作家になって千里子と結婚

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僕は医学部一年生であり、ボランティアで老人グループホームに住み込んでいる。
七人の婆さんが共同生活を送る。責任者は親戚の善男さんだ。善男さんは大学を中退して劇団を旗揚げするも失敗して老人の世話をすることになった。
婆さんの一人である和代さんが年末に亡くなった。
年末年始は火葬の予約が一杯で近所の中野区近辺では遺体を引き取ってもらえず
善男さんは秩父の火葬場をブッキングして、マイクロバスを借りて老婆六人と僕と遺体を載せて秩父へ向かった。
途中の黒磯で和代さんの唯一の親類である娘と対面する。
秩父に着くと、老人グループホームの経理をしてくれている有里さんが宿舎で待っていてくれた。
宴会をしたあと寝てしまい起き上がると、有里さんと善男さんが風呂でセックスをしていた。
新年になっても老人グループホームは暗いままだった。
花見の季節になって新宿御苑にみんなで出かけた。
僕の弁当を親無し異国姉妹に取られてしまい騒動が起きる。
善男さんは姉妹を引き取って老人グループホームで育てることにした。
今後は老人と親無し子供の両方を面倒見る施設に善男はするらしい。ホームに明るさが戻った。(了)