この三語で書け! 即興文ものスレ 第十層

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モンモホのことを書くのは実は気が引ける。
なぜなら彼等はもやは存在せず、全ては伝承に過ぎないからだ。
なぜ滅んだかは諸説あるが、どれも今となっては憶測の域を出ない。
その中で最も有力な説は諸君も知っての通りだが、今夜はモンモホの
知られざる秘話に迫ろうと思う。
モンモホが栄えた最後の時代、黒く歪んだ一人のモンモホ人がいた。
彼の何が黒く、また歪んでいたのか、すでに現代には伝わっていない。
彼は当時でさえ流行遅れな、ださいニンジンの何かを売るのが商売だった。
ある日、彼は隣国の神殿に参拝した。その日は何か重要な儀式が行われていた。
神像の前に供えられていたのは、巻き上げる旋風を思わせる山盛りのかつお節だった。
ところが、あろうことか彼は自分の黒く歪んだ何かをその中に突っ込んだのだ。
それ以来モンモホ人は周辺諸国から迫害され、伝承の中にのみ生きる存在となってしまった。
黒く歪んだものが何だったのか、伝承は黙して語らない。

お題は「コンパクト」「パソコン」「猫」継続