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名無し物書き@推敲中?:
第1章
もなこは、目を覚ました。そこは、見覚えのない浜辺だった。
「タカシ!?タカシー!」さっきまで一緒に居たタカシの姿が
見えない。もなこは、タカシを探して海岸を走りだした。裸足に、
砂浜の砂が心地いい。
「シャリっシャリッ」モナコが力強く砂を踏むたびに、砂達は
それに応える。「シャリっシャリ」「ジャリっジャリッ」
遠くに人影がうっすらと見える。「タカシ!?タカシなの!?」
だんだんと人影が近ずく。
男「うほほほほー!!」もなこ「!!??」
つづく
第2章
「もなこー!!」男は、ケンジだった。「なんだ、ケンジかー!
驚かさないでよ!!」「久し振り!!も・な・こ」そういって、
ケンジはもなこのオデコを人差し指で突付いた。いつものケンジだった。
もなこは、ケンジの眼差しに思わず顔を背けた。新しくおろしたサンダル
が照れている。もなことケンジは、古い傭兵仲間だった。ベトナム戦争、
フォークランド戦争、とともに戦った戦友なのだ。ケンジは、逞しい
百戦練磨の傭兵だった。いつも頼もしかった。
「ドカーン!!」爆発音だ!!もなこ・ケンジ「!!??」
つづく
爆発音の正体は、もなこのオナラだった。
けんじ「・・・・も・もなこ・・」
もなこ「ごめん、ケンジ・・・黙ってるつもりはなかったの・・」
けんじ「馬鹿だなあ 宝だろう?オナラだって宝なんだ!!俺らの
幾つかの場所だろう?宝石だよ!!」
もなこ「うん ごめんケンジ私もう逃げない!!!」
もなことケンジは、夕日に向かって走り出した!!
「P`~}*}**|~^^\@@[:}!!」誰か来る!!
つづく
もなこ「捕まえてごらんなさい」
ケンジ「よ〜し行くぞ、もなこ」
軽く水しぶきを上げながら海岸を走るもなことケンジ。
ケンジ「ほら、捕まえた」
優しくもなこの肩を抱くケンジ。
もなこ「ケンジ・・・」
見つめ合う二人。
そこへ突然海中から潜水艦が浮上してきた。
「もなこ、ケンジ、世界中を探したぞ〜!」
潜水艦から聞こえる拡声された声は傭兵時代の上官、ギコ中尉のものだった。
つづく
ギコ中尉は、
ギコギコと櫓を漕ぎながら小舟で近付いて来た。
ケンジ「ギコ中尉おひさしぶりであります!!」
ギコ中尉「山中(ケンジ)一等兵ひさしぶりだ!!立派になったなー!」
ケンジとギコ中尉は、力強く抱き合った。ギコ中尉は、挨拶で抱き合うと
必ず、あいてのケツを揉んでしまう癖がある。男であろうが女であろうが、
である。「モミモミ」ケンジ「うっ!ギコ中尉も相変わらずだなー、この前
セクハラで訴えられたばっかりじゃないですか?はっはっは」
「いやいやコレばっかりは、やめようにもやめられんのだ、手が勝手に
動いちまうんだよ。はっはっは!、そちらさんは、彼女かい?」
ケンジ「・・・いえ中尉・・・ この子が、”もなこ”です。」
ギコ中尉「!!!・・・ホント・・か?この子が、もなこなのか?」
けんじ「・・・ええ ほんとです。・・・。」
ギコ中尉ともなこの関係はいったい!!??
つづく
ギコ中尉とモナコの関係は、実は、オシャレ関係だったのだ。
ギコ中尉は、いつもいつも、モナコのオシャレを、盗んでいた。
いわばオシャレ泥棒である。ギコ中尉21歳、モナコ5歳の頃である。
ギコ中尉もなかなかのシャレものであったが5歳のモナコの感性には
当時は、歯が立たなかったと、本人も、まわりの人間も認めている。
時は経ち、ギコ中尉もそれなりにオシャレを重ねてきた。修羅場を
くぐってきた。そんな自負が、ギコ中尉の立ち振る舞いからも容易に
感じとることができる。
ケンジ「・・ギコ中尉・・・すごいオシャレっぷりだ!あの頃とは、
格段にオシャレレベルが上がっている。今のモナコと同等・・・いや
それ以上かもしれない。しかし・・・あの人軍人じゃなかったのか!?
ちゃんと戦争してきてのか!?」
そんなケンジの疑問も虚しく、ギコ中尉とモナコの”オシャレバトル”
が今まさに始まろうとしていた・・・・!!
ギコ中尉のオシャレな脳は、すでにOQが50000を超えていた。
ケンジ「すごい・・・創作文芸板の住人だったとは思えない数値だ・・・」
もなこ「バカな!!」
ギコ中尉の紳士ぶりは、もなこのロマンチックな脳の理解を超えていた。
そうして、地球の運命をかけた着せ替えバトルが始まった。
「着せ替えバトル」それは、それは人間としての尊厳をかけた
セクシャル・・・いや、セクシャライズドバトル!といえるだろう。
アメリカの東海岸では、ラップバトルとともに、
日々スラム街の裏路地で熱い戦いがくりひろげられているという。
もなこ「きえっぷ たーん!!あんどぅ!!」ギコ中尉「!!!」
もなこの先制攻撃が始まった!ケンジ「見事な切り替えしからの、
アンドゥだ!!踏み込みも申し分ない ワンアベレージだ!!
モナコも腕を上げたな!!」ギコ中尉「チュチュー とれっいん んー
スワッピンっ!!」ギコ中尉の反撃だ!!ケンジ「!!あんなスワッピン
見たことないぞ!?なんて跳躍力なんだ!!世界レベルだ!いや世界標準だ
いや、世界と互角に戦える!!」
熱い戦いは日没までつづいた・・・。
つづく
すでに日は堕ち当たりは薄暗くなっている。モナコと、ギコ中尉は、
もうかれこれ小1時間向き合ったまま微動だにしない。
ケンジ「なんて緊張感なんだ。吐き気をもよおしそうだ。
先に動いた方、スキを見せたほうがやられる!!」
それからしばらく全身のありとあらゆる筋肉が収縮していくような
張り詰めた時間がながれた。
ギコ中尉「・・・・・ぷっ!!ぶわっはっはっはっは!!」
ケンジ「!!??」
モナコ「・・・くっ、うふふっ、うふふふふふふふ!!」
ケンジ「!!!???」
ギコ中尉「モナコー!!腕をあげたなーー!!?」
モナコ「はいっ!!ギコ中尉もますます!!」
あっけにとられるケンジをよそに、ついにはギコ中尉とモナコは熱い抱擁を
かわした。もう二人のあいだに言葉はいらない。
そうこれは、モナコとギコ中尉の再会の挨拶だったのである。ともに
認め合い、ともに戦ったものだけに解る儀式だったのである。
そう真のオシャレ泥棒達だけにわかる至極の儀式だある!!
ケンジ「冗談きついですよー!!勘弁してくださいよー!!」
ギコ中尉「はっはっはっはっは!すまなかった!どうだ、わしの
潜水艦のなかで再開の酒でも飲もうじゃないか!?」
ケンジ、モナコ「イエッサー!!!」
三人は、小船をこいで、ギコ中尉の潜水艦へとはいっていった。
つづく
ケンジ・モナコ「!!」
潜水艦の中は見たこともない最新の装備でいっぱいだった。
ギコ中尉「驚くのも無理はない。我々はこれから未曾有の敵と戦わねばならんのだからな」
ギコ中尉がとつとつと話し始めた。
ギコ中尉「ケンジ、モナコ君たちが生まれる以前の話だが第2次大戦中、ドドイツ帝国に
アドルフ・ヒッキラーという総統がいたんだが、そいつは帝国が滅びる寸前に国外へ
逃亡し行方をくらませたんだが、最近になりどうやら南極に潜伏しているらしいという情報を
入手したのだ。しかも第三帝国‘ぬるぽ帝国’を名のってな・・・。ぬるぽ帝国では極秘裏に
うんこ型UFOを建造しているという情報もある。それに対抗するべく我々も特務機関を
発足させたというわけだ。そして対ぬるぽ帝国用にこの万能潜水艦『脳散らす』が建造された。
そこで君たちに頼みがある。我々と共にぬるぽ帝国と戦ってもらえないだろうか?」
ケンジ「ギコ中尉、オレたちにそんなこと聞くなんて野暮ってもんですよ・・・」
ギコ中尉「じゃあ・・・」
ケンジ・モナコ「もちろん協力させていただきます!」ビシッと敬礼をする二人。
ギコ中尉「すまん、ケンジ、モナコ。よ〜し全速前進!下げ舵30度!これより補給のため
ハワイ基地に寄港する!」
乗組員「アイサー!!」
脳散らす号は一路ハワイへ向けて出発した。
つづく
夕刻、潜水艦の中では、もなことケンジを歓迎して盛大な舞踏会が開かれていた。
X夫人「まあ!あなたはどうして、名前がカタカナになったり平仮名になったり
しますの? あなたお気付きになっていらして?」
モナコ「わたくし自身それはよく存じておりましたマダム。しかし、その点は
まだ見解がわかれていますので、わたくし一人のいちぞんでは決められないのです」
X夫人「そう言う事でしたら、ええ、わたくし分かりましたわ。本当に全て神様
の御心次第ですものね」
やっとX夫人から逃れたもなこは、突然自分に不思議な違和感を感じた。
・・・・「モナコ、わしは間違っとったよ、おまえは、”もなこ”ではなく
”モナコ”じゃ、そうほうが読みやすいんじゃ、そのほうが読みやすぃ・・」
・・・・はっ!!モナコは、我にかえった。モナコ「・・・今のはいったい・・
まあいいわ 私はモナコ!!もう迷わない!!モナコで統一よ!!」
モナコの胸の中に使えてたものが一つ晴れたようなきがした。まさに爽快な気分だ。
次の朝・・・モナコは、艦長室へ急いでいた。ギコ中尉に、ぬるぽ帝国の
うんこ型UFOについての資料をまとめて、提出するよう頼まれていた。
もなこは、傭兵になる前はNASAでUFO研究をしていたのだった。
どん!!「きゃっ」モナコは、何かにぶつかった衝撃でへたり込んだ。
資料もばらばらに床に散らばってしまった。そこには、大男が寝ころんでいた。
モナコ「何よ!!こんな通路の真ん中で寝て!!邪魔でしょ!?」
男「いやー 悪い悪い 昨日ずいぶんと飲みすぎちまったようだ・・・・
ヒュー キレイなお譲ちゃんだ!見ない顔だな」
モナコ「うるさいわ。どいて頂戴!!私急いでるの!!」
男「おっとっと ずいぶんとジャジャ馬なんだな!そんなんじゃ 嫁の
貰いがあらわれないぜ!?はっはっは」
モナコ「余計なお世話よ!こんな通路の真ん中で寝ころんでいるような
飲んだ暮れに言われたくないわ!!」資料を、拾いながらもモナコも言い返す。
男「まあ そうシャッチョコばるなってオレはギルバートってもんだ。よろしく
君は?」モナコ「あなたのような人に名のる名前はないわごめんなさい?」
ギルバート「ふー こりゃかなりのお転婆娘だ・・・やれやれ」
ギルバート&モナコ「!!!」
資料を拾おうとした二人の手が不意にふと触れたのだ。
モナコ「ちょっ・・・ちょっといいわよ資料にさわらないで!」
ギルバート「おっ・・・とっと。解ったよさわらねー、でも人の親切は素直に
受けるもんだぜ?」モナコ「うるさいわ!!」資料を拾い終えたモナコは、
颯爽と艦長室に走っていった。
ギルバート「ふー まったく難儀な朝だったぜ おっと!?」
そこには、モナコと書いてあるハンケチが落ちていた。
ギルバート「モナコ・・・か」
モナコ「ギコ中尉遅れてすみません。うんこ型UFOについての分析結果です。」
ギコ中尉「おう すまんな モナコ!!・・・うん 良い分析だ!!
そうだ!紹介しよう!マッツン帝国の王子、ギルバート王子だ。
マッツン帝国はヌルポ帝国との戦いに協力してくれることになっとる!」
モナコ「!!あなたは!!」
ギルバート「!!君か!!」
つづく