104 :
名無し物書き@推敲中?:03/03/22 23:26
友達の一人が反対した。確かに普通では閉まっ
てるだろう。だがぼくは超常現象を体験したので、
きっと不思議な力が働いて場外だってまだまだ開
いているだろうと、とんでもないことを考えてい
たのだ。その日の稼ぎ頭だった俺は場外で払い戻
しをしてみんなに好きなだけ奢ろうと考えていた。
場外に行く話は消えたので俺は、それじゃ今日は
奢るからそこらへんに飲みに行こうと言った。そ
して近くにある友達の知り合いの洋酒喫茶風の居
酒屋に飲みに行くことにする。その居酒屋にはク
ラスは違ったが、高校時代によく見かけていた可
愛い、少なからず好意を持っていた女の子が勤め
ていた。とりあえずビールを注文してから「みん
な好き勝手に注文してくれ」と言ったので、とに
かく沢山飲んだり喰ったりする。この日は俺が全
部奢る覚悟をしていたので万札が数枚飛ぶのを覚
105 :
名無し物書き@推敲中?:03/03/22 23:27
悟したが、なんと6000円と少しで済んでしま
った。友達ということで思いっきり値引きしてく
れたのだった。
それから暫くしたある日のことである。夜間は
家の前の広い通りに時々違法駐車していたが、
俺の自動車のワイパーに赤っぽい紙が貼ってあり、
ドキッとさせられる。駐車違反の紙かと思ったが
良く見るとそうではないようである。紙には、
……あなたの収入を5倍〜10倍にしませんか……
、……ズーム株式会社……、
とかいう文字が印刷されていたが、その一枚の紙
切れが俺の人生を狂わすきっかけになるとは露ほ
どにも思わなかった。その時期に俺は『爪の飛
ばない爪きり』の特許出願をしていて、なんとか
現物も自分の力で作ってみようと一人奮闘していたが、
106 :
名無し物書き@推敲中?:03/03/22 23:40
107 :
名無し物書き@推敲中?:03/03/23 08:52
ひょっとしたらこっちから攻めたほうが、案外近道
かもしれないと思った。一度説明会に冷やかし半
分で見に行くことにする。
広告には、『ズーム』と書いてあったので、カメラ
に装着するズームレンズか何かを売るのだろうと思
っていた。そして説明会に行ってみると大違いである。
ズームというのは、ズームガソリンオイルコンデシ
ョナーとズームエンジンオイルコンデショナーの
ことで、要するにガソリンタンクとオイルタンクに
入れる添加剤のことなのだ。そして係員が出てきて、
ちょっとした実験をする。すると化学反応で、エン
ジン内の不純物を溶かしてパワーがアップし、ガソリン
及びオイルの消費も減少するという画期的な効果が
108 :
名無し物書き@推敲中?:03/03/23 08:53
あるということを強引に納得させられた。〈これは売
れるかもしれない〉ぼくは実に単純な男なので〈これ
は絶対に売れる〉という考えに変化するまで、ものの
5分と掛からなかった。すでにこの時点でぼくの
脳裏には、大成功を収めて優雅な生活を送ってる自分
の姿を想像していた。こういうのを取らぬ狸の皮算用
だというのを後ほどいやというほど認識させられる
のをこの時点では夢にも思っていなかった。売ってや
ろうと即座に決断し、説明会が終わったときには早速
申し込みをしていた。その商品と実験装置を買い取り、
まず自分の車で試してみることにする。ぼくの車は
軽自動車で馬力が31馬力しかなく、いつも馬力不
足に悩まされていた。しかし添加剤を入れた途
端に馬力が5馬力はアップしたような気がした。
109 :
名無し物書き@推敲中?:03/03/26 04:04
そして燃費も計測してみたらなんと約20%
も伸びている。商品に対して益々自信を付けたので、
まずガソリンスタン
ドを中心に売り歩くことにする。しかし現
実は厳しく実験をやらせてくれるガソリン
スタンドさえめったに無かった。だが、闘
志は衰えるどころか、益々燃え上がっていく。
〈そうだ!明日はトラックの運送会社に売
りにいこう。〉
そう思って運転すると不思議なものだ、
いつもはぽんこつみたいなこの軽自動車も
ずいぶんと軽快な速さで町を飛ばしている
ように思えたし、
薄気味悪い血の色に見えていた夕日も、
航海から帰った男たちを癒す希望の灯台に
見えたのだった。
<ズームガソリンオイルコンデショナーと
ズームエンジンオイルコンデショナー……
よし、覚えたぞ。これぞまさに福音だ!>
111 :
名無し物書き@推敲中?:03/04/06 19:47
そう思ったら、明日が待ち遠しくて夜も殆ど眠れない
ほどだった。次の日は近所にある中堅程度の運送会社
に勇躍乗り込んだ。まず事務所に行き、社長に会わせ
てほしいと頼む。しかし社長は今いないので専務を紹
介すると言われ、渋々それで承諾することにする。専
務は社長の息子らしかったが、商品の説明をして、実
験をさせてもらえるように頼んだ。しかし専務は
「社長がいたらお前なんかぶっ飛ばしているところだよ!」
いきなり専務は大声で怒鳴りつける。
〈何で商品を売りに来ただけで、ぶっ飛ばされなきゃ
いけないんだよ。〉
112 :
名無し物書き@推敲中?:03/04/06 19:51
心の中でムッとしたが、グッとおさえて説明を続けた。
「私は他にも爪の飛ばない爪切りとか、鼻毛専用の電
池式カミソリとかも考えていて、特許出願も出してる
んですけど、ただ時間がかかるんで、手っ取り早く稼
ぎたいと思ってこんな仕事をしてるんですよ。今日は
特別サービスにさせて貰いますので代金は結構ですか
らどうぞ使ってみて下さい。この商品の素晴らしさが
解って貰えればいいですから」
ここはとても商売にはならないと判断し、自暴自棄
になってトラック一台につき一セットの商品を差し
上げて引き上げることにした。トラックの運転手た
ちはさっそく注入し始めたが、
「もし車が潰れたりしたら弁償してくれよ!」
中にはしつこく添加剤の成分を聞く人もいてそこ
まで言われてしまう。俺は返す言葉がなかった。
113 :
名無し物書き@推敲中?:03/04/07 11:11
114 :
aaaaa:03/04/07 12:05
115 :
名無し物書き@推敲中?:03/04/07 12:17
(^^)
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
121 :
名無し物書き@推敲中?:03/07/13 01:21
山崎コレクション
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
(^^)
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
125 :
名無し物書き@推敲中?:03/09/13 21:34
宇宙戦争なんてありえないの。人にとって宇宙は広すぎるの。以上。
糸冬 了
126 :
名無し物書き@推敲中?:03/09/14 16:12
ねえ、宇宙って空気無いのにどうして「ズドーン」って音が伝わるの?
>>126 あれは演出上の理由。種なんてその典型。
実際に宇宙空間では音なんて伝わらない。
音が伝わる原理ぐらい知ってるでしょ?(厨房でも知ってる)
徳山〜懲りてないのかい?
ホントに行っちゃうよ
129 :
名無し物書き@推敲中?:03/09/15 04:52
130 :
名無し物書き@推敲中?:03/09/15 20:24
田中憲次よ
いい加減にセンス磨け
ネーミングセンスが皆無
言葉の間違いが多すぎ
話のつくりが平板
要するにつまらない
131 :
名無し物書き@推敲中?:03/09/15 20:36
前半の宇宙戦争のくだりは確かに平板でつまらん。
しかし後半の意外な展開はなかなか読ませる。
特にカールが伊藤忠商事に就職してからのあたり、
あとは突然超常現象が起きるあたりか。
超常現象は本当にあったんだと思わせる説得力を感じました。
134 :
名無し物書き@推敲中?:03/09/16 01:33
>>131 ベタ褒めだったな。ちょっとビビッたYO。
136 :
名無し物書き@推敲中?:03/09/21 12:57
>>133 お前さー、頼むから、頼むからさ
そのバレバレの自作自演やめて、ホントみててむかつく
ばれて無いつもりだろうがもうやめて
やるならどうせばれてるんだからカールってコテでやれよヴォケ
あと、カールマジで訴えます
今度はテメーが夜中震えながら警察待つんだよ
お前と同じはったり野郎だと思うなよ
>>126 お前は厨房か
状況を考えろ。宇宙船の中に人がいて、
その宇宙船から波動砲を撃ってるんだぞ。
音が聞こえるのは当たり前だろが!!!
138 :
名無し物書き@推敲中?:03/09/24 22:00
139 :
名無し物書き@推敲中?:03/09/24 22:05
>>126 お前さん、勘違いしてるぞ。
>>137 お前さんも正しくない。
単一波長、同位相の光を打ち出すだけで音が鳴るわけないだろ
ラノベ板に逝きなよ>カールとかいう人
>>141 「カールの脳内でのみ音が鳴る」以外の解釈は出来んと思われ。
光は「粒子」「波動」の両方の性質を持つため、
>>3にあるの「粒子波動砲」は
「光」に関連した何か、例えばビーム兵器なんだろうと推測するしかない。
ビーム兵器ならば、光を収束したり波長を整えたりする際には全く音は出ない。
強いて音が出る瞬間を考えると、ランプを点灯させたときに「パチン」という位。
他の考え方としては、景気付けとしてビーム砲を発射したときにスピーカーから
爆発音を流すことが義務づけられているのかもしれないが、そんな記述は見られない。
145 :
名無し物書き@推敲中?:03/10/26 22:06
カール
146 :
名無し物書き@推敲中?:03/11/03 18:23
147 :
名無し物書き@推敲中?:03/12/19 16:55
カール!!
148 :
名無し物書き@推敲中?:03/12/20 10:36
そして宇宙に平和が訪れた。
149 :
名無し物書き@推敲中?:03/12/21 14:50
「まだだ!カールの死体をうpしなければ大衆は信じはしない!」
150 :
名無し物書き@推敲中?:03/12/21 16:51
151 :
名無し物書き@推敲中?:03/12/21 16:58
ゴールデンレター
このスレを見た人はコピペでもいいので
30分以内に7つのスレへ貼り付けてください。
そうすれば14日後好きな人から告白され、17日後に
あなたに幸せが訪れるでしょう
152 :
名無し物書き@推敲中?:04/01/01 23:33
カール
153 :
名無し物書き@推敲中?: