410 :
gr ◆iicafiaxus :
どうした? うんうん、あーこれは、かるい打撲だね。
大丈夫、医者に行くほどの怪我じゃ無い。
ちょっと湿布でも当てて一晩おとなしくしてれば、朝までには治るよ。
もし不安なら、このガードルをはめておけば、なおいいね。
信じられないかもしれないけど、痛みが嘘みたいに楽になるよ。
一本二千円だけど、それを思えば、そんなに高い買物じゃないだろ。
まあどっちにしても、心配すること無いって。
明日一日くらいは休んだほうがいいけど、日曜の試合には何の影響も
残さないで済むよ。うん良かった。
ほら、これでOK。今日はもう上がって、後半は見学してなさい。
#小説ばかりが三語じゃないぜ。お題は継続で。
「なぜ乾布摩擦があって、湿布摩擦はないのだろう」
朝もはよから、馬鹿炸裂。白井は眩暈を覚えた。
日曜の朝八時。チャイムが鳴ったのでドアを開けたら、びたびたに
塗れた手ぬぐい片手の南郷が、上半身裸で仁王立ちしていた。
「ゆうべ手ぬぐいが破れてな。買物に出た先で思い当たったんだ。
どうだ白井、お前もやってみんか?」
「丁っ重に、お断りする」
「そう言うな、ホレ」
ぐいと手ぬぐいを突き出す南郷。ぼたぼたと流れ落ちる水流が白井の
つま先をしとどに濡らした。
白井の中で、何かが切れた。
「そんなにやりたきゃテメェ独りでやれやぁぁぁぁ!!」
「づっぐあぢゃだだだだだぁ!!」
「……正直、スマン……かっ……た……」
「ふんっ!」
次のお題は「ライム」「パンチ」「乾燥」で。
412 :
「湿布」「買物」「朝」:03/06/13 22:44
休日の朝。気持ちよく自然に目が覚めて、私のための一日が始まる。カーテンをあけたらいいお天気で、さらに上機嫌。
洗濯機をまわしてふとんをほして、窓を開けてそうじをする。
部屋がきれいになったら、次は私。アロマオイルをたらしたお風呂に入ってじんわりリラックス。
お肌をていねいに整えて、雑誌で見たメイクをためしてみたら、ばっちり成功。髪もしっかりセットして、買ったばかりのワンピースを着て鏡を見ると、会社に行く朝とはまるで違った私がいる。
ほんとは昨日ちょっとひねっちゃった手首が痛いけど、ここまできめたら湿布はがまん。かわりにお気に入りのコロンをふったら完了!
はりきってお買物に行こう。だって来週は彼の誕生日。プレゼントは何がいいかな?ケーキはどこで予約しよう?目をつけていたカフェでランチを食べながら、1人でゆっくり考えよう。
今日はいいアイデアを思いつきそうな気がする。だってとても素敵な休日だから。
次は「貯金箱」「ビデオ」「本屋」でお願いします。
すみません。「ライム」「パンチ」「乾燥」でお願いします。
「ライム」「パンチ」「乾燥」
ひどく甘ったるいコーヒーだった。
折角、乾燥してざらついていた舌を潤そうと、一杯千円もする高いコーヒーを頼んでやったのに、これでは全く意味がない。
これからこの店ではコーヒーを絶対頼むまい、そう固く誓った。
俺は先程、駅の売店で買った夕刊を開きながら、窓に映る彼女の顔をそっと盗み見た。
“見目麗し”というのはこういう女性の事を指すのだろう。
つやつやと光る真っ黒な長い髪は、上のほうで丁寧に結われており、ライム色のワンピースからは、白く形のよいうなじが露になっている。
出張先でふらりと立ち寄った喫茶店。
コーヒーは最悪だったが、思わぬ収穫があったと、心の中で一人ほくそえむ。
彼女は少し憂いの表情を浮かべ、確かパンチェッタとか言うイタリア産の生ハムが乗ったサラダを食べていた。
声をかけようかな、と思ったとき、入り口の方から一人の男が息を切らしながら、店に駆け込んできた。
こともあろうに、彼女に前に腰を下ろす。
「ごめん、遅くなっちゃった」
「本当に遅かったわよ、二時間も待たせるなんて……」
隣のテーブルから聞こえてくる、焦る男と少し怒気を含んだ彼女の声。
一足遅かった。
もう少し早く彼女を誘拐していれば、また<人形>のコレクションが増えたのに……。
俺は肩を落としながら、まずいコーヒーを飲まされた上、最悪な思い出を刻まれたこの喫茶店を後にした。
☆一ヶ月ぶりくらいの気が……。
久々に書いたら、文章が破綻してて落ち込みました。
もともとひどい文章ですが。
次は「ギンヤンマ」「東風」「大学祭」でお願いします。
「ギンヤンマ」「東風」「大学祭」
蒸し暑いキャビンから、這うようにしてデッキへのステップを昇る。
マストの先っぽに、黄色い満月が引っかかっているのが見える。
夕方頃から吹いていた【東風】はぴたりと止んでいて、MOJO二世号の真っ白なセールは
出産後の妊婦の腹のように、だらしなく張りを失ってしまっている。
風の無いヨットなんてものは、まるで・・・・
うまい喩えを見つけられぬままティラーを弄んでいると、視界の端で微かに水面が動いたような気がした。
月明かりによって、ねっとりと輝く水面に目を凝らすと、それは、トンボの産卵によるミクロのさざなみだった。
トンボは---こいつはたしか【ギンヤンマ】だ---果たして夜間に卵を産んだりするものなのだろうか?
そんなことより、トンボが塩辛い海に産卵することのほうを不思議がれ・・・・と?
ちょっと待ってほしい。右舷2時の方向には、我が学び舎のシンボルである時計台、
10時の方向には、まぬけな講堂のシルエットがぼんやりと見えている。
ここは、海などではなく、大学の敷地内なのである。
【大学祭】にかこつけて、部員2人の我がヨット部は、プールにMOJO二世号を浮かべた。
もちろん表向きは、明日から始まる「プールで楽しいセーリング講座」のためだ。
しかし、真の目的は別にある。デッキで、キャビンで、何度もひとつになる、2人だけのナイトクルーズ!
ようやく夏美が、キャビンから顔を出した。月明かりに、ほつれ髪と柔らかな笑顔が美しい。
オレは水面を指差し、声をひそめ、いたずらっぽくこう言った。
「ほら、あのトンボ。さっきのオレみたいじゃない?」
彼女が笑い、ヨットがのんびり揺れた。
(おしまい)
次は 「恍惚」「ネーミング」「切り取り線」で。
しまった・・・
トンボ → おつなぎのトンボ
「さっきのオレみたいじゃない?」 → 「さっきのオレたちみたいじゃない?」
・・・だったかな。
(それはさておき)
次は 「恍惚」「ネーミング」「切り取り線」で。
417 :
無料動画直リン:03/06/14 02:33
418 :
まあく とうえいん:03/06/14 12:34
近年、日本人の平均身長は伸びつづけている。
「日本人の食習慣が変わったせいだ」というが、身長が伸びたところで、誰も困った様子はないみたいだ。ただ、僕の場合は事情が違っていた。
「大きくなったな・・・ベイビー・・・」
僕の息子は3歳。どんどん体が大きくなっていった。限度を超えて。
息子の身長はいまや、80メートル。(ちなみに僕は172cm)はっきりいって手におえないヤンチャボウズだ。
この前は、道路の中央線(破線のもの)を「パパ、【切り取り線】だおー!!♪」といって、
国道を二つに割った。息子の凄まじき成長に少しウルっときた。
「もう腕相撲勝てないな・・・」どの父親もぶち当たるであろう壁に早くも当たってしまった気がした。
息子と海に行った。
普通の子供は魚をみると狂気乱舞して捕まえようとするだろう。僕の息子は一味ちがう。
捕鯨をしてしまった。どっかの組織に抗議されそうだが、鯨を捕まえた息子の表情は【恍惚】としていた。
そんな息子を見て、僕も恍惚としていた。「将来はオリンピック選手だね♪」誇らしい息子だ。
息子と鎌倉観光に行った。息子は体が大きいだけじゃないと思えた一日だった。
「パパ、ありんこおばちゃんだー!」
鎌倉の大仏を見て、そう言える息子の【ネーミングセンス】には非凡なものを感じた。
「大仏を小さいと言える・・悟りをひらいた高僧にも劣らない・・」有意義な一日だった。
僕の息子は天才だ。きっと歴史に名を残す人になるだろう。僕は偉人の父としてまた世界に知られるだろう。
「息子よ。立派になるんだぞ」・・・・・・こんな僕は親バカですか?
次回のお題「現代社会」「アイスティー」「文庫本」
419 :
名無し物書き@推敲中?:03/06/14 12:36
それが川崎病と呼ばれだしたのはいつのことだったか。
若干ネーミングセンスには疑問を抱かないではないが、とにかく
彼らの行動はもはや病的の域にすら達し始めていた。
球場から、電気屋からかき集めてきた山ほどのマークシートに
「先発、中日20(川崎憲次郎)」
その名前だけを書きつづける青年。
恍惚の表情さえ見せて一枚一枚、すごいスピードで塗りつづける。
切り取り線をちぎる。向きをそろえて積み上げる。
目が痛くなりそうなほどの応募葉書の山。
オールスターが終わっても… 彼らはマークをやめない…
忘れない、井川に4票差で敗けた2003年オールスターを…
もう二度と一軍のマウンドを踏まなかった沢村賞投手を…。
#亀投稿スマソ。お題は「現代社会」他で。
#川崎祭は野球板、祭り板、突発オフ板、ラウンジ等にスレ立ってます。
#(祭り板)
http://live5.2ch.net/test/read.cgi/festival/1055511826/