222 :
「下着」「泥棒」「大好き」 :
ぼく下着泥棒。下着大好き。
どうしてみんな、軒先にぶらさがってる下着を見て平気な顔をして
通り過ぎることができるのかな? 不思議、不思議、とっても不思議。
ぼくだったら無視して通り過ぎることなんてできないな。
そよ風に乗って洗いたてのパンティの匂いが鼻腔をくすぐればもう
大変! 前傾姿勢で下着へダイブ!! ベランダでお姉さんに鉢合わ
せたって全然平気、だってぼくはコロ助のお面を被っているんだもん。
それに、足だってとっても速いんだ。下着を持ってひとっ飛び、サツに
なんか捕まらないよ、なんたってパパはえらい代議士なのさ。
今日もいっぱい下着が獲れた、ほくほく顔でお家に帰ろう。ママに隠れ
てこっそりお部屋へ、そこはカラフルなぼくの天国、足の踏み場のない
下着のお花畑さ。
だけどまだまだ全然足りない、ぼくは下着が大大大好き!
明日もやっぱり下着をとろう、明後日もやっぱり下着をゲット!
だけどある日、パパとママが下着を全部捨てちゃった。
ルルランルルランぶっ殺す。
パパのお部屋で猟銃ゲット、ママのお顔に真っ赤なお花を飾ってあげる。
パパはびっくり仰天、おしっこ漏らして逃げ回る。
「ぼくのパンツ返せ!」
ドッキュンバンバン大輪の華。