1 :
名無し物書き@推敲中?:
いらっしゃいまし&関係者の皆様、ごめんなさい。
こちら次スレテンプレ案を煮詰める前に前スレが512kb超えしちゃったので、
通りすがりが次スレ立てを代行いたしました。だって、すんごい面白いお話なんで、
このまま消え去るのは惜し杉!なんですもん。
前スレ 王子と姫の官能小説
http://book.2ch.net/test/read.cgi/bun/1008865577/ 題名から連想されるイメージとは大幅に違い、笑いあり、ハアハアありの
(むしろそれが主流?)娯楽リレー小説の大作(?)
2 :
名無し物書き@推敲中?:03/06/12 03:51
物語
とある国のお姫様・ニチャーヌ姫は、その専属の女官スレーも思わずうっとり
するほどの美しさ、金髪にお椀型のォパーイ、しかも媚薬のような香りをその
体から漂わせる、とびきりの美少女。
ところが姫は、15歳の誕生日の宴(実は各国の王や王子を招いての求婚式)の最中、
その若さと美貌をねたむ魔女・アゲアラーシにさらわれてしまいます。
で、「ニチャーヌ姫を救ってくれた者に、ニチャーヌ姫との結婚を許そう!」
との父王の言葉に、姫を救って我が物にせんとはりきる各国のおとぼけ?王子たちは、
姫を救って我が物にせんとはりきって、魔女の城がある魔の森へと出発。
一方魔女の城では、ニチャーヌ姫同様、魔女にさらわれて召使としてこき使われる他国
のこれまた美少女揃いの姫君たちが姫を出迎えるが、その後、国のしきたりで17の誕生
日まで女装していなければならないというわけありの王子・マジレスも、彼女たちに
仲間入りして来て…
3 :
名無し物書き@推敲中?:03/06/12 03:52
と、…こう書くといまいちいま2いま3くらい面白みが伝わらないのが難点ですが;
そこは読めば判る!という感じ、でしょうか。2ch用語?の名を持つ各キャラが
それぞれいい味を出してる上に、物語もいままさに佳境に入ってきてるとこで、
早く続きが読みたい!! 読者は、私だけではないはず…
作者の皆様、よろしくお願いいたします。
なお、物語の進展状況は、以下の通りです。
(前スレ911さん、お疲れ様でした。引用させていただきますね)
4 :
名無し物書き@推敲中?:03/06/12 03:53
前スレより
911 名前:名無し物書き@推敲中? 投稿日:03/05/11 11:45
ちょっとばかしややっこしいのでニチャーヌトマジレスの設定を整理。
ニチャーヌ:十五歳の誕生日の宴(求婚式)が始まる直前に魔女にさらわれた。
本人は求婚式であったことをわかってなかった。
「なんでこんな今年の誕生日だけ大げさなのかしら」
王「ニチャーヌ姫を救ってくれた者に、ニチャーヌ姫との結婚を許そう!」
>>35 マジレス:17歳までは女の格好をしなくてはならない。現在16歳。
ニチャーヌの王が言ったセリフも知らず、17になったらはればれと求婚しに行こうとしているが…
つまんねえスレ
7 :
名無し物書き@推敲中?:03/06/12 03:54
912 名前:まとめ。つっこみたのんます 投稿日:03/05/11 15:45
<姫様?がた>
魔女アゲアラーシにさらわれたが、なんとか逃げ出し、広大な魔女の森をさまよう4人の姫(?)君。
ニチャーヌ姫
ヒロイン。お椀型の乳。15歳。薔薇色の唇。美人。いい匂い。
マジレスと遭難気味だったが、サーバに救出されdj乗ってゾヌー姫一行の元へ移動中。
残り2人の姫と合流・脱出を目指す。
>>906 アボンヌ姫
小柄で可愛くてパイパソ。祖国はボンヌ王国
現在森の小屋の中でお休み中。
ハンカックにつかまってしまった…が、ハンカックもサラシにつかまった状態。
>>863 ゾヌー姫
細身で美人の16歳。祖国はAA王国。ニ
ホソロ爺のお陰(?)で女王様として目覚める?現在プレ……もとい、儀式中(ターボ)
>>829 マジレス姫(王子)
16歳。黒髪で綺麗な顔。祖国はヨコレス王国。国のしきたりにより姫の格好をしているが本当は男。
無事王国に帰ったら、17歳になってから男の格好をしてニチャーヌ姫に求婚するつもりらしい。
がんばって女言葉のつもりだが、なんだかかなりボロがでてきてる。
ニチャーヌと遭難気味だったがサーバに救出された。
>>906
8 :
名無し物書き@推敲中?:03/06/12 03:55
913 名前:まとめ。つっこみたのんます 投稿日:03/05/11 16:12
<姫君を救出しに向かった勇者?たち>
王の「ニチャーヌ姫を救ってくれた者に結婚を許そう!」
>>35 の一言のために動き出した、口だけの4人のダメ王子。下心満載。ニチャーヌ以外のキャラに心奪われ気味。
東の国の王子(モナール):17歳。別名、オナール。或いは、あぶれ雄。現在テントでおねんね中。
>>542 西の国の王子(ギコッシュ):19歳。アブギッシュでマッチョ。つるぺた好き?
ツルペター…とヒッキーに夜這いチャレンジだが、猫の乱入により失敗。
かわいそうな事に、ガイシュッツにアゲアラーシを襲った勘違いされてしまったが、
そんなことはつゆしらず外でおねんね中。大丈夫かギコッシュ!がんばれギコッシュ!
>>901-902 南の国の王子(チュボー):14歳。ニキビ盛り。現在テントでおねんね中。
女官スレーに懸想していたが、玉砕。
>>547-551 北の国の王(イッティヨシ):33歳。現在テントでおねんね中。キボンヌ女王が気になる?
9 :
名無し物書き@推敲中?:03/06/12 03:55
914 名前:名無し物書き@推敲中? 投稿日:03/05/11 16:12
<救助隊他の人々>
スレー:ニチャーヌ姫づきの女官。釣り鐘型の乳。29歳。エマニュエル。特技巴投げ。
今は夜の見張り中。怪しい気配に気付くがアッゲとサッゲになつかれてさあ大変
>>724 キボンヌ女王:ボンヌ国君主。愛娘アボンヌ姫を救い出すため魔女の森へ。娘と同じように可憐で華奢。夫とは死別。
今はテントの中で熟睡中。ヘボンな夢を見ていたり。よく寝言を言うようだ。
>>835 ヒッキー姫(王子):マジレス王子の弟。兄と同じように姫を名乗る。幼少のころアゲアラーシにさらわれていた。
ずっと猫の姿になっていたが、なんとか人間に戻った。ツルペタ少女と勘違いされ、
夜這いをかけにきたギコッシュにテントの外で襲われそうになるが、猫のおかげでなんとか逃げ出す。ウホッ!いいニャンコ!
瀕死のアゲアラーシを置き去りにして、未練タラタラ。現在一人全裸で遭難中。
>>905 サーバ:33歳。竜騎士にしてスレーの元恋人。人外の生物と言葉を交わすことが出来る。趣味はスポーツ全般。
王女誘拐事件を知り魔女の森へ。現在ニチャーヌとマジレスを保護し、djに乗ってゾヌー姫一行の元へ移動中。
>>906 騎竜トンドル:サーバの騎竜。泣き声は「オマエモナー」。ニチャーヌの香りが好き。マジレス達3人を乗せて、飛んどる。
>>906
10 :
名無し物書き@推敲中?:03/06/12 04:02
915 名前:名無し物書き@推敲中? 投稿日:03/05/11 16:31
<魔女・手下・魔法使い>
アゲアラーシ:この世で一番美しくないと気が済まない性分。
クイズラブオネアによって、魔族ではガイシュッツしか求愛できない強い結界がはられている。
ドキューソの愛人に攻撃され、空から転落して瀕死の傷をおったが、偽AA花を持ったガイシュッツにより一命は取りとめた。
はたして1/5のパルプソテ効果は当たってしまうのか!
>>901 ハンカック:黒い鳥。アゲアラーシの忠実なしもべ。半角で喋る。ツリガネ形オパーイがとにかく好き。
きっと恋人を探しているであろうアゲアラーシのために、邪魔せず逃げ出した姫たちを自分で捕まえることを決心。
なんとかアボンヌ姫をつかまえたが、自分もサラシにつかまった。しぶしぶガイシュッツを機械で探索中。
>>863 ドキューソ:いやらしいヒゲをたくわえた魔法使い。洋画の吹き替えのような喋り。アゲアラーシを狙っている。とってもいい男らしい。
ラブオネアで正解し、魔族のルール、アゲアラーシ独占権を手に入れた。
アゲアラーシの危機もつゆしらず、アゲアラーシの父と男同士の小さな宴会中。
>>897 ア・オーリー:アゲアラーシの大伯母。元魔法学校教師。魔法の森の奥の城に住む。姑体質。そこそこ綺麗好き。
サラシ:ア・オーリーの孫。いたずら魔女っコ。マジレス姫が実は男だということを知っている。ドキューソとガイシュッツが好きな恋多き乙女。
母タターキィの目を盗んで家を抜け出したが、夜の森に落っこちる。
ネタから惚れ薬をもらい、さっそく使おうと小屋で機械を使ってガイシュッツを探している。
>>863 デ・ムーパ:タターキィの父。また「クイズラブオネアー」の名司会者。ラブオネアも終了し、出る幕はしばらく無さそうだ。
タターキィ:サラシの母。とにかくサラシに恐れられている。現在魔界の夜会に夫婦で出席中。
ラブオネアーの『テレフォン』で衝撃の事実を暴露
>>711 >>722 アゲアラーシ一家:父母、兄(七三分け)、義姉(妊娠中)、弟(100歳違い:魔法琵琶ロッカー)。
ドキューソに協力してアゲアラーシ情報を流しまくっていたらしい
>>697-699 >>721
11 :
名無し物書き@推敲中?:03/06/12 04:03
916 名前:名無し物書き@推敲中? 投稿日:03/05/11 16:38
<魔法使い達>
ホソロ爺:魔法使い。ア・オーリー城北側崖にある洞穴に幽閉されていたが、牢から脱出成功。現在儀式中(ターボ)。
>>490-492 コテハン大魔王:ホソロ爺とゾヌー姫の絶妙なコンビネーションにより呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン。今はキノコ汁で待機中。
>>505-507 ティクビ:コテハン大魔王の娘。「ティクビフラッシュ」という魔法で大人の姿になるとロケットボイソのお色気娘に。 今はキノコ汁で待機中。
<妖精>
アッゲとサッゲ:妖精の子供。おさんぽ大好きらしい。常にどっちが馬鹿か争っている。勇者たちに同行中。
子供の特権(?)を利用しスレーさんの釣鐘乳をいじりまくり
>>724 ガイ・シュッツ王子:妖精国の王子。気が強い美人が好きだが無防備な美少女も好きらしい。スレーとケコーンの予定?
妖精王子のつとめとして「偽AA花」を《夜の泉》で七つ摘んだが、そのうち三つをサーバに渡す
>>737-739 広大な森なのに妙なタイミングでいっつも誰かに出会う。超高速競歩ですか王子。超能力ですか王子。
瀕死のアゲアラーシを発見し、偽AA花で救った。勝手な思いこみでギコッシュへの復習を誓う。
>>901 <王族・貴族>
シィー伯爵:ゾヌー姫の従兄弟で初恋の人。ゾヌー姫救出隊にも加わらず国で女官とイチャイチャ。
<モンスター・アイテム他>
ピロユキ:藁 藁 と鳴く。実はこれは一年中生息する真ピロユキ。
他に、反省汁!と鳴く春ピロユキ、香具師!と鳴く夏ピロユキがいる。
キティ:勇者たちに一番恐れられているらしい。
ゴルァ:ゴリラの5倍の体躯を持ち、ゴルァゴルァと鳴く凶暴な怪物。
コルァ:アッゲとサッゲの不思議なオカリナ演奏によりゴラァが可愛らしく変身したもの。
AA花:森の東と南の狭間にある《昼の泉》で月一回咲く美しい花。香り高い良薬。
偽AA花:森の北と西の狭間にある《夜の泉》で月一回咲く、AA花には劣るがやっぱり美しい花。
AA花には劣るが香り高い良薬……なのだが、1/5の確率で何が起こるかわからない。
別名、『ぱろぷんて花』
>>734-735
12 :
名無し物書き@推敲中?:03/06/12 04:03
おお、次スレ立ったのですね。
いくつか、前スレの最後のほうの展開を、キャラごとに追加します。
・ヒッキー
疲れ果てて森の中で寝てる。もとは天才少年だった?
・スレー
ギコッシュとヒッキーがいないことに気がつき、テントのみんなを起こす。
・サラシ
ガイ・シュッツとアゲアラーシの関係を誤解し、嫉妬モードON。
あとさき考えずに暴走中。
・ハンカック
しかたないのでサラシについていってます。
・アボンヌ姫
サラシとハンカックの去った小屋で、ひとり平和におねんね中。
14 :
名無し物書き@推敲中?:03/06/12 11:49
おっ、次スレ立ったのか。
とりあえずあげとこう。
15 :
名無し物書き@推敲中?:03/06/16 02:30
続き読みたさに先走ってしまいましたが、どうやら作者様のおひとりが
次スレを立てて下さったご様子;
↓
【リレー小説】王子と姫の官能小説 第二章
ttp://book.2ch.net/test/read.cgi/bun/1055671709/ あちらのほうがずっと判りやすいので、どなたか詳しい方いらしたら、
お手数ですが、こちらの重複2冊目のスレ削除依頼出していただけ
ませんでしょうか?
私も調べてみますが、パソコン自体初心者なので遅くなるかも;(;;)
どうかよろしくお願い申し上げます・・・
あと、続編待ちきれず余計なことしてスレ重複させてしまったおわび、
といってはなんですが、
「うわあん、読みたくても過去ログ読めないよー!どうなってんの?」
という、私同様パソコン苦手な、新規の読者の皆様方、もしくは、
「続き書いてみたいけど、前スレ、落ちた?読めないじゃん!」
という、続編執筆の創作意欲に燃えていて前スレのhtml化を待てない
貴方様のために、
ふたばチャン
ttp://cgi.2chan.net/up/up.htm をお借りして、前スレログ>>1から
>>932までを圧縮した
ファイルをご用意しました。どうかお役立て下さいませ。
1、王子と姫の官能小説1zip
D [f4232.zip] お借りします1 207 application/x-zip-compressed 03/06/16(月)05:56
前スレ933です。続き書きました。
先に立ったこちらを本スレとみなすことにしますです。
つーことで続き↓
「ぶぇーっくしょいっ!」
可憐な美少女風の見た目とはうらはらに、オヤジくさい
くしゃみをして、ヒッキー王子は目を覚ましました。
下着に赤い靴のみという格好で、屋外で寝るのは、
すこし……というかかなり寒すぎたのです。(ちなみに
下着はキボンヌ女王が貸してくれたので女物です。
さすがにぶらじゃあは、いらないからと丁重にお断り
したのですが。)
「こんな所で寝ていても、風邪をひくだけだな……」
ヒッキー王子はつぶやきました。
とても長い期間、猫として暮らしてきた彼には、
人間としての一般常識が欠けていました。たとえば、
「迷子になったらそこから動いちゃダメです」という
当たり前のことも知らなかったのです。
ヒッキー王子は立ち上がり、あてもなく歩き始めました。
と、その鼻を、えもいわれぬ芳香がくすぐりました。
「……なんの匂いだろう?」
王子がしげみの中に入ってみると、真っ白い美しい花が
2輪、草むらに落ちているではありませんか。
皆さんは、魔物ネタが竜騎士サーバから偽AA花を
奪ったことを覚えているでしょうか? 結局、ネタの母
チュプによりサーバの元に戻ったのでしたね。
けれど――おそらくは、目標が高速で飛ぶ竜の上に
いたからでしょう。チュプの転送魔法は失敗し、偽AA花は
魔女の森の中に落ちてしまったのです。
もちろん、ヒッキー王子はそんなことは知りません。
ただ、花の美しさに見とれ、その香りにうっとりと
するだけでした。
森の中に、ぐーきるるるる、という音が響きました。
ヒッキー王子のお腹の音です。誰が聞いているわけでも
ありませんが、王子は、清楚な少女ならばそうするように
顔を赤らめました。
「花は……食べられないよなあ」
それでも王子は、偽AA花に手を伸ばしました。花びらの
中をのぞくと、宝石のようにきらめく蜜がありました。
その、甘く芳醇な香り。ヒッキー王子は思わず花を傾け、
転がり落ちる蜜を口に含みました。まったりとして
それでいてしつこくない甘さが、味蕾で弾けました。
するとどうでしょう――全身に力があふれ、体中にあった
すり傷きり傷がみるみるうちにふさがっていくでは
ありませんか!
けれど、偽AA花の効果はそれだけでは終わりませんでした。
ヒッキー王子は、頭が妙に熱っぽいように感じました。
ついで、痛いような痒いような感覚が、頭を覆いました。
じんじんと、内側から皮膚を突き上げるような痛がゆさに、
耐え切れず、ヒッキー王子は今晩3度目の悲鳴をあげました。
「みぎゃあああああああぁぁぁぁぁっっっ!」
偽AA花は、5回に1回の割合で変なことが起こってしまう、
別名「ぱろぷんて花」……
そう、ヒッキー王子は、約20%の確率に大当たりして
しまったのでした。
代行人の1でございます。
この度はご迷惑をおかけしてしまったのに、寛大なお言葉、本当に
有難うございました(;;)
前スレ933さんが待ちに待った!続きをお書きになって 下さっていること
ですし、申し訳ないことですが、今回は、第二章のほうの1さんのお言葉
に甘えさせていただこうと思います。m(__)m
続編、アゲアラーシに続き今度はヒッキー王子が大変なことになりそう
で、ますますわくわくどきどき!です!
勿論、
>>18の1さんのお書きになられる続きも是非是非拝見したいです!
どうかどうか、よろしくお願い申し上げますです。
((新規の読者様&作者様がたへ
前にあぷした前スレデータ、もう消えてしまったようなので、今回は
自己解凍形式のzipファイルで、ログをご用意しました。
ふたばチャン
ttp://cgi.2chan.net/up/up.htm の、
D [f4428.exe] お借りします2(王子と姫の) 235kb application/octet-stream
です。どうぞお役立て下さいね。)
そうか、ガイ・シュッツは妖精王子で【魔族じゃない】もんな…
ラブオネァで勝ったドキューソの独占権も、効き目ないんだ。
…てことは、アゲアラーシの浮気の可能性も大いにありじゃんか?
男同士の小さな宴会してる場合とちがうんじゃないか、ドキューソ!
「空が…ぐるぐるする」
ヒッキーは夢うつつになっていました。
頭はぐるぐる。視界もぐるぐる。世界は虹色に輝いています。
「あ、母様!」光の奥でヒッキーのお母さんが背を向けてたっています。
「母様〜〜っ!!」ヒッキーは走り出しました。
くるり。振り返ったお母さんの顔を見てヒッキーは凍り付きました。
「やらないか」
こちらに微笑んでいるその顔は、アブラギッシュギコッシュ。
「ウワァアアアン」
ヒッキーは180度方向を変えて逃げ出しました。
でも、まるで錘がついたように、体が思うように動きません。
「やらないか」「やらないか」「やらないか」
声が近づいてきます。
「やらないか」「やらないか」「やらないか」
「やらないか」「やらないか」「やらないか」
「やらないか」「やらないか」「やらないか」
「やらないか」「やらないか」「やらないか」
「やらないか」「やらないか」「やらないか」
「やらないか」「やらないか」「やらないか」
「やらないか」「やらないか」「やらないか」
「やらないか」「やらないか」「やらないか」
「うわああああああああああああああああああああああ」
・……アアアアアアアアア!!!!!!」
ヒッキーの視界が急に暗くなり、一転してこんどは森が目の前に現れました。
魔女の森…のようですが、さっきの場所ではないようです。
「ナ、ナニ…?」
ヒッキーが呆然としていると、前のほうから少女の声が響きました。
「うるさいハンカック!ついてこないでよ!」
なにやら怒っているようですが、かわいらしい声です。
「ハンカック…?」
何で僕はこんなところにいるんだろう。
それに…視界が高い?
「コレハイッタイ…?」
そして、同時刻。
「ううん…?」
森の茂みの中でむっくりとハンカックは起きあがりました。
月明かりに照らされるのは白い少年の裸体。
「…サラシ様…?サラシ様は、どこに???」
おおおお、こ、これは!とりかえばや物語化?!
森の中混線する恋模様がシェークスピアちっくかも、とおもてたけど、
今度は王朝文学のかほり?が。すんばらしい!です、作者様っ!
ハンカックの美少年化、先行き楽しみ!(ヒッキー、ごめんよw)
ということはハンカックの半角しゃべりは声帯のせいなのか。
「アレ?セリフガハンカクニナッテルYO!ボク、ドウシチャッタンダ?」
「ゲホン、ゴホ。アーアー。
ダメダ。ハンカクデシカハナセナイ」
34 :
名無し物書き@推敲中?:03/06/21 05:36
age
35 :
名無し物書き@推敲中?:03/06/21 06:03
書き手が少ないのはなんでだage
37 :
名無し物書き@推敲中?:03/06/24 21:55
さげてた…ハズカシイ
書き手さんたちがんばって!
39 :
名無し物書き@推敲中?:03/06/27 05:08
さくしゃさまかむばっくあげーん
41 :
名無し物書き@推敲中?:03/06/29 19:21
保守
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
無修正DVDなら 新宿歌舞伎町直送
店頭販売の売れ筋のみ厳選してみました 安心の後払い 送料無料
http://www.dvd01.hamstar.jp/ 白石ひとみ 小森詩 山田まり
@@ 及川奈央 レジェンド @@ 堤さやか 東京バーチャル 大好評
http://www.dvd01.hamstar.jp/ サンプル画像充実 見る価値あり 最高画質
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
時を遡ることほんの少し。場所は、勇者たちの野営地。
「みなさん、ギコッシュ王子が見つかりましたわ!」
キボンヌ女王の声に、他の人々も集まりました。
ギコッシュ王子は、草の上に倒れていました。そして
その傍らには、引き裂かれたヒッキー姫の服。
モナール(ああ、やっちゃったよギコッシュのやつ)
チュボー(やっちゃったな〜)
イッティヨシ(あんな幼い姫の、何がそんなに気に入ったのか……、
まあ、嗜好というものは人それぞれだからな)
男どもの考えは一つでしたが、スレーは違いました。
スレーの脳裏に、ゴルァにさらわれた時の忌まわしい
記憶がよみがえります。
「魔物ですわ! きっとヒッキー姫は魔物に連れ去られて
しまったのです!」
モナール(ええっ?! そうなの?)
イッティヨシ(いやむしろギコッシュに襲われて逃げ出したんだと)
周りの連中が何を考えているかなど、全く意に介さず、
スレーはギコッシュを半ばひっぱたくようにして
起こしました。
「ギコッシュ王子! しっかりしてください!
魔物はどこへ行ったのです?!」
ギコッシュ王子は目が覚めても、まだぼんやりしている
ようでした。
「ギコッシュ王子! 魔物がどこへ行ったのか、
覚えていますか?!」
「……魔物?」
「ヒッキー姫をさらった魔物です!」
「な、なんだって! つるぺ……じゃない、ヒッキー姫が
さらわれたのか?!」
コイツは役に立たない。一瞬で判断を下したスレーは、
つかんでいたギコッシュ王子の襟首を離しました。王子は
後頭部を打ちつけ、痛そうな声をあげました。が、スレーは
きっぱり無視して、他の人々に言いました。
「私たちで探しましょう」
キターーーーーーー
48 :
名無し物書き@推敲中?:03/07/02 01:34
まってましたああああっ!
早く官能シーンを!!
最初の頃のような甘酸っぱいエロを!
お風呂のシーンを越えるシーンを!!
舞台は
>>49に反応したのかしないのか、変わってサラシとカラスヒッキーの元へ。
「アア・・・ナンデコンナコトニ…」
木の枝に止まり羽をすぼめて嘆くカラス、ヒッキー。
「ねぇ!何やってんの?先に行っちゃうよ!!ねぇ!」
と少しばかり寂しくなったサラシは声をあげましたが、ヒッキーの耳には届きません。
「ニイサマ…コレカラボクハ…ドウスレバ……」
「ちょっと!聞いてるの!」
「ハァ…」
「…もう!知らない!わかってんの?あんたの主人殺しちゃうんだからね!」
サラシは荒い息で奥へ歩いていきました。
そのうちハンカックなら追ってくる、そう思ったのでしょう。
振り返り振り返り彼女は歩いていきましたが、
ハンカック…いやヒッキーは追ってきやせず、
彼女の姿はだんだん小さくなり、
魔物渦巻く森の奥へ吸いこまれ…そして見えなくなりました。
。。。しばらくして。
「ったくもおおおっ、何なのよっ、この茂みってばっ!! 歩きにくいったら、
もおっ…きゃっ!!」
うっそうと茂る下草に足を取られ転びそうになったサラシは、苛立って声を上げま
した。
「ハンカック、あんたもうちの使い魔だったら、地所の手入れくらいしときなさ
いよっ!! ほんっとに役立たずなんだからっ!!」
。。。。。。。。。
「…ちょっと、何隠れてんの? そこにいるのは判ってるんだからっ、返事しな
さいよ、ハンカックっ!!」
。。。。。。。。。
「……ハンカック?」
きょろきょろと見渡して見てもハンカックの姿はまったく見当たらず、気づいてみれば、
魔物だらけの森のド真ン中に、ひとりきり。ようやく事態を悟りかけたサラシでしたが、
時、すでに遅し。
「ふ、ふんだ。何よ何よ、いいわよ、あんたなんて最初っから当てになんかして
なかったもん。あたしにはこの機械が…」
ポケットから取り出したモニタを眺めようとしたその時。
がさがさがさがさっ!!
茂みをかき分け近づいてくる何物かの気配。
びくっとしたサラシは思わずモニタを落としてしまいました。
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
53 :
名無し物書き@推敲中?:03/07/14 18:10
保守あげ
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
あげ
続き書いてみてるんだけど、どうもうまくいかない……
とりあえず保守
57 :
名無し物書き@推敲中?:03/07/21 20:22
hosyuage
(^^)
61 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/05 16:55
hosyu
かちゅでは前スレ読めるけど、どーだろ?
作者様方ーーーがんがってくらさあーーい!!
63 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/07 18:10
前スレうpしないと書けないかもね…
>>62 それは……
あ な た た ち で す ッ ! !
65 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/10 18:13
「ナンデコンナトコロニアナガ・・・・・ウツダ・・・・・」
草で隠れていた穴に落ちてしまったヒッキー
サラシに助けを求めようとして出口を見上げます
しかし、上を見てみても茂った草が見えるだけでした
「オイテカレタ・・・・・ウ(略)」
ヒッキーはどうやって出ようかと考えました
何か道具はないかと思い、持ち物を調べてみると首吊り用のロープが
見つかりました、上手く出口の近くの枝にロープを引っかけられ
さあ出ようと思った時、サラシの悲鳴が・・・・・・
初書きなんだが、こんな感じでよろしいんでしょうか?
66 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/10 22:27
67 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/11 00:05
どんまい!っすよー>65さん
それにしてもひといないねー。
お盆中だしみんな忙しいんかな?
>65
前スレとかちゃんと読んだ? もうHTML化されてるはずなんだが。
ヒッキーは今、ハンカックの中の人になってるから、穴に落ちるわきゃねーと思ってしまった。
いやいや、リアリティ追求すると穴に落ちるってありかも。
ヒッキーはねこだったことはあるけど、鳥になるのははじめてだし、
単に飛び方がうまくできないか、あるいは飛ぶという発想自体が
まだない、のかも。
70 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/13 11:32
あげ
71 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/13 14:11
まあ、65には過去ログ読んで勉強してもらおう
72 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/15 04:34
機体揚げ
絹を裂く女の悲鳴、とゆうか、サラシの悲鳴が森に響き渡りました。
そりゃそうだよね、だって目の前に現れたのは、
全 裸 に 赤 い 靴 だ け は い た 少 年 。
そりゃまあ、「やだなにこのひと、変態ッ?!」かと思うよね。
でも、中身はハンカックなんだな、これが。
非常事態に際して知ってる主筋に出会ったヒッキー体のハンカックは、パニック
になってたから、サラシ見っけて助けてくれと駆け寄ってしまったわけです。
小さくっても魔女だし、ご主人様のお身内だし。
「いっ、いやあああっ!! こないでよ、へんたいーーーーっ!!」
と、相手が叫んでいるのにも気付かず、まっしぐらにサラシの元へ駆け寄って、
その腕をがっちりと掴んで引き寄せちゃった、と。
「サッ、サラシさまあっ!! よかった、遭えて!!」
もうね、瞳うるうる、すがりつくような目の、美少年姿で、言うわけですよ。
「これはどういうことなんでしょうっ?! いったいどうしたらいいのかっ・・・」
間近に見ると十分インパクトのあるヒッキーの美貌、おませなサラシとしては、
相手が変態でも、恐怖の影でほんのちこっとときめいたりもしたりして。
微妙にボーイミーツガール的なんですが、でも下半身丸見え、この映倫を
軽く超越した出会いがこの先どうなることやら、と読者が心配するまでもなく、
それをぶち壊すために来る第三者は、という、サラシちゃんファンの絶叫に
応えるべく現れたのは・・・
穴にあった首吊り縄で脱出をはかろうと手を伸ばし、やにわに、
「ア・・・ナンダ、ボクハイマ、トリノカッコウナンダ、ジャア、トベルンジャ・・・」
と、かなり遅まきながら気付いた、やや天然がかったハンカック体のヒッキー。
何度かはばたくのに失敗したものの、なんとか初飛行に成功、無事穴を
脱出して、悲鳴のしたほうへ飛んでったわけです。
そこには、アブナイ格好で、まだおさない女の子の手をむんずと捕まえて
何やら必死で訴えてる自分の姿が。
よくわかんないけど、こいつが僕の身体を盗ったんだな!
し、しかも、その身体を使ってこんな、卑劣なことを?!
(・・・いやあの、ヒッキー?それ誤解だってば。とかゆっても、本人てんぱってる
から、ムダ。)
誤解したハンカック体ヒッキー、空中から急降下して、自分の頭をつつきます。
「コイツメ!! ソノコカラ、ハナレロ!! 」
「うわあっ?! な、なんだ? わっ、わたしィィィ???!!!」
ヒッキー体ハンカック、裏返った声で叫んで、ますますサラシに密着。
「いっ、いやああっ!! お嫁にいけなくなっちゃうううううーーーっ!!」
意外と古風なのね、サラシちゃん。まあ、相手丸出し状態だし、おませでも
免疫ないもんね・・・
「ヤット、ニンゲンニ モドレタノニ、ヨクモ コンナコトヲ!! サッサト モトニ モドセ、クソッ!!」
ガッ、ガッ、ガッ。
嘴で攻撃しつつも、なにせ相手は自分自身、いまいち本気になれないヒッキー。
頭を庇いつつサラシにしがみつくハンカック。悲鳴を上げてヒッキー体ハンカックを押し
のけようとしつつも、興奮状態のドキドキを、うっかり、妙な方向に横滑りさせそう
になってゆくサラシ。
な、何? なんなの? いやっ、あたしはあの方が好きなのよ、だから
アゲアラーシに仕返ししにっ・・・こ、こんな変態なんてっ・・・てっ・・・
…でも…もちろんあたし好みのオトナのシブさはないけど、
この変態ったら、よく見ると、けっこう…いい男?
男の子にサマ付けで呼ばれるのって、なんかちょっといい、かも・・・
もしかしてこのひと、前からあたしのことを?でもって、ストーカー、だとか?
あん、…あたしったら、罪な女?
でもお、口説きに来るなら、せめてパンツはいてきてくれなきゃ…
ってゆうか、なんで赤い靴?
などと考えかけて、ぶぶん、と首を振りもがくサラシ。
「あいたっ! いたい、やめっ・・・!! サラシさまあっ、助けてくださいっ!!」
「やだったら! 放して、放せってばあ!!」
でもまあ、その微妙なオトメのときめき?も、視線が、ヒッキーの下腹部に揺れる
初々しいきのこを偶然捉えた瞬間に、あえなく玉砕。
やだっ、なに考えてんの、もうっ!! 変態なのよ、こいつはっ!!
どがッ!!
学校の護身術講座で習った必殺の一撃が、ヒッキー体ハンカックの急所を一撃!!
「・・・ウッ??!!!!」
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
77 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/17 00:05
|´-`).。oO(約1年ぶりに見にきたのに、今でもサラシが出ててうれしい…書き手サンガンガレ…
あぼーん
80 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/19 07:42
続きは・・・?
81 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/22 16:57
ドサリ。
鈍い音を立てて湿った土の上にたおれこんだ少年ハンカックを
サラシとカラスヒッキーが青ざめた表情で覗きこみました。
「やっちゃった…どうしようハンカック…」
顔を見合わせる二人。サラシの表情には怯えも見えました。
その幼女の表情にカラスヒッキーは萌え…いやときめきを一瞬感じさえもしましたが、
今はそれどころではありません。彼は深く途方にくれていました。
82 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/23 17:18
>>78 読み手側に回っているようだが、書け。
いやお願いだから書いてください。
>>82 できそうだったら名無しに戻って書いてみます。
てかとりあえず全部読まないと話の流れがわかんねw
|´-`).。oO(あの頃はまだ浪人生だったんだなぁ…ナツカシイ)
スレ汚しスマソ
84 :
名無し物書き@推敲中?:03/09/04 08:42
〃∩ ∧_∧
⊂⌒( ´・ω・)
`ヽ_っ⌒/⌒c
⌒ ⌒
続きまだかな〜。
85 :
名無し物書き@推敲中:03/09/04 11:35
とりあえず、サラシは全裸に赤ブーツの少年が息をしていることを確認すると、ほっと一安心。
そして、少年の様子を観察しました。この顔、誰かに似ているような・・・
「ねえハンカック、こいつに見覚えない?」
しかしカラスヒッキーにはサラシの言葉など、耳には入りませんでした。
(イマノデオムコニイケナクナッチャッタラドウシヨウ・・・イッショウカラスノママデイルシカナイ)
もし彼が今、人間の姿をしていればきっと顔面蒼白だったに違いありません。
第二王子であるヒッキーにとって、お婿に行けるかどうかというのは死活問題でした。
「そうだわ!」
突然サラシが大声で叫んだので、カラスヒッキーは驚いて我にかえりました。
「この顔、マジレスにそっくり・・・てことはコイツはマジレスの弟?」
(ギクッ)
兄は女装、弟は全裸にブーツだなんて、変態趣味は血筋なのかしら?
ああ、そんなことを考えている場合ではないわ。
マジレスはあたしにいつもいじめられていた仕返しに、弟を使ってあたしを・・・
きっとそうよ。いや、そうに違いないわ。
「マジレス、覚悟しなさい!」
(ヒエッ!!)
額に青筋を浮かべ、こぶしを握り締めてブルブルと震えるサラシを見て、カラスヒッキーは一目散に逃げ出しました。
「あっ、待ちなさいハンカック!!」
86 :
なんとかしてヒッキーとサラシをくっつけたい気分:03/09/05 21:47
サラシの伸ばした手は宙を掻き、カラスヒッキーはあっという間に森の闇に吸いこまれていきました。
「・・・・・・いいわよ!あんたがいなくたってねぇ!
アゲアラーシの一人や二人くらい、簡単にけっちょんけちょんのぼっこぼこに・・・・・・」
サラシは闇にむかって吐き捨て、その自分のセリフでようやく忘れかけていた目的を思い出しました。
こうしてはいられない。一刻も早くアゲアラーシの息の音を止めに行かねば。
そして…サラシは腰のポーチにしまった惚れ薬のポットの感触を確かめ、笑みを浮かべました。
その表情にどこか寂しさがあることを、見たものはいませんでしたが。
「あんたは捕虜だからねっ」
少年ハンカックを背負うようにひきずりながら、彼女は座標の地点へと足を進め始めました。
ハンカックの赤いブーツのつま先が、地面に長い二本の線を彫っていきます。
彼女の頬は、涙で濡れていました。
87 :
名無し物書き@推敲中?:03/09/07 16:52
同刻。
闇を数度旋回すると、竜が静かに開けた地面に降り立ちました。
その竜の背中を滑り降りるのは一人の大柄な騎士と、少女が一人…二人。
ご存知マジレス一行です。
すぐ近くで立ち上る白い煙が見えます。
サーバはdjの首につながる皮紐を幹に手馴れた手つきでくくりつけると、
「オマエモナー」
djはおとなしく羽をすぼめて休み始めました。
こうして見ると、確かにかわいい…のですが。
ニチャーヌとしてはdjに対しての怯えはまだ消えずにいました。
と。
近くの茂みの奥から人の声が聞こえます。
「誰か…いる?」
マジレスはそっと茂みの方へと歩いていきました。
「どうなさったの?」
と、ニチャーヌも続きます。
「…たは変態…すわ!…そんなに鞭がお好き…」
茂みからそっと覗いたマジレスの表情が凍り付きました。
細身で美人のあのゾヌー姫がいつぞやの賢者の尻を踏みつけ鞭打って蝋燭もって…
いやとにかく彼はプレイ中…いや儀式中にでくわしてしまったのです。
(ゾゾゾゾヌ姫!なんて趣味をお持ちで…いや、じゃなくて何してるんだ!ハァハァ)
「ねぇ、どうなさったの?何か見える?」
ニチャーヌがそっと後ろから覗きこもうとしたのを、すんでのところでマジレスが止めました。
「何でも!何でもな…ありませんの!私の勘違いだったみたい!」
88 :
名無し物書き@推敲中?:03/09/08 08:15
わあー! 待ちに待った続きだぁ♪ 作者様がたありがと&がんがってぇ!
89 :
名無し物書き@推敲中?:03/09/12 19:45
ほしゅ
90 :
名無し物書き@推敲中?:03/09/19 01:42
hosyu
91 :
名無し物書き@推敲中?:03/09/20 17:06
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ このスレは.ほっしゅほっしゅが ┃
┃ はりきって.保守しております。 ┃
┃ ┃
┃ o ,,,,.,.,,, 。 o ┃
┃ 。 ミ・д・ミ <ほっしゅほっしゅ ┃
┃ o "''''''" 。 ┃
┃ ┃
┃ --NOW HOSSYING-- ┃
┃ ┃
┃ 無表情ですが何ら問題はありません。 . ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
92 :
名無し物書き@推敲中?:03/09/20 17:18
hosyu
93 :
名無し物書き@推敲中:03/09/23 09:43
3人はおなかがすいていたので、食事にすることにしました。
食べ物はサーバが周囲の鳥や獣を射落としたので、それを焼いて食べることにしました。
やがて、食事が終わると満腹感からか、マジレスはうとうとと居眠りを始めました。
「あら、マジレス姫はお眠りになっているわ。起こさないように気をつけなきゃ。」
「ええ、そうですね。」
二人はなるべく小声で話すようにしました。
「姫様、女官のスレーはもちろんご存知ですよね」
スレーの名をサーバの口から聞いた途端、ニチャーヌ姫の胸には懐かしさがこみ上げてきました。
「ええ・・・もちろんですわ!スレーは今頃どうしているのかしら。
きっと私のことを心配しているでしょうね。」
「実は、この間私が久しぶりに国に戻りましたところ、スレーは姫様の誕生日に集まられた客人たちを率い、
姫様の救出に向かっているという話を聞きました。
それで私もこうして来たのですが、スレーがどこにるのか手がかりすらつかめないのです。」
「まあ!!スレーに早く会いたいわ!ところで、あなたはスレーとは?」
サーバはどう答えたら良いのか迷いました。
「その・・・スレーとは古い友人でして」
「そうでしたの。スレーも良いお友達を持ったものね」
94 :
名無し物書き@推敲中:03/09/27 09:11
その頃、カラスヒッキーは森の中の高い木の枝にとまってため息をついていました。
(アノ、サラシトカッテ イウコ、キット ボクノコト ヘンタイダトオモッタヨナ・・・アノコ、フツウノ カオハ カワイイノニ オコルト マジデ コワカッタ!!
デモ、ドウシテ ニイサンノコト シッテタンダロウ?モシカシタラ ニイサンノ イバショモ シッテルカモ。デモ キクノモ コワイシ・・・)
そうしてまた大きなため息をつくのでした。
彼はふと、自分の足を見ました。ない!
そう。自分の分身といっても過言ではない赤いブーツを履いていないのに気がつきました。
このブーツはヒッキーが生まれたときに父王が特注で作らせただけあって、
ヒッキーもまるで宝物のように大切にしていたのです。
「アノブーツ・・・ソウダ!アノ カラスガ ボクノ カラダト イッショニ ヌスミヤガッタンダ。イッコクモ ハヤク トリカエサナイト!!」
カラスヒッキーは元の場所に引き返すことをやっと決意しました。
引き返して自分の身体とブーツを取り戻してサラシに兄の居場所をきいてみよう、
逃げてばかりじゃいけないんだ、そう自分に言い聞かせていました。
95 :
名無し物書き@推敲中?:03/09/27 12:21
イイ! 最近のヒッキー、すごくイメージアップしてる?!
毎日チェックしてるんで、続きあるとすごく!!!嬉しいです。
作者様ありがとーー、がんばってねーー!
なにせスレーさんとサーバの成り行きも気になるし、気を失って妖精王子に
お姫様ダッコされてるはずのアゲアラーシもどうなったことか・・・
男性読者には、次のサービスカット、つうか、ハアハアシーン(wが
いつになるのか、気になってるのかな?(w
個人的にはアゲアラーシが記憶喪失になってて、自分を助けてくれたらしき
妖精王子に一目惚れ?とか、それを知ってショック状態のドキューソを
ここぞとばかりに小悪魔魔女が誘惑して・・・のアブナイシーンなんか、
あったらハアハアかな、とか思ったり(w あとスレーさんとサーバがやっと
再会して、その夜懐かしく語り合ううちに、おっとっと、なシーン、とか?
うう。続き読みたいなあー。
96 :
名無し物書き@推敲中?:03/09/27 18:16
冨樫夫妻が主人公のスレかと思った
97 :
名無し物書き@推敲中?:03/10/04 00:52
hosyu
98 :
名無し物書き@推敲中:03/10/08 11:57
その頃、ガイ・シュッツ妖精王子はアゲアラーシが回復するのを待っていました。
「さすがの偽AA花でも効果がないのか・・・」
あきらめかけたその時でした。
アゲアラーシの指先がピクリ、と動いたのです。
そして彼女は、ゆっくりと目を開きました。
「気がついたか、アゲアラーシ」
しかし、彼女はこの問いかけに答えようとせず、
キョトンとした様子で辺りを見回していました。
やがて、おもむろに口を開きました。
「あの・・・アゲアラーシって誰?」
その時、奥の茂みの中からカシャ、という小さな音がしたのに、
二人はまったく気づきませんでした。
99 :
名無し物書き@推敲中:03/10/19 11:38
茂みの中には、それはそれは美しい魔女の姿がありました。
魔女は小さな機械をもち、ピッ、ピッと慣れた手つきで操作していました。
「ふふ・・・これでいいわ。それにしてもアゲアラーシを墜落させた後、様子を
確認しに来て良かったわ。多少の誤算はあったけど、このほうが好都合かもしれないし。
だけど、あの男は魔族では見かけない顔だけど誰なのかしら?まあ、この問題は後回しでよくってよ。
今はとりあえず、ドキューソーのところへ行かなくちゃ。
・・・ドキューソー、このミス魔族である私を忘れて、他の女の独占権を獲得するなんて
100万年早くってよ!」
そう心の中でつぶやき、魔女はその場を去っていきました。
sage
101 :
名無し物書き@推敲中?:03/10/19 18:49
通りすがりの感想
前スレのドキューソの独占権のとこ(ミリオネアのパロのとこ)は秀逸ですね
お邪魔スマソ
102 :
名無し物書き@推敲中?:03/10/20 19:00
横恋慕のミス魔族ちゃん、ルパン3世の峰不二子並みにあくまでも
どこまでも自己中心主義のお色気満載悪女?
103 :
名無し物書き@推敲中?:03/10/21 21:13
「っくしょいっ!」
鼻水涎その他もろもろを撒き散らしドキューソは大きなくしゃみをしました。
目の前には赤ら顔でいびきをかくアゲアラーシの父や弟が転がっています。
「さすがにちょっと飲みすぎたな」
彼は鼻をこすって立ち上がり、静かにドアを閉めてアゲアラーシ宅を後にしました。
外の空気はここちよく、彼の髭と髪をなぜていきます。
ふと彼は自分が人知れずにやけている事に気付き、口を引き締めました。
彼の長いコートにはたくさんの安物の婚約指輪が入っています。
これから出会う数多の女性にプレゼントする予定の指輪。
彼にはもう、必要の無い物でした。
アゲアラーシにはこんな安物でなく、世界で一番の指輪をプレゼントしよう。
ポケットの裏地ごとひっぱりだし指輪を地面に撒き散らしながらドキューソは考えました。
そうこうしているうちに、また彼の口元がにやけていきます。
そこに普段の彼の面影はありませんでした。
鼻歌交じりに足を弾ませ、色男は夜の森へと消えていきました。
104 :
名無し物書き@推敲中?:03/10/29 14:00
めでたしめでたし
105 :
名無し物書き@推敲中:03/11/02 14:12
突然、夜の森に電子音が鳴り響きました。
ドキューソーの携帯です。彼もかっこつけて携帯を持っていたのです。
「おっ、メールだ。ひょっとしてアゲアラーシからか?」
慌ててメールをチェックすると、差出人不明のメールが2通届いていました。
「ふふ、アゲアラーシの奴、照れくさいからわざわざ差出人不明にしたのか。
かわいいヤツだ、まったく」
彼はメールの本文を表示させた、はずでした。
しかしそのメールには1文字も書いてありませんでした。
「おかしいな・・・あっ、添付ファイルを見ろってことか」
彼は、はやる気持ちを抑えながら添付ファイルを開きました。
「ぬゎ、ぬゎに〜!!」
ドキューソーの絶叫が夜の森にこだましました。
106 :
名無し物書き@推敲中:03/11/03 12:42
添付ファイルは、アゲアラーシが見知らぬ男の膝で、
すやすやと眠っている写真でした。
「ど、どうして・・・俺が独占権を獲得したはずなのに・・・」
ドキューソーは大量に酒を飲んだのに加え、あまりにも大きなショックを受けたため
思考力が著しく低下していました。
だから、アゲアラーシがケガをして介抱してもらっているなどとはまったく考えませんでした。
「そうか・・・この男は魔族ではないな。ふっ、俺も思えば馬鹿なことをしたものだ。
独占権さえ獲得すればアゲアラーシが自分のものになるとばかり思っていた。それが、こんな・・・」
ドキューソーは携帯を地面にたたきつけようとした瞬間、あることを思い出しました。
「そうだ!もう一通メールがあった。だが見るのも恐ろしいような・・・
しかしこれを見なければならないような気がする。見てみよう。」
ドキューソーは最後の勇気をふりしぼって、もう1通のめーるを開きました。
「はあっ・・・はあっ・・・何て・・・汚らわしい・・・この・・・けだもの!
はあっ・・・はあっ・・・ああ・・・ん・・・ま、まだです・・・の・・・?」
「んま・・・まだじゃ・・・っ、まだじゃ・・・っ、ん女王様ァ・・・っ」
ゾヌー姫は紅潮した頬に汗を散らしながらも、求められるがままにホソロ爺を激しく
責め抜いていましたが、いつの間にやら立場が逆転しているような感覚に襲われ始めていました。
黒く光る魔法のピンヒールでホソロ爺の貧相な尻を強く踏みにじるたびに、
何故だか歓喜に打ち震えるその身体が逞しい力を帯び、
逆にゾヌー姫を足の下から突き上げるように、どくん、どくんと脈動するのを感じるのでした。
(はあっ・・・はあっ・・・いけない・・・っ、このままではわたくし、先に・・・っ)
と、その時でした。
「一体何事です!」
「は、はわっ、サ、サーバ殿待って!イマイイトコ・・・じゃなくて、わあ!」
突然背後の茂みがざわめいたかと思うと、
見知らぬ騎士と、何故かその背中にしがみつくような格好でぶら下がったマジレス姫、
そしてさらにその背後からおずおずと顔を出したニチャーヌ姫の姿が、ゾヌー姫の目に飛び込んできたのでした。
「あ。」
「いや・・・!」
(・・・見られてしまった!)
プレイ、いや、禁断の儀式の中での忘我の姿を垣間見られたことにより、
ゾヌー姫は突如襲った激しい羞恥に身を強張らせてしまいました。
反射的にさっとピンヒールの素足を引き戻そうとしましたが、不意に下から伸びた力強い手に
がしりと掴まれてしまいました。
「今じゃ・・・!お、おお・・・っ、くる・・・!来る・・・!」
「や・・・だめっ・・・今は・・・みんな見て・・・ま・・・待って!待って!
ああ・・・っあっああ・・・!」
「男のロマ━━━━━━ン!!」
「ああ───────!!」
「う、うわっ!」「これは・・・!」「何ですの?!」
呆気にとられたマジレス一行の目の前一杯に、ぼわんと大きな桃色の煙が立ちのぼったかと思うと、
中から以前の貧相な姿はどこへやら、背が高く、とても老人とは思えない程に精悍な体つきをしたホソロ爺が、
大魔道士らしく紫色のローブを身にまとい、半ば気死したゾヌー姫をお姫様抱っこしながら
誇らしげに出てきたのでした。
「わーい♪オトタマ、ご主人様がターボ全開、完全復活されたわあ」
「よかったでごじゃる。」
キタキタキタキターーーーーーー
110 :
名無し物書き@推敲中?:03/11/17 12:51
面白いからage
「はあ・・・今日は一日中歩きづめだった上に、色々(前スレ参照)あって心身共にヘトヘトなのに、
結局夜も強行軍か・・・。
そりゃぁヒッキー姫のことは心配だけど、これじゃあ身体がもたないよ・・・。」
チュボー王子は皆の後に続いて茂みをかき分けながら、ため息をつきました。
先程の決死の告白(前スレ
>>537-538あたり参照)、そしてその後の
華々しい玉砕(前スレ
>>547-550あたり参照)の際の痛手を生々しく引きずっていた為か、
スレーはその後も何事もなかったかのように変わらぬ態度で接してくれていましたが、
何となく今はまだ傍には居ずらいように思えて、一行についていくペースも遅れ気味でした。
『頑張って。あなたならきっと立派な大人になれますわ・・・きっと・・・』
彼女の言葉を思い出し、チュボー王子はもう一度ため息をつきました。
目元は泣きはらしたせいで、うっすらと赤くなっています。
「ああ・・・どうしてボクはこのたった今、釣り鐘・・・いや、
スレーさんにふさわしい立派な大人じゃないんだろうか。」
「藁 藁 藁 藁」
「情けないトコロばかり見せちゃうし・・・頼りないし・・・ニキビあるし・・・」
「反省汁! 反省汁! 反省汁!」
「ボクは・・・」
「キタキタキタキタ─────!」
「・・・何だかやけに獣達の声がうるさいなあ。・・・あれ?」
チュボー王子の足がはたと止まりました。
「ス、スレーさん?」
オタオタしながら辺りを見回しました。誰もいません。
・・・・・・
「は、ははぐれちゃいました──────?!」
チュボーガンガレ
心細さに早くも涙目&膝がガクブル状態になりかけていたチュボー王子は、
どこからともなく投げかけられた励ましの言葉に、ちょっぴり勇気づけられますた。
「そ、そうだYo!こんなことでパニくるようじゃダメなんだ!
このままじゃいけない!ボクはもっと強くならなきゃ!」
そう言うと、チュボー王子はきっと顔を上げました。
ニキビ盛りではありましたが、元々国ではりりしい少年(前スレ
>>7参照)との聞こえ高い王子なのです。
そうしていると気品どころか、ある種の威厳すら漂うようにも見受けられました。
この度のニチャーヌ姫救出行の中での様々な体験は、
坊ちゃん育ちのチュボー王子の中の「何か」を、確実に変えつつあるようでした。
(そうだよ、ボクは早く立派な大人になるために、もっともっと強くならなくちゃいけないんだ!
そう、逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ!逃げちゃだめだ!)
↑
死語
藁 藁 藁 藁 藁 藁
逃げちゃだめだ
反省汁! 反省汁! 反省汁! 反省汁!
「藁 藁 藁 藁 藁 藁 藁 藁 藁 藁 藁 藁 藁 藁 藁」
「反省汁! 反省汁! 反省汁! 反省汁! 反省汁! 反省汁!」
「コルア♪コルア♪コルア♪コルア♪コルア♪コルア♪コルア♪コルア♪コルア♪コルア♪コルア♪コルア♪」
「キタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタアアア──────!」
「アヒャ─ヒャッヒャッア──────ヒャヒャヒャヒャッヒャッヒャア!」
「藁 藁 藁 藁 藁 藁 藁 藁 藁 藁 藁 藁 藁 藁 藁」
「反省汁! 反省汁! 反省汁! 反省汁! 反省汁! 反省汁! 」
「コルア♪コルア♪コルア♪コルア♪コルア♪コルア♪コルア♪コルア♪コルア♪コルア♪コルア♪コルア♪」
「キタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタアアア───!」
「アヒャ─ヒャッヒャッア──────ヒャヒャヒャヒャッヒャッヒャア!」
「藁 藁 藁 藁 藁 藁 藁 藁 藁 藁 藁 藁 藁 藁 藁」
「反省汁! 反省汁! 反省汁! 反省汁! 反省汁! 反省汁!」
「コルア♪コルア♪コルア♪コルア♪コルア♪コルア♪コルア♪コルア♪コルア♪コルア♪コルア♪コルア♪」
「キタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタアアア───!」
「アヒャ─ヒャッヒャア──────ヒャヒャヒャヒャッヒャッヒャア!」
「藁 藁 藁 藁 藁 藁 藁 藁 藁 藁 藁 藁 藁 藁 藁」
「反省汁! 反省汁! 反省汁! 反省汁! 反省汁! 反省汁!」
「コルア♪コルア♪コルア♪コルア♪コルア♪コルア♪コルア♪コルア♪コルア♪コルア♪コルア♪コルア♪」
「キタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタアアア───!」
「アヒャ─ヒャッヒャッア──────ヒャヒャヒャヒャッヒャッヒャア!」
「藁 藁 藁 藁 藁 藁 藁 藁 藁 藁 藁 藁 藁 藁 藁」
「反省汁! 反省汁! 反省汁! 反省汁! 反省汁! 反省汁!」
「コルア♪コルア♪コルア♪コルア♪コルア♪コルア♪コルア♪コルア♪コルア♪コルア♪コルア♪コルア♪」
「キタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタ───!」
「アヒャ─ヒャッヒャッア──────ヒャヒャヒャヒャッヒャッヒャア!」
「わ、わあああああああ───ん!ススススレ───さああああああんっ!」
まだまだ修行は始まったばかりの、チュボー王子14才なのであった。
ぼ よ ──── ん
「あ痛!」
「きゃあ!」
どれくらい駆け続けたのでしょうか、チュボー王子は茂みの中にあった柔らかい「何か」に
足をとられて、その場にもんどりうって倒れ込んでしまいました。
「ひいっ・・・ま、まさか、モンスター?!・・・?・・・!・・・!!!!!!?!!」
ぶ っ
ビビりながらも何とか身体を起こして後ろを振り返ったチュボー王子は、
目の前の光景に思わず鼻血をふき出してしまいました。
何とそこにはスカートをまくり上げ、見るからにプリプリと柔らかそうな、白くて丸い
ヒップをむき出しにしたまま前のめりに突っ伏して倒れ込んでいる、
一人の少女の姿があったのです。
どうやら状況から、用足ししている場面に出くわしてしまったようなのでした。
(う、うわ─!!うわ─!!うわ─!!な、な生ケツ──!!ハァッハァッ)
「う、うーん。」
少女の苦しそうな呻き声に思わずお尻に釘付けになってしまっていたチュボー王子は、
ハッと我に返りました。
「い、いけない!」
慌てて少女に駆け寄って、そろそろと名残惜しそうにスカートの裾を直してやったチュボー王子は、
そっと抱き起こしたその小柄な少女の顔を見て、はっと息をのみました。
(か・・・可愛い・・・っっ)
チュボー王子とそう年は変わらないであろう、
まだあどけなさの残る美少女は着ている物こそ粗末でしたが、
その可憐さといい、小さな華奢な身体つきといい(デモオパーイハ、プリプリダヨー)、
ただならぬ身の上であるように見受けられました。
「んん・・・。」
と、その時、長いまつ毛がピクピクと動いたかと思うと、ぱっちりと少女の目が開きました。
「だ、大丈夫ですか?!(何てつぶらな瞳!吸い込まれそうだYOー!)」
「あ・・・」
チュボー王子の問いかけに、少女は少し怯えたようにその顔を見上げましたが、
次にスカートの裾が直されているのを見ると、ポッと頬を赤らめました。
チュボー王子も思わず真っ赤になりました。
「す、すすみません!そ、そんな失礼するつもりじゃなかったんです!
ボ、ボクは南の国の王子、チュボーと申します!決して怪しい者ではありません!」
「王子様・・・?」
少女は相手が魔物でないと分かると、ほっとした様子になりました。
そしてチュボー王子の手を借りて身体を起こすと、改めて丁寧なお辞儀をして返しました。
「わたくしはボンヌ国の王女、アボンヌと申します。(大きい方をしていなくてよかったわ)」
122 :
名無し物書き@推敲中?:03/11/21 16:53
チュボーとアボンヌッ?!ハァハァage!
チュボー王子、ケツ以外の部分にも注目せねばイカン
いけないと思いつつも、スレタイに惹かれてこのスレ読みました。
前スレから全部読んだんですが、マジでハマりました。
そのうち参加してみたいと思ってみたり。
そしてショタなマジレスに激しく萌え。
「そうなんですか・・・じゃあ他の姫君達も、この森の中で散り散りに・・・。
(うわ〜それじゃあ救出行は、ますます前途多難になりそうだなあ)」
「はい。」
アボンヌ姫は、辛そうに目を伏せました。
チュボー王子とアボンヌ姫は、歩きながらこれまでのいきさつを語り合っていました。
チュボー王子は、魔女アゲアラーシにさらわれたニチャーヌ姫救出隊に
自ら名乗りを上げたこと、途中森の中で、同じくさらわれた娘の為に、
自ら救出に乗り出してきていたアボンヌ姫の母、キボンヌ女王と合流したこと、
そしてその他色々ありましたが、つい先程不覚にも、一人そこからはぐれてしまったことを。
アボンヌ姫は、他の三人の姫君と共に隙を見て、
魔女の許から逃げ出したまではよかったけれど、その途中一人はぐれてしまい、
途方に暮れていたところを、同じく道に迷っていたらしいアゲアラーシの一族である
魔女娘(注・サラシ)と行き会い、共にこの森の古い主である妖精族の王子、ガイ・シュッツに保護され、
彼の持ち物であるらしい古い庵に導かれたこと、
しかし程なくガイ・シュッツは何処かへと去ってしまい、
共にいた魔女娘も、こちらが疲れ果てて眠っているうちに姿を消してしまって、
またもや一人ぼっちになってしまったことを話したのでした。
「ガイ・シュッツ?」
「ご存知ですの?」
妖精王子の名を聞いた途端、チュボー王子のこめかみ辺りがぴくくと引きつるのを、
アボンヌ姫は不思議そうに見つめました。
「い、いえまあ、知ってるというか・・・いえ、知っているかといわれれば知っているんですけど・・・」
『またあいつかYO!』
思わずそう叫びそうになるのを、チュボー王子は何とかこらえました。
(く、くっそー!あの神出鬼没のキザ王子め!大人のスレーさんだけでなく、
こんなローティーンの姫にまでちょっかい出す気なのか?!
しかもスレーさんには、ケ、ケコーンまで持ちかけているクセに・・・ゆ、ゆるせん!
男の風上にも置けないヤシ!)
一人燃料投下でごごごと怒りのオーラを上げるチュボー王子の隣で、
アボンヌ姫はそっと涙をぬぐいました。
「ああ・・・それにしてもキボンヌかあさま、わたくしの為に、
わざわざ自らこの魔の森まで・・・うれしいけれど、とても心配。」
その言葉にチュボー王子ははっと我に返ると、慌ててなぐさめにかかりました。
「だ、大丈夫ですよっ、女王はとてもお強いし、救出隊の中にはとても頼りになるヒトが
いますし・・・っ」
(・・・う、うーん、見れば見るほど、何て可愛らしいヒトなんだ!
アボンヌ姫の絵姿だけは見たことがなかったけれど、やっぱりキボンヌ女王に
よく似てるなあ・・・いや、それ以上に可憐で・・・あどけなくて・・・プリプリシテテ・・・ハアハア)
今、この時でも胸の奥は女官スレーの面影に悲しく締めつけられてはいましたが、
それでも別のどこかしらがついつい騒いでしまうのを止められない、チュボー王子14才なのでした。
オマエモナー
「あ、ここですわ。」
「え?」
アボンヌ姫の指さした通り、茂みを分け出たすぐ目の前に、
ずいぶんと古びた様子の小屋が一軒現れました。
と、途端に超重い現実問題が、チュボー王子の肩にのしかかってきたのでした。
(ど、どうしよう・・・このままこの小屋の中で救出隊を待つにしても、
もし先に魔女の仲間が戻ってきたとしたらすごい嫌だし・・・イヤドコロジャナイ。
かと言って、このまま夜の森の中にいるのはもっと恐いし・・・
ああああ、こんな時に、スレーさんが居てくれたら・・・)
イタタタタ・・・と心労に胃を押さえたチュボー王子は、そこでハッと我に返りました。
「どうなさいまして?」
すぐ傍で、アボンヌ姫のあどけない可憐な顔が、心細げにこちらを見上げています。
ど き ん 。
チュボー王子はぶるると頭を振りました。
『しっかりなさって下さい!』
どこからか、スレーの叱咤する声が聞こえたような気がします。
(そうだっ!こんな時に、ボクがしっかりしないでどうするんだっ!姫を守って差し上げねば!)
チュボー王子は気を取り直して、アボンヌ姫に向き直りました。
「こ、この小屋のどこかに、隠れられそうな所はありませんか?」
「隠れられそうなところ?」
「はい。幼い頃、母上に聞いた話を思い出したんです。
確か『グーリムどうわ』とか。
むかし昔、あるところにいた七人の山羊ひげの小男達が敵に襲われた際、
そのようにして難を逃れたとか。
あればそこで魔女の仲間を避けて、せめてガイ・シュッツさんが帰ってくるのを
待つことが出来ると思うんです。」
チュボー王子は、そこで頬を赤らめてうつむきました。
「ほ、本当は、一刻も早くキボンヌ女王様の所までお連れしたいのですが・・・
ボ、ボクの剣の腕前では、あなたを連れてこのまま危ない夜の森を
進むことなんてとても・・・ムリデス、スミマセン(´・ω・`)」
(これが、今のボクの精一杯。本当は、あんなイケすかない妖精王子の助けをアテにするのなんて、
プライドズタズタ、死んでもヤダYO!
だけどこの際大事なことは、そんなことじゃないんだ・・・)
アボンヌ姫は、仔鹿のようなつぶらな瞳を向けたまま、じっとチュボー王子の話を聞いていましたが、
やがてうつむいた王子を見て、にっこりと微笑みかけました。
「あやまらないで下さいな。わたくし、あなたに会えてとっても良かったと思ってますのよ。
それに、隠れられそうなところなら大丈夫、さっき一人になってしまった時に色々探してみて、
ひとつそれらしいところを見つけましたの。」
魔族には、ラブナヴィゲーション等、超ハイテク探査用魔法機器が揃っていることなど露知らず、
ローティーンの二人は無邪気に並んで、小屋へと入っていくのでした。
そしてその隠れ場所というのは
もちろん超せまい!二人密着しないとイカン!
そう、アボンヌ姫が示した隠れ場所というのは、床下にもうけられた小さな貯蔵スペースのことでした。
「・・・せまいかしら。」
「い、いえ、何とか二人でも入れると思います、やってみましょう。」
ごそごそ
「きゃっ」
「う、うわっ!す、すみませんっ!
(わ、わ〜!フ、フカフカオパーイにさわっちゃったYO〜!・・・ナ、ナンカアッタカクテ、オモチミタイダ・・・ドキドキ。
そ、それにちょうど良く手のひらに収まって・・・ハアハア)」
ぶっ
「きゃっ!チュボー様、たいへん!お鼻から血が!」
「だ、だいぢょうぶですっ!フガフガ。ま、待って下さい、今、もう少し身体をずらしますから・・・」
ごそごそ
「ど、どうですか?」
「あ・・・だめ、全部、入りきれない・・・」
「そ、そうですか・・・じゃあ、もうちょっと腰を落としてみます・・・
ん・・・アボンヌ姫、少し、膝を曲げてみてもらえますか?」
ごそごそ
「んん・・・」
「ど、どうですか?」
「少し・・・きついけれど・・・前よりいいですわ。」
「さ。それじゃフタをしめますわよ、えい。」
「はうっ・・・!そ、それは取っ手じゃないですYo〜〜!」
134 :
名無し物書き@推敲中?:03/11/24 19:08
あげ〜
バタン
戸を閉めると同時に2人は暗闇に包まれました。
チュボーの頭あたりに暖かいものが触れます。
(こ、これなんだろう…胸?顔?尻?それとも…ハァハァ)
目の慣れてきてようやくわかったのですが、それはアボンヌ王女の細い脚でした。
もみ合っているうちにあろうことか彼らは69スタイルになっていたのです。
(…ということは…??)
当然彼の目の前にはアボンヌの股間。
なんてありがたい展開だろう、
などとニキビ面をにやけさせていたチュボーは大変なことを忘れていました。
「…なにかしら、これ…?硬いものが…」
戸惑うアボンヌの声がようやく彼にその問題を思い出させました。
そうです、彼は知らぬうちにボクノキノコハビンビンデース状態で
アボンヌの顔に押し付ける体制になっていたのです。
(これはこれでハァハァ…いや、そうじゃじゃなくて……ドウシヨウ…)
136 :
名無し物書き@推敲中?:03/12/01 21:46
思春期age(・∀・)
そしてその頃、別の場所では
疲れ果てたサラシが大木の根元で休んでいました。
横には必死に運んできた全裸の少年ハンカックが転がっています。
木々の間から覗く空は白みがかり、日の出の近さを告げていました。
心細さと空腹でアゲアラーシへの復讐など、
サラシには少しどうでもよくなってきていました。
アゲアラーシは大人で、自分は子供。
そうであるが故にどうにもならない事があることをサラシは知りつつありました。
ガイ・シュッツもドキューソも惚れ薬でも使わない限り自分を女としては見てはいないことくらい心のどこかで気付いていたのです。
それでも。
それでも惚れ薬を使うのは何かが違う。
そんな気がして、それでも使ってしまいたい気がして。
サラシは葛藤していました。
久々にまとめ。ちょと変えてみた
【ニチャーヌ一行】 コテハン大魔王のテント付近
ニチャーヌ:ヒロイン。お椀型の乳。15歳。薔薇色の唇。美人。いい匂い。
救った人とケコーン!と勝手に王が決めた。ゾヌー姫らと再会。
>>107 マジレス:16歳。黒髪で綺麗な顔。祖国はヨコレス王国。国のしきたりにより姫の格好をしているが本当は男。
無事王国に帰ったら、17歳になってから男の格好をしてニチャーヌ姫に求婚するつもりらしい。
>>107 サーバ:33歳。竜騎士にしてスレーの元恋人。人外の生物と言葉を交わすことが出来る。趣味はスポーツ全般。
王女誘拐事件を知り魔女の森へ。ニチャーヌとマジレスを保護した。
ゾヌー姫:細身で美人の16歳。祖国はAA王国。女王プレイ開眼→ミラレター!! 気絶中
>>108 ホソロ爺:魔法使い。彼の魔法で森を脱出する計画。ついにターボ全快に。
>>108 コテハン大魔王:ホソロ爺とゾヌー姫の絶妙なコンビネーションにより呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン。
>>108 ティクビ:コテハン大魔王の娘。「ティクビフラッシュ」という魔法で大人の姿になるとロケットボイソのお色気娘に。
>>108 騎竜トンドル:サーバの騎竜。「オマエモナー」
【アボンヌ姫とチュボー王子】 ガイ・シュッツの小屋の床下
アボンヌ姫:小柄で可愛くてパイパソ。祖国はボンヌ王国
ガイ・シュッツの小屋で床下にチュボーと共に隠れている。
>>135 南の国の王子(チュボー):14歳。ニキビ盛り。スレーに振られたがどうやら乗り越えたか?
カコイイ面をみせてアボンヌ姫を守ることに。床下で彼にとって嬉しい展開に
>>135
【サラシと少年ハンカック】 魔女の森
サラシ:ア・オーリーの孫。いたずら魔女っコ。マジレス姫が実は男だということを知っている。恋多き乙女。
母タターキィの目を盗んで家を抜け出したが、森で遭難。気絶した少年ハンカックを引きずって運んできた。
少年ハンカック:偽AA花のパロプンテ効果で外見はヒッキー王子、中身はハンカックに。
まだ何があったのかわかっていない。気絶しサラシに引きずってこられた。
【王女救助隊】 魔女の森
スレー:ニチャーヌ姫づきの女官。釣り鐘型の乳。29歳。エマニュエル。特技巴投げ。
ギコッシュとヒッキーを必死に探索。
キボンヌ女王:ボンヌ国君主。愛娘アボンヌ姫を救い出すため魔女の森へ。娘と同じように可憐で華奢。夫とは死別。
東の国の王子(モナール):17歳。別名、オナール。或いは、あぶれ雄。
北の国の王(イッティヨシ):33歳。現在テントでおねんね中。キボンヌ女王が気になる?
【救助隊はぐれ】 魔女の森
西の国の王子(ギコッシュ):19歳。アブギッシュでマッチョ。ツルペター…とヒッキーに夜這いしたが失敗。
ガイシュッツにアゲアラーシを襲った勘違いされてしまった上に置いてきぼりをくらった。
まだ寝ている。いいのかギコッシュ!大丈夫なのかギコッシューーーーーーー!
【アゲアラーシとガイシュッツ】 魔女の森
アゲアラーシ:この世で一番美しくないと気が済まない性分。
クイズラブオネアによって、魔族ではガイシュッツしか求愛できない強い結界がはられている。
ドキューソの愛人(
>>99)からの攻撃を受けガイ・シュッツに助けられた、が、パロプンテ効果で記憶喪失に
【ドキューソ】 魔女の森
>>106 ドキューソ:魔法使い。洋画の吹き替えのような喋り。アゲアラーシ独占権獲得。とってもいい男。変なメールキターーーー
【ドキューソの愛人】
>>99 愛人:美人。アゲアラーシを墜落させた張本人。ガイシュッツに保護された記憶喪失アゲアラーシを確認。
ドキューソを誘惑しに出かけた。
ギャー忘れてた、つけたし。スマソ
【王女救助隊】
アッゲとサッゲ:妖精の子供。おさんぽ大好きらしい。常にどっちが馬鹿か争っている。勇者たちに同行中。
子供の特権(?)を利用しスレーさんの釣鐘乳をいじりまくり
>>724
あああ、ゴメソ、ギコッシュ見つかってたんだね
見落としてた
訂正
西の国の王子(ギコッシュ):19歳。アブギッシュでマッチョ。ツルペター…とヒッキーに夜這いしたが失敗。
ガイシュッツにアゲアラーシを襲った勘違いされてしまった。寝ていた所をスレーらに発見され、再び同行。
>>44-46
【その他もろもろ】
デ・ムーパ:タターキィの父。また「クイズラブオネアー」の名司会者。ラブオネアも終了し、出る幕はしばらく無さそうだ。
タターキィ:サラシの母。とにかくサラシに恐れられている。現在魔界の夜会に夫婦で出席中。
ラブオネアーの『テレフォン』で衝撃の事実を暴露
>>711 >>722 アゲアラーシ一家:父母、兄(七三分け)、義姉(妊娠中)、弟(100歳違い:魔法琵琶ロッカー)。
【モンスター・アイテム他】
ピロユキ:藁 藁 と鳴く。実はこれは一年中生息する真ピロユキ。
他に、反省汁!と鳴く春ピロユキ、香具師!と鳴く夏ピロユキがいる。
キティ:勇者たちに一番恐れられているらしい。
ゴルァ:ゴリラの5倍の体躯を持ち、ゴルァゴルァと鳴く凶暴な怪物。
コルァ:アッゲとサッゲの不思議なオカリナ演奏によりゴラァが可愛らしく変身したもの。
AA花:森の東と南の狭間にある《昼の泉》で月一回咲く美しい花。香り高い良薬。
偽AA花:森の北と西の狭間にある《夜の泉》で月一回咲く、AA花には劣るがやっぱり美しい花。
AA花には劣るが香り高い良薬……なのだが、1/5の確率で何が起こるかわからない。
別名、『ぱろぷんて花』
>>734-735
148 :
神まとめ記念age:03/12/13 16:59
おい藻前ら、33歳はォサーンですか?
いや違う、決してそんな事はない筈だ!
考えてもみろ、33歳といえば「ファイトクラブ」演った時の
ブラッドピットより下の年齢なんだぜ?
ブラッドピットと言えばアレだ、「ジョーブラックによろしく」!
アレ演った時、香具師は33歳だった筈だぜ?
「スターウォーズ」でハリソンフォードが大抜擢された時だって、
一つ上の34歳だった筈なんだぜ?
なあ田中、俺達まだまだイケるよな!
150 :
名無し物書き@推敲中?:03/12/13 20:14
モナール「そうかなあ…」
151 :
名無し物書き@推敲中?:03/12/14 12:30
ホソロ爺 「33? ホッホッホ、まだまだ洟垂れ小僧じゃの」
てか、
>>139=神キター!もつかれ。
フォックス大佐
ミンナ ボクノコト ワスレテル・・・
154 :
名無し物書き@推敲中?:03/12/17 10:02
なんじゃここはw
>>154 前スレからじっくり読んでみな。楽しめると思うよ。
♪赤ながぐつー履ーいてたー、ぼーくのかーらーだー、
サーラシタンに連ーれられーて、いーっちゃーーったーー♪
などとゆー古臭い替え歌を、カラスヒッキーが歌うわけもなく。
>>94で自分の身体とブーツを取り戻そうと決意したヒッキーは、不慣れ
ながらも必死ではばたき、空高く舞い上がって、周囲を見回しました。
あの女の子の気配はどこだ、どこかに人影はないものか。
魔女っ子とは言え、まだまだ非力なサラシタン、中の人がハンカックになってる
ヒッキーボディを引きずっているのですから、そう遠くへ行けるわけもなく、
上空から探せばすぐに見つかる・・・
はずなのですが、パロプンテ効果でいきなりヒトからカラスになったヒッキー、
そのせいか、はたまた元からちょっと方向音痴なのか、ギコッシュ王子に襲わ
れた時同様、またしても彼は、逆方向へと進んでしまったのでした。
「ア、アレ?・・・ウワ、モシカシテ、ボク、ギャクニトンジャッタ・・・?」
来た道を戻れば、当然そこに見えてくる人影は、ヒッキーが見捨ててしまった
あのアゲアラーシと、後から来て彼女を救出した妖精王子、ですネ。
「あ……」
「気がついた、か」
「こ、ここは? 私、どうして…」
(その姿から、彼女がギコッシュ王子に激しくイクナイ!!ことをされてしまった、
と誤解している)ガイ・シュッツは、お姫さま抱っこで運んでいた(マントの下はパンツ
一丁の)アゲアラーシに向かい、努めて静かに言葉をかけました。
「…案ずるな、アゲアラーシ」
「age…?」
「…と言っても、このような目に合わされた後では無理かも知れぬが…」
「ぇ?」
(…ショックの余り事態を把握できないのだな。無理もない…)
「…まだ完全な回復は無理であろう。私が城近くまで送る」
「城…?」
自分の胸にマント越しのやわらっかいオパーイが当たっていようとも、その持ち主が今まで
さんざん森のものに迷惑をかけてきたアゲアラーシであろうとも、そこは妖精王子の名誉に
かけて、あくまでも紳士的であろうとするガイ・シュッツ、
そんな彼をまだぼおっとした目つきで見上げ、わけがわからず口ごもるアゲアラーシ、
そんなふたりの姿は、遠目に見れば、「逢瀬の後、名残を惜しむふたり」ってな風に見え
ないこともなく、ちょうどその時、
自分の胸にマント越しのやわらっかいオパーイが当たっていようとも、その持ち主が今まで
さんざん森のものに迷惑をかけてきたアゲアラーシであろうとも、そこは妖精王子の名誉に
かけて、あくまでも紳士的であろうとするガイ・シュッツ、
そんな彼をまだぼおっとした目つきで見上げ、わけがわからず口ごもるアゲアラーシ、
そんなふたりの姿は、遠目に見れば、「逢瀬の後、名残を惜しむふたり」ってな風に見え
ないこともなく、ちょうどその時、
「そ こ の ふ た り 、止 ま り な さ い ッ !!!!」
夜明け間近な魔の森に、ネズミ捕りの警官の叫び声、ならぬ、ドキューソの怒声が、
天も裂けよ!とばかりに響き渡りました。
アゲアラーシ撃墜犯の横恋慕魔女が送ったもう一通のメール「目撃ドキュソ!貴方の恋人も
浮気している!!」(ガイ・シュッツによるアゲアラーシ救出シーンの写真)を見て、ターボで
駆けつけて来たのです。
「エ? コ、コレッテ、モシカシテ・・・シュラバ、ッテヤツ? ア、ウワアーアアア?!」
嫉妬に目がくらんだドキューソは、その猛烈な風圧で地面に叩き付けられた
カラスヒッキーのことなど気づきもせずに、アゲアラーシたちの前に降り立ち
ました。
アアアアア!! ブンショウ、ダブッテルシ。ナサケナイ・・・
tudukikita───!
>>159 無問題!イイヨイイヨ-!
「アゲアラーシ!せっかく!君とわかりあえたと思ったのに!!」
ドキューソは、二人の方へ歩み寄ってきました。
広げた両手には魔力をおびて青い炎が燃えています。
そして目にも怒りの炎が灯っているのは遠くの茂みの影に叩き付けられたカラスヒッキーの目にも明らかでした。
「ウワア、コリャアヤバソウダ…」
そのさらに後ろの木の陰にから顔を覗かせた横恋慕魔女も
それを見て満足そうに笑いました。
「アゲアラーシ、知り合いか?」
色男ドキューソの話は何度か小耳に挟んでいたものの、ガイ・シュッツは彼とは初対面でした。
(助かった…)徒歩でアゲアラーシを運ぶのにガイ・シュッツは少々疲れが出てきている所だったのです。
ところが。アゲアラーシは無垢な黒い瞳でドキューソを見つめ、
「知らない…誰?」
…こういったのです。
ざぁ、と風が木々を揺らしドキューソのマントを揺らし、かけていきました。
ドキューソにはその一瞬がとてつもなく長いものに感じました。
「……しらをきる気か…アゲアラーシ。」
ドキューソは口に笑いを浮かべていいました。無論、目は笑ってはいませんでしたが。
おお、昼メロ的展開か。
まあ確かに自分が浮気性な♂は、妻や恋人のソレには異常に厳しい所が有るからな。
濡れ衣のアゲアラーシは不憫だが。
163 :
名無し物書き@推敲中?:03/12/29 17:46
続きプリーズage!!
「魔法界にその人ありと謂われた、愛と平和の魔法使い!」
「汚れなき乙女の力に拠りて、十余年にわたる魔女の戒めより解き放たれ」
「今、ここに、完・全・ふっかああああああ──────つ!!!!!」
「ぉおいたわしやヒッキー様ああ!必ずやこの爺が、お救い申し上げまするぞおお─────!!!!!」
「ヒッキー?!」
4レスを消費し、滂沱とあふれる涙を散らしながら現れた老魔導士の最後の言葉に、
マジレス王子はハッと我に返りました。
今まで、頭の中でぐっちゃぐちゃにこんがらがっていた記憶の糸が、ピンとほどけたような感じです。
(じゃあ、このヒトが魔法使いのホソロ爺?!そ、そうだYO!
そういえばゾヌー姫とはぐれた場所だって、元はと言えばヒッキーから聞かされて向かった、
ホソロ爺が幽閉されてるっていう洞穴のそばだったじゃないか!
あの時、ゾヌー姫がつかまったのだって、お化けや単なるホームレスにじゃなくて、元々この─────)
マジレス王子の脳裏に、ゾヌー姫の両足首をつかんでいた、枯れ木のお化けのような茶色の腕が(前スレ
>>439参照)、
また、ゾヌー姫を助けに戻ろうとしたニチャーヌ姫の後を追った際に遭遇した(前スレ
>>466参照)、
涙と洟と、あと何だか恥ずかしい粘液まみれになりながらも、
激しい言葉責め(いま思えばアレは、ゾヌー姫の声だったんだな・・・な、何という刺激的な言葉をご存知なんだ・・・ハアハア)の中、
恍惚とした表情を浮かべていたしわくちゃな老人の顔が思い出されて、思わずぶるると身震いしてしまうのでした。
(う、うーん・・・しかしあの魔法使い、プレ・・・い、いや儀式前・儀式後じゃあ、とても同一人物とは思えない変わりっぷりだなあ。
あの激しいプレ・・・い、いやターボをかけるためとか言ってたけど・・・高貴な乙女にあ、あんなコトをさせるなんて、
全くなんつーオイシイ、い、いやオソロシイ設定の儀式なんだYOハアハア・・・。
ホソロ爺に比べて、ゾヌー姫はあんなに精根尽き果てたって感じでぐったりしちゃってるし・・・。
そ、それにしても二人ははぐれてからいまの今まで、ぶっ通しでプレ・・・い、いや儀式をしていたんだろうか・・・。
あ、あんなコトやこんなコトを延々と・・・?ハアハア)
「これが…ちょっとえっちな庭師に昔聞いたことがある…
『逆調教』ってやつなのかな…」
Mを極めたものは自在に自分好みの女王様を作り上げると言う…
マジレスはホソロ爺が羨ましいかも、とちょっとだけ思いました。
169 :
名無し物書き@推敲中?:04/01/01 15:06
続きキタ─────!+あけおめで喜びage!!!
「お知り合いですか?」
剣の柄に掛けていた手の力を、僅かに緩めたサーバの不意の問いかけに、
イケナイ妄想に浸ってしまっていたマジレス王子は、思わず飛び上がりそうになりました。
「え?!ははははい?!(ヤ、ヤベ・・・つい)・・・と、え、えーと、その・・・まあ。」
と、何だか咄嗟に適当な返事を、マジレス王子がしてしまった時でした。
「はっ・・・ゾヌー姫!ご無事で?!」
マジレス王子の隣で、それまで茫然自失(そう、例え目の当たりにしたのは一瞬のことだったとはいえ、
ホソロ爺とゾヌー姫の、初心な箱入り娘であるニチャーヌ姫の理解の範疇を、軽く吹っ飛んだ刺激的な儀式の光景に、
姫はしばしフリーズしてしまっていたのでした)の状態にあったニチャーヌ姫でしたが、
長身で、堂々とした老魔導師の腕の中でぐったりしているゾヌー姫の姿を見とめると、
ようやく我に返ったのでした。
ニチャーヌ姫(何があったのか良く分からないけれど、それよりもゾヌー姫のことが心配ですわ!)
「大丈夫でごじゃるよ〜。」
「え?!」
野太いが、人の良さそうな声の方に目を向けると、今やホソロ爺の背後に控えた、
彼に従う魔人=コテハン大魔王が、その巨大な指でOKサインを作っているのが目に入りました。
「女王・・・いえゾヌー姫様は、イって・・・いえ疲れてお休みになっているだけでごじゃるよ。」
「そ・・・そうですか。」
その魔人の巨大さ、また不思議な格好にとまどったニチャーヌ姫は、思わず心配そうな目を、マジレス姫の方に向けました。
「大丈夫だと思いますわ、ニチャーヌ姫。この大魔王さんになら私も、先程(前スレ
>>488参照)助けられましたから。」
マジレス姫が今度は力強くうなずいて見せると、ニチャーヌ姫もようやく、ほっとした笑顔を見せるのでした。
あたしを忘れないでぇーン♪
「はぅあ!」
突然背後からもの凄い力で羽交い絞めにされ、マジレス王子はぴくりとも身動きがとれなくなってしまった!
(こここのシチュエーションは以前にも・・・・・・っっ!!そそれに、こここの背中の感触は・・・・・・っっっ!!)
175 :
名無し物書き@推敲中?:04/01/15 18:38
背中の感触は・・・?age
176 :
名無し物書き@推敲中?:04/01/15 20:24
面白いお話だね、このスレ。
(こここの背中の感触は・・・・・・っっっ!!ティクビちゃんのロケットボ、ボイ……)
「や、やめてくださいティクビちゃん。く、苦しいから離して……」
とか何とか言って嫌がっているように見せていますが、マジレス姫のお顔は真っ赤です。
(だ、ダメだダメだ!僕にはニチャーヌ姫という人がいるのに!……しかしなんて良い感触……ってそれじゃダメだろマジレス!!)
そんな風にマジレス姫が葛藤している頃。
ニチャーヌ姫は、なにやら全然本気で嫌がっていない(むしろ嬉しそう?)マジレス姫を見て、胸に何かザワザワとした思いを感じていました。
(まあ、マジレス姫ったら。あんなに力強く羽交い絞めにされているのに何だか嬉しそう……。
……あら、何なのでしょう、この思いは。
淋しくて、悔しくて、憎くて……どこか、切ない)
ニチャーヌ姫は、麗しげなその瞳で、未だティクビちゃんに羽交い絞めにされているマジレス姫をじっと見つめていました。
ウワワ……初めてここの書いたヨ。いつも読んでばっかだったけど、たまにはと思って書いてミタ。結構ハズイ……///
179 :
名無し物書き@推敲中?:04/01/19 16:46
180 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/01 02:32
ほしゅ
181 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/09 04:39
「いい加減に汁!!」
ティクビちゃんは自らのロケットボイをウリウリ押し付けつつマジレス姫の
胸もモミモミしてきたので、
マジレスは貧乳がバレてイヤーンという振りをしていたが、実は乳首が
タチャタヨーアヒーモット!ココガコンナニキモチイイナンテ、アウ、ティムポモタッチャッタという事態で
男性である事がバレてしまうことを恐れ我に返った。
(お邪魔かしら…)一向に離れずジャレ合っているようなので
チョピーリ寂しくなったニチャ−ヌは
二人を残して噴水のある人工池に来た。
噴水は止まっており水面は鏡のようだった。
風も無いよい天気で池を覗きこむと青い空が映っている。
「?何かしら」
ニチャ−ヌがふと目を凝らすと池にはなんと驚くべき光景が
映り始めた。
「ああっ、いけませんわそんなことをされては、私、私…!」
(ツルツルデイイニオイ…モウナニモカンガエラレナイ…コレガワカサデース)
ニキビ顔のチュボーが嬉しそうにアボンヌの股間をレロレロしている。
「ああっ、狭くてやる事が無いからと言って、おかしな提案をしたわたくしが
間違いです…だめ…そんなことをされたら…もう…アウ」
チュポーはニキビ顔をアボンヌの股間に埋め舌先を使いながら呟いた。
「こんなエチーな格好で、狭いところに閉じこもっているのは
若者には拷問なんです、ニキビがもっと増えちゃうYO!レロレロ」
「イイ!何だかわたくしおかしくなってしまいそう、ソコがとても熱くて、
あああ…もうダメポ…」
アボンヌ姫が恥ずかしそうに紅潮した顔を両手で覆うと、アボンヌ姫の股間から
透明な液体が噴出しチュボーのニキビ顔にかかった。
「ハァハァ…これでニキビが直りそうであります!」
プシュー−−−−ーーー!!
突然池の噴水が噴き出し水面が乱され、アボンヌ姫とチュボーの姿は消えた。
水しぶきをかぶり呆然としているニチャ−ヌの背後から声がかかる。
「 し お ふ き っ て や つ で す ね ? 」
182 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/09 04:45
普段エロ小説ばかりかいているので…
…やりすぎだったかもゴメソ
「>181は、やりすぎっていうより、根本的に誤解があると思うの……
エロになりそうでエロにならない、その絶妙なバランスが
このスレの面白さだと思うのよ……
エロ描写なんて、正直いって誰も求めていないと思うの……」
「キボンヌ女王、何をぶつぶつとおっしゃっておいでなのですか?」
イッテヨシ王は、隣を歩きながら意味不明な言葉を呟いているキボンヌ女王に
困惑しながら声をかけました。すると、キボンヌ女王はハッとわれにかえったように
目を見開き、イッテヨシ王の方に顔を向けました。
「あら……わたくし……?」
ぱちぱちとまばたくその瞳の、瑞々しい若さに溢れ、なおかつしっとりとした大人の
麗しさをも兼ね備えた美しさに、イッテヨシ王の胸は、はじめて恋を知った少年のように
高鳴りました。
(ああ、本当に美しい方だなあ。十代の姫の母君とはとても思えないハァハァ)
とか思いながら、イッテヨシ王はキボンヌ女王に話しかけました。
「何か考え事の途中だったのでしたら申し訳ありません。何か、よくわからないことを
呟いておいでだったので、つい。
お疲れなら、テントに戻ってお休みになられた方が……スレーには私から言っておきますよ」
「お気遣いありがとうございます、イッテヨシ王。
なんだか急に頭がボーっとしてしまって。
……もちろん疲れてはおりますけれど、今は一刻も早く、魔物にさらわれた
ヒッキー姫をお探ししなくてはいけませんわ。
休んでいる場合ではありません!」
「……そうですね……」
(ていうか、ヒッキー姫はギコッシュに襲われて逃げただけだと
思うんだけどなあ。スレーもキボンヌ女王も魔物とか思い込んでいるけど)
こんな大騒ぎをして捜索なんてしていたら、単に逃げただけのヒッキー姫も
出てきにくいのではないかなあ、などとイッテヨシ王は思いながら、再び
キボンヌ女王に目を向けると、彼女はちょうど小さく息をついてうつむいたところでした。
「……アボンヌは今ごろどこで、どうしているのでしょう……」
吐息とともに呟かれた言葉の痛切な響きに、イッテヨシ王は胸をつかれました。
イッテヨシ王はずっと(それこそニチャーヌ姫が生まれた時から)、かの姫を
未来の妻と考えて、今まで独身を貫いてきました。
今ここにいるのも、姫を魔女の手から救うためです。
首尾よく姫を救い出せれば、姫との結婚も認められる、そのために色々と
がんばってきました。あんまり成果は出ていませんが、それはそれとして。
(だけど私は、キボンヌ女王がご自分の娘御を思うのと同じくらいに、
真剣にニチャーヌ姫の身を案じただろうか)
すくなくとも今、彼の気にかかるのは、風の便りの噂話と肖像画でしか知らない
ニチャーヌ姫ではなく、目の前で不安そうにうなだれるキボンヌ女王でした。
なんとか慰めたい。その一心で、イッテヨシ王は口を開きましたが、
「だ、大丈夫ですよ、キボンヌ女王。あなたがこんなに姫君のことを
思ってらっしゃるのです。きっとご無事ですよ。そう信じましょう。
ほら、言うじゃないですか、信じるものは救われるって!……あれ?」
支離滅裂なセリフに、イッテヨシ王は頭をかかえたくなってしまいました。
無駄に口のうまいガイ・シュッツ妖精王子のことがうらやましくなってしまったほどです。
わたわたするイッテヨシ王を、キボンヌ女王はじっと見ていましたが、やがて
唇をほころばせて柔らかく微笑みました。
「そうですわね。アボンヌはきっと無事だと、わたくし信じておりますわ。
誰が信じなくとも、わたくしは信じなければいけませんわ。そう思います。
ありがとうございます、イッテヨシ王」
「……い、いえ……そんな、お礼なんて……、あ、少し速めに歩きましょう。
スレーたちとはぐれてしまいます」
イッテヨシ王は照れるあまり早口でまくしたてると、キボンヌ女王の答えも
待たずにずんずんと歩いていってしまいました。
キボンヌ女王は、そんなイッテヨシ王の背中をちょっと眺めて、もう一度微笑むと、
穏やかな表情で、彼の後を小走りに追いかけていきました。
水しぶきをかぶり呆然としているニチャ−ヌの背後から声がかかる。
「 し お ふ き っ て や つ で す ね ? 」
「ええっ!?」
ニチャーヌ姫が声に驚いて振り向くと、そこにはコテハン大魔王が立っていました。
「この泉はね、覗いた方の心のいやらしさに比例してエチーな画像がうぷされるんでごじゃるよ。」
186 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/16 11:16
「そ、そんな・・・」
さらに呆然とするニチャ−ヌ姫をよそに、コテハン大魔王は言葉を続けました。
「その名を、エロビアの泉と言うのじゃ」
すると、どこからともなく「へぇ〜、へぇ〜」という声が聞こえてきました。
187 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/21 13:25
「うむ、今のは48へぇ〜じゃから、それほどエチー度は高くないようでごじゃるな。」
warata.下らない。だがそれがいい。
慶次郎はそう言って酒杯を干し、全裸でブリッジを敢行した。
ニチャーヌ姫は、コテハン大魔王の言葉を聞き、可愛らしいお顔が真っ青になりながらも考えました。
じゃあ、もっとエチー度が高い人なら、もっと凄い画像が出るの……!?
それにしても、それほどエチー度が高くないとは言っても、あんな画像を見てしまうなんて……。
ああ、女なのに私の心はあんなにいやらしいんだわ、恥ずかしい。もう死んでしまいたい……。
そこに、やっとの事でティクビタンから逃れたマジレス姫がやってきました。
「あ、ニチャーヌ姫。ここだったのね。ティクビちゃんがしつこくて参っちゃったわ」
「あ……マジレス姫(参っちゃったわとか言いながら、ずいぶん嬉しそうなお顔をしているように見えるわ……)」
「なあに?ニチャーヌ姫。私の顔に何かついてる?」
そういってマジレス姫はエロビアの泉を覗き込みました。
191 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/25 13:09
保守あげ
192 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/28 15:37
ほしゅ
最近このスレ回転遅くなってきたね…。
登場人物が増えすぎて話が複雑になって、状況が把握しにくくなってしまったから
「書き込みたくても現在の状況が分かんない」って感じなんだろうけど。
194 :
名無し物書き@推敲中?:04/04/17 23:47
age
195 :
名無し物書き@推敲中?:04/04/24 00:00
そろそろマジレス姫の秘密バレしてもいいんじゃない?
泉に映り初めた人影がそう言うのを、ニチャーヌ姫はたしかに聞きました。
「秘密?」「そう、秘密。」
波うつ人影はゆっくりと変化を始め、
一糸まとわぬニチャーヌ姫の姿になりました。
ニチャーヌの姫のあそこをレロレロレロと舐めました。
姫の股間からは透明な液体があふれ出して止まりません。
「いや、誰か助けて」姫は叫びました。
198 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/13 16:58
(ハァハァ、なんだこの映像は・・・・・?)
マジレス姫は、ニチャーヌ姫が見ていることも忘れ、
よだれをたらしながらすっかり映像に見入っていました。
一方のニチャーヌ姫は、先ほど真っ青になったお顔をさらに真っ青にしていました。
(こ、これがマジレス姫の心の中だというの!?きっと何かの間違いよ!!)
そう心の中で自分に言い聞かせるのが精一杯でした。
悪いがお邪魔させてもらうよ。
200番ゲット!!
お目汚しすいません。
201 :
名無し物書き@推敲中?:04/06/02 23:32
保守
202 :
名無し物書き@推敲中?:04/06/06 16:33
あげとく
204 :
名無し物書き@推敲中?:04/06/07 22:30
水面のニチャーヌは頬を高潮させ、かすかに声をあげ始めました。
「…やだ!やめて!」
ニチャーヌは顔を赤らめて夢中で水に腕を体を突っ込んで水面をかき乱しました。
泉に映るニチャーヌが体が色を変え、形を変え、水中へ吸いこまれ消えていきます。
ニチャーヌのふせられた長い睫毛の下からぽつりと涙が落ちました。
「ご、ごめん、こんなつもりじゃ、その」
我に返ったマジレスが声をかけても、ニチャーヌは顔をあげようとしません。
怒っていたわけではありません。
ただ、ニチャーヌには自分の秘めていた性の目覚めがマジレスに知れてしまったような気がしたのです。
泉に映った自分は、決して全くの虚構をうつしていたわけではありませんでした。
アボンヌとゾヌーと風呂に入ったとき感じた、あの感覚。
自分でもよくわからなかった感覚を、恐怖を、好奇心を、ニチャーヌは思いおこしていました。
205 :
名無し物書き@推敲中?:04/06/07 22:31
水面のニチャーヌは頬を高潮させ、かすかに声をあげ始めました。
「…やだ!やめて!」
ニチャーヌは顔を赤らめて夢中で水に腕を体を突っ込んで水面をかき乱しました。
泉に映るニチャーヌが体が色を変え、形を変え、水中へ吸いこまれ消えていきます。
ニチャーヌのふせられた長い睫毛の下からぽつりと涙が落ちました。
「ご、ごめん、こんなつもりじゃ、その」
我に返ったマジレスが声をかけても、ニチャーヌは顔をあげようとしません。
怒っていたわけではありません。
ただ、ニチャーヌには自分の秘めていた性の目覚めがマジレスに知れてしまったような気がしたのです。
泉に映った自分は、決して全くの虚構をうつしていたわけではありませんでした。
アボンヌとゾヌーと風呂に入ったとき感じた、あの感覚。
自分でもよくわからなかった感覚を、恐怖を、好奇心を、ニチャーヌは思いおこしていました。
206 :
名無し物書き@推敲中?:04/06/07 22:35
「ニ、二重書き込みしちまったよッッ!!」
「は?」
イッテヨシ王は突然言葉を発したキボンヌ女王の顔を見ました。
「いやだわ、私時々変なくしゃみがでるのよ…ふ…ふわっ…スマソッ!!!!」
「キボンヌ女王、少しお休みになられた方が…」
207 :
名無し物書き@推敲中:04/06/08 00:14
「その間、私はちょっとエロで狂った頭を冷やすためにOPを消費できますし…」
イッティヨシ王は脇を向いて誰に言うともなくつぶやきました。
「
>>183>>203ハゲドー…この話はほんのりお色気ドタバタコメディなところが味だってのによぅ…空気嫁よエロ厨。
pink板に(・∀・)カエレ!!!…そして俺と一緒にちょっと休んで、OP消費しようぜ!!!……」
「…はぁ?イッティヨシ王、何かおっしゃいましたか?」
けげんそうな顔のキボンヌ女王の肩を押し、
「…いやいや、何でもございません、つまらないことですよ…さああの木陰で休みましょう。私が寝ずの番をしますから、キボンヌ様は安心してお休みになって下さい」
しかし、ヒッキー王子(とアボンヌ姫)が心配でキボンヌ女王はそんな気にはならないようだ。
「…イッティヨシ王、そんな悠長なことを言っている場合ではございません!」
208 :
名無し物書き@推敲中:04/06/08 21:51
「…そして俺と一緒にちょっと休んで、OP消費しようぜ!!!……」 ワラタ
字書きさん達期待age
(うふふ、マジレス姫様ったら、か・わ・い・い・ん♪
体はと───っても正直で、あんなに悩ましげな反応みせてらしたのに、
ニチャーヌ姫様を気にしてか、いっしょうけんめいイヤイヤなさって・・・。
きっとニチャーヌ姫様のことが、お好きでいらっしゃるのねぇ。
あん、そうそう、もう『姫』ってお呼びするのは正しくないかもしれないわねん。
オトタマも言っていたけど、初めてお会いした時から、ちょっぴり様子がおかしいなって思っていたから、
さっきは色んなところをモミモミして、確かめさせてもらったわん♪
肝心のおマタのところまではタッチさせてもらえなかったけれど、
これはもう 間 違 い ナ イ !
ティクビわかっちゃったの、マジレスさまのひ・み・つ♪
いくら内またへっぴり腰で、かくそうとしたってダメダメよん♪
あ、ううん、でもでも安心してねマジレス様、ティクビはあなたの味方よおん♪)
(・・・さ、最近の若いレィディ達は、衆目の面前で何とエチーな、
い、いや刺激的な戯れ方をなさるのだドキドキ。
い、いや待て、もしやOPをため過ぎた私が、
うがった見方をしているだけなのかもしれないな。
い、いけない!
スレー、私もまだまだ修行が足りないようだ・・・)
「さてと、そこの騎士殿、あんたも一服してはどうかの?
ここには魔王(注・コテハン大魔王のことでごじゃるよ)達の用意してくれたキノコ汁もあるようじゃし。
女王様・・・いやいやこちらのゾヌー姫様が気が付かれるまでに、あともう少し時間がかかりそうじゃからの。」
不意に声をかけられて、サーバははっとそちらに向き直りました。
見ると赤々と燃える焚き火の前で、先程ホソロ爺と名乗った老魔導師が直立不動の姿勢のまま、
視線は定まることなく、両手を前に突き出して、何やら探るようにひらひらさせています。
その足元にはまだほんのりと頬を上気させたゾヌー姫が、満ち足りた様子ですやすや眠っていました。
サーバは老魔導師の只ならぬ様子にわずかに戸惑いながらも、礼儀正しく一礼しました。
「こ、これはかたじけない。しかし今は急ぎ果たさなければならない使命のある身、
お気持ちだけ頂きたく存じます。
申し遅れましたが、私は竜騎士のサーバ。この魔女の森には───」
ホソロ爺はホッホと笑いました。手は休むことなくひらひらと動かし続けています。
「大体察しはつくよ。この魔女の森をうろつく人間なんぞ、魔女にかどわかされてきた美男&美女か、
もしくはそれを救いにきた、腕に覚えのある命知らずと相場が決まっておるからの。
ちなみにわしもその一人じゃが・・おおお、ヒッキー様ぁ!」
ぎょっとするサーバを尻目に、ホソロ爺はくわっと白目をむいたかと思うと、
突き出した両手が何かを掴んだかのように、ギュッと握り締められました。
「これは何としたことじゃ!先刻すっかり魔法を解いて差し上げたはずなのに、
今度はカラスの姿に変わっておる・・・いやいや待てよ、これは何と、
厄介なことに中の人がすっかり入れ替わってしまっておるではないか。
むむう・・・これは一体どうしたことじゃ。」
「何をしておられるのです!ヒッキー様といえばヨコレス王国の、
マジレス姫の妹君であらせられるのではないですか?!」
血相を変えたサーバに詰め寄られて、ホソロ爺ははっと夢から覚めたように、
視線をそちらに戻しました。
「(妹?おお、17才になるまでは、そういうことになっておったの)
さよう、ヒッキー様はヨコレス王国の第2王女(公称)であらせられる。
このたび上のマジレス様までも魔女の手に落ちなさるとは、誠にもっておいたわしい限りじゃ。
わしはヨコレス王国の宮廷魔導師でな、10年前魔女にさらわれたヒッキー様をお救いする為に
ここまでやって来たのじゃよ。
ヒッキー様はわしがすんでのところで、そのお姿を魔女の嫌いな猫に変え、
そのまま森に隠すことによって辛うじて魔女の毒牙から逃がして差し上げることは出来たものの、
その後元の姿に戻して差し上げる前に、不覚にも今度はわし自身が囚われの身となってしまっての。
以来わしは魔女に飽きられるまでさんざんにあ奴のなぐさみ者にされた挙句、
今宵までの10年間、北の洞穴に幽閉されておったのじゃ。
いやはやとんだ目に遭ったわい。」
サーバ(何だか嬉しそうですね・・・ご老師)
「あんな目に遭うと分かっておれば、乗り込む前に猿にでも化けておくか、
せめてこのように見た目の年齢設定に、もっと気を付けておくべきじゃったよ。
そうさの、お主も重々気を付けたがよいぞ。
まあ、あの妖艶な魔女のむちむちの、バインバインの、鞠のようなオパーイの、
ダイナマイトバディに奉仕するのがまんざらでもないのならともかく、
わしはどちらかというとスレンダーな方がタイプでの。
いやはや、そこへいくと全くこのゾヌー姫様は素晴らしい、百年に一人の逸材じゃ。
このつややかに流れる黒髪、血のように赤く濡れた唇、意志の強さをたたえる瞳、
ほっそりとしたお身体に、すらりと伸びた手足・・・そして何よりあのヒールの使い方じゃ。
初めはためらうようでありながら、いざ心が決まればまるで容赦のないあの絶妙な踏みっぷりが何とも・・・」
サーバは軽く咳払いをすると、失礼のないようにそっと声をかけました。
「ご老師、お話が少々それたようですが。」
「おお!おお!これはしたり!じゃがまあとにかく捕らえられてより10年目、
魔女の封印の力が薄れる特別な満月の晩である今宵、わしは先程やっとの思いで、
それまで猫の姿のまま森の中をさ迷っておられたヒッキー様のお姿を元に戻して差し上げる為の
呪文を唱えることが出来たのじゃ。
そしてゾヌー姫様のお力によって完全に力を取り戻した今、
こうしてあの方の居場所をトレースしておったところなのじゃが・・・
どうやら少々トラブルがあったらしくてな。
確かにフルスロットルな今、すぐにでもヒッキー様の御許に馳せ参じたいのは山々なんじゃが、
今はこちらのゾヌー姫様を無理にお起こしするような真似をしたくないのも確かじゃし・・・さて」
そう言うとホソロ爺は、何やらぶつぶつと呪文を唱え出しました。
はこのなんお のなとーけりで
やいやいゃちっせあ じいだがどーむ
くしさやはめじは くしげはにいだし・・・
「とりあえず、これで当座はしのげるはずじゃ。」
218 :
名無し物書き@推敲中?:04/07/02 20:19
その頃、エロビアの泉では「ハァ〜、ハァ〜、」という声が鳴り響いていました。
「・・・今のは50ハァ〜じゃな」
しかし、コテハン大魔王はマジレス姫の名誉のため、重大なことを言わないでおきました。
それは、あまりにも心のいやらしい人間がのぞきこむとエロビアの泉は実際の3分の1程度の
エチー度の映像しか映さないこと、そして1ハァ〜=3へぇ〜であることでした。
久しぶりにこのスレに来たが、やはりいいの〜。
>>216 warata。
「やーめたっと!」
魔女っ娘サラシは不意にそう叫んだかと思うと、
引きずっていたヒッキー王子(中の人はハンカック)をその場に放り出してしまいました。
ドキューソのこと、ガイ・シュッツのこと、アゲアラーシのこと、
色々なことを考えるのが急にメンドウくさくなってしまったのです。
もともとそう深刻になるタチではなく、
悩み多き第二次性徴期を迎えるのもまだまだ先のお年頃、
無理もないのかもしれません。
サラシはヒッキー(中の人はハンカック)より少し離れた木の根元に足を投げ出す格好で、
ちょこんと腰を下ろしました。
「ふう、何かこんなふうに恋愛問題でムキになるのって、
いつものスマートなあたしらしくないわね。
そうよ、別にアゲアラーシ大従姉さまに対してアセることなんかないんだわ。
女は若ければ若いほどイイっていうのが、
『社会通念(ほら、デキる女なあたしってば、こんなむずかしいコトバも知ってるのよ)』
なんだって、魔ちゃんねる掲示板とかで見たし。
ああ、でもちょっとまだムカつくかな。
こういう時はアイツを思いっきりいじめたりしてやると、気がまぎれるのに。」
マジレス「ふぁっくしょう!」
コテハン大魔王(おやおやさすがはエチー度50ハァ〜のマジレス姫様、くしゃみもエチーでごじゃるな)
ニチャーヌ姫「大丈夫・・・?マジレス姫。」
マジレス「だ、大丈夫よニチャーヌ姫。
(うう、何だろ。今すごいヤな感じが・・・誰かが僕のことウワサしてるみたいだ)
それよりも何なんですか?この泉・・・ってか、50ハァ〜って・・・え?え?二、ニチャーヌ姫?
(な何で固まっちゃうの?・・・って、な何かすごい赤くなってるし!耳とかも!のどとかも!
ししかもふるえ出しちゃったし!)
って、あ、あああああ?!!
(な、泣き出しちゃたYO───────!!!!)
ど、どどどうなさったの?!!ニチャーヌ姫──────!!!!!
(なななな何で何で何で──────?!!!
ぼぼぼく僕な何かひどいこと言ったぁぁ───────?!!!)」
222 :
名無し物書き@推敲中?:04/07/12 15:58
「そうだ、いいこと考えた!!」
サラシは自分の思いつきに、口元にニヤリと笑みを浮かべました。
「アイツが近くにいなくたって、その弟がすぐ近くにいるんだから、代わりにソイツを
いじめてやればいいんだわ。どんな風にしていじめようかな〜っと」
いつも自分にいじめられていた腹いせにマジレスが弟を使って自分を襲わせたと
勘違いしている割には懲りていないサラシ。哀れなハンカック少年は、この魔女娘の
餌食になろうとしていました。
223 :
名無し物書き@推敲中?:04/09/16 04:23:17
あんげ
ごん けん りゅうぐう
ゾクリ。
カラスハンカックの背筋が凍ったのはちょうどその頃でした。
自分の体に危機がせまったのを感じたのでしょうか。
「イヤナカンジダ・・・」
「そーいえば」
気を失ったままのヒッキー(中身はハンカック)を眺めながらあれこれ
イジワルの思案をめぐらせていたサラシはふと思いました。
「ここってどうなってんだろ?」
魔界ネットではコソーリ大人なサイトをのぞいているおませなサラシですが、
全裸の少年が目の前にいるなんてことはよく考えれば初めてのことです。
仰向けに横たわる美少年ヒッキーのソレに、サラシはじっと顔を近づけ
まじまじと眺めました。
「・・・・・ヘンなのォ」
いじわる魔女とはいえまだ無垢の少女であるサラシにも、乙女特有の
未知なるものへの畏れのようなものがあったのでしょうか、たやすく
触れたりましてや危害を加えるような気持ちは不思議とわいては
きませんでした。
「・・・・・」
地上に腹ばいになるようにして、顔をぎりぎりまで近づけたサラシは
ふ、と息を吹きかけてみました。
「・・・う・・・」
ほんの微風に反応して、ヒッキーの体はみじろぎし、ソレもぴくり、動いた、
かのように見えました。
ちょっとおもしろくなってきたサラシはさらに強く息を吹きかけました。
・・・が今度は何の反応もありません。
「…つっまんないのー」
なにさこんなモノ、とでもいうようにサラシが指でそれをつついた
そのときです。
「ウ…ウワアアアアア…!?」
ハンカックの姿をしたヒッキーは不思議な感覚にみまわれました。
そして次の瞬間。目に映ったのは。
うっそうと茂る森の木々…少し首をあげて、裸の自分の胸、腹、一番
遠いところにあのブーツの赤…そして。
自分の大事な部分にぎりぎりまで顔を近づけて腹ばいの姿勢の…あの
顔は可愛いけど気の強い(怖い)女の子…!?
離れた場所でホソロ爺はつぶやいていました。
「ヒッキー様、あなた様の体の最大の危機にだけ、そう、一番お大切な
部分に何者かが触れたときだけ、お体とお心が元に戻る呪文は何とか
かけることができましたぞょ〜…どうぞどうぞご無事で…!!」
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
さて、ニチャーヌ姫の見たエロビアの泉のナントカ書房じみた風景とは
異なり、まだまだ初心なアボンヌ姫とチュボー王子のふたりは
>>135の
息苦しく(チュボー王子にとっては)股苦しい状態にありました。
何せ、スカート越しとはいえ可愛らしい姫君のちょうど股間のあたりに顔を
うずめている体勢なのです。
気を紛らわせようと深呼吸すると、何やら甘いような匂いがチュボー王子の
鼻腔をくすぐり、逆効果。
アボンヌ姫の声がします。
「何かしら、さっきから硬いものが顔にあたってしゃべりづら…む…ん」
強さを増したビンビンキノコが暗がりの中、アボンヌ姫の愛らしい小さな口元を
押さえつけ黙らせるような形になりました。
「すすすすすいません!」
「ん…う、そんな…チュ…ボーさまのせいじゃなくて…何やらここに硬い…」
苦しげな声が悩ましげに響き、チュボー王子は爆発寸前。
「(キキキキキ気を紛らわさなきゃ!!何か、何か萎え〜なものを
思い出せ僕!!!)」
そうだ!怖いモンスターのことを思い出そう!!えーとえーと、と思い
出したのは、あの恐怖の怪物、ゴルァでした。
「(うんうん、ゴルァはめちゃくちゃ怖かったな。あの姿を見ただけで
正直すくみあがっちゃって、縮みあがっちゃって。攻撃を受けたときは
死ぬかと思ったよ…今思い出してもガクブル)」
「…あら…なにやら息がしやすくなってきましたわ…」
自分の股間のほうからする可愛らしい声にはなるべく耳を傾けないように
してチュボーは回想を続けました。
「(なんせバカでかいモンスターで、僕たちはおろかあの勇敢なスレーさん
ですら捕らわれて…)」
捕らわれて。そして。
「(あの恐ろしい爪で衣服をビリビリに裂かれて―)」
そして。
「(釣鐘型のオパーイがぷりーんと!!!!!!)」
「んうっ!?」
股間の方で、今までで一番苦しそうなアボンヌ姫の声がしました。
さて、そのころマジレス姫(王子)の前でようやく泣き止んだニチャーヌ姫は。
「魔女にとらえられ、魔女の森にいるうちに、わたくしも魔物になってしまったみたい…」
と悲しそうにつぶやきました。
「あんないやらしい風景が心の奥底にあるなんて・・・」
伏せられた長い睫はまだ湿っていて、ニチャーヌ姫の姿ははかなげに見えました。
「15の誕生日、あの宴の日に帰りたい・・・おかしな妄想も、あの不思議な
体の感覚も、何も知らなかったあの日に・・・」
「ニチャーヌ姫・・・」
マジレスは全くよこしまな気持ちもなく、ほうっておけばくずれてしまいそうな
ニチャーヌ姫の肩を思わず両手でそっと支えて言いました。
「姫は、魔物なんかじゃありません」
自分の変化に激しく戸惑っている彼女にちゃんと届くようにとしっかりした
口調でした。
顔をあげたニチャーヌ姫の目に、マジレスの優しい瞳がうつりました。
「(ニチャーヌ姫が魔物だったら妄想バリバリの僕なんかどうなるんだYO!)」
「マジレス姫・・・(いつもお優しい・・・そしていざとなったら頼もしいお方・・・)」
その優しい瞳、肩を支える力強い手を、ニチャーヌ姫はとても好きだ、と思い
ました。
「ありがとうございます・・・」
ニチャーヌ姫はふっと力を抜き、マジレスの胸に体重を預けました。そして、
「大好きです」
「!」
マジレスの胸は高鳴りました。その甘い芳香にキノコは固まりました。
「本当の お ね え さ ま みたいに…!」
という言葉が発せられるまでは。
「アゲアラーシ…」
突然現れた伊達男のあまりの剣幕に、記憶と迫力を失ったアゲアラーシは
びくりと脅え、つい自分を抱き上げてくれているガイ・シュッツにすがり
つくような仕草を見せました。それを見てドキューソの怒りは更に増し、
空気はピリピリと鳴り、彼の周りの風は渦を巻き始めました。
「こわい…」
あのアゲアラーシとは思えないほどか弱い声でそう言うものですから、
もともと紳士なガイ・シュッツは博愛精神を発揮しまくっちゃって
「大丈夫ですよ、アゲアラーシ…」
などとソフト〜に囁き背中などもさする始末。
「色男、貴様は誰だ」
「私ですか?私は妖精王子、ガイ・シュッツ。ああ、そんなに睨まないで。
彼女が脅えているではありませんか」
「妖精…?」
ドキューソはしばらく黙った後、笑い出しました。皮肉な笑いでした。
「ハハハ、おいアゲアラーシ、今度は妖精か。お前は本当に魔法使いが
嫌いなんだな」
ひとしきり笑った後、ドキューソは妖精王子ガイ・シュッツを見据え
ました。
「だがな」
睨めつけたまま一歩踏み出します。
「この女を口説く権利は俺にある。人間だろうと妖精だろうと譲る気はねえ」
ドキューソはガイ・シュッツの目を見つめたまま、すばやくアゲアラーシを
もぎとるように抱き奪い、
「こいつには二度と会わせないぜ」
と言い口の端だけで笑うとその力強い腕の中で驚き戸惑うアゲアラーシの
態度など意に介さないかのようにさっと踵を返し暗い森の中へと消えて
行きました。
「…」
さて。残された妖精王子は。
「…ああ腕が楽になった」
と呟いた後、ふっと微笑みました。
「あのような頼もしい恋人がいるのなら、アゲアラーシもきっと立ち直れるに
違いない…。よかった」
こっそりと様子を覗き見していたアゲアラーシ追撃魔女は妖精王子の春風の
ようなのどかな態度に驚いてガクッとなりました。
「(男なんて薄情で危険で…そこがいいって思ってきたけど…、な、なんて
穏やかな心持ちの男なの…?)」
そして、あっという間にその驚きがときめきに変わっていくのを感じました。
彼女の名はイータ。今さら名前までつけてもらったが、今後いい動きをするかどうかは定かでは、ない。
今後派手な動きをすると物語が迷走しそうなので、
ガイ・シュッツを密かにストーキングしつづける
美女イータであった。。。
勿論サワヤカ妖精王子ガイ・シュッツは気づく由も
ない。。。
久々に活気?コウデナイトネ!
イータって板のことかしら・・・と呟くキボンヌ女王であった
あり?キボンヌ女王は今なにやってんだっけ
>>207を読む限り夜の森を捜索隊と歩いてるようだな
「さあさ、キノコ汁をどうぞでごじゃるよ〜」
どこから出したのか白い割烹着を着てキノコ汁をふるまうコテハン大魔王。
「魔女の森の食用キノコは精がつくでごじゃるよ〜」
ティクビも子供の姿に戻ってちょこまかとキノコ汁を配ります。
「ハイ、ゾヌー姫たま! 精も根も尽き果てても、これを食べればすぐに元気に
なるのことよ〜」
ついさっき意識を取り戻したばかりのゾヌー姫は精も根も・・・のところで顔を
赤らめました。
「オトタマ、ところでマジレスおう…、じゃなくて姫タマとニチャーヌ姫タマは?」
「あっちの泉のとこにふたりっきりにしてきたでごじゃるよ」
ニカッとティクビは笑い、声を潜めてこう言いました。
「オトタマ、気をきかせたのネ!」
「もちろんでごじゃるよ!無粋なことはしないでごじゃる」
コテハン大魔王もウインクしながら小声で答えます。
「あのあたりはエロビアの泉の他にも恋人たち向きの泉がいくつかあるでごじゃるからな」
『本当のお姉様みたい』
悲しい宣告をされたマジレス王子でしたが、自分の変化に戸惑い悩んでいる愛する姫への
いたわりの心は失いませんでした。
「(トホホ・・・おねーさまはないだろ・・・まあ仕方ないか。こんなカッコしてるんだし)
あ、ニチャーヌ姫、そちらの大木の向こう側にも泉のようなものがあるようですよ!!
うわあ・・・不思議ですね、水の色が薄い緑です!!貴石を思わせるような、ね!」
とりあえずニチャーヌ姫が微笑めばなんだか気分はいいのです。
モチロン微笑むだけじゃなくて男として好感を持ってもらえればもっと気分はいいのでしょうが。
「まあほんと・・・!なんて美しい泉でしょう」
マジレス王子はニチャーヌ姫の横顔をじっと見ました。
「(好感じゃなくて愛情を持ってもらえればもっと気分はいいだろうな)」
マジレス王子はニチャーヌ姫のお椀型のオパーイもじっと見ました。
「(愛情を持ってもらってその上体を許してもらえればもっとキモチイイだろうなァ)」
突然ニチャーヌ姫は妄想スタートのマジレス王子の方を向きました。
「マジレス姫様」
「えっ!?あ、ええっ、は、はいっ!?」
不意をつかれて声を裏返らせながらも平静を装うマジレス王子。
「結婚をしないで済む方法はないでしょうか」
「・・・えっ?」
ニ、ニニニニチャーヌ姫ってば独身主義かYO〜〜!?と泣きそうな顔をするマジレス王子の
様子をよそに、ニチャーヌ姫は続けました。
「十五の誕生祝いの宴の前夜、父と母が話しているのをこっそり聞いてしまいました。明日の
宴にはニチャーヌの婿候補たちがやってくる・・・と」
「エッ」
「わたくしは驚きました。と同時に合点がいきました。なぜ例年の式典以上に今年の宴は
豪華なのか、盛大なのか」
「・・・」
「驚きはしましたが、王女として生まれた以上、その宴にいらした方たちの中の
どなたかといずれ結婚することになるだろうと漠然と思いました。あまりピンとは
きませんでしたけど」
「(なんでヨコレス王国には招待状が来なかったんだYO!・・・って、そっか
僕がまだ『姫』だから・・・うぅ〜しきたりのバカバカバカ)」
「宴の日にアゲアラーシにさらわれたので、結婚相手を決めるなんてことには
なりませんでしたけど・・・」
「(アゲアラーシGJ!って、違うか・・・)」
「ここにきていろんなことを経験して、父と母が薦める殿方と結婚をするのが
最良だ、という考えは、今はなくなってしまいました」
「・・・?」
「父や母、国の人々たちのことは恋しい・・・帰りたい・・・。でも、帰れば父や母が
お膳立てした縁談が待っている。それは嫌なんです」
「ななぜですか」
「それは・・・」
ニチャーヌ姫は少し口ごもりました。
「父母がお膳立てした縁談・・・それは政略結婚ということです。要するに国と国の
ための結びつき。わたくしの父と母のようにいずれは愛情が芽生えるかも知れませんが、
当然最初は愛情も理解もありません。もしかしたらずっとそんなものは芽生えないかも
知れません。そんな相手に・・・さっきのようなわたくしのとてつもなくイヤらしい
部分があるなんて・・・知られたらどうなることでしょう・・・!!軽蔑され、うとんじ
られるかも知れません・・・!!」
「ニ、ニチャーヌ姫・・・」
一拍おいて、ニチャーヌ姫は独り言のように呟きました。
「お優しく、頼もしく、わたくしのいやらしい部分を知っても変わらぬ態度で
接してくださる、マジレス姫様のような殿方がいらっしゃれば・・・」
「えっニチャーヌ姫、今なんと」
そのときです。泉の美しいブルーグリーンの水がふいにはねました。
「ワッ」
「キャッ」
みるみるうちに溢れる水の勢いは増し、噴水のように力強く噴き出し・・・
「うわわわわ」
容赦なくふたりにふりそそぎ・・・しばらくの間ふたりの視界はブルーグリーン
に包まれました。
「ふう・・・なんだったんだ、今の・・・」
漸くその噴水がやみ、ぐっしょりと濡れたマジレス王子が顔をぬぐっていると
「キャ・・・!?」
ニチャーヌ姫の小さな悲鳴が聞こえました。
「ど、どうしましたニチャー・・・んっ!?」
濡れそぼつ金の髪、驚きに震える白い肩・・・。
そしてうす桜色の先端をもつふっくらとした白い・・・
「(お、お椀型ーーーーー!?)」
なんと、ニチャーヌ姫は一糸まとわぬ姿になっていたのです!
そして、自らの姿に恥らうことも忘れぽかんと開けられた唇、そして見開かれた
美しい瞳には・・・。
「え? え・・・あーーーーーっ!?」
これまた一糸まとわぬ姿になってしまった、マジレス王子の姿が映っていました。
さて、そのころ自分の体を取り戻したハンカックは。
感激の涙を流していました。
不思議な感覚が体を包んだかと思うと、目の前の風景がガラリと
変わり・・・・・。
「(ゴ、ゴシュジンサマ!?)」
最初はトリ目のせいで錯覚をおこしたのかと一瞬思いましたが、
明らかに主人のアゲアラーシの懐かしい・・・・・そう、まるで何年も
会っていなかったかのような気持ちになるほど、懐かしい姿が
ありました。
しかも、半裸のアゲアラーシは美青年に抱き上げられています。
「(ゴシュジンサマ・・・・・!!ソノカタガオミアイアイテ!?イ、イイオトコジャナイデスカ!)」
と思う間もなく、その二人のそばにあの男の姿があるのに気が
付きました。
「(ド、ドキューソ!?)」
それからドキューソがガイ・シュッツからアゲアラーシを奪い
取るまで一部始終をハンカックはトリ目をこすりこすり全部
見ていたのでした。
「(ゴシュジンサマ・・・・・ソウデスカ、ドキューソガゴシュジンサマノオミアイアイテ・・・・・)」
ハンカックは回想していました。
「(コノハンカック、シッテオリマシタヨ、ガクセイジダイゴシュジンサマガドキューソノコトヲスキダッタ
コトヲ・・・・・スミマセン、ナヤヲソウジシテイルトキニコソーリニッキヲ)」
しかしドキューソの多情なことといったら魔界でも有名でした。
「(ソンナオトコニゴシュジンサマヲマカセルワケニハイキマセンデシタ。ガ・・・・・)」
口説く権利は俺にある、そうきっぱりと言い放ったということは
「(アノドキューソガマホウシヨウケン300ネンブンヲカケテマデゴシュジンサマヲ・・・・・ソレニサッキノ
ドキューソノアノシンケンナタイド!・・・・・ドキューソガホンキナライイノデス、ゴシュジンサマノ
コトヲ、オシアワセニ、キモチヨク、シテクレルノナラ・・・・・ハンカックハモウナンノジャマダテモイタシマセン!!
コングラッチュレイションズ!!ウウウ)」
ガイ・シュッツ王子は呟いた。
「アゲアラーシの心のケアはあの恋人に任せるとして・・・・・
アゲアラーシを襲ったと思われる、あの男、確かギコッシュと
言ったな、あの男はわたしが懲らしめなくては」
「あるうひ」「あるうひ」
「もりのなっか」「もりのなっか」
「つりがっねに」「つりがっねに」
「であああった」「でああった」
「アッゲとサッゲ、悪いけど捜索隊の士気が落ちる感じがするからその歌はやめて」
「はああーい」「あははーい」
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!なんで今さら!?
でもウレシ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
そこでむりやりエマニエルですよ
サア!カイテカイテ!
252 :
名無し物書き@推敲中?:04/11/14 09:35:26
アッゲ!
_______
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::人:::::::::::ヽ
/:::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::/ ヽ、:::::::ヽ
|:::::::::::@ヽ-------‐‐'′ ヽ:::::::::|
|::::::::::/ |:::::::::|
|:::::::::/ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ===/ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ|:::::::::|
|::::::=ロ -=・=- |, | -=・=- ロ=::::::| ごめんもうかけない
|::::::::/ヽ /ノ ヽ /ヽ::::::::|
|:::::/ `───/ ` ─── 丶:::|
|:::ノ (●),、(●) + |::|
|::| + ,,ノ(、_, )ヽ、,,+ |::|
|::| `-=ニ=- ' + |::|
|::| + `ニニニニ´ |::|
|::::\ + /::::|
\::::::\ _- ̄ ̄ ̄-_ /::::::/
|Ξ|~ \ / ~|Ξ|
/::::::ヽ/|\_______/|\ /:::::::ヽ
|::::::::::| \ / |::::::::::::|
/|:::::::::::| \ / |::::::::::::|\
キ、キミハカカナクテモイイデスヨ
さて、魔女の森のはずれに、朽ちかけツタの生い茂った城館がありました。
十何年、いや何十年かぶりに、その重い門が、扉が、軋みながら開き
ました。
「・・・さすがにほこり臭えな・・・」
そこかしこに蜘蛛の巣がかかり、霧に煙ったようにすら見えるその部屋に
男は入ってきました。
男の腕には、濡れ羽色の髪の毛の美しい女が抱かれていました。
蜘蛛の巣の霧の向こうには、古ぼけた、しかし、大きくてかつては立派で
あったであろう寝台がしつらえられてありました。
女を抱いたまま男は寝台のそばまでつかつかと歩き、指をパチンと鳴らし
ました。
「これなら文句はないだろう?」
たちまち豪華で真新しくなった寝台に、男はそれまで抱きかかえていた
ときの慎重さとはうらはらに、女の身体を投げるようにして横たえました。
脅えた表情の女の横に、男は荒々しく腰を下ろすと言いました。
「さあ、どんな風に料理されたい・・・?」
男物のマントから出た女の裸の肩が小刻みに震えています。
「ふ・・・なんだお前らしくもない・・・。俺の怒りの深さにさすがのお前も
脅え切ってるってことか?」
男が顔を近づけようとすると、女は身を固くし、首を左右に振りました。
「アゲアラーシ・・・?」
男の片方の眉が上がります。
「おい・・・?」
男は漸く女の様子がおかしいことに気がつきました。
涙ぐんだまつげを揺らしながら女はか細い声で、言いました。
「アゲアラーシ・・・だれ・・・?」
「これはこれは…」
月明かりに照らされたその情景を窓の外の空中から眺めている男がいました。
男がまたがっているのは箒。そう、彼もまた魔法使いでした。
「魔界の夜会を抜け出して、ひい爺さんのボロ城の酒蔵で年代物の酒でも戴こうと
思って来てみたら…フ」
男は口の端をきゅっとあげて少しだけ微笑みました。
「アゲアラーシ…相変わらず美しい女性(ひと)だ…。難攻不落の黒鳥の城、高嶺の
一輪の黒薔薇…」
この映画の吹き替えみたいな台詞回し、血筋でしょうか。
「そんな貴女が、今まさに、あの女蕩しの兄貴の手に落ちようとしている…」
そう、彼はドキューソの弟、スマーソでした。
「魔法学校の下級生だった俺は、あなたに焦がれて焦がれて焦がれ死にしそうなくらい
焦がれて…。なのにあなたのその美しい瞳はいつも兄貴を追っていた…!!」
一人語りは続きます。物語が収束に向かっていっているように見える今さら登場しといて
一人語りまで始めるその図太さも血筋かも知れません。
「兄貴ときたら貴女のことはからかうばかりで、女としては目もくれず…」
スマーソは辛そうに目を伏せました。
「あの頃の俺は、ほんの子供で、貴女をイカせ…幸せにする自信はなかった。でも、魔界
人間界妖精界の女たちと濃密な情事を経てきた今ならば…!!」
スマーソは顔を上げました、窓の中では、憧れの女性に今にも手を伸ばしそうな
目の上のたんこぶ、兄ドキューソの姿が見えます。
「兄貴には渡さない…!!」
宵闇の魔女の森に、ガラスが割れる音が響きました。
「わ、何だ…スマーソか!!脅かすな!!」
「兄貴…あんた、アゲアラーシまでなぐさみ物に…」
「何言ってんだ、ちょっと今取り込んでんだ、用があるなら後で」
「違う!!兄貴、あんたにはアゲアラーシは渡さない!!」
「な、何言ってるんだお前」
熱い瞳をしたスマーソが指をパチリと鳴らすと、鋭い剣がドキューソの首元を狙って飛んで
いきました。
「何するんだ」
よけながらドキューソは言いました。
「兄弟げんかをする年でもないだろう」
一瞬兄が退いた瞬間、弟はアゲアラーシの手をとりその甲にくちづけようとしました。
「アゲアラーシ…俺の永遠の黒水晶。貴女を幸せにするために現れまし…」
「バカッ、スマーソ!!」
「エ?」
宵闇の魔女の森に、爆発音のようなものが響きました。
「アゲ…アラー…シ」
魔界救急車に載せられて運ばれていくボロボロの弟にドキューソは声をかけました。
「スマーソ、お前…ラブオネア観てなかったんだなぁ…」
100年間独占求愛権って
すげえ
もう立ち消えかと思ってたYO!!
キャンゲキ!!
とキボンヌ女王は言ったのでございました。
そしてハンカックも
サア!!カイテカイテ!!
と。
ハンカックがすき
一スレ目から読むとイイ!
つづき〜
263 :
名無し物書き@推敲中?:05/01/26 02:24:03
こないな
>244のつづき
「だああああああっ!!!」
泉の水の魔力ではだかんぼうになってしまったマジレス姫…
いや、姫とはとても呼べない格好になってしまったマジレスは、とっさに泉の中に飛び込みました。
ばっしゃーん、と水しぶきが上がり、ぶくぶくと沈みながら、マジレスは自分の服が元通りになっている事に気がつきました。
(そうか、再びこの泉の水を浴びれば元に戻るのか)
そして頭に浮かんだのは先ほどのニチャーヌ姫の白い肌。
ザバッと水面に顔を出し、期待に満ちた目でニチャーヌ姫を見ると…
元通りのドレスを着た、ニチャーヌ姫がいました。
マジレスが飛び込んだ時の水しぶきをかぶったニチャーヌ姫もまた、元の姿に戻っていたのです。
「マ、マジレス姫様……?」
可愛らしく小刻みに震えながらも、ニチャーヌ姫が口を開きました。
「さ、先ほど私は、何か、あの、何かを見た気がするのですけど……」
しまったー!!やっぱり見られてたのかーっ!!
マジレス姫は情けなくも泉に浸かったまま、そう心の中で叫んだのでした。
「・・・・・」
ニチャーヌ姫のふるさとにはとてもとても古い小さな聖堂がありました。
姫は、小さい頃からそこで静かに祈りを捧げるのが大好きでした。
その聖堂の壁にはとおい昔の神話の絵が描かれており、ニチャーヌ姫は
その中でもとりわけ雲を美しい瞳で見つめる少年神の絵がお気に入りでした。
「・・・(さっきの・・・マジレス姫さま)」
その少年神は、一糸まとわぬ立ち姿で描かれていました。贅肉のない、若々しい
美しい立ち姿でした。
「(まるで・・・あの絵のような・・・)」
しかし、あれは『少年神』です。
「(ええと・・・)」
「ニニニニチャーヌ姫!!いやほんとに不思議な!!そう!!幻でも見える
ような泉もあったものですねはっはっは!!」
一生懸命『幻』にしようとするマジレス王子の明るい声にニチャーヌ姫は
はっとしました。
「(わたくしったら何を・・・)ほ、ほんとですわね」
いったんは微笑み返すも、また黙り込むニチャーヌ姫。
「(でも・・・)」
「(あっ、また考え込んでる!?キノコ見られたか!?キノコ見られたのか!?)」
ニチャーヌ姫はニッコリと微笑むと、泉の中のマジレス王子に手を差し伸べました。
「マジレス姫様、そろそろ泉から出ないと風邪を引いてしまいますわ」
何事も無かったかのように微笑むニチャーヌ姫に、マジレス王子はホッと息をつき、
「ありがとうございますニチャーヌ姫」
そういって姫の手を取りました。
ザバッと泉から上がったマジレス王子は、先ほどと同じドレス姿。
そのマジレスをニチャーヌ姫はじっと見つめています。
「…ニチャーヌ姫、どうかなさいましたか?」
マジレス王子が首をかしげた、その時。
「マジレス姫様ごめんなさいっ!」
どーんっと、マジレス王子はニチャーヌ姫に突き飛ばされたのです。
「ええええええっ!?」
バッシャーンと盛大な音を立てて、マジレス王子は再び泉の中に落ちました。
ニチャーヌ姫は水しぶきをかぶらないようによけつつも、じっと泉を見つめています。
「ぶはっ!な、何をなさるのですかニチャーヌ姫っ!」
水面から顔を出し、泉から出ようと岸に手をかけたマジレス王子を見て、
ニチャーヌ姫は「やっぱり…」と呟きました。
「え?」
泉から上半身を出したマジレス王子の胸は……思いっきり平原だったのです。
「あっ!ああああの、これは…わ、私AAカップなんですのっ!あはははは…」
「……じゃあ、し、下もお見せできるのですか?」
ニチャーヌ姫の容赦ない問いかけに、マジレス元姫様はうっ、と詰まりました。
もう、真実を言うしか方法は無いのか…!?
血の縁とはなんと不思議なものでしょうか。
時を同じくして、兄マジレス
>>266も弟ヒッキー
>>227も、キノコ露出の危機!
「…そ、それはできません…!」
顔を真っ赤にして拒否するマジレス王子にニチャーヌ姫は身を乗り出し
ました。
「どうしてですの?」
「あの、その……。は、恥ずかしいから」
ニチャーヌ姫は疑いの目を向けました。
「…王族ですもの、侍女や女官の前では平気でいらしたのでしょう?
どうしてわたくしだと恥ずかしく思われますの?」
もし、もしも、マジレス姫が…。もしも。
「え。でも、その」
もしも―その思いにかられて、はしたないなどと思いつきもしない
ニチャーヌ姫はまるで泉を覗きこむかのように身を乗り出しました。
「マジレス姫さま!もしやあなたは―」
しかし身を乗り出し過ぎたニチャーヌ姫。
「きゃっ」
「わっ!?」
ざっぷーーーーん
バランスを崩し、マジレス王子のいる泉の中へ。
「ニ、ニチャーヌ姫」
少し水を飲んでしまい咳き込むニチャーヌ姫を支えるマジレス王子。
「だ、大丈夫です…!?」
見下ろせば、咳き込んで紅潮した頬と潤んだ瞳、そして白いお椀。
「!?☆@!!!!」
小さなブルーグリーンの泉の中、マジレス王子とニチャーヌ姫は
一糸まとわぬ姿のまま、抱き合っているような形になってしまって
いたのです…!!
「あわわわ」
かたまるマジレス。かたまるキノコ。おのずと腰も引けがちに。
しかし、狭い泉の中。柔らかく美しく馨しい肢体とはそうそう距離も
置けません。
「ごめんなさい」
ふいに、ニチャーヌ姫はそう言いました。
「ごめんなさい、わたくしったら何を…。はしたないことを申し
ました…。…でも、もしそうだったら…そうあって欲しいような
そんな気が…ああ、わたくし何を言っているのでしょう」
「そうあって欲しいって…」
「いいえ、いいえ、忘れてください!」
ニチャーヌ姫が頬を染めてかぶりを振ると、白いお椀もあわせて
ぷるぷると揺れました。マジレス王子はたまらなくなって思わず
ニチャーヌ姫の腕を引き、強く抱きしめました。
「ニチャーヌ姫…!!」
「……マジレ…」
驚いたニチャーヌ姫が細い声でマジレス王子の名前を呼ぼうと
したその時、ふたりが浸かるブルーグリーンの泉の近くにあった、
ピンク色の泉の水が噴水のように激しく湧き上がり、ふたりの
頭上に降り注ぎ始めました。
ドキドキ
時々のぞいてみるとちょこっと進んでるここが好き!
長い連載ですねw
さて、その頃サラシとヒッキーは
ヒッキーは顔を真っ赤にして立ち上がりました。
「ボ、ボクの大事なところに何しようとしてたんだよっ!」
女の子みたいな顔ですが、さすがにすごい剣幕に、サラシも
思わず気おされてしまいました。
少し顔を赤らめながら
「な、何って…」
と口ごもります。
サラシたん・・・
276 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/21(火) 19:39:51
ほしゅあげ
277 :
名無し物書き@推敲中?:
どうして中途半端で終わっちゃうんだあげ