お前はどうして小説家になれないのだ?

このエントリーをはてなブックマークに追加
502白石昇 ◆Kjrx9yfSYM
>>499
> 作家の才能とは、「無理せず書ける原稿の量」と考えてみたが。
> 「無理せず」とは「机やパソコンに向かうと自然と書ける」と定義してみた。

 書けない、なんてプロが言っちゃいけません。というか、書けない、なんて思っ
たことない。お稽古すればなんでも書ける、とか不遜なこと思ってます。

 特に今、翻訳かなりの量やったから、かなりの長さのもの書けるような気がす
るし。でも、翻訳やってるとマジで他のことする余裕がなくなります。

> 「ホテルに閉じこもって三日三晩もだえ苦しんで」なんてのは論外だと思うが。
> プロでもそんなことを自慢げに語る人がいるが、そんなに苦しいのなら廃業すれ
> ばいいのに、と思ってしまう。

 でもいいのその人が苦しもうが苦しむまいがいいものが出来てお客様が喜べば。

> 「お稽古すれば誰でも力がつく」のも、違うと思うが。

 あのね、例えば力士がね、兄弟子達みたいな美しく華麗で強い相撲が取れない
からもう相撲は取れないとか言ったら親方に間違いなく殴られます下駄で。

 そんなの毎日見栄えの悪いぶつかり稽古とか基本の四股踏んである日突然少し
ずつ出来るようになったりするんですよそれの繰り返しなんです。

 だから書けばいいんですよ。書いて書き直してを繰り返せば書きたかった水準
のものが書けるようになるんじゃないですか。

 まあ、それ以前に水準がイメージできてなければどうしようもないわけですが。
503白石昇 ◆Kjrx9yfSYM :04/05/13 16:46
> そこがライターと作家の違いなんじゃないかと思ったりする。
> ライターなら「お稽古」すれば、誰にでもなれる、あるいはできるだろう。
> 出版社・編集者側とのコネも必要だけど、ここでは無視して。
> 作家となると「お稽古」じゃ無理だろ、と思う。

 そんなものは幻想です。というかそんな呼び方を区別することに意味があると
は思えない。いい仕事するひとはいい仕事するし、クズはクズ。

> 記録を創作に発展させるところで、記録をいかに自己流にできるか、そこで才能
> の有無が関係する、と考えてみた。
> 文章を自己流にするのが最も難しいと思うので。

 いやそんな難しい定義しにくいことはどうでもいいんですよ。いやどうでも良
くないけど、あまりそういうことは人前で言っても仕方がないと思うんです私は
藝人として。だからようするにいい物作って長く売れ続ければいいと思うんです。

> 「司馬遼太郎を超えなければ」とかぬかしてたボケ老人の歴史小説が、「描写が
> 似ている」とかで絶版になったマヌケな例もあるし。

 それはよく知らないです。でも、オマージュとして高品質に仕上がってればい
いのじゃないでしょうか?
504白石昇 ◆Kjrx9yfSYM :04/05/13 16:47
> 作家を定義するのは、「人々の認知度」だと考えてみた。

 無理だと思うその定義は。まず世界的に無理です。その理屈だと今僕が住んで
いるところでは、村上龍さんも山田詠美さんも該当しない、って事になります。

 これは別にいちゃもんじゃないです。数値化しなければならない定義を提示す
るのは数字を示さないと無意味だと思うのです。

> 同人やネットや自費出版で「私は作家です」と主張はできるけど、認めてくれる人が
いるのかどうか。
> 自分以外誰も認めてくれなかったら、ただの自己満足。

 うーん。作家です、なんて言ったことないからなあ。作家だと言う風に報道さ
れたことはあるけど。

 と、いうか作家、なんて胡散臭い肩書き名乗りたい人がいること自体が個人的
に信じられなーい。

> その自己満足だけで「私は作家」と名乗るのは、つらいだろうと思うのだが。
> 「私は作家」「どんな作品を?」「〇♂♀☆」「何それ?」「・・・」
> この後、会話を続けられる人、います?

 うん。もう何年も続けてきました。
505白石昇 ◆Kjrx9yfSYM :04/05/13 16:48
> 白石君はどう?といっても、白石君はもうここは読んでないんだろうなあ。

 「何やってるんですか?」「言語藝人です」「お笑いですか?」「言葉を紙に
書いたりしてます」「じゃ作家なんですか?」「そう呼ぶ人もいます」「良かっ
たら書いたもの見せて下さい。」「いいですよ、でもお金取りますよプロだから」
「いくらですか」「じゃコピー四枚の作品リース料として四バーツいただきます。
あとで作品を回収に参りますのでその時に何かありましたら忌憚無きご意見など
いただければと思っておりますよろしくお願いしますそうですあなたはこの四バー
ツでわたくしの仕事に対して好き勝手に発言する権利を買ったのです」

 そうやって何年もお客様から木戸銭いただいてきたりしました。

 というか絵を描く人が路上で絵を売ったり、歌歌うひとが路上でギター弾いて
歌ったりするのなんて普通のことでしょ? 自主製作のシーデーとか画集とか作
るのも普通でまっとうな事じゃないですか。

 そんな普通のこともしないで、作家、だとか、純文学、だとか、文学、だとか、
デビュー、だとかいう幻想的用語に振り回されたりしてるから、僕はいわゆる、
志望、の人が病気だとしか思えないのです。

> かといってメルマガも読む気しないし。

 あ、それはわたくしに魅力がなかったのでわたくしの負けと言うことで。

 気が向いたらよろしくお願いしますねー。