武装国家権力に追われながらも、本日99人目の乳タッチに成功した千尋。しかしタッチの
一瞬、乳から感じる違和感。
“シリコンッッ…!”
動揺が千尋の逃走を僅かに鈍らせた。殺人電磁警棒が頭をかすめる。転倒し、そのまま転
がるように間合いを取る千尋。立ち上がり際、100人目の乳を掴む。
(ノルマ達成だな)ニヤリ
すぐさま流れるように走り去ろうとする千尋の腕を、何かが強くつかんだ。100人目の女
の手だ。よく見れば美しい顔立ち…
『こっちよ』
女は冷静かつ確信に満ちた声で言うと、千尋の腕をつかんだまま路地へ走りだした…