風のクロノア
Vision1:数奇な運命
〜夢と現実の接点〜
彼は大沢・トオル,15歳,はっきり言って不幸の塊である。
ろくな目にあったためしがない。そんな彼の息抜きはゲームだった。
それも戦略シュミレーションゲームなのだが彼の趣味は思いの外
少女趣味な所もあり,最近妹の購入した『風のクロノア2』をやっている。
「・・・もうこんな時間か・・・もう寝よう」
トオルはスイッチに手を掛けた。
切った・・・筈だった。
「・・・あれ?切れ無いぞ?何で・・・」
リセットボタンのスイッチに手を触れようとしたその時!
「ん!?うわぁぁーーー!!」
トオルは事もあろうにプレイステーション2に吸い込まれた!!!
「うわわわーーーー!!」
蒼い8角形のトランポリンに弾き飛ばされ人間大砲となって宙を舞った。
「うわーーーーー!助けて!!止めて!!」
散々人間大砲をやってからどこか遠くへ打ち出された。
「うわわわ!!!」
彼は木に突っ込んだ!
(だ・・ょう・・・か)
微かに声が聞こえる・・・
(だい・・う・ですか?)
「・・・?」
「大丈夫ですか?」
「え?はい・・・」
トオルはよく目を凝らして見た。
そこにいたのは本来ゲームの中の少女,ロロがいたのだ。ポプカも一緒だ。
「!・・・!?・・・!!・・・?!・・・!!!!!」
「いきなり空から降ってきたのでビックリしましたけど,大丈夫ですか?」
「はい・・・あの,ロロ・・・だよね」
「え!?何で私の名前・・・」
「じゃあ俺の名前も知ってるな?」
「ああ,ポプカでしょ?」
「あったり!凄いなこいつ,超能力者だぜ!」
「あ,いや,そうじゃなくて・・・」
トオルは話しを曲げられなくなってしまった。
「あの,お名前は・・・」
「名前?・・・ああ,名前・・・」
実はトオルは自分の名前が思い出せない・・・
それどころか風のクロノア2のデータ以外全て脳裏から抹消されていた。
ただ,もと居た世界がとてつもなく汚れたところだということ以外は・・・
「・・・え・・・えすか・・・エスカリバー・・・」
「エスカリバーさんとおっしゃるんですか?」
「うん・・・本当はもっと違う名前だったような気がするけど・・・」
「何だよ,ハッキリしない奴だな」
ポプカは相変わらずの毒舌で喋った
「・・・」
「所でエスカリバーさん,彼方・・・何処から来たのですか?」
「え?・・・それも思い出せないよ・・・ただ,もと居たところはとても
汚いところだということ以外は覚えてないんだ・・・」
「ふぅん・・・記憶喪失ってやつかな?」
ポプカは物珍しげにトオル,否,エスカリバーを眺めた。
「・・・」
ロロは何となく落ち込んでいる様子だった。
「・・・どうかしたの?」
「やばいんだよ,最近ボルクが戦力巻き返しやがってさ,ジョイランドを
征服しちまいやがった・・・んで次はここだって・・・」
「ラ・ラクーシャを?」
エスカリバーは少し考えた。
「クロノアさんが居てくれれば・・・」
「ああ,あいつ今何処に居るんだろうなぁ?」
その時だ。ロロの表情がいきなり険しくなったと思いきや,突然町の中で
爆発が起こった。
「チィ!またボルクの攻撃だ!」
「エスカリバーさん!早く逃げましょう!」
「待って!あれは・・・」
エスカリバーは少し飛行する物体を見ていた。
「・・・重爆撃機!?」
「じ・・・じゅうばくげきき?何だそりゃ?」
「詳しいことは後で話すよ・・・に,逃げろぉぉ!!」
エスカリバーと一行はとにかく逃げた。ラ・ラクーシャから数キロ離れた
森の中に逃げ込んだ。
「ふぅ,危なかった・・・」
「なぁエスカー,そのじゅうばくげききってなんだ?」
「あ,ああ,重爆ね,重爆撃機は爆弾をたくさん積んで,敵地の上空から
爆弾をばらまく為の飛行機だよ。それはそうと何で今になってボルクが?」
「解らないんです,なぜか突然,新しい指導者になって以来,軍備を強化
し続けているんです」
「それにしても兵力もけた外れだな・・・既に爆撃機があること自体」
その時だ,茂みに誰か潜んでいる。
「だれだ!」
ボルクの手の者だった。
「ふ・・・巫女見習いと男一人か・・・殺せ!」
小隊長が言うと全員は銃を構えた。
しかし,後ろから突然ブッピィが飛んできて爆発し,小隊は全滅した。
「・・・クロノアさん・・・」
「ふぅ,危なかったね」
「クロノア!オマエいつからここに!?」
ポプカは良いところをもって行かれたと言わんばかりに口を挟んだ。
「最近,ここに戻ってきたんだ,理由は解らなかったけど今のでハッキリ
したね,ボルクの世界征服の野望を止めなきゃ!・・・ところで彼だれ?」
「あ,ああ,僕?僕はエスカリバーっていうんだ。僕も違う世界から来た
んだけど記憶が無くて」
「ふぅん,とにかく,どうにかしないと・・・」
「このままだと,ラ・ラクーシャにボルクが攻め込んでくるのももう時間
の問題かと・・・何とかしないと・・・」
「ううん・・・」
「一度大巫女様にお伺いをたててみたら・・・」
ロロの提案でみんなは一度難民キャンプへ向かった。
ボルクの空襲は激しく既にラ・ラクーシャの54%が焦土と化している。
「美しい筈のラ・ラクーシャが・・・」
エスカリバーは自分の目を疑った。
みんなは難民キャンプに行き,即席の教会に居る大巫女様を訪れた。
「そうですか・・・エスカリバーさんとおっしゃいますか・・・」
「はい,それにクロノアさんも戻ってこられましたので,なんとかボルク
のたくらみを阻止できるかと・・・」
「ロロ・・・エスカリバーさんは元居た世界で相当数の創造をしています,
おそらく・・・召喚魔法が使えると思いますが・・・」
「え?エスカリバーさんがですか?」
「はい,それもボルクの使用している機械獣(兵器)を遥かに凌駕する程
の能力を持った機械獣をです」
「・・・あの人が・・・」
「ロロ,クロノアさん達と協力して必ずボルクの世界の奴隷化を阻止して
下さい。彼方は,もう一人前の巫女なのですから」
「はい・・・巫女の証があるいじょう・・・全力を尽くします!」
ロロは数カ月前ボルクが侵攻を始めるちょっと前に受けた昇級審査で見事
合格,正規の巫女として神殿に仕えていたのだ。
「あ,どうだった?」
クロノアがロロに訪ねた。
「エスカリバーさん,召喚魔法を使えるらしいと聞きましたけど・・・」
「へぇ,アイツが?」
「それ機械獣を召喚する魔法らしいんです」
「そりゃ凄い・・・でもどうやって呼ぶんだろう?」
二人は考え込んでいたが,一方のポプカとエスカリバーは。
「なぁポプカ,ルーナティアってボルク以外に軍隊は無いの?」
「あるわけ無いだろう?遊びマニアと思い出に立てこもる連中とやすらぎ
の国と哀しみの国で闘う国はあそこだけだからなぁ・・・」
「だったらおかしいよなぁ,奴等の世界征服の理由が解らない・・・」
「なんだよ,それ」
「世界征服は武力で相手の武力を破壊し,初めて征服したと言えるんだ。
武器を持たない相手に一方的な攻撃をしてもそれは演習だよ」
「じゃなけりゃ世界征服ごっこをしたいんだろう?」
「それも違うな,あっさり征服できすぎると,かえって虚無感がのこって
しまうんだ」
「つまりどう言うことだよ?100字以内にまとめて簡潔に!」
「つまり,連中は単なる世界征服だけを目的に闘っている訳ではない」
「26文字か・・・で,その他の目的ってなんだ?」
「それが解れば苦労は・・・」
その時だ,誰かの悲鳴が聞こえたが,それは・・・
「・・・ッ!!まさか!!」
二人は駆け出した。ボルクのスパイがロロを人質にしてラ・ラクーシャの
弱点を聞き出そうとして居るところだった。
「ロロ!」(ポプカ)
「クロノア!」(エスカリバー)
「エスカリバー!」(クロノア)
「ポプカ!」(ロロ)
みんな互いの名を呼んだ。
「へへへ,こいつの命が惜しければ船で上陸できそうな海岸線を教えろ!」
「そ,そんなこと言われても・・・ど・・・どうしようエスカリバー!」
「・・・クロノア・・・」
エスカリバーは敵に気付かれないよう目線で合図を送った。
「・・・わかった・・・」
クロノアも返答した。
この話よくわかんないけど泣ける。
9 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/01 12:04
晒しAGE
10 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/02 12:57
a
g
e
11 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/02 13:20
な ん じ ゃ こ り ゃ 。
12 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/02 13:27
これを書いた人はどんな人ですか?
サイト見つけた。
非常にあれなサイトだな。
ただ
>>1よ、勝手にコピペするな。
そっとしといてやれ。
ふつーに荒らされとった・・・
15 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/02 19:24
16 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/03 13:03
age
17 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/03 14:01
age
19 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/03 15:30
/| | |_____
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| /\ | /|/|/| ド
| / / |// / /| 12月3日だ ド
| / / |_|/|/|/|/| \ │ / ド
| / / |文|/ // / / ̄\ ド
|/ /. _.| ̄|/|/|/. ─(゚ ∀ ゚ )─ (´⌒;; ド
/|\/ / / |/ / 秩 . \_/ (´⌒;´⌒;;(´⌒;; ド
/| / / /ヽ / │ \(´⌒(´⌒;;// 今 (´ド
| | ̄| | |ヽ/l 父 ∩ ∧ ∧∩//( 日 ;(´⌒ド
| | |/| |__|/ ∩ ∧ ∧∩\(゚∀゚ ) /(´⌒も (´⌒ド(´⌒;;
| |/| |/ 夜 \(゚∀゚ )/ | / さ ⌒;;(´ド;;
| | |/ | 〈 | |/ い ⌒(´ド⌒;;(´⌒;;
| |/ 祭 / /\_」 / /\」 た (´;;ド(´⌒;;
| /  ̄ / / (´⌒;ま ド
|/ /  ̄ / ド
/
20 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/03 20:50
aaaaaaaaaa
gggggggggg
eeeeeeeeee
21 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/03 20:53
さいたま〜♪
カタカナだけ読め
(^^)
(^^)
25 :
名無し物書き@推敲中?:03/02/16 20:41
>>1 >シュミレーションゲーム
( ´,_ゝ`)
26 :
名無し物書き@推敲中?:03/03/14 17:59
/ ̄\
⊂|_,,V_| / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
ノ ・.・ヽ < 悲惨な
>>1のいるスレはここ?|
/ ▽ て \_____________|
<~~~/ ̄▲ ̄ ̄|ニ⊃
|/ |_| | ̄
☆> U――
/__∧_ヽ
U U
一応クロノアのつもり;
ふ‐じょ【巫女】
ふ‐じょ【×巫女】
神に仕えて神意を伝える女。未婚の処女とされる場合が多い。みこ。かんなぎ。
あー
このゲーム好きです。
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
テストと資料が無いのと、↑。
ねーっ☆ ネーッ○ ねーッ□ ネーっ△
もーもーもーもーもーもー@「踏んだら蹴った。」
ちるちるみちる。散る散る身散る。
じゃんじゃーん♪
おなかへった
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
(^^)
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
>>39 レス数50未満のスレに執着すんなよ。
見苦しいぜ
じゃ
じや
ふむ
では
43 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/28 20:24
よし!漏れがクロノア小説書いてみるぜー!!
--------------------------------------
「眠る国」
目が覚めた。
クロノアは、広い草原の上に仰向けになっていた。星一つない、漆黒の空の下。
あわてて飛び起きる。頭を縦に、横に振り回し、周りの景色を眺めてから、
「どこだ?ここ」
Vision.1
まただ。また、知らない風景、知らない臭い、そして知らない風……。
クロノアにとって「異世界」はある種馴れ親しんだものとなっていた。
何度もの「迷子」の経験のおかげで、クロノアは決して動揺することは
無かったが、これから起こる事件への確信はあった。
静かだが、悪意に満ちた風――気配だ。
右手に持ったリング ―リングの中に封じられた風の精の力を借り、「風玉」
を打ち出すことによってのみ、クロノアは敵に対抗する手段を持つ― を、闇の中に向けて、
「そこかぁっ!」
風が風を切り裂く鋭い音。同時に草むらの影に身を潜めていた気配が消える。
瞬間、黒い影が宙に躍り出すのが見えた。
はずした。
質量をもった暗黒が、クロノアに襲い掛かり、そのまま、クロノアは……
44 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/28 20:51
Vision.2
目の前を支配する暗黒。
ぎこちなく力を振り絞り、まぶたを持ち上げると、そこはまた知らない世界だった。
見えるのは、すすで汚れた天井と汚れたランプだけ。
そこに――もう一つの影が入ってきた。
「あッ、お前……」
クロノアは、先ほどいきなり自分を襲ってきた敵の顔を覚えていた。
右手のリングを握り締めようとするが――無い。
そこにあるはずのリングは目の前のヒト、のようなもの、の手に握られていた。
そう、それはヒトというにはあまりにも奇怪なカタチをしていた。
たくましい上半身。すらりと長い手足。異常にくびれたウエスト。
切れ長の目や口は、堅く瞑られて、さながら顔面に刻まれた傷のようだ。
そして、全身を支配する黒。闇の中では、ただ、気配としか認識できなかった。
「そのリング、返せよ!」
クロノアは身を乗り出した。
「……」
相手はじっとしたままだった。当然だ。こんな要求通るわけない。
それでもクロノアは身振り手振りを交えて「交渉」しようとする。
「今すぐ、その、リングを、返してくれ。それがないと、……困るんだ。」
「……」
「リングを、返して、解放してくれれば、それでいい。
「……」
「どうなんだ?」
「……」
「何とかいえよ?!」
「おい!!」
何を言っても、微動だにしない。影が、凍りついているかのように。
「おい……なんだよ、まさか、寝てるのか?」
今後の展開に期待大
(・∀・)イイ!!
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