−三光作戦、成功。
俺は頭蓋骨に仕込まれた骨振動式通信機から、挺身隊の報告を受けた。
雨四光作戦や五光作戦は挺身隊、すなわちアンダーカバーの身を危険にさらすのだ。三光作戦はギリギリの選択だった。
あわよくば杯を引き、月見花見で追いつき、逆転を狙う。
「現在、差は八文!挑戦者山田八路軍、チャンピオン大村機甲師団の牙城を切り崩せるのか!?第四回対戦、スタートですっ!」
ひかるちゃんの声が会場一杯に響き渡る。従軍慰安婦などと大仰な名前をつけられているがただのバニーガールのひかるちゃん、
彼女も俺を支援してくれる挺身隊の一人だ。俺が遙か頭上のグラスボックスに目を向けると、ひかるちゃんは遙か地上の
俺に向け、親指を立ててみせた。
スタート!
地が割れ、巨大なブロックが八枚、轟音と振動を伴って躍り出た。
鶴、桜、月、赤松、蝶、桐、桐、そして杯!
イケる!挺身隊は予想以上の働きをしてくれたようだ。
俺はダッシュし、巨大な杯に跳び蹴りをくれ、地に叩きつけた。
これでまず、花見月見を確定だ!
思惑には乗ってやんねー(w
次のお題は「灰皿」「緋色」「申込書」で。