ちと遊ばせていただきやした。へへへっ。
>>210さん、どっかへコピペなんてダメだよ。
防止のために、文中にトラップ仕掛けてるからね。だからオチの部分も含めて完璧なものじゃないよ。
勉強のために自分で保管するのはありだけどね。
【トワイライトゾーン 改】
通勤の帰り。夕暮れの街には幸せのにおいと音がする。晩御飯の支度の良い匂い、食器の洗う音、小さな子供の声。幸せが詰まっている。
神社の参道に続く石の階段から蜘蛛の子を散らすように泥んこの子供たちが駆け降りてきた。よくみる風景だが、ふと一人の少年が目にとまった。おや、この子は何時もここにいるなあ。
その子は今日も影から私を見ているのだった。良く考えてみると、10日ほど前から毎日である。
少年に声をかけてみた。
「やあ、何時もここに遅くまでいるんだね。あまり遅くなるとお母さんが心配するぞ」
少年は首を横に振り向こうへ駆けていった。
>>252 続き
それから1週間、2日ほどは見かけなかったが、同じように少年と出会った。
なんだか興味が湧いてきて、何か話をするきっかけをつくろうと、遠くから手を振りながら少年に近付いたり、お菓子を買ってきて渡そうと試みたり。
しかし少年は興味が無いのか、いや恐怖心があるのか逃げていくのである。
帰ってから妻に少年のことを話した。話を聞いた妻は、青くなっていた。こわばった顔で語り始めた。
「昔のこの地域は、貧しい寒村で、飢饉の時など多くの農民が死んだ地域だったのよ。飢饉のない年でも、貧しさは改善されることはなく、子沢山の家などでは、普通に間引きを行っていた地域だったのよ」
夕暮れと闇とが繋がるトワイライトゾーンに、成仏しきれなかった子供が現れてきたのだろうか。妻には、薄気味悪いし、私の身に何か起こったら、あたなも大変なことになるから絶対に神社の前は通らないでと言われた。
何も考えていなかった。習慣というものは恐ろしいものである。ずっと神社の前を通らなかったのだが、あれから1ヶ月にもなったからだろうか、忘れていて無意識のうちに神社の前を通ってしまった。
居た、あの少年である。こちらを見ている。
私は近付いた。本当に亡霊なのか。ただ違うのは、今日は逃げていかなかった。少年に手が届くかと思った瞬間、
「わかってよ、ボクの新しいママが来るのをずっと待っているんだよう。だからおじさん早く離婚するかどこかへ消えて!」
鈍く光るものが見えた。