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628名無し物書き@推敲中?
命の蝋燭って言うのが実在するとは……。
山の中を迷い歩きこの場所を見つけたK氏の素直な感想だった。
いっそ、全部吹消してやりたいなどと瞬間思ったK氏だったが、いやどうせ悪戯するならなにが良いだろうと考え込んだ。
人の蝋燭を俺の蝋燭に継ぎ足す……うーん、ありきたりだ。
みんな、同じ姿に揃える……。つまんないな。
いっそのこと、芯だけ残して、みんないっしょにしちまうか。それもな・・・・・・。
などと、考えているうちに目の前のとある一本が消えかかった。
K氏は、無意識にその消えそうな蝋燭にライターで火をつけなおす。
なんか、良い事しちゃったかななどと思ったがひょっとして悪人や死刑囚のだったら嫌だなとも思った。
しばらく蝋燭を眺めるK氏。
勢い良く燃えるのもあれば、長さは充分なのに突然消える物もある。
様々な人生を、蝋燭を通して眺めている事に気付き、感慨深いとK氏は思った。
一際、巨大な蝋燭があった。燃え尽きるのに一体どれくらいかかるんだ?他のと比べれば……。こいつのは贅沢過ぎる。
そう思いK氏は、その蝋燭にドロップキックをして倒そうとした。
突然の地震。巻き込まれる様にして相当数の蝋燭が消えた。
K氏は、石を拾い巨大な蝋燭の芯をめがけて投げつける。
消えた……。

その瞬間!!!!!!!