この三語で書け! 即興文ものスレ 第十四段

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キャップ、とび蹴り、四

キャップを深くかぶる時は気分的に滅入ってる時。どうも精神的に不安定だ。
朝の4時ってのに、このざわつき消えない街の雰囲気も俺に合わない。けどこの雰囲気を楽しんでる自分がいる。
人並みが絶えなくそして静寂が訪れないこの場所。騒がしいのにどこか無機質で殺伐としてる。
もし近くの奴がとび蹴りをしたとしても誰も気には留めないだろう。
これが戦後に日本が作ってきた街なのか。否、違う。

この街は生きている。

他人を知ろうとしないこの雰囲気がこの街を作ったんだろう。
他人の関心を集めようと集めようとするファッション、態度で表さない人間の矛盾。
ここの人はどこか寂しげな表情をしてる。
それは俺も同じ。

次は「時計」「さむらい」「お菓子」
262名無し物書き@推敲中?:03/10/08 16:12
学校が終わってうちに帰ると、隣の空家の前に運送会社の車が止まっていて、つぎつぎと隣家に家具が運び込まれていくところだった。
「母さんただいま。となりに誰かひっこしてきたんだね」
「ええ」
「どんなひとか知ってるの?」
「なんでも、さむらい している人なんだって」
「ふーん、さむらい?? いまどきそんなことやってる人いるのかな」
そのとき、玄関のほうで「ごめん」という声がした。
さむらい が引越しの挨拶にきたらしい。
「はーい」俺は応えて玄関にでた。
そこには、羽織袴に脇差を差した さむらい らしき大男がたっていた。
「えっと、どうぞおあがりください。えーっと、母さん、お隣さんが見えたよ…」
俺はさむらいを応接間に通した。
母さんがお茶とお菓子をもってきて、俺が去ろうとすると、無言のまなざしでひきとめた。
「どうぞ、粗茶ですが…」母さんが勧めると、さむらいは無言で茶をすすった。
「…」とりあえず、俺たちもお茶をすする。
そのまま、気まずい数分がながれた。
ふと、さむらいが、壁にかかっている時計に目を留めて、俺に質問した。
「あれは何かね?」
「えっ。あ、あれですか。時計ですよ。えーっと、時間をはかる道具です」
「ふーん」
「おさむらいさんのお仕事は戦争でしょ? 時計とか役に立つんじゃありません? おほほ」母さんがややうろたえ気味に、愛想笑いを浮かべて口を挟んだ。
「んー、いや、時間なんてあんまり気にしたことないな。わしらの仕事アバウトだし。適当に声のするほうにいって、人を切るだけだから」
「そ、そうですか。おほほほ……」母さんの笑いが空ろに響いた。
また数分の沈黙。そのとき、突然窓が派手に割れて、侍が座っているソファーの肘掛に矢が突き刺さった。
「な、なんなんだっ!?」俺は驚くと、さむらいは、。
「ごめんっ!!」
そういって抜刀して、割れた窓から雄たけびを上げながら飛び出していった。
「・・・」俺が黙っていると、母さんは力なく言った。
「ガラス屋さんに電話しなきゃ」


つぎはお題は、【知ったかぶり】【自殺未遂】【入院】。
 おれの学校に「知ったかぶりの守口」と呼ばれる男がいる。
 彼は沢山の話を聞かせてくれる。
 人生に絶望し、頚動脈を切ったコト。――自殺未遂に終ったが。
 ロブ…なんとかいう銃の構造が気になり、精神を病み入院してしまったコト。
 他にも沢山ある。これらの話を、守口君は時に切々と、時に情感たっぷりに語ってくれる。
 しかし、それらは全て嘘、と言うか、しったか、である。
 だから、彼が近くに寄ってくると皆逃げる。生理的に嫌なのだろう。ウザいし。
 聞いてやるのは俺だけ。このままでは、守口君の精神はマジで崩壊してしまうんではないだろうか。
 ただ…守口君にヘコんでいる様子は全く無いのだが。

 つか、死ね。

「男」「パソコン」「漫画」で。
次は「飛び蹴り」「四」「キャップ」でお願いします
265264:03/10/08 17:36
なんか激しく間違えた。気にしないで。説明すると長くなるから、なかった事にしてください
266名無し物書き@推敲中?:03/10/08 18:53
気違いボブがサツにパクられた。ラリってパンツを穿かずに地下鉄に乗ったらしい。
急いで出してやらないとあいつの可愛いケツが看守や囚人どもの餌食になってしまう。
この辺を取り仕切っているキャップ刑事は漫画に描いたような腐った刑事だ。
お気に召すような賄賂を贈ればどんな凶悪犯でも解放してくれる。
キャップは肉が好きだから、公園のホームレスをブチ殺して太股のうまそうな部分を持っていった。
だが、キャップは三日前にベジタリアンに転向していた。
忌々しい男だ。飛び蹴りでも食らわしてやろうかと思ったが後のことを考えて抑えた。
野菜なんて急には用意できない。困り果てていると、
パソコンマニアでボブの穴兄弟でもあるケントが果物なら用意できると言った。
野菜も果物も似たようなもんだろうと思って、ケントにその果物とやらを届けさせた。
ボブはそれから1時間もせずに無事に帰ってきた。
まだ昼間だったが俺とボブとケントは三人で思う存分楽しんだ。
テロでもあったのか外では消防車やサツの車がやかましかったが俺達の愛には何の影響もない。
ボブのケツはまだ誰にも汚されていなかったのだ。
四時のニュースで、ケントが届けた果物は極上のパイナップルだったことが分かった。


せっかくだから六つ全部使わせてもらった。
「デカブツ」「アイスクリーム」「Scream」