なっちがメルヘン世界に飛ばされたら

このエントリーをはてなブックマークに追加
「なっちと行こう宇宙の旅」
              作・なっちの戯曲

僕はある日なっちと宇宙ロケットに乗って
天の川の側面を飛行していた。
僕はドアごしにくつろぐなっちに向かって囁いた。
「なっちはこの満点の夜空より綺麗だよ」
なっちは顔を赤らめてうずくまった。
僕は人生の勝利を確信した。
僕はなっちに添い寝する形でロケットの中で寝てしまった。
なっちもそのまま寝た。
するとしばらくして、
僕らを乗せた宇宙船が巨大なブラックホールに吸収された。
僕らはまるでSF世界の住人のようだった。
でも僕は興味があった。
それは何かというとブラックホールはものを吸収したら、
いったいどういうとこへつながってるのかという
興味だった。そして僕らのロケットは
ブラックホールに吸い込まれた。
僕はすごいわくわくしたけど、
なっちは怖がって震えていた。なっちはあまり
SFに興味がないみたいだ。あたりまえだよね。
だってなっちは女の子だもん。
僕は恋愛経験が少ないのでブラックホールに怖がる
なっちをどう慰めてやるのかそのすべを知らなかった。
そしてブラックホールに吸い込まれた僕らのロケットは
ホールの出口に出た。そこには驚くべき秘密が存在した。
(続く)

第2話

僕はなっちを抱いた。
何故かって言うとなっちは震えてたからだ。
「なっち俺がついてるから安心してね」
なっちは僕に包まれた。
それからいったい何分たったのだろう。
あたりは薄暗く、ときどき阿鼻叫喚の声がこだまする。
ここはいったいどんな世界なんだろう。
地球人史上初めて
ブラックホールの出口に出ちゃった僕となっち。
僕となっちはこれからどんな光景を見るのか?
と思うと胸の高鳴りを隠しきれなくなった。
でもそれ以上に僕自身が今なっちのこと抱いちゃっているので
それの方が僕にとってSFだったかもしれない。

第3話

僕となっちはロケットの食堂で食事をした。
今日はなっちの手料理だ。
僕はなっちに発言した。
「なっちは料理上手だよね。これは室蘭風味でしょ?」
なっちはそっと笑顔をした。
僕は胸がどきんとしたよ。
でも僕ら二人は笑顔でいたけど内心穏やかではない。
何故かと言うとロケットの窓をカーテンでしめたまんま
開けること出来ないからだ。
外にはどんな世界が広がってるのか興味あった僕だけど
実はそれを知るのがすごく怖いの。
知った瞬間何かが失われる予感がしたから。
でもなっちも内心サイド7に帰りたがってるかもしれないし。
僕は一大決心した。
「なっち!!僕今からカーテンを開くよ!!」
と叫んだ。なっちは驚いた!
「本当にいいの?」となっちは言った。
僕は泣き叫びながらカーテンを開けた!!
(続く)