は、また消えてしまうような気がして怖かったから、はしゃいでいたかっ
ただけ。だから、ただ笑っていたいと思っている自分がうそ寒く感じた。
「ほら、もう日も暮れるし帰ろう。また明日の昼にここに集合だからね」
そういって踵を返し、向き合うことなく歩み始める。自分からこうでもしないと、いつかそれを悟
られてしまうと思ったから。
「えっ、もう帰っちゃうんですか。まだ、話したいこといっぱいありますよ」
「また明日話そう、時間はまだあるからね。とりあえず、今日は帰ろう。まだ実家にも行ってな
いんだろう」
残念そうに、そう言っていた彼女を軽くなだめると、なるべくそこから早くいなくなりたくて、いつも
より少しだけ歩調を速めつつそこを後にした。
234 :
獅獅:2006/01/28(土) 23:18:55
なんか書きたいんだけど過疎ってますね;
誰かいますか?
236 :
名無し物書き@推敲中?:
それにしても、無名草子さんたちとは、さぞやすごい作家先生の匿名書き込みなんでしょうね。
作家なんて才能が全てだから、津井ついみたいに、いくら努力したって駄目なものは駄目ですよ。
私なんか、早々に見切りをつけて趣味の世界で細々ですから。
小説現代ショートショート・コンテスト優秀賞受賞 阿部敦良