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122名無し物書き@推敲中?
いつからだろう、彼が僕の前に姿を現すようになったのは。
分かっていることは僕には彼以外理解者がいないということだ。
彼さえ僕を承認してくれればいい。彼の承認が僕の尊厳につながる。
彼さえいればほかに何もいらない。
彼は言う「君はまだ自由になっていない。いまだ社会のつまらないルールに縛られ
息苦しい毎日を送っている。僕のように自由になりたくないか?」
僕はうなずく。彼はニッコリと微笑む。
「自由になりたいのなら君は人を殺し、この社会で生きていくつもりはないと世間に宣言することだ。
それで君は自由になれる。どうだ簡単だろ?」
確かに簡単だ。でも誰を殺せばいい?
「君の一番大事な人間を殺すんだ。それが一番いい。」