垣根の垣根の曲がり角。
俺は竹箒でかき集めた落ち葉を小山に盛り上げ、火をつけた。中にはホイルにくるんださつまいも。
秋の風物詩は、こうでなくっちゃな。
小枝や楓の落ち葉が爆ぜる音を聞きながら、俺はたばこをくゆらせた。
「ねね、なにやってんの?」
見れば近所の子供たちが、興味津々の目つきで寄り集まっていた。さっきまでジャングルジムを駆け回っていたのだが、さすがは小学校低学年。興味の移り変わりも行動力も、天下一品だ。
「焼きいも」
おおー、と声を上げる子供たち。
「すげー、ストーブよりあったかい」
「おう、なんたって火力が違う」
俺は火かき棒で山を少し崩した。子供が側にいる状態で、腰まで届くような火勢は少々危ない。
「ほれ」
頃合いを見て、俺は黒ずんだアルミの塊を掘り出した。軍手をはめた手でホイルと皮を剥くと、立ち上る湯気、ただよう甘い香り、そして黄金。
「これやるから持って帰って食え」
子供たちが歓声を上げた。
お題は「電話ボックス」「ベンチ」「洗剤で。