この三語で書け! 即興文ものスレ 第十層

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605名無し物書き@推敲中?
「草太!こっちいらっしゃい。わざわざ新聞社の方々があれの取材に来てくれたのよ!」
少年は草太です、と名乗るとぺこりと頭を下げた。息子さんですか?と聞くと女性はあわてて否定した。
「この子が甥ですの」
ではこの女性は母親ではないのか。
「父も母も死んでしまったので母の実家に来ました。祖父母も死んでしまったので、今は幸子おばさんと二人で住んでます」
少年は丁寧な口調で、質問する前に答えてくれた。
・・・時計は午後十時を回っている。

翌日、私は驚愕した。裏山の頂上の広場にあるというその建造物、山よりも大きい!その形は塔・・・否、男根を想像しても無理はない!
黒い塊が黒光りする姿は異様であり怖じ気づいても仕方ない迫力がある。
昨日は日が暮れていたためか気付かなかったが、あんな物のほぼ真下で我々は眠っていたのかと思うと激しく萎える。
よく見ると、黒いブツには黒い布状の物が巻き付いている。草太は、
「あれはドレス。風で流されないように巻き付けています。」
と説明した。山口君は夢中でシャッターをきり続ける。
黒い物体の根本には石板が置いてあった。草太が表面を拭き取ると文字が現れた。

『田中支那虎、よね。この地に眠る』

「二人とも僕が殺したんですよ」
嬉々として語る草太の顔が、一瞬爬虫類のように変化したのを私は見逃さなかった。




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