ショートショートショートショートショートショート

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9もちとけた
 実力に自信の有る奴はこいつの続きを作ってみろ。リレーだ。


乾いている・・・
誰ぞ、余の乾きを癒さぬか・・・

 それは濃い藍色の夜空の下。 ヒトの形を持った者の呟き・・・

 
前方より、薄汚れた着物を脇にはさんだ下人が駆けてきた。
11>>9の続編:03/09/12 23:00
熱い・・・
水を・・・
水を・・・

まだ燻り続ける街を、歩き続けた。
奇妙なことに、コンクリートまで燃えていた。
道の真ん中で、市電が横転していた。
中には、炭化した人間が詰まっていた。
歩き続け、やがて川のほとりへたどり着いた。
水面には無数の焼け焦げた死体が浮いていた。
油が浮いていたが、構わずに顔をつけようとした。
覗き込んだ水面に映った自らの顔を見て、絶叫した。
ふと、遠くから空襲警報が聞こえてきた。
まだ生き残っている機械があったのだろう。
退避壕に逃げ込めというのだろうか。どこの?
この分じゃ、生き残っているのは・・・
・・・いや・・・もう、長・・・く、は・・・・・・

かろうじてヒトの形をとどめていた男は、水面に顔をつけた。
だが、二度とその顔を上げることは無かった。
空襲警報だけが、微かに響いていた。