【元気出してヽ( ´ー｀)ノ】さゆみ【１４】

まりもろは大学に意中の女性はいないのか、と……
ふと思い、見上げた空、夕暮れ
遠くに響く電車の音……陸橋を渡り、また遠ざかる……
秋の夜、冷たい風、街から逆反射して溢れるネオン、
その光に照らされた川面を眺め、また考える……
まりもろはいったい何を勉強しているのだろうか、と……
ポケットのなかのナイフ、取り出したら、雨
呼吸、滲む汗、濡れていく猫の死体、再び静寂……
歩き出しながら、気づけば考えている……
まりもろはどこにいこうとしているのか、そして、
おれはどこにいこうとしているのか、と……
湿気と排気ガスの香り、朝靄のなかの太陽……