この三語で書け! 即興文ものスレ 第十層

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床板をはがして地面を掘ると、たしかに黄金の仏像が出てきた。
一尺ほどの仏像で、手は胸の前であわされ、静かに目を閉じている。
男は地面を掘るのに使っていたアイススケート靴を床におき、仏像を丁寧に磨き始めた。
「まるで生きておられるようだ」
そうつぶやいて大事そうにその仏像を床の上に置いた。
四畳半ほどのその和室にはろうそくが一本灯っているだけだった。
男が小さな茶筒を開けると、中には青い色の粉が入っている。
みみかき使って一さじすくうと、その粉をろうそくにふりかけた。
たちまち仏像は身の丈五尺ほどになり、ゆっくりと目を開けた。

「幹事」 「政治家」 「ドッグフード」