この三語で書け! 即興文ものスレ 第十層

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 ここは江戸村。彼は現代の五右衛門。彼の標的は佃煮屋。
「いらっしゃい」
 鴉のような声が薄暗い店の中に響く。彼以外に客はいない。
「じゃあこれ下さい」
と彼はイナゴの佃煮を指さし、レジの前の皺だらけの老婆に一瞥。
「はい。これね」
 老婆は徐にイナゴの佃煮を取り出す。一方彼は今が機会かと
老婆の薄い白髪を睨む。
「お代は五百円ね」
と目を細めた。
 彼は硬貨を一枚出し、
「長生きしろよ」
と店を出た。
 お題は継続