【リライト】上手い人・来い!【上等】

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1名無し物書き@推敲中?

1、リライトして欲しい人は、その文を提出。
  オリジナルのものに限ります。あまり長いものはやめましょう。
  提出時、トリップ必須。ついてないものはスルーして下さい。

2、提出された文を<上手い人>がリライトします。
  文章の順番や単語、物語の流れなど、全て自分流にアレンジして下さい。
  提出された文を尊重する必要はありません(提出者もそのつもりで)。
  提出された文章の、文字批評のみは禁止します。

  ※リライトをした人を下手だと思ったら、
   具体的にどこを見てそう思うのか指摘しましょう。

3、文章を提出した人は、リライトしてもらったら必ず感想をつけましょう。
  批評は期待しません。思ったことを書いて下さい。トリップ必須です。
  ※書き手を不快にさせる目的で書かれたものなど、
   荒らしと思われる文章には感想をつける必要はありません。
21 ◆WWyqlaPIIs :03/01/19 15:18
まずは漏れから。ヨロシクおながいします。
毛むくじゃらは別の物に変えてもいいです。
━━━━━━━━━━
中学校の学生服を着た俺は、立ち入り禁止区画の中でタバコを吹かしていた。
違反なんて糞くらえだ。犯罪上等! 逮捕上等!
誰も居ない立ち入り禁止区画の中で、俺は世界を取ったような気持ちでいた。
タバコの煙を肺まで深く吸いこみ、夜空に向けて大きく吐き出す。
ふと、足元を見ると、何か毛むくじゃらのものがうごめいていた。
二十匹くらいはいるだろうか。
ウウウ…とうなり声を上げている。
俺は急に怖くなって、タバコを投げ捨て、その場から逃げ出した。
3下手な人:03/01/19 15:25
中学校の制服を着た俺は、立ち入り禁止区画の中でタバコを吹かしていた。
違反なんて糞くらえだ。犯罪上等! 逮捕上等!
誰も居ないその場所で、俺は世界を取ったような気持ちでいた。
タバコの煙を肺まで深く吸いこみ、夜空に向けて大きく吐き出す。
ふと、足元を見ると、何か毛むくじゃらのものがうごめいていた。
ざっと二十匹くらいはいるだろうか。
ウウウ…と何やらうなり声を上げている。
急に恐ろしくなった俺は、タバコを投げ捨て、その場から慌てて逃げ出した。
4 ◆n1n/SRVdoQ :03/01/19 15:26
弁護士のバッチをつけた僕は、しかし被告人控え室にいた。
法律なんて糞くらえだ。無罪判決! 死刑求刑!
弁護士すらいない被告人控え室の中で、僕はまるで世界が今日終わるような気分だった。
怒りをあらわに弁護士のバッチを襟から毟り取る。
ふと、ノック音がした。誰かが来たらしい。
二十人くらいはいるだろうか?
ゴルァ! とわけのわからないことを叫んでいる。
僕は急に自分が偉くなった気がして、もう一度バッチをつけると、堂々と扉を開けた。
5名無し物書き@推敲中?:03/01/19 15:26
実に上手い文章であり、リライトの必要はありません。
61 ◆WWyqlaPIIs :03/01/19 15:37
>>3
ありがとうございます。代名詞などで、少し雰囲気が変わって見えます。
7名無し物書き@推敲中?:03/01/19 16:05
>>4  の ◆n1n/SRVdoQ さん。やってみますた。
==========

胸に着けた弁護士バッチが子供のオモチャのようだ。
僕は弁護士だが、自信を無くしていた。ここのところ負け続きだ。
そして今日も、もう負けは確定しているようなものだった。
被告人控え室で、僕は、空虚な気分だった。
今日なら、美味しいアップルパイやお尻のプリプリした女の子がいる、この世界が終わっても、無感動でいられるに違いない。
「ハァ……」と、僕は気の抜けた炭酸のフタを空けた時のような情けない溜め息をついた。
その時、ガンガンガン! と被告人控え室のドアを叩く音がした。
耳を塞ぎたくなるほど酷い音だ。二十人くらいはいるかも知れない。
ドアの向こうから「ばか〜ん」「うんこ!」などど低次元な叫びが聞こえてくる。被告人の知り合いだろう。頭の弱そうな奴等だ。
僕は奴等を黙らせるために控え室のドアを開けた。
「騒ぐのはやめなさい! 僕の仕事は刑を軽くすることだ! 僕が信用できないのか!? だったら今すぐ解雇しろ!」
控え室の外にいた奴等は、僕の言葉を聞いて静まり返った。単純な奴等だ。
僕は急に偉くなったような気分になって、弁護士バッチを付けた胸を見せびらかすように反らせながら、法廷へ向かった。
81 ◆WWyqlaPIIs :03/01/19 16:15
まだまだリライトお待ちしています。

==========
リライトされた物への批評、感想レス歓迎します。
俺は学生服姿のまま、立ち入り禁止区画になった場所で、タバコを吹かしてゴキゲンだった。
ここがなぜ立ち入り禁止になったのかなど興味はない。誰もこないところで一服できれば上等だ。
煙を肺の奥にまで染み込ませ、息苦しくなる一歩手前で大きく吐き出す。
夜空に白い煙が広がり、薄まって消える。ただその繰り返し。
人生なんてそんなもんだな、と意味不明な哲学じみたことを考えていると、
手前の闇の中に何か蠢く物体を見た。
さっきまで何もなかったはずだ。緊張と軽い恐怖で身が固まる。
何もいないはずなのに、それはいた。
闇色の、毛むくじゃらの、なにがなんだかわからないものが十匹以上も。
獣じみた唸り声を一斉に上げて、こちらを睨んでいる。
いちいち考えている必要も余裕もない。俺はタバコをそいつらに向かって投げ捨てて、
とにかくその場から逃げ出していた。
101 ◆WWyqlaPIIs :03/01/19 16:48
>>9

ありがとうございます。
流れも心理描写も自然で、面白かったです。

個人的な好みなのですが、「俺」が「何か蠢く物体」を見つける前のところに、
もう少し安心してゆったりしている描写が欲しかったです。

最後、タバコをそいつらに向かって投げ捨てる、というところが カコ(・∀・)イイ!! と思いました。
11名無し物書き@推敲中?:03/01/19 18:06
(=゚ω゚)ノ いよぅ
12名無し物書き@推敲中?:03/01/19 18:16
>>11
実に上手い文章であり、リライトの必要はありません。
131 ◆WWyqlaPIIs :03/01/19 18:41

あんまり反響がないなぁ…(汗

とりあえず漏れは時々覗きに来るからヨロシクです。

☆  ★  ☆  ★  ☆  ★  ☆  ★  ☆

◎リライトされたものに対する批評、感想歓迎します。

◎こう書きたいけど上手く書けない、という投稿者はその旨を書いて下さい。

◎投稿、リライト共に、書きこんだ時はageて頂くと目に止まるのでヨロシクです。

☆  ★  ☆  ★  ☆  ★  ☆  ★  ☆
 
1、リライトして欲しい人は、そのレスを提出。
  面白いのものに限ります。あまり電波ものはやめましょう。
  提出時、コテハン必須。ついてないものは煽って下さい。

2、提出されたレスを<しっぽ>がリライトします。
  レスの順番や隠語、ジサクジエンの流れなど、全てしっぽ流にアレンジして下さい。
  提出された文を尊重する必要はありません(提出者もそのつもりで)。
  提出されたレスの、自演賛美のみは禁止します。

  ※リライトをした人をしっぽだと思ったら、
   具体的にどこを見てそう妄想したのか指摘しましょう
15名無し物書き@推敲中?:03/01/19 19:20
>>14
最後の文章に ワロタw
尻に着けた弁護士しっぽは、まるで子供のオモチャのようだ。
僕はしっぽだが、自信を無くしていた。ここのところ負けしっぽ続きだ。
そして今日も、もう負けしっぽは確定しているようなしっぽだった。
被告人控え室で、僕は空虚なしっぽだった。
今日は美味しいアップルしっぽやお尻のプリプリしたしっぽがいる。この世界が終わっても無感動なしっぽでいられるに違いない。
「ハァ……」と僕は、気の抜けた炭酸のフタを空けたしっぽのような情けない溜め息をついた。
その時、ガンガンガン! と被告人控え室のドアを叩くしっぽの音がした。
耳を塞ぎたくなるほど酷いしっぽだ。二十人くらいはいるかも知れない。
ドアの向こうから「ばか〜ん」「うんこ!」などど低次元なしっぽの叫びが聞こえてくる。被告人の知り合いのしっぽだろう。頭がしっぽそうな奴等だ。
僕は奴等を黙らせるために控え室のドアをしっぽで開けた。
「騒ぐのはやめしっぽ! 僕の仕事は刑を軽くすることしっぽ! 僕が信用できないしっぽ!? だったら今すぐ解雇しっぽ!」
控え室の外にいた奴等のしっぽは、僕のしっぽを聞いて静まり返った。単純なしっぽだ。
僕は急に偉くなったようなしっぽになって、弁護士しっぽを着けた尻を見せびらかすように反らせながら、法廷へ向かった。
17名無し物書き@推敲中?:03/01/19 23:08
リライトをリライトするのはNG?
18名無し物書き@推敲中?:03/01/19 23:10
OKなんじゃない? その方が面白くと思うし。
19名無し物書き@推敲中?:03/01/20 02:03
>>18
ただし繰り返すとオリジナルのカケラも無くなってしまう諸刃の剣(w
 立ち入り禁止区域の中で、俺は煙草を唇の端で咥えていた。中学の学生服のボタンは
止めてない。
「糞くらえだ!」と、俺は宙に向かって吼える。壁を蹴りつけた。殴りつけた。「犯罪上等!
逮捕上等!」
 動くものが他にない場所で、俺は世界の頂点に立ったような妄想に囚われている。何が
現れてもこの拳で打ちのめせると信じていた。
 もう一度壁を蹴りつけ、息を切らせた俺は立ち止まった。膝に手を当てたまま呼吸を整え
る。煙草の煙を肺の奥深くまでゆっくりと吸い込んだ。靴先に何かが触る感触を覚えた。足
元に視線をやる。毛むくじゃらなものが蠢いているのが見えた。
 20…30か?低周波騒音のような唸り声を上げている。俺に向かってじりじりと動いている。
 無意識のうちに俺は後ずさった。高揚とは違う作用で心臓の鼓動が早くなった。煙草が唇
から落ちるのにも構わず、身を翻した俺は走り出す。
 
>>20  ウマ!
 立ち入り禁止区域と赤いペンキで書かれたプレートの下、破れた金網を
くぐって中に入る。網の向こうでは同じ中学の生徒たちが群れて笑いなが
ら下校していた。制服の隠しポケットから取り出した煙草をふかす。時折
俺を指さして騒ぐ女子生徒などがいる。犯罪だろうが違反だろうが上等だ。
 網の中は唯俺ひとりの世界だった。深々と煙草を吸って、暮れかけて星
の浮かんだ空に吐き出した。網の外の連中にはけしてわからない味だろう。
 俺の口から立ちのぼる煙が淡い夜空に溶けてゆく。この煙が消え去る間
にいっそ網の外の世界が滅んでしまえばいいのに。
 ぼんやりとそんな考えを浮かべていた俺の足下から毛むくじゃらな男た
ちが動きだした。
 二十人ほどはいただろう。
 うぅ、と呻るような声をあげている。
 俺は声もなくそいつらを凝視した。呻り声をあげながら差し出された掌
に吸いかけの煙草を投げ捨てるように渡して、俺は、滅びるべき網の外の
世界へと、逃げ出した。
231 ◆WWyqlaPIIs :03/01/20 16:39
>>20
ありがとうございます。
キャラクターが映像としてありありと思い浮かんで面白かったです。
「高揚とは違う作用で心臓の鼓動が早くなった」という部分、
主人公の状態を上手く表現されていると思いました。

>>22
ありがとうございます。
退廃的な雰囲気が面白かったです。
漏れの読み込み不足かも知れませんが、
「網の外の連中にはけしてわからない味」が、どういう味なのか分からなかったのと、
前半の状況描写が少し冗長に感じました。
小道具がいいと思いました。
「立ち入り禁止区域と赤いペンキで書かれたプレート」や、「俺を指さして騒ぐ女子生徒」が、
退廃的な雰囲気を増していて楽しめました。
2420:03/01/20 16:50
>>23

 失礼した。
 自分の書いてる物を推敲するのと違い、設定が頭に入ってないから難しい。
だがその状態で想像を膨らませて描写するのも勉強になるみたいだ。
 「高揚とは違う作用で心臓の鼓動が早くなった」は、"怖い"や"恐怖""怯え"と
いう単語を使わずに表現したいと感じたから、こういう表現になった。

>>22さんの「立ち入り禁止区域と赤いペンキで書かれたプレートの下、破れた
金網をくぐって中に入る。」は、俺のにも使いたいな(w なぜ思いつかなかった
のか?

2522:03/01/20 16:59
>1
御指摘の通りやけに頭でっかちなシロモノになってしまった。
「味」については自分でもいま読み直して「なんの味ダヨ」とツッコミ
を入れたほどだ。気づいてくれてありがとう。

>20
恥ずかしいが告白するとあんたのリライトしたものを見て「負けねえぞ
ウラァ」と横目で見ながら書いたんだよ(藁
素直に脱帽だこんちくしょう(褒め言葉)。
26名無し物書き@推敲中?:03/01/20 17:17
俺は中学生で、学生服を着ていた。今にも教師が乗り込んできそうな立ち入り禁止
区画の中でタバコを吹かしながら呟く。
「違反など糞でも食らえ! おいらは天下無双のアウトロー!!」
戒める者すら存在しないこの寂れた空間は、俺を世界の王者に仕立て上げた。
咥えたタバコの煙は体内の深くまで侵入し、その後あっさりと夜空へ充満した。
足元付近の視界にふと毛むくじゃらの物体が入り込んだ。咄嗟に眼を向ける。
どういうことだ。20匹ほど群がってウウウ…とうなり声を上げている。
薄ら寒い感覚が俺を襲って、瞬時に現実を認識させた。王者ではない。俺は、中学生だ。
俺は、ちっぽけなプライドを残してその場から逃げ出した。
27名無し物書き@推敲中?:03/01/20 17:26
学生服の内ポケットから取り出した煙草を咥えた。
細く立ち上る煙に目を細める。
「立ち入り禁止か……」吸いかけの煙草を、フェンスに掲げられた看板めがけて投げ付ける。
潮の匂いが鼻をくすぐる。
湾岸沿いの倉庫。
不法侵入なんて目じゃない。俺はすでに麻薬取締り法違反者だ。
ズボンのポケットに、ついさっき倉庫の陰で受け取ったパケが入っている。
中学生の俺でも、コイツのおかげで世界の支配者になれる。
「犯罪上等!逮捕上等!」波音のむこうに広がる闇に向かって叫ぶ。
ふと、足元を見ると、何か毛むくじゃらのものがうごめいている。
二十匹くらいはいるだろうか。ウウウ…とうなり声を上げている。
毛虫だ。人間の顔をした毛虫だ。虚ろな目をして、だらしなく開けた口から涎を垂らしている。
急に怖くなって、駆け出した。
毛虫達の顔は間違い無く俺だった。
必死に走りながら、俺は、間違い無くジャンキーへの扉を開いた事を悟った。


間違えて「あなたの文章真面目に批評します」にはってもうたわ。今一度。

 入り口を除いて四方を廃墟に囲まれた空間には、人間のもつ熱が存在しない。
狭い夜空に浮かぶ月とそれを見上げる学生服のままの俺。
ぺんぺん草しか生えない乾いた土地に散乱したガラスの破片が、妙に湿っぽい。
 世間に背を向けた。ここが行き着く場所だったのだ。タバコの火には自分が映る。
いままでに煙を吐き出すだけで、これほど爽快な気分になれたことがあっただろうか?
 しかし、そんな気分でいられたのはほんの一瞬だったといっていい――迫り来る危険に、
戦慄が全身を走った。無数の獣が取り囲んでいる。明かりを見て、どこからかはい出てきたのだろう。
靴の先になめらかなものが触れたとき、思わず入り口に向かって走っていた。
 ここはお前のくるところじゃない――無垢な瞳が、遠ざかる愚かな人間の背中をやさしくつつみこむ。
短くなったタバコは、スローモーションで落ちていった。
2927:03/01/20 17:29
ちょっといじり過ぎたか・・・。
ごめん、最後の行の「間違い無く」が無駄だった。削除。
30名無し物書き@推敲中?:03/01/20 18:29
僕は被告人控え室にいた。
『無罪判決!』『死刑求刑!』目を閉じると、過去の裁判が浮かんで来る。
今まで被告人を信じて闘ってきた。
でも、今回の事件に関しては……。
「法律なんて糞くらえだ」心の中で目の前にいる男に毒づいた。
襟のバッチを毟り取り、思い切り床に投げつけたい気分だ。
この弁護士のバッチを。
こいつは、小学校入学前の八人の女の子を強姦したあげく無惨にも殺しやがった。
荒々しくドアが叩かれた。誰かが来たらしい。
ドアの外はざわついた雰囲気だ。
「ゴルァ!」人々の怒号が交錯している。
大きく息を吐くと、視線をバッチに落とし、扉を開けた。
どうやってこの部屋まで来たのか、被害者の親達が憎しみをあらわに僕を睨んでいる。
僕は一回瞬きをすると、胸を張った。
そう、その時すでに決心していたのだ。
弁護士と言う仕事より、正義に従う事を。
311 ◆WWyqlaPIIs :03/01/20 18:33
>>26
ありがとうございます。
主人公の設定と感情がはっきりと伝わってきて、説得力もあり、面白かったです。
主人公が毛むくじゃらの物体を見つけた時に、
「どういうことだ」と考えさせているのも、流石だなと思いました。
個人的な好みなのですが、台詞部分「違反など糞でも食らえ!」を、
「違反なんか」とした方が自然なように感じたのと、
最後、「ちっぽけなプライドを残して」を「プライドを捨てて」
にした方が合っているように思いました(個人的な感覚です)。
構成がしっかりしていてスッキリと読めて楽しめました。

>>27
ありがとうございます。ぜんぜんいじりすぎじゃないっす(´∀`)YO!
「間違い無く」は省略して読みました。
麻薬を出してくることでリアリティーが出ていて面白かったです。
漏れは麻薬をやったことがないので分かりませんが、
話の中で麻薬を吸っているシーンがないので、
主人公が突然幻覚を見たことが少し不思議でした
(タバコがそうなのかも知れないとも思います;)。
主人公の行動が、効果として生きていると思いました。
煙草を看板めがけて投げたり、海に向かって叫んだりする行動が、
雰囲気を出していて楽しめました。
321 ◆WWyqlaPIIs :03/01/20 18:34
>>28
ありがとうございます。
カコ(・∀・)イイ!! 話で面白かったです。
個人的な話なのですが、「乾いた土地にある湿っぽいガラスの破片」と、
「自分が映るタバコの火」(ライターの火なのかも、とも思います;)と、
「靴の先に触れたなめらかなもの」を想像しにくかったです。
世界観が出来あがっていてカッコイイと思いました。
特に最後の「短くなったタバコは、スローモーションで落ちていった」という部分が
映像として思い浮かんで興奮しました。
3327:03/01/20 18:44
>1さん
そうか、ちょっと説明不足だったか。
落ちは、ヤクをやっていな状態でも幻覚を見るほどの中毒になってしまったって
事なんだ。
341 ◆WWyqlaPIIs :03/01/20 18:52
>>33
いや、漏れも知識不足で……。すまそです。
説明は、読ませる対象をヤクを良く知っている人にするのか
そうでない人にするのかで違ってくる気もします(汗汗
3527:03/01/20 19:01
>1さん
いや、読み手が「?」と思ってしまったら書き手の負けです。
36名無し物書き@推敲中?:03/01/20 19:04
aa
3737:03/01/21 01:06
光が凶暴に反射する都市の夜に、俺は一人だった。
立入禁止区画のこの一帯は、うるさい人影とも、鬱陶しい騒音とも無縁な、
頬を刺す冷たい空気と静寂が支配する、楽園だった。
ポケットの中でつぶれた煙草に火を付け、その煙をまたたく夜空に向かって
吹き付ける。
この世界でただ一人、俺だけが存在し、俺が世界を手のひらに乗せ、
世界が俺を揶揄する気分を味わった。
セブンスターの香りだけが俺を癒し、傷つけた。
途端、それは起こった。
唐突に現れた毛むくじゃらの黒い毬藻のようなものが俺に今にも飛びかかりそうに
足下でウウウ…と唸っているのだ。
俺は躊躇しながらも、世界が俺を支配しようとする恐怖に身構えた。
毬藻は今にもおれに飛びかかりそうだ。
俺は、くわえていた煙草を毬藻めがけ投げつけ、その場から逃げ出した。
世界は俺を追放した。
38名無し物書き@推敲中?:03/01/21 01:12
なんだかみんな形容過多になりすぎて手垢まみれ表現地獄に陥っているぞ。
>>20>>26あたりが丁度いいんじゃないか
391 ◆WWyqlaPIIs :03/01/21 19:16
>>37
ありがとうございます。
「世界」がキーワードになっていて、話がまとまっていて面白かったです。
個人的なことなのですが、最初の「光が凶暴に反射する都市」「俺は一人だった」で、
主人公が騒がしいところにいるイメージを持ったのが、
次に静かなところにいるという説明をされたところと、
中程、「俺が世界を手のひらに乗せ」ているのに対し、
「世界が俺を揶揄する」という表現をされたところの二箇所で、
どちらのイメージを取っていいのか混乱しました。
「世界が俺を支配しようとする恐怖に身構えた」という部分、
なるほど、と思いました。
主人公の「世界」に対する感覚を楽しめました。
40名無し物書き@推敲中?:03/01/22 02:38
糞だということを分かってくださいね

>>38
確かにちと形容過多かも。
4237のリライト:03/01/22 05:08
 光が凶暴に反射する都市の夜、俺は一人でいた。立入禁止区画の
この一帯は頬をいたぶる冷たい空気と静寂が支配する楽園だ。
 ポケットに突っ込んだ手が煙草のパックに触れた。ひしゃげた両
切り煙草を引き出し、掌で覆って火をつけた。煙を夜空に向かって
吹きつける。風がそれを消し去った。
 俺だけがこの世界に存在する。俺だけが世界を掌に乗せている。
俺だけが世界を揶揄する。俺だけが…。だが俺を癒すのは両切り
煙草の香りだけだ。
 その皮肉に浮かべた苦笑が視界に入った光景に固まる。地中から
涌き出たように唐突に現れた毛むくじゃらの物体が足元で唸っている。
肉食獣特有の低い唸りだ。黒い毛の中に牙が見える。
 戸惑いながらも、俺を支配しようとする世界の圧迫に身構えた。煙
草の火を牙に投げつける。火の粉が弾け、肉食獣が口を開く。俺は飛
び退いた。その勢いのまま駆け出す。
 世界が俺を追放した。
>>42
本人? それとも別の人?
4442:03/01/22 12:58
>>43
 リライトだから別人です。
45名無し物書き@推敲中?:03/01/22 14:01
>>42
中途半端だと思うのだが。42の意図が分からん。
46悪例:03/01/22 14:23
夜になると、家を抜け出して学校近くの立ち入り禁止区域に入り込んだ。
学生服のまま慌てて出てきたので、幸いタバコとマッチは入ったままだった。
一本取り出しマッチを擦るが、風に吹かれすぐ消えてしまい、うかつに顔を近づけ過ぎ前髪が燃えたかとも思ったが
特に気にせず、煙を深く吸い込んだ。夜空に向かって意味も無く煙を吐き出していると、今この世にたったひとり
自分だけが立ち尽くしているような寂しい気分になってきた。
タバコを吸い出したのも何となく反抗したかったからだった。その気持ちは今でも変わらないと思う。
今日も、がむしゃらに走り回って大声を上げたいような気持ちに駆られて家を出た。なのに世界に見捨てられたような気分になっていた。
半分ほど、ほとんど風に煽られてタバコが煙へ転じていくのを、白い息を吐きながら眺めていると、
足元を這い回る黒いものが目に入った。驚いて足を上げると、さらにまとわり付いてきた。
何となく奇妙で不快なその黒いものから、僕は逃れるようにその場を立ち去った。
47悪例:03/01/22 14:24
>俺は世界を取ったような気持ちでいた。

これを曲解した次第です。
4842:03/01/22 14:24
>>45
 リライトのリライト。
 中途半端とは?できれば具体的に述べてもらえるか?

 俺も中途半端だとは思うが(w 少なくとも俺の文章だとこ
うはならない。たぶん原型を留めない。
 意図としては、原文のイメージを残したまま、読み易くし
たつもりだ。
 残した文章と変更した文章が巧く融合してないとは思うね。
>>42
一番気になるのは、「躊躇しながらも」を「戸惑いながらも」にしたことで、
ニュアンスが変わって緊張感がなくなったことかな。

変えるんだったら全部変えたほうがいいと思う。
元より悪くなって見えるし、読んでて面白くないっす。
>悪例
いい方の例キボン。
5137のリライト:03/01/22 14:51
>>49
>俺は躊躇しながらも、世界が俺を支配しようとする恐怖に身構えた。
>戸惑いながらも、俺を支配しようとする世界の圧迫に身構えた。

 これだな。俺には「躊躇しながら身構える」というのが、よくわからなか
ったんだ。そういうこともないわけではないが、それは相手が敵か否か
わからない時だ。>>37の「今にも飛びかかりそうに」相手がしているのに
躊躇はしないだろう。
 「戸惑いながら」は、突然現れたことに対してと、自分に対して敵意を
剥いていることにたいしてだ。

>>変えるんだったら全部変えたほうがいいと思う。

 それじゃあ本当はリライトではない。このスレは全然違うものにするのも
ありだから構わないが、俺はできるだけ残すつもりでやった。
52名無し物書き@推敲中?:03/01/22 15:00
>>51
本当はリライトじゃないのは漏れもそう思うが、
元の文章の意図を理解して、元の文章を壊さないように書くには、
カナーリ上手い人でないと無理かも。
下手なリライトは誰の為にもならんのじゃないかと。

まぁ、どういう書き方をしても、読む方としては、面白ければアリなんだが(藁
5337のリライト:03/01/22 15:05
>>52
 下手なリライトを重ねないと巧くはならない。
 これはあくまでも試みだろう?

 それともうひとつ質問なんだが、君は>>37の文章に緊張感を感じたか?

5437のリライト:03/01/22 15:11
ああ、それともうひとつ。
違っていたら許して欲しいが、君はひょっとしたら>>22の人か?
55名無し物書き@推敲中?:03/01/22 15:13
>>53
漏れは37には緊張感を感じなかったが、
緊張感とかカッコ良さを出したいんだろうな、という感じはした。

42は、文章を良くしてやろう、という気持ちは伝わってきたが、
読み手に働きかける物がなかった。
56名無し物書き@推敲中?:03/01/22 15:14
>>54
22ではないっす。
5737のリライト:03/01/22 15:22
>>55
 無理を言わないでくれ(w
 「読み手に働きかける物」というのは内面から出てくるもので
リライトの場合にそれを出すと、リライトした人間の物に
なり過ぎる。すでに書いたようにそれは今回俺の意図するも
のではない。このシーンは俺の書きたい物でもないのだから。
 もっともリライトのプロなら、それをこなさなければならないだ
ろうけどね。
5837のリライト:03/01/22 15:27
>>55
 君は>>37>>42を並べて読むから、そう感じたのではないのか?
 >>37がなければ、>>42から同じ感想を持っただろうか?
5956:03/01/22 15:37
漏れら以外の、他の人の意見キボンヌ(藁
6037のリライト:03/01/22 15:41
>>59
つきあわせて悪かった。参考になったよ。
>>60
こちらこそ。好き勝手注文つけて悪かったっす。
6237のリライト:03/01/22 15:52
>>61
 いや、読者とはそういうものだ。これからも忌憚のない
意見を聞かせてくれたらありがたい。このスレが続いたら
時々書くつもりだから(w
631 ◆WWyqlaPIIs :03/01/22 18:10
リライトのリライトですかw
個人的にはこういうのも好きなのですが、
リライトして下さる方が減ると嫌なので、
ちょっとルールを考えてみました。よろしくです。

★:.。. .。.:☆*・゜゚・*★:.。. .。.:☆*・゜゚・*★:.。. .。.:☆*・゜゚・*★

リライトしたものをさらにリライトされてもいい場合は、
トリップ必須で本文の最初に「リライト上等!」と書いて下さい。
書いてないもののリライトはやめましょう。

★:.。. .。.:☆*・゜゚・*★:.。. .。.:☆*・゜゚・*★:.。. .。.:☆*・゜゚・*★

そろそろ次の文を提出した方がいいのかな……。
64名無し物書き@推敲中?:03/01/22 18:25
すまんが、誰かリライトお願い!

聖子は電話の向こうで黙り込んでいる。
電話の向こうは、物音一つ、雑音さえ全く聞こえない異様な静けさだった。
その静けさは、まるで空間にぽっかりと開いた底知れぬ暗渠の様だった。底知れなさが、言い様も無い不安を与えた。
真人は、聖子の沈黙を取り巻く、恐ろしい程の静けさにぞっとするほどの不安を感じた。
もがけばもがくほど足をとられ蟻地獄の巣穴に落ちて行く様な、大蛇に締め付けられながら頭からじわじわと飲み込まれる様な、
行きつく果てには恐ろしい結果しか待ち受けていない様な、絶望的なまでに不安な気分にさせられる静けさ。
真人は声を荒げ、聖子を責めていても、身体にじっとりと不快な汗をかいていた。
いつしか、不安は恐怖にかわっていた。真人は携帯電話を通じて、足元からじわじわとせり上がって来る恐怖に抗う為に、声を荒げなければならなかった。
そうしなければ、底知れぬ静けさに飲み込まれてしまいそうだった。
6564:03/01/22 18:26
長くてごめん。
『恐怖を感じさせる沈黙』が狙いです。
661 ◆WWyqlaPIIs :03/01/22 18:27
>>64
トリップおながいします。
6764:03/01/22 18:29
>1さん
トリップってどうやってつけるの???
(アホチンな質問でごめん)
681 ◆WWyqlaPIIs :03/01/22 18:31
>>67
名前欄に「#好きな文字列」をいれると
◆文字列のトリップを付けられます。
691 ◆WWyqlaPIIs :03/01/22 18:38
見つけて来ましたw
 
 ┌───────────────────────────────┐
 | トリップのつけ方講座                                   │
 | ____       _______                 ______   |
 | |書き込む| 名前:|#適当な文字列 |  E-mail(省略可): |sage        | |
 |  ̄ ̄ ̄ ̄        ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄                   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |
 └── ∧_∧  /  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       ( ´∀`) / <  名前欄に#をいれて適当な文字列を入れるだけ!
       (    つ    \
       | | |        ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       (__)_)       ∧∧       ∧∧
                 (*  )     (,,  )
                  l  ヽ    ⊂  ヽ

7064:03/01/22 18:41
>1さん
オレって本当に・・・(涙)
マジで何度もスマン。
#の後に適当な文字を入れれば良いの?
半角とか全角とか英文字とか数字って関係あるの?文字数はどうなの?
71名無し物書き@推敲中?:03/01/22 18:44
 ┌───────────────────────────────┐
 | 究極の騙り防止講座                                    │
 | ____       _______                 ______   |
 | |書き込む| 名前:|#適当な文字列 |  E-mail(省略可): |  fusianasan| |
 |  ̄ ̄ ̄ ̄        ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄                   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |
 └── ∧_∧  /  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       ( ´∀`) / <  メール欄にfusianasanと入れるとホストが表示されますw
       (    つ    \
       | | |        ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       (__)_)       ∧∧       ∧∧
                 (*  )     (,,  )
                  l  ヽ    ⊂  ヽ
7271:03/01/22 18:48
ただしそれなりのセキュリティがないと危険なのでやめてください。
731 ◆WWyqlaPIIs :03/01/22 18:48
>>71 はやっちゃ駄目です。
7464:03/01/22 18:48
>1
本当にバカちんでゴメン。
ちょっとバイトに出掛けて来るので後でチャレンジしてみます。
751 ◆WWyqlaPIIs :03/01/22 18:50
>>64
遅れてスマソ。
文字は大文字でも小文字でも数字でも英語でも何でもいいです。
入力すると、入力した文字数に関係なく、◆10文字のトリップになります。
7671:03/01/22 18:51
>>75全角は駄目だったような気が・・・・
771 ◆WWyqlaPIIs :03/01/22 18:52
>>76
さっき練習板でやってきました。全角大丈夫です。
7871 ◆Ql1gk60ijY :03/01/22 18:55
>>77本当?
7971 ◆7vO2E0fQTU :03/01/22 18:57
あ、本当ですね。
ひらがなもできたりしてw
8071 ◆7vO2E0fQTU :03/01/22 18:58
嘘・・・平仮名も・・・・
8171 ◆cdNZukepsw :03/01/22 18:58
じゃあこの字だと・・・
8264 ◆zCS1o.kilU :03/01/22 19:01
出掛ける前にチャレンジ!
831 ◆WWyqlaPIIs :03/01/22 19:02
>71 (w

ちなみに、ここに練習板とかトリップ依頼とかあるので、
こだわる方はドウゾw 

初心者の質問@2ch↓
http://cocoa.2ch.net/qa/
8464 ◆zCS1o.kilU :03/01/22 19:03
成功〜(ほっ)
皆様、ありがとうございました。
夜中のバイトなのでチェック出来るのは朝になると思いますがよろしくです。
ペコリ。
851 ◆WWyqlaPIIs :03/01/22 19:05
>>82
おおっ、出ましたね〜w
じゃあそのトリップをメモ帳か何かにコピペしておいて、
ここでレスする時に使ってくださいw
8622:03/01/22 19:34
ん? なんか見に来たら俺だと思われた人がいるみたいだな。
"37のリライト"がなぜそう考えたのかちょと知りたいぞ。
なかなか盛り上がっているようなので、いまからまたリライト
に挑戦しますー。
8722:03/01/22 20:09
>>64をリライトしてみました

 真人には携帯の電話口の向こうに自分を飲み込む昏い沼があるように思えた。
確かに聖子にかけたはずであったが、相槌のひとつもなく、ただ耳の痛くなる
ような沈黙だけが真人の言葉に返答している。
「聞いているのかよ!だからおれはなぁ!」
 声を荒げてみても耳に届くのは自分の声だけだ。自らの言葉によってなお煽
られて真人は次々と下卑た罵倒を発してしまう。およそ手応えというものを持
たない沈黙の沼にはそれでも波紋ひとつ立てられないようであった。
 はたしておれは聖子と話しているのだろうか。泥土と水に映された自分に向
かって喚き散らしているだけではないのか。携帯の電波は四方に乱れて聖子と
も誰ともつかないモノに届けられているのではないか。
 真人の声は嗄れてゆき、脇の下から冷たい汗が滴った。携帯を握る指は強張っ
てともすれば取り落としそうになる。
 それでも罵声を止めるわけにはいかなかった。すでに真人は自らを鼓舞する
ためにも大きく声を張り上げねばならない。そうしなければやがて沼の中に引
きずり込まれてしまうだろう。
 もはや叫びに似た声をあげている真人の唯一の希望は充電が切れてしまうこ
とだけだった。
リライト上等!

「何か言えよ」
と、真人は言った。携帯電話に耳に押しつける。
 それでも電話の向こうの聖子は黙っていた。
 真人は伝説の井戸を思い出した。その井戸はどこかの森の奥深くに
あると伝えられている。どんな大きさの石を放り込んでも水面に届いた音
を何時までも返さないという何もかも飲み込む井戸。その井戸の縁で
耳を澄ませているようだと、真人は感じていた。
 携帯電話を握る手が汗ばんでいた。真人は電話を持ち替え、ジーンズ
に手をこすりつけて汗を拭った。
 行きつく果てに恐ろしい結果しか待ち受けていないような、絶望的なま
でに不安な気分にさせられるような静けさだ。声を荒げて聖子を責めな
がら、身体に蔦のようなものが絡み付いているような気がしていた。石化
しているのかもしれない。
 それを自覚した時に、真人の不安は恐怖に変った。
「いいかげんにしろ!」
と、立ち上がって真人は叫んだ。井戸の底に落ちて行く小石になってし
まうような気がしたからだ。
 だが聖子はそれでも黙っていた。
 
89名無し物書き@推敲中?:03/01/22 21:01
>>37は前半のやや過剰に見えるほどの感傷的な書きっぷりが、
後半の「毬藻」というツッコミどころのためのものなのかと
思いましたでつ。もしそうならもっと落差がないとなーと。

>>42の方は>>37のナルっぽさがなくなっていると思う。
それがイイとか悪いとかではなく、やはり「自分の方にひきよ
せている」んだろうなあと感じまひた。
だったら文体的に原型を留めぬほどでも、>>37の中身をひき
たてるように書けばよかったのではないかなあなどと愚考。
9088 ◆EpNa70REtE :03/01/22 21:03
これは難しい(w
>>88
>ジーンズに手をこすりつけて汗を拭った。
↑この描写が雰囲気出していてイイ感じー
92放浪の名無し ◆YffIGX9Bno :03/01/22 21:12
>>88

言うことない文章だと思うのは私だけでつか?
9388 ◆EpNa70REtE :03/01/22 21:27
>>91>>92
ありがとうございます。
 実は俺は>>20ですが、あれは比較的自分の文章に近く、それな
りに書き易いものでした。だが今回のお題は…(w自分の書く物はハード
ボイルド文体で、こういう内面描写がほとんど出てこないもので…。
「リライト上等!」をつけたものの、本当は冷や汗ものです。
9488をリライト:03/01/22 22:07
「何か言えよ」
 と、真人は言った。携帯電話に耳を押しつける耳障りな摩擦音が聞こえる。
 それでも受話器を持ったまま聖子は黙っていた。
 幾度も問いかける真人の声が聖子の自尊心を満足させた。一言も返事をし
ないだけでこの人はどんどん私のことが気になって仕方なくなっている。そ
れが聖子の無上の喜びになった。無言でいるほど真人は私を罵るだろう。そ
れでも何も言われないよりはいい。心地よい真人の罵声を浴びて聖子はうっ
とりと眼をつむり耳を傾けた。
 焦りすぎてどもりがちになるのも可愛らしい。真人の熱い吐息が吹きかけ
られるようでますます聖子は唇を堅く結ぶ。
「いいいいいいかげんにしろぉ!」
 突然真人が甲高い声をあげた。ぶつりと電話の切れる音がした。
 真人の声がいっさい聞こえなくなっても聖子は黙っていた。喜びはいまや
恐怖の色に変わっていた。聖子はいっそう強く受話器を握りしめ、唇を噛んだ。
>>87 充電が切れてしまうことだけだった、っていうシメが(・∀・)イイ!!
   真人の台詞を自然にする工夫が欲しいかもw

>>88 (・∀・)イイ!! 井戸の使い方が(゚д゚)ウマー
   読んだ時に20じゃないかな〜とは思ったYO!w

>>94 88直すのかよ、度胸あるな…と思ったら(爆
   これも(・∀・)イイ!! 
   優子から見ないと出来ない表現があったんだなぁ、と思いますた。
9695:03/01/22 23:16
横槍感想失礼しますた。

チャラッチャラッチャーン  ミヨヨーン
9795:03/01/22 23:39
>>95
優子じゃなくて聖子だった……ウツダシノウ。
9898 ◆v1ce7D/0l2 :03/01/23 00:29
>>64  のリライトです  『リライト上等!』

 カラカラと笑っていた携帯電話の向こうの聖子が、突然黙り込んだ。
 窓の外には、学校からの帰りらしい小学生達の騒ぐ声が聞こえる。
 しばらくの間、真人は聖子の沈黙に気付かずに、取り止めもなく意味の
ない話を続けていた。しかし突然、自分だけが喋っていることに気付き、
違和感を覚えた。
 真人は話の途中でプツンと喋るのをやめた。沈黙する。聖子が喋る気配
はなかった。
 喋る気配どころか、いるのかどうかすら怪しい静かさだった。
 窓の外の小学生達の声が段々と遠ざかっていき、聞こえなくなる。
 真人は不自然な静かさに不安になり、何か喋ろうとした。さっきまでは
何を喋っていたのか。どうしても思い出せない。
 真人はなんとかして沈黙を破ろうと、「あ、あー」と意味のない言葉を
喋る。しかしその言葉で、今の静かさがさらに浮き彫りになった。
「なぁ」と真人は不安になって聖子に話しかける。いくら話し掛けてもそ
こには沈黙しかなかった。子供の頃に閉じ込められた、エレベーターの中
で一人で喋っているような感覚に、真人の不安は恐怖に変わった。
「おまえ、聞いてんだろ!?」のしかかる沈黙に、真人は声を荒げて抵抗す
る。「いるんだろ!? バカじゃないのかおまえ! ふざけんなよこのアマ
!!」真人は思いつく限りの暴言を吐き続けた。沈黙に飲み込まれる恐怖に
自失しそうだった。
 と、プツン、という音と共に、携帯が切れた。画面には圏外の表示が出
ていた。
 震える真人の手にあった携帯は、汗で滑って床に落ちた。その時はじめ
て、真人は自分が汗をびっしょりかいていたことに気付いた。
9988 ◆EpNa70REtE :03/01/23 00:44
>>98
 巧いですね。ちょっとしたショートショート仕立になってて面白い。
リライトとは違うような気もしますが(w
 真人の心理が変化しているのもいい。自然に流れてる。
 ショートショート仕立にするなら最後の2行は蛇足かも…。

 
10098 ◆v1ce7D/0l2 :03/01/23 00:53
>88
感想ありがとうございます。
最後の二行、確かに蛇足でした(笑
10188 ◆EpNa70REtE :03/01/23 00:53
>>87
>>22さんですね。この間のもそうですが、「唯一の希望は充電が切れてしま
うことだけ」とかなど、思いつきがいい。

 だけど文章で損をしてると思います。下のは典型的ですが…。

<<それでも罵声を止めるわけにはいかなかった。すでに真人は自らを鼓舞する
ためにも大きく声を張り上げねばならない。そうしなければやがて沼の中に引
きずり込まれてしまうだろう。
 もはや叫びに似た声をあげている真人の唯一の希望は充電が切れてしまうこ
とだけだった。>>

 これには4つの文がありますが、文頭を見ると、「それでも、すでに、そうしなけれ
ばやがて、もはや」です。この単語はほとんどなくても文章を成立させられませんか?
これだけでなく全体的に無駄な単語が多い。取捨選択をしてシェイプアップすれば
ずっと良い文章になるでしょう。
10288 ◆EpNa70REtE :03/01/23 00:56
>>100
 こういう風に感情が変化していく描写を最初俺も考えたんですが、
自信がなくて辞めました。かなり書き慣れてませんか?
10398 ◆v1ce7D/0l2 :03/01/23 01:07
>>102
いや、ぶっちゃけ、カナーリ苦労して書きました(笑 
真人の子供の頃の話とか、他に手が見つからなくて使った感じです(笑
あまり慣れてません。本は好きなのでこれから勉強って感じでつ。

漏れの方は、88さんのアイデア&構成力が羨ましいです。
88は、(゚д゚)ウマーとしか言えないです……。
 陽気に笑っていた携帯電話の向こう側の声が突如途切れてしまった。
 しばらくは真人も沈黙に気づかずに、とりとめのない話を続けていた。しか
し自分ひとりで喋りつづけている違和感から、ようやく相手の沈黙を悟った。
 話のつづきを打ち切り携帯電話を握りなおして耳を澄ませる。相手の喋る気
配はおろか息づかいさえも聞き取れなかった。
 真人はその不自然さにとまどい、再び声をはげまして話の続きを試みた。だ
が先ほどまで何を話していたのか思い出せない。
 真人はどうにか沈黙を破るために「ん、あー」と乾いた喉に唾を流し込み、
唸った。しかし聞こえてきたのは自分の声ばかりで、それは沈黙をより明確に
浮かび上がらせただけだった。
「なあ」真人は自分を取り囲む沈黙に対抗すべく切り出した。「なあ聞いてい
るんだろ、聖子」
 何も返答はない。
 先ほどまでは聞こえなかった窓の外の音がいやに耳についた。車が通り過ぎ、
小学生達が楽しそうな声をあげて往来で騒いでいる。名も知らぬ鳥の遙か上空
からの鳴き声までが聞こえた。
「聖子、聞いてんだろ? なに黙ってんだよ!」
 のしかかる沈黙に抗うように真人の声は次第に声色を変えていった。
「いいかげんにしろよ!! ざけんな、このアマ!」
 暴言を吐きかけ、沈黙で返されるほどに真人は自分が取り返しのつかないこ
とを口にしているのではないかと怖くなってきた。
 と、プツンという音とともに携帯が切れた。
 慌てて真人はリダイヤルを覗いてみる。いままで自分が電話をしていた相手
は洋子であると画面に映し出されている。焦りと怒りの汗が急速に冷えていく
のがわかった。
10598 ◆v1ce7D/0l2 :03/01/23 01:16
>>104
リライトありがとうございます。
漏れのリアリティーの無いところとかが、
全て埋まっている感じでスゴイです。
最後、違う人に電話をしていたという所が笑えましたw
10622:03/01/23 01:17
>>101
いやあアドバイスあんがと。
わかっちゃいるけど、あえてやってんだわ、とくにその引用部分。
大方では「ダメだろこれ」と言われるのはわかってんだけどね。
癖みてえなもんだわ。>88さん
10788 ◆EpNa70REtE :03/01/23 01:17
>>98のリライト…というか他人の手による推敲ですね。

 カラカラと笑っていた携帯電話の向こうの聖子が黙り込んだ。
 学校帰りの小学生達の騒がしい声が窓の外から聞こえる。
 しばらくの間、真人はとりとめがない話を続けていたが、違和感を
覚えた。自分だけが喋っていることに気付く。真人は話の途中でプツ
ンと喋るのをやめた。沈黙する。
 聖子が喋る気配はなかった。喋る気配どころか、存在しているのか
どうかすら怪しい静かさだった。
 窓の外の小学生達の声が段々と遠ざかっていき、聞こえなくなった。
 真人は不自然な静かさに不安になり、何か喋ろうとした。さっきまで
何を喋っていたのか、どうしても思い出せない。どうにかして沈黙を破
ろうと、真人は「あ、あー」と意味のない言葉を喋る。
 その言葉で今の静かさがさらに浮き彫りになっただけだった。
「なぁ」
と、不安になった真人は聖子に話しかける。
 いくら話し掛けてもそこには沈黙しかなかった。子供の頃に経験した
ような閉じ込められたエレベーターの中で一人で喋っている感覚に真
人の不安は恐怖に変わった。
「おまえ、聞いてんだろ!?」のしかかる沈黙に真人は声を荒げて抵抗す
る。「いるんだろ!? バカじゃないのかおまえ!ふざけんなよこのアマ!!」
 真人は思いつく限りの暴言を吐き続けた。沈黙に飲み込まれる恐怖に
自失しそうだ。
 …プツン、という音と共に、携帯が切れた。画面には圏外の表示が出
ていた。
10888 ◆EpNa70REtE :03/01/23 01:22
あ、推敲してる間に、先にやられた(w
しかもアイデア変えてる。やりますね>>104さん

>>98さんは面白いが、文章的には雑然としたところがあると思います。
もう少し読み易い文章を心がけた方がアイデアが生きるでしょう。
個人的には子供の声のところは面白いと感じたのでそのまま残
しました。
10988 ◆EpNa70REtE :03/01/23 01:27
>>106
ははぁ、確信犯では仕方がないですね(w
たぶん少し読み慣れた人だとほとんど指摘すると思いますよ(w
11098 ◆v1ce7D/0l2 :03/01/23 01:28
>>107
推敲ありがとうございます。
漏れのよりも文章が上品にみえまつ。
読みやすい文章、心がけまつ。
アドバイスもありがとうございましたw
11188 ◆EpNa70REtE :03/01/23 01:37
>>94さん
 ううん、敢えて俺のをリライトする必要があったのかと…?(w
 冒頭…というか台詞のところだけですよね?
 視点を変えた描写というのは誰かやると思ってました。

 聖子の感情が喜びから恐怖にかわるのがよくわかりません。
11222:03/01/23 02:12
あ、それ俺(w<94
必要と言われてもそれぁ「ここのスレがリライトスレだから」という
だけなんだが。>>88さん
心理描写を書かないタチなんで説明不足なんだろうなあ。「喜び」は
真人から気に掛けてもらっているからで、「恐怖」はそのためにシカト
こきすぎて、嫌われちゃったんじゃあ?ひぃ?という意味でつ。
精進しなきゃねえ(w
11388 ◆EpNa70REtE :03/01/23 03:10
>>88
ああ、間違ってるよ(w

携帯電話に耳に押しつける。×
携帯電話に耳を押しつける。○

むむむ、見直したんだけどなあ。
11464 ◆zCS1o.kilU :03/01/23 10:43
みなさま、おはようございます!
バイトから帰り、一眠りして見てみたら・・・ひょースゴイ!
オレの拙い文章が見事に変貌を遂げている。
感動。
115世直し一揆:03/01/23 13:28
<血液型A型の一般的な特徴>(見せかけの優しさ・もっともらしさ(偽善)に騙され
るな!)
●とにかく気が小さい(神経質、臆病、二言目には「世間」、了見が狭い)
●他人に異常に干渉する(しかも好戦的・ファイト満々でキモイ、自己中心)
●自尊心が異常に強く、自分が馬鹿にされると怒るくせに平気で他人を馬鹿にしようとす
る(ただし、相手を表面的・形式的にしか判断できず(早合点・誤解の名人)、実際には
たいてい、内面的・実質的に負けている)
●本音は、ものすごく幼稚で倫理意識が異常に低い(人にばれさえしなければOK)
●「常識、常識」と口うるさいが、実はA型の常識はピントがズレまくっている(日本
の常識は世界の非常識)
●権力、強者(警察、暴走族…etc)に弱く、弱者には威張り散らす(強い者に弱く
、弱い者には強い)
●あら探しだけは名人級(例え10の長所があってもほめることをせず、たった1つの短所を見つけてはけなす)
●基本的に悲観主義でマイナス思考に支配されているため性格がうっとうしい(根暗)
●一人では何もできない(群れでしか行動できないヘタレ)
●少数派の異質、異文化を排斥する(差別主義者、狭量)
●集団によるいじめのパイオニア&天才(陰湿&陰険)
●悪口、陰口が大好き(A型が3人寄れば他人の悪口、裏表が激しい)
●他人からどう見られているか、人の目を異常に気にする(「世間体命」、「〜みたい
」とよく言う)
●自分の感情をうまく表現できず、コミュニケーション能力に乏しい(同じことを何度
も言ってキモイ)
●表面上意気投合しているようでも、腹は各自バラバラで融通が利かず、頑固(本当は
個性・アク強い)
●人を信じられず、疑い深い(自分自身裏表が激しいため、他人に対してもそう思う)
●自ら好んでストイックな生活をし、ストレスを溜めておきながら、他人に猛烈に嫉妬
する(不合理な馬鹿)
●執念深く、粘着でしつこい(「一生恨みます」タイプ)
●自分に甘く他人に厳しい(自分のことは棚に上げてまず他人を責める。しかも冷酷)
●男は、女々しいあるいは女の腐ったみたいな考えのやつが多い(例:「俺のほうが男
前やのに、なんでや!(あいつの足を引っ張ってやる!!)」)
1161 ◆WWyqlaPIIs :03/01/23 18:46
戻ってまいりましたw 読むだけでも勉強になりますw
いいスレになって欲しいので、皆様ちょっと聞いてくださいw 
人の文章に手を出すのは、色々と難しいことがあると思います。はい。
自分が想像&期待していたようなリライトじゃなかった、とか。
寧ろ期待通りでないことの方が多いと思います。
自分が良いと思っていた部分が消えていたりとか。
でも、それらは書き手の個性が出てる証拠で、
投稿者の文章が否定された訳ではないと思うのですw
冷静になって読んでみると、勉強になることが多いです。
ぜんぶひっくるめて楽しんでいただけたらなと思いますw 

★:.。. .。.:☆*・゜゚・*★:.。. .。.:☆*・゜゚・*★:.。. .。.:☆*・゜゚・*★

>64 さん
 出来れば一言ずつでもいいので、個別に感想を頂きたいですw
11764 ◆zCS1o.kilU :03/01/23 18:50
忙しい時間を割いて、リライトしてくれた皆さん、ありがとうございます。
バイトから帰ったら、是非、感想をつけますので。
118名無し物書き@推敲中?:03/01/23 18:52
>※リライトをした人を下手だと思ったら、
>具体的にどこを見てそう思うのか指摘しましょう。
         ↑
これができてないのが伸び悩みのタネか、おい。
1191 ◆WWyqlaPIIs :03/01/23 18:58
>>118
読む人ごとに視点も考え方も違うと思いますし、
いろんな指摘があるとスレが賑わうと思います。

……漏れは感想しか書けないので、
人のこと言ってる場合じゃないんですが(笑
120名無し物書き@推敲中?:03/01/23 19:06
漏れも指摘なんてできねえから言ってんだよ。>>119
鼻折るとロクなことないじゃん。
1211 ◆WWyqlaPIIs :03/01/23 19:11
<<120
(笑
その辺りは……ごにょごにょ(笑

漏れはじゃんじゃん折ってもらった方が勉強になりますw
122Doubledouble ◆EpNa70REtE :03/01/23 19:14
 4日で120レスなら、良いペースではないでしょうか?

 リライトされた物だけを見て批評するのか、リライトされる前と比べて批評するのか…。
 前者だと絶対評価(厳密には違いますが)、後者だと相対評価ですね。俺は今後絶対評価
を基本に批評していきたいと思います。

 どうせトリップをつけるので、このスレだけコテハンにします(w ただ先入観を避けるため、
リライトした物を載せるときは別のトリップを便宜的に使わせてもらいます。
123名無し物書き@推敲中?:03/01/23 19:15
>>121
低姿勢な人間は折られるような突起物ないじゃん。
良質なムードメーカーなのはすげえと思うけどよ。
おまえから鼻折ってあげたまへ。
1241 ◆WWyqlaPIIs :03/01/23 19:20
>>122
ありがとうございます。絶対評価に賛成ですw 

>>123
漏れは評価出来るような技術はないのです(笑
漏れより知識のある方が沢山いますしw
なので、一読者としての感想を書いてます。
125Doubledouble ◆EpNa70REtE :03/01/23 19:21
>>120
 下手なことを言うと、「それならおまえが書け」と言われそうですからね(w
無責任な批評が減る反面、スレは賑わいにくいという欠点もあるかも。
 欠点と感じた部分を指摘してもらうのはいいことだと思います。納得いか
けなければ、「こう考えたらこう表現した」と意見を交換すればいいだけでしょう。
批評を加えた側の意見が必ずしも正しいとは限らない。それが良い評価でも
悪い評価でも。
126武瑠たん ◆sC5XgFZ1Ak :03/01/23 20:01
リライトお願いしてもいいですか?(コテについては気にしないで下さい。)
もっと不思議っぽくしたいと思うのですが、なかなか出来なかったので。長文スマソ。
==========
雨の中、ギターを抱えて佇む少年が1人。
皆雨を避けようと必死に走っているのに、彼だけは空を見上げて微笑んでいた。
異様。誰が見てもそれは異様な光景だった。
彼の周りの空気が歪んで見える。
それが彼が「異端のモノ」であることを物語っていた。

彼はギターケースからギターを取り出してそれを構えた。
一見何の変哲もないフォークギター。
だが、そのギターには弦が張ってなかった。
でも彼はまるで気にしてないように弦を弾く動作をした。
不思議なことに、ホールから音が飛び出てきた。

それはそれはとても物悲しいメロディーだった。
何故か分からないが涙が出てくる。
癒されているような、満たされてるような、溢れ出てくるような、悲しいような、
優しいような、影のあるような…ううん、言葉では表すことが出来ない。
そんな メロディー。

けれど誰も彼の演奏を聴こうとしない。
イヤ、誰も彼の演奏が聞こえていなかったのだ。
普通の人には聞こえない演奏。
異端のモノが、異端の楽器で奏でる、異端のメロディー。
客のいないライヴなのに、彼は満足げに微笑んでいる。
 そろそろ新しいリライト用ソースが欲しいでーす。
128Doubledouble ◆EpNa70REtE :03/01/23 20:09
>>127
 御希望のものがすでに届いております。
>>126
不思議っぽく……(汗
その注文がなければ書けるかも……。漏れには無理。精神的に(藁
130武瑠たん ◆sC5XgFZ1Ak :03/01/23 20:22
ごめんなさい。じゃあ普通に書いて貰えますか?
実はコレ、2年前に書いたものなんで、本人恥ずかしくて弄れないので(w
>>126 いやむつかしいね。長くなっちった。
--------------------------------------------------------
 予報もされていなかった突然の雨だったから、駅前にいた人
たちはみんな慌てて軒を求めたり、駅に駆け込んだり大慌てし
ていたよ。でもひとりだけ微動だにしない少年がいたんだ。
 薄汚れた緑のトレーナーにデニムのパンツ。雨から逃げまど
う人たちの中で彼はギターケースを大事そうに抱えて、降って
くる雨に挨拶するような笑顔を向けて空を仰いでいた。
 それはちょっと異様な光景だったね。
 勢いを増していく雨の中、彼はそこでケースからギターを取
り出したよ。普通のフォークギターってやつかな。でも一本も
弦が張ってないんだ。
 そんなこと気にしないようにいきなり彼は弾きはじめたよ。
ホールから零れてくる音を聞き逃さないように耳を傾けてさ。
 彼には確かにその音楽が聞こえているようだったよ。時に微
笑んだり、悲しそうに顔をゆがめたりしながらずっと引き続け
ていた。涙まで流していたよ。雨の見間違いなんかじゃない。
本当に感動しているみたいだった。
 でも、誰ひとりとして彼の演奏を聴こうとしなかったね。雨
のせいじゃない。だってそのギターから音なんかぜんぜん漏れ
てこないんだもん。
 誰にも聞こえない、自分のためだけのライブ。彼はずっと微
笑んでいたよ。
 僕に聞こえたかって?
 そうだな、僕には……
132武瑠たん ◆sC5XgFZ1Ak :03/01/23 21:03
>131
早速有難うございます!
自分の中にはなかった世界(物語中の語り手)が出てきて何だか新鮮でした。
人の視点から自分の世界を料理してもらうとこうなるんだ・・・。
最後の思わせぶりがいいなぁと思いますた。
リライト上等!

 ガードレールに腰掛け、少年がギターを弾く。目を瞑ってリズム
に痩せた体をゆだね、鮮やかに指を走らせている。
 歩道にできた水溜りを蹴って水滴を跳ね飛ばしながらスーツ姿
の男が少年の前を走り過ぎる。書類鞄を頭の上で抑え、悄々と降
り続く雨を避けていた。緑色の雨傘を差してスーパーマーケットの
ビニール袋を抱えた中年の女性とすれ違う。本屋の軒先ではピア
スの目立つ若い男が肩についた雨粒を払いながら雲に覆われた
空を見上げていた。
 少年はギターを弾き続けている。霧雨が彼に向かって降り続い
ていたが、唇を引き結んだ彼はギターをかき鳴らすことに意識の
すべてを注いでいる。
 聞き覚えのない美しく哀しい旋律だ。強弱の効いている音階と速
くなり遅くなるリズムが愛した者の死を悼む鎮魂歌のように響いて
いる。
 だが誰も少年を振り返らない。彼のギターから流れ出す旋律の
断片も聞こえてないのか、故意に無視しているのか…。彼の抱え
ているギターがその理由だった。街のどの楽器店のショーウィンド
ウにでも並んでいるようなギターだが、そのギターには弦が1本も
ない。存在しない弦から流れ出す旋律だ。誰にも聞こえるはずが
ない。
 音だけではない。少年の姿も周りで雨を避けている人間には映
ってなかった。雨さえも彼の体を通り過ぎている。
 異端の者が、異端の楽器で奏でる、異端の旋律。聴衆のない演
奏を少年は何時までも続けていた。
>>126
 そのオリジナルの文を批評してもいい?
>>133
> 歩道にできた水溜りを蹴って(略)

この段落の細やかさはイイ!!
>>135
他はだめかあ?(藁)
13798 ◆v1ce7D/0l2 :03/01/23 21:44
『リライト上等!』
>>126 「不思議っぽく」を考えず、普通に書きますた。
元の文の原型どころか、設定すらとどめてねぇ……(藁
「異端の者」は漏れの手にあまる……スマソ(汗
どこを目指せばいいのか分からず、つい小話に(藁 藁
=======
 弦のないフォークギターが少年の細く長い指で爪弾かれる。
 黒髪から雨の雫がぼたぼたと落ちた。
 雨の中、ギターを抱えた少年がいる。少年は、濡れることを全く
気にとめていないようだった。
 夜の繁華街。統一感のない下品なネオンサインに彩られた町に、
沢山の傘がひしめき合っている。
 少年は幸せそうにギターを弾いていた。音はなかった。弦がない
のだから当たり前だ。
 忙しく歩く人々の中に、彼の存在を気にとめる人はいなかった。
 しかし、俺は立ち止った。彼の行動に疑問を持った。少年は、普
通に考えれば頭のおかしい奴で、避けて通るのが常識だが、心に引
っかかる何かがあったのだ。
 少年は幸せそうにギターを弾いていた。
 俺は疲れていたのかもしれない。
 現実世界のしがらみから解き放たれた表情に、惹かれたのだ。
 少年はうっとりと音楽を奏でる。
 音にはなっていない、もの悲しい優しいメロディーを、聞いたと
思った。
 金のために、毎日会社に通勤する。家族はいない。
 一人、繰り返す時間の中で、俺は、なにかを忘れてきたのだろうか。
 ふと、少年が俺の方を見た。
 笑う。
 俺は馬鹿にされたと思い、踵を返してその場から遠ざかった。
138武瑠たん ◆sC5XgFZ1Ak :03/01/23 21:57
皆の少年の解釈が様々で見ていて面白いです。

>133
有難うございます。
綺麗さを全面的に押し出した感じで、いい感じに仕上げてもらっているなぁ。
135さんと同じく、細かい描写が好きです。

ってか恐っ!(w でもどうぞ。批判してやって下さい。

>137
いえいえ。とっても興味深いです。
料理の仕方がまた違った感じでよかったと思います。
最後の3行が特に魅かれる描写。
>>136
>雨さえも彼の体を通り過ぎている。

もイイぞ(藁
14098 ◆v1ce7D/0l2 :03/01/23 22:10
>>131
(゚д゚)ウマー なるほど、そうすれば良かったのか、って感じでつ。
自然な感じがしまつ。

>>133
描写が面白いっす。でも描写が続き過ぎて読んでて疲れますた(藁
最後の「異端の者」が少し浮いて見えまつ。
…漏れは逃げてるので人のこと言えないんですが…スマソ(藁 藁 

>武瑠たんさん 怒られなくて良かった。 あるがとうです。

他の人の書いたものを読んで、感想を書いて、描写すれば良かったのか、と今ごろ気付いた(汗
14198 ◆v1ce7D/0l2 :03/01/23 22:25
>>137
「彼の行動に疑問を持った。」を脳内アボーンしてください……。
>>138
 いいんだな?(藁) 覚悟して聞いてくれ。

 まず小説なんだか、散文詩なんだか、詩なんだかわからん。だから小説とし
て言うが、それなら改行も文章の技術のひとつだ。これを身につけないと、この
程度の量の描写ならともかく、まとまった"作品"としては仕上げられない。

 内容に目を向ければ…。不思議っぽい文章にしたかったそうだが、どう言えば
良いのか?…"作者だけが不思議がってる"文章に見える。
 ひとつめの固まりで「異様。誰が見てもそれは異様な光景だった。彼の周りの
空気が歪んで見える。それが彼が「異端のモノ」であることを物語っていた。」ときて、
最後に「普通の人には聞こえない演奏。異端のモノが、異端の楽器で奏でる、異
端のメロディー。」としているのがそんな印象を与えるだろう。他にもふたつめの固ま
りにもあるだろう?
 意見が別れるところだと思うが、不思議がるのはある程度読者に任せた方が効果的
ではないか?作者が不思議がるのが目的ではなく、読者を不思議に思わせるのが
目的のはずだからだ。
 だから俺のリライトでは前半部を日常的な描写にしてある。雨が降っている中、ギター
を弾いている少年とその廻りで雨にだけ気を取られている人たちでな。巧くできている
かは知らないが、意図はそうだ。
 それともうひとつ、「物悲しいメロディーだった。何故か分からないが涙が出てくる。」
という曲を弾いているはずなのに、「彼は満足げに微笑んでいる。」のはどうだろう?
これだと不気味ではないか?悲しい曲を弾く時に微笑む演奏者がいないとは言わない
が、これを描写するのが目的でなければそう書く意味がないだろう。
 体言止めが多いことや、「イヤ」とか、「モノ」とか特に片仮名にする必要がなさそうな
ところに片仮名表記になってるのも気になるがこれは趣味の問題もあるので、俺個人は
構わないと思う。
143133 ◆yUVHHehWEI :03/01/23 22:42
>>140
 描写が続き過ぎ?ううーん、前半部に描写を集中したのは
意図的なんだが…。理由は>>142だ。「異端」の部分は元の文
章のキモの文だったんでそのまま残したかった。やっぱり巧く
嵌ってないなあ…。
>>143
イタン、イタンうるさい部分だからいっそ捨てちまえと
読んで思ったよ。
てか「異端」という言葉ではなんもあらわせへんと思うし。
14598 ◆v1ce7D/0l2 :03/01/23 22:51
>>143
なるほどでつ。
もう一度読んで見て思ったんですが、
映像がどこから見ているものなのか分からないので、
想像しにくかった、っていうのがあるかもでつ。
146133 ◆yUVHHehWEI :03/01/23 22:52
>>137
「少年は幸せそうにギターを弾いていた。」が2ヶ所あるのはわざとですか?

 改行がばたばたとしている感じがする。わざとなら意図がわからないな。
「少年は、濡れることを全く気にとめていないようだった。」がな。ここは
突っ込んだ描写を入れるところじゃないの?「気にも止めてない」というのなら
どういう風に気にも止めてないのか描写するべきだと思う。それをせずに
「気にもとめてない」と書くのは逃げてるね(藁)この文章の前半の重要な部分
なんだから。


14798 ◆v1ce7D/0l2 :03/01/23 22:53
>>144
誰から見て異端なのか、って問題かも知れないでつね。
>>126
気になったのは「それはそれはとても物悲しいメロディーだった。〜
〜そんな メロディー」の部分かな。
「…ううん、言葉では表すことが出来ない」
とか言われてもな、と読んでいる側としちゃ困ったちんぐよ。
で、みっつほどリライトがあがってるけど、
そこんとこを直しているっつー共通点があるわな。
不自然だっつーことじゃない?
149133 ◆yUVHHehWEI :03/01/23 23:00
>>144
 >>138さんの耳が痛くなるからそれくらいにしとけ(藁)

 冗談はともかく、「異端」というのは「宗教的異端」の意味が強く感じられるからなあ。
それをどう受け止めるかは人によってかなり差があると思うが。宗教感の薄い人だと
あまり意味を感じられないかもしれないな。
15098 ◆v1ce7D/0l2 :03/01/23 23:00
>>146
ありがとうございます。全部納得でつ。
説明文で終わってしまうのは漏れの悪い癖でつ(汗
かんがりまつ。為になりました。
151133 ◆yUVHHehWEI :03/01/23 23:04
>>148
 俺は気になったね。音楽を言葉で表すのは難しい。表せないから音楽が
あるはずだ。それを敢えて表すところに技巧があるはずなのに、「…ううん、
言葉では表すことが出来ない」と書いてしまったら逃げてるようにしか見え
ない。文章を書く気があるならやらない方がいいかな…と。
>>133
>聞き覚えのない美しく哀しい旋律だ。

この段落と、

>存在しない弦から流れ出す旋律だ。誰にも聞こえるはずが
>ない。

このへん? ちょっと言ってることが急に変わっていて、語り手が
ゆらゆらしてる感じかも。
>>137
>黒髪から雨の雫がぼたぼたと落ちた。

ここイイ!!
154武瑠たん ◆sC5XgFZ1Ak :03/01/23 23:23
えーと、これからリライトしてくれる気のある人は、このレスを読まないで下さい。
では・・・。

>142
 スマソ。実はコレ、昔書いたSSの冒頭の部分です。実際にはコレの3倍くらい?の文章があるんです。
主役はコレじゃなくてこの後に登場する女の子なんです。
なので取りあえず「異界人」だと分かって貰えればいいかなぁ。と思って。
甘かったですね。
 後、微笑んでるのはご指摘の通り不気味さを出すためです。
少年=神隠しと言う設定で書いていたので。さっき言った女の子を連れ去る話なんです。
 「じゃあ何で言わなかったんだ!」と思われそうですが、言わない方が面白いのが
返ってくるかなぁ?と。(実際にかなり面白かったし。)
 それと、改行はどうしても一段落5行にしたかったという厨房の趣味です。
体言止めは物心ついたときから好きだった。片仮名はその時ハマっていたラノベ作家の影響(w
自分でもちょっとウザイかなぁ・・・と思ったり思わなかったり。

キチンと書き直して出せばよかったんだろうけど、今文章力が落ちてて、提出できないような
やつしか書けなかったので・・・全部に対してスマソ。
>>137
>金のために、毎日会社に通勤する。家族はいない。
>一人、繰り返す時間の中で、俺は、なにかを忘れてきたのだろうか。

この二行。特に一行目が浮いてしまっているように感じる。
これ改行しないでうまいこといかんかな。

たとえばー

 独り者の俺は金のために毎日会社に通勤する。ルーチンワークのような
単調な生活の中で、俺は、なにかを忘れてきたのだろうか。

とかね。
15698 ◆v1ce7D/0l2 :03/01/23 23:30
>>153
ありがとうございまつw(*´ω`*)
157武瑠たん ◆sC5XgFZ1Ak :03/01/23 23:30
をぉ!?何か議論呼んでる・・・。ゴメンね。もう消えますね。スレ引っかき回しちゃった。
新半Rか・・・。

>>149
漏れの癖です・・・。繰り返し描写か好きなんで。
やっぱりウザイのか・・・。
>>148 >>151
その通りです。さっさと先に行くために逃げました。
その頃の漏れの描写力が、書きたいものに追いついて来てなかったので。
書けない漏れにモニョっていた当時を思い出しますね。
158武瑠たん ◆sC5XgFZ1Ak :03/01/23 23:31
>>149じゃなくて>>144だよ・・・。ゴメンナサイ2人共・・・。
15998 ◆v1ce7D/0l2 :03/01/23 23:33
>>155
なるほど。ありがとうございます。
語彙力をなんとかせねば……(汗
160133 ◆yUVHHehWEI :03/01/23 23:34
>>154
>>後、微笑んでるのはご指摘の通り不気味さを出すためです。

 それならいいだろうと思う。ただ「微笑んでいる」描写がメロディの描写
と離れているからわかりにくいね。

<<それはそれはとても物悲しいメロディーだった。
何故か分からないが涙が出てくる。
癒されているような、満たされてるような、溢れ出てくるような、悲しいような、
優しいような、影のあるような…ううん、言葉では表すことが出来ない。
そんな メロディーを弾きながら、彼は満足げに微笑んでいる。 >>

  部分的に変えるならの例だが、これくらいの位置関係にしないと不気味さがでない。
>>158
せっかくいい感じなのに消えちゃうのか。残念だな。
「リライト」という行為を通じて、文章をあーだこーだと
忌憚なく言い合えるよい機会だと思うんだがのう。
162133 ◆yUVHHehWEI :03/01/23 23:36
>>157
 はぁ?消える必要などないだろ?リライトしてそれをネタに検討するのが
目的のスレだろ?
>>162
同時かよ(藁
まあこのようにふたりもの人間に必要とされてるんだ。
残れよ。求愛だぜ、こりゃ。
164名無し物書き@推敲中? ◆dy.4/KYpZg :03/01/24 00:35
リライト上等…です
かなり勝手させてもらいました。

***   

 雨が振り出した街角にギターを抱えて佇む少年がいた。
 雨を避けようと慌てて駆け出す人々の中で、少年はじっと空
を見上げていた。唇には笑みを浮かべ、服の色が変わるのも
かまわず、雨に打たれる少年は人々に不安を覚えさせたようだ。
 (かれは帰るところがないのだろうか)人々は少年から眼をそら
して駆け去ってゆく。
 だが私には見えた。少年の体から空気を歪ませる波動が出
ている。
(…かれは、ちがうものだ)
 少年がギターを構えた。どこにでもあるフォークギターだった。
ギターに弦が張ってないことを除けば、だ。サウンドホールの上
で少年の指が弾んだ。
 音が出た。高く、低く。引きずるように、切るように。
 私の心が、送られてくる音の波に揺れた。
 その音が街の姿をあらわにした。
 ここは殺伐としている。ここは乾いている。人は涙をなくしてい
る。絶え間なくあふれる光は影も殺した。それを私に思い出させ
る音だった。

 少年の演奏は誰にも聞こえていないだろう。
 誰も街の姿を知らないからだ。
 私のほほを雨ではないものが流れ落ちていた。
 
>>164
ラノベちっくで面白いでつねw
>>164
>唇には笑みを浮かべ、服の色が変わるのも
>かまわず、雨に打たれる少年は人々に不安を覚えさせたようだ。

ここイイ!!
16798 ◆v1ce7D/0l2 :03/01/24 00:51
>>164
長編小説の中の一説のような印象を持ちますたw
単独だと「その音が街の姿をあらわにした」というところの
意味が分からないっす(汗
でも、これがもし長編に組み込まれたと仮定すると、
いい感じなのではないかと思いますた。
>>167
同意
単独で読んだ場合は読者おいてけぼりと感じた。
私的な感想としては、こういう展開ならもっとねっちりもっちり
書き込んで欲しいな。
16998 ◆v1ce7D/0l2 :03/01/24 00:58
>>167 誤字訂正

一説 → 一節でつ…スマソ;
170168 ◆Bm/GcZcQRg :03/01/24 02:27
なんか偉そうにしてる自分を反省。
ソース提出します……
171168 ◆Bm/GcZcQRg :03/01/24 02:28
長いかも……スルーしても泣きません(藁
===============================
 ほそりほそりと雪が降っています。南洋の異国めぐりのすえの、
この寒空に船人は一刻もはやく暖をとろうと娼館へいそぎます。
みなが急ぐには暖をとるばかりがめあてではありませんでした。
港よりすこしばかり奥まったところにある繁華街の、そのまたい
ちばん奥にひときわ高い楼閣があります。それこそ知らぬ者のの
ない娼妓、長指姫の住まう春宵楼です。誰もが短い逗留を長指姫
と過ごそうといそいでいるのでした。
 名高き姫の風貌が、とりたてて美しいかと言いますと、そうで
もありません。蛾眉こそ持てども、幼さの残る顔立ちは妖艶とは
遠く、少年のようなからだに張り付いた雪の膚は宝の持ち腐れの
ようなもの。優れた芸のひとつもあるじゃなし、閨での技巧もあ
るわけではありません。隣部屋の姉さんなら、解けば千丈はあろ
う御髪もさっぱりと断たれ、町中にほうりだしたなら、どこにで
もいる少年と化してたちまち見失うでしょう。姫が他の娼妓に負
けないものといったら、その名の由来となった長くてしなやかな
指だけに相違ありません。
===============================
イジョッ
172名無し物書き@推敲中?:03/01/24 02:30
>娼妓

読めないっす。
読みと意味を教えてください。ごめんなさい。
173168 ◆Bm/GcZcQRg :03/01/24 02:33
>>172
「しょうぎ」と読みます。
えーと芸者さんみたいなもんですけど、「公娼」とか「女郎」「遊女」
ってことでつ。ずびばぜん(大粒の涙
174Doubledouble ◆EpNa70REtE :03/01/24 02:37
>>171
スルー
175Doubledouble ◆EpNa70REtE :03/01/24 02:39
>>174は嘘です。もう寝るから、>>171のリライトは明日夕方以降にします。
ちなみに>>133が俺です。
176168 ◆Bm/GcZcQRg :03/01/24 02:41
泣くところでした。
どうぞよろしくです。>>175
駅前の広場で、私は訳もなく立ち止まり、煙草をくわえた。
予報通り雨が降ってきた。口うるさい妻のすすめに逆らって、私は傘を
持たずに家を出た。その頃、私は雨に濡れることを厭わなかった。浄化
されるような爽快感があったのだ。
私は勤務を終えた会社員たちが背中を丸めて足早に駅の構内に入ってい
くのを眺めながら、くわえた煙草に火をつけた。いつもなら、私も彼らの
中の一人だった。私は周りを見渡し、私を立ち止まらせたものを探した。
少年がギターケースを抱えてガードレールの前に立っていた。少年は灰
色のダッフルコートを着ていた。色の褪せたジーンズに青いスニーカー。
どうということはない。が、オフィス街に少年は珍しい。少年は雨に濡れ
ながら、天を仰いでいた。私は煙を吐き出した。これは少し厄介だな、と
思った。少年の周りの空気が歪んで見えた。
私は目をそらし、ゆっくりと時間をかけて煙草を吸った。雨粒が頬を打っ
た。強い風が吹いていた。台風がくるのだ。夏でもないのに。雨は瞬く間に、
私の髪と肩を濡らした。私は石畳の上に吸殻を落とし、コートのポケットに
両手を突っ込んだ。巻き込まれないうちに帰ろうと思った。妻が傘を持たな
い私を案じているだろうから。
歩き出す前に、私はもう一度少年を見た。少年はまだ空を見ていた。私も
空を見上げた。雨が見えるだけだった。私はすぐに首が痛くなり、前を向い
た。少年と目が合った。少年は微笑んだ。馴染んだものに対するときの笑顔
だった。
少年はケースからギターを取り出した。そのギターには弦がなかった。
少年は弦のないギターを構え、ガードレールにもたれた。私は諦めて二
本目の煙草をくわえた。少年は目を閉じて指を動かしはじめた。私は少
年の青白い指先を見つめた。弦のないギター。真冬の台風。雨に濡れて
重たいコート。執拗に傘を持たせようとする妻の必死な眼差し。旋律を
聴くまいとして、私は歯を食いしばった。耳を塞ぐべきだったのかもし
れないが、無駄であることはなんとなく分かった。
その音は私の耳に聞こえるのではなかった。頭に響くのでもなく、心に
語りかけられるのでもなく、魂がとらえるのでもなく、私の存在というも
の、そのすべてに直接刻まれていたのだった。私が私ではなくなるようで
いて、私が私に戻るようでもあった。そうであるなら、今までの私は私で
はなかったことになる。
私は少年が演奏を終えるのを静かに待った。私は少年が奏でるその曲を
古い記憶とともに思い出してしまうことを恐れた。火のついていない煙
草をくわえて立ちすくむ私を訝しげに振り返りながら、傘を持つ人々が駅
に向かう。それらの人々を羨む訳ではないが、私はため息をついた。その
拍子に、煙草が水たまりの中に落ちた。自由になった私の唇は、かつて口
にしたはずの詩を覚えてはいなかった。私はもう、弦のないギターを鳴ら
すことは出来ない。天を仰いでも空しか見えない。君と一緒に歌うことは
出来ない。そう少年に告げようとして、私は身震いした。
ガードレールの前には、誰もいなかったのだ。私はコートの内ポケットから
携帯電話を取り出して家に電話をかけた。妻の落ち着いた声が聞こえてきた。
私はこれから電車に乗るので、駅まで迎えに来てほしいのだと言った。傘を
持って来てくれないかと。
179177178:03/01/24 05:06
なげーよ。ごめーん。こんなに長いとは。
そしてもう次のソースの時代になっているとは。確実に号泣しそう。
他の人々のリラ文をパクリつつ、不思議チックな文章にチャレンジしてみたの
ですが、どうも現代調になりました。難しかったであります。
ファンタジーとかSFとか時代ものが書ける人はいいのう。
180177178:03/01/24 05:49
 港に船が着いた。夏ならば賑わう港町も、今は真冬。町民のほ
とんどが家にひきこもっている。雪で埋まった大通りを、船を下
りた乗組員だけが、町の奥へと先を争い小走りにいく。男たちの
顔は南洋の太陽に焼かれて浅黒い。潮の匂いが染み付いた逞しい
体で、娼妓を抱こうというのだ。
 海の男たちは娼館がずらりと並ぶ繁華街の奥へ、奥へと急ぐ。
いちばん奥のつま先立ちで見上げても天辺の見えない楼閣へと。
この気の遠くなるほど高い楼閣、名を春宵楼という。そう、あの
名高き長指姫の住まう、春宵楼。
 その長指姫、呼び名の由来となった長くてしとやかな指以外には、
とりたてて見るべきところのないお粗末な風貌。少年のように痩
せこけ、幼い顔だちに短い髪。閨での技巧も持ち合わせず、座敷
に出ても芸もなく気の利いた洒落た語らいもできやしない。
 雪のように白い、長い指。ただそれだけが男たちを春宵楼へと、
長指姫のもとへと走らせている。
______________________________
夜更かしついでに。168さんのソースをリラさせていただきました。
なんとなく長指姫のビジュアルが宮崎アニメの絵柄で浮かびました……
ほそりほそり、とか蛾眉とか世界観の雰囲気を表している単語を入れ
たかったのだけど及ばずでした。では寝ます。
明日休み!!っていうか今日か。うひ。
 ほそり、ほそりと雪が降っています。南洋の異国めぐりのすえの
船人たちが睫毛にかかる雪を払いのけ、白く息を弾ませながら娼館
へいそぎます。みなが足を早めているそのわけは、暖をとるばかり
ではありません。
 港よりすこしばかり奥まったところにある遊郭の、そのまたいちば
ん奥にひときわ高い楼閣が建っています。その紅い屋根を伏した
楼閣が、この国じゅうにそれこそ知らぬ者のない娼妓、長指姫の住
まう春宵楼です。船人たちの誰彼も、この湊での短い逗留の一夜
を、少しでも長く長指姫と過ごそうと急ぐのでした。
 かれらをそうも駆り立てる名高き姫の風貌は、とりたてて美しいか
とたずねられますと、いいやと首をふるしかありません。蛾眉こそ持
てども、幼さの残る顔立ちは妖艶とはほど遠く、ほっそりとしたからだ
に張りつく雪の膚は宝の持ち腐れのようなもの。秀でた芸のひとつが
あるじゃなし、さりとて閨での技巧もあるわけではありません。解けば
千丈はあろう御髪をさっぱり断たれ、町中にほうりだされたならば、そ
こここにいる童と化し、雪にまぎれてたちまち見失うでしょう。
 他の娼妓が持たぬものといったなら、その名を冠す謂れとなった、長
くしなやかな指だけに相違ありません。雪が舞い降りるこの坂道を、た
ったそれだけが、船人たちを姫のもとへと急がせるのです。
>>181
【リライト上等!】でした…。
183リライト上等 ◆FaqptSLluw :03/01/24 10:53
126のリライトです。

僕は修行中の天使。
神様から与えられた課題は、絶望している人を癒すこと。
街行く人々は皆、仮面を被っている。空を見上げる笑顔からも、俯き目を閉じる表情からも、
本当の心の中は分からない。
先ずは、絶望している人を探すことからはじめた。
今にも泣き出しそうな空の下、ギターケースを開く。
ギターに水滴がついた。一粒、二粒。水滴は増えていく。
雨だ。
気にせずにギターを取り出す。
見た目はただのフォークギター。でも、こいつには弦がない。
強まる雨脚に髪の毛が濡れる。人々は慌てた様に駅前のロータリーを駆けて行く。
ギターを弾いた。誰かが見たら、単なる弾き真似に見えるに違いない。
降り注ぐ雨の中、ギターの弾き真似をする少年。人々の目にはどう映るだろうか。
僕が奏でるメロディーは、誰にでも聞こえるわけじゃない。絶望した人々の心に直接届く。
もし、聞くことが出来たなら、人々はどう表現するだろう。
物悲しい、癒される、優しい、切ない……いずれにしても、溢れ出る涙を止めることは出来ない、そんなメロディーだ。
人々は、突然の雨に顔を顰めながら僕の前を駆け抜ける。
僕は微笑んだ。
このメロディーで涙を流す人がいないのは、むしろ幸せなことなのかも知れない。
18464 ◆zCS1o.kilU :03/01/24 11:29
なんだか三語スレの感想みたいになってしまった(笑)
>87さん
真人が喘ぐ姿を、沼の波紋に喩えるのは分かり易いですね。うん、うん。
『携帯を握る指は強張ってともすれば取り落としそうになる』、『強張る』って言葉が出て来なかったなあ……ボキャブラリーの少なさを痛感。
『耳の痛くなるような沈黙』がちょっと分かりませんでした〜。
>88さん
『井戸』かあ、これもありですね。ただ、伝説って設定しちゃうと、井戸そのものに固有の意味を与えてしまうから、単なる底知れぬ深い井戸の方が落着きがいいかなあ。
『井戸の底に落ちて行く小石』これ、真人の心細さがあらわれていて良いです。
>94さん
おおーっつ、真人の怒りの増幅に比例して聖子の喜びが増すって設定、聖子の狂気ぶりが強調されてよいなあ。これは考えつかなかった!
>98さん
そうか、最初に周囲のざわめきを描いておいた方が、後で沈黙が強調されるわけだ。
落差があった方が確かに良いよなあ。真人が喋ることによって逆に沈黙が強調される、これも一つですね。
>104さん
沈黙とざわめきの使い分け。陰と陽の使い分けって大切だなあと実感。
『息づかいさえも聞き取れない』真人の緊迫感がよく分かる。納得。
>107さん
う〜ん、自分では気付かない所に色々気付かされます。自分の文章を推敲する時に絶対に役立つな。
うん、うん。
185168 ◆Bm/GcZcQRg :03/01/24 12:21
>>180
>潮の匂いが染み付いた逞しい
>体で、娼妓を抱こうというのだ。

>つま先立ちで見上げても天辺の見えない楼閣へと。

このあたりの描写が原文を越えて勢いが出ていると
思います。

全体的に語り手が男らしい感じがして(特に語尾な
どにその雰囲気が出ている)、どちらかと言えば
想定読者層が男性向きな文章に仕上がっていると思
いました。

俺が気になった部分は「乗組員」という言葉くらい
ですね。「町民」に対応して時代を合わせるには、
「船乗り」あたりが無難ではないかと。

あ。
>気の利いた洒落た語らいもできやしない。
ここもイイっすねえ。ありがとうございました。
186168 ◆Bm/GcZcQRg :03/01/24 12:31
>>181
じつにリライトらしいリライトですね。

>船人たちが睫毛にかかる雪を払いのけ

>その紅い屋根を伏した楼閣

>そこここにいる童と化し、雪にまぎれてたちまち見失うでしょう。

>雪が舞い降りるこの坂道を、た
>ったそれだけが、船人たちを姫のもとへと急がせるのです。

これらのこまやかな描写が原文を補ってさらに効果的に
雰囲気を醸し出していると思います。
特に最後の一文は「このやろう」といっそ憎いほどです(藁

ちょと気になったのは「いいやと首をふるしかありません」
くらいかなあ。ちょいと全体からすると「落とした」感が
否めないかも。

つかうめえな、こんにゃろ(褒め言葉)
187168 ◆Bm/GcZcQRg :03/01/24 12:49
>>177 >>178
長い分読み応えがあって楽しめました。多少長くても
読み進められるってのは文章力に他ならないですね。

>馴染んだものに対するときの笑顔だった。

の一文が後半に繋がっていくところなど、ある程度は予想
させながらも「どう馴染みなのか」と思わせて、先を読ま
せる力になっていると思います。

この長さでひと作品としてまとめあげているところや、
「雨に濡れること」の象徴性とか、いいとこだらけじゃ
ねえか(藁

リライトで分量が倍になる仕事ってのは実際にないわけで
はないですが、ここまで変化するわけでもないので、これ
を半分に凝縮してみてもらいたいなあ。
あと、やっぱ不思議ではないっすね(褒めすぎたので苦言
を呈してみた)。
188168 ◆Bm/GcZcQRg :03/01/24 13:01
>>183
設定とラストへの持ち込み具合はいいと思うが、いかんせん
最初の二行がそっけなさすぎないだろうか。

私感としてはもう一本、ストーリーの裏側にアイロニカルな
ものや哀しみなんかを絡ませて欲しくなるかな。

>今にも泣き出しそうな空の下、ギターケースを開く。
>ギターに水滴がついた。一粒、二粒。水滴は増えていく。
>雨だ。

ここの間の取り方はイイ!!と思うです。
189181 ◆ywr1CEX6ns :03/01/24 16:54
>>186
 ども。オリジナルを書いた>>186さんに気に入っていただけたようで
光栄です。
 オリジナルの句読点の打ち方や細かい云い回し、単語や漢字の選
び方、特に普通ならば漢字を使うはずのところを敢えて平仮名を使っ
ている部分を徹底的にコピーして足りないと感じた描写をつけくわえま
した。原文の昔話の語り口のような感じを追求したつもりです。例を挙
げれば、原文では港となっているのを湊にしてあります。この1ヶ所では
見落とす人がほとんどでしょうが、この積み重ねがイメージを作ると
私は解釈しています。
 御指摘の点は、そうですね。少しやりすぎかもしれません。昔話の語
り口の踏襲は踏襲ですが。思いつきを捨て切れなかったところでしょう。

 オリジナルの文章は私から見ればセオリーには反していますが、なか
なか面白い文章だと思います。この文体で長編だとたるいかもしれません。
しかし短編で連作するなら、大丈夫だと思います。やや、186さんの作った
セオリーが破綻している部分をより追及されるといいのではないですか?

 白状しますと、自分のセオリーに反した文章をコピーするのにかなり苦労
しました。手をあまり入れてないように見えますが、オリジナルを5度ほど読
んだ上で、全文弄繰り回してます。
 
190181 ◆ywr1CEX6ns :03/01/24 17:27
…と思ったら、一番目の港を直すの忘れてました…。首吊ります。
>>177 、178
設定(゚д゚)ウマー
154 の不思議設定が自然な感じで生きてて カコ(・∀・)イイ!!

>>180
雰囲気面白イイ!
>181
>白く息を弾ませながら
コレ(・∀・)イイ!!w
>>183
天使 キレ(・∀・)イイ!!w
194名無し物書き@推敲中?:03/01/24 18:12
168です。
>>189
>>181さん御自身のリライト解説ありがとうございます。意図が見えると
リライトしてもらった側としても大変参考になります。

五回も読み返していただいたようで実に申し訳ない(藁

俺も見落としましたが「湊」はおそらく自分が書いた時には思いついて
いませんでしたね。まだまだ修行が足りないと実感しました。

もちろん先に挙げました追加された分の描写も今後の参考にさせていた
だきます。

やっぱ推敲って大事なんだなあ。
1951 ◆WWyqlaPIIs :03/01/24 18:29
>>184
64さん感想ありがとうございます。漏れも為になりましたw
また、このスレの近くを通ったら、寄ってってください(´∀`)

196BOUNCE ◆n6Tmq82L1g :03/01/24 21:53
 ぼくは空を眺めていた。


 こっちの方が、鬱蒼と並ぶビルを眺めるよりかはいくらかましだ。
自暴自棄とは言えないが、半分は自棄(やけ)になってしまう性分なのだろう。
 学校では大人しく真面目、そして趣味は勉強……のぼくが、こうして暇を持て余すのは何年ぶりだろうか? 
中学に入学した頃から、毎日学校と家と――そしてぼくの時間を縛り続ける塾との往復だけがぼくの行動範囲だった筈だ。
 しかし、ここまで車道から離れてしまったら、半分自棄になるのは当然だろう。
そう自分に言い聞かせ、ぼくの細い足は着実に帰路から遠ざかりつつあった。
歩き慣れた通学路を通るより、自然の音だけが支配する空間に身を委ねたという訳だ、ぼくは。
はあ、と後悔に似た溜息を落とす。
 それでも一度起こしたことを途中で投げ出さないのが、ぼくの信条であり、
あの受験戦争を通り抜けてきた力となっていた。


 この車道から離れた道を歩いているのには、理由がある。
一つは、ただふらりと五月蝿い車道から離れたかったこと。
――ゆっくり帰ったから遅刻したなんて、塾の遅刻の理由にもならないな。
母さんにどやされるのは嫌だけど、今日はぼくにとってそこへいかなきゃならない特別な日でもあった。
これがもう一つの理由であり、ぼくをあの場所へ歩かせる原動力なのだ。
舗装されていない土壌が道一体に敷き詰められている。
――この辺りは六年前と全く変わっていない。
多少後ろ髪を引かれる気分ながらも、なんとかあの場所へ、僕の足は歩を向けていた。

 
 ぼくはふと空を眺めた。

−−−


一気書きではやはり駄目ですね〜……。
197Doubledouble ◆EpNa70REtE :03/01/24 21:54
>>196
 リライト希望ですか?
198BOUNCE ◆6ikV4Urt8A :03/01/24 22:25
お願いします。
199BOUNCE ◆HbvCACIgbE :03/01/24 22:25
トリップうる覚えだ(汗)。
スミマセン。
200BOUNCE:03/01/24 22:26
トリップがぁ……。
もう無しでいいか。
201Doubledouble ◆EpNa70REtE :03/01/24 22:30
>>198
 これから出掛けるので明日の夕方以降にやります。
元文重視がいいですか?ハードボイルドがいいですか?(w
希望があればお受けしますよ。

 俺がリライトしたのは、>>20>>88>>107>>133>>181です。
御参考までに…。
誰か漏れの作品をリライトして下さい。
よろしくおながいしまつ。
http://members.goo.ne.jp/home/higuchit1102
20398 ◆v1ce7D/0l2 :03/01/24 22:43
64さんありがとうございますたw
著作権が面倒になるから嫌だ。
20598 ◆v1ce7D/0l2 :03/01/24 22:44
>>168 『リライト上等!』
正直、上手いなーと思いました。
長編小説の出だしのような印象を持ったので、そのつもりで書きました。
漏れは168さんのような文体は書けないので普通の文ですがスマソです。
元とあまり変わってません…(藁  勉強になりますた。
================================
 ほそりほそりと雪が降っています。南洋の異国巡りを終えた船人達は、
寒空の下、かじかむ手をこすり合わせながら一刻も早く暖を取ろうと娼館
へ急ぎます。もちろん、みなが急ぐのは暖を取るだけが目当てではありま
せんでした。
 港より少し奥まったところにある繁華街の、そのまた一番奥にひときわ
高い楼閣があります。名を知らぬものは船人でないと言われるほどの娼妓、
長指姫の住む春宵楼です。船人達は長い逗留を長指姫と過ごそうと急いで
いるのでした。
 名高い姫の風貌が取りたてて美しいかというと、そうでもありません。
額にはすらりと美しい眉があるものの、幼さの残る顔立ちは妖艶さとは遠
く、少年のような体にまとう雪のような肌が宝の持ち腐れになっています
。優れた芸の一つ、寝屋での技巧の一つもあるわけではありません。同じ
娼館の姉さん達なら、大きく結われ解けば腿まである髪もさっぱりと断た
れ、町中に放り出したなら、どこにでもいる少年と化してたちまち見失う
でしょう。姫が他の娼妓に負けないものといったら、その由来となった長
くてしなやかな指だけに違いありません。
206Doubledouble ◆EpNa70REtE :03/01/24 22:47
リライト希望者は>>1のルールを守ってください(w
207196をリライト:03/01/24 22:57
 地面を足で踏みしめるたびに、紙切れを握りつぶしたような音がする。
 舗装されていない雑木林の小道なんて、そんなものだ。
 辺りを見回せば、見慣れたビル群の代わりに鬱蒼と繁る青葉があった。
 真昼のはずだが陽光は幾重にも重なる葉に遮られて地面にまでは届かない。
 今日も塾がある。良い学校にはいるために毎日通わされる。
 だがそんなことよりももっと大切なことがあるのだ。
 母が知ったら、きっと火のように怒るだろうがそのときはそのときだ。
 ぼくは大きく息を吐き、吸った。
 生暖かい不快な空気の変わりに、湿り気を多分に含んだ冷たい空気が肺を満たす。
 あの子は待っていてくれているだろうか。
20898 ◆v1ce7D/0l2 :03/01/24 23:03
>>180 日に焼けた男ってだけで全然イメージがちがいまつね。面白かったっすw

>>181 (゚д゚)ウマー 描写がたまらないっすw
>207
イイ!
210168 ◆Bm/GcZcQRg :03/01/25 00:23
>>205
リライトありがとうございます。
基本的にはほぼ同じながらも、より現代文らしくてむしろ
こちらの方が読みやすいのかもしれないと思いました。
>かじかむ手をこすり合わせながら
などで映像的な雰囲気を出しているのもいいですねえ。

>体にまとう雪のような肌
という表現は俺の「張り付く」よりも柔らかな感じが出て
いて、かなり変わったと思います。

難を言えば(難癖をつけるようでスマソ)、
>名を知らぬものは船人でないと言われるほどの
というくどくなりがちな表現がやや読むのにひっかかるの
と、
>髪もさっぱりと断たれ、
などの言い回しも「さっぱりと断たれて」などより現代文
としてしまった方が>>98さんの意図に沿うかもな、と
思ったくらいです。

ごくろうさまでした。
211名無し物書き@推敲中?:03/01/25 01:44
>>196のリライト。長くなたアル(涙)
--------------------------------------------------------------------
 あの空に近づきたい。積乱雲が朦々と立ち昇っているあの空へ。

 品行方正というだけが取り柄の僕は、いつも通学路をろくに景色も見ず
に歩いていた。実際、学校までの道のりの風景など覚えちゃいない。それ
でもからだが覚えていて、何も考えずに左右の足を振り出せば、ほぼ一定
の時間で到着だ。
 僕はただ日々近づく受験のことだけを考えて学校と家を往復する。
 それがどうだ。今日はなぜかいつの間にか通学路を外れて、それどころ
か学校とは正反対の裏山へ向かっている。ほんの小さな山だが整備が悪く
道は険しい。僕は靴や制服が泥にまみれるのもかまわずにどんどん昇る。
汗を拭う手間も惜しんで急いで山を登る。それだけの理由があるんだ。

 あの空に近づきたい。

 頂上には小さな見晴台がある。六年前と変わらず、掃除も整備もされて
いない。扉に掛けられた南京錠も錆び朽ちて壊れたままだった。
 見晴台の屋上の鉄柵もまた水色のペンキが剥げ、ところどころ抜け落ち
たままだった。僕は落ち葉の堆積した屋上の片隅を足で探る。ほどなくカ
コンとけり出されてきたのは玩具の金庫。ダイヤルナンバーは今日の日付
だ。蓋のバネは壊れていて僕が明けなくてはならなかった。
 中には折り畳まれたノートの切れ端。開くと幼い字体で「××年○月○
日 ぼくたちは宇宙人に会ってゆーふぉーにのせてもらう」と書いてある。
 その横には僕の名前と、書いたその日に引っ越していった友達の名前が
署名されている。
 ぎぃ、と見晴台の扉を開ける音がした。

 僕はようやく額の汗を拭って空を見上げた。
 出迎えにかまけて『ゆーふぉー』を見逃したらあいつに怒られる
から。
212名無し物書き@推敲中?:03/01/25 02:28
>>207
>地面を足で踏みしめるたびに、紙切れを握りつぶしたような音がする。
>舗装されていない雑木林の小道なんて、そんなものだ。

ここイイ!!
>>207
>生暖かい不快な空気の変わりに、湿り気を多分に含んだ
>冷たい空気が肺を満たす。

対句っぽい感じでいいと思うけど、「生暖かい不快な空気」はおそらく
ビル群やら街のなかの空気を表しているように受け取れ、冒頭から
雑木林の中という設定になっているからやや不自然に見えます。

全体はロマンティ〜クでイイっすねえ。
214名無し物書き@推敲中?:03/01/25 04:07
非常に有意義なスレだな
215ツベルクリンC:03/01/25 08:12
>>207   不快な空気の変わりに→代わりに  
      
      細かいことを言って恐縮です。全体的には好ましい印象。
216武瑠たん ◆sC5XgFZ1Ak :03/01/25 15:56
呼び戻してくれた人と、リライトしてくれた人がいるので・・・。
普段2ちゃんで馬鹿みたいな単語しか書いてないんで、勉強になります。

>>164
有難うございます。
人々が少年=本当のこと(かな?漏れはそう解釈した)を避けて通っているのが
人間の弱さが出てる感じで好きです。
>>177-178
周りの描写を細かくすることによって時間の経過が分かり易くなっててよかったです。
後半の語り手の心理描写が上手いなぁ・・・。
>>183
かなり不気味な存在である少年を、あえて天使だと言ってしまう発想が面白かったです。
漏れも雨が降り始めた辺りの描写が綺麗だと思いますた。
217Doubledouble ◆EpNa70REtE :03/01/25 16:08
>>211

>>あの空に近づきたい。積乱雲が朦々と立ち昇っているあの空へ。
>>あの空に近づきたい。

 この繰り返しの部分だが…。こういう配置にするならば、2番目の後ろにも何か
描写が欲しいと思うが、どうだろう?

218名無し物書き@推敲中?:03/01/25 16:48
211。
>>217
うむ。書き始めたときは、むしろ

1)あの空に近づきたい。積乱雲が朦々と立ちのぼっているあの空へ。

2)あの空に近づきたい。

3)あの空に……。

というのを考えていたんだ。同じように2センテンスではなく、減らして
いく方向で。
ところがなぁ、3)は格好悪いんで……(藁

まあ御指摘のように描写を加えるとしたら、

>あの空に近づきたい。轟々と高く風の渦巻くあの空へ。

とかですな。しかしこれもどーよ、と。躊躇するねえ。
219207書いた人:03/01/25 17:00
>生暖かい不快な空気の変わりに、湿り気を多分に含んだ
>冷たい空気が肺を満たす。
意図は213のおっしゃるとおり。タイミングが悪いか。
雑木林に入った直後がベストだったかも。

>211
俺はそれよりも、
>頂上には小さな見晴台がある。六年前と変わらず〜
これ以下の文章が気になる。時間軸が変。
22098 ◆v1ce7D/0l2 :03/01/25 17:04
>>210
感想ありがとうございます。

>体にまとう雪のような肌
168さんのレス読んでワカータYO…。漏れの読み込み不足ですた(汗

的確なアドバイスありがとうございますた。
221211:03/01/25 17:07
>>219
指摘さんきゅ。
>時間軸が変
とゆーのは、
>>××年○月○日という日付が「いつ」のことだかわからんつーこと
だろうか。俺はいま読み返してわかりにくかったんだが(推敲しろ)。

悪いが重箱の隅をつついてはくれないか?
222207書いた人:03/01/25 17:14
××年のあたりは問題ないと思う。

見晴台に着いた場面なのに、始めの一文がそのように感じられない。
>頂上には小さな見晴台がある。
これね。これは説明文。
もう少し言うと、この時点では普通、見晴台にたどりついていない。
その直後に見晴台に居る描写があるので、浮いているように思う。
というわけで、
>頂上の見晴台に着いた。
と、するだけで印象もずいぶん変わると思うが、どうか。
223211:03/01/25 17:19
>>222
なるほど、そこか。説明不足って奴だな。悪いね、突き合わせちまって。
「昇っている場面」と「(いきなり)頂上の見晴台」で間の道程がまっ
たく省略されてるもんな。「あの空に……」とか挟んで。

過分なる御指摘たまわりー(w
>>211
>名前が署名されている。

に、ぎょっとした。
名前が記されている、または、名前が署されている。
が適当ではないだろうか。
225211:03/01/25 17:31
>>224
さらなる指摘ありがと。
そこなあ、「自分で氏名を書きました」なニュアンスが欲しくて
つい「署名」にしちまったんだよな。「名」っつー漢字が続くと
やっぱりうざいし、俺の一文は不自然だな……。

>名前がサインされている。

だとどうだろ。なんか浮くよな……。やっぱ「著されている」かな。
226名無し物書き@推敲中?:03/01/25 17:33
なんでこだわる。そこはこだわるところじゃないだろ。
「名前があった」で十分。
227211:03/01/25 17:40
>>226
「十分」という意味ではその通りだと思う。
だがやはりね。
228Doubledouble ◆EpNa70REtE :03/01/25 17:42
>>218

>>>あの空に近づきたい。轟々と高く風の渦巻くあの空へ。
>>とかですな。しかしこれもどーよ、と。躊躇するねえ。

それなら第2の「あの空に近づきたい。」は削除してしまうべき。>>211の形は中途半端だろう。
>>218の形にした方がいいか、削除してしまった方がいいか、どちらが優れているかは判断
がつかない(個人的には削除した方がいいと思うが)が、>>211が三者のうちで最も劣っている
のは確かではないでしょうか?
229211:03/01/25 17:46
>>228
>三者のうちで最も劣っている

そだな。いっそ削除して、先の>>222の指摘のように頂上まで登って
見晴台に到着する描写、説明を入れる、というのがいいかな。
230Doubledouble ◆EpNa70REtE :03/01/25 17:57
他の文との整合性を考えずに俺が書くなら…。

>>その横には僕の名前と、書いたその日に引っ越していった友達の名前が
署名されている。

その横には、金庫を埋めた日に引っ越していった友人と僕の名前が並んでいた。
…か?
「並んで署名されていた」…でも俺は特に驚かないが、「署名されていた」と書かなくても
わかる。「名前があった」でもわかるが、やはりそれでは素っ気ないかと。友人と僕の幼い
友情を表したいところだからね。

 「書いたその日」を「金庫を埋めた日」に変えているのは、「その横には」「書いたその日に」
と「その」が重なっているのを避けるためです。俺はそっちの方が気になりました。それとその
前の金庫の描写がもうひと踏み込み欲しいように感じます。


231211:03/01/25 18:02
>その横には、金庫を埋めた日に引っ越していった友人と僕の名前が並んでいた。

それいただき!(とか言っている場合ではない)
そっちの方が格段にいいな。
いやあすまんなあ。ありがたいよ。

「リライト上等!」すべきだった……
2321 ◆WWyqlaPIIs :03/01/25 18:27
★:.。. .。.:☆*・゜゚・*★:.。. .。.:☆*・゜゚・*★:.。. .。.:☆*・゜゚・*★

>BOUNCE さん

トリップはメモ帳にコピペして取っておいてください。

★:.。. .。.:☆*・゜゚・*★:.。. .。.:☆*・゜゚・*★:.。. .。.:☆*・゜゚・*★
233177178 ◆CSaSPFPJ7o :03/01/25 23:11
>>185(168さんへ)
お褒めいただき、ありがとうございます。
書いてるとき、確かに「乗組員」という単語は合わないと思った!
「船乗り」の方が断然合ってますね。
読者層というよりも、語り手の性別を男性と想定しました。
男が女を買いに行く、という設定自体が男性向けっぽいかな。
あとは良く落語を聞きに行くんで、その語り口を参考に。
噺家を参考にしたから男っぽくなったというのもあるかも。

>>187
177、178は今更ながら「リライト上等」です。
自分でも長いと思う。縮めてください……

>「雨に濡れること」の象徴性
↑ここを読み取ってもらえて良かった!
このあたりは、どう受け取られるか心配だったのです。
234177178 ◆CSaSPFPJ7o :03/01/25 23:17
>>216(武瑠さんへ)

>周りの描写を細かくすることによって時間の経過が分かり易くなっててよかったです。
>後半の語り手の心理描写が上手いなぁ・・・。
心理描写は苦手なので、そう言っていただけて嬉しいです。
でも細かくしたから長くなったんですよね〜。それも問題。
235164 ◆dy.4/KYpZg :03/01/25 23:37
>>165さん、>>166さん、>>167さん、>>168さん、>>216さん
むちゃくちゃ遅いレスですみません。感想と批評ありがとうございます。
さっき自分の書いたものを読み直して「わたあめのような文だぞ、こりゃ。
しかも誤字がある!」と泣いていました…。

独りよがりな文、というのは私のクリヤーすべき当面の目標点です。
読み手を意識した文が書きたいものです。

236名無し物書き@推敲中?:03/01/26 10:56
保全と提案age。
提案1〜そろそろ新しいソース提供者出現しないかな。
提案2〜ソース提出者は頃合いを見計らって自分のソースをリライトして
学んだ成果を見せるとより為になるのではないかな。
どうすかねえ?>1さん、他の参加者のみなさま
23726 リライト候補文:03/01/26 13:45
 しばらく走ると、淀んだ、少し黒みがかった空気に包まれたビル群が見えてきて、
僕は思わず「吸い込まれる!」という気持ちになった。不自然にそびえるソレは、
無理やり空間にねじ込まれたみたいに、まわりの風景から素っ気ない顔をされていて、
せめてもの抵抗に、その閉じた領域を広げようと躍起になっていた。
 気付いたら中にいた。僕は視線をきょろきょろさせたが、いったいそんな生命感
ある行動をしているのは誰もいなかった。僕が領域を脅かす存在でないのは一目で
見破られ、そんなちっぽけな者に興味を示す人などいないのだった。いい加減帰り
たくなった。しかし、僕は彼らを羨ましく感じ、仲間に入りたいと思った。それには
何もかもが不足していた。


 書き殴ったから整合性まるでなす。気が向いたらリライト遊びでもお願いします。
2381 ◆WWyqlaPIIs :03/01/26 15:26
>26さん
リライト用の文章を提出する時は、トリップをお願いします。

ここは意見交換の場なので、荒れやすい面もあると思います。
それはいいのですが、意見交換以外で荒れることも考えられますので、
ご協力をお願いします。

トリップについて分からない場合は、
 >>69   >>75   >>83
を参照して下さい。
2391 ◆WWyqlaPIIs :03/01/26 15:28
>>236 さん、ありがとうございます。いい提案だと思います。
でも、提案2についてですが、強制はしたくないです。

===============================
漏れは、文章は基本的に、自分で本を読んだり研究したりすることで
良くなると思っています。このスレでは、自分で学んだことを確認したり、
文章を良くするきっかけを見付けてくれれば、と思っています。
自分一人でやっていると、学んだつもりでも、思い込んでいたり、
気付いていない事があったりしますし(笑
===============================

学んだ成果を見せるということは、「学んだ事の確認」という意味でも、
良い方法だと思います。
でも、さっきも言いました通り、ここでリライトしてもらっただけでは
変わらない方もいらっしゃると思うんですよね……。

なので、良くなったぞ!と思う方は、学んだ成果を見せると
批評も貰えていいのではないかと思います。
240Doubledouble ◆EpNa70REtE :03/01/26 15:55
>>236
 面白い提案だけど、なかなかねえ(w
 やれそうだと自分で思う人だけでいいかと。

>>177>>178>>196の文章をリライトしようと思っているが、
時間がなくてできない(w
241237 ◆GGIsdlBs6M :03/01/26 16:22
>>238
ではではテスト。
よろよろといった感じで。
242名無し物書き@推敲中?:03/01/26 17:27
>>237をリライトしてみた。二倍くらい長くなった。

 一体、どれだけ走ったのだろう。息が切れて、頭が霞んで、何も考えられない。
ここは、どこなんだ。黒く靄がかかって、淀んだ空気の中に、およそ無機質な
ビル郡が見えるだけだ。
――吸い込まれる? ふっと、そんな感覚が頭をかすめた。
それは、この空間が醸し出す、妙な違和感のせいだったのかもしれない。
まるで、現実感が無いのだ。なんだか、ここだけ別世界のようで……。それに、
音が全く聞こえない。遠い昔の追憶のように、沈黙が僕を圧迫するだけだ。
 もういやだ! にわかに僕は、この空間に、酷く嫌悪感を覚えた。一刻も早く、
ここから脱出したかった。僕は、狂ったように喚き、暴れた。しかし、この空間は
虚しくもがく僕を、完全に無視するかのように、或いは、嘲笑うかのように、
冷めた視線を送るだけなのである。僕は悔しくなって、その場に泣き崩れた。

 頭が痛い。気付いたら僕は、先程のビルの中にいた。周囲を見回すと、誰もが
僕に無関心なのが見て取れた。いや、僕が彼らに危害を加える存在ではないのが、
既に看破されていたのかもしれない。とにかく、僕の存在は、この空間にとっても、
彼らにとっても、何でも無いものだったのだ。
 僕はもう、どうでもよくなって、帰りたくなった。けれども、彼らには、物言わず
働き続ける彼らには、少しだけ羨望を感じた。いつか、彼らの中に、僕も入れたら
いいと思った。たとえ今は、その力が無いとしても。
24398 ◆v1ce7D/0l2 :03/01/26 17:43
>>237 のリライトです。『リライト上等!』
やたらに短くなりますた(藁
================
 僕は吸い込まれると思った。
 走る僕が見たのは、暗い空気を吐き出すビル群で、歪んだ領域を広げようと
躍起になっている。
 気付いたら中にいた。しかし、ビルの中を大股で歩く人々は、僕に興味を
示さなかった。僕は領域を脅かす存在ではなく、何もかもが不足していた。

……という夢を見た。
目が醒めた僕は、昨日から始めたギターの調律を始めた。
244237 ◆GGIsdlBs6M :03/01/26 17:50
> 頭が痛い。(中略)とにかく、僕の存在は、この空間にとっても、
彼らにとっても、何でも無いものだったのだ。

この部分が白眉だと思いました。で、全体的に原文の無人感に一つ視点が加わった
妙味で、作品世界がカチッと固定されたように感じます。
24598 ◆v1ce7D/0l2 :03/01/26 17:51
>>243
やり過ぎたかもと思っている(藁
叩いてくらはい。
246237 ◆GGIsdlBs6M :03/01/26 17:53
>>243
大胆なリライトに作者もビックリしております(w
見た夢とギターの調律に何らかの因果関係を持ち込めれば更に良いと思います
24798 ◆v1ce7D/0l2 :03/01/26 17:56
>>246
伝わらなかったか…(藁
ギターを弾いている僕がワナビーだってことなんたが…(藁 藁
どこかにヒントを入れればいいのだろうか(汗
248237 ◆GGIsdlBs6M :03/01/26 18:02
>>247
うーむ、わかりにくいのは確かだと思います・・・(すんません)
安くならない程度に虚無感の表現を一行くらい挿入しておけば判りやすさ
はアップするかもしれません。
24998 ◆v1ce7D/0l2 :03/01/26 18:02
>>243 の最後を、

……という夢を見た。
 目が醒めた僕は、世界的ギタリストの演奏が流れるラジオのスイッチを切り、
昨日から始めたギターの調律をした。

に変えます(藁 藁
250名無し物書き@推敲中?:03/01/26 18:04
http://jsweb.muvc.net/index.html
  ★こんなサイト見つけました★
25198 ◆v1ce7D/0l2 :03/01/26 18:04
>>248
行き違い……(藁 
アドバイスありがとうございます。
252ツンツク ◆hbB8Mj0omw :03/01/27 18:13
「シゲさん、僕を出してください」
 俺は、シゲ先輩に、今すぐ試合に出してくれるように頼んだ。サッカーの
大会の決勝戦である。
俺はストライカーで、試合は今、3-1で俺たちのチームが負けている。
俺たちのチームは、西南高校で、相手は北東高校である。北東高校の
ストライカーである山下は、俺の中学時代の親友で、サッカー部で技を
競い合った仲だ。奴は滅茶苦茶うまい。既にハットトリックを達成している。
「シゲ先輩、お願いします」
 シゲ先輩が俺を出そうとしないのには訳がある。俺は怪我をしているのだ。
準決勝戦で相手のディフェンダーにファウルを受け、捻挫してしまい、医者は
試合は無理だと言っている。もう残り時間10分だ。10分ならもつ。
 シゲ先輩が口を開いた。
「脚の具合は大丈夫か?」
 俺は答えた。
「大丈夫です、いけます」
「よし行け」
 俺はピッチに立った。

リライトお願いします。ドラマティックにお願いします。
 ボールがゴール前に上がった。背番号11が垂直に飛ぶ。ふたりのディフェン
ダーが競り合うが、それより頭ひとつ抜け出して額に合わせた。懸命に腕を伸
ばすゴールキーパーの指先をかすめ、ボールがネットに弾む。ゴールマウス
の中に転がった。
 背番号11が両手を広げ、ラストパスを出した選手と抱き合う。もうひとりのフォ
ワードも飛びついた。
 中学の時にはあの背番号11と俺もよく抱き合った。俺がゴールを決めた時も、
あいつがゴールを決めた時も…。だが今は、あいつは肩に赤いラインの入った
北東高校のジャージを着ていて、俺は白と紺の西南高校のジャージを着ている。
フィールドコートに隠されているが、俺の背中にも"11"の数字がついている。
 俺は立ち上がった。フィールドコートを脱ぎ捨てる。サイドラインの外側で膝を屈
伸させた。
「ちっ」
 右足首に感じた痛みに俺は頬を歪めた。しかし動きは止めない。
「おい、むちゃするな」と、監督が俺に言った。「今日は無理だ」
「いけますよ、俺は」
「よせ、捻挫を甘く見るな。悪くすると長引くぞ」
「今日負けたら、早く治っても同じです」
 俺はスコアボードを振り返って見せた。
 1--3、高校サッカー地区予選決勝の残り時間は10分を切っている。勝てば全国
大会だが、負ければこのジャージを着ては最後のゲームだ。
「痛みはないか?」
 スコアボードから目を戻して監督が尋ねた。
「痛くなんてないです」俺はわざと右足を踏み込む。「やれますよ」
「わかった」監督は頷いた。オフィシャルに数歩近づく。「…アウト15、イン11」
 応援席が沸くのが聞こえた。背番号11のあいつがこっちを見ている。15番をつ
けた2年生と手を合わせ、俺はピッチに走り込んだ。
 ロスタイムを入れて約10分、足首がもつかどうか、俺にもわからない。だが行け
るところまで行くだけだ。
>>253
自然だし カコイイ! 
>>253
安心して読める文章ですね。
無駄な形容詞や接続詞がないことなど参考になります。
突っ込みどころはないかと意地悪く読み直してみたんですが(藁
気になったのは
>負ければこのジャージを着て「は」最後のゲームだ。
この「は」なんかぴんときませんが。
ま、出来上がっている文体にけちをつける必要はないでしょう…

>>255
 ああ…。悪い癖が出てしまった。

勝てば全国大会だが、負ければこのジャージでする最後のゲームになる。…くらいか?
>>252
 質問ですが、これは小説の文章として書きあがったものですか?
それとも詳しい粗筋ですか?
258255:03/01/27 22:46
>>256
重箱の隅をつついてしまったようで(藁
しかしそのほうがいいのではないかと思います。
文末を「だ。」で締めなくとも、それまでの流れで主人公の気迫は
充分に伝わっています。具体的な描写が生きてるんですね。
固形スープの素みたいな文章を書ける人がうらやましいです。


259ツンツク ◆hbB8Mj0omw :03/01/27 22:53
>>253
リライト有難うございました。
原文より格段に、迫力とドラマ性が増していてカッコよかったです。

>サイドラインの外側で膝を屈伸させた。
>俺はわざと右足を踏み込む
>右足首に感じた痛みに俺は頬を歪めた。しかし動きは止めない。
>応援席が沸くのが聞こえた。

こういう演出があると、全然変わってきますね。
勉強になりました。

>>257
いちおう小説として書いたものです。
>>259
 小説の文章とすれば、説明調の文章が多いと思う。
 特にこのあたり。
    ↓
<<俺はストライカーで、試合は今、3-1で俺たちのチームが負けている。
俺たちのチームは、西南高校で、相手は北東高校である。北東高校の
ストライカーである山下は、俺の中学時代の親友で、サッカー部で技を
競い合った仲だ。奴は滅茶苦茶うまい。既にハットトリックを達成している。>>

 ストライカーを表現したいのなら、ストライカーらしさを書くべき。
 得点や高校名は最終的には説明になるのを避けられないが、できるだけ
自然に読者の頭に入るようにするべきだろう。
261ツンツク ◆hbB8Mj0omw :03/01/29 02:06
>>260
レス遅くなりました。
説明癖は僕の悪い癖なのです。実生活でもよく困ります。
気をつけなければいけませんね。
262夜中 ◆pqSh5XyHRk :03/02/12 02:16
こんな夜中ですが……、よろしくおながいします。
==========================
 校門の傍にある枯れ木にもたれて、僕は鬱々と考え事をしていた。数日前に
降った雪が、木の根元にひっそりと残っている。校庭では、陸上部の生徒たち
が放課後の練習を始めていた。
 僕は手の中にある生徒手帳を見た。折り目の一つもついていない生徒手帳は、
僕のものではない。
 帰宅部の僕は今日、いつものようにHRが終わると同時にサッサと下駄箱へ
向かった。そして生徒手帳を見つけたのだ。それは僕が一方的に好きな女生徒
の手帳だった。僕はその手帳を校門のところで彼女に渡そうとした……だが、
数人の女生徒と騒ぎながら歩いていて渡せなかった。彼女たちの目が気になっ
たのだ。
 僕は小心者である。後で噂されるのではないかとか、そんなことばかり気に
している。
 そして今、これを先生に預けるべきか、明日、彼女に渡すべきか迷っている。
本当は自分で彼女に渡したい。そうすれば少し言葉を交わすことが出来るし、
彼女も僕のことを覚えてくれるかも知れない。でも周りの目が気になる。

「お、山本? どしたの。なにやってんの」
下を向いて考え込んでいた僕に、クラスメートの集団が声を掛けてきた。
「え? 別に。ちょっと休憩」
 僕は慌てて生徒手帳を後ろに隠した。
「今、何か隠しただろ」
「なに? あやし〜」
 僕は、男子生徒たちのからかう言葉に、顔が少し赤くなるのが分かった。
「なんでもいいだろ。今帰るの? 俺も帰る。今日サッカーの試合があるよな」
 僕は、その生徒手帳を見せたくなかった。そして、僕が持っている限り、見
世物にさせたりしない、と決めた。たかが生徒手帳、クラスメートたちもそれほ
ど興味を示さないだろう。それでも見せるのは嫌だった。
 僕は、彼女の生徒手帳を、そっと鞄の中に入れた。
==========================
263名無し物書き@推敲中?:03/02/12 14:28
ごめん、先の話が気になって、
リ ラ イ ト ど こ ろ で は な い 。


良いと思った点を挙げる。
>数日前に降った雪が、木の根元にひっそりと残っている。
「僕」の心情が浮き彫りにされて、大変良い。

>折り目の一つもついていない生徒手帳
これで「彼女」が素敵な女の子だろうと想像できる、大変良い。

>慌てて生徒手帳を後ろに隠した以下ぜんぶ
この様子で「僕」の「彼女」に対する思いがすべて伝わってしまう。


悪いと思う点。
「僕は〜」ていう部分がうざい。なくても通じると思う。
>顔が少し赤くなるのが分かった
月並みな表現だが、俺なら、「頬が熱くなった」などと書くかもしれない。


というか、話の続きが気になる。
264夜中 ◆pqSh5XyHRk :03/02/12 20:24
>>263
嬉しいお言葉ありがとうございます。(´∀`*)
ご指摘も感謝です。
話の続きは、今の自分では面白いものが書けそうにないので、
何か掴んだ時に書かせて頂きたいと思います。
ありがとうございました!
>>264
 もう少し待ってくれ。あとで挑戦してみるから
266夜中 ◆pqSh5XyHRk :03/02/12 20:29
>>265
ありがとうございます。・゚・(ノ∀`)・゚・
>>262
切ないなぁ。
これはリライトするのが難しいぞ。
先生は後でやるから、生徒達が挑戦してごらん。
>>267
ワゲワラ
269ナジェ……:03/02/12 20:46
ワ⇒ハ
270夜中 ◆pqSh5XyHRk :03/02/12 20:49
>>267
ありがとうございます。よろしくお願いします、先生。
センセイ、ズルイ! ダシテ〜〜〜
272265:03/02/12 22:28
難しいのは本当だ。元の文章に極端な穴が少ないからなあ。
やや描写不足のところがあるくらいか。
 質問なんだが、これ本編の長さはどれくらいになる予定?
273夜中 ◆pqSh5XyHRk :03/02/12 23:01
>>272
長さは、特に考えずに書きました……スミマセン;
もし書くとしたら、100枚位だと思います。
>>262
終業のベルが鳴り、あらかたの生徒をはき出すと校門は一時の喧噪を離れて閑散とした雰囲気に包まれる。思い出したかのようにひとりふたりと通過していく生徒達も校庭で陸上部員が練習をし始めた頃には居なくなってしまった。
少し傾きかけた陽の光が門扉に長い影を形作っている。
その傍らの枯れ木にもたれながら、僕はさっき自分の身におこった「事件」をどう解決したらいいのかといつまでも逡巡していた。

クラブ活動に専念している連中と違って、日頃、無趣味であることを公言して憚らない帰宅部の僕はいつものようにHRが終わると同時に下駄箱へと直行した。
ゴム製品特有の匂いとすえた汗のような匂いが混合している下駄箱室にはまだ人影もまばらで、先を争うかのように乱暴な金属質の開閉音が其所此所でこだましていた。
それはいつもと同じ光景のはずだった。
僕が『B−23』とラベルに書かれた自分の下駄箱を開けよう屈んだとき、いつもとは違う異質の物を眼の縁が捉えた。それは誰かが落としたであろう一冊の生徒手帳だった。
『無視』
心の中でそうつぶやいてシューズを取り出した僕は何か気にかかる物があって結局はその生徒手帳を拾っていた。誰が落としたのか、落とし主の名前を見てみたくなったのである。
片手で濃緑色の表紙をめくると引っ詰め編みがよく似合う少女の証明写真とその名前が載っていた。もう少しで声をあげそうになるほど僕は驚いた。どちらもよく知っている。忘れようもない。
それは僕が密かに焦がれている少女の物だった。
――――
ごめん、全然リライトじゃなかった。
原文では話の進め方がすこし性急かなぁと感じたので自分なりに肉付けしてみた。
長くなりそうなので生徒手帳を拾うまで。
どなたかこれのリライトを


275265:03/02/13 00:16
>>274
>>少女の証明写真とその名前が載っていた。

 生徒手帳を開いてこれを見るところは俺が途中までやったリライトと同じだ(w
 リライトは明日出します。途中で友人がきちまった。
276名無し物書き@推敲中?:03/02/13 00:19
>>274
君には悪いが、これは改悪だ。
原文のほうがはるかに優れていると思う。

言葉の使い方が安易なように思われる。
>それは僕が密かに焦がれている少女の物
説明してどうするんだ。

拾うときのどきどきする気持ちは?
待っているときの気持ち。原文にでている、寂寥感も薄い。

そして、ぜんぜん先が読みたくならない。
ミステリー性がまるでない。

俺は>>262に手を加える必要はまったくないと思う。
どう手を加えたって、改悪になるように思う。
277夜中 ◆pqSh5XyHRk :03/02/13 00:22
>>274
ありがとうございます。リアリティーがあっていいですね。
下駄箱の描写、「ゴム製品特有の匂いとすえた汗のような匂い」と、
「乱暴な金属音の開閉音」が スゴク(・∀・)イイ! と思いました。
話が性急なのはなるほどです。
ありがとうございました!
278夜中 ◆pqSh5XyHRk :03/02/13 00:25
>>276
身に余るお言葉……。ありがとうございます。

でもリラスレなので、気が向いたら弄んじゃって下さい。
>>276
ミステリー性、漏れもオモタ。
280265:03/02/13 00:39
>>276
 俺も>>272で言ったが、この元文はリライトしにくい。穴が少ないから。
 だが手を入れる余地がないわけではない。

 たとえば原文の1行目。「校門の傍にある枯れ木にもたれて、僕は鬱々と
考え事をしていた。」まずここがひっかかる。最初から「鬱々と考え事をしていた。」
では君の言う"説明"だ。これは改善の余地はある。
 パッと見でもうひとつ気にかかるのは、「それは」「そして」「その」がやたらと多い
こと。ここも改善できるはずだ。
 他にも微妙な傷はいくつか見える。

 難しいが、このスレの趣旨として、俺は挑戦するつもりだ。
281276:03/02/13 00:41
がんばれ。

いや、あおりじゃなくて。
俺はこれを怖くてリライト出来ないから。君に期待します。
282265:03/02/13 00:41
それとミステリー性は元文にも感じないが?
たぶん君と俺では"ミステリー性"という言葉の意味が違うのだろうが…。
283276:03/02/13 00:46
ミステリー性。
良い言葉が思いつかなくて(というか忘れてしまったので)
こう言ったんだけど、
読者に「これはなんだろう?」って思わせる取っ掛かりのこと。

謎。(いや、ミステリーの直訳だけど)
謎めいた女性に心惹かれる(惹かれないやつもいるけど)ように、
どんな小説にも謎、好奇心をくすぐる謎があるもの。
伏線とも言い換えられるかもしれない。
284265:03/02/13 00:48
>>276
 で、君は元文のどこにその謎を感じた?
 いや、煽りでなくて(w

 どうも2chはなんでも煽りにとられる怖れがあるから困る(w
285276:03/02/13 00:52
えっと、謎(この言葉が正しいかどうかは知らないぞ)を感じた文。

>そして今、これを先生に預けるべきか、明日、彼女に渡すべきか迷っている。
>僕は、彼女の生徒手帳を、そっと鞄の中に入れた。

大きくはこのふたつ。
「僕」は明日どうするんだろうかって気になるだろう?

素直に先生に預ける可能性のほうが高いように、この一場面では思われる。
小心者って言っているからね。
でも、直接わたしたい、という想いも相当に強い。
その理由もきちんと強化されているしね(=僕が一方的に好きな女生徒)

というわけで、まったく予想がつかん。
どっちに転んでも面白い話になりそうだしさ。
めちゃくちゃ期待してしまうわけです。
(wとかつけるからだろ
287ヴィックスドロップ:03/02/13 00:55
 校門の傍にある枯れ木にもたれて、僕は鬱々と考え事をしていた。
数日前に降った雪が、木の根元にひっそりと残っている。校庭では、
陸上部の生徒たちが放課後の練習を始めていた。
 僕は手の中にある生徒手帳を見た。折り目のない生徒手帳は、僕の
ものではない。
 帰宅部の僕は今日、いつものようにHRが終わると同時に下駄箱へ
向かった。そこで、この手帳を見つけたのだ。
 それは僕が一方的に好きな女生徒の手帳だった。
 僕はその手帳を校門のところで彼女に渡そうと思っていた。しかし、
数人の女生徒と騒ぎながら歩いてくる彼女を見つけると、奇妙な圧力
を感じてしまい、近づくことすら出来なかったのだ。
 僕は小心者だ。後で噂されるのではないかとか、そんなことばかりが
気になってしまう。
 そして迷っている。これを先生に預けるべきか、明日、彼女に渡すべきか。
 本当は自分で彼女に渡したい。そうすれば少しでも言葉を交わすことが出来るし、
彼女も僕のことを覚えてくれるかも知れない。――しかし、小心な僕はつい周りの
目を気にしてしまうのだ。

「お、山本? どしたの。なにやってんの」
 俯いて考え込んでいた僕に、クラスメートの集団が声を掛けてきた。
「え? 別に。ちょっと休憩」
 僕は慌てて生徒手帳を後ろ手に隠した。
「今、何か隠しただろ」
「なに? あやし〜」
 男子生徒たちのからかう言葉を聞きながら、首筋が熱くなるのを感じている。
「なんでもいいだろ。今帰るの? 俺も帰る。今日サッカーの試合があるよな」
 僕は、その生徒手帳を隠さなければいけないと思った。僕が持っている限り、見
世物にしてはいけない。たかが生徒手帳ではある。クラスメートたちもそれほど
興味を示さないだろう。それでも見せるのは嫌だった。
 僕は彼女の生徒手帳を、そっと鞄の中に入れた。
288265:03/02/13 01:00
>>285
 ああ、なるほど。まあ、その部分はわかる。
 …が、>>274のリライトはオリジナルのその部分までやってないだろう?
謎がないのは仕方がないんじゃないか?

 オリジナルは描写不足の部分があるが、>>274はやり過ぎのような気が
するのは確かだ。実は俺が全文で長さがどれくらいになるのかオリジナルの
作者に尋ねたのはそのせいもあるんだが。
289276:03/02/13 01:04
描写・説明過多になるよりかは、少ないほうがまだ良いと思う。
少なければ、読者は想像力で埋め合わせられる。

でも、過多だと「Uzeeeeeeeee!」ってことになりかねん。
このバランスができれば、苦労はしないんだが。

実際問題として>>274は謎が感じられないのに、
>>262は謎を感じてしまうんだよな、不思議なことに。
確かに、オリジナルの核がいじられてないのにな。
290274:03/02/13 01:11
>>276
要らないことをゴチャゴチャと説明してしまっているために原文がもっている
ミステリー性が消えている。ということですかね。

>>277
最初に書いたようにリライトじゃなく、自分流に書き直しちゃった。
弄りすぎてスマソ。
291265:03/02/13 01:14
>>274の文章が拙いのは、どれもこれも同じ力の入れ具合で描写しているせいだ。
たとえば、このシーンでは特に重要でない僕が帰宅部であることまで描写し
ている。まだ出してないが、俺のリライトでは「帰宅部」という言葉すらカットした。オリ
ジナルでもこの部分は必要ないと感じたからだ。

 まあ、明日、完成させて出すよ。それを見てから批評を頼む。>>276
292276:03/02/13 01:16
指名されてしまった……。
っつーか274=265だと思ってた。すまん、吊ってくる。
(274もできればもう一度チャレンジして欲しい)
293265:03/02/13 01:18
>>290
 まあ、いいやん。別にここは他の人の文章を良くするためにやってるわけじゃないんだから(w
 オリジナルを出す人は他人のリライトしたものを見て自分の文章と比較すればいいんだし、
リライトする人は他人の文章を書き直すという作業で、自分の文章を直す練習をすればいい。
それがこのスレの趣旨だろう?
294Doubledouble ◆EpNa70REtE :03/02/13 01:21
>>292
おいおい、とんでもない勘違いだな(w
俺がリライトする時は、トリップつけるよ。
あ、俺=265な。このコテハンはこのスレ専用。
295夜中 ◆pqSh5XyHRk :03/02/13 02:01
>>287 ヴィックスドロップ
ありがとうございます。文章のリズムや細かい表現が変わっていていいと思います。
14行目、「そして迷っている」から始まる段落のリズムが好きです。
あと、「首筋が熱くなる」という表現が メチャ(・∀・)イイ!! と思いました。
ありがとうございました。

296夜中 ◆pqSh5XyHRk :03/02/13 02:05
>>290
全く大丈夫です。面白く読ませていただきました。
うーん。こんな感じってどうなんでしょ。
自分だと、こう書いちゃうと思うんだけど。

----------------------------------------------- 

僕は鬱々と考え事をしていた。
 もたれかかった校門の傍の枯れ木には、数日前の雪が残っている。寒気の中を、陸上部の練習の声が遠くから流れてくる。
 僕の手の中には一つの生徒手帳があった。
 それは、まるで彼女の性格を現しているように、折り目の一つもない。
 ――ほんと、小心者だな……
 自分で手渡せばいいだけなのに。けど、その勇気がない。どうしても、周りの目が気になってしまう。直接返して、言葉を少しでも交わせば、彼女の記憶に残ってくれる。分かってはいるんだけど。
 ――ほんと、僕は、小心者だ。
 もう一つ、自嘲が浮かぶ。
 でも、やっぱり、先生に預けるしかないんだろうか。
 
----------------------------------------------- 
 
>>297
 これくらいの長さだとそうでもないんだが、冒頭でモノローグをやられると
野暮ったいというかしつこいというか、そういう印象を与え易いと思う。
299夜中 ◆pqSh5XyHRk :03/02/13 19:41
>>297
ありがとうございます。独特の雰囲気があっていいと思います。
練習の声が「流れてくる」という表現が好きです。
生徒手帳についても、説明があっていいと思いました。
ありがとうございました。
300名無し物書き@推敲中?:03/02/13 21:44
校門の傍にある枯れ木にもたれて、僕は鬱々と考え事をしていた。
数日前に降った雪が、木の根元にひっそりと残っている。校庭では、
陸上部の生徒たちが放課後の練習を始めていた。そして、手の中には
確実に自分のものでない生徒手帳が一冊。
 僕は小心者だ。落し物を渡す、それだけのことができない。
 優秀な帰宅部員の僕は、今日もいつも通り、誰よりも早く教室を抜
け出し下駄箱に向かった。小汚い上履きから外履きに履き替えるとき、
ふと、傍らに何かが落ちていることに気づく。何気なく拾い上げた濃
い青のそれは生徒手帳であった。
 面倒が嫌いな僕は、そのまま元の場所に返そうと考えるが、一瞬の
好奇心から手帳のページをめくってみることにする。最初のページに
は、生徒の顔写真が貼ってあるはずだ。生徒手帳をこんなところに落
とすなんて間抜けな面に違いないだろう。
 ところが、僕の予想に反してそこにはにっこり微笑む女生徒の写真
があった。つやつやとした額と黒目がちの眼に思わず釘付けになる。
写真の彼女は、僕がよく知っている「彼女」だった。
 そのとき、遠くがざわめいて、他の帰宅部の連中が下駄箱に向って
くることに気づく。僕はあわてて生徒手帳をポケットに捻じ込み、外
に走り出る。心臓がどきどきする。
 校舎の脇に滑り込み、人がいないことを確かめてから、改めて生徒
手帳を見る。間違いない。折り目ひとつない生徒手帳の持ち主は、僕
が一方的に思いを寄せる「彼女」であった。写真の中の小さな彼女は、
今より髪が少しだけ短い。
301夜中 ◆pqSh5XyHRk :03/02/13 22:26
>>300
ありがとうございます。
流れも自然でリアリティーもあるし、凄いと思いました。
「一瞬の好奇心から手帳のページをめくってみることにする」というところが好きです。
主人公もカッコ良くなっていて スゴク(・∀・)イイ!! と思いました。
ありがとうございました。
302名無し物書き@推敲中?:03/02/13 22:37
>>300の続きです。
 この生徒手帳があれば、彼女と言葉を交わすことができる。うまく
いけば、僕のことを覚えてくれるかもしれない。偶然に感謝する。
 それから、僕は校門前で彼女の来るのを待つことにした。しばらく
して昇降口に彼女の姿を見つける。友人に囲まれ何やら楽しそうだ。
まだ50メートルくらいは距離があるのに、僕には何故か彼女の笑顔
がはっきりと見えた。彼女は校門のほうにゆっくり近づいてくる。僕
は深呼吸をし、話し掛ける言葉を何度もつぶやく。
 彼女がすぐそこまで来たとき、彼女の友人がこっちを見たような気
がした。只それだけで僕は急に怖気づき、話しかけることをあっさり
諦めた。彼女は僕に気づくことなく周りに笑顔をふりまいている。
 すれ違うとき、何故か彼女がとても遠い存在に感じて、僕は知らず
に目を逸らす。汗ばんだ手の中で生徒手帳は窮屈そうにしていた。
 結局僕は取り残され、そのまま帰宅することなく鬱々と悩んでいる。
それからどのくらい経っただろうか。足元の雪の残骸は、僕のつま先
に突付かれて、泥ジュースと化してしまった。この生徒手帳を先生に
預けるべきか、明日彼女に渡すべきか。それが問題だ。
 ぼんやりと考えながら、生徒手帳の彼女の写真を見つめ、そのまま
何気なくページをめくっていく。いけないことだと思いつつも好奇心
には勝てなかった。生徒手帳のメモ欄には、彼女の綺麗な字が並んで
いた。細い水平ボールペンで書かれた時間割、バスの時刻表。繊細で
丁寧で彼女らしい。
 そのままパラパラ見ていると、ふと不自然な部分があることに気づ
いた。1ページだけ破られている部分がある。まるで引きちぎったよ
うなそこを僕は訝しげに見つめる。彼女らしくない。
303夜中 ◆pqSh5XyHRk :03/02/13 22:43
>>302
メチャ(・∀・)モエ〜〜〜! です。凄いです。読んでいてドキドキします。
304夜中 ◆pqSh5XyHRk :03/02/13 22:45
>>302
続きが気になります。自分のは甘かったんだな、と痛感しています。 
リライトありがとうございました。
 数日前に降った雪が木の根元にひっそりと残っている。僕は木の幹にもたれかか
って目を閉じた。校庭のトラックを走る陸上部の部員たちの掛け声が聞こえてくる。
 僕は手の中にある生徒手帳を見た。折り目一つない生徒手帳に、物を大事にす
る彼女の性格が感じられて嬉しかった。
 これは僕のものではない。
 帰宅部の僕は、HRが終わるとすぐに下駄箱に向かう。まだ人が少ない玄関で、
僕は今日もいつものように靴をはきかえた。そこで誰にも拾われずにいた落し物を
見つけたのだ。それは僕が一方的に好きな女子の手帳だった。
 僕は木の根元に残っていた雪を小さく蹴った。ここで僕は彼女を待って、手帳を渡
そうとした。だけど女友達とはしゃぎながら校門を過ぎていく彼女に、僕は手帳を渡
せなかった。一緒にいた彼女の友達の目が気になったのだ。
 僕は小心者である。さっきも彼女たちに後でどんな噂をされるのかと想像してしま
い、一歩も動けなかった。自分に引け目がないのは分かっているのに、いつも僕は
黙って後退さってしまう。
 そして今、これを先生に預けるべきか、明日、彼女に渡すべきか迷っている。本当
は自分で彼女に渡したい。そうすれば少し言葉を交わすことが出来るし、彼女も僕
のことを覚えてくれるかも知れない。でも周りの目が気になる。
「お、山本? どしたの。なにやってんの」
 下を向いて考え込んでいた僕に、クラスメートの集団が声を掛けてきた。
「え? 別に。ちょっと休憩」
 僕は生徒手帳を後ろに隠した。
「今、何か隠しただろ」
「なに? あやし〜」
 僕は顔がじわじわと熱くなるのを感じた。こいつらには気づかれたくない。
「なんでもいいだろ。今帰るの? 俺も帰る。今日サッカーの試合があるよな」
 僕はこの落し物を見せたくなかった。僕が持っている限り、見世物にするようなこ
とはしない、と決めた。たかが生徒手帳、クラスメートたちもそれほど興味を示さな
いだろう。それでも見せるのは嫌だった。
 僕は彼女の生徒手帳をそっと鞄の中に入れた。
306274:03/02/13 23:43
 校門の傍らにある枯れ木にもたれて、僕はうじうじとつま先で地面をほじくり返していた。放課後の練習を始めた陸上部員の掛け声が遠くから聞こえる。いまは生徒達もぽつりぽつりと通り過ぎるのみで僕に気を止める者はいない。
 僕は手の中にある生徒手帳をそっと盗み見し、さきほどのことを思い起こしていた。
 いつものようにHRが終わると僕は下足室へと直行する。あいかわらずここは変な臭気が立ちこめている。シューズを取り出そうとした僕は、ふと誰かの生徒手帳が落ちていることに気がついた。
――間抜けなやつ
アホ面でも拝んでやろうと濃緑色の表紙をめくった僕は、さっきそう思ってしまったことを後悔した。そこには密かに思いを寄せている少女の証明写真とその名が載っていたからである。
 あわててポケットに押し込むと、辺りを見回した。さいわいにも周りに他の生徒はいなかったが、万引きを見つけられた少年のように心臓の鼓動が鳴りやまない。向こうの列から乱暴な金属質の開閉音がする。
『別に変な事じゃない。そう、ただ誰かが落とした生徒手帳を拾っただけだ』
 そう思うことで少しは気も落ち着いてきたので、元の持ち主に返す方法を考え始めた。
307274:03/02/13 23:50
>>306 続き
 彼女に直接手わたせば少しは言葉を交わすことになるだろうし、いいきっかけ作りに
はなる。
しかし、小心者の僕にそんな勇気があるだろうか? 一方、先生に預ければ彼女に手渡す
ときの恥ずかしさを味あわなくてすむし、いっそ、楽だ。
しかし、ただそれだけなのだ。いつか現国の先生も仰ってた、賽は転がるとか背中に水が
どうとかこうとか……。
とにかく、男ならあたって砕け散るということだろう。
 下足室を出た僕は校門で手渡すことに決め、その道すがら、失敗しないようにシミュ
レートを重ねていた。階段を下り校門へと続く通路に出ると再び万引き犯のような心境に
させられたしまった。
校門から10メートルほど手前に生徒手帳の持ち主を発見したからである。突然のアクシ
デントに綿密な計画は見事にかき消えてしまった。
一歩一歩、彼女は静かに、だが確実に校門へと歩みを進めている。
――走ればまだ間に合う
歩き出した僕は、しかし、どうしても走り出すことが出来なかった。彼女との距離はい
っこうに縮まらない。じりじりとした時間が過ぎ、彼女はとうとう校門の向こうへと消え
てしまった。
 さて、どうしたものか。すなおに先生に預けるべきか、明日、もう一度挑戦してみる
べきか……。
 いつのまにやら足元に小さなクレーターらしきものが生まれつつあった。木の根元に
はひっそりと雪が残っている。

308274:03/02/13 23:56
>>306-307
一行が長いと怒られてしまった――

描写過多であるとの指摘をふまえて書き直してみました。
地面を弄るところと生徒手帳を拾ってみたくなった理由は偶然、>>300さんと重なりました。
309276:03/02/14 00:23
一応、そこはかとなく責任も感じるので……

>>274
>そこには密かに思いを寄せている少女の証明写真とその名が載っていたからである
これは余計な気がするなぁ。
>小心者の僕
これもね。
上に挙げた部分はなくても「僕」の気持ちはよく現されている。
だから、思い切って削除してしまおう、するとかなりすっきりすると思う。

情景描写は的確だと思う。
細かいことを言えば、下駄箱の臭いが巧く生かされてないな。
たとえばこの臭いを使って、
「学校、嫌だなぁ」と「でも、あの子に会えるのは嬉しいなぁ」
という相反する感情を作ることだってできるのではないだろうか?

足りない描写があると思う。
それは「僕」の身体的変化(動悸がしたり、息が上がったり、など)
をもっと書くと、より深くなるのではないだろうか?

それと、二日見て気づいたことなんだが、説明をしたがる傾向があるんだね。
描写と言うより、説明が多い。(独白、という形を取った説明だな)
一人称っていうのは、どうしてもそうなってしまいがちだ。
「独白」は、心理を語るのには便利だから。

で、これは俺の勝手な予想だが、参考程度に聞いてくれ。
おそらく274の場合は、
「あ、これちょっと(描写が)少ないかも」と不安になるくらいで、
ちょうど良いんじゃないかな。
310265:03/02/14 01:15
>>306
 俺のリライトでも、つま先で地面を掘り帰すところを書いていた。俺の場合は残雪を弄ってたが…。
「うじうじと」はいらないと思うぞ。

 うー、すまんが、俺のリライトは後日。今日は自作のキャラ立てに熱中しててできなかった。
311274:03/02/14 01:21
>>309
批評thx!

>それと、二日見て気づいたことなんだが、説明をしたがる傾向があるんだね。
うん。
主人公がそう思ったのなら、そう思うに至る理由、主人公が行動を起こせばなんらかの必然性があるんだろうし、
とにかく納得のいく描写なり説明なりが欲しくなってしまう。
例えば、オリジナルでは生徒手帳を拾ってみたくなった理由は書かれていない。
性悪な自分なら拾わずに捨て置くだけなので、主人公がわざわざ拾ったなら、ただ律儀であるからとか、
ただなんとなく、でもいいので何らかのわけを知りたくなってしまう。
自分がそうなのだから読んでいる人もきっとそうなのだろうと考えた結果、説明文の様なテイスト
になってしまったかもしれません。

>不安
ええ、かなり削ったので不安でした(w
312274:03/02/14 01:24
>>310
「うじうじ」はいらないですか。

最初は自分も土と雪をまぜて泥ジュースをつくってました(w
313夜中 ◆pqSh5XyHRk :03/02/14 01:27
>>305
ありがとうございます。
「木の幹にもたれて」という部分と、
折り目の付いていない生徒手帳が「物を大事にする彼女の性格が感じられて」となっている部分が、
分かりやすくなっていて(・∀・)イイ!! 思いました。
ありがとうございました。

>>306-307
ありがとうございます。
「心臓の鼓動が鳴り止まない」というのが、リアルな感じがしていいと思います。
「地面をほじくり返していた」⇒「足もとにクレータ」
というのも オモシロ(・∀・)イイ!! 思いました。こういうの好きです。
ありがとうございました。
314夜中 ◆pqSh5XyHRk :03/02/14 01:29
>>310
了解です。
3151/2:03/02/14 16:39
>>300  >>302
文章に魅力があっていいと思いますた。こういうの好きでつ。
面白かったでつ。

感想がわりに、漏れも263氏にならって
いいところと悪いところを書き出してみますた。
================
【いいと思ったところ】

>面倒が嫌いな僕は、そのまま元の場所に返そうとするが
(とてもリアルな感じがしていい)

>今より髪が少しだけ短い
(ここもリアル。「僕」が「彼女」をよく観察している感じがしていい)

>僕は深呼吸をし、話しかける言葉を何度も呟く。
(ここもリアルで、僕が必死な感じも出ていて、とてもいいと思う)

>彼女らしくない(最後の部分)
(これから何かが起こりそうな予感がする。いいと思う)
3162/2:03/02/14 16:39
【悪いと思ったところ】

>僕は小心者だ。
(読んだ印象から、「僕」が小心者だと思わなかったので、「僕は小心者だ、と自分で思った。」くらいがいいのではないかと思った)

>つやつやとした額と黒目がちの眼に思わず釘付けになる。
(読んだ感じだと、僕は彼女の容姿よりも性格に惹かれている感じがしたので、この表現は合っていないかも)

>すれ違うとき、何故か彼女がとても遠い存在に感じて目を逸らす。
(借りてきた言葉のようで、情感が伝わってこない。)
================
以上でつ。
317名無し物書き@推敲中?:03/02/14 22:33
上の一番下、「情感が伝わってこないので、自分の表現で書くといいと思う」
にしてくらはい。

あと、上は、漏れの個人的意見でつ。
318名無し物書き@推敲中?:03/02/15 07:40
>>303-304
ありがとうございます。夜中さんのお話に嵌ってしまって(特に最初の3行が好きです)、つい自分も書いてみたくなりました。

>>315-317
ありがとうございます。316の2番目3番目は、まさしく筆が止まった箇所です(びっくり)。付け焼刃の誤魔化しはすぐにバレてしまいますね。
319名無し物書き@推敲中?:03/02/15 07:59
>>302の続きです。
 僕は考えた。なぜ彼女はページを破ったのか。その部分をぼんやり
みていると、破られたページの隣にうっすらと白く細いくぼみがいく
つかあることに気づいた。筆圧で前ページの文字の跡が残っているの
かもしれない。
 僕はどきどきしながら生徒手帳のの角度を変化させてみる。そこに
は、何やら数字らしきものが書かれていた。乱暴な右上がりの字であ
る。ゼロ、キュウ、書かれてる数字をそっと読み上げていく。
 そのとき突然、背後に人が近づく気配を感じた。びくりとして振り
向く。
「お、山本? どしたの。なにやってんの」
 クラスメートの集団だった。
「え? 別に。ちょっと休憩」
 僕は慌てて生徒手帳を後ろに隠す。
「今、何か隠しただろ」
「なに? あやし〜」
 僕は彼らの追求に、顔が熱くなるのを感じた。きっと真っ赤になっ
ているだろう。彼らは容易くそれを見つけ、ますます僕をからかった。
「なんでもいいだろ。今帰るの? 俺も帰る。今日サッカーの試合が
あるよな」
 窮鼠の僕が放った言葉に彼らはすんなり飛びついてくれた。ワール
ドカップ以来、ミーハーな僕らは皆サッカーに夢中だ。彼らの興味の
対象は僕から日本代表選手へと切り替わる。
 何とか誤魔化すことができて、僕はほっと胸をなでおろす。彼らの
話に適当に相槌をうちながら、生徒手帳をそっと鞄の中にしまった。
この生徒手帳を誰にも見せたくなかった。
320 ◆Jo8oQAGh3M :03/02/15 12:15
面白いスレを見つけたので参加します。
>>2のリライトです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 [無断で生徒の立ち入りを禁ずる        校長]
 ご丁寧にもプラスティック製のプレートにそう書かれているのは校舎屋上への扉だ。
 ばっかじゃねぇの。と俺はつぶやきながら鍵の壊れた扉をひらく。詰襟のボタンを二つ
三つはずし、マイセンを胸のポケットから取り出すと、いつもの場所に座って火をつけた。
 校則なんてクソ食らえだ。停学上等! 高校入試の内申がどうしたっていうんだ? 大
体、立ち入り禁止ってんならなんで鍵をこわしたままで置いとくつーんだよ。文句がある
なら、ここに来て、この俺に直接いってみろってんだ!
 だがアイツらは絶対にここに来ない。
 俺にはわかってる。
 にゅーしちょくぜんのだいじなじき、とやら、警察沙汰が起きるのをこわがってるんだ。
それに加えて放課後も放課後、もう日も暮れた時間だというのにやつらは「お仕事」に追
われてやがる。笑わせるね。普段は俺らを宿題だのなんだのと追い立てまわしてるくせに、
いざ自分らの番になると『先生もこの時期忙しくて大変なんだよ、わかってくれよ』なん
て泣きいれてくるんだぜ。
 なぁどうおもう。こんな情けないこと言うやつらが、俺にかなうわけねぇだろ?
 俺は勝利の味ってやつを噛みしめながら、マイセンの最後のひと口を深く胸まで吸い込
み、夜空に向けて大きく吐き出す。
321 ◆Jo8oQAGh3M :03/02/15 12:16
「ばっかじゃねぇの」
 もう一度繰り返すと、短く燃え尽きたタバコを後ろ手にほうりなげた。
 その時だった。
 ジュッともギュッともいえない変な音がきこえ、髪の毛が焦げるような臭いが漂ってき
た。いま吸殻を投げた後ろのほうからだ。
「あぁ? なんだよ」
 上半身だけをひねり振りむくと、そこにあったのは毛むくじゃらの何かだ。いや違った。
毛むくじゃらの「ヤツラ」がいた。低い唸り声をあげうごめいていたかとおもうと、一斉に
回転してこちらに振り向いた。
 二十数匹だったろうか、バスケットボール大の灰色の毛の塊のなにか。やつらの緑色の瞳
はすべてこちらをにらんでた。俺のほうにだ。唸り声はますます大きくなり、じわりじわり
俺へとにじり寄ってくる。
「なんなんだよ! お前らっ!」
 俺は転がるように逃げ出した。
 冗談じゃねぇ。なんだってんだあいつら?
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
長くなってしまったので二つに分割しますた。まいったな。
 校門の傍にある桜の朽木は人目から隠れるには十分な太さで、その裏に
よりそって、てのひらにある手帳を眺め僕は思案にくれていた。
 下校する生徒は、もはやまばらだったが、校庭でジョグしている陸上部
の連中にさえもこんな姿は見られたくはなかった。こんな顔して女子の生
徒手帳をにらみつけている姿なんて。
 もちろんこれは僕のじゃない。
 昨日たまたま下駄箱の前でひろったものだ。問題なのはこれがただの女
子のものでなくて、僕の好きな女子(こ)のものだってことだ。
 昨日のうちに渡してしまえばこんなことはなかった。そのためにわざわ
ざ校門で待ち伏せたりもしたのに。だけどそれは果たせなかった。

「なーに黄昏てんだよ。山本」
 ため息をつくとともに、後ろ頭をこつんと桜の幹にぶつけた僕にクラス
の連中が声を掛けてきた。
「な、何だお前ら。まだ残ってたのかよ」
 とりつくろうようにそういい、慌ててその生徒手帳を後ろに隠す。
 苗字はともかく名前なんてはっきりと覚えてはないけど、たまには一緒
に遊ぶくらいの仲の連中には知られたくないと、とっさにおもった。
「まぁな。っていうかお前いま何か隠したろ?」
「何だよ? あやし〜な」
 追求するクラスメイトの言葉に顔がわずかに紅にそまるのがわかる。昨
日だってそうだ。あの子が友達と一緒だったために思わず顔が赤らみ緊張
のあまり話し掛けることさえできなかった。
 だけどこいつらにばれるのは嫌だ。そうおもうと自分でも意外なほど言
葉が口からながれでる。
「なんでもいいだろ。それより今から帰るのか? 俺も一緒に帰るよ。サッ
カーの試合みなくちゃな」
 こいつらに見つかって見世物にさせたりはしない。そう思うと先生に預
けて返してもらうかどうか迷っていたのも吹っ切れた。
 自分で絶対渡すんだ。僕は彼女の生徒手帳を、そっとかばんの中に入れた。
323 ◆Jo8oQAGh3M :03/02/15 13:49
>>320-322 はリライトのリライト可です。
リライト上等 って書いたらいいのかな?
324夜中 ◆pqSh5XyHRk :03/02/16 01:09
>>322
ありがとうございます。
雰囲気や登場人物の性格が変わっていて、いいと思います。
言葉(略語)や行動の学生らしさも好きです。
ありがとうございました。
325>>262のリライト:03/02/16 17:20
 校門の傍にある枯れ木の根元に、昨夜降った雪がひっそりと残っている。
 グラウンドでは、陸上部の奴らが放課後の練習を始めていた。
 枯れ木にもたれながら、俺は鬱々と考え事をしていた。
 手の中にある生徒手帳は俺のものではない。
 帰宅部の俺が下駄箱で見つけた生徒手帳。
 折り目の一つもついていない生徒手帳。
 俺は今、迷っている。
 これを先生に預けるべきか、直接彼女に手渡すべきか迷っている。
 自分で彼女に渡したい。そうすれば直接言葉を交わすことが出来るし、彼女も
俺のことを覚えてくれるかもしれない。
 校舎の入り口に目を向ける。だけど、もし彼女が数人の女生徒たちと騒ぎながら
歩いてきたら、俺は彼女に声をかけることさえ出来ないかもしれない。
 俺は小心者だ。周りの目が気になる。後で噂されるのではないかとか、
そんな事ばかり気にしている。
「山本、何やってるん?」
 下を向いて考え込んでいた俺に、クラスメートたちが声をかけてきた。
「今、何か隠したやろ」
「何や?あやし〜」
 からかう言葉に、顔が少し赤くなるのがわかった。
 俺は、彼女の生徒手帳を見せたくなかった。たかが生徒手帳、
クラスメートたちは興味を示さないだろう。それでも見せるのはいやだった。
俺が持っている限り、見世物にさせたりはしないと決めた。
「何でもええやろ。今帰るんか?俺も帰るわ。今日サッカーの試合があるやんか」
 俺は彼女の生徒手帳を、そっと鞄の中に入れた。
326夜中 ◆pqSh5XyHRk :03/02/16 18:16
>>325
ありがとうございます。
関西弁いいですね。好きです。
雪の説明「昨日降った雪がひっそりと残っている」がいいと思いました。
ありがとうございました。
327 ◆P1AWcg9OTs :03/03/12 22:12
よーし、久しぶりに上げ。
HDDさぐって、ネタを探してきたぞ!


 朝。目覚めると枕が濡れていた。目元に手をやると、涙が小さな溜まりを作っていた。
 指先でそっと両目を拭い、ベッドから半分体を起こした。カーテンで閉ざされた部屋は薄暗くて、冷たかった。
 どんな夢を見ていたのだろう。記憶には何一つ残っていない。それなのに感情だけが影を落としている。背中が寒くて肩を力いっぱいに抱きしめた。けれどその影はわたしにまとわりついたままで離れていかない。
 胸が騒いで息苦しい。伸ばしていた足を縮めて、今度は膝ごと自分自身を抱きすくめた。
 自分の体温でほんの少しずつあたたかくなっていく。
卒業生っつーか脱落者だがこのスレにとても好感を持っているぞage
>>327
今忙しいから数日後に。
つか、短いな。何をすればいいんだろ。
330 ◆P1AWcg9OTs :03/03/13 20:44
一応、長編の書き出しだったりしまつ。
短すぎかな……?
331327のリライト:03/03/13 20:57
>>327

朝、枕が濡れていた。目元に手をやると、涙でまだ濡れていた。指先でそっと拭い、ベッドからからだを起こした。
カーテンで閉ざされた部屋は、薄暗くて、冷たかった。
どんな夢を見ていたのだろう。思いだせない。なにかの感情だけが影を落としている。背中が寒い。わたしは力いっぱい自分の肩を抱きしめた。けれどその影はわたしにまとわりついたままだ。
胸騒ぎがする。息苦しい。伸ばしていた足を縮めて、今度は膝ごと自分自身を抱きすくめた。自分の体温でほんの少しずつあたたかくなっていく。

<元の作品が良くできていたので、言葉を切りつめるだけにしてみました>
332 ◆P1AWcg9OTs :03/03/13 21:03
>331どーもです。
おー、すっきりしている。Cool!

でも、あまり変わってない……というか、短すぎて変えようがない?
333名無し物書き@推敲中?:03/03/13 21:28
>>327

 目覚めると枕が濡れていた。涙が小さな水溜まりを作っていた。
 指先でそっと両目を拭い、ベッドから体を半分だけ起こした。
 どんな夢を見ていたのだろう。記憶には何一つ残っていない。感情だけが
影を落としている。
 カーテンで閉ざされた部屋は薄暗くて冷たかった。背中が寒くて、肩を
力いっぱいに抱きしめた。
 けれど、影はまとわりついたまま離れていかない。胸が騒いで息苦しい。
 伸ばしていた足を縮めて、膝ごと自分自身を抱きすくめた。
 自分の体温でほんの少しずつあたたかくなっていく。

短すぎるyo...
334327のリライト:03/03/13 21:31
>>327

 僕が泣いていたって? しかも眠りながら? 
 目が覚めると枕が冷たかった。ぼくは目元に指先を当ててみた。まだ濡れている。ぼくはほんとうに泣いていたんだ。
 カーテンを引いていたから部屋はまだ暗かった。ぼくはベッドを出た。
「夢を見ていたのさ」
「どんな夢を? 記憶にないよ」
 自問自答は僕の癖だ。夢を見ていたのは間違いない。この感情の重さ。ぼくはそれを振り払おうと、両手で肩を抱いてみた。なにも変わらない。寒い。
 胸が騒ぐ。息苦しいくらい。僕はまたしゃがみ込み、脚を縮めて抱いてみる。苦しいときのいつものしぐさ。そうすれば自分の体温で暖まることがでいるから。
 
思い切り、リライトしてみたぞ。
335つっこみ:03/03/13 21:32
>>333
水溜りは出来ないだろ。
あと、枕に水溜りがあるように見えるが、それはいいのか?
>>334
イイ!
>>327
目を覚まして記憶に残っている夢と忘れてしまった夢では、
忘れてしまった夢の方が気にかかる。
なにか大事なものを見たような気がするから。
実際はくだらない夢だったのかもしれないけれど、
思い出せないともどかしくなる。
今朝も夢は消えてしまっていた。かわりに目じりに涙が残っていた。
寝ている間に泣いたらしい。
なにが私を泣かせたのだろうか。思いあたる節はないけれど
なんだか寂しくなってくる。
たった一人で、泣きながら目を覚ますなんて。
ベッドの中にもぐって膝を抱いた。私の温度が溜まってくる。
一人だけど、あたたかい。

----
なんつーか主人公は女の子……だよね?
338333:03/03/13 21:48
>目元に手をやると、涙が小さな溜まりを作っていた。

「溜まり」ってのは「目元」に出来てたのか……。
誤読スマソ
>328-338
みんな餓えていたんだな・・・(w
340名無し物書き@推敲中?:03/03/13 21:58
>>339
元ネタがいいから、イメージふくらむんだよ。
341 ◆P1AWcg9OTs :03/03/13 23:56
あら、気が付かないうちに増えているわ、ありがとうございます。

>333
どこが違うのか一瞬わからなかったw
接続詞は確かにいらないね。

>334
主人公の性別が何気に変わっているのはどうでも良いとして、
一言目から文章に吸い込まれた。

>337はい、主人公は女の子のつもりです。(あの短さでわかれ、というのも難しいか)
切なさが伝わってきます。

>340どーもです。
情報が少ないからその分バラエティも増やせるかな……?
342名無し物書き@推敲中?:03/03/14 00:29
>>327
 朝、濡れた枕の冷たさで目を覚ました。
 涙が作った目元の小さな溜まりを、指先でそっと拭い、ベッドから半分体を起こす。
 どんな夢を見ていたのだろう? 何一つ覚えていなかった。
 それなのに感情だけが影を落とし、わたしにまとわりついたまま離れていかない。
 カーテンの引かれた薄暗い部屋は凍えるほど冷たく、背中が寒くて肩を力いっぱいに抱きしめた。
 胸が騒いで息苦しい。
 伸ばしていた足を縮めて膝ごと自分自身を抱きすくめると、
 自分の体温でほんの少しずつあたたかくなっていく。
343Doubledouble ◆EpNa70REtE :03/03/14 05:19
 主人公が女性だというのは伝わってくる。部分部分を見ると、文章も悪くない。
ただどうなんだろう?なにか物足りなさがある。今、具体的に指摘できないのが
もどかしい。俺の書かないタイプの文章だというのもあるね(w

 できれば、週末にやってみるよ。

 忘れた頃に動きだすリライトスレ。そういう展開をするスレがあるのも面白いのでは(w

344リライト義母ンヌ:03/03/14 22:58
 もはや、一歩も歩けなかった。
 徐々に視界が闇に覆われ痛みも感じな
くなっている。
 目前に迫る死という現実を迎えいれる
前に、最後に残された力を振り絞りこの
メモを残しておく。
「決して深入りしてはならない。
 出来るならば今すぐ、この島を離れて
その口を固く閉ざすのだ。
      伊島村にて 木戸川敦 」

注)18字×12行でオナガイします。
345難しい……:03/03/15 02:44
>>344
 もはや、一歩も歩けなかった。
 痙攣したように浅くてせわしない呼吸
のせいで酸素が足りない。視野が急速に
狭り、さっきまでの軋るような激痛も今
はあまり感じなくなっている。
 この島に来る人たちがこれを見つけら
れるようにと願いながら、死を悟った私
は震える手でペンを握りしめた。
「決して深入りしてはならない。
 出来るならば今すぐ、この島を離れて
その口を固く閉ざすのだ。
      伊島村にて 木戸川敦 」
346344:03/03/15 20:14
>345
ありがとうございます、結構印象が違ってきますね。
勉強になりました。
347 ◆01VMlF5CJ6 :03/03/22 20:03
リライト希望です
----
 規則正しい揺れにいざなわれた眠りが突然やぶられたのは、おそらく列車が分岐を過ぎた
ためで、二等の席より幾分ましとはいえ、軟座の席にもガタンと強い振動は伝わってきた。
 暗い個室の中、彼は懐中時計を取り出すとすがめるように時を確かめる。いや、幾度か使っ
たこの便で あるならば、分岐の通過を報せるさきほどの強いゆれだけで、今がどの辺りで何
時なのかは、確かめるまでもなかった。だからそれは、夢から現へと引き戻されたうしろめた
さにも似ている感情をごまかすための 行動ではなかったか。

(すると、まもなく――)
『Riao Yeng?』
彼の頭の中をなぞるように、か細い声が耳に届く。
「そうだ。間もなくだ」
少女特有の、けれど「女」には失われた、甘い響きを持つ声に応え目をやれば、個室の向か
いの席に丁 寧に置いたはずの革のトランクが、まさに床にずり落ちようとしていた。
348リライト上等:03/03/25 11:28
リライト希望ならあげろ、このやろー。気づかないだろーが。
ところで、Riao Yeng? ってどーゆー意味でつか?
----
 不意に訪れた身体を揺さぶるような振動のせいで、せっかくの気持ちのよい眠りを醒まされてしまった。列車はどうやら分岐点を過ぎたらしい。
 窓の外からは星空がのぞけた。月は出ていない。列車の四人部屋に備え付けられている灯りは心もとなく、室内はぼんやりとしている。座っているのは俺だけだ。
 俺は外套の懐から時計を出した。針は二時を指していた。別に確かめる必要はなかった。毎日のように使っている列車だ、いまがどのあたりで何時なのかは、調べるまでもなくわかっていた。それでも俺は、確かめないではいられなかった。
『Riao Yeng?』
 頭のなかに、入り込んでくる違和感。か細い言葉が頭のなかで響く。
「そう、間もなくだ」
 甲高くて、ひとに擦り寄るような少女に声を出して答える。
 向かいの椅子に置いた革鞄が、床にすべり落ちようとしていた。
349素人屋 ◆cuecfNd3n. :03/03/25 21:00
小説の書きだしとして、朝の自分の部屋から始まるのはよくあると思いますが、
うまく書けません。三人称でフランス映画のように詩的な感じにしたいのですが。
技術のある方にぜひ実践してもらいたいのですが…いつでもいいので気分転換にでも
お願いします。
350名無し物書き@推敲中?:03/03/25 21:36
>>349
ここは依頼スレでは無いぞなもし。
リライトスレだがなもし。
世の中「ギブ・アンド・テイク」だじぇ。
352mog:03/03/25 21:42
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353名無し物書き@推敲中?:03/03/25 22:05
>>350
そうですか。すみません。事情に疎いもので。依頼スレなどありますか?
このスレを読んでいて達者な人が多そうだと思ってもので。
ちゃんと読んでそのような勘違いをしたなら、
あんたは読解力が歪んでいるから、
どこへ依頼しても無駄だろ。
てか、なにしにこんな板に来てんだよ……。
>>354
だまらっしゃい。
>>353
今探してるのからな〜。
>>355
のがいらなかった・・・

>>353
今探してるのからな〜。→ 今探してるからな〜。

357素人屋 ◇cuecfNd3n:03/03/25 22:16
>>356
ありがとうございます。優しい人もいるもんですね。
354さんのいうことはもっともですが、勘違いをしたわけではなく、
お力をお借りしたいなあと思ったわけです。
たしかに他力本願というのは物書きとしてもっとも下劣なことでしょうが、
この一年ずっとその書き出しのことを悩んでいて、もうそういう虚栄心は
捨てようと思ったのです。溺れる者が藁をもつかむように。
>357この騙りは一体なにがしたいのだろーか?
藁を掴むのはすなわちそのまま溺れることを従容として受け入れる
ってことじゃねえか?

俺の言っているのは
おまえがどのように苦しみ混乱しようとも、
まともに過去のレスを読みもせず
ただただすがろうとしている態度
についてだ。
360356:03/03/25 22:22
ざっと探したが依頼スレがねえ…。落ちたのかな。
ってことで、ここなんかでどうだ?↓小説の書き出しスレ
http://book.2ch.net/test/read.cgi/bun/956285636/l50
ただし、依頼したからって返ってくるとは限らないからな。

このスレの奴等も、興味があれば行ってやんな〜。
361素人屋 ◇cuecfNd3n :03/03/25 22:24
>>360
ありがとうございます。だめもとでコピペしてきます。反発は覚悟のうえで
したし、一年も書けなかったのだから気長に待ちます。
362347 ◆01VMlF5CJ6 :03/03/26 05:01
>>348
 うわ、つい癖でsageてしまってました。すみません。
「Riao Yeng」は地名で「遼陽」の発音のつもりです。
軟座は調べてくださったかもしれませんが、4人がけボックス席(指定)。
ようは舞台は「満州らしき場所」であることをにおわせておきたかったので。

 文章につきましては、私のものと違って文章が短く断定的にかかれていますね。
もちろんそのような手法も下書きレベルでは考えていました。が、あえてだらだら
と長い文章で描写することにより、雰囲気のあいまいさをだそうと思っていたの
でした。登場人物の輪郭をあいまいにしたい、とでもいいましょうか。
 この部分で人称を特定しない表現をつかっているのもそのためです。

 そういう意味では一つの別解を提示されたようで、面白く拝見しました。
私が省略していた人称をはっきりと提示し、かつ主人公の意思までも描写
しているということについて、なるほど、こちらのほうが読者にとって親切なの
ではなかろうかと。

自分の文章に対して、納得していた(つまりこれが最善だ)と思っていたことに
別表現を提示していただけて、あらためて自分の文章を見直すことができました。
多謝です。
>>362
文章にただよっている気だるい雰囲気だけで夜汽車であることは伝わってくるよ。

>少女特有の、けれど「女」には失われた、甘い響きを持つ声
この部分は冗長だと思った。
面白そうな話だから続きが気になるね。
364名無し物書き@推敲中? ◆UW2ibYB9mM :03/03/26 19:12
リライト上等

 長々と連なる列車が震動を響かせながらポイントを過ぎていた。空に浮かんだ丸い月が列車を照らし、その
月明りが車窓に降ろされた覆いの端から漏れている。二等車に比べると軟座の席はずいぶんと座り心地が柔
らかいが、通常の線路を走っているときとは違うポイントを列車が超える揺れで、彼は眠りから引き戻された。
 胸の前で組んでいた腕をほどき、彼はチョッキのポケットから懐中時計を引き出した。月明りに時計の文字盤を
かざし、針の角度を確かめる。懐中時計の竜頭を守るガードから伸びている細い銀の鎖が月光に鈍く光っていた。
 列車は遼陽に近づいている。運行時刻表よりは三十分ほど遅れているが、これくらいの遅れは珍しくはない。
車掌が起しに来るまでもうひと眠りしよう……と、彼は思う。懐中時計をポケットに押し込み、腕を組み直した。
「Riao Yeng?」
 隣の座席の少女が囁いた。女になると失ってしまうこの年代特有の甘酸っぱい響きを持っている声だ。さっきま
で彼の肩に頭をもたれかけて軽い寝息を立てていたが、彼の動きで目を覚ましたのだろう。
「もうすぐだ」
と、彼は日本語で答えた。腕を廻し、少女の小さな頭を撫でる。



 男と少女の関係がわからないし、少女の外見もよくわからない。自分の文章なら、声の描写の後に1文くらい少女の
外見の描写を入れたいところだ。
365348:03/03/26 20:01
俺、ファンタジーだと思ってたよ。
だから、少女の声も、妖精みたいなもんだと思ってた。

ちなみに、満州なんて言葉はひとっかけらも浮かばなかった。
>>364
女の子萌えw
367347 ◆01VMlF5CJ6 :03/03/27 03:42
>>364
なるほどなるほど。
私はあえて省いてみた部分である、登場人物とガジェットの描写が細やかですね。
月と懐中時計とのコントラストがとても綺麗で、それが夜の闇に映えてとても心地よい。
ここまで書き込んでしまうというのも手だな、と思いましたよ。

で、ちょっと気になった部分でもある箇所について

元文  >少女特有の、けれど「女」には失われた、甘い響きを持つ声に応え目をやれば
348さん>甲高くて、ひとに擦り寄るような少女に
364さん>隣の座席の少女が囁いた。女になると失ってしまうこの年代特有の甘酸っぱい響きを持っている声だ。

元文章はやっぱりくどいかな、とおもいつつも強調したくて冗長な表現になってしまったのですが
こうやって較べてみると、もうすこしあっさりめでもよかったかなとも思えてきました。

男と少女の描写がまったくないのには理由があります。
元文章の目的は、あるていどまとまった量の物語のはじまりであって、できることならばミスリードを誘いたい
という目的で書かれています。
続きを載せたりして、さらにリライトしてもらうってのはありなのかな?
それとも、またりとかに連載形式で載せてみてもらってからのほうがいいんだろうか。
……問題は物語が終わってないってことですが(^^;
368DoubleDouble ◆EpNa70REtE :03/03/28 01:15
>>367

 俺の文体だと>>364になってしまうんだよな(w 自分の文章よりは一文がやや長めだ。作品の冒頭では、
俺はたいてい主人公の行動から入ることが多い。できるだけ早く状況に読者を引き込んでしまいたいからね。
347さんみたいに登場人物の姿などを伏せて謎の部分を作るのも手だと思うが、俺はまだそれで読ませる
文章にする自信がない。

 続きを是非お願いしたいね。詰まったあたりをアップしてリライトスレにかければ、解決法を思いつくかもしれないし、
>>347さんにも利益があると思う。
369347 の続き ◆01VMlF5CJ6 :03/03/30 14:41
 男は身体を乗り出し革の旅行鞄をそっと直してやる。先だっての揺れのせいだ。
(まどろみにとらわれるとは)
 大事はないようで、男は息をつく。
「だがまだ先は長い。だからもうしばらく休んでおいで」
『ハィ』
 かける声は優しさを帯びていた。けれどあくまでそれは逆らうことの許されぬ命令。
少女が彼の言葉に抗うはずもないし、そうする術も持たない。
 それと、と男は続けた。
「もうすぐ人が来るかもしれない。だからもう、口は閉じておいで」
 人差し指を唇にあて、静かにしているようにとの仕草をする。
(コン、コン)
 それが座席の揺れにつられて鞄がたてた音なのか、それとも少女が返事の代りにたてた
音なのか定かではない。確かめようにもトランクはもはや沈黙を守っていたのだから。
 なぜなら少女が居たのは狭いわずかな四角の空間。
 光もまったく通さぬ方形の中。
 密閉されており空気さえろくに通さなかったが、息をする必要はなかった。目を見開くことも
なかった。呼吸したところで空気はスウとわずかな音を立て抜けていくだけであるし見開いた
ところで両の目に映るものは何もない。
 自ら入ったわけではないが、自分が閉じ込められているとも思わなかった。

 死んでいるのか?
 いや、そうではない。少女はまだ生きてすらいなかったのだ。

 男がいた個室の座席には、軌道から響く列車の音のほかは何もきこえぬまま、平坦な大地
の上を列車は北へ進んでいた。そうして、再び繰り返される列車の心地よい振動に揺れる、硬
い鞄の中に、彼女はいた。
370347 ◆01VMlF5CJ6 :03/03/30 14:47
 347です。
 >>369は引き続きリライト希望です。
 あと、ここまでの情報で改めて冒頭を書き直すとするとどうなるか
を知りたいなという要望もあります。

 中盤の少女についての描写と、最後の一文についてはかなり自分
でも悩んだところです。冗長な文章の癖がでてしまっているなとおもい
とくにその部分について考慮してリライトしていただけるとありがたいです。

それではよろしくお願いします。
>369
あまりにも説明的に過ぎると思う。
もちろん描写するには難しい部分だけどさ。

で、ちょっと書き直してみた。

----
 鞄ががたがた音をたてた。男はそっと鞄をもとの位置に戻して、「まだ先は長い、休んでいなさい。人が来るかもしれないから、静かにね」と声をかけた。
『はい』と、鞄は少女の声で答えた。
 男は座席に深く座り込んで、下から響く列車の規則正しい音に身をゆだねた。
----

極短いけれど、こんなものでどうでしょう?
347のリライトです。リライト上等。
(ひっさびさにここを訪ねてみたらまだ続いていたので感動したー)
-------------------
 体の内側に響いてきた強い振動に、彼はまぶたを開いた。
 規則正しい揺れが長く続くうちにいつの間にか眠りに落ちていたらしい。
 彼は月明かりが薄く差し込んでいるだけの個室の中に目を走らせた。向かいの
座席に丁寧に置いたはずのトランクが床に向けてずり落ちようとしていた。
 身を乗り出してトランクを背もたれに押し付ける。革を張った大きなトランクの
表面をひとなでしてから座席に坐りなおすと、チョッキのポケットから銀製の懐中
時計を取り出した。 わずかな月の明かりに文字盤を向けて針の位置を確かめ
る。確かめてから小さく首を振って時計を戻した。
 軟座の席にも伝わってきてトランクを動かした強い揺れは分岐点だったのだろう。
 初めての旅ではなかった。今走り続けているこの汽車には幾度か乗っていた。先
ほどの揺れがどの分起点を通過したものであるか、汽車が走り抜ける大地がどの
辺りか、時がどこまで進んだか、それらのことは体が覚えている。
 時計を見たのは、夢に沈んでいたおのれの気の緩みにうしろめたさを感じたため
かもしれない。彼は車窓に目をやった。月の明かりに濡れたように光る草の黒い
海原が過ぎてゆく。
 (すると間もなく━━)
『Riao Yeng?』
 間もなく到着するはずの町の名を脳裏に浮かべたとき、彼の思考をなぞったように
細い声が耳に届いた。少女特有の甘い響きを含んだ声に応えて向かいの席に目を
やる。
「そうだ、間もなく着く」彼はトランクを見つめて、優しく言った。「だが先はまだ長い。
もうしばらく休んでおいで」
『……はい』
372の続きです
--------------
 どれほど優しい言葉も今の少女にしてみれば命令でしかないだろう。少女は抗う
すべを持っていない。抗う心があるのかどうかも疑わしい。
 彼は見る人もないのに人差し指を唇に当ててみせた。
「もうすぐ人が来るかもしれない。だからもう口は閉じておきなさい」
 乾いた音が二度鳴って、それが答えだった。それきりトランクは沈黙した。
 少女がいる空間を彼は想う。
 狭苦しい方形の闇。
 革のトランクは仕立てが良く、口はぴったりと閉じられている。空気はほとんどない
だろう。あっても薄いはずだ。
 だが少女に闇を視る必要はなかった。目はなにも映さないからだ。息をする必要さえ
なかった。小さな肺は空気を求めないからだ。
 少女の生が終わったというわけではない。 
 少女は、まだ生きたことすらなかった。
 
 深更のプラットホームに一時だけ沸いた喧騒を振り払うように列車が走り出した。
 人気の無くなったプラットホームに立ち、片手で中折れ帽を押さえて、彼は大陸の
濃い闇の中に消えていった列車を思った。
 平坦な大地を北へ向かう列車、彼が坐っていた個室の座席、そこには軌道から
伝わる車輪の響きのほかには何も聴こえないはずだ。
 再び続く心地よい揺れの中に、硬い小さな闇の中に、少女はひとりまどろんでいる。
 
  ------------
ミステリーかと思ったらそうではないようで。ホラーかな? ファンタジーかな? と
悩みつつ、いつのまにか347さんの求めるものと乖離してしまったような……
374347 ◆01VMlF5CJ6 :03/03/31 20:11
>>371さん
説明的すぎますか。
まぁそれもリライトされた文章をみると、なるほどと思えてしますのですが
もうちょっと叙事的に書き進めたかったというのはあります。
硬質な文章を狙ったとでもいうのでしょうか。

ただ>>371をみると、そこらへんが揺らいでしまいますね。端的に描写してる
のをみちゃうと。

>>372 さん。
全文のリライトありがとうございます。(ちょうどこれで1章分なので)

あぁそうかこうすればよかったんだ、という部分がおおくありましたね。
骨格はほとんど変えずに、文章を微妙に変えていただいたりしている
部分なんかは特にそうおもいます。

最後の一節はいいですよね。プラットフォームに立つ男。
実は私のプロットからは外れるのですが、こういう描写からプロット変更
するのもありかなぁなどと思いました。

ジャンルの話ですが、あくまで特定せずに書き進めるという考えがありまして
まぁ平たく言うとファンタジーになっちゃうんでしょうが、それでもいろんなジャ
ンルの要素はもっている話になると思います。
347、369を読んでちょっと気になったこと。
「満州らしき場所」であることをにおわせておきたいなら、
「Riao Yeng」は遼陽か、リャオイェン?でいいんじゃないかと思う。
中国の鉄道には何回か乗ったことあるけど、
軟座じゃなくて、軟臥(一等寝台)じゃないの?
座席のみの個室(コンパートメント)っていうのは、あるのかな?
というより、普通の人は、軟座とか軟臥とかいわれてもピンとこないので、
素直に「一等寝台」でいいんじゃないかと。

376375:03/04/01 04:36
というわけで、
347をリライトしてみました。
-----
 列車が分岐を過ぎるときの振動が男を眠りから引き戻した。彼の乗る軟臥(一等寝台)には四つの
ベッドがあったが、ほかの乗客の姿はなかった。招かれざる客と同席することを避けるため、すべて
の切符は彼が買い取っていたのだ。ベッドに横になっていたわけではなかったが、それでもいつの間
にか眠ってしまっていたらしい。彼は、気まずさを追い払うかのように懐中時計をとりだした。コンパ
ートメント内の照明はすでに落ちているので、針の位置を読み取るのには窓からの月明かりに頼る
必要があった。
「リャオイェン?」
 彼の頭の中を少女のささやくような声が通り過ぎていった。声のする方向には、革のトランクがひと
つ。
「そうだ。間もなくだ」
 彼は唇をほとんど動かさずに言った。
------
うむ、いまいちかな。
ちなみに、揺れの具合で現在の場所がわかるうんぬんは、定時運行がきちんと守られているのは
日本の鉄道だけの常識であることとからとっぱらいました。日本でも毎日乗る通勤電車であったと
しても、揺れだけで現在の場所をわかるもんかな?
377375:03/04/01 04:40
続けて369
-------
 革のトランクは座席から滑り落ちそうになっていた。男は身を乗り出し、トランクを奥へそっと
押しやった。トランクの重要性を考えれば、一時も目を離す時間をつくりたくなかった。彼は再
び、眠ってしまった自分に気まずさを感じた。
「先は長い。だからもうしばらく休んでおいで」
 彼の声は優しかったが、その口調には有無を言わさぬ命令が含まれていた。少女=トランク
、が彼の言葉に抗うはずもないのだが。
 それと、と彼は続けた。
「もうすぐ人が来るかもしれない。だからもう、口は閉じておいで」
 人差し指を唇にあて、静かにしているようにとの仕草をする。それに応えるかのようにトランク
はコン、コンと小さな音を立てた。
----
ここまで。後半はもう眠いんでまた。「少女=トランク」という説明的な表現は迷ったけど、
あえてそうしています。
378リライト前:03/04/01 10:01
WTDの崩壊イメージを描写してみました。
完膚無きまでにリライト義母ンです。
元文なんか、破片も残さなくて良いです。
批評採点、何でもOK。叩き捲ってください。おながいします。

−−−ここから−−−

時間は無かった。秒刻みで上昇する室温。迫り来る炎は既に扉のすぐ外まで届いているのだろう。
出火元が何階なのか当事者には判断が付かない。
窓から下を覗き込むが巨大なインテリジェントビルの階下は視界に入らない。
焦燥感に負け叩き割った窓から飛び降りる者。泣きすくんで身動きのとれない者。
取り残された者は、窓から見える水平線を、遠くその目に映す。
火の手は70階の仕事を終え、71階にその勢力を集結しつつある。
何度か限界だと思われた灼熱地獄。もう余裕はない。
刹那、涼風。西の角部屋が火を噴いた。南向きの窓から吹き出す内容物。
その怒号はこの巨大ビル最後の叫びへと織り連なる。
切れたダムの決壊か、如何なるものも歯止めにならない。
姿勢を崩し瓦礫へと姿を変え行く巨大ビルから、人が粉のように吹き出す。
否応なしに彼等を地上60メートルの支持無き空間に導く風圧。
自由落下する人々。あり得ない映像。

−−− ここまで −−−
>>378
リライト希望の方はトリップ必須です。
380リライト前 ◆.UuLupsp3U :03/04/01 14:15
>>379
了解
381378:03/04/02 01:11
 突然の爆音と地揺れ。階下から沸き起こる黒煙が急速に天井を覆い隠し、
刻一刻と上昇して行く気温の中、
ここワールドトレードセンター71階のオフィスに居合わせた人々には、
いったいなにが起こりえたのか、知るよしもなかった。
 そのとき、主席弁護士であるデイビットは、オフィス入り口の自動ドアの隙間から這い出る
煙をみてネクタイで無意識に口元を覆ったという。
見慣れたはずのオフィスの景色が黒いうねりの中に、次々と飲み込まれていき、
階下とも階上とも、どこともつかぬ場所から断続的な爆音と共に悲鳴があがる。
「初めは、なにが起こったのかわからなかったが、でもすぐにこれは自分の性だと思った……」
とデイビットがのちに語るに至った原因であるものが、そのとき彼のデスクに置かれていた。
連邦裁判所からの控訴棄却判決の趣旨が記された封書だ。

「あの惨事の数秒前に、私は封書の中身を見てこの世界に対して、
とてもお聞かせできないような内容の言葉を自分の中で吐き散らしていたのです」
「しかし、そういうことなら……私だってしょっちゅうありますよ。例えば朝、
歯磨き粉がワイシャツの袖についていただとか、台所に立った女房のデカイ尻を見たときとか」
 病院の個室の半折れになったベッドの枕に頭を埋めたままデイビッドは、一流弁護士という
肩書きとは似つかわしい、無邪気な笑みを浮かべたあと
「それでも、あのときはそのように思えたのです。一体なにが起こったのかなど、あそこに
いた全員が知るよしもなかったですし、むしろ…………まあ、これは今だから
言えることかもしれないのですが、獲たいの知れない、原因不明のなにものかに囚われの
身になるより、捏造というか、別段、仮の物事でもいいから、なにかしらの
直接的な引き金となったものを、自分自身で作って当てはめたかったのかも知れません。
それが、自分の命に関わる、もっとも切実な事柄が起きているときなら、尚更……」
382381:03/04/02 01:20
初参加です。ここいいね〜
上のは、まだ続きますw
一応、描写だけだと、どうしても平面的でリトライしてて面白くないので、
物語を乗せてみようかとw

あと、まあ自分も人のこといえた義理ではないが、
原文は、ちと視点が安定していないというか、
多少アングル的にめまぐるしいとこがあるかも……

映画などの冒頭をみて、それを書いて練習するのが
一番いいかと、偉そうなことをいってみたりする

とりあえず、続きは今日書けないかもしれない……眠い
383381:03/04/02 02:47
その後、彼が迫り来る危険と不意に沸き起こった自責の念と共に、
どの程度そこに立ち尽くしていたのかは、正確にはわからない。
不意に起こった今までよりも大規模な振動で、彼が周囲の状況に
気を配った時には、既に同階に人はおらず、デイビットひとりが取り残される形となっていた。
彼は彼にとっては無慈悲な結末となった連邦裁判所からの通告を手にとり、
巨大な建造物が崩壊していく、足音と共にゆっくりと座りこんだ。
天井から垂れ込めた煙は、彼の頭髪部分にまで既に達している。
咄嗟の判断で、口に添えたネクタイも、最早覚悟と、いわれなのない自責の念に身を屈した
男には必要のないものと、彼は潔く口元に添えられた手を降ろし、不意に今まで自分の命を
少しの間ではあるが、守ってくれた一枚の布に目をやった。
そのネクタイは彼がいつも愛用している、ダナ・キャランのものでも、YSLのものでもなく、
見るからに、稚拙で冗談ぽく足を上げた子犬が、幾つにも連なってプリントされた、安物のネクタイだった。
 

 彼の病室のベッドの枕元には、あのアメリカ至上最大の災厄から彼の命を救った、
ぼろぼろになった可愛らしいネクタイが、今も垂れ下がっている。
 結局、デイビットは彼の妻との訴訟に破れ、直接、彼の娘に感謝の言葉を伝える機会を
今だに逸しているということだが、私が彼の病室を去り際に交わした力強い握手と、
彼がその直後に口に出した言葉を最後に記す。
「そう、それでも……」
384 ◆R8BH1K.Uio :03/04/04 06:02
以前、批評スレに出したのですが、具体的な事が解決策が分からなかったのでリライトをお願いします。
短編の山場前半です。登場人物は二人の医師、土方(ひじかた)と広野。
地の文との絡ませ方が難しいから会話文メインのシーンは苦手なのですが、その辺りのアドバイスをいただけると幸いです。
-----
 夜が明ける頃には、雨は既に止んでいた。白い空が少しずつ蒼く色付き始めている。
 土方が院長室から出ると、そこに広野がいた。窓際に腕を組んで佇んでいる。どうやら、土方を待ち構えていたらしい。
 オペはしばらく前に終了していた。
「おい、土方」
静寂に包まれた真っ白な廊下に反響して、広野の声が遠くでも聞かれる。
 一歩、二歩と土方ににじり寄り、横に回って続けた。
「さっきのオペの理由を聞かせてもらおうか。お前の所為で、一人は助かったが、もう一人はオペが終わる頃にはとっくに息を引き取っていたんだ」
 目を閉じて、確かな口調で土方は答えた。
「私の判断では、内臓破裂を起こしていたクランケに助かる見込みが無かった……ただそれだけの話だ」
言い終えて、土方は行こうとした。が。広野は強引に二の腕を掴んで引き止め、
「ほう。じゃあ、これは何だ?」
土方の目の前にカルテを広げた。助かった患者――運転手のものであった。今はまだ、事情を知るべくもなく眠っているだろう。
「俺は怪しいと思ったんだ。あの時、もう一人の患者を簡単に見限って、簡単にこっちの患者を選んだのをな。その謎が解けたぜ」
広野の口許が、不敵に歪む。
-----
385347 ◆01VMlF5CJ6 :03/04/04 15:38
>>375さん
リライトありがとうございます。
ご意見いただいたので、他のかたも気にかかっておられる2点について
補足説明させていただきます。

・「Riao Yeng(遼陽)」と「軟座」について
ここは私も悩んだところです。軟座または軟臥という言葉を用いるにあたっては
いろいろと調べてみました。ご指摘のとおり、おそらく軟座にはコンパートメントは
なさそうでした。しかし、私が書きたい情景は1等寝台の個室に座っている男とい
うシーンではなく、1等個室の「座席」に座っている男のシーンだったからです。
 あくまで私の書きたいのは満州らしき雰囲気を持つ舞台でのお話なのです。
(あえて言葉をおきかえるならば「一等or特等個室」にしたことでしょう)

 よって何人かが指摘されている「遼陽」の表記はそのままであると旧満州の遼陽
であることが明確になりすぎてしまい、満州らしき場所を匂わすという目的からはず
れてしまいます。
 あとは少女の不思議さをかもし出すためにあえて日本語でない表記を使ったという
のもあります。

それはさておき。
>招かれざる客と同席することを避けるため、すべて の切符は彼が買い取っていたのだ。
ここはとても好きです。私が意図してが描写し忘れた部分をうまく感じ取っていただいた
のか、とても良い感じの文章ですよね。

 あと中国の列車にのったことおありとのこと。
 軟臥の室内の照明ってどんな感じでしたでしょうか? みなさんが月明かりの描写を
いれてくださっているのがとても気持ちよく感じられたので、それを踏まえてリライトの
リライトをしてみようかと思います。
 ちなみに時代は満州国が存在したあたり、と考えてください。
386347 ◆01VMlF5CJ6 :03/04/04 15:40
>>385の訂正です(^^;
>ここはとても好きです。私が意図してが描写し忘れた部分をうまく感じ取っていただいた
>のか、とても良い感じの文章ですよね



ここはとても好きです。私が意図していたが描写し忘れた部分をうまく感じ取っていただいた
のでしょうか。
とても良い感じの文章ですよね

でした。乱文しつれい。
387Doubledouble ◆EpNa70REtE :03/04/04 16:59
 一晩中降り続いた雨が夜明け前にあがった。東から明るくなった空は最初白かったが、蒼く澄んだ色が
少しづつ広がっていく。駐車場のアスファルトに残された水溜りも明るくなっていた。
 土方が院長室を出た。リノリウム張りの廊下の先に広野が立っている。駐車場に面した窓にもたれ、白衣
の両ポケットに手を突っ込んでいる。さっきまで続いていたオペの疲れが広野の目元に出ている。
 窓枠に預けていた体重を両足に移し、広野は土方をまっすぐに見た。大股で土方に近づく。
「おい」
と、土方の前で立ち止まってから広野が言った。一日分の髭の伸びた顎をわずかに突き出している。その声は
低かったが、厳しさが廊下に響いた。
「お前のせいで、一人は助かったが、もう一人はオペも受けずに亡くなってしまった」
「私の判断では」学生のわかりきった質問を答える教授の口調で土方が答える。「内臓破裂を起こしていた
クランケには助かる見込みがなかった。それが何か?」
「ほう、あれはドクターとして当然の判断だと言うんだな?」
「当然かどうか、私が言うべきことではない。ただ同じ状況にもう一度立たされたら、私は同じ選択をする
だろう。……では失礼する」
「おまえが選択した理由は他にある」脇を通り過ぎようとした土方の前に広野は立ち塞がった。ふたりの顔が
通常ではない距離に近づいた。「怪しいと思ったんだ。あの時、もう一人の患者を簡単に見限って、簡単に
こっちの患者を選んだことをな」
388Doubledouble ◆EpNa70REtE :03/04/04 17:03
>>384
 オリジナルは会話の間にいちいち描写が入って、ふたりの間の緊張感が削がれているように感じた。
そのあたりに重点を置いてリライトしてみたつもりです。
389347 ◆01VMlF5CJ6 :03/04/04 17:04
>>384 私もたまにはリライト。リライト上等 でひとつよろしく。

 オペが終わるころには、雨はすでに止んでいた。夜が明け始めるにつれ窓から見える雲が白い
輪郭をあらわにし、やがて朝日を浴びて青く色付いてゆく。それを眺めるように、広野は窓辺に
たたずんでいる。
 院長室から退出した土方は、廊下の向こうに立つその姿をみつけた。
「おい、土方」
 彼を待ち構えていた広野の声が、朝の静寂につつまれた廊下に響き渡る。一歩二歩と歩み寄り、
やがて土方の横にならぶと肩をつかみ、強く言い放った。
「さっきのオペの理由を聞かせてもらおうか」
「理由だと?」
「ああ。理由だ」
 彼の質問の意図をはかりかねていた土方に、広野はこう続けた。
「お前の所為で、一人は助かった。だがな、もう一人はオペが終わる頃にはすでに心停止で蘇生
も見込めなかった」
 広野の強い視線を受け止めるように、土方は彼を見つめた。それは時間にすれば一瞬だった。
だが、やがて、ふいと視線をそらし言葉を口にし始めた。
「私の判断では――」
 そこでいったん区切ると、土方は目を閉じて確かな口調で答える。
「内臓破裂を起こしていたクランケに助かる見込みが無かった……ただそれだけの話だ」
 言い終えると土方は広野に背をむけその場を立ち去ろうとした。だが、広野は強引に二の腕を
掴んで引き止める。
「まてよ。じゃあ、これは何だ?」
 広野は、土方の目の前にカルテを広げた。助かった患者――運転手のものであった。いまはまだ、
事情を知ることもなく眠っているだろう。
「俺は怪しいと思ったんだ」
「なんのことか、俺にはわからないな」
「あの時、もう一人の患者を簡単に見限って、簡単にこっちの患者を選んだのをな。その謎が解けたぜ」
 自然と広野の口許が、不敵に歪む。
390 ◆01VMlF5CJ6 :03/04/04 17:11
>>389補足
できるだけ原文の流れをかえずにリライトしてみたつもりです。
山場ということなので、情景描写などは控えめにしてますが、設定とかが
わかっているならば、もうちょっと冒頭にくわえたかもしれない。

 ところで自分も投稿してから気づいたのですが

>お前の所為で、一人は助かった。

 ここは「所為」ではなくて「おかげ」とするべきでしたね。
 「所為」は悪い意味で「おかげ」はよい意味で使われるとおもうので。
391名無し物書き@推敲中?:03/04/04 17:30
>>384

 夜が明ける頃には、雨はすでに止んでいた。灰色の空が少しずつ蒼く色付き始めている。
 土方が院長室から出てくると、窓際で腕を組み広野が待ち構えていた。

「おい、土方。
 さっきのオペのことで聞きたいことがある」
 広野は一歩、二歩と土方の脇ににじり寄った。
「お前はなぜあの患者を選んだ」
 静寂に包まれた真っ白い廊下をつたって広野の声が反響する
「オペのおかげで一人は助かったが、もう一人はオペを受けられず命を落とした。一方を優先させた理由は何なんだ。」
 目を閉じて、静かな口調で土方は答えた。
「内臓破裂を起こしていたクランケには助かる見込みが無かった……ただそれだけの話だ」
 言い終えるとすぐ土方は歩き出す。広野は二の腕を掴んで引き止めた。
「ほう。じゃあ、これは何だ?」
 広野は土方の目の前にカルテを広げた。助かった患者――運転手のものであった。今はまだそんな事情も知らずに眠っているだろう。
「あの時お前は、もう一人の患者をあっさり見限って、迷いもせずこっちの患者を選んだ。これがその理由だ」
 広野は、不敵に口許を歪めた。

――
「不敵」って言葉は、単純な勧善懲悪っぽいちょっと幼稚な感じもする。
白々と夜が明け、湿った空は次第に青ざめた。昨夜の激しい雨は、窓に痕を残していた。
院長室から解放された土方を、待っていたのは広野だった。
雫の残った窓を背に、腕を組んだまま土方を睨んでいた。
オペはしばらく前に終了していた。
「おい、土方、話がある」
強い口調で言い、寝静まった廊下に声は響いた。
その場を動かず、冷やかな顔つきの土方に、広野は苛立ちを露わにして、近付いて行った。
「さっきのオペでのお前の処置はどういう訳だ? 確かに一人は助かった。
 だが、もう一人は、オペが終わる頃にはとっくに息を引き取っていたんだ!」
土方は動じた様子を見せなかった。目を閉じ、確かな口調で彼は答えた。
「内臓破裂を起こしていたクランケに助かる見込みはないと私は判断した……それだけだ」
そのまま立ち去ろうとする土方を、しかし広野は強引に彼の二の腕を掴んだ。
「――じゃあ、これは何だ?」
広野が突きつけたのは、カルテだった。あの、助かった患者のものだ。
彼はいま、何も知らず病室で眠っているはずである。
「俺は怪しいと思ったんだ。あの時、もう一人のクランケを簡単に見限って、
 こっちのクランケを優先させたのをな。……その疑問が解けたよ」
カルテを突きつけたまま、広野は攻撃的な笑みを浮かべた。

―――
「振り返れば奴がいる」を思い出しました。医者の軋轢は恐ろしい。
393SS命 ◆dz.Al9R74Q :03/04/07 23:23
>>384のリライトです。
---------------------------------------------------------
 土方は院長室のドアを開け、廊下に出た。
 廊下に差し込む朝日に土方は目を細めた。夜明け前、ちょうどオペが終了した頃まで降って
いた雨はすっかり止み、青空が広がりつつある。だが、彼の顔に晴れやかさは無かった。
 土方がドアを閉めて歩きはじめようとすると、廊下の窓際に、朝日を背にした男が佇んでいた。
広野である。広野は土方を認めると、寄りかかっていた窓の縁から腰を離した。彼の表情が険
しく見えるのは、朝日の逆光のせいばかりではないようだった。
「おい、土方」
 広野が声を掛けながら歩み寄る。声が静寂に包まれていた廊下に反響した。
「さっきのオペは何だ」
「何だとは?」
 土方のそっけない態度に、広野は表情をいっそう険しくした。土方の正面に回る。
「お前のオペで一人は助かった。だが、もう一人は途中で息を引き取った。何の処置もされずに
だ」
 責め立てるように言う広野に、土方は静かな口調で答えた。
「私の判断では、内臓破裂を起こしていたクランケに助かる見込みが無かった。ただそれだけ
の話だ」
 そう言って、脇をすり抜けて行こうとした土方の二の腕を、広野は強引に掴んだ。身体を自分
のほうへ向かせる。
「じゃあ、これは何だ」
 土方の目の前に、広野はカルテを突き付けた。カルテには助かった患者の名前が記されてい
た。その患者はまだ、事情を知るべくもなく眠っているだろう。
「おかしいと思ったんだ。お前がもう一人の患者をあっさりと見限って、こっちの患者のオペに取
り掛かったのをな。その謎が解けたぜ」
 広野はカルテを指で叩きながら、挑戦的な目つきで土方を睨んだ。
-----------------------------------------------------------------
リライトの際、特に注意した点を挙げておきます。
1、「静寂に包まれた真っ白な廊下に反響して、広野の声が遠くでも聞かれる。」の「遠くでも聞
かれる。」は、誰かが遠くから聞いているように読めてしまうので修正しました。
2、助かった患者は運転手となっていますが、職業なのか単なる運転していた人なのか、それ
に、運転手であることが今後どのように関わってくるのかわからなかったので省きました。
394384 ◆R8BH1K.Uio :03/04/08 03:07
>>387-393
レスが遅れましたが、リライトしていただいてありがとうございました。
肝心の感想ですが、今、リライトしていただいたものをプリントアウトして1つずつ細かく比較している途中でして、もう少しお時間をいただきたく思います。
すみませんm(__)m
とりあえずお礼が言いたいと思って、書かせていただきました。
395山崎渉:03/04/17 13:23
(^^)
396384 ◆R8BH1K.Uio :03/04/18 04:25
大変遅くなりましたが、感想を書かせていただきます。
無礼な事を書いている部分が多々あるかと思いますが、なにとぞお許しを。


>>387 Doubledouble ◆EpNa70REtE 氏
ご指摘のありました「ふたりの間の緊張感」がうまく演出されており、
ストーリーの運び方・細かい状況描写など、ただただうなるばかりでした。
あえて言うなら、状況描写が細かすぎるがゆえに、
読み手の想像の余地を奪ってしまう可能性もあるかな、とは思いました。

>>389 347 ◆01VMlF5CJ6 氏
冒頭とその後の会話文を対照して書かれたのかな、と面白く読ませていただきました。
私が取り入れようとしてはよく失敗する手法なので、一つのやり方として参考にさせていただきます。
その反面、会話文が若干説明くさくなるのは致し方なしでしょうか。

>>391
ほとんど同じ単語・文で構成されているのに、何故こうもすっきりまとまっているのか。
まざまざと力の違いを見せ付けられた感じでした。
推敲のやり方を教わった思いです。
なお、
>「不敵」って言葉は、単純な勧善懲悪っぽいちょっと幼稚な感じもする
ですが、かなり短い作品なので、あえてそういう方向にした部分もあります。
残りの部分は、単なる私の力不足ですが。
397384 ◆R8BH1K.Uio :03/04/18 04:25
>>392 大道寺信輔 ◆e3C3OJA4Lw 氏
私の苦手な、スピーディーな展開が勉強になりました。
広野が、より活きていると思います。
逆に、土方側にはマイナスに働いたかなとも思いましたが、正直な話、最善の落し所がよく分かりません。
今後の課題という事で、ひとつ。
全くの蛇足ですが、この作品は高校時代に国語の課題で書いたものを直した作品です。
各々が書いた作品を授業中に匿名でランダムに配布し、感想を付け合うというものだったのですが、
その中でも「『振り返れば奴がいる』のパクリ」という感想が半分くらいありまして。
私は同ドラマを見た事がなかっただけに、ちょっとしたトラウマだったりしますw

>>393 SS命 ◆dz.Al9R74Q 氏
冒頭のカメラの視点に、意表を付かれました。
それに付随する形で表れているアクティブな人物描写と併せて、
今後推敲する際の参考にさせていただきます。
仕方のない事だろうとは思いますが、説明の長さは少々気になりました。


感想は以上です。
貴重な時間を割いてのリライト、ありがとうございました。
改めて御礼申し上げます。
お陰様で自分の盲点に気付き、また、多くの発見がありました。
リライトしていただいたものをお手本に、上手く吸収できれば、と思います。
398山崎渉:03/04/20 01:59
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)
399名無し物書き@推敲中?:03/05/01 01:22

皆でこの糞スレ潰してもらえませんか?
毎回色んなところにスレを立てては、1年以上に及びくだらないAAを披露しています
いい加減引導渡してやってください
http://aa.2ch.net/test/read.cgi/kao/1051619471/l50
http://aa2.2ch.net/test/read.cgi/aasaloon/1051583736/l50
http://tmp.2ch.net/test/read.cgi/mog2/1051595019/l50
http://school2.2ch.net/test/read.cgi/job/1051585806/l50
http://human.2ch.net/test/read.cgi/honobono/1051587752/l50
それと異常に自意識過剰な生き物なので、dできたスレのURLなど書くと喜んでしまいます
情報(エサ)は必要以上に与えない方向でおねがいします


みんなのアイドル まひら!

1 :まひら :03/04/29 11:35 ID:WewMKJMJ
/ 星 I
O ^ 。^I
  )ー  よろしくねぇ〜
400名無し物書き@推敲中?:03/05/03 20:25
age
401 ◆2md7/UTX3Y :03/05/08 22:49
初参加。リライトおながいします。
******

「舞ねぇちゃん」
縁側に立ち尽くした亮の目は見開かれ、手元からするりと金魚の風鈴が落ちた。
地面にたたきつけられたそれはあっけなく小さな音をたてて割れた。

遠くで笑う舞の白い腕が、足が、顔が、いっそう白くなり、透きとおっていく。
「行かないで!お願いだから!」
縁側から飛び降りそこね、亮は地面に顎をうちつけた。
顔をあげると、舞の体はほとんど見えなくなっていた。

「……私は、どこにもいかないよ」
「でも、透けて……!」
「それはね、亮ちゃんが大人になったってことだよ。」
静かに、透明の舞は笑った。

そして。

それきり、舞はいなくなった。
残ったのは、亮と、壊れた風鈴だけ。

亮はそっと壊れた破片を拾い、ガラスに映った自分の姿に気づいた。
「あっ」
そこには黒焦げでTシャツ姿の小さな少年でなく……
スーツに袖を通し、ネクタイをしめたいつもの自分の姿が写っていた。
「……戻ってる」

と、後ろから祖母の声が聞こえた。
「亮ちゃん!そろそろ駅にいかないと、帰れなくなっちゃうわよ」
>>401
「舞ねぇちゃん?」
 庭に立つ舞の姿がなんだかぼんやりして見える。目の錯覚ではない。舞の白い腕が、足が、顔がいっそう白くなり、透きとおっていくのだ。
「行かないで!」
 あわてて縁側から飛び降りた亮は、その勢いで手にしていた風鈴を落としてしまった。金魚の風鈴は地面にたたきつけられ、華奢な音をたててあっけなく割れた。
 亮が顔をあげると、舞の体は透明を通り越し、ほとんど見えなくなっていた。亮は舞のほうへ手を伸ばす。

「……私は、どこにもいかないよ」
「でも、見えなくなっちゃう……!」
「亮ちゃん。それは大人になったってことだよ。」
 亮には舞が笑ったように見えた。そう見えただけかも知れない。その時には舞はもう亮の目の前から完全に姿を消していた。

 亮はそのまま見つめつづけ、やがて目に映る景色さえもが薄ぼんやりとしはじめた。それでも舞の姿が現れることはなかった。
 深く息をすい割れてしまった風鈴に目をやる。きらきらと瞬く風鈴の欠片に引き寄せられるように地面に屈みこんだとき、亮は思わず声をあげた。
「あっ」
 そこには黒焦げのTシャツを着た幼い少年でなく……スーツ姿にネクタイをしめたいつもの自分の姿が写っていた。
「……戻ってる」

と、後ろから祖母の声が聞こえた。
「亮ちゃん。そろそろ出ないと、電車がなくなっちゃうわよ」

―――
・透けていく瞬間の驚きに読者がついていけない気がしたので、
 風鈴が割れるのと入れ替えた。
・台詞回しに、子供っぽさと、落ち着きを出してみようとした。
 (でも、透けて……はなんだか口に出して言わないような気がした)
・舞が消えたことの余韻が原文では薄い気がしたので、
 やや書き過ぎかも知れないけどあえて書いてみた。
・舞が消えてしまったことから、割れた風鈴へ主人公の意識が移動するのが
 唐突(というか舞を失った戸惑いなどが一瞬で消える)に感じたので
 ここも少し引きを持たせた。
403名無し物書き@推敲中?:03/05/13 23:34
浮上
-acca.tokyo.ocn.ne.jp
こんにちは 
メールありがとうございます
忙しくてなかなか 遊ぶ・・と言う事をしていないのですが・

・・
今就職活動しているので それが無事に決まれば・・・少しは

ホットできるって言った感じです。
ちなみに 住まいは葛飾区です(^^)良かったら又メール下さい
では あきでした
405山崎渉:03/05/22 02:51
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
406山崎渉:03/05/28 11:01
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉
407山崎 渉:03/07/12 12:12

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄
408山崎 渉:03/07/15 11:51

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄
409山崎 渉:03/08/02 01:32
(^^)
>>401

「ねえちゃん」
亮は目を見開いて、縁側に立ち尽くした。
金魚の風鈴が、手元からするりと落ちた。
地面に叩きつけられた大切な風鈴は、小さな音を立ててあっけなく割れた。
舞は遠くで笑っていた。
その笑顔は、夢のように優しかった。そして、とても綺麗だった。
白い腕が、足が、顔が、いっそう白くなり透きとおっていく。
「行かないで! お願いだから!」
亮は、縁側から飛び降りそこね、地面に顎をしたたかに打ちつけた。
顔を上げると、舞の身体はほとんど見えなくなっている。
「……私は何処にも行かないよ」
「でも透けて……!」
「それは、亮ちゃんが大人になったから」
透明の舞は、そう言うと細い手で口元を押さえて静かに笑った。
そして。
それきり、舞はいなくなった。
亮と壊れた風鈴だけが残された。
亮は泣きながら立ち上がり、風鈴の壊れた破片を広い、
ガラスに映った自分の姿に気づいた。
そこには、黒焦げになったTシャツ姿の小さな少年ではなく、
スーツに素手を通してネクタイを締めた、いつもの自分の姿が映っていた。
「……戻っている」
亮の後ろから、
「そろそろ駅に行かないと、帰れなくなっちゃうわよ!」
と、陽気に大声を張り上げる祖母の声が聞こえた。

※主語の位置変更。
※文の長さ調整。
※描写の手直し。
411名無し物書き@推敲中?:03/08/14 15:57
まみは、単純に素直に純粋にっ!あなたに逢いたいです。

あなたは、どうですか?まみじゃだめですか?(。;_;。)

私、ここであなたのこと待ってます http://www.gals-cafe.com

二人だけで、一週間毎日10分。一緒に過ごしてくれませんか?

勿論それ以上も・・・。だってまみ、あなたにひとめぼれなんだもの。

待ってますね。必ず、来てくださいね!(*/▽\*)
412たー坊:03/08/15 08:06
 舞は縁側からのぞめる庭に立ち、いつもの笑みを浮かべていた。駆け寄ろうとした亮はその場で足を止めた。
「舞ねぇちゃん?」
 声をかけたとたん自分の目が見開かれるのがわかった。舞の白い腕が、足が、透き通っていく。顔はもはや、
笑っているのかわからないくらい――亮の手元から金魚の風鈴がするりと落ちた。ちいさな音をたてて足元で割れた。
「行かないで! お願いだから!」
 とっさに踏み出したものの、亮は縁側から飛び降りそこねた。したたか顎を地面に打ちつけた。
 顔をあげると、舞の姿はほとんど見えない。

「……私は、どこにもいかないよ」宥めるように、舞が顔を近づけた。
「でも……」
「それはね」舞は笑いながら言った。向こう側の太陽が透けて、亮の視界を白くした。「亮ちゃんが、
おとなになったってことだから」

 気がつくと亮は庭の中央にひとりうつ伏せていた。土を払いながら立ちあがり、縁側に目をやった。
壊れた風鈴の欠片が陽光にきらめいた。
 亮はその破片を拾い、陽の暑さを背に感じながらのぞき込んだ。ガラスに映った自分の姿に息を呑んだ。
 思わず首元に手をやり、そのネクタイの感触に自分の姿を見下ろした。スーツ姿。「……戻ってる」
 背後から祖母の声がした。
「亮ちゃん! そろそろ駅に行かないと、帰れなくなっちゃうわよ」

@舞がそのときどこにいたのか、はっきりしなかったので説明を付加(←最初に
はっきりしておかないと、透き通るという超自然的な変化が際立たない)。
A透き通るという超自然的な変化をリアルにするため、太陽の陽光による目の霞みを
入れた(←陽光から、少年時代と舞から来るほのぼの感をも匂わせる)。
Bスーツ姿に戻っているのに気づいたシーンは、できる限り不要な説明ははぶく。
あくまで驚いた動作だけを描写(←亮じたい、なにが起こったのかわからないのだから、
そのときわかる説明だけにとどめる。「黒焦げのTシャツを着た幼い少年」と、客観的に
見る余裕はないはず。読者は恐らく、亮の視点からシーンを眺めているはずだろうし)。
413山崎 渉:03/08/15 11:46
    (⌒V⌒)
   │ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  ⊂|    |つ
   (_)(_)                      山崎パン
 大帝国とは驕るものであり、そこに至る経緯は様々あれど、いずれも驕りによって滅びる。
 日本も滅びた。
 特にこの国の場合は、ついぞ大国となった経験などないものだから、日清の戦勝から第二次大戦の敗北までは、その領土のわりにとても駆け足であった。
 日本は、軍部が暴走した。
 明治憲法制定の段階において、すでにその布石があったとみるべきであろう。が、暴走の主因は結局驕りである。
 中国に例が数多ある。
 殷は、皇帝の酒乱荒淫にを理由として、諸侯に攻められ滅びた。
 周は、家臣が叛くことなど有り得ないと頭から信じて、叛かれた。
 道筋はいくつもあるが、やはり要因は一つである。
 今日本国は、中国という巨大な波に飲み込まれようとしているが、独立さえ保てば、いずれにか立つ瀬もあろう。
 国とは大きければ大きいほどに、足元が見えなくなっていくものだからだ。
 幾百年先の見通しを無邪気に信じて、心の安寧を保たねばならぬほど、しかし今、日本は危うい。

よろしくおながいします。
 目が覚めて、汗の臭気に眉根を寄せた。
 脇の下がなにかジメジメしているようで、体を揺り動かすたび、そこから匂い立つものがある。
 ふいに額にかゆみを感じて、荒くかいた。
 日を浴びて起きるといつもこうだ、と嘆息し、なにはともあれ窓を開け放つ。
 そのまま台所へ立って、ペットボトルの口を開ける。
 コップへ注いだジュースを三口目までは喉越しの気持ちよさで嬉しく飲めたが、しばらく経って再び口に含んだそれは、ハチミツを水で薄めたように、なんだかひどく子供だましの味に感じられた。
 二杯目はまだ半ばコップの中で朝日を返していたが、それ以上飲む気になれず、流しへ捨てる。
 部屋へ戻ると、ほどよく換気の済んだところであり、夏の緑が風に乗って隅まで洗っていた。
 机につくのも惜しいように思ったので、そのままかけ布団のうえへ寝転がると、うとうととしてくる。
 時刻をみると十時であり、このまま寝ればちょうど涼しくなったころ目覚めるかと思い、いいやとばかり寝てしまった。
416名無し物書き@推敲中?:03/08/23 17:19
Age of Mythology
因縁や恨みなどは無い。だだ切り合い、血で遊ぶだけだ。
二人の剣客が月が映える河原で対峙していた。
互いの殺気が絡みつき、じりじりと鬩ぎあう。
二人の感覚は研ぎ澄まされ、一方が動けばその瞬間―――もう一方が動くだろう。
実力伯仲。刀の長さも同じ。体格もほぼ同じ。
策を練らねばいけない。
……二人には違いが一つあった。一方は河育ち。もう一方は山育ち。
―――はて、一体二人の戦いはどうなるのやら―――

すまん策が思いつかなかった。
何もかも変えてくれ
418名無し物書き@推敲中?:03/08/24 15:36
まあね、食玩というののどこがいいかという話でね、あれはつまり、あんな
小さくて造作もないような、いわば玩具ですな。あれを、集めるということが楽しいと。
随分、見るひとが見たらみみちいというんですか、貧乏たらしいというんですか。
そういったところが、まあ多分に含まれてると。ええ、私も思うことは思います。
しかしそれがですね、ブームのさなか、主なる客層としてその貧乏くさい趣味を
やるのはですね、初任給をもらった若者であるとか、窓際でお金も自由にならない
閑職であるとか、そういう人たちでなくてね、これがバリバリの管理職。
それも、零細だの中堅だのの企業でなくて、いわゆるエリートというね。
はばかりながら、つまり私もそういったものといえるかもしれませんが、それはそれと。
そうしたエリートというのはね、大人になって、お酒も飲めるし、イヤらしい店にもいけるし、
ゴルフもやれる、ちょっと頑張ったらヨット遊びなんてこともできるわけでね、株で遊んでもいいし。
でも、違うんですね。彼らがそういったものを手に入れ、あるいは親から受け継いで保持するために
必死で勉強した時間というものがあって、しかしそのなかに、一般の子供らしく、子供の欲求として
取るに足らない玩具を集めた遊んだ、という記憶がない。勉強勉強ばかりで、
エリートの胸のうちには、いつでも満たされない子供が住んでいる。恨めしげに、今の我々を見つめている。
そういったものをね、本当に癒してくれるのは、優しくてキレイな女だとか、株をうまくやった金だとかじゃなくね、
結局こういう、単純な玩具。まあ昔に比べたらね、雑誌に載ってたようなのからみれば、格段に
素晴らしいものになってるが、つまりこれですよね。
リライトって手間がかかり過ぎるんだよなぁ。
ここが一番手間かかるのに、
なんで他人のリライトしてやらなきゃならんのか
>>420
 修行のため。前は、ここでやってたんだけど、今は他に時間がかかるからちょっと無理。
>>420
しかし、ここが一番手間がかかると知ってるってことは、かなり書けるね(w
>>421
修行なら自分のでやりゃいい
息抜きしすぎじゃないのか
>>422
全然。正直いって、頭を手もまるで足りん
>>417
恨みは無い。ただ斬り合い、血で遊ぶだけだ。
剣を抜き正眼に構える。敵も同じ構えをとる。月夜の河原に殺気が満ちる。
何も聴こえない。動くこともできない。動けば隙ができる。敵も同じだ。
そのままで策を練る。ふと思った。敵は山育ちだ-----

冗長・陳腐な言葉を省いてシンプルにしてみた。
でも元の文に見られた二人の剣客の同一性が失われてしまったのはまずかったかな。
>>414
 日本は今、中国に飲み込まれようとしている。しかしいずれまた立つことができるはずだ。
 中国を覆っている繁栄という波はいつかは引いていく。なぜなら大国とは必ず驕るものであり、
 その驕りはいつか国を滅ぼすからだ。
 日清戦争勝利から第二次大戦敗北までの日本も大帝国であり、軍部の驕りによって滅亡した。
 中国の歴史を見ても、殷では皇帝の酒乱荒淫が家臣の離反を招き、
 周では皇帝が家臣の忠誠をもてあそんだために最後は叛かれた。
 ただ、今の日本が将来の復活を信じて現在の心の安寧を保たねばならぬほど危うい状況にあることだけは
 忘れてはならない。


文章の大部分で「大国は奢り滅びる」ということについて説明しているのに、
テーマは「日本は危ういがいずれまた立てる」その理由が薄い。
論理構成をしっかり考えて書くべきだと思う。
あと「いずれにか立つ瀬もあろう」は誤用。
他は概ねその通りだと思うんだけども、
殷の諸侯は、厳密にいうと家臣とは表現できないよ。
>>415
 目が覚めて、汗の臭いに眉根を寄せた。
 脇の下がジメジメして、体を動かすたびに匂いが鼻についた。
 ふいに額がかゆくなり、荒くかいた。
 日を浴びて起きるといつも匂うなと嘆息しながら窓を開けた。
 台所へ立って、ペットボトルの口を開け、ジュースをコップに注いだ。
 三口目までは喉越しの気持ちよさが美味いと思ったが、その後はハチミツを水で薄めたような子供だましの味に変わった。
 それ以上飲む気になれず、流しへ捨てた。
 部屋へ戻ると、ほどよく換気が済んで汗の匂いが消えていた。風に乗って夏の緑の香りがした。
 机につくのも惜しいように思ったので、そのままかけ布団のうえへ寝転がっていると、うとうとしてきた。
 時計をみると十時だった。このまま寝たらちょうど涼しくなったころ目覚めるかと思い、いいやとばかり寝てしまった。

>>426
どっちがいいか迷ったんだけど、そしたら周も諸侯で統一すべきかな。
>>428
周は最初の滅亡が家臣のせいで
あとのほうが諸侯なんだよな……。
原文でどっちか指定されてないから直しようがない……。
427もう一度。

 目が覚めて、汗の臭いに眉根を寄せる。
 脇の下がジメジメして、体を動かすたびにすえた匂いが鼻につく。
 日光とともに起きた朝はいつもこうだ。嘆息しながら窓を開け放った。
 ふいに額がかゆくなり、荒くかいた。
 台所へ立って、ペットボトルの口を開けコップに注いだ。
 三口目までは喉越しが気持ちいい。でもその後はハチミツを水で薄めたような子供だましの味に思え、
 それ以上飲む気になれなくて流しへ捨てた。
 部屋へ戻るとほどよく換気が済んで汗の匂いが消えていた。風が流れ、夏の緑の香りがした。
 机につくのも惜しいように思ったので、そのままかけ布団のうえへ寝転がっていると、うとうとしてきた。
 時計は十時を指している。 このまま寝たらちょうど涼しくなったころ目覚めるはずだ。そう思って寝てしまった。

>>430
あんた相当シェイプした表現が好きなようだな
正直415についてはこのスレに持ってくること自体
お門違いな気がするんだが
>>424
ありがとうございます