429 :
名無し物書き@推敲中?:
とうとう、念願のネコ型ロボットが開発された。
「ねえ、父さん。これ買ってよ」
「だめだめ。どうせ悪い事に使うに決まってるんだから。ねえとうさん」
「余計なこといわないでよ姉さん。義兄さん、なんとかいってよ」
「流行みたいだし、いいんじゃないかな」
「ね。義兄さんもいいっていってるし、買ってくれるよね父さん」
「いいだろう。宿題は、ちゃんとしろよ」
「やったでちゅ」弟も喜んでいる。
翌日、早速ロボットは我が家にやってきた。
「ねえ、道具出してよ道具」
欧米人のように大袈裟なボディアクションをしながらロボットは呆れ顔で言った。
「流石に、漫画のように道具は、出せません」
「ちっ、東芝製じゃないからかな」
僕は考えた。プログラムを改造して、こいつに盗みをやらせよう。
改造は、簡単だった。
あれ、ロボットは?
……目の前を、魚を咥えたロボットと、裸足の姉さんが掛け抜けていった。