この三語で書け! 即興文ものスレ 第十層

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229名無し物書き@推敲中?
「雪崩」「カナリヤ」「消火器」
うるさいな・・ここは鳥小屋か?さっきからカナリヤが鳴いている。
私はどうなったんだ。皆とスキーに来ていて、突然雪崩が・・・記憶が飛んでいてどうも思い出せない。
気がついたらいつの間にか床の上で寝かされていた。かぶせられているのは毛布か。
周りを見渡すと小さな小屋のようだ。誰もいないのか。。
「お、気がついたか。」バタンとドアの音がしたかと思ったら、低いがなり声が飛んできた。
ぶ厚いフードを着込んだ大男が立っていた。外は雪らしい。
何か言おうと思ったが声が出ない。何故か喉がおかしい。
わけがわからないでいる私を見て、大男はそばの椅子に腰掛けて言った。
「ここは俺の小屋だ。カナリヤがうるさかったろう。こいつは俺の相棒でな。人を見るとよく鳴く。」
よくわからないがこの男が助けてくれたのだろう。
「ほら、暖かいもんでも飲みな。」
男はテーブルの上にあった飲み物を私に渡した。
「このあたり、よく人が遭難してな。お前さんのようなのを何度も見かけた。」
何故か私の声の出ないのを知っているようだった。
「おい。」
大男がそう言うとカナリヤは私の肩に飛んできた。その時のカナリヤは私の目に何か大きく見えた。
「悪いな、俺達もちゃんと食いモン食って生きて行かなきゃならんのだ。」
そう言うと大男はライターの火をつけた。何が何だかさっぱりだ。
ああ、何だか眠い。ただ肩に少しの痛みがある。何なんだろう。
私は深い眠りについた。今、彼等の消火器の中。


お題継続。