この三語で書け! 即興文ものスレ 第十層

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 二十代後半の女。未だ独身で親と一緒に暮らしている。
彼女は仕事から帰ると足をマッサージ機に載せてテレビを見ていた。
「結婚しんのか」
「相手がおらんじゃけん」
「でももう年じゃけ、見合いでもせんか」
父親は接ぎ穂が無くなるといつも結婚の話をした。
「もうええのじゃ」
彼女は足下に脱ぎ捨てたストッキングを拾って広げてみた。踵の所が
ずたずたに引き裂かれていた。
「ほら。もうお前の踵ははにわのようじゃけん」
父親は目を伏せて溜息を吐いた。
 お代は継続。