206 :
名無し物書き@推敲中?:
「南天」「将校」「兆候」
南天に輝く六つの星。
対極に位置する七つの星を見据え、その地位を脅かす存在。
「おれには、死兆星が見える」
男がつぶやいた。
「一年か……」
その星が見えた者は、あと一年の命という。死の兆候。
「どうする?」
人は自らの寿命が見えたとき、何を思うのだろう。
彼には、宿敵を倒すという使命があった。
「胸に七つの傷がある男。おれはそいつを倒さなければならん!」
南斗六星の長として、また、一人の将校としてのプライド。
「だが、その前に、やつだけは許せん!」
彼を陥れた男。裏切りの星。
「ユダ! 死して償ってもらおう!」
南天に輝く六つの星。荒れ果てた大地を一人の男が去っていく。
「女」「差別」「平等」