2chではやらす泣ける長文コピペ

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208長いですが

矢井田瞳さんで「初恋」を聞いてください。
あたしの人生で一番大切な恋はまさにこの歌でした。

本当は、今の彼氏以外に世界で一番大好きな人がいます。
こんなあたしが、運命なんてものを信じてもいいなら、彼が運命の人だったんだと思います。出会うタイミングの合わなかった運命の人。

今でもどこかで笑っていますか?
たまにはあたしを思い出しますか?
約束どおり、あたしはいつだって笑ってます。
「笑顔が一番似合うよ」なんてありきたりな言葉だと思ってたけど、あなたが言ってくれたから信じちゃったんだ。
あたしがいつも笑ってるのは、周りのみんなが知ってます。
あたしの長所になったよ。ありがとう。

209長いですが:2007/11/24(土) 04:39:19
あたしたちが終わる最後の電話。
「お互いにごめんねって言うのはなし!いつもみたいにまたねって電話切ろう」
って言って、でも、どちらからも切れなくて時間が経って。
あなたが思い出話を始めた。あたしも思い出した。

同じ部活の他大学仲間で、年に数回の親睦会の日初めて会った時のこと。
そこからお互い惹かれてたんだねってこと。
それから偶然が重なって毎回同じグループ活動だったこと。
「二人付き合ってるみたい」って周りから言われるのがうちらの鉄板ネタだったこと。
だけどお互いが家族みたいな感情だったこと。

宿泊施設のロビーで朝まで話をしてて、そのまま二人とも寝ちゃって、朝怒られたこと。
それから絶え間なくメールや電話で話したこと。
話してた内容は、お互いの彼氏彼女の話だったこと。
家族のような感情から、だんだんお互い惹かれてたのに、お互い違う相手がいたこと。

そしてお互いが好きという感情を隠していつもどおりに生活したこと。

210長いですが:2007/11/24(土) 04:42:14
それからしばらく会えないのがいやで、親睦会に行く後輩たちの運転手としてあなたの県まで5時間高速を走ったこと。
待ち合わせ場所に取りたての免許で迎えに来てくれたこと。
あなたがきれいめのジャケットなんて着てるから、ドキドキしたこと。
「荷物持つよ」っていうあなたの優しさが恥ずかしくて、笑っちゃったこと。
あたしが食べ切れなかったカレーを食べてくれたこと。
大学を案内してくれて、あなたの若い頃の写真が見れたこと。
「とっておきの場所なんだ」って、非常ハシゴのぼってまで夜景を見せてくれたこと。
先にのぼったあなたがあたしの右手を引き上げてくれたこと。
そこにあった手すりにお互いの名前を彫ったこと。
運転しているあなたをあたしが見つめすぎて怒られたこと。ほんとうは無理って分かってても、助手席から見るあなたの横顔と流れる景色が、永遠に続きそうで、怖かったこと。
友達と合流してコタツで雑魚寝して、あたしが寝付けない時、他のメンバーに分からないように手をつないでくれてたこと。
別れの時間が近づいて泣き出すあたしに何も言わないでいてくれたこと。
211長いですが:2007/11/24(土) 04:44:22
その後も、就職活動であなたの街を訪れたあたしを案内してくれたこと。
自転車のニケツでいろんなところに行ったこと。
あたしが取ってたホテルで結局二人朝まで話したこと。腕枕してくれたこと。それ以上は何もしなかったこと。

次の日、「誰も女の子は入れたことないんだ」っていう彼の部屋に入れてくれたこと。
偶然あたしが振り向いたらあなたの唇とあたしの唇が触れてしまったこと。

後々考えると、これが二人のボーダーラインでエンドラインだったこと。

そのあとびっくりして背を向けるあたしをあなたが抱き寄せてもう一度優しく今度はキスしたこと。
あたしが付けていた彼氏からもらった指輪をあなたがそっと外したこと。
優しく抱きしめてくれたこと。
このままあなたのものになりたいと思ったこと。

なのにあたしが泣いてしまったこと。
あなたが、「ごめんね」って言ったこと。ここはあなたもきっとまだ誤解しているだろうけど、あたしは彼氏に悪くて泣いたとか、キスが嫌だったんじゃなくて、
どうしてもっと早くあなたに出会えなかったんだろうって思って泣いてたこと。

212長いですが:2007/11/24(土) 04:46:12
あなたがその後指輪を戻して、「駅まで送るよ」と言ったこと。
3月の夜風はまだ肌寒くて、あなたの背中が温かかったこと。
最後で最高のぬくもりだと思ったこと。

高速バスの乗り場で、お互いもう会えない・会わないだろう事を分かっていたこと。
だからしゃべらなかったこと。
あたしは最後、「じゃぁね。ほんと今日はありがと!」って普通の仲間同士のいつもの感じで挨拶して、バスに乗ったこと。
指定席からはあなたの顔が見えなかった。見えなくてよかったって思ったこと。
でも、
でも、
伝えたい事があって、バスが発車する間際に、3m横のバスの外にいるあなたにメールしたこと。
バスが動き出して、あたしはあなたが見えるように後ろの方の席まで行って、携帯を指差すジェスチャーをしたこと。あなたたが「?」って顔した後に、あなたの携帯が光って、あたしの「ありがとう」と「大好き」が届いたこと。
それがいつもの仲間としてのメールと違ってハートマークどころか絵文字もなかったこと。
すぐにあなたから来た「おれも大好きだよ。」っていうあたしの意思を汲み取った絵文字のないメールを見て、泣いたこと。
バスには5人くらいしかいなかったけど、気付かれないように泣いたこと
213名無し物書き@推敲中?:2007/11/24(土) 20:18:49
矢井田瞳さんで
まで、読んだ。
214長い話ですが:2007/11/25(日) 03:15:26
こんな風に思い出を話しても話しても、お互いの未来には繋がらなかった。
わざと最後の電話で話を長くしてたのも、同じ話繰り返してたのも気付いてたよ。
優しすぎるあなただから、きっかけをなかなか言えないんだ。
そして何時間も続いた電話の最後はあたしが切り出した。
約束破りな言葉で、約束破りな方法で。

「いっぱい、ごめんね。彼女と幸せになって。ありがとう。」

それからあたしは電話を一方的に切った。

あなたが電話の向こうで、「ごめんはなしって言ったじゃん!笑」って笑いながら言ってるのを聞きながら。

あなたの最後の声が笑っててよかった。

あなたのことだろうから、またすぐに電話をかけなおしてくる。
「こらぁ〜!だめって言っただろー!笑」ってかけなおしてくる。
そうして欲しい。ほんとはそうして欲しかった。
215長い話ですが:2007/11/25(日) 03:17:37
最後まで言えなかったけど、本当は奪って欲しかったんだ。
彼氏から、あたしを。
でも優しすぎるあなたにはできなかった。

だから携帯の電源を切った。あなたからかかってきた電話に出ないなんてできないから。
あたしは、あなたとの関係をきった。
携帯の画面は真っ暗になって、あなたを受信しなくなった。あたしは携帯をポンっと投げた。
彼との唯一の連絡手段である携帯を手放した。
彼を手放した。

その瞬間

初めて涙が出た。
こんなにもこんなにも好きだったんだ。言えなったんだ。って思った。
誰にも言えない恋。
いや、恋じゃなかったのかもしれない。

でも確かにお互いが世界で一番お互いを大好きで、そしてこれから先もずっとそうだと思う。
何も始まってないし、何も終わってないんだ。

そうだ。
216長い話ですが:2007/11/25(日) 03:19:58
次の日の朝、携帯の電源を入れたら、彼からの着信履歴と1通のメールがあった。
約束を破って電話を切ったあたしにちょっと怒ってたけど、彼の特徴的な長文メール。
一度読んですぐ消しちゃったけど、最後の部分の忘れられない言葉。
彼らしい言葉で彼らしい気持ちをもらった。

「辛くなったら空を見て。俺も、遠くで同じ空見てるから。」

すぐに空を見た。
雲ひとつない青だった。
彼らしい色だった。

涙が止まらなかった。
彼の顔が、香りが、ぬくもりがよみがえったような気がした。


あれからもう1年が経とうとしています。
あたしバカだから
ここまで思えるまでに、ここまで書けるまでに、
こんなにも
こんなにも
時が流れたんだ。
それからはいつも辛い時、空を見てるよ。
あなたも見てるから。
217長い話ですが:2007/11/25(日) 03:21:48
お互いもっと早く出会えたら、もっと素直にお互いを求めていたら、
一番大好きな人と一生を共にできたんだろうね。

でも、こうなったのは運命だよ。


ここまで大好きなあなたを見つけても、別られなかったあの時のあたしの彼氏。
あの時はすごくすごく悩んだし、あんなに特別なあなたを手放して後悔するだろうなって思ってたけど、
結局、彼氏を選んだことに後悔はしていません。

あたし、「大好き」よりももっと深い言葉「愛してる」を彼に教わったんだ。

彼と近い将来、結婚します。


世界で一番大好きなあなたへ。
あなたにも「愛する人」ができますように。

また空を見ます。
その時はよろしく!笑

終わり

拾い物ですが個人的に好きです♪