この三語で書け! 即興文ものスレ 第十層

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彼女の瞳に吸い込まれそうだった。いつも私の頬を突き刺していた。
私が向くと恥ずかしそうによそ見をする。私は不可解に思わされた。
彼女は校内妹にしたい第一位。先輩達からも目をつけられている。
男女ともに。しかし、私は彼女の瞳を独占していた。
ある日。彼女が話しかけてきた。
「今日。父の命日なの」
「え。そうなんだ」
私は急なことに驚いた。
「ウソ」
「は?」
「あなた。いつも思っていたんだけど、やっぱり額が狭いわ」
私は思わず生え際掻きむしった。顔を赤らめて。