俺は夕方、家路に向かう人々で混雑する駅のホームで
獲物を物色していた。手に汗にぎり、鼓動は早鐘のようになり
息はあがってくる。俺は日常のストレスを解消するために
若い女の下着が見たいという、抑えられない衝動に突き動かされていた。
あのショートヘアーの女はどうだ?後ろ姿はグラマーでかなり魅力的だ。
さあ、顔を見せろ、見せろ、見せ・・・・・・いやいや、あんな
靴で踏みつけられたような顔の女ではだめだ・・・。
お、あの小柄の女はどうだ?スリムでスレンダーな女も悪くない。
さあ、こっちを向け、向けって!・・・・・・うーむ、山○花子みたいだ・・・。
なかなか、いい女はいないな・・・。
お?あの茶髪の女子高生はどうだ?体つきもなかなかだ。
さあ、顔を見せろ、振り向け!
よーし!ビンゴ!可愛いじゃないか!?いかにも遊んでそうな
いやらしそうな風体をしてやがる。これならちょっとスカートの中を
見たってバチは当たるまい。どうせ処女じゃないに決まってる。
俺の胸はますます早く鼓動した。手や額、脇の下に汗が噴き出していることも自覚した。
呼吸を整えながら、人混みをかき分け、少しずつ女子高生に近づき、鞄からそっと
手鏡をとりだし、女子高生のスカートの下にかざした。
21 :
この物語はフィクションです。:04/04/17 16:05
次の瞬間、俺は刮目し、俺の股間は一気に熱くなった。大切なものが膨張
していることも自覚した。女子高生のパンツが俺の狙い通りの赤の凝った
デザインのものであったためである。
これほどの感動は久しぶりである。この一見悪そうに見えるが
よく見ると、あどけなさの残る可愛い顔をした女子高生が
こんなにもイヤラシイ下着をつけている。その秘密を知った喜びが
追加されたことは、俺の悦びを満足させるのに足るものだった。
だが、その時、
「ちょっと君!何をしている!」
しまった!駅員に気づかれてしまった!
そうか!俺はいつもなら、誰も見ていないか十分に確認してから
実行していたのに、今日はあまりにも好みの女を見つけたために
つい、確認を怠ってしまったのだ!
周囲の人間の冷ややかな視線が突き刺さる。
誰かが「おい、あいつテレビに出ている・・・・」と言った。
ひそひそ話が始まる。カメラ付きケータイで写真を撮るものがいる。
駅員はちょっときてくれと言い、俺を駅員室へ引っ張るように連れていった。
俺はこの鏡はいま髪を整えようとしただけだと言ったが、駅員は見ていたといい
信じてはくれなかった。そうしているうちに警察がやってきた。
その瞬間、俺の大学教授の地位も、テレビのコメンテーターとしての栄光も
積み上げてきたものすべてが、脆くも崩れ去った。