テレビをつけると宇宙人の番組を放送していた。
宇宙人は存在するのかしないのか、どこかの教授やらジャーナリストやら
大の大人が討論を繰り広げていた。
妻は宇宙人や化石などミステリアスなものが大好きで、
瞬きもせずテレビを見ていた。
「おいおい。まだこんなの信じているのか」
「そうよ。悪いの」
コマーシャルに入り、やっと妻は私の方に瞳を向けた。
「あなたみたいなハイテクマニアよりましよ」
とつんつんしている。
「ハイテクマニアとはどういうことだ」
コマーシャルが開け妻はその質問には答えなかった。
「宇宙人に会ったことはあるのか」
「ええ。よく会っているわ」
と大きな瞳をこちらに向けた。
「下着」「泥棒」「大好き」