★★★またり/アリ、おもしろ作品批評スレ15★★★
あっ、最初に物語の到達点を決めて構成を考えたほうが
いいですね。落とし所というか、結末というか、ラストで
描きたいものを明確にしてみませんか?
>>530 確かに。ただ、父親は「最後の砦」みたいな形にしておきたいので
憎悪の目とかはちょっと……。彼女を恨む人間がいると話はわかりやすくなるですが。
>>531 伏線の貼り方がポイントでしょうね。後半、重要な役割を
負う男性は、前半にエピソードとして登場させて欲しい。
きちんと会話のある形で。描写に変換可能な説明文は、変換
しないと読者に設定の押し付けになってしまいます。
伏線をうまく貼らないと、物語が唐突で予定調和と
受け止められてしまいますよ。
ラストは、一応あの終わり方で(伝わってないかもしれないけど)
つまり、ええと。彼女が追い詰められて求める対象ですら排除しなければ
ならないと思ってしまう。そうでなければ生きること、生きていなければならないこと
を理解出来ない、みたいな……。抽象的すぎるでしょうか
>>533 いや、十分最後の砦になるでしょう。
視点が彼女なので、彼女が父親は母を亡くして悲しんでいる。
そして、原因は私だ。だから、父は私を睨む。という思考が
働くわけです。
最後に父にセリフを言わせるのです。
「違う! そうじゃない、そうじゃないんだ! 素子は
父さんの大事な娘だよ!」
というふうに。
想像してみて下さい。父一人、娘一人の父子家庭では、感情の
擦れ違いなんてよくありそうじゃないですか?
父親は、娘とどう接すればいいかわからない、何んて声を
かけたらよいかわからない。思春期を迎えれば、益々
扱いに苦悩すると思いますよ。
娘だって、複雑でしょう。どう思います?
>>534 伏線かぁ。うぅ、めちゃめちゃ自信ない。
あの男が急に出てくるっていうのは他の人にも言われたっす。
時系列を守って彼女が生まれたところからはじめちゃったのがいけないのかも
現在と過去が交差する、みたいな構成にして徐々に彼女の考えがわかる風に
したほうがいいかもだなぁ。うぅ。難しい。箱書からはじめなきゃ……
>>535 山嵐のジレンマでしょうか?
相手の側に行きたいが、自分の外観を纏う鋭い刺が相手を
傷つけてしまう。相手を傷つけたくない、しかし、温もり
を感じていたい。
>>536 ん〜。そう言われればそうかも……
ただ、それ以外の悲劇(友人とか)から彼女を守る役割もあるかな、と
無条件で彼女を愛するというか。
そうすることで彼女の感情が振り回されてラストにいたるというのもわかるのですが
なるほど、そうか。まず、本作のストーリーに沿う形で
破綻している部分を抜き出したほうが親切かも。
山嵐のジレンマ。そうそう。気付いてなかったけどそうだと思う。
彼女自身は孤独を望みながら(悲劇を生まないため)一方で温もりにあこがれる。
まず、暴漢の侵入ですが、設定はあるのですか?
なぜ誕生日に突入してきたのですか?
暴漢については、引篭もった彼女に対して「向こうからやってくる脅威」
でなければと。隕石とか落雷とかでもいいのですが、彼女が「見えない手に動かされている」
と考える(思い込む)ようになるエピソードとして。
誕生日については「復活(仮死状態からの)」というのが頭にあったので……
揺れ動く少女の思考をラストにぶつけてくるなら、伏線が
必要ですね。「それは必然である」という説明では、読者は
納得してくれません。微妙な心の揺れ、死と直面する度に
傷つく心理描写が必須ですよ。
>>544 反論はありません。ただただ反省。
伏線苦手意識をがんばって拭い去ってがんばらなきゃ
>>543 そう!それ! 引き篭ってしまったから、脅威は外から
こなければいけない。けれど、唐突に登場するから話しの
つじつま合わせになってしまう。予定調和なのです。読者は
許しませんよ。
回避策として、読者に気付かれないような伏線を貼るんです。
彼女が人を避けて生活するようになったんであれば、道で
男とぶつかり、ぶつかった相手に死が訪れるのではないかと
妄想して逃げてしまう。というエピソードを彼女がどれほど
周りに気を使って生活しているかというエピソードとして
読者に提示するのです。
そして、あとで、ぶつかった男の逆恨みとして、再度登場さ
せる。ぶつかった時、生徒手帳を落とした設定にすれば、自然
な流れでしょ?
そこの部分だけ、暴漢の視点にしていいと思う。
どうでしょうか?
なるほど、ちょっと伏線の張り方がわかった気がする。
ん〜、ぶつかる→逆恨みに持っていくのは難しい気がするけど。
どうだろう。思いついたのは、ぶつかった相手が被害者の関係者だった
とかになってしまうんだけれど。失敗するとやっぱり唐突になりかねないなぁ
>>547 それでは、被害者のエピソードが必要になってくるし、
強運のもたらす悲劇が彼女の思い込みという設定であれば、
被害者の関係者が乗り込んできて、両親を殺害、レイプ
殺人未遂にまでもっていくほうが破綻していると思いますよ。
ぶつかるでしょ。あなたなら、どう行動しますか?
おれなら「大丈夫ですか?」と声をかけます。それを無視して
何も言わず変質者を見るような眼差しを向けられて、逃げて
いったらどう感じますか?
おれなら、不愉快です。
ましてや、本当に変質者であったらその時どう思うでしょう。
両親を殺してから娘をレイプするような男として考えてみて
下さい。凶悪犯ですよ。そして犯人の手には個人情報がある。
学校が解れば、何日でも校門の前で潜んでいると思いませんか?
下校中の生徒を捕まえて、「警察の者だけど、この子学校に
いるかな?」とか聞きそうじゃないですか?
どうでしょうか?
伏線からネタばらしは、手品のようなものと考えてます。
何もない、シルクハットからうさぎが出るから不思議なん
ですよね?
でも、爺がモタモタと手際も悪く
「おいおい、ネタ見えちゃってるよ・・・」
だと、不思議じゃなくなる。
さらに、シルクハットを見せもせず、いきなり台の下から
うさぎ出してきたらどう思いますか?
「うさぎかよ!」
と、つっこみたくなるでしょ?
伏線は大事ですし、効果的に使わないと駄目ですね。
難しいけどさ。
ん〜、それならアリかも。
ただ、待ち伏せたり、男が彼女を追い詰めるエピソードは
多分不必要になるんじゃないかな。
それを排除してさらに裏で彼が行った行為を想像してもらえれば
可能かもしれない
>>550 なるほど、わかりました。
次行ってみましょう。
えっと、名前忘れたけど、素子の意中の男性は
だれと電話していたんですか?
男性の設定はどういう設定でしょうか?
ああ……。やはり野田の素性は伝わっていないですね。
ええと、設定としてはヤクザ屋さんだったりします。
で、素子が殺した男は彼の子分みたいなかんじで。
拳銃を回収とか言ってるのはそういう意味です。
電話の相手は組の幹部さんですね。(凹)
>>552 根が、根が深いでつ……。
では、子分は野田の命令でレイプしたのですか?
野田は親分の命令で、子分に指示したのですか?
えっと、冒頭に出てくる恩師とはだれでしょうか?
いや、想像されてるより根は浅いですよ。
レイプは子分の独断。拳銃を持ち出したり、それで殺されたりと
組としては結構厄介な人です。
だから後始末として「拳銃の回収」とか「素子を消す」とか命令が
下るのです。伝わってないけど(泣
恩師はそのまんま、学校の先生です。これは単純にエピソード不足で
もう少しキャラクター設定をしなければ、と思いました。
恩師の件は、俺の誤読でした。すいません。
いや、書かないと伝わらないよ。子分は暴漢でしかないし、
野田は、恋人なんでしょ? 説明されれば理解出来るけど、
本文では、まったく予想さえ出来ませんでしたよ。
そういう展開であれば、野田と野田の周辺の人物描写を事前に
さらに丁寧に描くべきでしょう。
子分は、野田に恨みを持っていたのでしょうか? その復讐心
が彼女にむかったのですか?
それとも、子分は彼女を知っていた? 一度犯してやりたいと
思っていたのですか?
寝たのでしょうか?
うん、その辺は全くそのとおり。書かなければ伝わらない。
説明は後付になる。書いているときからマズイとは思っていました。恥。
ん〜、そうですね。あのシーンは唐突にやってくる不幸、というか。
関係性とかはあまり考えてませんでした(凹)
は、恥ずかしい……すんません
野田の家に行った時の会話ですが、彼女、撃たれてますよね?
肩から血を流している。野田が子分の凶行を知らない
のだとすると、冷静過ぎではないだろうか?
冷静すぎる、といえばそうかもしれない。
一応取り乱した風に書いてはいるのだけれど。
台詞ではなくて行動が、ということでしょうか。
う〜ん、もっとパニックになるかと思います。
というより、違和感を覚えるシーンです。なんだか
久しぶりに元カノが、家に遊びにきたようなテンポに
感じてしまいました。
あ、会話って書いてあった。すんません。
台詞も取り乱してる風にしてはいるんですが……
もう少し人間の勉強しなきゃいけないな。取り乱した風じゃなくて
取り乱したリアルな描写に出来るようにしなければ
ふむ〜。そうか。違和感ですね。
書いているときの頭では「抑えた表現」を意識していたんです。
山はラストに持っていこうと思って。
そこがいけなかったのかなぁ
彼の第一声が
「どうしたんだ。何かあったの? そんなもん持って」
ですよね。
「どうしたんだよ! おい! 血が出てるじゃないか!」
という具合に、持っているモノよりまず体を気遣うべきで
はないでしょうか?
あ、なるほど……
そうですよね。取り乱した風に書こうとしすぎて作者が取り乱してました。
…笑えないな。
拳銃より血ですよね、目につくのは……
もちろん彼の第一声の前に彼の心理が伺える描写を
添える事も有効な演出ですよ。
いつもの彼の笑顔がドアの隙間から現れた。
ドアは次第に彼の手によって開かれていく。まるでドアと連動す
るかのように、彼の表情が強ばっていく。
「xxxxx!」
という感じで。
なるほど。三人称で書くのが苦手で、
誰か一人だけの感情を追わなければいけないのかと思い込んでいたもので。
そういう手法もアリですね
一人称、素子視点でもOKですよ。
私はもうろうとする意識の中で、彼の笑顔を見ることが
出来た。いつものあの笑顔。
扉の向こうから漏れた光が、逆光となって彼の顔を
曇らせた。いや、確かに彼は顔を曇らせた。
うーん、あまりうまくないけど、即興という事で許して。
彼の表情の変化を素子の見た目で描写するという意味合いです。
ふむふむ。
勉強になります。感謝
つぎですが、野田は彼女の悲劇に纏わるエピソード
を知っていたんでしょうか?
彼女がどのようにその強運を捉えているかも理解して
いたのでしょうか?
知っている、素子が話したと書いているはず……(多分素子の台詞)
書いてないとしたらミスです。
ちょっと確認してみます
う……ええと。
>孤独を望んでいると伝えても
の一文があるだけですね。すいません。推敲不足です
野田は彼女の悲劇について知っている、彼女がどのように捉えているかも知っている
と設定ではそうなっているのですが。
知っているならば、殺してほしいと望む気持ちを
どう受け止めたのかな?
「俺の前では嘘でもいいから、そんな事は言わないでくれ」
みたいなセリフがよく分からない。拒絶でしょうか?現実逃避?
彼女の闇の部分を彼は見たくなかった? 目を背けた?
一方で、幹部から殺しの命令が下りますよね。拒否しますが、
この2つの心理が混在する彼は、本当は素子をどういう目で
みてたのでしょうか?
彼にとっての素子とは、一体どういう存在だったのでしょうか?
彼は彼女がそう思い込んでいることに対して、なんというか、
「それは間違ってるだろ」的な感情で見てた、と。
生きることに対して楽観的で、辛くても生きていればなんとかなる、というような
感じで。だから死を望む彼女が嫌だった。自分が死なないことで彼女を変えたかった。
彼にとっての彼女は、条件抜きで必要な存在。ある種の一目惚れ。それも最大級の。
と……説明してしまっては後付になりますが。こんな感じです
>>574 分かりました。繰り返しになるので指摘は避けます。
気付いているようですし。
いままでの流れから、ラストをどう仕上げるべきだった
でしょうか?
また、登場人物の設定は、このままでも破綻なくラストに
到達出来るものでしょうか?
ところで、『神』『信仰』『宗教』なんですが
狂信という素材を描いていますか? 読者に素子の
信じざるおえなかったもの、苦痛や悲しみが伝わる
記述があったでしょうか?
わしゃー、きっと世界で一番『狂信〜』を理解した
香具師かもしれんのぉー、ほっほっほっ。
ええと。ラストについては変えることは考えていません。
もちろん描写を増やしたり、それ以前で伏線を張ったりは必要ですが。
登場人物の設定についてはもう少し考える時間が欲しいです。挿入する
エピソードから膨らむ場合もあるでしょうし、その逆もまたあると思います。
狂信という素材については、確かに上手く書けていないと思う。
必然がキーワードになっているのですが、その説明に腐心するばかりで
押し付けや説明不足になっているのかも
すまんがねむい。
つーか、ロムヤですか?
私もそろそろ限界かも。
ロムヤとは誰でしょう? 少なくとも私は違います。
ということで、本当にためになりました。ありがとう。
/⌒ヽ 。oO(徹夜でやっていたのか…… 乙彼)
/ ´_ゝ`)
| / ∬
と__)__) 旦
すごいエネルギーだな、みんな。乙カレー。