【SS】文芸板小説鍛練場【掌編】

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1名無し物書き@推敲中?
投稿ルール

【テーマ】テーマは特に無し。何かお題を決めて書いても良い
【文字数】1レスで書ける最大文字数
【投稿期間】毎週木曜〜日曜(深夜24時00分締め切り)
【感想期間】毎週月曜〜水曜に前回の作品の感想や批評をする。感想期間の間に次回のテーマを決めても良い

最初なので、テーマ「梅雨空」を使って書いてみて下さい。
締め切りは6月3日〜66月6日です。
22ゲット:04/06/02 18:01
ごめん、真面目な試みを茶化すようだが、期間長すぎ。
それに、66月は僕の住んでいる惑星には無い。
でも応援はする。盛り上げていってね。
まずは自分で一作書いて見るのもいかも。ガンガレ。
>>1が自演で6作くらい貼ってみてはどうか
参加したいけど時間が・・・・・・・・・にゃい
「林檎雨って林檎降ってきたよな」
「うん、あれは痛かった」
「雹と思ったら、豹が降ってきたときはびびった」
「そうそう。何人か死んでたし。食われて……」
「梅雨空って、あの空が梅だらけの時って、何時降って来るんだかってのも嫌だし、降りつづけると長いのな」
「まあ、食えるものが降ってくるのは良いとして、小説のネタが降ってきたときはうんざりだったな」
「そうそう、逆に食えなくなった小説家いたよな」
「神が降ってきたときは、おいおいって感じ。2000年降ってくるのが遅かったよ。今や、胡散臭い存在」
「ていうか、良く考えると全部含めて、災難が降ってきてるよ」
「さい、なんです」
「つまんね」
「俺昨日、彼女に振られた」
「っておい。“フル”違いだろ」
「ごめん。この速さなら言えると思って」
「俺達こんなことやってると、非難が降って来るような気がするんだけど」
「……間違いない」
「降り出しに戻っちゃったな」
「俺達どうするよ。これから」
「どうするって?どうしよう」
「おちないな」
「うん。おちない」
「このスレ落ちるまで待つか」
「それまでに、いくらなんでも落ちるでしょう」
「次の、レス番に落ち頼むってのは?」
「それ却下」
「おい、原作者。どうするんだ。書き始めたは、いいけど、どうしてくれるんだよ」
ごめんな。
「謝られても……」
こんなことやってると、原稿落ちるな。
僕は、パソコンの電源を、落とした。
突然電話が鳴った。
「はい。杉本です」
「夜分すいません」電話の声は、はきはきと威勢の良い声だった。
「実は、近所の消防署の者何ですけれども、救急車のご用命は無いでしょうか」えっ?何。
「消防車でも良いんですけど」私は、呆気に取られた。悪戯電話?
「最近この地区で、消防車、救急車の出動が無くて私達、リストラされそうなんです」
馬鹿言ってんじゃないよ。私は、突き離すようにこういった。
「冗談じゃないです。不幸の押し売りは、やめてください」そう言うなり私は、叩き突けるように電話を切った。
再び、電話が鳴った。
「いや、落ち着いて聞いて下さい。本当なんです。深刻なんですよ。奥さん」
不愉快だ。かなり不愉快だ。
私は、返事もしないで電話を切った。

十五分ほど経っただろうか。突然消防車の音が聞こえた。
まさか、本当に受け入れた人が居たんじゃないのだろうか。少し悪い予感がした。
放火犯にでも電話したとか無いわよね。
2階の窓を開けて私は、火があがって無いか見た。
空が、赤くなっている。川原の土手の方だ。この時間、それに梅雨空だし火が出るなんて考えられない。
誰かが、火を着けたのかしら。ぞっとした。
可哀想に思った誰かが火を着けたなんて無いわよね。自作自演?まさかね。
そわそわしながら夜を過ごした。
旦那は、出張中で心細いし気が気ではない。
なかなか寝付けない。
やっと寝付けたのは空が白んでからだった。

救急車の音で、私は目を覚ました。
かなり近い。マンションの下だろうか。私は、すぐに着替え外に出ようとした。
チャイムが鳴った。隣の奥さんかしら。
不用心にも誰ですかとも聞かず私はドアを開けた。
救急隊の格好の男が立っていた。
「電話もなかなかなんで、訪問販売始めたんですよ。もう下に救急車も来てますし」言うなり男は、私に、もたれかかってきた。
不意に私の腹部にするどい痛みが走った。
7名無し物書き@推敲中?:04/06/07 10:31
deta落ち阻止age
8「迷子」一:04/06/07 17:40
 梅雨冷えのする日だった。
 今にも降り出しそうな鈍色の空を睨み、私は何度も溜め息を吐いた。約束の時間になっ
ても中々現れない恋人に対して苛々していたのだ。だが、よくよく考えてみれば彼女は決
して時間にルーズな女性では無い。そう思うと今度は、事故にでも遭ったのではないか、
と考えてしまい、拠り所の無い不安は胸中に広がるばかりだった。
 そんな時、彼女が息を切らして駆けて来る光景に気付いた。
「ごめんなさい……待った?」
 約束の時間に二十分も遅れた上に散々心配をさせておいて、待った? は無いだろう。
 私は文句の一つも言いたい気分だったが、そこをぐっと堪えて深呼吸をした。怒りを静
めるためだ。恋する男は時として聖者にだってなれる。
「何かあったの、君にしては珍しいよね?待ち合わせの時間に遅れるなんて。怒ってなん
ていないよ。途中から映画を観るのが趣味なんだ。いや、マジで」
 うっかり口を衝いて出る聖者の皮肉に、彼女は膨れっ面になった。
「迷子の男の子が居て、その子のお母さんを一緒に捜してあげてたんだから!」
「ふーん。所でまだ映画を観る気力は残っている?俺はもうどっちでも良いんだけど」
 こうなると、もう後は泥仕合である。散々罵り合った挙げ句に喧嘩別れをしてしまった。
9「迷子」二:04/06/07 17:41
 そして自宅アパートに戻り、私は一人悶々としていた。何て了見の狭い男だと自己嫌悪
に陥っていた。彼女は善い事をしたのだ。迷子の子がどんなに不安な気持ちになるか、自
分にも経験があるから良く分かる。まだ小学校に上がったばかりの頃の事だ。
 その時には見知らぬお姉さんが玩具をくれながら慰めてくれて、その玩具は今でも宝物
として机の引き出しの奥深くに仕舞ってある。確か、ピーターパンと海賊船の……
 そこまで思い出すと私は飛び起きて引き出しの奥から件の玩具を引っ張り出した。そし
て海賊船の裏側を見ると蛍光ペンで”2004・3・15”と書かれてあった。
 古ぼけてはいるが、確かに今年のホワイトデーに彼女に買ってあげた携帯のストラップ
だ。プレゼントに貰った日付を裏書きするのは彼女の癖である。
 その後、彼女に連絡を入れてストラップの事を尋ねると、涙ぐむ男の子を慰めるために
確かに渡したと答え、何でそんな事を知っているのか、と不思議そうに問い返された。
 だが私はその問い掛けには答えられず、ただ「ありがとう……」と繰り返すだけだった。
何故そんな不思議な出来事が起きたのかは、まるで分からない。だが、彼女にプレゼント
したストラップが幼い頃の自分に手渡され、それが長年の自分の宝物だと知ると何故か温
かい気持ちに満たされた。彼女と十数年来の付き合いの様に思えたからかも知れない。
 アパートの窓から覗く梅雨空は相変わらず分厚い雲に覆われていた。
 だが、私の心は一足早く梅雨が明けた様に晴れ渡っており、新たなデートの約束を彼女
に取り付けると静かに携帯を切った。
 そして私は、真新しいピーターパンのストラップを買うために夕暮れの街へ繰り出した。
 ――迷子の私を助けてくれた、優しいお姉さんへのプレゼントである。
                                (了)
おいおい、ほんとに66月まで続くのか。
11名無し物書き@推敲中?:04/06/08 13:54
なんだ>>1は、建て逃げか?
66月だもん
だもん