ショートショートショートショートショートショート

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俺は隣においてあったお菓子を食べようとした。
誰が置いたのかは知らない。誰も食べていないようだが
既に中は開けられていたため、食べてしまっても問題ないだろう。
それにしてもいつもは食い意地張っているみんなが
手をつけていないのはなんでだろう?

俺は確かに大食漢で、これだけ食えるのは世界ひろしといえども俺くらいだろう。
胃の中心ではせっせと消化活動が行われている。
だが食べ過ぎるからってバカだとか、人格の否定までされちゃたまったもんじゃない。
そんな関係はいずれお互いの間に壁を作ってしまうと思う。

十数分後、みんなは帰ってくるなり俺の食べかけのお菓子を見て言った。

「おい、お前!そのお菓子は・・」
「あんた!毒まんじゅう食うたんか!!」

毒まんじゅう!?誰が何のために作ったんだ?
まさかこんな所にそんな物があるとは思わなかった。
吐き戻そうにも時既に遅し。全身に毒が回り始めているのがわかる。
徐々に視界がぼやけ、体から力が抜けてゆく。

これも自己責任なのか・・・・