少し本気出して書いてみたんだが、どんなもんだろう。プロになれるだろうか。
(サンプル小説・連載形式)
いま最も売れてるジャンルはファンタジー。
ファンタジー小説を書いて、大儲けしたい。
一冊400円で、10万部くらいコンスタントに売りたい。
年収は最低3000万は欲しい。
高級マンションに住み、BMWを乗り回し、グラビアアイドルを愛人にしたい。
なんちゃってー。
面白いかどうか、夢が叶うかどうか、忌憚のない意見を聞かせてくれい。
プロの作家、編集者がいたら、なお歓迎!
2 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/18 18:25
2getー。
とりあえず小説のうぷを待つ。
>>1 はっきり言って駄目だと思います。
田舎にかえりなさい。
カリウスは目を覚ました。背中に砂まじりの固い地面の感触を感じながら、天上で燃え
盛る灼熱の太陽の光に目をしばたかせると、ここはどこだ、と自問した。しかし失われた
記憶が戻るまで数秒も要しなかった。自分の体に覆い被さってきた人影に気付くとカリウ
スはライオンのように吼え、咄嗟に固い拳を前に突き出した。相手はもんどりうって後方
に倒れると、視界から消えた。
素早く跳ね起きると、カリウスは革のベルトに吊った直刀を抜き放った。数メートル先
には殴り倒した相手がうめきながらも、身を起こしつつある。やがてこちらに向いたその
顔は、まったく人間のものではなかった。死人のような土気色の肌が皺々にゆがんだその
面相は、南方に棲息するという大山猿にそっくりだった。全身を濃くこわい体毛がびっし
りと覆い、太い腕は地面に着くほど長い。胴鎧で武装した類人猿は立ち上がると、胸の悪
くなるような響きの未開語で罵り声を上げ、手に握った石斧を振りかざした。しかしカリ
ウスは疾風のように相手の懐に飛び込むと、直刀を下から上へ振り上げた。異形の猿は顔
面を切りつけられて怯んだ。カリウスは柄を両手で瞬時に握り直し、切っ先を渾身の力を
込めて突き出した。研ぎ澄まされた鋼鉄の牙は類人猿の喉笛を深々と貫くと、頚椎を切断
した。カリウスはそのままの勢いで押し込むと、返り血を浴びながら死体を抱くようにし
て前に崩倒れた。
周囲が怒号と悲鳴に包まれている。カリウスは眩暈を感じながらも、やっと状況が見え
始めていた。砂埃の舞う曠野で激戦が始まってから、すでに一時間が経過していた。戦塵
の靄の中を人馬が激しく行き交い、地には人と、人でないものの骸があちこちに倒れ始め
ている。カリウスは頭にかぶった兜に手で触れた。ヘルメット型の兜は軍の支給品で、そ
の側頭の部分がぼっこりと凹んでいた。石斧で強打された跡だった。固く強烈な一撃が、
カリウスの記憶を一瞬にして吹き飛ばしたのである。
カリウスは兜を脱ぐと、黒い短髪に覆われた丸い頭を押さえた。骨にひびが入ったかも
知れない。浅黒く焼けた褐色の頬を、血の筋が伝い落ち、乾き切った砂地に滴り落ちた。
不意に辺りが翳ると、背後に殺気を感じ、カリウスは振り返った。見るとすぐ後ろに、
新たな猿人の兵士が一人、長柄の石斧を構えて、陽光を背に立っている。猿人は黄色い歯
を剥き出しにしておぞましい笑みを浮かべると一歩踏み込み、薪割りのようにして大きく
石斧を振りかぶった。カリウスは急いで死骸に食い込んだ直刀を引き抜こうとする。しか
し遅かった。
死神の一撃が轟音を響かせて、カリウスの頭上に振り下ろされた。
死神の一撃が轟音を響かせて、カリウスの頭上に振り下ろされた。
カリウスは柄から手を離すと素早く身を捻り、地面を横に転がった。一瞬前までカリウ
スがいた場所を石刃が叩き、明るい火花を飛ばした。猿人は血走った眼を見開くと、獲物
を視線で追った。丸腰のカリウスは距離を取ると膝を突き、地面に転がっている石を拾い
上げた。猿人は長柄を頭上で大きく回転させながら、ゆっくり間合いを詰めてくる。カリ
ウスは石礫を握り締めると、投げつけようとして振りかぶった。その時突然、笛を吹くよ
うな風音が鳴り、眼前の類人猿の首筋に矢が突き立った。猿人は動きを凍り付かせると、
驚愕の表情で矢羽に目を落とした。カリウスは生唾を飲み込むと、辺りを見回す。数十メ
ートル向こうに大股を広げて立っている人影がある。カリウスと同じ軍装をした長身の兵
隊は、片手に持った石弓をこちら側に向けていた。
猿人は膝を曲げると、呼吸が出来ずに喉を掻きむしり、砂地に這いつくばった。一方、
長身の兵隊は石弓を肩に担ぐと、矢玉の乱れ飛ぶ最中、悠々とこちらへ歩み寄って来る。
そして腰に吊った直刀を引き抜くと、猿人の首根っこをサンダルで踏み付け、片目に剣先
を突き下ろした。卵の殻の割れるような音が鳴ると、脳髄を貫かれた猿人は口から泡を吹
き出して痙攣し、息絶えた。
長身の兵隊は薄いブルーの瞳をカリウスに向けると、素っ気無く告げた。
「どうした。顔色が悪いぞ」
カリウスは吐き気が催すのを何とか抑えると、気力で立ち上がった。そして類人猿の醜
悪な死骸にふらふらと歩み寄り、肉槐から直刀を引き抜いた。鋼鉄の刀身に粘っこい鮮血
が絡み付いている。カリウスは大きく息をつくと、ぶっきらぼうに言い返した。
「借りは返すさ。それより将軍は?」
「将軍?とうの昔に逃げたさ。いつものことだ」
兵隊は薄く笑った。北方人特有の蝋のような白い肌がわずかに紅潮している。ヘルメッ
ト型兜の縁から金色の髪の房がわずかにこぼれていた。
カリウスが舌打ちをした瞬間、不意に流れ矢がこちらに飛んで来た。二人は猫のように
俊敏に動くと、地面のわずかな窪みに身を伏せた。それから顔を上げて周囲を窺う。戦場
は敵味方が入り乱れ、数千の兵隊が団子のようになって揉み合い、収拾の付けようがない。
「・・・乱戦だな。隊列も何もあったものじゃない。指揮官が無能だから仕方ないが」
北方人は人ごとのように呟く。カリウスは冷め切った口調で言った。
「逃げてくれるだけ上等だ。無能の癖にあれこれ指図したがる親玉よりは」
「なるほど。物は考えようだな」
北方人は初対面の相棒の理屈に感心した。
「こっちはこっちで好きにやらせて貰う」
カリウスは鋭い視線を巡らすと、一点を指差して言った。
「あれだ」
その方向を見るとおよそ百メートル先、乱戦の最中に、軍団の旗印が高々と掲げられて
いる。旗竿の先に輝く黄金のジャッカルの紋章。それを旗手が支えて立ち、その周囲を数
人の味方の兵士が懸命に守っていた。
「あれを基点に軍を立て直す。付いて来い!」
叫ぶと、カリウスは駆け出した。北方人も後に続いた。
戦場は酸鼻を極めていた。これがもし人と人、あるいは猿と猿との戦いであったなら、
これほどまでに凄絶な様相は呈していなかったかも知れない。しかし遥かな太古に進化の
過程を枝分かれさせた二つの種族は、宿命と呼ぶのも生易しく思えるほどの根源的な憎悪
を互いに抱いていた。同朋の血が流されるごとに両者の憎しみは募り、さらなる血への渇
望を生んだ。曠野のあちこちで兵隊たちの首が飛び、手足が切り落とされた。血飛沫が噴
水のように空中に吹き上げ、狂熱が大気中に渦巻いた。それは悪魔神バアルが宮殿を構え
るというこの世の果て、ダウレリアの修羅界そのままの光景だった。
カリウスは累々と横たわる首や手の無い死体に蹴躓きながらも、旗印のもとに駆け寄っ
た。胴鎧を着けただけの軽装の兵士たちが、血と泥にまみれた姿で円陣を組んでいる。汗
にまみれた男たちの顔は緊張に引きつり、血走った目はキョロキョロとせわしなく周囲の
混乱に向けられていた。
カリウスは怒鳴り声を上げる。
「なんだ!親衛兵はどうした!」
「親衛兵?あんな見掛け倒しの臆病者なんか用はねえや」
背の低い兵士が荒く息を吐きながら毒づいた。
「あいつら俺たちの十倍も給料取りやがって、とっとと逃げうちやがった。猿どもに脳味
噌でも食われりゃいいんだ」
カリウスは旗手に近寄ると、ブロンズの竿に手を掛けた。頭上では金銅のジャッカルが
牙を剥き、辺りを睥睨している。
旗手は自棄のように笑った。
「どうする?類人猿どもにくれてやるか」
「待て。使い道はある」
ずっしりと重い旗印を受け取ると、カリウスは頭上で大きく振り回した。陽光を跳ねて、
金色の紋章は弧を描く度にギラリギラリと輝く。
ずっしりと重い旗印を受け取ると、カリウスは頭上で大きく振り回した。陽光を跳ねて、
金色の紋章は弧を描く度にギラリギラリと輝く。
「トロス!トロス王国に栄光あれ!」
喉の張り裂けんばかりにカリウスが叫び始めると、周りの守備兵たちもすかさずそれに
加勢した。すぐに戦場のあちこちで同調の叫びがあがり、やがてそれは津波のように押し
寄せる閧の声の大合唱と化した。
「トロス!」
「王国万歳!」
「トロスに栄光あれ!」
興奮が渦を巻き、戦場に散っていた兵士たちは台風の中心に吸い寄せられるように、続々
と旗印のもとに集まって来た。五十人近く集合したと見るや、カリウスは重い旗竿を大地
に突き立て、周囲を威圧するように視線を廻らした。
「いいか!貴族どもは逃げた。だが俺たちは、たかが猿風情におじけづくような腰抜けじ
ゃない。今こそ剣一本で世を渡る傭兵魂を、生白い手をした連中に見せ付けてやれ!」
戦場に不意に現れた小さな軍団を見て、猿人たちが遠巻きにしてそれを囲み始める。獰
猛な野獣そのものの数十対の眼が、流血を望んで、狂った視線を人間の群れに突き刺して
来た。
少しずつその輪が狭まる中、カリウスは短衣の襟元から、紐で吊った小さな木彫りの像
を掴み出し、頭上に掲げた。
カリウスは短衣の襟元から、紐で吊った小さな木彫りの像を掴み出し、頭上に掲げた。
「見ろ!これはあのダゴス神殿で、大神官の念を封じ込めた幸運の像だ!これのお蔭で俺
は三年も生き延びた!そればかりでなく多くの功名も得たのだ。お前たちも信じて戦え!
勝利は目の前にある!」
兵士たちの間にどよめきと歓声が上がった。そんな中、ただ一人北方人だけはブルーの
瞳の奥に奇妙な光を浮かべて、大見得を切る相棒を見つめていた。二人の視線が一瞬、宙
で交錯した。カリウスは目を反らして無視すると、旗印を旗手に返して直刀を天に振り上
げ、目前の敵を睨む。
「所詮、猿は猿だ。群れの背後に猿回しの人間がいて操っている。人間の指揮官を殺せば
獣の軍などあっという間に崩れ去る。雑魚には目もくれるな、目指すは本陣だけ、一気に
駆け抜けろ!
・・・続け!!」
カリウスは絶叫すると一人で飛び出し、猿人の輪に突っ込んだ。じっとエネルギーを溜
め込んでいた兵士の群れはその瞬間、一気に方向性を与えられ、口々に叫びながらカリウ
スに引っ張られるようにして敵に襲い掛かった。猿人たちが動揺して包囲網が崩れると、
一団は背後には目もくれず、閧の声をあげながら本陣を目指して激走した。
まあ、文章が上手いのはわかった。本格ファンタジー向きやね。
で、この話のウリは?
小軍団は曠野を疾走していた。カリウスはその先頭で時々立ち止まると旗印に駆け寄り、
遅れて来た者たちを待ち受けた。集団はその度に力を一旦凝縮し、再び弾けては、次なる
敵へと突撃していく。軍団は戦場を点から点へと移動するごとに、次々に周りの兵士たち
を引き寄せ、勢力を増していった。やがて元の小さな集団は十倍以上に膨れ上がり、つい
には数百の大軍団となった。カリウス軍はそれ自体一匹の巨大な獣のようにまとまって、
前に立ちはだかる猿人の隊列を食い破り、奥へ奥へと突き進んだ。
なだらかな勾配を登り切ると、前の景色が開けた。カリウスは目を瞠った。前方数百メ
ートル先に、猿人軍の本陣と思しき集団が見える。正方形の陣形を組んだ数百名の重武装
の猿人たちは、大地に佇立して並び、微動だにしない。そしてその中央には、大きな金属
製の輿が担ぎ手に支えられ、鎮座していた。ブロンズ製らしきそれは破風屋根を持ち、そ
の両側から突き出した野牛の角を模した飾りは、不気味に鈍い光を放っている。さらに輿
の庇からは錦の幕が中身を隠すようにして垂れ下がっている。
幕の中央には毒々しい色で邪眼が染め抜かれていた。
立ち止まったカリウスの背後から軍勢が潮のように押し寄せて来た。もはや指揮者自身
にも制御できないほどに勢いを増した傭兵の群れは、一息に敵の本陣を飲み込もうと、緩
い坂を雪崩れ落ちた。カリウスはその奔流に抗う術もなく、ただ前方へと走らされた。
一方敵陣では猿人兵たちが奇怪な閧の声を一斉にあげ、得物を構えた。明らかに雑兵と
は質の違う屈強の類人猿たちは、発達した犬歯を剥き出しにして、敵を待ち受けた。
わずかの間も置かず、二つの兵力は正面から激突した。
>>12 ウリというか、アニメ絵の似合わないハードファンタジーを目指してる。
なぜ指揮官が逃げたのに戦ってるのですか?
兵士がなんのために戦っているのか描写がないのはおかしい。
普通、指揮官がいなくなったら兵士は逃げます。
なぜなら誰も働きを評価してくれる人がいないからです。
よく漫画などで「A参上!」とか「B見参!」とか名乗りますよね。
あれは名乗りを上げることで武勲をたてたのが誰かを味方に知らしめるためです。
指揮官が戦場放棄したのに兵士が戦い続ける理由を書きましょう。
わずかの間も置かず、二つの兵力は正面から激突した。
猿人軍の鉄壁の防御陣はしばしの間、傭兵軍の攻撃を跳ね返したものの、すぐに耐え切
れなくなり、連携も途切れて、ついには個々の兵士が乱戦の中へそれぞれ身を投じる羽目
に陥った。最終決戦の場は純粋な個人戦の連鎖となった。無数の石斧と鉄剣が激しく火花
を散らし、矢玉が雨あられのように頭上から降り注ぐ。傭兵の脳漿が飛び散り、猿人の肉
片が舞う。有無を言わさぬ殺戮の嵐が地上で猛威を振るった。
勇猛な指揮官から一個の兵士に戻ったカリウスは無我夢中で剣を振るい、狂ったように
四方八方の敵を斬り付けた。濁流に飲み込まれまいともがく難破者のように回転し、サン
ダルに火が着いたように激しく大地を踏みつける。キーンという甲高い音が耳を打った刹
那、カリウスの剣はその真ん中から折れ飛び、破片を散らした。カリウスは柄を投げ捨て
ると、辺りを見回した。大地を埋め尽くす死体、死体、死体。酔客のような足取りでカリ
ウスは進むと、すぐ近くに転がっている、目を見開いたままの傭兵の屍に辿り着き、その
手に握られている直刀を奪い取った。カリウスが立ち上がろうとすると、不意に眩暈が襲
って来た。辺りの景色が自分の周りをグルグル回っている。カリウスは直刀を杖のように
して体を支えた。歯を食いしばり、天を仰ぐ。白熱の太陽。雲ひとつない青空。頭上高く
を一羽の鷲が飛んでいた。金色の見事な翼を陽光に光らせながら、猛禽は下界の愚行を嘲
笑うかのように悠々と旋回し続けている。すぐ目の前に白い顔があった。顔はブルーの瞳
をこちらに向け、大きく口を開けて何か叫んでいる。何だ。何を言ってるんだ。声が遠い。
「・・・い!聞こえるか!おい!」
激しく頬が鳴り、その痛みにカリウスは我に返った。
「・・・い!聞こえるか!おい!」
激しく頬が鳴り、その痛みにカリウスは我に返った。北方人は再びカリウスを平手で殴
った。呆然とするカリウスの両肩を北方人の手が鷲掴み、激しく前後に揺すぶる。
「なに突っ立ってる!弓兵のいい的だぞ!」
カリウスは北方人の肩越しに向こうを見た。戦場の中心を猿人の担ぐ輿が漂うように動
き、傭兵の攻撃を避け必死で逃げ回っている。傭兵たちは幼虫を襲うアリのように獲物に
群がると、たちまちにして担ぎ手たちを斬り殺した。重い音を立てて、ブロンズの輿は大
地に落ちた。
荒くれ者の傭兵たちは白い歯を見せて笑い、輿を取り囲んだ。破風屋根から下がる錦の
幕には不気味な邪眼が染め抜かれている。傭兵の一人が一歩前に出た。
「出て来い、猿の首領め!首を切り落としてやる!」
傭兵は幕の中に無遠慮に手を突っ込むと、中の人物の手首を掴んだ。そして力一杯手前
に引く。カリウスたちが注視する中、輿の中の人物は勢い余って幕から飛び出し、地面に
転がり落ちた。
次の瞬間、恐怖の声が傭兵たちの口から一斉に上がった。
次の瞬間、恐怖の声が傭兵たちの口から一斉に上がった。
砂地に落ちたのは身長150センチ足らずの小男だった。枯れ枝のように細く脆弱な肢
体の男は、青い短衣の上に真鍮製の銅鎧を着け、緋色のマントを羽織っている。袖口から
伸びた腕の弱々しさと武装の無骨さがなんとも不釣合いで、異様だった。十本の指にはそ
れぞれ色も大きさも違う玉石を嵌め込んだ奇妙な細工の指環がはめられている。そして襟
元から伸びた細い首の上には、死蝋のような紫色の肌をした、ミイラのように痩せこけた
顔があらわになっていた。縮れた銀髪がわずかに伸びた頭には、象嵌を施した道士の金環
がはめられ、落ち窪んだ眼窩の奥からは、鬼火のように微妙に発光する二つの赤い瞳が見上げている。
「魔道士!」
傭兵たちの顔から先程までの剥き出しの闘争心が瞬時に消え失せ、替わりに得体の知れ
ない超常の力に対する畏怖の表情が全面を覆い尽くした。後退りする兵士たちの輪の中、
痩せこけた魔道士は、重い鎧を身に付けたまま地面で身動きが取れず、怯えきった表情で
周りを取り囲む処刑者たちを眺めている。
ここに書き込むと著作権が……
>>16 指揮官が逃げて戦ってるのは、傭兵たちのプライドです。
傭兵が戦うのは金のためではあるが、同時に「戦うのが好きだから」という部分もある。
小説家は金のためだけに小説を書くのではない、というのに似てる。
これが「プロ意識」というヤツ。
それと敵に背を向けるというのは傭兵の美学に反するのです。
金にならないから逃げっちまおう、というのでは自分自身が許せないということ。
一種の自発的な職業倫理だわな
22 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/18 19:22
翻訳小説をよく読んでるんだろうな。
創元推理のファンタジーを一字一句読める読者が書いた感じがする。。
カリウスはカリウスはと何度も繰り返すあたりは書き慣れていないか、読まれ慣れていないんじゃないか?
この文体に付き合う読者は、翻訳小説を同じようによ〜く読んでいると思うぞ。となると「またか……」というような
冒頭だな。
まあ、
10万部コンスタンス売りたい小説ににしては、あまりにもカリウスに華がないし、魅力を感じないし、危機感もない。
とはいえ嫌いじゃない。こういうのもっと読みたくはある。
で、
提案なんだか、この文体、この冒頭、この展開ならいっそ史実の人物のほうがよかないか?
ポエニ戦争あたりで誰か探してみたら? 史実上の人物である、将来こういう有名人になる、ということを
イントロ的に挿入したうえで、冒頭のシーンに入るわけだ。
傭兵たちは動きを凍り付かせたまま、キョロキョロと仲間の様子を窺い、ささやき合っ
た。
「どうした。殺れよ」
「いやだ。祟られるのは御免だ」
カリウスは北方人を押し退けると、夢遊病者のように歩を進めた。人垣をかき分けると、
包囲の輪の中央に進入する。どよめきと制止の声を背後に聞きながら、カリウスは魔道士
の前に立った。魔道士は呼吸を荒くすると、目を大きく見開いた。逃れようの無い死を目
前にして、双眸の燐光が自身の生を強く主張するように一段と赤みと輝きを増していく。
その異常な視線に射すくめられると、カリウスは再び激しい眩暈を感じた。その場に立
っていられないほど頭が重く感じられる。混濁する意識の中に、言語の形を持たない不定
形の思念が強く割り込んできた。それは眼前の魔道士が放つ邪念の波だった。カリウスは
脳内にひたひたと侵入してくる赤い念派に抗うように絶叫すると、直刀を力一杯振り下ろ
した。刀はわずかに狙いを逸れると、小男の肩口を割った。
ミイラのように干からびた体にはあまりにも不似合いなほどの大量の鮮血が吹き上がっ
た。
>>21 答えてくれてありがとう。
ですがその答えはライトノベルでしか通用しません。
文章力はあるので、
>>22さんのアドバイス通り史実をもとに書くといいと思いますよ。
歴史の勉強にもなり、その後の作品も優れたものになるはずです。
今のままではライトノベルにも本格にもなれません。
ミイラのように干からびた体にはあまりにも不似合いなほどの大量の鮮血が吹き上がっ
た。魔道士は悲鳴を上げた。瞬間、戦場を稲妻のように断末魔の思念が駆け巡り、人間、
猿人を問わずすべての兵士の動きを凍り付かせた。戦いを止めた戦士たちは吸い寄せられ
るように集合すると、息を飲んで二人の様子を見守った。魔道士は骨まで達した傷口を押
さえながら、地面を這って逃げようとする。見る見るうちに小男の周りに血溜まりが出来
上がっていった。カリウスは呆然と手負いの獲物の背中を見詰めている。すると不意に、
何か未知の、いわくし難い衝動が己の内に生まれるのを感じた。不可思議な異物感を感じ
ながら、その異物に突き動かされるようにカリウスは歩を進めると、鎧姿の魔道士を追い
かけた。そして魔道士が振り向いた瞬間、カリウスは何の迷いも見せず、機械人形のよう
に直刀を真一文字に揮った。
魔道士の首はあっけなく地面に転がり落ちた。頭部を失った胴体はゆっくりと地に伏す
と、粘土のように動かなくなった。
静寂の中、カリウスの荒い呼吸だけが戦場に響いている。
>>20 所詮サンプルなんで。書き捨てですよ
>>22 >>24 史実を書くのはもっと力をつけてからという感じなんだが。今の自分には手に余ります。
まあ書けるもんなら書きたいけどね。それこそ古代エジプトやローマを舞台にした作品を。
ただ、ファンタジーはファンタジーで、自由で制約がないという利点もあるから。
史実のいいとこ取りも出来るしね。コラージュ、みたいな
編集っぽいに訊きたいのだが、この程度の文章でラノベとしては刎ねられるのか?
実にラノベなストーリーなのに。
静寂の中、カリウスの荒い呼吸だけが戦場に響いている。しばらくして我に返った傭兵
たちが、呆然と声を出した。
「や・・・やった・・・」
「魔道士を・・・」
声は段々と大きさを増し、やがて歓喜の大合唱と化した。
「死んだ!死んだぞ!」
「魔道士が死んだ!」
「勝利だ!トロス万歳!」
猿人たちは呆然と立ち尽くし、敵軍の歓声を聞いている。北方人は人の輪の中に進み出
ると、カリウスに駆け寄った。カリウスの顔は死人のように血の気がまったくなく、全身
は痎にかかったように小刻みに震えている。
「大丈夫か。顔色が普通じゃないぞ」
北方人が言った。カリウスは震える唇をわずかに開くと、呟いた。
「違う・・・」
「何?」
「これは俺じゃない。俺の意志では無い」
北方人は怪訝そうに眉をひそめた。カリウスは脂汗を流しながら目前の屍を見詰めてい
る。魔道士の首は地面に転がったまま白目を剥き、唇を引き結んで沈黙している。
異変が起きたのはその時だった。
正直この手のスレは好まない。
但し、完結させれば別だが。
つーわけで、がんがれ1。
異変が起きたのはその時だった。
最初に気付いたのは人垣の前列にいる一人の兵士だった。兵士は黙りこくると、目前の
首級を凝視した。二の腕で目をこすると、首を捻り、何度も何度も見直す。それから辺り
を見回すと、ついに我慢出来なくなって隣りの兵士に言った。
「・・・おい。首が」
「何?」
「首が動いてないか」
地面に落ちている魔道士の首は白目を剥いたまま位置を固定している。しかしその輪郭
はわずかに波を打ち、確実に変形し始めていた。やがて首全体が剥き出しの心臓のように、
奇妙な脈動を開始すると、ようやく異変に気付き始めた兵士たちは、驚異の表情で目前の
怪異を見守った。首はそれ自体不可思議な生き物であるかのように蠢動を続けている。す
ると不意にそれは、ミリミリという音を立て、爆発的な膨張を開始した。カリウスは目を
瞠った。紫色の首級は死肉と皮の裂ける音を響かせながら、一気に二倍近くの大きさにま
で膨らんでいく。眼球は弾け飛び、顎は鰐のように大きく開く。その口中からどす黒く変
色した舌が突き出し、尖った先端を凶器のように人垣へと向けた。
兵士たちが恐慌に陥る中、鞠のように膨らんだ魔道士の首級は舌先をぶるぶると震わせ
た。喉の奥を通して、地獄の底から響いてくるようなおぞましい声音が鳴る。
「低劣なる人間ども、哀れな下等生物・・・汝らに福音を授ける」
鞠のように膨らんだ魔道士の首級は舌先をぶるぶると震わせた。喉の奥を通して、地獄
の底から響いてくるようなおぞましい声音が鳴る。
「低劣なる人間ども、哀れな下等生物・・・汝らに福音を授ける」
北方人は無言で腕を突き出すと、石弓の引き金を絞った。弓矢は瞬時に魔道士の顔、黒々
と空いた二つの眼窩の中心に突き立つ。首級は何の反応も見せず、裂けた口の両端を吊り
上げて笑った。
「化け物め!」
北方人は毒づくと剣を振り上げて一歩踏み出した。それをカリウスは肩に手を掛けて留
めた。
「待て、無駄だ!」
北方人は肩越しに振り返った。すぐ目前にカリウスの蒼白な顔がある。呼吸するのも辛
そうにしながらも、猶カリウスは強い口調で言い切った。
「その首が話してるんじゃない。首を通じて他の誰かが喋ってる」
「なんだと」
「相手はここにはいない。どこか遠くにいてこちらを窺ってるんだ」
32 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/18 19:51
>>27 ラノベというのは、文章よりも少年少女に受けるジャンルのことを言うのな。これのどこに
今のゲーム慣れした少年少女のマインドを刺激する要素を含んでいると思う?
それは正に白日夢の光景だった。真昼の太陽が猛烈に照りつける陰一つ無い沙漠で、千
人にも上る鎧姿の傭兵と異形の猿人たちが沈黙を守り、ただ一点のみを見詰めている。催
眠術にかけられたような群集の輪の中心には、血に塗れた胴体だけの、鎧を着けた死体と、
その切り離された頭部があった。醜く歪んだ魔道士の首は地面の上で芋虫のように蠢き、
半月型の開口部から不気味な深淵を覗かせている。
その様は伝説中の幻妖、シャブリルの仕業とさえ思われた。
時が止まり、静寂が辺りを支配している。首級は目玉のない眼窩をこちらに向けると、
耳障りな乾いた笑い声を立てた。
「ほう。流石に察しが早いな、西方の王子よ。しかし珍しい所で会うものだ。こんな辺境
で、しかも傭兵などやっておるとは」
「王子?」
北方人は振り向くと、カリウスを鋭く見た。カリウスは黙ったまま、必死に眩暈に耐え
ている。外部からの声を聞き取るには非常な集中力を要した。霞む目を凝らしながら、カ
リウスは異形の首級を見詰め返す。
首級は今にも倒れそうな相手を前にして、素っ気無く告げた。
「一体どういう経緯なのか聞いてみたかったが、どうやらそんな時間も無さそうだ・・・なぜ
なら王子よ、お前はすぐにも死ぬからだ」
「・・・何?」
カリウスは苦しそうにうめきながら、声を絞り出した。
「何のことだ」
「わしの目玉のない目には良く見える。お前の頭の骨は砕けているよ。今にもその割れ目
から脳味噌が溢れ出しそうだわ」
カリウスは自分の頭に手を当てた。恐怖の色がその面に刷かれる。
首級は深々と溜め息をついた。
「憐れな・・・憐れな生き物よ、人間は。なまじ不完全な智慧を持つが故に、その己の不完全
さを身に沁み続けねばならない。飢え、病い、戦争・・・永遠に死の恐怖に苛まれ続けなけれ
ばならない。いっそ犬猫のごとくあれば・・・しかしその苦しみも直に終わる」
魔道士の首は韻々と轟く大音声を発した。その声は肉体的な聴覚だけでなく、直接精神
にも訴える念力の声だった。念力は沙漠に集まるすべての種族にうねる波のようにして、
次々と伝播していく。
「汝らに告げる。千年に一度の、魔の祝祭日が迫っている。星辰は大いなる大三角形を映
し、太陽と月は蝕を迎える。闇の力が地底から一斉に吹き出し、層雲となって空を覆い尽
くすだろう。その刻をもって我は、すべての鬼神の力を結集し、この世をあるべき姿に戻
す。地上の生きとし生けるものすべてが終末の甘さに酔い、真の福音がもたらされたこと
を知るだろう。そして我を唯一無二の救世主として崇めるだろう・・・バルトロス!」
魔道士は奇妙な響きを持つ未知の言語で、呪文を唱え始めた。数秒も置かず、大地の深
い所から地鳴りが響き始め、地上を激しい揺れが襲った。突如起こった大地震にパニック
に陥る傭兵や猿人たちの足下で、地面が次々にひび割れ、裂け目を作っていく。
カリウスは周囲の空間が捻じれ、渦巻く感覚を味わうと、棒のようにその場に倒れた。
北方人は強く振動する大地にしゃがみ込み、すぐに相棒を抱え起こした。カリウスは呼
吸が止まっていた。その目は大きく見開かれ、虚空を凝視している。
「シトラの神よ!」
思わず北方人が守り神の名を叫んだ瞬間、突然大地の揺れが収まり、地鳴りが止んだ。
静まり返った地上で兵士たちが立ち尽くしていると、しばらくしてまた別の奇怪な、ざわ
めきのような音が辺りに響き始めた。一体どこから聞こえてくるのか。全員が周囲を見回
すうちにも、そのスコールの雨音にも似た響きは音量を増していく。
北方人は気を失ったカリウスを背に担いだ。そしてハッとして地面を見る。砂地に走っ
た無数のひび割れ。その下から黒く光る毒虫が次から次へと這い出して来ている。それも
一匹や二匹ではなく、湧き水のようにとめどもなく大群が溢れ出し、やがてサンダルを履
いた足元の地面は一面真っ黒となった。毒虫はザワザワと多足を蠢かし、尻尾の毒針を天
に突き上げ、多勢を頼んで潮のように地表を征服していく。
戦場のあちこちで断末魔の悲鳴が上がった。
>>26 なるほど。
1さんが本腰入れて書く日を楽しみにしています。
ただファンタジーは自由度が高いため一番難しいジャンルです。
何でもできるけど何もかも考えなくてはいけないのです。
あと「・・・」ではなく「……」、
「○○!××」ではなく「○○! ××」としましょう。
「?」の場合も上記と同じです。
>>27 カリウスが美少女ならライトノベルです。
もしくは三ページ以内に美少女がでてくればライトノベルです。
例えば魔導士が美少女で何らかの理屈を付けて仲間になるなどすれば、
世界は薄っぺらいのでライトノベルにすることは可能です。
なるほど、美少女か。そう言う見方なわけね。
戦場のあちこちで断末魔の悲鳴が上がった。大地を鱗状に覆った無数の割れ目の隙間か
ら、数万、数十万の毒虫が次々に溢れて来る。そして数分もしない内に黒い絨毯は、地平
の果てまでを覆い尽くした。その分子である毒虫は凶暴性を剥き出しにすると、人間、猿
人を問わずにその体に這い登り、攻撃を開始する。必殺の毒針を突き刺された兵隊は瞬時
に失神し、大地に倒れて痙攣した。毒虫はすぐにその体に群がると、無数の牙でその肉を
食い破った。死体は見る見る内に白く清潔な白骨と化していく。
北方人は地面を這い回る毒虫をサンダルで踏みつけながら呪いの言葉を吐いた。一方、
魔道士の首は黒い絨毯に埋もれながら甲高い笑い声を響かせ、狂気のような言葉を吐き続
ける。
「福音だ!福音を知るのだ!」
洞窟のように空いた黒い双の眼窩の奥でオレンジ色の炎が揺らめいている。それは地獄
の帝王がこの地上に復活した姿そのものだった。
(以上、累計33枚。続きは未定)
とりあえずここまでだ。続きはいつになるか分からん
さあ、どうだろう!年収3000万行くかのう。脈がありそうならNEXTにも出すぞ。
誉めるなり貶すなり、好きにしてくれい。ていうか意見よろしく頼みます
>>36 >あと「・・・」ではなく「……」、
>「○○!××」ではなく「○○! ××」としましょう。
>「?」の場合も上記と同じです。
勉強になった
>好きにしてくれい
ならこれ以降は放置ということで。
>>27 逆。この文章水準ならまずラノベで撥ねられることはないよ。やや重いのは確かだが、
そんなものは改行や編集でどうとでもできるし。
問題は中身の方なんだが……まあ、自分の文体を見せるサンプルとしてなら十分。
ただ、これを投稿したとしたら、たぶん二次止まりぐらいかな。
2chの掲示板という限界もあるし、まあ全力は出せないというところもあるだろうね。
それを割引いて、評価は「これからに期待」というところ。
……完結しないのか?
だったら俺はもう二度と読まんよ。
完結しない小説に価値などない。
ライトノベルに改造してやるか
まずカリウスをグインに変更
内に大いなる力を秘めた記憶喪失の戦士だ
次に矢を撃った北方人をイシュトヴァーンにする
で魔導士をレムスだな
もちろん魔導士は生き残らせる
グイン目覚めて猿人と戦う
グインが魔導士を追い詰める
北方人が魔導士を殺そうとするがグインが止める
グインが魔導士の向こう側に超存在を感じる
超存在はグインを発見して喜ぶ
魔導士から毒虫わきだし兵士達を食らう
北方人は脱兎の勢いで逃げていく
グインは平然と魔導士の体を抱き締める
虫がわきだすのがとまる
超存在は捨て台詞を残して去り魔導士が目覚める
魔導士は自分のしてきたことを思い出して震えながら抱きつく
無事だった北方人が戻ってくる
頭が膨張する、こいつの口を借りて遠くの奴がしゃべっている。
このあたりは立派にラノベだと思う。
もっと重くして歴史小説にするか、
もっと軽くしてライトノベルにするか、はっきりした方がいいと思う。
>>47 そうかね? まだホラーと分岐していないころのファンタジーを思い出させるがね?
>>49 悪いが起源までは知らんよ。
あのネタは漫画やラノベで食い尽くされたってだけの話だ。
ゲップが出るくらいにね。
俺は漫画やラノベも好きだから、勿論悪いとは言わんがね。
ふむふむ。では漫画やラノベ以外のファンタジーは読む?
いや読んでないからダメとかそういうんじゃなくて、
読まないならなんで読まないのかなぁという疑問が。
ここまでいくとスレ違いくさいが……
単に目に付かなかったからだろう。
本屋に行っても指輪物語やハリポタぐらいしかない。
上の2作も食指が動かず、未読。
ずいぶん昔、エルマーの冒険を読んだぐらいか。
>>52 そんなあんたには、スティーブンキングの「タリスマン」。これ最強。
54 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/20 09:56
それで1はどこに行ったんだ。
もう続きはないのか? 中途半端なままで終わられると
非常にいらいらするんだが……
>54
あったかい牛乳飲みなさいよ。
>>53 俺的には、それはファンタジーではなくホラーと思っていた。
それよりカリウスの続きは・・・っ?
中途半端なままでは単なる駄文だぞ。
57 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/22 12:33
誰でもいいから続き書け。
文章はなかなかいいから人物に魅力があればな。
今のところあまり彼らに魅力を感じない。
まだ会話も少ないし、続きがあるなら期待できるんだが。
あうっ。
変な名前入ってたごめん。
戦場を巨大な哄笑が包み込んでいた。
鼓膜を破られそうな大音声に、北方人は耳を押さえた。しかし念波の声は肉体的な聴覚
を飛び越え、直接精神に襲い掛かってくる。脳の中で大鐘を槌で打ち鳴らすような衝撃に
北方人はふらふらになりながらも、カリウスを担いだまま必死で遠くへ逃げようとする。
一方、念波の発信源である魔道士の首は、波のように押し寄せる毒虫の大群に飲み込まれ
ると、あっという間に無数の牙に顔の肉を食い尽くされ、白く光る髑髏と化した。その髑
髏もすぐに黒い絨毯の下に埋もれ、完全に見えなくなる。同時に先程まで鳴り響いていた
気違い染みた笑い声も、瞬時に周囲の空間から掻き消えた。
現実の音が再び耳に戻ってきた。傭兵や猿人たちの悲鳴や絶叫が交錯する中、北方人は
砂袋のように重い相棒の体を背に乗せたまま、強靭な足腰を押して広い戦場を駆け抜けた。
まだ毒虫に占領されていないわずかな空き地を飛び石のように蹴りながら、素早く移動し
て行く。
向こうから馬蹄の音が轟いて来た。北方人はカリウスを砂地に降ろすと、砂埃を蹴立て
て接近して来る騎馬の前に飛び出し、剣を構えた。
向こうから馬蹄の音が轟いて来た。北方人はカリウスを砂地に降ろすと、砂埃を蹴立て
て接近して来る騎馬の前に飛び出し、直刀を突き出した。剣先を喉元に突き付けられた馬
はたたらを踏んで急停止する。鞍上に乗っていた重武装の猿人兵は怒声を上げると、三叉
の槍を突き出した。北方人は体を開いて避けると、直刀で穂先のけら首を叩き落とす。そ
して突き出された長柄を脇に捉えると、引き込むようにして体を捻った。重い鎧を着けた
猿人はたまらず地面に転がり落ちた。四つん這いになった類人猿の戦士の顎に、北方人は
サンダルの爪先を蹴り上げた。猿人は大の字になって失神する。
興奮する馬をなだめると、北方人はカリウスの体を鞍の前に乗せ、さらに鐙に足を引っ
掛け、馬上に飛び乗った。手綱を握ると、相棒の背に目を落とした。
「まだ死なれちゃ困るんだ」
ぞっとするようなざわめきの音を耳にすると、北方人はブルーの瞳を素早く巡らせた。
周囲360度の方向から、毒虫の群れが急速に接近して来る。騎馬の立つ円い空き地は、地
を這う黒い影によって見る見る内にその領域を狭めていった。
北方人は馬腹を蹴った。
北方人は馬腹を蹴った。馬はバネのように跳躍すると、蹄鉄で毒虫を蹴立てながら全速
で駆け始めた。無数の蟲に群がられた数百数千の兵士たちがもがき苦しむ地獄図絵の中を、
二人を乗せた騎馬は風のように走り抜けて行く。曠野に連なる断末魔の人柱の林をすり抜
けた馬は、一気に不吉な地帯を脱出し、悪夢のような戦場を後にした。
瘴気の雲から抜けたように北方人は息をつくと、馬の速度を緩めることなく、鞍の前に
乗せたカリウスの体を見た。カリウスは走る馬の振動に従って揺れるほかは、人形のよう
に微動だもしない。
「駄目か!」
北方人は絶望的な言葉を吐いた。死の戦場は遥かな背後に置き去られ、地平線上に煙る
土埃の中を、無数の不吉な影が蠢き続けている・・・・・・
生暖かい微風が顔をなぶって行く。
鼻腔に浸入して来る甘く奇妙な香りを嗅ぐと、カリウスは静かに目を開けた。顔のすぐ
横で柔らかな草がそよぎ、優しく頬を撫でている。カリウスはぼんやりとその翡翠色の単
葉を見詰めると、ゆっくりと身を起こした。周囲は十数センチくらいの背丈の揃った、見
渡す限りの草原で、風が渡って行く度に全体が集合生命であるかのごとく、静かに波打っ
ている。草の海に取り巻かれながら、カリウスは天を見上げた。広い宵闇のような空は不
思議な紫色を帯び、その表面を雲の影が幾つか流れている。
薄暗い中、湿り気を帯びた土の上に立ち上がったカリウスは、やがて自分が一糸纏わぬ
裸であることに気付いた。まだ若々しい、猫科の猛獣を思わせるしなやかな褐色の裸身は、
何の恥じらいもなくすべてが露にされている。カリウスは途切れた記憶を辿るように頭に
手を当てると、背後を振り返った。草原は数メートル行った所で途切れ、土手となり下へ
と落ち込んでいる。その際まで行くと、土手の先は河原へとつながり、さらにその向こう
には幅の広いゆったりとした黒い河が流れていた。
カリウスは歩を進めると、土手を下り始めた。裸足の足でひんやりとした丸い河原石を
踏みしめて行き、河面の前に立つ。黒い河は表面上は穏やかに流れて行くが、その墨を流
したような小波の立つ水面の下には、底知れぬ深淵が地底深くまで潜り込んでるようにさ
え思えた。一旦足を踏み入れてしまえばどこまでも沈んでいき、決して浮かび上がること
のない永劫の暗闇の世界への入り口、この世とあの世を分かつ彼岸の裂け目。
(テュロスの流れ・・・・・・)
カリウスの脳裏に伝説上の名が浮かんだ。暗黒のテュロス、三途の川。広い流れの向こ
うは灰色の靄に覆われ、奥を見通すことは出来ない。対岸から吹く南方の香料のような甘
い香りを含む微風は靄を幾つかに千切り、その一部をこちら側へと押し流した。
彼岸からの風に身を晒しながら、カリウスはすべてを飲み込んでいた。彼がいま立って
いるのは、死者の国との境界だった。激烈な戦闘に倒れた勇敢な戦士は、いましも黄泉の
王メトプスの遣わす使者によって、この河原から連れ去られようとしていたのである。
静寂の中、神秘を湛えた黒い河面を見詰めるカリウスの耳に、突如声が囁いた。
(・・・・・・来たね、王子)
若い女の艶かしい声は、息を吹きかけてくるような近さに感じられた。カリウスは振り
返って見たが、声の主の姿はどこにもなかった。それどころか辺りの河原には虫一匹、生
きて動くものの気配は感じられない。カリウスはしかし大して驚いた様子も見せず、周囲
に目をやると、見えない相手に向かって鋭く声を発した。
「お前か、さっき俺に語りかけたのは!」
瞬間、異様な波動のようなものが周囲の空間をゆらめかせた。カリウスは足元をふらつ
かせると、河原に膝を突いた。また眩暈かと思い頭を触ってみたが、先程まで戦場で感じ
ていた痛みは既に消えていた。しばらくして揺らぎが収まると、女の嘲るような笑いが木
霊した。
(これこれ、無粋な真似をするでない。テュロスの河岸で怒鳴り声をあげる者があろうか。
繊細な次元が崩れてしまうわ)
カリウスは唇を引き結ぶと、静かに精神を集中させた。何か得体の知れない、不可視の
強いエネルギーが、いつの間にか自分の周りを取り巻いているのが感じられる。
(そうそう。それでよい・・・・・・うつし世ならともかく、霊界の深部で肉声など必要ない。
物分りが早くてますます気に入ったよ、王子)
女の声は穏やかに告げた。それは恐ろしく遠方から聞こえて来るような、それでいてす
ぐ隣りで耳打ちしてるようでもある奇怪な響きを持った声だった。カリウスは苦々しく舌
打ちをした。
(お前は誰だ。勿体つけず姿を見せろ!)
(ふん。大した態度じゃないか。お前は自分の立場を分かっているのかね?あたしが指先
をちょいと動かすだけで、すぐにも対岸の、あの忌々しい老いぼれメトプスの版図にゴミ
屑のように吹き飛ばしてやれるのに。物知らずというのは幸せだよ、本当に)
憮然とした女の声を聞きながらカリウスは立ち上がると、挑むように裸の腰に手を当て
た。
(テュロスと言ったな。するとやはり俺は死んだのか)
(・・・・・・上流をごらん)
カリウスは流れのやって来る方を見通した。煙のような靄が視界を遮り、その幕の向こ
うから不思議な水音が聞こえて来る。どことなく不吉な、陰鬱な響きを持ったざわめき。
(何だ)
(お前の仲間だよ。行ってみるといい)
言われるままにカリウスは裸足で歩き始めた。靄は濃く厚く、息詰まるような灰色の闇
が延々と続いた。歩を進めるごとに水音はより近く、鮮明になっていく。対岸からの風が
幕を払い、視界が開けた。
カリウスは無表情で眼前に現れた光景を見詰めた。
カリウスは無表情で眼前に現れた光景を見詰めた。河原を数百の人々が行進し、ゆっく
りと横切って行く。行進の列は恐ろしいほどの沈黙を守ったまま、まっすぐ河へと向かっ
ていた。歩いているのはそれぞれ頭を割られた者、両腕を切り落とされた者など、皆一様
に血塗れで、五体満足な人間は一人もいない。
それは先刻まで曠野で血戦を繰り広げていた兵士たちの群れだった。
死者の列はものものしい武装を一切脱ぎ捨てた生まれたままの姿で、陰惨な血の筋を地面
に引き摺りながら、冥界への道程についている。
行列の中に見覚えのある姿があった。貧弱な体躯を剥き出しにして歩き続ける、死蝋の
ような紫の肌をした小男。男の肩の上には頭部が無い。そしてその肋骨の浮き出た薄い胸
の前には、数刻前までは確かに細首の上に乗っていたであろう、自分自身の白い髑髏が抱
かれていた。そのぽっかりと空いた双つの黒い眼窩は、恨めしげに虚空を見詰めている。
(先刻は御苦労だったね。私のために存分に力を揮ってくれた)
女の声が鳴った。カリウスは行列を見詰めながら、皮肉っぽく言う。
(抜け抜けと。お前が妖しげな術で俺を操ったんだろうが)
(冒瀆するな。私は卑しい魔術など用いぬ)
傲然と声は告げた。
(私は神だ。神はつまらぬ手妻などは用いぬ。またその必要もない。私が口を開き、言葉
を発すれば、たちどころにそれは現実となって表れる。我が言葉は神託であり、神託とは
運命そのものなのだ。それを賢しらに勘違いした魔道士どもが、見ろ、あの惨めな様を)
首なしの魔道士の背中に浴びせ掛けるように、怒気を含んだ声が鳴った。
(運命を操れると思い込んだ愚か者の末路を。彼奴らが得意げに振り回す力など、塵芥に
も比すべきものだわ。あやつらの力を幾ら積み上げたところで、神の世界の高峰に届くこ
となど有り得ぬ。彼奴らが思わせぶりに身に付けるマントを一皮剥いてやれば、あのよう
に醜く、寒々しい裸を晒すのみよ。今一度その事を思い知らさねば)
不気味な行進を眺めながら長広舌を聞いていたカリウスは、しばらくして素っ気無く心
の声を発した。
(・・・・・・能書きはいい。女神よ、俺に用があるならここへ降りて来い。一方的な話なら聞
く耳持たぬ)
(身の程知らずめ。後ろを見るがいい)
カリウスは振り返った。十数メートル先、先程歩いて来た時には確かに何も無かったは
ずの空間に、人影があった。女だ。すらりとした長身は一糸纏わぬ裸で、象牙色の肌が蛍
光色のようにぼんやりと光っている。塔のように突き出した双の乳房と、その下の瓢箪の
ように締まったくびれ、形の良い臍、充実したボリュームを持った腰。長く美しい脚と、
たおやかな白い両の腕。その見事なプロポーションは伝説の彫刻師ミルドネが刻み出した
のではと思われるほどの完璧さである。
しかしカリウスの視線を釘付けにしたのは、その顔だった。美女の裸身の、その肩から
上に乗っていたのは、人間の頭ではなかった。黄色く光るぎょろりとした目、顔の中心か
ら突き出た尖ったくちばし。肌は表面が金色の羽根でびっしりと覆われている。それは紛
れも無い鳥類の、それも猛禽類の頭部だった。
カリウスは黙って、異形の女神を見詰めた。二人の間を黄泉の国からの微風が吹き抜け
て行く。
(・・・・・・お前の名は?)
カリウスは言った。猛禽の女はくちばしを僅かに開く。
(あたしの名を知りたいかい?礼儀知らずの王子よ)
女神は凄愴な笑い声を立てた。
(知れば逃げられなくなるよ。お前自身の運命からね!)
怪物のような目が禍々しく輝いた。
(以上14枚、累計47枚)
展開タルいかな。文庫本に直すと26ページ分くらいなんだが。
>>43 文章が平均点なら、最初のハードルはクリアしたということで良しとしよう
>>44 てゆうか、この世に完結してないファンタジー小説にいかに多いことか
>>45 グ、グインはラノベなのか?ぶっちゃけ思いっきり影響受けてるぞ
30巻までしか読んでないけど
つーか虹。正解?
>>47 ラノベでもいい。儲かれば。ただアニメ絵には少し抵抗がある。
別に嫌いとかじゃなく、アニメ絵を念頭に置きながら小説書くと、描写が薄味に
なる気がする。リアルな生々しい感じが消えてしまいそう。
>>48 間口広げて中間てのはどうだろう。たとえばコナンは重くもないし軽くもないと思う
>>58 カリウスはちょっと渋すぎたかも知れない
・・・ギャラリーいたら、なんでもいいから書き込んでくれ。
「つまんない」でも「寒い」でもいいからさ。次回も未定だ!
あげとく
一般小説→映画化、ドラマ化。
ラノベ→漫画化、アニメ化、ゲーム化、グッズ化。
ラノベは夢が広がります。
目指せ神坂一。長者番付に名が載る。
お、ヒサビにあがっとる。
続けている1は偉いな。サービス精神旺盛だ。がむばってくれ。
感想・まだなんとも言えない。
75 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/29 01:13
大手編集さまへって書いてネクストに送れ
76 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/29 01:21
1には妥協せずハード路線を貫いてほしい。
この雰囲気がライトに反れるのは宜しくない
別にハードじゃないだろ。
文章を見る限りでは、それなりに書ける人だと思います。
ただ、完結しないと思う、とは言わないほうが良かったかもです。
続き読みたいって人が残念に思うので。
推敲とかすんだらまたりとかに投稿するかしてもいいかもです。
79 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/05 19:41
もう終わり?
80 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/05 19:56
早くも行き詰まった・・・
>>73 ファンタジーはメディアミックスでいろんな儲け口があるのが嬉しいよね!
海洋堂でフィギュアを製作し、一体五千円で販売したい
>>74 飽きるまで続ける
>>75 nextにはマジで送ろうと思ってる。別の作品で
>>76 首が飛び、血飛沫が吹き上げる、そういった路線を目指す
>>78 じゃ300枚くらいで完結する予定。としとこうか
>1
期待しております。
がんがって下さい。
83 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/24 00:28
期待あげ
連続投稿してる途中のゴミレス邪魔臭い。
>>1 気になります 頑張って下さい。
カリウスはマッスルなんですか?
(^^)
86 :
名無し物書き@推敲中?:03/01/13 17:30
期待あげ
>>2 大変面白いと思います。
しかし、削除できない2ちゃんねるに晒してしまってから、どうやって売るのでしょうか?
このクオリティーで書き続けられるということであれば、間違いなく大丈夫ですよ!
88 :
名無し物書き@推敲中?:03/01/13 18:07
>>87 ヒロイックファンタジーは需要があるのですか?
商品として成立しますか?
売れそうな感じはしないんだが……。
そう思うのは俺だけかな。
(^^)
このいかにも翻訳しましたって言う文がな。
92 :
名無し物書き@推敲中?:03/03/02 22:12
いいよな
文章力は他の人がいっている通りそれなりにあると思う。
登場人物にイマイチ魅力が無いのと、ラノベ(なのかな?)にしては
文章が硬いのがちょっと気になるけど・・・
なにはともあれ
>>1には頑張って欲しいれす
〜終了〜
95 :
名無し物書き@推敲中?:03/03/28 14:24
hoi
96 :
名無し物書き@推敲中?:03/03/28 14:42
それなりの文章力か……さすが偉そうだな、どいつもこいつも。
97 :
名無し物書き@推敲中?:03/03/28 15:13
こんなの書いてた奴居たのか
惜しいな、話してみたかった
地の文に関してはセミプロ並に上手いですな〜。
見習うところが満載の良作でした。
――真似はしないけどね。
褒め殺しではなく正直な感想です。
見習うところが満載の良作でした>>
良い所も悪いところも含めての話って事で。
>1
あんた魔宝使いの作者か?
(^^)
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
続き希望
田中芳樹的な感じにしたいのかな?
俺マヴァール年代記とか凄い好きなんだけど。
これはラノベ?
長編疲労イックファンタジー「脊椎カリエス」
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
(^^)
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
114 :
名無し物書き@推敲中?:03/08/15 18:34
功雄版タロット
┏━━━━━━━┓
┃ | ┃
┃ | (\__/) ┃
┃ ┿(´⊆` ) ┃
┃ ⊂( § つ ┃
┃┌─- | | |-─ .┃
┃│ (_(_).三 ┃
┃│ 三三三三 ┃
┃│ 三三三三 ┃
┃│三三三三 ┃
┃───────┃
┃ 剣のペイジ ┃
┃ PAGE ┃
┃ of ┃
┃ SWORDS ┃
┗━━━━━━━┛
115 :
名無し物書き@推敲中?:03/09/01 22:02
ちょっと好き
116 :
名無し物書き@推敲中?:03/09/18 17:34
あげ
117 :
名無し物書き@推敲中?:03/10/08 23:57
agwenna
118 :
名無し物書き@推敲中?:03/11/21 23:50
天才だな、10年に一人の逸材だ、感動した
凄い、あんたがミスター物書きだよ
119 :
名無し物書き@推敲中?:03/11/27 15:31
期待age
121 :
名無し物書き@推敲中?:04/03/13 01:51
ジナはMPを使いファイアーボールを使った。
ズギャ!ズギャギャーン!!!
「わ〜い☆クリティカルヒット♪!」
ドーンと音がしてトロールが倒れていった。
魔法猫のリカルヴィがいった。
「まだまだ来るにゃ(汗)!油断するにゃ!」
「まかして!えい!やあ!」
ドグォ!グシャ!ズギャギャギャーン!!
ファイアーボールの連発だ!トロールが6人倒れた。
「どうよ♪リカルヴィ☆」
「す…すごいにゃ!ジナは強いにゃ!ファイアーボールをかんぺきにマスターしたにゃ」
…直木賞獲得。
122 :
Catail ◆sVcmOmcGj6 :04/03/13 13:40
おお、昔のスレだ。
あげとく。
123 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/02 20:28
なんですかなこのすれは
124 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/28 19:07
脊椎カリエス?
んなもん読みたくねえわ。
125 :
名無し物書き@推敲中?:04/08/18 07:24
スキャンダラス
126 :
名無し物書き@推敲中?:05/03/03 03:36:28
ほしゅage
127 :
名無し物書き@推敲中?:05/03/08 08:33:34
マジレスするとゴミ。
「○○は目を覚ました」ってゴミみたいな始まり方はもうやめろ。いまは21世紀だぞ。
「数メートル」
「数秒」
ってなんじゃそら。なんでファンタジー世界なのに単位が現代日本基準なんだ。もうその時点でファンタジーとして萎え。
始めの数行ですでにファンタジーとしても小説としても終わってるよ。
これ「文章力がある」とか言ってるやつらは白痴だろ。
小説書くのも読むのもやめたほうがいいよ。人生の浪費だ。
まあやめたところで実り有る人生を送れるとは到底思えんがな。
弱い犬ほど(ry
129 :
名無し物書き@推敲中?:05/03/19 09:59:54
ふふんふーん
>>127 単位だの始まりかただの、それってどっかの小説投稿サイトに書いてあった事そのまんま受け売りじゃぁん。
作品ごとのカラーによって、それなりの方法論ってものがあるじゃん。この場合には、それは的はずれな指摘だよ。
それと、みんなが言ってる「文章力がある」ってのは、そんな表層的な部分を指して言ってるわけじゃないと思うよん。
そうですね。独自に単位を作るのもいいですが、背景世界が万全の状態でないと
読者を煩わせるだけです。(そう注意されたことがあります)
sage
sage