小説の出だしのみのスレ

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1
その書き出しで読者をグイグイと最後の頁へと誘う。
そんな書き出し、出だしをおながいします!

ex)正一は、由美子の身体から離れた。
 既に絶命しているその肢体は、月光に照らされ
 乳房の起伏が妖艶に立ち昇る由美子の女らしさを
 際立たせた。
2名無し物書き@推敲中?:02/10/10 16:34
良スレだと思う。では…。

「このクズ野郎が」
妹が拡声器を使って言葉を放った。ビルの壁面、アスファルトに反射して、
多くの人の耳を貫く。
「人間じゃないよ、お前は人間じゃない。あたしの姉だなんて…よく言えた」
震えた巨大な音は、高くなった秋空を伝わって、乱れた雲を吹き消すようだった。
トンネルを抜けると、そこは雪国だった。
4名無し物書き@推敲中?:02/10/10 16:43
そこは?
我輩はニャミである。名前はまだないニャミ。
6名無し物書き@推敲中?:02/10/10 16:47
「それがしの足、なぜにげに長いか?」
乱れた髪を櫛でとかしていたお雪が、ふと顔をあげて尋ねた。
7名無し物書き@推敲中?:02/10/10 16:50
「吾輩」だよ。
お前さっきからアフォだな。頭悪いからパロも出来ないのか?
3は「そこは」いらないし。
聞いてるほうが恥ずかしくなるよ。
8名無し物書き@推敲中?:02/10/10 17:02
奈津は震えながらマウスをクリックした。
重たい咳を三回すると、画面はそのサイトに変わっていた。
「あった」
奈津は恐れより、遥かに強い興奮に包まれた。
さあ、ここからだ。奈津は身をのりだした。
「 こ れ は 殺 人 事 件 で つ ね 」
一見すれば分かるような事を、香具師は抑揚の無い口調で呟きますた。
「ンなこたぁミジンコでも分かるyo!」
漏れは唇の端に煙草を咥えたまま一息で文句を言うと、
香具師の背中に蹴りをいれてやりました。
なかなかsagaらないのがこの板の特徴だな。
まったくいい晒しものだ。
11名無し物書き@推敲中?:02/10/10 17:40
10は恐れた。
「なぜだ!なぜsagaらない!」
背筋が凍りついた。震えた唇から思わず「かあちゃん」
という言葉が出た。

そもそも下のほうに似たようなの無かったっけ?
13名無し物書き@推敲中?:02/10/10 23:31
何と申しましょうか
世の中クソスレ人間が多うございまして
それこそ街をあるくとそこかしこにおりまして
一度ピカドン落とさにゃならんと思うわけでありまして
14名無し物書き@推敲中?:02/10/11 00:43
まあ、ちゃんとやれなそれなりではあるんだがな。
じゃあ、指摘と行こうか。

2、6、9。
「」っで始めたくなる気持ちはわかるが、意外とこの手法は安く
見える場合があるから、気をつけたほうがいいぞ。

1
あんたの例が一番インパクトがない。非常にありがち。この手の
出だしは、文章がハイレベルで、固定ファンがいるベテランプロが
冒頭に頼らずにやる方法だ。勘違いしないほうがいいぞ。

2
インパクトを考えたんだろうが、意味が通らん。
一発で場景を植え付けられないんなら、変に奇抜にしないほうがいい。

6
次の一行だな。ここが、分かれ道だ。強い内容を提示できるかどうか。

15名無し物書き@推敲中?:02/10/11 00:48
ありがとう
>>14
16名無し物書き@推敲中?:02/10/11 09:36
ノックの音がした。

たしか星新一だったと思うが……これが凄く好き。
17名無し物書き@推敲中?:02/10/11 10:45
【速報!!】連続通り魔殺人事件発生!犯人は13歳!!【速報!!】(5)
2ちゃんねるにスレッドが立ったのは、犯人逮捕から10分後の事だった。
18名無し物書き@推敲中?:02/10/11 12:29
僕はサボテンじゃない
19名無し物書き@推敲中?:02/10/11 12:42
死んだ。
20 ◆3k3x1UI5IA :02/10/13 13:17
僕は人を探している。
夜の街をひとり歩き〜云々。

こんな感じで、主人公の目的を冒頭で述べるのはどう思いますか?
「ハアハアハア……やったぜ。ついに虎の穴を脱出してやったぜ、ざまあみろ」
男は息を乱しながらも、抑えきれない喜びに口元を歪めている。

        ┌┐
       んvヘゝ
       i   i
       ノ (;゚Д゚) <ごまっとう!
      / (ノ   |)
      |     !
        ゙:、..,_,.ノ
        U U
「マンマミーア、遅刻だ遅刻!」
食パンを咥えながら、通学路を全力でひた走る。
すでに八時半を回っている。このままのペースでは遅刻確定だ。
よその庭をショートカット、赤信号は無視、
危険バリバリの全力疾走で学校に向かう。
一分、一秒、一歩の無駄さえ馬鹿にできない。
最速のライン取りでコーナーを曲がる。
衝撃。
未確認歩行物体に激突し、俺は転倒した。
「あいたたた……」
ぐらぐらする視界の中で、自分がぶつかった何かを確認する。
そこには、セーラー服を着た少女が尻餅をついていた。
スカートが短く、薄いグレーのパンツがモロに見える。
「いったぁい……、どこ見て歩いてんのよ! 危ないでしょ!」
顔をしかめながら、セーラー服の少女が怒声をあげた。
「クソやかましいわ! 
 猛スピードでコーナーを曲がる男ぐらい死ぬ気で避けろ!」

24名無し物書き@推敲中?:02/10/18 21:49
月が遠くで私を呼んでいる。
私はいつでもここにいると。
夜空に寂しく浮かぶ月を、私は見つめている。
女子高生だろうか。
制服を着た少女が、目の前で尻餅を突いている。
お互いに全速力で路地を曲がろうとして、どうやら正面衝突をしてしまつたらしい。
スカートが派手にめくれていて、その中に・・・

グレーのパンツ。
・・・・萎え。
せめて青にしろ、青に。
グレーの方が、尻やマンコの線が出てイイ!
青は見せパンみたいで苗
               _                      /
               /_)  /|  / ̄ / ̄)  /|  , l  /
               /_) / ̄|  (_T (_/ / |//  ・
                                     :::::::;;;;;;
                                   ;; ;;;;;   '''::::;;,,,
          ____ (ニ┌i――L二()┌,┐        ;; ;;;;       :::;;
             ̄I.../  ̄ヽ| | i^ i (二二二(二(ニニニニニ;; ;;;        :;;;;;;;
    /  ̄ヽ  _ lj ゚Д) | | i_i  |二i)/; .|        ;; ;;       ;;;;;
    レ"・ /  ̄ヽ=..○ |o| .|    (ニ9 0  |     .    ;; ;;;     ;;;;
    ( つレ"´Д`)  J) ,)]  |   :; i ;  : |           ;;;;;;;;;;;;;;
    / / つニ∩>  レし |_.|_______|
   (_ 〉 〉_,\,,、、、、--┴===l┴--i=,i、、;;,,,,,,_,、_,,_
     ( [=]_}--―,{__T_}--└!==―――------{_「=]_
28名無し物書き@推敲中?:02/11/26 20:44
見せパン
29山崎渉:03/01/06 16:18
(^^) 
 かつての大国アンドロノヴァ。
 戦争に次ぐ戦争で大陸のほぼ全域を支配するに至った最強の
竜騎士団は今、竜の姿さえ見当たらない。民衆は竜を尊敬どこ
ろか畏怖し、竜騎士の存在さえ認めようとはしなくなった。だ
からこの国には竜騎士は存在しないし、議会でもその単語が出
てきはしなかった。何故か?
 竜が人を、好んで食ったからだ。
31山崎渉:03/01/19 03:45
(^^)
32名無し物書き@推敲中?:03/02/16 22:02
>>1
ぜんぜん燃えない・・・
 涙がこぼれるのは何故だろうか。
 不意に溢れるものをどうしようとも思わなかったのだが、原因はわか
らなかった。ただ頬をつたうままにするだけだった。少しずつ時間が経
ち、やがて止まるであろう流れの跡を、自然に乾くまで待ってみる事に
してそのまま立ち上がった。
34名無し物書き@推敲中?:03/03/08 11:36

>>2が最高に(・∀・)イイ!!と思いますた。
35名無し物書き@推敲中?:03/03/08 11:40
>>2
妹と拡声器というミスマッチに引き込まれた。
しかし、その後の絶叫の内容がつまらん。
36名無し物書き@推敲中?:03/03/08 11:42
>>23
遅刻遅刻ぅ→パンツ

此王道
>>2
姉にむかって「野郎」って言ってんの?
38名無し物書き@推敲中?:03/03/08 11:48

おならを我慢しなきゃ!
出しちゃったら、今までの苦労が台無しになる。
あたしは口から細く長く息を吐き、肛門の手前で滞るガスを減らそうと試みた。
「ぶぴっ」
終わった。全てが。この世の中の全てが。地球の裏の子供達も、もう、みんな死んでしまうんだ…。

39山崎渉:03/04/17 13:57
(^^)
40山崎渉:03/04/20 01:52
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)
41名無し物書き@推敲中?:03/04/29 15:24

皆でこの糞スレ潰してくませんか?
毎回スレを立てては、1年以上に及びくだらないAAを披露しています
いい加減引導渡してやってください
http://aa2.2ch.net/test/read.cgi/aasaloon/1051583736/l50
それと異常に自意識過剰な生き物なので、dできたスレのURLなど書くと喜んでしまいます
情報(エサ)は必要以上に与えない方向でおねがいします


みんなのアイドル まひら!

1 :まひら :03/04/29 11:35 ID:WewMKJMJ
/ 星 I
O ^ 。^I
  )ー  よろしくねぇ〜
公園を抜ける風が妙に生暖かい。
雨上がりで濡れた芝生。オレンジ色の街灯。すごいスピードで流れていく雲。
何から何までそっくりだ。
「シロ、帰るよ」
私はリードを引っ張って、芝生の匂いを嗅いでいる愛犬を促した。
ああ、連れている犬は違うんだっけ。
『今日、またフタリ殺志太』

それだけしか書かれていない。
「今までと同じですね」
電話の向こうで、彼女はそう言った。
「ああ」
俺たちも今までと同じ展開に話を持っていく。
喉がカラカラと乾く。
切に飲み物を欲していた。
キーボードから手を離し、台所へと向かった。
――また二人殺した。
コーヒーを炒れる音に紛れて、そんな言葉が脳を駆け巡った。
「すいません、今回はちょっと違うみたいです」
遠くから聞こえる彼女の声。
ちょっと違う――でも今まで何も変わらなかったのだから、それは大きな変化のはずだ。
熱いコーヒーを持ちながら、駆け足でパソコンの前へと急いだ。
その変化が知りたくて。
44名無し物書き@推敲中?:03/05/09 22:28
あげ
45動画直リン:03/05/09 22:29
46名無し物書き@推敲中?:03/05/10 00:14
ぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶり!

駆け込んだ刹那に飛び出た大便は、その和式便器を覆うほど
大量であった。嗣雄は「はああ」と嗚咽をもらし、一人ごちた。
その後はいくら力んでも出なかった。
おそらく最初の代一投で全て出し切ってしまったらしい。
こんなに太長くグロテスクな大便を生かしておいては、臭いはもとより
嗣雄自信の美的感覚に反し、非常に深い極まりないのである。
レバーに手をやり、くいっとひねる。
しかし、水は流れない。壊れているのだ。
嗣雄は焦った。次にトイレに入る人がこのモスラが如き巨大大便を
見たら、きっと怒ってしまう。それ程インパクトのあるデカさだ。
47ガーポ:03/05/10 05:51
我輩はエロである。
悪気はもう無い。
48名無し物書き@推敲中?:03/05/10 18:51
ここには希望もなければ絶望もなかった。
完全な無だ。
そんな場所であっても人々は常に動き回っている。動きまわざるをえない。
しかし、どんな単純なことからも何かを学ぶことが出来る。
もちろん、学ぶ意思があれば、だが。
49名無し物書き@推敲中?:03/05/10 18:59
うーん・・・


全部見たが、どれもイマイチ
50名無し物書き@推敲中?:03/05/10 19:07
>>49
自分なりの傑作があったとしてもこんな場所で傑作を載せるやつはいないよ。
僕なら貯金するね。
51名無し物書き@推敲中?:03/05/10 20:15
引き出すことのない貯金のハナシはもういいよ。
52名無し物書き@推敲中?:03/05/10 21:09
言っとくが「絶対に」最後のページは先に見るなよ
最後のページを先に見たら全てが台無しだからな
俺の一年間の執筆努力も台無しだからな
お前は俺の努力を台無しにしたいのか?
したくないだろう 俺もしたくない
だったらお前、絶対に最後だけは先に見るな
最初から順番に読め
53名無し物書き@推敲中?:03/05/10 21:20
>>52
出だしでそれならまず読み進めないな、俺。
54名無し物書き@推敲中?:03/05/11 01:09
私は犬が嫌いだ。
55名無し物書き@推敲中?:03/05/11 01:14
犬は君が嫌いだ。
56list ◆FHLyPS5192 :03/05/11 15:07
没出だしダス(冒頭から回想に入るなってw)


 これまであらたまって考えた事はなかったけど、君と二人で過ごしたこの旅はいつの間にか、俺にと
って生まれて初めての冒険になっていたし、ナナミは俺にとって大切な相棒――いや、信頼できる恋人
に近い存在になっていた。
>56
出だしから読む気がしないですね・・・
58名無し物書き@推敲中?:03/05/11 17:20
ナナミ(73)って安易に名前を付けすぎていない?
>>56
レベルが低いのか高いのか、わからないね
俺よりは下手だが
60名無し物書き@推敲中?:03/05/11 17:43
そんなことはない。
6152:03/05/11 17:46
だったら現金を差し上げますから最後まで読んで下さい
最後まで読んでくれたら住所か銀行口座を教えて下さい
現金10万円差し上げますから 約束しますから
もし約束が守られなければ訴えてくださって結構です
その際、裁判では、
最後まで読んでくれた貴方の要求を全面的に受け入れます
だから僕の小説を最後まで読んでください
お願いします
62名無し物書き@推敲中?:03/05/11 17:48
>>61
最後まで読んだらどうするつもり?
63名無し物書き@推敲中?:03/05/11 21:20
>>61
怖くて読めない
>52
面白ければ、こちらから10万円出してでも最後までよみますよ。
面白くなければ一億円もらっても最後まで読みたくないけど。
とりあえずどこかサイトにうpしてURL晒せ。
65名無し物書き@推敲中?:03/05/11 22:40
っていうか、あくまで「そういう出だし」だろ?
66list ◆FHLyPS5192 :03/05/11 23:18
>>58
ナナミ(七実)ってな感じで結構名前は凝っているつもりなんですがね。
亜熱帯地方のイメージが湧きませんか?
67名無し物書き@推敲中?:03/05/12 18:49
治夫はヴァンパイアだった。
しかし、テレビや映画に出てくる鬼気迫るようなものではなかった。
太陽も平気だし、十字架を見てもなんともないし、ニンニクも大丈夫。
血を吸いたいと言う衝動もない。
皆と同じように生まれ、同じような青春を過ごし、就職した。
生まれてから一度も人の血を吸わず、平凡に過ごしてきた。
 陽子は雪女だった。
雪女だからと言って、別に暑いところも平気だし、男を凍らせるなんてことも
一度だってなかった。それどころか、雪女としての能力も何一つ持ち合わせて
おらず、平凡に過ごし、OLとなった。

治夫と陽子は出会い、恋に落ち、結婚した。
二人の間に子供が出来た。
その子は人間でありながら、ヴァンパイアの変身能力と何でも凍結させる
という力を持っていた。
ある日、彼の通う高校でセンセーショナルな事件が起きた。
それは……
68名無し物書き@推敲中?:03/05/12 19:42
私はなぜここにいるのだろう?
いつまでも狭い部屋の中からでられないでいる。
激しい苦しみから早く逃れたい。
外の気温は三十五度、今日は絶好の真夏日だとニュースでやっていたはずだ。
それなのに私は、こんなところから抜け出せないでいる。
このままだと、どうなってしまうのか私にもわからないのだ。
誰にも助けを求めることができず、蒸し暑いこの個室に閉じ込められていた。
うっ……、突然体が苦しみを訴える。
「はぅううー」
私は体を曲げた。
まるでボディブローを喰らったような感覚。そして背中には冷たい汗。
だが次の瞬間苦しみから解放された。
「ぶりりりりり。ぶりりりりり」
けつからはまるで消防車の放水のように、茶色く変色した水が吹き出ている。
大丈夫! 大丈夫! 自分に言い聞かすように祈り、そして目を閉じた。
この作品の続きを読みたい方は仰って下さい。
69名無し物書き@推敲中?:03/05/12 19:45
>>68
立派にオチがある。
起承転結が成り立っているので、これだけで十分。
70名無し物書き@推敲中?:03/05/13 19:59
ご要望にお答えして68の続き

祈るように大丈夫を繰り返す私だったが、決して大丈夫ではなかった。
これは夢であろうか。
茶色い水と一緒にひょろ長い虫が、便器の中でカサカサと這いずり回っているのだ。
こ、これは! 目を擦りもう一度確認するが、厳しい現実から逃れることはできない。
さっきまではいなかったはずなのだ。なぜこんな虫が便器の中に……。
そんな時、私の脳裏に一つの結論が浮かんできた。
……回虫……まさにこれは、どこかで見た回虫の姿にとてもよく似ている。
しかしそんな私の勝手な決めつけも、目の前で起こった異状により、簡単に打ち消されて
しまった。
回虫のような虫は、グルグルと回りながら少しずつ大きくなっていく。
「きゃーっ」
私は恐怖に慄き、一瞬にして立ち上がり悲鳴をあげていた。
だがそれは始まりに過ぎなかった。
私のけつから大きな怪音が聞こえたのだ。
「ブシュー」
あまりの恐怖にけつにも力が加わり、穴の手前で待機していた残りカスが噴水のように飛び出した。
茶色い水を部屋中に撒き散らし、私は耳を塞いだ。

この作品の続きを読みたい方は仰って下さい。
71名無し物書き@推敲中?:03/05/13 20:10
大いにワラタ。見事な文章だ。続きが読みたい。
72名無し物書き@推敲中?:03/05/13 20:26
うにうに><
73名無し物書き@推敲中?:03/05/13 21:55
自作自演(プッ
つか自分で褒めなければ誰からも注目されない香具師って(ゲラゲラ
74名無し物書き@推敲中?:03/05/14 12:39
自作でもいいから続きを頼む!
75山崎渉:03/05/22 02:51
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
76山崎渉:03/05/28 11:01
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉
77名無し物書き@推敲中?:03/06/17 00:06
「へー、そうなんだ」
 いつの間にか日が昇っていた。時刻は午前6時50分。
 点けっぱなしのテレビから、アナウンサーの朝の挨拶が聞こえてくる。おはようご
ざいます。6月17日の朝を迎えました、今日も1日張り切って参りましょう。
「そーゆーわけなんですよ」
 舌っ足らずの声。頷きと共に、水色のキャスケットが揺れる。
 ――さて今日最初のニュースです。昨夜未明、球川のアイドル・ステラー大海牛のダマ
ちゃんの右ヒレ付け根に、長さ10cmの犬釘が打ち込まれているのが発見されました。
しかし命に別状はなく、市の職員によって犬釘を引き抜かれたダマちゃんはエサのホ
タテ1tを平らげ、今日も元気にベーリング海へと泳ぎ去っていきました。二度と戻
ってこないと良いですね。はい、続きまして次のニュース――
 あーこのデカブツやっぱくたばってませんでしたかー、とか聞こえたが、気のせいだろう。
「で?」
 首筋に手をやりながら尋ねる。何かの接合面の様な凹凸が出来ている事は、あまり考えな
いようにする。右手にぽっかり空いた穴のことも。
「はい?」
「何で人の首に犬釘ブッ刺したりするんだね君は」
78名無し物書き@推敲中?:03/06/17 01:53
駄目、
いけないわ
こんな所で
それに、ワタシ‥‥今日、、。
79名無し物書き@推敲中?:03/06/17 02:02
とかく、軽はずみな僕は
君のこと、、、
‥‥ただ、6月16日
13番目に、好きな色の観覧車が

すると、猫が覗いていた。

80名無し物書き@推敲中?:03/06/17 02:21
雨が降って降って降り続いて
このままでは、空から水が無くなってしまう

そんな恐れすら感ぜられない6月の午後のことを考えていると
翌朝、程なく秋霖だと思う矢先から冬将軍が眉を顰めた。

又だね、ミホは笑いました。と、ラジオは言ったか?
「…と、言うことです。 時間のようですね、今日はここまでといたしましょう」
 先生がパタンと教本を閉じ、席を立つ。
「ふあー…ありがとうございました…あふ」
 退屈な講義の終了に、思わず気が抜けて欠伸が私の口から漏れた。
「…本当に聞いてましたか?」
「そんなー、いくら私が不真面目でも講義中に居眠りするほど不真面目じゃないですよー」
 先生の言葉に、私はぱたぱたと手を振って否定する。
 まあ、寝てはいなかったけれど、全部頭に残ってるか?と聞かれたら返答に困るんだけどね。
「…まあ、良いでしょう。復習を忘れることなきように」
「はーい」
 そう言いながら部屋を出ようとする先生が、ドアノブに手をかけたところで不意に何かを思い出したかのように振り返った。
「ああ、申し上げておかねばならぬことがありました。
 実は明日はちょっとした用で出ねばならぬのです、ですから講義は――――」
「ひょっとしなくてもお休み?!」
「…なんでそこでそんなに目を輝かせますか。まあ、そのとおりなのですが」
「いよっしゃー! お休みお休み〜♪」
「…聞いてませんね、すでに。では、ごきげんよう」
 先生は大きく嘆息すると、一礼しつつ私の自室から出て行った。
 先生が出て行ったのを確認すると、私は鼻歌を歌いながらさっきまで広げていた筆記用具やらなんやらをぽいぽいと適当に片付けていく。
 あらかた片付けると、私は一度大きく体を伸ばしてから窓際に近づいた。
 そして、窓枠に手を掛けるとぐっと押し開ける。
 不意に差し込む光に一瞬目がくらんで、私は目をしばたかせた。
 同時に、さわやかなお日様のにおいのする風が私のブロンドの髪をすいて行く。
 光に慣れた私の目に映る気持ちいい晴天の青空、そしてその下に広がる城下町。
 メインストリートを歩く人々の波。
 市場は、今日も今日とてたくさんの人込みにあふれかえっている。
 遠くの空港に目をやれば、魔空船がちょうど着陸するところだった。

 ルラント帝国領、首都ルーリエ。
 これが、私の住む街。そして、私の大好きな、街。
82:03/06/18 02:06
なあんかコレヨク和姦ナインだけど
>城下町
ここんとこ(激W

83名無しさんた:03/06/18 03:38
クリスマスなんて大っ嫌いだ

神山育子は昨日付き合っていた男に別れを切り出された
そしてこの神山育子という女にはそれを拒むこともすがることもできなかった
ただ一つ理由を訪ねたところ男は彼女の前から立ち去る前に苦笑して一言「だってお前頭おかしいんじゃねぇの?」


今日は12月25日クリスマス
盛り上がりはイブに負けても、
それでも恋人同士にとっては大事な日

しかし彼女は今年で丁度十年連続でその日を一人で迎える
理由なんてわかりきっている
彼女は自嘲気味に少し笑って呟いた

「私がサンタだからだ」

彼女はこの日二十歳になった
この世に生を受けた現代のサンタクロースは今日大人になった
もう子供の笑顔だけでは満足できないようになっていた

>>77 描写が稚拙で状況が分からない。ラノベ?最後の1行は及第点
>>78 句読点を繋げて間を表現しない事。
>>79 意味不明。技法のつもりかもしれないが読む気が失せる。
>>80 同じく意味不明。だが興味はそそられる。
>>81 及第点。描写が少なくて出だしが急。
>>83 出だしとしては合格。淡々とし過ぎ
85名無し物書き@推敲中?:03/06/18 17:47
ププッ
「新春を寿ぎ御祝詞を申し上げます」
早々の楽しい賀状を有難うございました。
新居で迎えられる初春は、格別のもので
ございましたでしょう。
御両名にはお幸せに、末永く‥‥
ちょっとヤケチャッタよ。
本年も、そしてこれからも、どうぞ宜すくネ‥‥。

一体、誰からの賀状なのだろう?
明日という日を控え、死刑執行人は訝った。

87名無し物書き@推敲中?:03/06/20 03:48
木曽路は夢の中をすぎるとそこは雪国だった詩も知れないとママンが死んだ。
‥‥まるで作り話みたい。
8月の七重の呟きが、今でも中田氏の耳奥から離れぬままでいる。


8983:03/06/20 04:56
>84

出だしとしては、ですか
やはり内容としてはあまり興味をそそられませんかw

>淡々としすぎ

どうもこういう文章が私の癖のようなんですが
この地の文をどういう感じにいじれば生き生き、というか淡々としてない感じになるでしょうか?
わかる範囲でよいのでアドバイスを頂けたら幸いです。

それではありがとうございました。
90名無し物書き@推敲中?:03/06/20 06:13
( ´_ゝ`)∂ チョットこいや…
http://www.k-514.com/
91朧 ◆.W.rrRUMFo :03/06/20 07:06
うひひ
92朧 ◆PvE6fg9T1w :03/06/20 07:07
うーむ 
93朧 ◆ax80eGCIKw :03/06/20 07:08
 
94お願いします:03/06/20 07:15
 駅のトイレの鏡に顔を映しながら、佐野貴之は、自分の頬をそっと撫でさすった。折りからの寝不足と思い通りに運ばない仕事によって、青白い肌には、黒々とした憔悴がはっきりと浮き出ていた。ひどい顔だ、と俊之は胸の中で呟いた。まるで、病人の顔じゃないか、と。
 水道の蛇口を捻ると、ネクタイを肩にかけ、顔を洗った。死相とも見える顔のやつれを洗い落とそうとするように、両手いっぱいにためた水を顔にぶつけ、力を入れて擦った。
「今日まで、どうもありがとうございました」
 一時間前に別れた依頼人の顔が、きつく閉じた瞼の裏に蘇った。
95お願いします:03/06/20 07:17
うは、ミスッタ
「佐野貴之」じゃなく「佐野俊之」です
この本を読み始めたあなたは、丁度1週間後に死を迎えます。
それから、八年たった。
忘れ去ったもの、忘れかかっているもの、
現に、今、自分がここにこうしてあるという事。
樣々の窓を開いてみても、Webは
所詮、閃光花火だった。
98名無し物書き@推敲中?:03/07/10 07:57
 自分の影が囁きかける。
 俺は素直にその声に応えた。
 再び影が囁きかける。
 俺の意識が薄れていった。
99名無し物書き@推敲中?:03/07/10 08:16
どうしたらいいのだろう?どうしたらいいのだろう?
もう言われたことはやり終えてしまった。
しかし言ってくれる人はもういない。
どうしたらいいのだろう?どうしたらいいのだろう?
私はなんのためにここにいるのだろう。
私はなんのためにここにいたのだろう。
私は頭が引きちぎれそうになるほどに思考する。
どうしたらいいのだろう?どうしたらいいのだろう?
いや、私は自分が何なのかを知っていた。
あれはいつのことだったろう。
言ってくれる人に、それだけはずっと覚えておけと言われていたのに。
言ってくれる人のことを思いだそう。思いだすために旅に出よう。
そうだ、旅に出よう。
そうしたらいいでしょう。そらみみがきこえた気がした。
>>10 30点
>>23 50点
>>61 40点
 他はどうしようもないクズ。
>>10 は間違いでした。スマソ
102その他:03/07/10 16:53
「もしもし、こちらは鈴木ですけどあなたはどなた?」
「あ!?保険にはもうはいっとるわ、大体名前も知らんのに
かけてくんな、失敬なやつだな。」
「いやいや、実は見事当選したんです。」
幸一は狂気乱舞した。
たんすの中に去年の11月に
いなくなった鳩のミカエル
が金のたまごをたずさえて
隠れていたから。
「実はそういうことだったんですよ!」
「なるほど!」
めたでし、めたでし。
103夏目引之助:03/07/10 17:02
↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑
包茎っす!包茎っす!
真性の包茎っす!!! 真性の包茎がやってきたっす!
大変っす!こんな包茎見たことないっす!
驚きっす!驚愕っす!愕然っす!呆然っす!大ニュースっす!
このスレッドにこんな包茎がカキコするなんて驚きっす!
こんな包茎2ch始って以来っす!信じられないっす!
ビックリっす!お笑いっす!
人間国宝級の包茎っす!世界遺産級の包茎っす!
出川哲郎もビックリっす!松村邦洋もビックリっす!
えらいことっす!大変っす!騒然っす!
包茎っす!包茎っす!
真性の包茎っす!!! 仮性じゃなくって真性っす!
アンビリィバボゥっす!アメィジングっす!
ファンタスティックっす! オ〜マイゴッドっす!
みんなを呼んでくるっす!他の板のみんなも呼んでくるっす!
>>102 まったく意味不明。
105その他:03/07/10 17:16
反応してるあなたも不明。
真性包茎すきですか?
106_:03/07/10 17:17
107採点でもしてくれるのか?:03/07/10 17:50
バスを降りると、もわぁ〜としたしょっぱい香りのする熱気が美知の肌にまとわりついた。
「あっつー!」思わず美知は大きい独り言を漏らしてしまった。
『やばっ!』急に恥ずかしくなり、辺りを見回すが誰もいない。それは当然だった。
この海に程近い村は、もうじき廃村になるのだ。美知は未だ知らないが、それなりの
経緯はあるらしい。未知の兄である秀浩が開いている、私設の探偵事務所に「この
村で起きた、残忍な事件の謎を解いて欲しい」と言う依頼が舞い込んだのは
つい3日前の事だった。
今日:7/19(土)から夏休みに入った未知は、海鮮料理と事件解決の報酬金に
つられて、事件解決に意気込んで来たのだが・・・とにかく暑い!暑い!
『兄貴のばあきゃろ〜〜〜!!最高気温が43℃はザラだってのは、最初から言ってよね!
死んじゃうじゃん!!』
108採点:03/07/11 17:55
>>107 全然ダメだろ・・・誰が作ったんだ? まず、話がトビ杉。それと大きい独り言って表現もダメポ。
あと、その残虐な事件が廃村と関連するかも全然わからん。10点以下
ストレス解消だのしいか?
110名無し物書き@推敲中?:03/07/11 21:02
好きな女性に告白するという勇気が、僕にはとことん欠如しているらしい。

どうでつか?
>>110
その後次第。
112list ◆FHLyPS5192 :03/07/11 21:28
>>106への批評

 この文章で最も評価すべき点は、導入部分での展開の上手さだろうと思います
読み手(読者)が想像したとおりに進んでいく物語は筆者の努力が垣間見れ好感が持てる。
スピード感溢れる>>106氏の文章はある意味斬新で縮小生産化しつつあるライトノベルの
救世主となれるのではないかと小生が思うほど輝くものがあります。
しかし、まだまだ技巧的には未熟。

あと、気になったところを……。
・小学生は大人しく作文でも書いてください。
・他人の文章を批評する前に自分の欠点を補いましょう。
・物書き必死だな(w
113名無し物書き@推敲中?:03/07/11 23:45
愛と憎しみの恒星の空に、黒点の微笑と彗星の陰りが手を繋ぎ合っていた。
「‥‥もう直き、雨の季節も終りだね。」
その声から不意に、フランソワーズは梅干しの無数の皺をジーンズの股間に意識した。
「夏みかんかしら…。」
「…いや、寧ろ大根おろしだろ。」
無表情にピエールは返した。

114_:03/07/11 23:45
115名無し物書き@推敲中?:03/07/11 23:50
「誰にも、開かれる事もないのに…。」
その時、フランソワーズには、何か巧く言葉にはできない、
予兆に似た確信があった。
116山崎 渉:03/07/12 10:52

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄
117名無し物書き@推敲中?:03/07/13 01:30
蚊に喰われたのは二年ぶりだった。
118名無し物書き@推敲中?:03/07/13 01:40
どうよ。

芽吹いた街路樹の枝先が淡い緑で眼に優しい、そんなある春の日のことである。
>117  わらた。
12015番:03/07/13 21:11
ぐらり
世界が、ずれた。
121名無し物書き@推敲中?:03/07/13 21:33
水溜りの上に足を下ろした。
靴が濡れていく。あっという間に赤く染まってしまう。
気持ち悪い。
理都は教室を見渡すために、後ろ向きに机の上に座った。
122採点お願いします。:03/07/14 00:21
風が冷たくなり始めた夕刻の商店街、喜之助は娘に連れられ
郊外電車の小駅へ踵を向けていた。大して人通りも無いのに、
煌々と光る家電屋の店先からはカラーテレビの宣伝が聴こえ、
夕餉の支度に忙しない大衆食堂あたりからカレーの匂いが流
れて来る。遠くのほうで踏切の紅い灯りが、カカンと瞬いた。

123_:03/07/14 00:21
124_:03/07/14 00:31
125名無し物書き@推敲中?:03/07/14 01:34
126名無し物書き@推敲中?:03/07/14 01:53
「みんな逃げてー!」

転校生の第一声はそんな金切り声だった。
127名無し物書き@推敲中?:03/07/14 08:16
「どうせみんな死ぬんだし、オセロでもやろうぜ」
そう言って、紀本はにやにやしながら机からオセロ盤を取りだした。
「殴っていいか?」「断わる。それよりオセロだ、オセロ」
俺は目眩いがした。地球存亡の危機そのものに対して、ではない。
その事態をあっさり無視した友人にだ。手が震える。
そろそろ二三発殴ってしまうかもしれない。
128名無し物書き@推敲中?:03/07/14 08:48
「星を売ってくださいな」
 店に入ってくるなり、老婦人はそう言った。私は、顔を上げて老婦人を見た。
きちんとした身なりの、品の良さそうな60才くらいの小柄な女性だった。
老婦人は、おだやかな笑顔を浮かべて立っていた。
 私の見るところ、言葉使いもはっきりとしているし、痴呆症患者の類ではないようだ。
私は、とりあえず、当たり障りのない応対をすることにした。
「まぁ、こちらにお座りください。星を購入なさりたいのですか?」
「ええ、小さな可愛い星はないものかしら」
129名無し物書き@推敲中?:03/07/14 13:54
「鳥山明先生のマンガが読めるのはジャンプだけ……」
 直次郎は死んだ祖母の遺言をひとりごちた。
130山崎 渉:03/07/15 11:40

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄
131名無し物書き@推敲中?:03/07/16 00:18
「団扇は自分の事を扇ぐに扇げないんじゃのお…」

八月が近づく度、仏壇に祖母の残した団扇を思い出す。
水色の地に、麦藁帽子を被った蜻蛉取りの少年が描かれた団扇だ。

現実に対して反証を求めるのは無意味な事だ。
それを運命と称するのならば運命とは結果である。

―――高二の夏。
私は、自身に似つかわしくない体験をしたと思っている。
父はSM小説の大家、母は風俗アイドル、
そんな家庭に生まれ育った僕が、エロスというものを極めてしまったのは、
はっきり必然だと言い切ってしまってもいいのかも知れない。
友よ、今から君に話すのは、そんな僕が昨夜経験した、
今までの人生で2番目に興奮した出来事だ。
君は勿論覚えているだろうが、中学の時の僕らのマドンナ、朋子、
こないだの彼女との再会こそが、昨夜の物語のそもそもの発端だった。
馬鹿と言えばいいのだろう、一国の大統領がお菓子を喉に詰まらせて、死んだのだ。
トイレットペーパーを盜むことにした。
誰にも邪魔はさせない。
「それでも、なお、希望をと」

 彼は、ただ孤独の中、つぶやいた。
俺の淡い希望は粉々に打ち砕かれたのだ。
138名無し物書き@推敲中?:03/07/18 04:24
“幸福の風が吹くその丘では、幸を風に乗せ意中の人に届ける事ができるという。激しい痛みと引き換えに…”
139名無し物書き@推敲中?:03/07/18 04:25
☆貴方を癒す女の子たちのサイトです☆
http://endou.kir.jp/yuminet/link.html
140名無し物書き@推敲中?:03/07/18 04:33
(サヨナラを下さい。)
否や、いつか又、何処かで逢えるよ。
141名無し物書き@推敲中?:03/07/18 08:02
祐樹は思った。
(何で俺、こんなことやってるんだろ……)
そう思いつつも、手を動かす。動かさなければならない。
休むことは許されないのだ。
祐樹はすぐ右隣にいる春子に目をやった。
春子は春子で真剣に手を動かしながら、すぐ傍の祐樹にすら聞こえないほど小さな声でぶつぶつと何かを言っていた。
「……なぁ、春子」
「なに?」
顔を上げず、こちらを見ず、春子は声だけで反応した。
「いいかげん、終わりにしないか?」
祐樹がそういった途端に春子はがばっと顔を上げ、祐樹を睨みつけた。
「だめよ! まだ半分も終わってないじゃない!」
そう捲くし立てると再び手先に目をやり、
「あぁ、もう! どこまでやったか忘れちゃったじゃない!」
と怒鳴り散らし、作業を再開した。
街で一番背の高いビルとスティション・デパートとをつなぐ
歩道橋の遥か遠方に、山並みとアド・バルーンが沈みかかっていた。
オレンジの鱗雲に透かされて

秋 夕焼け 夕焼け 夏の終わり  と、呟いていた。
ありゃ嘘だ。
144名無し物書き@推敲中?:03/07/19 01:45
君 これは 小説と称するよりは ムシロ 詩の領域に
近接するもんじゃがね と、変酋長は ゆった。
屁は、実は臭い。
だが、そこがいい。
夏の終わり、一枚の手紙が届いた。
白い封筒に宛名だけが記された、簡素な手紙である。
炭素の手紙である。
ここは晴れのちくもりで行くか
150名無し物書き@推敲中?:03/07/24 22:24
ある朝、すっきりと目を覚ますと、自分が寝床で
フランツ・カフカに変っているのを発見したと言いたいところだが、
これじゃあ冒頭部分がカフカの「変身」と同じだし、だけど自分はカフカだし…。
ああ、何がなんだか訳が解らない。
 …取り敢えず、彫が深いな。まあいいか、考えるのはよそう。カッコいいし。
もし今日学校で友達に会ったら、「てへ、カフカになっちゃった」
とでも言っておこうか。この凛々しい顔で、女の子でも口説こうか。
 …まあいいや、まだ眠いし。もう少し寝よう…おやすみ…。
151名無し物書き@推敲中?:03/07/24 22:25
152名無し物書き@推敲中?:03/07/25 02:12
age
153名無し物書き@推敲中?:03/07/25 06:55
あまりの臭さに飛び起きると、親父が吊っていた。
あしもとがうんこくさいや。
154名無し物書き@推敲中?:03/07/25 07:34
30を過ぎたある日、自分からの手紙が届いた。
155名無し物書き@推敲中?:03/07/25 08:43
イク!イク、イッちゃうッ!
遊園地に誘っただけで、娘の口から嬌声が零れる。よほど嬉しいようだ。
背中に回された手が強ばり、締め付けが強くなる。
156名無し物書き@推敲中?:03/07/25 08:53
遊園地は混んでいたが、いろいろやって貸し切った。
20人の娘たちとの酒池肉林ライクな饗宴が、今まさに始まろうとしている。
お楽しみイベントは山ほどある。娘たち心と身体は、はたして夜まで保つだろうか。
 溜息も罵声も聞こえなくなった。
 打者一巡の猛攻であっさりその試合の勝敗が決そうとしていているという知らせを聞いて、山下はドーム前の広場で苦虫を噛み潰した。
 ――逆ならまだしもなぁ。
 山下は溜息をついた。
 どんな惨状なのかを見に行こうと思い立ち、入場券を握り締めふらふらと立ちあがる。 
 と、声をかけられる。
「おっさん、チケットある?」
 高校生ぐらいの少年。彼女連れ。
「ダフ屋だろ、おっさん。違うの?」
 
ホコリ臭い玄関で懐かしい匂いがした。
陰鬱で閉鎖的で曖昧な。
人は環境で育つものだという説を重要視するなら、最悪だろう。
なぜか幼い頃の自分に会いたくなった。
空が真っ赤に燃えていた。
城が燃えていた。


なんていうか、それは劇的な出来事といえるかもしれない。
こうした状況に自分が置かれていることは、退屈な俺への刺激になるんだろうという
神様の配慮なのかもしれない。もっとも、神様がいればの話だけど。
繰り返す日々に飽きを感じていたことも確かだし、でもそれ自体は別に構わなかった。
なんのことはない。自分はこうやって生きていくんだろうという事に対しては、
ある種の覚悟があったから。何があっても受け入れるつもりでいた。

―――でもさ、神様。これはないんじゃないの。

161山崎 渉:03/08/02 01:10
(^^)
162名無し物書き@推敲中?:03/08/10 15:17
今日、山崎渉に会った。
甘えん坊の香奈はいつもこの時間になると僕の中に入ってくる。
面倒くさそうにしながらも、実は僕もまんざらじゃなくて、
相変わらずふわふわとした香奈の感触を、僕なりにゆっくり味わっていた。
香奈は目を細めて左側の頬にだけえくぼを作って笑う。
僕はそれを見ながら、香奈が始めて僕の中に入ってきた時の事を思い出していた。
164山崎 渉:03/08/15 12:14
    (⌒V⌒)
   │ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  ⊂|    |つ
   (_)(_)                      山崎パン
165文章読本/潤一郎:03/09/15 22:47
人間が心に思うことを他人に伝え、知らしめるのには、
いろいろな方法があります。
たとえば悲しみを訴えるのには、悲しい顔つきをしても伝えられる。
物が食いたい時は手真似で喰う様子をして見せても分る。
その外、泣くとか、呻るとか、叫ぶとか、睨むとか、嘆息するとか、
殴るとか云う手段もありまして、急な、激しい感情を一と息に伝えるのには、
そう云う原始的な方法の方が適する場合もありますが、しかし、やや細かい思想を
明瞭に伝えようとすれば、言語に依るより外はありません。
166名無し物書き@推敲中?:03/09/16 19:10
トイレがうんこ
167名無し物書き@推敲中?:03/09/16 19:43
これからもぼ
その口が台詞を言い終わることすら許さず、彼の右は
山崎の頬を捉えていた。手にはやわらかい感触。
「氏ね、氏ねよ山崎!!」
山崎は後頭部から地面に叩きつけられ、そのまま動かない。
168恵子:03/09/16 20:26
169名無し物書き@推敲中?:03/09/16 20:27
「ねえ、晩ごはん何食べよっか?イタリアン?お寿司?」
「おれはマックとかでいいよ……」
170名無し物書き@推敲中?:03/11/20 14:37
栗原信子は自分の両手にべっとりとついた血を見て―――笑っていた。
台所ではやかんがピーっと音をたてている。無数の血痕。
そして……
右手で右手を掴んだ。
誰の? もちろん、自分の、俺の、だ。
不可能ではない。
ただ、
172名無し物書き@推敲中?:03/11/20 18:58
昨日、世界は白く染まった。
右を見て下さい。そう。北を向いた時の東の方。そう、見ましたね。
次は左です、左。QWERTY配列でQWERTYを押す手の方。
向きましたね。いいですか?
もし、もしこの小さな窓に赤い線が浮かんだら、このままどこかへ行こうと思った。
学生鞄にできるだけの物をつめこんで。
そこから10ヶ月が私のタイムリミットだ。
勘弁してやれ。
心底そう思った。
176名無し物書き@推敲中?:03/11/26 19:01
今、私の見ている場所で思い出が消えて行く。
その場所がクリスマスの日の思い出に重なったのは何かの偶然なんだろうか?
178名無し物書き@推敲中?:03/11/27 20:13
そうだ、今晩はチーズ春巻きにしよう。
179名無し物書き@推敲中?:03/12/04 20:33
少女は窓を見上げていた。
180パクリですけど:03/12/05 01:26
「何かが起こらなかったという報告は、いつも興味深い。
なぜなら、知ってのとおり、知っていると知られている
ことがあるからだ。知っていると知っていることがある
わけだ。また、知らないと知られていることもある。つ
まり、知らないこともあるということを我々は知ってい
る。しかし、未知だと知らないこと、つまり、知らない
と知らないこともある」と店長が言った。

「何が言いたいのか、わかったと思いますが、本当にわ
かったかどうかは、わかりません」と僕は言った。
181名無し物書き@推敲中?:03/12/07 01:45
なんのパクリ?
182名無し物書き@推敲中?:03/12/07 20:14
【速報】早大スーパーフリー「レイプ」事件 第四回公判の模様【和田サン】
http://www.h5.dion.ne.jp/~cube/0_spike/spike_news/sf/sf_dai4kouhan.htm
(SPIKE:  http://www.h5.dion.ne.jp/~cube/0_spike/spike.htm  )
 いい月だなあ。そう思わないかい?
銭湯の帰り道、見知らぬ男が声を掛けてきたら、普通、警戒するよね。
曖昧な返事をしながら立ち去るもんだよ。普通は。
でも、あの時は、そうしなかったんだ。不思議だよね。
 いい月ですねえ。僕はそう答えたんだ。にっこり笑いながら。
なぜかって?いや、まあ聞きなよ。本当にいい月だったってのもあるけどね。
そりゃあもう、うっとりするような月夜だったよ。大きくてね。月が。ああ、近いって
ことさ、うん。それはもう見事なもんだった。
 あの時もし、僕が男を無視して立ち去っていたら、僕がこれから君に話す奇妙な
出来事はきっと起こらなかったんだろうね。そう思うよ。
184名無し物書き@推敲中?:04/02/03 14:16
12345
西暦2426年、3月。惑星クタムの南半球では、ようやく雨期が終わって、
初夏の季節に入る。
>>185
なにが面白いのかわからない
もっと先に描いとくべきことがあると思うよ。
187名無し物書き@推敲中?:04/02/04 02:24
>>186
おまえ酷い奴だな。何ヶ月ぶりに書き込まれたと思ってるんだよ!
もっと親切にしてやって下さい。
188名無し物書き@推敲中?:04/02/04 02:43
いいか、まず右手の中指をキーボードのQの位置に置く。
続いて人差し指をAの位置に置くんだ。おっとローマ字入力にしておくのを忘れるな。
そう、これで準備は完了だ。さあ行くぞ、その指を右側にスライドさせてみろ。
何が出てきた?そう、ふじこだ!
ひゅじこが出ました……。
190パクリ:04/02/04 08:43
私は考えていた。自分自身、パンツ見たいとはあまりおもわないのだが、
何故、世の中の殿方はパンツやパンチラに萌えるかわからない。布ではないか。
わからない。田代などもわからない。得るものが少ないと思う。
したがってジャンプに連載中のパンツをメインテーマにしたラブコメ。いや
パンツコメディも理解に苦しむ。布だ。
そもそも女子はなぜパンツのでるような服を着るのだろうか?
あまつさえ学校の制服にしたりするのだろうか?私は賛成だが、、
いや賛成なのはパンツがでるからではない。なんとなく好きだからだ。
女子高生の制服自体は大好きだ。
問題なのは女子高生の制服ではなく、パンツだ。
パンツが見えてもかまわない。しかしそれは、布だ。
いやそうではなくて、何故パンツの出るような服を着るかということです。私は賛成だが。
すまない。間違えてしまった。もういい。

冷めてしまったカレーをレンジに入れた。
191名無し物書き@推敲中?:04/02/05 16:24
くぁwせdrgyふじこlp;@
午前七時。窓越しに雨の匂いがした。カーテンを開けるとコンクリートの地面に雨粒が落ちている。控えめに水を跳ね上げながら、車が過ぎていった。
193名無し物書き@推敲中?:04/02/05 18:49
ひもじさは鳴る
194名無し物書き@推敲中?:04/02/05 19:20
ある日、いや、昨日…、えっと、明日だったっけ。それは無いか。
未来なんか語れないし、去年の事ぐらいにしておこうか。
でも、去年盲腸で入院してたしなあ。あからさまに嘘を語るのは
憚られるし、況や妄言をやだしなあ。まあ、取り敢えず
ある日…
195名無し物書き@推敲中?:04/02/05 19:22
我輩は猫である。名前は既にガリクソンと付けられている。
これは文学に対する冒涜ではないだろうか。
196名無し物書き@推敲中?:04/02/06 01:03
 宇宙には中心がないらしい。もしそうなら任意の場所を中心
と思ってもいい。地球を中心とした天動説も否定できない。
全てのものが相対的であるなら、鉄棒で大車輪をしている人間
を静止とみなし、その周りを地球や宇宙が回っている、と考え
てもいいはずだ。
物理的には相対だが、観念的には絶対的な基準があり得る訳だ。
         .,. -─‐''ヘ
         /::  -、  ヽ
         (   (:::)    i
       ヘ、.ノ  、 、 (::)`ノ
      〈゙ >' -ー>、..,゙'  /
      / / ー'  , i´´
     / / /   ノ ,!
   //r'  ,ノ" ノ
  ,:' ;.' /  /  ,-!―ヽ.
  / ' ノ ,ノ ''"    )
  !  l゙  /    .  /
  ゙、,_ト!、|,!   /  ノ
   ,! ゙̄〉-‐r'  ノ、
  !、_,/  !、_,/

あなるおなにー
198名無し物書き@推敲中?:04/02/06 21:28
警察犬や盲導犬などは定職につかず部屋に閉じこもって好き勝手なこと
をしている人間より立派にみえたりする。
人間と犬というカテゴリーに分けるかわりに社会に有益か有害かという
カテゴリーで分けると、「明るい社会の構成要素である人&犬」対「害虫、
害獣、害人などの駆除対象」のようになる。
人間社会を中心にすれば、の話だが。別の視点で考えも社会不適応者の立場
は改善できない・・・・
小説の中だしだと思った
200名無し物書き@推敲中?:04/02/08 02:37
朝起きてまずパソコンの電源を入れる。起動に要する時間、私は
冷蔵庫のアイスコーヒーを取りに行き、戻るとすぐに煙草に火を
つける。目覚めの一服を深く大きく吸い込み、瞼の力を抜く。体
中の血は少しの間流れを止め、首が自然と倒れる。薄く開いた白
目に天井が映り、自分の顔を想像してああ死んでる、と思う。頭
の重さに首が痛み、頭を起こす。パソコンの画面はすでに立ち上
がっている。私は「2ちゃんねる」をクリックする。
201名無し物書き@推敲中?:04/02/08 03:41
朝、目が覚める。これほど憂鬱なことはない。
瞼を開けると同時に現実が目に飛び込んでくる。
また、いつも通りの日常という陰湿な拷問が始まるのだ。心底気が滅入る。
202名無し物書き@推敲中?:04/02/08 12:47
ひさしぶりに夢を見た。
熟睡してると見ないんだっけ?
じゃあ昨夜は熟睡できてなかったんだ。勉強のし過ぎかな。
夢の内容はこんな風だった。
私は数人のグループで街を歩いていた。原宿みたいな感じ。
実際に行ったことないけど。一緒に歩いてた子たちも見覚えがない。
夢の中でも私はいつものように周りから浮いていた。自分ではそう思う。
人が沢山歩いてるのに、道は二車線分ぐらいだから歩きにくい。
歩行者専用だわ、多分。別にどうでもいいけど。
そんなよくありそうな状況が一変する。
動物園から逃げたライオンが数匹、この歩行者天国?に現れた。
街は大パニック。みんな叫びながら逃げまどう。ここにいるのはほとんど
若い女の子ばかりだった。女子の着替え中に突然男が入っきたときの状態と
似ている気もする。ライオンが襲い掛かって女の子を食べる様子はない。
周りを威嚇しながら我がもの顔で歩き回ってる。
私達のグループは近くの雑貨店に逃げ込んだ。店内は狭かった。奥に階段が
あった。みんな階段に向かった。私は遠慮して最後になった。人の命を優先
するため?いや違う。人の前に立つのが嫌なんだ。リーダーシップなんて発     
揮できない。自信がない。だから最後でいい。
階段は狭かった。みんな脚がもつれたり、転んだりしながら上がっていく。
ライオンがせまって来る。私のミニスカートにライオンの鼻先がふれる。
何でもっと急いで上がらないの。最後の私がライオンを防いでいるのに。
少しは気にしてもいいんじゃない?不公平よ!
そのとき目が覚めた。額に汗がにじむ。
今までで一番心に残る夢かもしれない。

203名無し物書き@推敲中?:04/02/08 17:19
私は小説のストーリー作りにいつも苦しむ。書くことそのものは苦ではないんだけ
どね。自分で楽しむ範囲の文芸ごっこならずっと浸っていたいくらい。
そうでなく職業としてそれを目指す場合、容赦なく浴びせられる批判に打ちのめさ
れ、二度とこんな思いはしたくないと後ろ向きになる。
自分には才能がない。でも個人で楽しむことはやめない。マイペースでやればいい。
これからも普通に生きていきたい、て思った。ささやかな生活を大切にしていきた
い。そんなことを思いながら都市中央にある大きな公園を散策していた。公園内は
家族ずれやカップルたちが穏やかな時をすごしていた。
私は一人で退屈してきたので気晴らしに周囲の人間観察をはじめた。
私は道路側のベンチに座っていた。右側には子供用の遊具が備えられている。
前方には噴水。左側は芝生広場で野外ホールも見える。
目の前を若い夫婦が赤ちゃんをベビーカーに乗せて散歩してる。何を喋ってるのだ
ろう?そう思って見ていると私の心の中に二人の会話が入り込んできた。
耳には聞こえないのに、テレパシーみたいな感じで心に聞こえるのだ。


204名無し物書き@推敲中?:04/02/08 22:28
その映画館は駅南口からちょっと離れた所にある。大作映画は扱ってない。
反商業主義な作家性の強い作品上映にこだわっている。
いま公開されているのは日本の新人女流映像作家の作品だ。
平日の午前だけに観客は二人のみ。中年の女性と二十歳前後の男。
上映開始のベルが鳴る。照明が消え、幕が開く。
夕闇を背景に黒い建築物のシルエットが現れた。日本ではない。砂漠のような
風土の場所らしい。黒いシルエットの左方向に明るい星が輝く。おそらく金星
だろう。民族音楽のような曲が神秘的な効果を出していた。
そしてナレーションが聞こえてきた。
「私が今から語ることは実際に自分で体験してきたことです。ごらんになって
いる映像も実際に存在するものをありのまま撮影したものです。
信じられないかもしれませんがこれは私達の住む世界とは別の歴史をもつ未知
の世界のドキュメンタリーです。彼らの協力を得てこの数千年来地上世界とは
接点を持たなかった地下世界の文明社会のリポートをお送りします」
ナレーションの後にタイトルが現れた。
”メッセージ・オブ・エディア ”
次に大きな広場が映された。たくさんの人が集まっている。服装はそれぞれ
形や色が違うけど、どれも宗教的なイメージを持たせるものだった。
広場の奥に神殿のような建物があり、バルコニーに人がいる。この国の
指導者らしい。50代前半くらいで背も普通くらい。
その人は聴衆にあいさつしてから語り始めた。




ここにあるのは全部オリジナルですか?
 ここにあるのは全部オリジナルですか?と男は問うた。ちらりと
視線を声の方向に投げかけると、男はあらぬ方向を向いており、こ
ちらからは男の表情がよく見えない。私は、男がふり返るようなそ
ぶりを見せたので、すばやく視線を戻し、あえてそっぽを向いて答
えた。
207名無し物書き@推敲中?:04/02/09 10:50
「オマエモナー」と。
惑星ダングルの衛星軌道にのった。
すかさず地上の管制塔が誰何してきた。珍しいことだ。たいていの場合、このての手続きは、
やはり衛星軌道上にある中継ステーションによっておこなわれる。地上からでは、対応が遅く
なるからだ。

TVアニメにもなった、某SF作品の冒頭。
209名無し物書き@推敲中?:04/02/09 14:11
深い山奥の谷間に一人の少年が倒れていた。歳は15,6ぐらい、細身で
今風の服装だが、全身泥だらけで血も滲んでいた。気を失っているようだ。
「ううっ、」少年の指先が動いた。意識を取りもどしかけていた。
「ここはどこだ?−頭が痛い・・・」
この近くに谷底に下りるルートはない。状況からすると50メートル程
の高さから転落したようだ。普通なら即死している。
少年は立ち上がった。あたりは静まりかえっている。しかし少年の中の
何かが身にせまる危険を感じ取った。「敵が来る・・・。」
数キロ先に銃を持った十数人の男達が数匹の軍用犬を従えて少年の行方
を追っていた。少年は状況をうまく理解できずに立ちすくんでいた。
「記憶が戻らない、何か手がかりはないのか?」
胸ポケットに写真が入っていた。30歳ぐらいのきれいな女性だった。
「おかあさん・・、違う、遥さんだ。」
その女性は天才女性科学者水谷遥だった。少年の唯一の味方だった人だ。
少年の記憶が潮が満ちるように蘇ってきた。
「そうだ、オレは研究所から逃げ出した。オレの能力を軍事利用する計画
に気が付いた。遥さんは手助けしてくれた。何も心配しないでって・・・」
少年の記憶を一時的に消したのは遥だった。最悪の状況を避けるために。
少年の怒りで能力が暴走するのを避けるためだ。
「オレは感情を制御してみせる。クールに徹する。だから”力”を使うよ。
いいよね、遥さん・・・」
少年は両腕をクロスさせた。全身が青白く輝く。そして”力”を解禁する
ためのキーワードを心で叫んだ。
「エボリューション!」
体中の細胞が変形し、放電した。一回り大きくなった体は人間のものでは
なかった。人間と鳥と獣の特徴をもった遺伝子操作で生まれた超人だ。
そのとき一発の銃声が谷間に響いた。
この宇宙に地球以外生命の存在する星はない。
このことが明らかにされたとき、多くの人にとってはそれだけの話であった。
しかし科学者や宗教家にとっては、
これほど重大なことはないと言えるほどの事実であった。
そしてこのときを境に人類を始め、地球生物の移住は加速度的に進んだ。
他の生物がいないことで安心したのか。
それとも自らの孤独を拒否するためか、今となっては分からない。

等という妄想をしながら 風呂につかっていたが、
そろそろ上がろうかという頃になって、窓の外で何かが走り抜けるような音がした。
その後間もなく近所の家から悲鳴が聞こえた。
211名無し物書き@推敲中?:04/02/10 01:14
[ぎゃー!オマエモナー!!」と。
212名無し物書き@推敲中?:04/02/10 02:16
みずみずしい肌が欲しいとか、目尻の皺を伸ばしたいとか、何故人は元に戻りたがる
のだろう。若い頃はあんなに早く大人になりたいとか言ってたくせに、自分にとって都合
の悪い部分だけを切り取って、あたかも過去を忘れさったように綺麗な部分だけを取り返
したくなるのだから。そうやって歳を重ねると急に帰りたくなるのは、人間の特性なのか
もしれないと私は言った。そんな風に私が言うことが都合が良すぎると、すぐにミツオは
馬鹿にして笑っていたが、そのミツオが今一番過去に帰りたがっているんだ。
「あの頃に戻れたらどんなにいいだろう」
後悔の大嫌いだったはずのミツオが彰子の送辞で言った最後のくだりだった。
無責任だと思う。嫌になるくらい正直だと思う。
今更、そんなこと言うなんて、ずるい、ずるい。そうやって非現実主義者の私が都合良く
ミツオを酷評している、可笑しな矛盾。
学生時代を連想させる喪服のままミツヲはあたしをホテルへ誘った。
私は7日後に死ぬのだな、と彼女は思った。
 白衣を着て白い大きなマスクで顔の下半分をすっぽり覆った奇妙
な連中に取り囲まれておまけにそいつらの胸のバッジときたらご丁
寧に顔写真までマスク着用で名前のところがアルファベットでA、
B、Cだなんて書いてあってふざけるんじゃないわよ気が付いたら
窓の無いコンクリートの壁に囲まれたそう取り調べ室みたいなとこ
ろで明かりは小さなスタンドだけしかなくてしかも一方の壁はいか
にもな大きな鏡があってたぶんぜったいマジックミラーで向こう側
にきっと連中が沢山いてこっちを見てて医者というよりは取り調べ
係のような濁った目をした抑揚の無い声でしゃべる顔色の悪い男
にあなたは七日後に死ぬなんて言われたらあなたならどうなのよ?
とあき子は誰かにまくしたてたくなった。
215名無し物書き@推敲中?:04/02/10 14:37
強い陽光が彼女の網膜を焼いた。
チェックのテーブルクロス、ナイフ、青磁の皿、フォーク、窓棚、ポトスプラスチック製植木鉢。すべてが白く溶明した。
216名無し物書き@推敲中?:04/02/10 15:55
一番の間違いは西島アキラをチーフプロデューサーにしたことだ。
この好奇心も冒険心もないつまらん男に重要な役職を与えたのは、俺がタイワンにピラフを食いにいっている間だった。
帰って来るなり佐々木の奴が話があると学食に誘ってきた。
この時イヤな予感がしたもんだ。佐々木の奴は結構な性格をしていて、よっぽど都合の悪いことがない限り、放っておくとたったか自分だけで話を進めていくそんな奴だった。
だから不安だった。こいつが相談を持ちかけるときは大概、もうどうにもならない現状の報告と言うことが多々あったから。

続きはまかせた!
217名無し物書き@推敲中?:04/02/13 11:40
218名無し物書き@推敲中?:04/02/13 11:41
それらは全くの偶然から始まった。
 その光景を美しいと思ったのは、不謹慎ではないと思った。
 レーザーは、祭りの花火のようだった。さらに踏み込んで言うなら、
ネオンサインのように華やかさをアピールしていた。
幾つも幾つも無数に曲線を描きながら、一点に向かって放たれる。
黄色く光る帯達が闇を照らし、一瞬の間をおいて、
着弾地点で眩い爆発が次から次へと連発する。
 この光景を美しいと思ったのは、不謹慎ではない。
当たり前だ。戦争に綺麗も汚いもあるわけがない。
綺麗であろうが汚かろうが、誰も文句は言わない。
実際この攻撃が本当にレーザーかどうかすら分からなかったが、
戦場ではそんなことは関係なかった。少なくともこの戦場においては、
兵器の種類など無意味だと言えた。
そう、宇宙空間に現れた『天使』が、次々と兵器を撃ち落としていく、
この光景においては、他のどんな事象も無価値でしかない。
220名無し物書き@推敲中?:04/02/13 13:33
愛・おぼえていますか?
221名無し物書き@推敲中?:04/02/13 17:04
『それは、黄色き大地の主なり。しかるべき定めの統べる大地の主なり』
 イリーナは羊皮紙に走り書きされたラテン語の文字を読み終えると、首を傾げ眉を寄せた。
肩に掛かったブロンドを払いながら振り返りさまに、無愛想に背中を向けたまま作業を続ける教授に
質問を浴びせる。 
「プロフェサー、これってどういう意味なんですか」
客員講師としてエール大学から派遣されたイリーナ・カーペンター女史は、
自分がやっかい払いとしてこのような中米のへんぴな研究分室に飛ばされたことを
自覚はしていたがほとんど気にかけてはいなかった。
「ああそのメモね、キリグアの石窟で発見されたものなんだけど、放射性炭素の測定はまだだが
周囲の状況から判断して紀元4世紀位のもののようだね」
 振り返ってと素っ気なく答えると、教授は再び背中を向けたまま作業を続けだした。
「なんですって教授、もう一度言ってください!」
事の重大さと全く気にも止めていない教授の態度に、イリーナの表情は疑念を顕わにする。
「やれやれ、せっかくの美人がだいなしだわい」
教授はくわえていたキューバ産の葉巻の火をすり消して、ゆっくりイリーナの方に向き直った。 
222名無し物書き@推敲中?:04/02/13 17:26
南野陽子を「ナンノ」と呼んだら刑務所・・・そんな腐った時代だけど
223名無し物書き@推敲中?:04/02/13 17:30
小説じゃない。小説じゃない。ほんとのことさぁ♪
224名無し物書き@推敲中?:04/02/13 17:32
西暦200X年、地球は核の炎につつまれた・・・
225名無し物書き@推敲中?:04/02/13 17:34
終わらぬ夢がお前たちの導き手ならば超えてゆけ!己が信念の旗のもとに!

あの頃僕たちは、世界に続きがあることを、まだ知らずに生きていた。
227名無し物書き@推敲中?:04/02/13 19:20
女のからだの中にも川は流れていた。
>>222
わろた
229名無し物書き@推敲中?:04/02/14 01:43
僕、カケフくん。
長浜小学校で六回生やっとる者やけど、ひとつ悩みがあんねん。
未だに寝小便垂れとんねん。それも毎晩やねん。
 そこで僕、この状況を打破するべく
美人級長の宮下ゆかりに相談することにしてん。
230名無し物書き@推敲中?:04/02/14 10:46
あの頃私は二十歳になったら人生終わりと思ってた
231名無し物書き@推敲中?:04/02/14 13:37
おい230それは誰もが一度は考える出だしだぞ。
232名無し物書き@推敲中?:04/02/14 13:39
>>231
うそ!? 思いついたときコレだって思ったのに
233ひの ◆W2Z6LpgaXA :04/02/14 14:03
 桜色の乳首。ありきたり。薄薔薇色の乳首。前つかったっけな。
木苺のような。うーん。レーズンのような。黒い。イクラのような。
魚介はなあ。
 百瀬一平は、こんなに爽やかな朝の日差しが差し込む部屋で、乳
首の形容のしかたに頭を捻る自分をついうっかり客観的に考えてし
まって、憮然とした。
234名無し物書き@推敲中?:04/02/14 14:44
26歳、フリーター童貞。将来がだんだん不安になってくる今日この頃だけど、
なぜか胸がどきどきするんだ。このどきどきをあなたに伝えたい……今すぐにも!
235名無し物書き@推敲中?:04/02/14 15:26
あの頃私は四十五歳になったら人生終わりと思ってた
236名無し物書き@推敲中?:04/02/14 15:30
「フリーター童貞」というのはフリータをしたことがないという意味か?
237名無し物書き@推敲中?:04/02/14 15:35
>>236
そうか。くっつけて書いたらそう読まれてしまうのか。ひとつ勉強。
238名無し物書き@推敲中?:04/02/14 16:36
ずいぶん素直だな
>>236
フリーターとはしたことがない、という意味では?
240名無し物書き@推敲中?:04/02/14 16:52
男も含めて?
241236:04/02/14 16:59
>>239
「処女航海」というのがあるから、「経験なし」の意味もアリでは?
もっとも「童貞フリーター」の意味は明解だ。
242名無し物書き@推敲中?:04/02/14 17:17
「無職童貞」なら誤解を生まなかったんだろうか?
243名無し物書き@推敲中?:04/02/14 18:21
素直に、フリーターで童貞、では?
244名無し物書き@推敲中?:04/02/14 19:14
>>243
いや、アシンデトンのリズムにこだわりを持ちたい。
245名無し物書き@推敲中?:04/02/14 19:56
それ、何?
246名無し物書き@推敲中?:04/02/14 20:06
アシンデトン:ギリシャ語
修辞学で、接続詞を用いずに動詞や名詞を重ねて勢いを出す方法。
ex)veni vidi vici.(来た、見た、勝った。)
247名無し物書き@推敲中?:04/02/14 20:25
ありがとう、でも234の場合、効果が出てないと思うな
248名無し物書き@推敲中?:04/02/14 20:41
じゃあ
フリーター、童貞、
では?
ただの羅列って感じだなあ。
250名無し物書き@推敲中?:04/02/14 21:12
じゃあ、結局ダメだね
251234:04/02/14 21:43
ありがと 参考になりました
ありがとう、参考になりました。

句読点を打つ癖をつけたらいいかもねー。
253名無し物書き@推敲中?:04/02/14 21:53
癖でいいのかそれは
254名無し物書き@推敲中?:04/02/18 02:49
わたしはその日、幾許かの時間と、数千にも渡る効果的な手法を
与えられて、この地に降り立つことを許された。目的は明確だ。
永遠なる深淵に、冷然たる零落を重ねる。蒼然が釈然たる劫を拝し、陥穽への篭絡を我が身と知る。
――私は全てを失った。
【ぐちゃ】
腹部が破裂し、夥しい程の血液があたりに飛び散り
ピンク色の内臓が飛び散り、口、耳、目、肛門という穴という穴から
体液がどくどくと流れていている。

それでも尚、私は生きていた。

私は、私が人でなくなるのをはっきりと感じていた。
 無職、という言葉の響きは、はっきりいって悪い。犯罪人もしくは、反社会的素養を
持つ人間、というイメージがある。
 これをむしょく、とという字面にしてみる。むしょく、という字面からわたしがまず想起
するのは、無色、である。未だ、何色にも染まっていない。これから何色にもなれる
無限の可能性。

この先を読んではいけない。読めば死ぬ。


ある日、男は
>256
続きが気になる。
ショートショートの広場1に同じネタがあったよ。
『読むな』1981年度応募作。
書き出しが苦手だ。
最初の三行書くのに1ヶ月ぐらいかかる。
書き始めれば勢いに乗ってスラスラいくんだが……。
262筒井西京:04/02/22 00:14
 ひどく月がうるさい夜だった。
「看守さん」
「なんだい」
そんなことよりちょいと聞いてくれよ。この間、近所の(ry
居た。またあいつだ。
人の顔を見れば「出掛けるんですか?」と聞いてくる。
出掛けることぐらい見れば分かるはずだ。「どちらへお出掛け?」程度の質問すら
思いつかないあいつのせいで、俺は今日もまた言い知れぬ怒りに包まれる。
俺は脇の生垣飛び込むと民家の庭を駆け抜け、あいつに気づかれない様に背後に
回り込むと再び往来に飛び出した。
今だ!
俺はあいつの竹ぼうきを奪い取ると地を蹴って飛躍し、あいつの脳天にそれを
叩き込んだ。
「レ!?」
ふざけるな!この程度の反応しか出来ないのかこの野郎は。情けない。例の変な
犬でさえもう少しマシな反応をするハズだ。
俺は竹ぼうきを投げ捨てるとあの天敵と対決すべく気を引き締め、更に鉢巻を
きつく締めなおした。今日こそ目にもの見せてやる。

265名無し物書き@推敲中?:04/03/23 00:00
age
その女が俺の家に住み着くようになったのは、二週間ほど前のことだった。
 ぼくは、いつものように目を覚ました。
 最近ずっと遅くまで起きているにもかかわらず、朝、7時きっかりには起きてしまうのに
は、我ながら感心させられる。粘着質の白い雲がぼくの周りをゆらゆらと漂いながら、静
かに沈殿していく。布団からはみ出た両肩にそれがシンシンとのしかかり、重く感じる。
ダルイのだ。
 頭ははっきりとしているのに、身体が冷たくて動けない。ぼくはそのままゆっくりと天井を見た。
268吾輩は名無しである:04/03/26 14:40

      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
    /             \
   /                  ヽ 
    l:::::::::.                  | 
    |::::::::::   (●)     (●)   | 
   |:::::::::::::::::    ___      | 
    ヽ:::::::::::::::::::.          ノ 
269謎 ◆M4DV7mx8Q. :04/03/26 14:48
秋晴れの空に、一筋の飛行機雲が描き出される。
270名無し物書き@推敲中?:04/03/26 15:06
山道を歩きながらこう考えた。

痴に働けばちんが勃つ。
情に掉させば孕ませる。
意地で通せば強姦だ。
兎角に官能小説は難しい。
271名無し物書き@推敲中?:04/03/26 15:23
重たい。
272名無し物書き@推敲中?:04/03/26 21:34
 大きな革靴が無防備な私のみぞおちに一瞬深く食い込んだ。
消化途中だった朝食の米と味噌汁が一気にこみ上げた。
それが上着とズボンにかかり、床で跳ね、重い液体音を立てる。
自分がいかに飯を噛まずに食べているかがそれとなくわかってしまった。
私は苦痛と異臭にむせかえり、恐怖に涙を流した。
まぶしい。

光が私の稜線をほぐし、私という感覚をすべてのものから遠ざける。

それは。私が最も恐怖する瞬間。

鋭くとがった鉄の予感。

テイルランプが光と闇とを区切る時、ようやく私は放たれる。

歯車は反転し、身勝手な狂騒が始まる。

引き裂かれるは、私とわたし。

キスより甘い、一ひらの嘘。

さぁ。

転がり出したのだ。

私という名のゲイムが。


俺は人間だ。名前はまだねえ。
娘の死体が邪魔だった。
276名無し物書き@推敲中?:04/05/29 22:25
エロとグロばかりじゃねえか
目の前に 女の子のお尻がある。
校舎内 修復工事のアルバイト。
タイルの詰った箱を抱え 前かがみに。
偶然 休憩時間と重なった。
体操の授業を終えた女の子達が 半そでとブルマーで大移動する。
慎重に階段を上がる僕の鼻先に 色白の太ももと濃紺のブルマーが
白いシャツの裾からチラチラ 見え隠れする。
先を急ぐ女の子達は ちょっと強引に 僕を追い抜く。
僕の髪を ブルマーが撫でる。
張りのあるお尻が ローアングルで挑発的な画を見せつける。
すれ違いに これから運動場に向かう女の子達もいる。
お互い急ぐから 階段はもみくちゃ状態になる。
前の女の子が立ち止まり 僕の唇が彼女の体に…。
降りていく側の女の子は 僕の頭越しに 手すりを掴む。
僕の顔は真っ赤に違いない。女の子の胸が かなり強く押し付けられる。
みんなスポーツブラで ふくらみも突起も伝わってくる。
こんなに辛い経験は久しぶりだ。僕だから耐えられるのだろう。
次の角を曲がって登りきれば 開放されるはずだ。
確認のため顔を上げたら 可愛い子の胸が もろに頬や唇を圧迫した。
その子ははにかんで 立ち去る。
僕は目的の階に着いた。職人だけの親父の世界へ。
甘い夢から覚めて 現実の世界へと。




小田慶 14歳(男) は学校から帰るなり好きな美少女アイドルの雑誌や
DVDを見てばかりいる、だめだめ中学生だ。今日も宿題そっちのけでイベント
情報などのチェックに忙しい。でも最近、ちょっと気がかりなことがある。
実は親戚の子供をこの家に預かるらしいのだ。50年前ブラジルに渡った親戚
のひ孫にあたる子で、慶と同級生の少年らしい。名前はリオ。
曲芸師だった父親が事故でなくなったのだ。母親は幼い頃生き別れた。
日本に来ているとのうわさもあるらしい。
父親以外、ブラジルに身寄りは無いし、母を捜すことも兼ねて日本に来る。
話によると学校に通ってなかったらしい。サーカス一座と旅していたらしい。
慶はその辺が気になったが、特に不安は無かった。
男なんかどうでもいいし、両親に任せとけばいいはずだ。
そんな感じでついに、そいつがやって来る日になった。
学校から帰った慶が部屋にいこうとすると、母親に呼ばれた。
母親は複雑な表情をしている。そして小声で言った。「実はね…。」
「!?」慶は耳を疑った。「…女…の子?」
少年ではなく実は少女だったらしい子(リオ)は今、シャワーを浴びている。
そして戸惑う母子の前に姿を現した。
ナチュラルな黒いシヨートカット。タイトなジーンズは股下90?
太ももはむっちりで、ウエストは細くくびれてる。
そして14歳とは思えないおっぱいが上下に揺れている。
顔は少女らしいが表情は少年だった。あっけに取られる二人の横を通り居間へ行く。

その後姿はモデル並のスタイルだ。しなやかな上半身に丸いお尻。
ソファーの上であぐらをかいてこう言った。「チョット、ノド、カワイタ!」
母親ははっとして飲み物を取りにいこうとするが、その前に慶に言った。
「いつまでも見てないで、部屋に行きなさい!」
慶は部屋へ向かったが、母親が台所に行くとまたもどってリオを観察した。
日本人離れした小麦色のおっぱいに眼がくぎ付けだ。色の濃い乳首だ。
日本と南米の両方のおっぱいのいいところを合わせたようなおっぱいだ。
リオの動作に合わせてプルプル揺れながらツンと上に反り返ってる。
リオは赤いアロハシャツを羽織った。ボタンは全開だった。
母親が麦茶と羊かんを持ってきた。そしてリオにボタンを閉めさせた。
リオがシャツのボタンを閉めると、胸のふくらみではちきれそうだ。
慶は母親に言われるまえに部屋にもどった。目に浮かぶのはおっぱいだ。
まさしくたわわに実った果実のようなプリプリ感だった。
慶はおっぱいを思い出しながら布団に顔をうずめた。そしてオナニーをはじめた。 



リオは片言の日本語しか喋れない。
いろいろ複雑な事情の中で育ったのだろう。
サーカス一座に居たくなかった理由もあるのだろう。
慶と両親はそういった面を踏まえて、慎重に彼女に接しようと話し合った。
その日の夕食は天ぷらだった。リオは箸が使えない。
ご飯をスプーンで食べ、天ぷらは手づかみだ。
でも美味しそうに食べる姿は、見てて嫌ではなかった。
今のリオの服装はデニムのホットパンツに大きめのTシャツだ。
今日の蒸し暑さでは無理も無い。夏休みも近い。
リオはノーブラ派なので、慶の母親は胸が目立たないように大き目のTシャツを
買ってきたのだ。確かに形は目立たないが、動くたびに乳首がくっきり現れる。
フリーな状態のおっぱいが躍動するたびに、男ふたりは目がそらせない。
慶は妄想した。リオのチョコレート色乳首がTシャツの生地にこすられて疼くのを。
小麦色の乳房は甘さ控えめのスポンジケーキ。トッピングの乳首は蜜の味…。
食べ終わったリオはなんと慶のひざの上をひとまたぎ。顔にはおっぱいのダブルパンチ。
そしてホットパンツに収まりきれないお尻が、まるでウィンクしてるようだった。


慶の学校は今日から夏休みだ。でも両親は仕事がある。
しばらくの間、リオと二人っきりになる。
リオは口数が少ない。かといって内向的でもない。
ラテンな外見にもかかわらず、理知的な雰囲気もある。
実際は単に日本語が苦手なだけかもしれないが。
顔は少女、体は女、性格は少年、という感じだ。
今日のリオの服装は、グレーのピッチリしたTシャツとブルージーンズ。
普通の人が着れば普通の格好だ。でもリオが着ると…。
正直、目のやり場に困ってしまう。見たくて仕方ないんだけど。
伸縮性のTシャツは胸を包み込んで気持ちいいらしいけど、なにしろノーブラで
しかもまっすぐ前につきでるようなおっぱいだから、たまらない。
ジーンズはかなりはき込んでる。むっちりした太ももとお尻にデニムがピチッと
張り付き、肌と一体化してるみたいだ。
慶は居間でリオの正面に座っている。雑誌を開いてるが、視線はもちろんリオ。
ソファの上でひざを抱え込んでいるリオは男の視線に無頓着だ。
慶はリオの内股と股間を穴があくほど見つめていた。
「國府田マリ子萌え!」
突如、喫茶店で奇声をあげた男。彼は一体何者なのだろう。

まぁ、それはそれとして、今日はバレンタインデー。店内を見渡すとカップルが大勢いる。
まったくもって正しいことだと思う。一年の内に告白できる一回きりのチャンス。乙女心をくすぐるのだろう。
うぜー。
すると、店内に一人だけ太った男がいるのに気がつく。おお、何ともまぁ、見るからにもてない顔をしている。
ラーメンをおかずにご飯3杯食べます、みたいな体つき。ニキビ面。上はTシャツ一枚、下はジーパン。
最早芸術的なまでのセンス。正直どんなに人生腐ってもああはなりたくない。悪い日本人の代表だね。

って思ったら鏡だったんですけど・・・。
Kyonen no natu tomodati to kaisuiyoku ni itta.
Dasakute motenai oretati hutari wa umi de nanpa ni tyousen surukoto ni sita.
Amari yu^mei na kaisui yokujo^ zya nai kara kitai wa sitenakatta.
Tokoroga nanto, to^kyo^ no zyosikousei ga guru^pu de kiteita.
Kami wa tyapatu daga, hada wa sirokute muttiri siteta.
Mazime na kanzi no kawaiiko tati da.
Onnanoko wa zenbu de 6nin. Minna bikini de kimeteita.

Oretati hutari wa onnanoko tati no mabusisa ni attou sarete simatta.
Tada to^ku kara nagamete iru dake datta.
Oretati wa sikatanaku nanpa wo akiramete, onnanoko ni tikazuite kansatusita.
Kanozyo tati wa gomu-bo^to ni notte, hasyaide iru.
Oretati mo tikaku de oyoide kanozyo tati no karada wo yokome de nagameta.
Sonotoki hitorino onnanoko ga baransu wo kuzusi otisouni natta.
Sosite menomae no ko no bikini wo tukami, hikitigitte simatta.
Bikini wo torareta onnanoko wa ryoute de mune wo kakusi utumuku.
Hikitigitta ko wa ikioi amatte usiro ni otisouni naru.
Betu no ko ga, tasuke you to site bikini wo hagitotte simatta.
Ima hagitorareta ko wa, sonomama umi ni otita.
Minna ituno manika hukai tokoro made nagasareteita.
Otita onnanoko wa obore sou datta.
Hoka no onnanoko tati wa te wo nobasuga todokanai.
Ore to tomodati wa isoide oboreteiru onnanoko ni mukatte oyoida.
何で書き込み出来ないんだ
邪魔すんじゃねー、馬鹿野郎

糞野郎
288Usorokoweamo:04/06/21 17:24

Usorokoweamo
K点スレスレのハイジャンプだった。
agu
「姦淫は罪に定められている。一般に姦淫とは、既婚者が配偶者以外の異性と性を交えることを
言うが、ここで指す姦淫とは、未婚者同士、未成年、同性なども含め、配偶者以外との
性的な行い全てを意味する。これらの汚れた行いを、殺人に次ぐ重罪とする。」
 俺は、醜い男だろうか。
これは、天罰だろうか。
 人生で最も愛した人が、俺の子を宿し、産まずに殺すことになった―
「うんこ喰ったどー!」
 おれは勝利の雄叫びをあげた。遂に禁断の果実を食したのだ。
293名無し物書き@推敲中?:04/10/02 09:10:38

「ガーデナーの香山美希でーす。植物からパワーもらってマース。」
つけっぱなしのラジオから、元気な、女の声が。俺は手を止めた。
294名無し物書き@推敲中?:04/10/02 13:51:53

農民文学者。農業と文学。

この21世紀日本を、小気味よく、滑り落ちてゆく2つのジャンルが
手を取り合って、一人の男に権限していた。

二重苦。
295名無し物書き@推敲中?:04/11/29 01:56:05
皆へたくそだね。私は最初の一文巧いぞ
296名無し物書き@推敲中?:04/11/29 02:30:11
「今何て言った?」
ぷちん、と音を立てて今まで溜め込んで来たダムの水が
脆くもそれを抑えていたコンクリートと共に崩れ、流れた。
鉄砲水のように僕の拳は彼の顔面へと流れてゆく。
僕は彼の顔面が紅色一色に染まるまで殴り続けた。
誰かが、先生を呼んで来いと叫んでいる。
ああ、こうして学園生活は終わるんだなと思った。
それは現実となり僕は退学となった。
ここは僕に合わなすぎた。
297名無し物書き@推敲中?:04/11/29 03:26:23
悲しみの始まりは昨日という日、事の始まりは今日という日、夢という日は明日という日。
298名無し物書き@推敲中?:04/11/30 00:15:38
 手に握られた無機物を伝わって、生々しい感触が両手に流れ込む。
 自らの血が指し示す、残酷な現実。いずれ通過するべき洗礼だとしても、それはあまりにも唐突で──残酷すぎる光景だった。
299名無し物書き@推敲中?:04/11/30 14:23:06
>>295
悔しいが、たしかに続きが読みたくなる一文だ…
300名無し物書き@推敲中?:04/11/30 20:16:34
―母さーん、朝だよー!
・・・
おーい、起きろー!
・・・
朝だって!早く起きろって!
・・・
どうしたん、もしかして病気?
・・・
・・・・・・・・・・・・・- ― ――



--------------------------

16歳の子供が、母を亡くすのはとても大変なことだ。
その人が唯一の家族であるならなおさらだ。
しかし私にとって幸いだったことは、その母はとても賢明であったことだろう。
母さんが死んで、何故か二日後には全て葬式からなにから、全て手配が整っていた。
彼女は自分の死期が近いことを知っていた、そして、残された私のために下準備を済ませておいてくれたのだ。
朝、彼女がPCを起動しなかった場合、自動的にネットを介して、前もって話を付けてある業者に連絡が行くシステムができあがっていたらしい。
何から何までご苦労なことだった。

「ただいま〜」
ここで「おかえり〜」と帰ってきたら、むしろ困る。
寂しい一人芝居だ。言うなれば日課だ。
私は学校に行っていないので、毎日、生前母さんがいきつけだったという居酒屋のような所で夕方から仕事をしている。
驚くべきことに、こちらにも話がついていたようで、母さんが死んで三週間ほど経った後誘いがあった。
私は数日の引き篭もり生活に早くも飽きていたので、申し出に乗った。
301名無し物書き@推敲中?:04/11/30 20:17:36
店主夫婦はとても面白い人なので、良い選択だったと思っている。
次の日課は、母のPCの電源をつける事だ。
毎日毎日12時に、彼女の手紙が一枚づつ更新される。
未来の手紙を読もうと思っても、厳重なロックがかかっていて読めないようになっていて
その割に、ソフトを消そうと思えばごく普通に消せるという、中々手の込んだ作り。
でもまだ12時にはなっていない、私としてはもう少し就労時間を増やしたいのだが、店主夫婦が危険だと譲らない。
風呂をいれる準備をして、水を出しながらニュースを見て、風呂に入れば丁度12時くらいだ。
という訳で、風呂を洗って水を出しておく。
TVをつけてニュースを見ると、隣の大陸の艦船が領海を侵犯した可能性がある、というニュースが流れている。
まぁ良くある事だ。
20年前、世界に二つある大陸が大戦争を起こした。
北寄りの大陸にある唯一の国である私達の国と、大陸連合国家との戦争だ。
私達のいる大陸は、向こうの大陸より北よりにあって随分寒い。
大きさ的には、こっちの面積は向こう側の十分の一とあって、随分と狭い。
四角い地図を見ると、北よりなので大陸というのに吝かでないように見えるが
面積が正確な楕円の地図を見ると、大陸というより島と言った方が似つかわしいように思える。そのくらい小さい。
以前から二つの大陸間には軋轢が生じていたが、22年前海峡に大量の石油資源が見つかって、それの利権を巡ってついに衝突したらしい。
戦力差がかなりあったろうに、良く勝てたと思う。

ラノベ板から来ました、ダメ出しお願いします
302名無し物書き@推敲中?:04/11/30 22:48:18
>>300-301
なんかいかにも、自己満足臭が伝わってくる。
読者を楽しませようと思ってる?
303名無し物書き@推敲中?:04/11/30 23:29:16
>>302
ズキンときました・・・。
そう思えばそんな事思ってなかったかもしれません。
次に生かそうかと思います。
304名無し物書き@推敲中?:04/12/01 07:38:33
 ガンガレ>>303

 >>302>>304も、自己満足臭全開だから気にするな。
 >>302>>304も、誰かを楽しませようと思ってないから気にするな。

>16歳の子供が、母を亡くすのはとても大変なことだ。
 文章で説明しているのをやめて、その具体的なエピソードから書き始めれ。
 母の死後に魅力が無いと思ったら、その設定はすぱりと捨てて別の場所を出発点に据えるべ。
 全部捨てても魅力のあるエピソードが残らなければ……まあそれは仕方ない。
 捨てる事に慣れるのは大事。超大事。

 出だしのネット云々は、後にある手紙のところと一緒に語るべー。
 語られてるのは大きく分けて全部で四つ、
1.母の死
2.PCの手紙
3.息子のその後
4.戦争ニュース
 それらをまとめ直して、どの順に並べても意味が通じるようにしてみてはどやねん。

 手紙が展開的にその戦争云々に関係してくる重要なものなら、
ありきーたりだが手紙は息子にとって大事なものであるよう印象付けれ。
 今のままで、ただ『息子は手紙を見て泣いた!!』とか嘘を追加しても白けるだけだろーなんで、
それなら自分が息子に感情移入できるぐらい息子を酷い目にあわせれ。
 感情をでっちあげるのはやっちゃマズイが、出来事をでっちあげるのは可。当たり前だけど。
 ただ、感情移入までが長すぎても萎えるし、共感できない人にしたら最悪だから、
結局最初は出来事で惹き付けるのが定番かとはおもふがにゅ。

 でも、はっきり言ってしまうと、今は何を書いても上達する時期だろうから書く環境を保持し続けるのが一番大事じゃ。
 あと、いちいち語られない変な決まり事もあって、それを見て影で笑ってる不届きモノも多いので、そーゆーのもサイト回って抑えとくとよろし。
305名無し物書き@推敲中?:04/12/01 12:27:49
豆腐を見上げる。
なかなか背が高い。
豆腐に静かなチョップを打つ、とてのひらが埋まる。
豆腐が震える。
鋼鉄の掌に腹一杯詰め込まれたガソリンが
爆炎になって飛沫を跳ばす。
「大惨事です!!
2機の旅客機がエンパイア・ステート・ビルに
突っ込みました!ここは戦場でしょうか!?
ここはニューヨークです!!」
306303:04/12/01 18:15:02
>>304
ありがとうございます。
主人公は女っていう設定です、あとニュース内容が後で意味を持つようになってきてて
位置的には、これは前座で、この後すぐこの街を出てちょっと冒険スペクタクルしてくる感じになってます。
この子の生活を描く作品じゃないです。
ぶっちゃけライトノベルにありがち展開です・・・。
戦争ニュースへの移動は、結構説明臭くない感じだと思うんですが・・・。
やっぱり、こういう場合、「親を無くした悲しみ」みたいのを入れていくのが重要なんですね。
失念してました。
307名無し物書き@推敲中?:04/12/01 23:05:32
「・・・いかにも」
男はそう呟くと、だらりと垂らしていた左拳を目の前に掲げて見せた。
先ほど、こちらがナイフで受け止めたからだろう。男の拳からは血がしたたり落ちていた。
だが、そんなことは大して問題ではないと言わんばかりに男は淡々と続けてくる。

「この大陸に数多く存在する異能の力。そのどれもが禁忌として畏れられていた中で、
まさに、最強の一つと謳われた[力]を、私の一族は保有していた。」
掲げていた拳を見つめて、まるでそれが、真に尊きものだ、とでも言う様な口調で男は語る。

「名を“崩しの拳”、という。この世に存在する、ありとあらゆるカタチあるもの全て。崩し、砕き、破壊する。」

聞いたことはあった。異端技能“魔拳”に分類される、人類が持ちうる力のなかで、恐らく最も[破壊的]な禁忌。
「―――そうかい。・・・これまで何人の人間が、あんたのその拳の破壊対象になったんだろうなあ。」
ぼやき、同時に目の前の男に意識を集中させる。

「正確な数は不明だ。[仕事]を終えると、破壊した標的に関する記憶が一切消えてしまうのだよ。これは、
この[力]を使うことによる一種の“罰”のようなものだと感じているのだが、なにぶんはっきりしない。」
男は本気で困惑した顔をしている。

「とにかく、[組織]はあんたみたいに著名な職業的暗殺者さんを雇ってまで、俺を消したいってことかい。」

「そういうことになるな。私も依頼を受けたからには、[仕事]として処理させて貰うが・・・」
男の顔が変化する。具体的にどう、とは説明しづらい。が、その表情の奥にある感情は容易に見て取れた。喜。
男は、心底喜んでいる。

 大樹を切り抜いて造ったかのような部屋の中に、隆々とした体躯を持つ一匹の獣がいた。
 いや、それをただの獣というには語弊があるだろう。はたして、床からせりあがった椅子のようなこぶに腰掛け、
日本語にて著された本を読む者を獣といっていいものか。
 その全体の造形をみれば、大きな熊に似ているかもしれない。しかし首から上の、猫に似た平面の顔と側頭部から出るとがった耳によって、
熊というよりは何故かフクロウを思わせる。さらに背中からは鳥の羽に似た針状のものが無数に飛び出し、その異形をいっそう顕著なものに見せていた。
「首領……」
 壁の向こうから小さな声がした。小鳥のさえずりを思わせる、とても涼やかな声だった。
 本をめくっていた獣は鋭い爪のある手を休め、長い耳をぴくぴくと震わせながら書物の散乱した床の上に立ち上がる。
その大柄な図体からはまったく想像できない、とても柔らかな所作だった。
 その気配を察したのか、先ほどの声は歌うように続ける。
309名無し物書き@推敲中?::05/01/17 00:42:02
gf
310名無し物書き@推敲中?:05/01/17 15:26:25
テーブルに花が一輪。
デブで不細工で気の利かない妻が、この家を出て行くときに活けたものらしかった。
子供二人の姿も、もうない。最後まで俺になつかない子供達だった。
手元には3年間は食うに困らない退職金。これで俺は思うように文筆修行に励もう。

しかし唐突に涙が出てくるのだった。
デブで不細工で気の利かない妻の豚のような後姿が目に浮かんだ。その後姿も泣いていた。
俺はこれから心温まる家族の物語を書くつもりだ。
がらんとした公団住宅の、侘しいコタツにうずくまり、その妻を思いながら、マスタベーションに励んだ。
しかしいっこうに勃つものが勃たないのだ。
俺は自称17歳のグラビアアイドルの写真集を、押入れの隠し場所から引っ張り出し、再びマスターベーションに励んだ。精液がぬるい炬燵の中で溢れ返った。
もう使い終わった写真集を家族の目から隠す必要もない。
俺はベランダに出ると、ズボンから汚らしい性器を露出させたまま、モノトーンの夕暮れを見た。
ひどく寒かった。どこぞの家から漂う夕餉の支度の匂いが鼻をつく。
俺は幸福な家族の物語を書くつもりだ。
地上では、子供二人が、鼻水をたらしながらボールで遊んでいた。
311名無し物書き@推敲中?:05/01/17 15:28:14
性器を露出させながらベランダに出るととても寒いですよ、というお話の書き出し。
どうでしょうか。
312名無し物書き@推敲中?::05/02/01 11:15:20
tr
313名無し物書き@推敲中?:05/02/10 02:48:17
 今日はデートかと同僚に聞かれた。
 ロッカーを閉める寸前だった私の姿が中の鏡に映る。確かに今日は、買ったばかりのティファニーのペンダントを下げているし、バーキンのバッグも持っている。うっすら化粧だってしれいる。
 デートと言われればデートかもしれない。現に今私の胸は緊張と興奮と、めくるめく快感の予感で浮き足立っている。

「まあ、そんなところ」

 バッグの中身は書きかけの小説のデータが入ったメモリースティックと、ネタ帳と、数冊のコミック誌。
 今夜は同人サークルのオフ会なのである。
314名無し物書き@推敲中?:05/02/10 23:00:19
↑ワロタ
315名無し物書き@推敲中?:05/02/10 23:11:46
青い空、青い海、そして

――――青い顔。
316∧ ∧:05/02/11 01:41:57
それではこれまで紹介した中であなたがなりたい職業を3つ選び、質問に答えてください。
あなたがこれまで学んだこと、学歴や適性検査での成績、各職業の状況を考慮した上でお選びください。
なおここに記入したデータは他の目的で利用されることは一切ありません。
「純文学作家」「経済小説家」「ミステリー作家」
ミステリー作家というのは?
「現在売れてるのはこのジャンルだけですし、生活するには少なからずともミステリを書けなければいけない
ことをしっているからです。ただし量産型のミステリー作家や本格ミステリ作家には興味がないのであくまで
読んでもらうための手段ですかね。動機付けという意味でホラーなどもその範疇にはいります」
わかりました。あなたが本当に書きたいことは純文学や経済などのジャンルでミステリは売るための手段だと。
現在活躍中の作家でいえば宮部みゆきや高村薫あるいは岩井志麻子でしょうかね。
「そう考えてもらえてけっこうです」
好きな作家は?
「舞城王太郎」
売りたいのはミステリー、取りたいのは純文学賞というわけですか。
作家デビューするまで、あるいは売れっ子作家になるまで他の仕事をやらなければなりませんが
経済小説を書く下地の職業を選んでみてはどうですか。進学先として経済学部を考えてみたら。
「そうですねぇ…」
作家は職業ではない。まして就職できるものではない。作家は人間のカテゴリーなんだ。

(タイトル『人間やめますか、就職やめますか』)
317(,,゚Д゚):05/02/11 23:24:39
会話だけで進行する小説形式ですがどうでしょうか。
地の文だといちいち説明できるけど会話だけだと声の大きさすら説明できないので辛いですね。
もうちょっと続けてみます。
様々な相談者とアドバイザーの対話が続きながら人間と就職の現実と本質に近づいていくという趣向です。

「カテゴリー?」
いきなり叫んですいません。作家になりたい。たしかにすばらしい夢、結構な目的だと思いますが
作家を志願する人たちは仕事をしたいというよりただ理想の中で生きたい。就職という現実から逃げたいという
願望が強い場合が多いのです。十分な収入を得ている専業作家はごくわずかという現実もあります。
作家は生活のための活動すなわち職業ではなく人間らしさを表現するための活動すなわち人間の
種類のひとつと考えてみて、もう一度職業・および進路を考えてみることをお勧めします。
「なるほど現実を甘く見すぎていたかもしれません。今日は相談にのっていただきありがとうございました。」
こちらこそ、就職相談センター『ONE POINT』にお越しいただきありがとうございました。
わたしたちアドバイザーは、暗い日本経済の中みなさまの就職および人生に明るい未来を提供するため
アドバイスをいたしております。お悩みの際はお気軽にご相談くださいませ。
318吾輩は名無しである:05/02/28 12:44:08
0
319名無し物書き@推敲中?:05/02/28 12:48:37
>318
何が目的なんだ
320名無し物書き@推敲中?:05/02/28 15:35:59
>>317
乙一の「フィルムの中の少女」はそういう形式だよん
321名無し物書き@推敲中?:05/03/02 00:51:32
 貴方に会いたいと思った日はなかった。

 本当に。
322ぴよ ◆0NU3DOXTfw :05/03/02 14:56:38
「それはアンタもいけないわ」
ストーカーからかろうじて難を逃れた彩子へ、これが実の姉の言い草だろうか。
「だってもともとお金目当てだったんでしょう」
語感のあまりの汚さに、彩子は反射的に否定しかけた。が、すぐに
「……多かれ少なかれ、女が男を見るときなんてそうでしょっ」と居直る。
姉は芝居がかったようにあきれたジェスチャーを見せる。
そしてグラスを片手にバルコニーから夜空を仰いだ。
「かわいそうな正男クン。どのあたりを泳いでいるのかしら」
天の川が浮かぶ夏の夜空を背に、
姉の少し太くなった二の腕が部屋の明かりを受けて白い。
星々とそれを見比べているうちに彩子は思い出す。
「扉」の向こうの宇宙空間の恐るべき寒さ、瞬かない星の鮫の目ような輝きを。
「あら彩子、寒いの?彩子?」
323名無し物書き@推敲中?:05/03/05 03:34:43
 擦り剥いた指のかさぶたを触りながら、僕は彼女の言葉を待っていた。
 立ち尽くす場所として、最適とは言い難い場所ではある。時間的に人通りは多くないが、
皆無というわけでもない。中には知人の姿もあるだろう。探そうとは思わなかったが、
昇降口で向かい合う男女に着目しない人間は少なくないはずだった。
 それにしても。
 上履きを靴に履き替えられるようになるまで、どれぐらい待てばいいのだろう。苛立つ
ことには慣れていたので、それを表に出さないようにする術も、もちろん僕は心得ていた。
微笑を浮かべるのも変な話なので、今は無表情に近い。
「だから……吉河さんを返して、って言ってるの」
 二度も同じことを口にするのはさすがに躊躇いが生じたのか、都賀真弓の声は幾分
震えていた。怯えではない。それは自分が正しいと思っている者だけが発せられる昂揚
感を伴って、ゆるやかに響いてくる箴言だった。
 暑苦しい言葉に嫌気が差し、僕はこめかみの横を流れる黒髪を掻き揚げた。
汗も流れているかもしれない。
「返すって、僕は吉河さんの所有者なわけ? ……いや違うな、君がそうだと?」
「馬鹿じゃないの」
 ほとんど反射的に言い返して、都賀は嘲笑うように唇の端を吊り上げた。女の顔という
ものは、本当によく切り替わる。これで化粧を完全に落としたら、さらに面白い顔になる
だろう。
「じゃあ君は、僕と吉河さんにどういった関連性があるっていうのかな」
「関連性なんてあって欲しくなかったけど。仕方ないのよ。あなたが吉河さんを変えて
しまったんだから」
「変えた、ねぇ」
 正直に吐露してしまうと、僕は吉河さんという人物に関する知識もなければ、会話を
したという記憶もない。だがそれを言ったところで、都賀は納得しないだろう。この表情を
見て、そう思えない奴がいるとしたらそれはそれですごい。
324名無し物書き@推敲中?:05/03/10 01:36:33
「テケレッツのパア」
叫んだ。
325名無し物書き@推敲中?:05/03/10 03:58:19
はじめに、光があった。
――はじめは、光があった。
326吾輩は名無しである:05/03/16 11:28:33
oiu
327吾輩は名無しである:2005/03/30(水) 11:44:19
g
328名無し物書き@推敲中?:2005/03/31(木) 01:11:16
ご批評お願いします
我が手に、灰を
第一章
@
午前三時 兵庫県警生活安全部薬物対策課警部伊能康(四十才)
の腹部を鋭利な刃物で四箇所深くえぐられた死体が、垂水漁港
海神社鳥居前でパトロール中の垂水署員に発見された。

五日後、麻耶埠頭にある神戸カーゴサービス前の海中から
水死体が引き上げられた。所持品から浜田孝一(三十六歳)
と判明した。浜田の部屋から遺書と凶器が発見され、被疑
者死亡のまま書類送検された。
          
「半導体製造装置用途冷却装置市場」の依頼調査を、終え
たところだった。参入企業を九社まわり、日本市場を算出
し、新規参入にあたっての提案を行った。調査資料を整理
し、四十万円の請求書を、元請のビジョンデータに送信し
た。同時に事件物をメインとする月刊誌の編集者からメー
ルが飛び込んできた。
329名無し物書き@推敲中?:2005/03/31(木) 01:12:23
A
>>梶木さん。いつもお世話になってます。月刊タフサイトの川崎です。
スケジュールどうでしょう。
<警官殺し〉
追っていただけたら、ありがたい。
締切は少しハードですが、来月十日.。
アンカーはこちらで用意します。ホットなデータ期待しています。
ギャラは五十万円。経費別です。いつもながら、急な依頼ですが。よろしく。
明日にでもお電話いたします。>>
330名無し物書き@推敲中?:2005/03/31(木) 01:14:50
B川崎は、梶木が取材の初歩を手ほどきした。
今は、編集者に転身している。資料の送付を依
頼し、明日、話してからだと返信し、とりあえ
ずネットに接続した。夕刊紙の過去ログで、伊
能が薬物対策課だったこともあり、暴力団関係
との関連の疑いや浜田が窃盗の前科があったこ
となどが、若干ふれられていた。タフサイトが
事件後三ヵ月を過ぎて記事を掲載するのなら、
事件に何らかの奥行きがあるのだろう。
梶木は、ビジョンデータから依頼されている
次の案件の準備を始めた。長期にわたる調査で、
大手通信機メーカーが発注元である。内容は新
興通信メーカーの組織、人員配置、新製品開発
期間、部品調達先と原価構成に流通チャネルな
どである。難度が高く、梶木の受注価格も高か
った。報告は三か月後であるが、とりあえず過
去三年の有価証券報告書を読み込み始めた。
     
331にゃ〜 ◆bgNEKOKVkM :2005/03/31(木) 03:57:20
なんか文章の繋がりが変なのでわかりずらい…。

 午前三時、垂水漁港海神社鳥居前にてパトロール中の垂水署員が
腹部を鋭利な刃物で四箇所深くえぐられた他殺死体を発見した。
被害者の身元は兵庫県警生活安全部薬物対策課警部伊能康(四十才) 。
ただちに捜査本部が置かれ、垂水漁港警察官殺人事件として捜査員150名が投入された。
(ちょっと適当だけどこんな感じの文章を続けたい。季節もわからないので何月か入れたほうがよい)

まあこの冒頭は説明的で面白くないので垂水署員に人格をもたせよう(・∀・)

 「もう4月だっていうのに夜中はずいぶん冷えるなぁ」
腕時計の針を見るとちょうど3時だ。垂水職員の和泉は缶コーヒーでも飲もうと
コンビニに立ち寄ることを思いついた。
最後に垂水漁港海神社をまわってパトロールは終わりにしよう。
寒中電灯の光が神社の鳥居を照らす。その下の道路に横たわっているらしい人影が映った。
「酔っ払いか?」
そうおもって懐中電灯を向けると和泉はぎょっとなった。
「死んでいる!」
腹部から血が大量に流れ出しているその中年男性はすでに事切れていた。

∧ ∧
(,,゚Д゚)つ○おいらは初心者だからこのくらいしか書けない。
332名無し物書き@推敲中?:2005/03/31(木) 09:11:04
>>331
330です。レスありがとう。お上手ですね。参考にさせてもらいます。
私は高村薫の「黄金を抱いて飛べ」の冒頭を意識して、また、硬質な
イメージを定着させようと狙ったのですが、>>331さんの手法もありだな
と、思います。アドバイス多謝です
333にゃ〜∧ ∧ ◆bgNEKOKVkM :2005/04/01(金) 00:06:32
>>332さん
「黄金を抱いて飛べ」読んだことないのでわからないけど
この冒頭は距離感があるうちにいきなり本題に入ってちょっと戸惑う。
かならず面白くなると信頼できる売れっ子作家の冒頭だけを参考にするとだめだと思うよ。

欲をいえば冒頭であと一文欲しい。地方情報+ざっと概要みたいなのを。

我が手に、灰を
第一章
 瀬戸内海の春は、イカナゴ漁とともに訪れる。
三ノ宮から車で国道2号を西へ約18キロ走ったところのにある神戸市垂水漁港では
イカナゴ漁船のエンジン音とカモメの鳴き声が春の訪れを知らせてくれる。
 その垂水漁港には大鳥居のある海神社があり、秋になると上渡御祭が行われ
渡御船といわれる不死鳥をモチーフにした飾りをつけた漁船が明石海峡から須磨の沖まで練りまわされている。
 カモメも寝静まった午前三時、垂水漁港海神社鳥居前にてパトロール中の垂水署員が
腹部を鋭利な刃物で四箇所深くえぐられた他殺死体を発見した。 (以下略)

注意:不死鳥じゃないかもしれません。

ネットからのパクリですけどこんな感じの冒頭はどうでしょう?
あと梶木さんの職業もわかりずらい。知識がない人が読んでも理解できるくらいの文章を心がけて。
ちょっと過剰気味にしても大丈夫だと思いますよ。

    |
    |
   ∧ ∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   (,,゚Д゚) < …と偉そうに書きましたが作品未完成で挫折の白帯にゃ〜であります。すんまそん
   .(∩∩)--\_新人賞に向けてお互い頑張りましょう。
  /
334にゃ〜∧ ∧ ◆bgNEKOKVkM :皇紀2665/04/01(金) 00:13:52
しかも今が4月なので勝手に時期設定してしまいますた…。参考になればうれしいです。
335名無し物書き@推敲中?:皇紀2665/04/01(金) 00:46:19
梶木です。
なるほど。なるほど。
にゃーさん。再びありがとうございます。
書き出しは大切ですよね。読者に丁寧に、親切にを
心がけます。ところで、「ベストセラー作家入門」
ローレンスブロック 原書房は、なかなかよい本ですよ。
具体的に書いてあり、参考になります。
もし、既読でしたらごめんなさい。
第一章だけで、100枚近くになっちゃって。どうなることやら。
336吾輩は名無しである:2005/04/15(金) 11:54:20
k
337上海小姐の彼氏:2005/04/18(月) 10:10:38
「小日本人!」
誰かの投げたペットボトルが俺の後頭部に当たって鈍い間抜けな音を立てた。
「称?」
睨みつけた時には周りを全て人垣に取り囲まれていた。
よく行くコンビニの店員や屋台のおっちゃんも混じっている。
こんな上海の薄汚れた路上で俺の人生は終わるのか・・・。
338名無し物書き@推敲中?:2005/04/29(金) 04:14:18

あれから随分と時間が経ってしまった

今では何かのきっかけが無ければ、彼の事を思いだす事も無い
たとえば煙草の灰を皿に落とす瞬間や、風が葉を舞い上げる瞬間
ふと 彼の面影が胸をよぎる
思いでの中で、彼はいつも笑っていた

何故だろう、僕は彼の笑顔を一度も見たことが無かったのに…


僕と彼は同じ高校に通っていた

339gr ◆iicafiaxus :2005/04/29(金) 07:13:42
「…で、それをふまえて僕に何の用があるってわけ」

僕は正直、いら立ち始めていた。
放課後の誰もいない部室に呼び出しておいて、
美咲といったら、さっきから、そのなんとかっていう
ラブレターをくれた男の話ばかりなのだ。

「そいつの申し出、受けるんだろ? だったら、
 僕に相談もなにもあったもんじゃないじゃんか」

僕がずっと前から美咲に気を持っていることくらい、
とっくに薄々以上気づいているはずなのに。
わざわざ男とつきあうことを、どうして僕に聞かせたいのか。

「僕に止めて欲しいなら止めるけど。でも違うんだろ?」

腹立ちにも似たやるせない思いに、僕は席を立とうとする。

「待って。そうじゃなくて」

帰ろうとかばんを肩にかけた格好のまま、動きを止める。
背後から、美咲が、思い切ったように話し継ぐ。

「…えっと、この子はいい子なんだけど、その、だけど
 でも、最初の男の子には、したくないかな、って」

僕は顔だけで振り返る。うつむいた美咲が言葉を続ける。

「あ、もちろん、そっちが良ければ、ってことなんだけど、その」
「ええと」

僕も口ごもる。かばんを置いて、美咲の正面に立つ。
340名無し物書き@推敲中?:2005/05/01(日) 02:36:41
テス
No.
341名無し物書き@推敲中?:2005/05/01(日) 02:38:24
No
342吾輩は名無しである:2005/05/27(金) 11:49:48
8
343吾輩は名無しである:2005/06/26(日) 11:51:51
8
344名無し物書き@推敲中?:2005/06/26(日) 12:49:16
うーむ、どれもあまり読みたくないですね
345名無し物書き@推敲中?:2005/06/26(日) 13:00:52
>>339ありきたりな設定だけど、続きを読みたいと思った。
346名無し物書き@推敲中?:2005/06/26(日) 13:01:32
ワイパーが耳障りな音を立てながら、フロントガラスの水滴を拭っている。

20M程先のパトカーの赤色灯や警官の誘導灯、検問の標識の赤色が、ワイパーの届かない位置の水滴に反射している。

あと二台で、俺の車の順番がまわって来る。もう緊急配備の内容は具体的に逃走車は白のトヨタカムリと、

車種まで割り出されている事だろう。

何でこんな事になったのか。昨夜の自分が何を考えていたのか。そんな事を考えようとすると苦笑が漏れてしまう。

前のハイエースが動き出す。もうすぐ破滅の時間だ。あらためて考えると、情けない人生だった・・・。
347名無し物書き@推敲中?:2005/06/26(日) 13:34:46
我輩は名無しである、って何
348罧原堤 ◆SF36Mndinc :2005/06/26(日) 14:12:29
俺はハイライトを吸っている
349名無し物書き@推敲中?:2005/06/26(日) 14:18:10
>>347
文学板のデフォ名無し
350名無し物書き@推敲中?:2005/06/26(日) 15:32:53
>>349
d
351名無し物書き@推敲中?:2005/06/28(火) 00:57:00
怒りが渦巻いていた。
正論は失われ、過激な暴言、怒号、興奮を駆り立てる熱気が群衆を取り巻いている。
誰もが壇上に立つ一人の男に向かって拳を振り上げ、その名を叫んでいた。
「ヒットラー、ハイル・ヒットラー」
その男、アドルフ・ヒトラーの演説は巧みだった。
「我々は、断固として立ち向かわねばならない。愛する祖国ドイツの為に!
富の独占をする輩が、我々の生活と夢をないがしろにし、この貧困を
嘲笑っている!」
群集は男の言葉に同調し、我が声を代弁してくれとばかりに演説の言葉を
催促した。群集は彼の声を求め、彼の足元に押し寄せる。
彼の声は頭上から降り注いだ。
「さあ、立ち上がれ。ドイツを愛する者よ。我々は皆、同志だ。
結託し、現状を打開する力が我々にはある。闘おう、闘おう、
我らが信念の為、愛する家族の為、我が夢を賭して、祖国の為に立ち上がるのら!」 
352名無し物書き@推敲中?:2005/07/05(火) 19:21:13
日曜の朝。朝食を食べながらニュース番組を見ている。
何かいつもと違う。
臨時ニュースでも入ったんだろうか。
キャスターがスタッフに何度も打ち合わせをしていて、進行が途切れ途切れだ。
共演者達もかなり動揺している。
画面の端に背をかがめたスタッフが小走りでキャスターに原稿を渡す姿が見えた。
緊張した表情のキャスターは軽く咳払いをしてから原稿を読み始めた。


353名無し物書き@推敲中?:2005/07/15(金) 23:03:07
こんにちわ
354ロマン・キッド:2005/07/17(日) 00:59:02
高校生のダニエルは、転校先でいつも苛められていた。
その日も、町の作家志望少年グループ「コブラ会」に作品をけなされていた。
そこへ一人の老人が現れた。アパートの管理人のミヤギ氏だ。
ミヤギ氏は、コブラ会のメンバーの作品について未熟な点を的確に指摘して、
他人作品を過度に批判することの醜さを説いた。
ミヤギ氏の文学的才能を目の当たりにしたダニエルは、彼に弟子入りする決意をする。
次の日の早朝から特訓が始まった。
それは一見創作に関係ないような、とても奇妙な特訓だった。

355354:2005/07/17(日) 01:04:51
↑タイトルを「ノベル・キッド」に変更
356イラストに騙された名無しさん:2005/07/26(火) 11:12:54
gr
357名無し物書き@推敲中?:2005/07/29(金) 14:54:10
私たちは文学というと、まず文字によって書き表された記載文学を想像するが、
記載文学の前身として、人の口から口へ語り伝えられる口承文学がある。主に
神話や伝説に題材をとるものや昔話などで、文字が使用される以前の世界や、
文字との関わりが少ない民衆の間で発展した。
そういった口承文学のうち現在に残るものの多くは、今に至るまでの
歴史のどこかで文字に書き起こされている。それらはどのような人々によって
語られ発展し、またどのような人々の如何なる目的によって筆録されたのか、
いくつかの作品について見ていきたいと思った。それが歴史の中で、文学が
人々にとってどのような役割を果たしてきたかを考える一つの観点に
なるのではないかと考えた。
358名無し物書き@推敲中?:2005/08/01(月) 11:31:05
俺たちはその泥棒に憧れていた。
359名無し物書き@推敲中?:2005/08/01(月) 11:37:38
俺たちはその男に憧れていた。
男は泥棒だ。
360名無し物書き@推敲中?:2005/08/01(月) 13:35:09
右手にカバン、左手にドーナツをぶらさげて彼女がここに来たのは、
とても熱い午後のことだった。
361名無し物書き@推敲中?:2005/08/01(月) 13:36:23
世の中はセックスと暴力で成り立っていたはずである
362名無し物書き@推敲中?:2005/08/01(月) 20:25:43
「ありがとうございましたー」
いかにも眠そうな店員の声に背中を押されながら、僕はコンビニエンスストアの自動ドアをくぐった。
七月下旬深夜の蒸し暑さを孕んだ外の空気はゆっくりと僕の身体を包む。
363名無し物書き@推敲中?:2005/08/01(月) 20:26:33
>>362
だめ。
センス無し。
364名無し物書き@推敲中?:2005/08/01(月) 20:28:08
地下は見事に過疎化してるなw
365名無し物書き@推敲中?:2005/08/01(月) 20:30:54
>>364
スレが開けないんじゃサルベージしようもないだろw
366名無し物書き@推敲中?:2005/09/03(土) 12:51:43
;
367名無し物書き@推敲中?:2005/09/04(日) 22:02:37
日本中のミュージシャンが憧れてやまない、東京ドーム。 
楽音の女神に選ばれたスーパースターだけが、華々しいステージという名の聖域に足を踏み入れる事を許される。 
未踏の舞台、その先に約束された栄光。誰もが夢に描き、そして誰もが破れ去って行く。 
奇跡的な確率をくぐり抜け、我を神と崇める大観衆を前に天国への階段を駆け上がれば、もはやそこは恍惚の坩堝。 
輝光しか信じぬ身に溺れ、光をあびれば必ずその影には、数えきれない信者達が今日も神をも恐れぬ大スターを支えている。

光と影、支えるものと支えられるもの。
怒涛の愛のカーテンコールの幕開けが今、始まる。
368名無し物書き@推敲中?:2005/09/04(日) 23:42:54
;
369名無し物書き@推敲中?:2005/09/20(火) 21:48:15
ここは大都会ニューアンゼルス。
一人の若い女性が地下鉄の出口から地上へ姿を現した。
すぐ目の前の高級宝石店へショッピングしに来たのだった。
入り口の前に来た彼女は、ハッとして後ずさりした。
ガラス越しに銃を構える数人の男を目撃したからだ。
その時、数発の銃声が鳴り響いた。
370名無し物書き@推敲中?:2005/09/21(水) 01:22:33
世の中には勝手に人の家に上がりこんでくつろぐ輩が存在する。
そいつらはむにゃむにゃとした体を駆使し、囲いの下やフェンスの隙間を通って我が家に進入するのだ。
そして連中が渇望してやまない海生生物の干からびた死体を、傲慢にもこの地球上において
数段は格上であろう我ら人類に、その凍てついたガラス球のような眼球で睨みつけ、
眼力によって人間の心を惑わし、献上させるのだ。
この眼力というものは恐ろしいものである。一度術に嵌った人間は次々と連中に食物を献上してしまうのだ。
連中は底知れぬほど欲深い。乾燥した死体を食べ終えると、次には白濁とした液体を献上させ、
その次には腸詰、その次には生の海生動物の死体とくる。
それらを食べ終わったら、連中はその家で比較的温度の高い場所に行き休息状態に入る。
時折、不気味なゴロゴロという音を立て人間に恐怖を植え付けるのは、連中の常套手段である。
この(現時点では)猫のような習性を持つ未知の生物、私は『ヽゝうЭ☆P32τあ』と呼んでいるが、それについて
研究成果を披露したいと思う。
371家出猫:2005/09/22(木) 10:50:33
どうやら警報が解除されたようだ。
玄関のドアを開け、軒したに非難していたクマの親子のを懐中電灯で照らしてみる

ガオー
372名無し物書き@推敲中?:2005/09/24(土) 21:26:14
>>371
君センスあるよ

板違いなだけで
373名無し物書き@推敲中?:2005/09/25(日) 17:43:46
気付けばいつも目で彼を追っていた。
ホームルーム 授業中 休憩時間 放課後 部活中。
頬杖をつきながら、私は黒板と右斜め上の席に座っている彼を交互に見る。

彼はクラスで真中ぐらいの背と 学年で真中よりちょっと上ぐらいの成績で、
微笑むと現れるえくぼと長いまつげがチャームポイント。

彼の頭の上にはピンクのコスモスが咲いている。
374名無し物書き@推敲中?:2005/09/28(水) 11:17:45
>>373
>私は黒板と右斜め上の席に座っている彼を交互に見る。

右斜め上??
375373:2005/09/28(水) 22:17:40
>>374
「右斜め前」ですね。
376名無し物書き@推敲中?:2005/10/06(木) 12:06:14
一緒にいる時間が増えた。だけどおばさんは僕のことを猫か何かと勘違いしているらしい。

377名無し物書き@推敲中?:2005/10/08(土) 05:55:51
>>376
続きよみたい
378名無し物書き@推敲中?:2005/10/09(日) 23:55:40
高校のとき好きだった女の子が風俗嬢として働いていた。
379名無し物書き@推敲中?:2005/10/10(月) 00:02:13
デヴィ・スカルノが主人公。
ブラジャーを盗まれたことに激怒し、旅立ちを決意する。
犬小屋で寝ている細木数子と、スカウターをつけている(故)鈴木その子を仲間にし、
必殺技「垂れた乳首クラッシュ」でモンスターをぶちのめす!
そして、自分の欲望によって生み出されたデヴィの分身であるデヴィ2号が
わんこそばの早食い大会で優勝する。
380名無し物書き@推敲中?:2005/10/10(月) 00:03:24
>>378
ソエッ!
381名無し物書き@推敲中?:2005/10/10(月) 00:20:50
「好きです。付き合ってください。
駄目なら友達でいいです。
駄目ならアドレスだけでいいです。
駄目なら握手だけでいいです。
駄目なら駄目と言ってくれるだけでいいです。」
382名無し物書き@推敲中?:2005/10/11(火) 21:58:32
今から十数年まえの、ある地方都市での出来事だ。
夜の九時半過ぎ、静まり返った公園のベンチで、若い男女がいちゃついていた。
男はキスを求めていたが、女は拒否している。
「そろそろ帰らないと門限に間に合わないし、宿題もやらなくちゃ」
女の言葉に男は「そうだな、親父さん警察官で厳しいからな」とうなずいた。
男が自転車の後ろに女を乗せて動き出そうとしたそのとき、前方に自転車に乗る人影が見えた。
少し離れた電灯に微かに照らされたその姿は、警察官のように見えた。
「親父さんじゃないよね?」と不安そうに男は言う。
「そんなはずないわ。勤務地は他の町だし……」不可解な顔の女が返す。
その警官らしき人影はどんどん近づいて来て、2m程先で止まった。
なんだか異様な気配を感じたので、男は女をかばうように下がらせた。
そして勇気を出して謎の警官に問いかけた。「何ですか?僕達は別に……」
そこまで言いかけたとき、謎の警官の拳銃が火を吹いた。
「パァーン!」
乾いた銃声が公園の静寂を破って鳴り響いた。
383名無し物書き@推敲中?:2005/10/14(金) 17:44:20
「真っ赤な嘘」という言葉がある、それは言いえて妙な表現だろう。
食品添加物は使用していません!の売り文句を提げた紅緋色のおにぎりを右手で頬張りつつ桂は目を擦った。

世界は赤い。

人も物も、嘘を吐く度に身体の一部を紅く染めて行くらしい、無論嘘の種類によって赤色の種類は違う。
身を滅ぼすような嘘や大それた嘘 自分を守る為の嘘に見栄を張る為の嘘。
ワインレッド グレムリンレッド 紅  真朱

人は皆赤い。


桂の視界は、いつも赤に侵されている
384名無し物書き@推敲中?:2005/10/21(金) 21:34:24
>>382
ワロスww 文章下手だけど何か続き読みたい
385無名草子さん:2005/11/07(月) 13:13:57
絵は荒い
386名無し物書き@推敲中?:2005/11/07(月) 13:41:48
その時、彼の睾丸が2つ同時に破裂した。
387名無し物書き@推敲中?:2005/11/17(木) 20:36:12
長かった冬が過ぎ去り、春がやってきた。
新たな旅立ちの季節。新しく生まれ変わる命たち。太陽の光に照らされる木々と、今日1日の始まりを告げる風が私を包み込んだ。
朝の憂いが頭痛に変わる前に、私は大切な人たちの元へ走った。
388名無し物書き@推敲中?:2005/11/28(月) 20:56:11
 四月某日日曜日、晴れ。朝早くから西田家の台所は戦場と化していた。
大きな物音やら、叫び声やら、焦げた匂いやら、黒っぽい煙やら。
料理を作っているのか、実験をしているのか、はたまた何かを燃やしているのか、
判断に苦しみそうな光景だった。
こっそりと様子を窺うお母さん。『この後一体誰が片付けるんだろう』とか、
『食材が勿体無い』とか、『ちゃんと家事を教えておけば良かった』等等、
言いたいのを堪えているのがありありと解る。それでも口に出さないのは、
我が子可愛さからなのだろうか。有難くて涙が零れるよ。
389名無し物書き@推敲中?:2005/11/28(月) 22:39:51
 
390名無し物書き@推敲中?:2005/11/28(月) 22:50:12
「中国の許可を得たんですか?得てないでしょう?」彼はそう男に問いただした。彼は言った瞬間、我にかえった。
391名無し物書き@推敲中?:2005/11/28(月) 23:22:33
>>390
続きがきになるw
392390続き:2005/11/28(月) 23:37:48
あぁどうしよう。
彼は頭の中が真っ白になった。男は不信そうに彼に反論をした。いや、反論というよりもそれは呆れに近い発言だった。
私はこんなところでボロを出してはいけない。この男に私の考えを悟られてはいけない。この男はもうすぐ消える男だ。
彼は話題を転換した。
393名無し物書き@推敲中?:2005/11/29(火) 00:39:38
 僕は首に宛っていたナイフをテーブルに放った。それは鈍い音を立てて床に落ち、それと一瞬の間を置いて再びチャイムが鳴った。
こんな僕一人が暮らしているだけのアパートに来る人間など、大体予想がつく。僕には此処に来るような友達など誰ひとりいないのだから。
額にじっとりとかいた汗を袖で拭いながら、玄関脇の篭からゴム印を取り出し、ドアを開けた。
そこには、比較的ラフな恰好の宅急便のお兄さんが、鈍く輝く鋭利なお届けものを右手に持って立っていた。
394名無し物書き@推敲中?:2005/11/29(火) 02:26:49
西の果てには楽園があって、人はいつかそこに辿り着くんだよ――寝物語にそう語ったのは母だったが、
では彼女自身もまた、今頃はその楽園で安らかに過ごしているのだろうか。
395名無し物書き@推敲中?:2005/11/30(水) 00:47:28
どうやら人類はもう、種を存続させることに飽きてしまったらしい。
396名無し物書き@推敲中?:2005/12/01(木) 19:05:41
あげ
397名無し物書き@推敲中?:2005/12/01(木) 22:00:28
豚肉を持ち上げる事に関してなら誰にも負けない自信を持っている俺が来たからには、
ゴルゴダの丘の頂上に突き刺さる十字架すらも、まるで12歳の夏に利根川へと消えた、
今は亡き曽祖父が畑を売って手に入れた僅かな金で買ってくれたペットボトルロケットの如く
天高くと飛び上がること請け合いと思っていたのだが、実際にピサ駅の前で待っていたのは、
マイケル=ジャクソンを思わせる、小気味良い角度にひん曲がったシャトーの姿であった。
398名無し物書き@推敲中?:2005/12/02(金) 00:39:37
………ブウウ―――ンンン―――ンンンン………………

わたしがぼんやりと目覚めた時、蜜蜂の唸るような音が耳に残っていた。
どこかで時計でも鳴ったのだろう。その音がいつしか消え入った時、わたしは目を開いた。
わたしは己が四方を青黒い混凝土の壁に囲まれた部屋にいることに気付いた。
そこで、わたしはあることにも気付く。わたしは一体誰なんだ?

399名無し物書き@推敲中?:2005/12/03(土) 14:26:54
たぶん苗字は「呉」、名前は「一郎」
アンポンタン・ポカン氏ではないはず。
400名無し物書き@推敲中?:2005/12/25(日) 20:48:32
あげ
401名無し物書き@推敲中?:2005/12/26(月) 23:53:16
気付けばそこは薄暗い路地裏だった。
両手に何か握り締めている。右手には何処ででも手に入りそうな安物のカッターナイフ。剥き出しの刃は街灯の灯りを照り返し、ギラギラと自らの存在を出張している。そして左手には紙の入った薄っぺらな茶封筒。表面にボールペンで「遺書」と書かれていた。
成程。つまり俺は、自殺をしようとここまで足を運んだということか。
402名無し物書き@推敲中?:2005/12/27(火) 00:04:18
”インテリジェント・ゴリラスーツ”を常に身に着けることが、この未来社会での第一のルールだった。
それを着用しない外出は、まさしく死を意味した。ゴリラスーツに装備された高価な機械が発見次第
すぐ反応し、パワーアームで、即撲殺。辺り一面が肉片や汚物で汚れても、パワーアームできれいに
掃除するから手は汚れずに済む。未来社会では水は人の命よりも高価だから、それは環境にも
やさしい。指先すべてに仕込まれた、肉食の昆虫が全ての肉片や汚物を食べてしまうのだ。その後、
今度は虫が排泄した糞がゴリラスーツの動力となるのである。何と合理的であろうか。
このゴリラスーツを開発した、J・チャリティ博士はその為に大いに苦労した。
403名無し物書き@推敲中?:2005/12/27(火) 02:10:50
気がつけばそこは熱川バナナワニ園だった。
404名無し物書き@推敲中?:2005/12/27(火) 05:13:27
弱ったことになった。
彼は焦っていた。
果たしてどうやってこの修羅場をくぐり抜けたらよいものか。
慌てている内心を悟られてしまったら格好がつかない。
娘の手前、父親の威厳というものがある。
プライドだけは譲れない。
405名無し物書き@推敲中?:2005/12/27(火) 20:09:19
気がつけばそこは新宿アルタ前だった。
406名無し物書き@推敲中?:2005/12/27(火) 22:25:34
気がつけばそこはワニの口の中だった。
407名無し物書き@推敲中?:2005/12/28(水) 00:47:02
『かの者、神の位を奪われし者。その武具、巨大な鎚の型を模してはいるが破壊力に於いては他の神の追随を赦さない。曰く、神の鉄槌(トールハンマー)。』
(簑村修英著"北欧神話に於ける人物像"より)
408名無し物書き@推敲中?:2005/12/28(水) 02:11:14
モノが見えていても、物が見えないその者は最早盲目同然であった
409名無し物書き@推敲中?:2006/01/19(木) 04:06:08
香る空。咲くあぜ道。今日も歩いている。家をでた僕には理由があった。彼女に会ってからの僕は…
410名無し物書き@推敲中?:2006/01/19(木) 21:18:16
家をでた僕には理由があった。
彼女に会ってからの僕は……咲くあぜ道。香る空。
今日も、歩いている。
411名無し物書き@推敲中?:2006/01/19(木) 23:55:55
DQNな実力ナンバーワンコテ
早稲田大学文学部英文科卒業、二十四歳
工房のときに停学歴あり
ジャージで登校w
山の中にある高校
北海道出身
札幌という説も

その名は、小、小学生、小 ◆PBtykf5sPQ

薬物をやっているそうなので、検査してあげてください。
412名無し物書き@推敲中?:2006/01/20(金) 00:21:23
違っていた。
413名無し物書き@推敲中?:2006/02/14(火) 13:03:18
燃えよ剣
414名無し物書き@推敲中?:2006/02/15(水) 01:29:02
 僕が恐れるものは何も無い。恐怖を感じるということは、死を意識するということだ。
僕にはそんなものを意識する余裕もない。今僕がするべきことは、生き続けることだけだ。
415名無し物書き@推敲中?:2006/02/15(水) 01:50:01
人生とは死という目覚めまでの夢かもしれません。
人間は夢の中を生きている。
ならば目覚めを。死という名の目覚めが必要です。
繰り返される人生という名の夢を破壊し、新しく生まれ変わる為に死を。
416名無し物書き@推敲中?:2006/02/15(水) 02:30:42
都市伝説。
「ねぇねぇ、知ってる?」
 そんな一言から始まる、何気ない作り話。
「夜の二時ごろね、国道に出る怪人の話」
「何それ、知らない」
それは何処にでもある噂話。
「午前二時ごろに国道、ってあの本屋さんのある道ね、隣がファミレスの」
「うんうん」
「あそこを走ってると、後ろからバイクの音がするの。そのバイクは真後ろでずーっと、追い抜くでもなく付いてくるの」
「ずーっと?」
「そう、ずーっと。こっちがどんなにスピードを出しても、ずーっと付いてくるんだって」
噂話は噂話だから、人から人へ、めまぐるしく伝達されていく。
「それでそれで?」
「うん。おかしいなーって思って、運転手がバックミラーを見るの。そしたら――」
どこにでもある、おとぎばなし。
というより、それは都市伝説で、つまるところが口裂け女の親戚だ。
「そしたら、後ろに居たのはバイクじゃなくて自転車で、乗ってる人は真っ黒いコートを着てて、それで右手で」
 夜な夜な現れる、エンジン音を轟かせて追跡する黒い影。
「右手で、チェーンソーを振り回してずーっと追っかけてくるんだって」
伐採工具を片手に、超スピードで爆走する自転車男。
「次の日にその人が車を見てみたら、もう車体中、がりがりのぼろぼろで、傷だらけだったんだってさ」
何故か気付かれもせず火花を散らして、傷跡を刻印する奇妙な怪物。
「何それ、こわーい」
「あ、でもね。ゆっくり走ってると何もされないんだって。だから、自転車とか歩行者は大丈夫なんだよ」
「へー」
 対策も万全だ。
 死人が出ないだけ、この話は比較的穏やかな類に入るだろう。
何が気に入られたのか、この怪物の話は随分と語り継がれ、いつの間にか怪物を指す名詞が考え出され、また今日もどこかの誰かがその安直な名を語る。
「なぁ、知ってるか?」
怪人・ママチャリチェーンソー。
417名無し物書き@推敲中?:2006/02/15(水) 17:32:51
>夜な夜な現れる、エンジン音を轟かせて追跡する黒い影。

418内山登美子女史の詩:2006/02/15(水) 21:56:40
けれど 草はたおれて
風は吹いていったのです

むねのおくにかかえこむくさいろの
暗やみの
    やみの 
         くさいろの
419名無し物書き@推敲中?:2006/02/16(木) 14:07:24
 ウゥ〜〜〜!ウゥ〜〜〜!
深夜に響く乾いたサイレン音。
脱走者を探そうとグルグル動くサーチライトの光。
『ハァッ……ハァッ……』
その真っ只中を俺は走っている。
『こっちだ!絶対に逃すな!』
『!!』
憲兵隊の声と足音が聞こえたので、俺は慌てて建物の陰に身を隠した。
憲兵隊達の足音が遠ざかっていく……どうやらやり過ごせたみたいだ。
『やめときゃ良かったかな……』
俺はポツリとつぶやき、自分の軽率な行動を後悔し始めていた。


 [壁の向こうには希望があるんだ。行けるものなら行ってみたかったなぁ…]
これが親父の最期の言葉だった。
普段はとても厳しく、真面目さが服を着たようなヤツだった。
その分俺も反発し、世間では【悪いグループ】と指差されるような団体に入っていた。
だが、それでも俺は壁の向こうに行きたいなんて事を考えたことがなかった。
【脱走者は死ぬ】
これは子供でも知っている事だ。この国の常識でもある。五年前に一度、俺の居住
エリアで壁を登りかけた酔っ払いが警告も無く射殺された。商店街の肉屋のオヤジだ。
小さい頃はよく遊んでもらっていたので大好きな人であったが、彼の死は悲しく
なかった。だって壁に登る=死は、子供でも知っている事だからだ。
【何で死のうとしたんだろう?】
その時の俺の……いや、街のみんなの気持ちはこんなモノだっただろう。
だからこそ、親父の最期の一言は衝撃的だった。
ことある毎に衝突したがその反面、その真面目さは大したものだと思っていた。
【そんな親父が何故?】
気づけば俺は壁を見上げていた。
420名無し物書き@推敲中?:2006/03/03(金) 17:17:03
アゲ
421直くん:2006/03/05(日) 05:23:00
タイトル未定 1/2

「三丁目の神社、覚えてるかなあ、昔よく一緒に遊んだあそこ」
和樹が話しかけてくるのを、目も合わせずに聞いていた。覚え立ての煙草の煙を、
口をすぼめて、ことさら勢い良く吐き出す。お前の話、退屈だよと伝えてるつもりなのだが、当然、耳障りな声は止まない。
「俺、あそこに美紀連れてったんだよ。祐也がガレージの鍵持ったまま出ちゃうからさあ」
「今度女連れ込んだら殺すって言っただろ」
煙草を消して睨みつけたときは、すでに下を向いてしょげていた。何というか、脅して素直にたじろいでくれると、こちらも気分は悪くない。
けどなあ、以前お前にガレージ貸したときの汚し様を思い出すと、この程度は言っても良いと思うんだ。
第一今は、中古とはいえ大事な愛車をしまってあるんだ。ベッド代わりにビニールシートを広げるスペースは無いんだよ。
「で、結局神社でしたのかい」
いささか気の毒になって、話を振ってやった。即、顔を上げて、本当に嬉しそうな眼差しを向けてくる。
「そしたら美紀の奴生理だって言い出してさあ、こっちはやる気満々なのに、ほんと萎えちゃう、やんなるよお」
さあ今度は俺が目をそむける番だ。最後の一本を消してしまったことが悔やまれる。と言って学ランのまま買いに行くのもなあ。
机に置いてあったクレ5-56に目を向ける。凝視する。どっかの何かから勝手にしゃべる許可をもらった和樹よりはよっぽどましだ。
錆び落としのスプレー缶を眺めて、自然にガレージのCB750を連想する。早く磨いてやりたいな。錆だらけだから。ボロボロだから。俺の手で綺麗にしないと。
宮地先輩、よくもああまで手入れせずに乗ってたもんだ。タダでくれたんだから無論恩人だが、俺としては断然、CBの復讐に手を貸してやりたい。
見違えるほどにピカピカになって、古い部品もとっかえて、捨てた男の前に姿を見せる。やっぱり返せとほざく先輩にナナハンの煙を叩きつける。
422直くん:2006/03/05(日) 05:24:25
タイトル未定 2/2

「祐也、聞いてるか?」
驚いて身体を起こした。和樹が睨んできてる。無視してたことなんか全然反省しないが、空想に耽る自分を見られた恥ずかしさで少し動揺した。
「ん、何だっけ」
照れ笑いでごまかすつもりだったが、それも癇にさわったらしい。さらにでかい声で畳み掛けてきた。
「智美を見たんだよ、覚えてるだろ、智美と書いて、さとみ」
不意を突かれた。脳を切り替えるのに時間がかかった。ボロバイクを一旦頭から追い出して、あの長い髪を思い出した。
「帰って来るらしいよ、こっちで就職だって」
俺は、そう、とだけ言ってもう一度寝転んだ。俺にどうしろって言うんだよ。向こうが覚えてなかったらどうするんだよ。
神社で告白したことも、そのくせに周りに冷やかされて結局邪険に扱って、結局泣かせてしまった事も。
二人だけの、あの秘密も。
和樹がこっちを覗き込んできてる。本当に無神経な奴だ。
「ちょっと煙草買って来いよ」
「やだよ、学ランで捕まったらどうすんだよ」
「いいんだよ、お前無神経なんだから」
「なんだよ、それえ」
無理やり五百円玉を掴ませる。尻を蹴飛ばしで放り出してやった。
帰ってきたら、座らせずに追い返してやる。ひそかに誓って、目を閉じて、愛しのCBを思い出しなおす。
423名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 12:03:56
チャームポイント
424名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 16:49:45
「もう、春か。」
425名無し物書き@推敲中?:2006/03/23(木) 17:27:00
彼こう思ったパンネロは、使わないと。
426こんな書き出し:2006/03/25(土) 08:10:42
 わたしがこのノートに書くことを思い立ったのは、ここで何かが
起ころうとしていて、今のところ、そのことを知っているのがわた
し一人だけだからです。
 その何かがいったい何なのか、わたしなりに突きとめようとする
と、戦争、という言葉が不意に頭に浮かびます。安直すぎるでしょ
うか。確信がありません。例の爆発は昨日でもう三度目ですが、教
師も生徒も相変わらず拍子抜けするほど気楽に構えているし、全校
中で取り乱している人間はたぶんわたし一人だけです。だからとい
って、間違っているのがわたしの方だとも思えません。
427こんな書き出し:2006/03/25(土) 08:13:02
 それにしても、戦争?
 いったいこれが戦争などと呼べるのでしょうか。対立する二派か三
派のグループがそれぞれの勢力圏を拡大しようとして、あるいはもう
誰にも思い出せないくらい遠い過去の因縁に最後のけりをつけようと
して、昼となく夜となく泥沼化した抗争を繰り広げていたのだとした
ら、わたしとしてももっと自信が持てたでしょうし、第一、そんなお
おっぴらな事態をわざわざ記録しようなどという気さえ起こさなかっ
たに違いありません。でも実際には、ここには縄張り争いも乱闘もあ
りません。授業中にこっそり暗号が回覧されることもなく、トイレの
床に折れた血まみれの歯が散らばっている、というようなこともあり
ません。にもかかわらず、この空気はずっと以前から充満している気
がします。今、この瞬間に誰かがこの校舎のどこかで殺されかけてい
て、わたしを除く全校生徒がそのことを前もって知らされているよう
な、そんな空気です。その空気に無理矢理名前をつけようとする時に
は、いつもたった一つの単語しか思い浮かばず、正しいのかどうか判
断もつかないまま、偶然見つけた一本の薄汚いボールペンに誘い出さ
れるようにして、とうとうわたしは書き始めてしまいました。
428名無し物書き@推敲中?:2006/04/11(火) 12:03:51
うん
429名無し物書き@推敲中?:2006/04/11(火) 23:45:22
田(でん)一朗君という友達がいて、彼は結構頭がいい。だから二人で
机くっつけて弁当を食べていると、ときどき
「力になってほしいの」
って別のクラスの女子がやってくる。田君は決まって数秒止まり、それから口を開く。
「生憎だけど……改名する気はないんだ。それにほら、改名した場合縦書きで名前書いたら『男』になっちゃう」
女の子ぽかんとする。そこで解説だとかつっこみだとかを入れるのが僕の役目。
そうそう、この前もね、
430名無し物書き@推敲中?:2006/04/11(火) 23:47:14
↑一応推理小説の出だしです
431名無し物書き@推敲中?:2006/04/12(水) 05:51:04
一郎が男になってもおもんない。田松子にするがいい。
432名無し物書き@推敲中?:2006/04/12(水) 06:28:11



ってことでしょう
433名無し物書き@推敲中?:2006/04/12(水) 11:43:36
>>429

続きを読みたくなるような出だしだな
434名無し物書き@推敲中?:2006/04/12(水) 17:55:44
>>432
んなことはわかってる。
435名無し物書き@推敲中?:2006/04/30(日) 11:24:01
表現しろ
436無名草子さん:2006/05/29(月) 12:56:58
読者の目線で読む
437名無し物書き@推敲中?:2006/05/30(火) 02:36:51
龍也の足元に転がる消し炭。それは、人の形を形成している。
無様なものだ。
これが、世界を破滅に導いた人物の最後なのか。
あまりにも呆気なさすぎる。
438名無し物書き@推敲中?:2006/06/05(月) 19:52:01
蒸し暑い、じっとりとした空気が漂っている。
潮の香りの中で漣の音とコンテナを運ぶクレーンの無機質な音が遠くで響いていた。
もうすぐ梅雨の季節を迎える夜の港町を、顔見知りということ以外は互いの素性さえも知らない二人の女性が歩いている。
決して仲良く歩いているわけではなく、一人が大声を出して怒鳴り散らしながら、泣いているもう一人の腕を引っ張っている。
引っ張っている方は涼しげで切れ長の目元に端整な顔立ち、真ん中分けのストレートのロングヘアーを一つに束ねた、見た目だけは落ち着いた感じの女性。
引っ張られている方は目の大きな愛らしい顔に前髪を垂らした長い茶髪。低い身長と童顔ゆえか女性というよりは少女のような佇まいである。
何より彼女が肩に掛けている、アコースティックギターの入った大きなケースは小柄な身体に不釣合いな程に特徴的だった。


「あ〜〜、イライラする!ビービー泣かないでよ、泣きたいのはこっちよ、こっち!!」
「ごめんなさい・・・・ごめんなさい、歩美さ、ん・・」

『歩美』という名の女性が立ち止まって恫喝すると、もう一人は嗚咽を漏らしてしゃくり上げながら平謝りのように答えた後、子供のように大声を張り上げて泣き始めた。
カップルのケンカのようなその光景が物珍しいのか、周りの人たちは好奇の眼差しで二人を見ている。
「あ・・美香ちゃん、人が見てるから泣かないでってば。・・早く行こ。」
周囲の視線に歩美はさすがに決まりが悪くなる。
周囲を見回してチッ、と軽く舌打ちをして小声でそう言うと、『美香』と呼んだ女性の手を引っ張って再び歩き出した。

439名無し物書き@推敲中?:2006/06/06(火) 16:15:17
 目を覚ました時、いつもと違ったのは圧倒的に天井が低かったことだ。
二段ベッドの上の方で寝たのだから、当たり前のことなのだが。
440名無し物書き@推敲中?:2006/06/07(水) 02:41:34
夏っていうのは不思議だよな。夏休みの間、女子高生の髪の色が変わり、普段おとなしいやつが、9月になるとヤンキーになって学校にくる。夏は人を変えてしまう魔法のようなものだと俺は思っている。実際俺も、自分が変わったと感じてしまったんだ。
441名無し物書き@推敲中?:2006/06/07(水) 03:48:50
何気なくラジオのツマミをひねると、少ししゃがれた男の歌うスローテンポなジャズが流れ出した。

「僕らが若い頃は、こういうの踊ったんだ」
柔らかく微笑んで、彼が言う。
「じゃあ踊りましょう」
私の一番嫌いな、昔を懐かしむような彼の顔が悔しくて、私はとっさに彼の手を取った。

年齢の割に背の高い彼に、体をもたせかけるようにして左右にステップを踏む。
「懐かしいな」
どんな人と踊ったの、なんて聞かなくてもいいことを口にしそうになって、私は唐突に悲しくなった。
「泣いてるの?」
――泣いてないよ。
たったそれだけを言葉にするのも辛くて、私はうつむいたまま音楽に集中した。

彼の話はいつだって、ずっと前まだ私が産まれる前に、で始まる。
――あなたが好き。
442名無し物書き@推敲中?:2006/06/07(水) 05:11:02
またあの女がやってくる。私の心臓の鼓動に同調するかのようにドアの外から女のかん高い靴音が聞こえてきた。だんだん歩調が早くなる。それに合わせ私の鼓動も早くなる。
443名無し物書き@推敲中?:2006/06/07(水) 05:40:35
それにしても、無名草子さんたちとは、さぞやすごい作家先生の匿名書き込みなんでしょうね。
作家なんて才能が全てだから、津井ついみたいに、いくら努力したって駄目なものは駄目ですよ。
私なんか、早々に見切りをつけて趣味の世界で細々ですから。
          小説現代ショートショート・コンテスト優秀賞受賞 阿部敦良
444名無し物書き@推敲中?:2006/06/07(水) 20:29:10
 明日は気分を変えようと田君に提案してみたところ、あっさり受け入れられてしまった。
というわけで、今日は弁当を止め、学食で昼を済ますことにする。ぼくの学校の食堂は
カウンターで注文を言い、あらかじめ用意されている料理をおばちゃんが皿に盛るという
スタイルだ。
「んー、何にしようかなぁ」
 ぼくはおかずを選び終え、主食コーナーに移動する。カウンターの下には絵柄つきで
メニューが表示されている。
 隣にいるのは、同級生で頭がいい田君。この前も一つ、殺人事件を当然のようにして
解決してみせた。
「あったかいごはんだ!」
 田君が少し大きな声で言い、ぼくの頭の中で湯気をあげたごはんの絵が浮かんだ。
一瞬後、おばちゃんにオーダーする。
「すみません、ごはんを一つ」

「そりゃ、世界中にはオレの想像を超える行動をとる人物がいるのは知っているが、
まさかこんな近くにいたとは」
 田君はぼくを見ながら言う。むぅ。ぼくは箸を口につけたまま、可愛げに呟く。が、
すぐにぼくのキャラと合わないことに気付いて反論を試みる。
「でも、田君もひどいじゃないかぁ。ぼくをはめて」
「別にオレはお前をはめたわけじゃない。ありのままの事実を言ったまでだ。
 一杯千円のごはんはお前の感覚からして高いだろ? んで、そういうときは往々
にして『おぉ』だとか『あっ』って感嘆詞をつけるのが普通だ。だから、あっ、たかいご
はん」
 ぼくはさらに反論をしようと口を開くが、ぐうの音も出なくて仕方なく箸一杯にごはん
をすくって口に入れる。
「それにしても不思議だよな。まだ新潟県魚沼産だとかなら分からなくもないけど、そ
れはどうみてもタイ米だ」
 確かにそうなのだ。出されたごはんは一つ一つを見ると縦に長い。ぼくの知らないう
ちに米不足になってる? 
「あの、ここ。よろしいかしら」
 二人の会話の間に入ってくる第三者の声。見ると、おとなしそうな女子が盆を持って
立っている。ぼくは直感したね、これが新たな事件の始まりなんだって。
445名無し物書き@推敲中?:2006/06/07(水) 20:31:35
×一杯千円のごはんはお前の感覚からして高いだろ?

○一杯千円のごはんはお前の感覚からしても高いだろ?
446名無し物書き@推敲中?:2006/06/07(水) 20:46:16
>>444
お前は俺好みの文章を書きすぎだ!
ところでこれで二作目ってこと?
447444:2006/06/08(木) 06:16:32
うん、続編
448名無し物書き@推敲中?:2006/06/09(金) 07:49:46
>>446
自演乙
449名無し物書き@推敲中?:2006/06/15(木) 20:41:54
ほす
450名無し物書き@推敲中?:2006/06/15(木) 21:07:23
 田君にとって一年の中で一番嫌いな月が六月だ。理由は単純明快で、
ともすると「田君は無視して俺達だけでやろうぜ」だとか「田君はムシケラ
同然だ」とも解釈できる歌が町のそこかしこから聞こえるからである。だか
ら田君は六月になると途端ヒッキーになる。学校には出てくるけど、帰り道
に道草を食わなくなる。
 ……というか田君は春先になると、「あ、はこべだ」とか言って本当に道草
を家に持ち帰って食べてしまうので油断ができない。
 ぼくも六月は嫌いだったりする。こっちは一般的な理由で雨で外に遊べな
いからだ。母も洗濯物の乾きが遅いとよく嘆いている。
 とかく梅雨は、自然にとってはいいものなのかもしれないが、人間にとって
みれば不愉快なものでしかない。今回はそんな、雨にまつわるちょっとした
話。

「で、田君は今日もまっすぐ家に帰るの?」ぼくはかばんに教科書をつめなが
ら尋ねた。
「まぁね」田君からの返事はそっけない。ふぅん、とぼくは頷いた。田君はそそ
くさと教室を出て、廊下でおしゃべりしている生徒の横をすりぬけて、階段をす
たたたと降りていく。ぼくは田君の背中を追った。けど廊下の踊り場で一旦姿
を見失う。
 次に見つけたのは下足室だった。皆が靴を履きかえる横で田君はぽつりと
突っ立っている。どうしたのだろう。
「どうし……」肩に手を置こうとすると田君はくるりとこちらを向いた。浮かない
顔をしている。
「可及的速やかに帰らねばならぬというのに、いち早く安全地帯に戻らねばな
らぬというのに、こんなときにまさか、まさかこんなことが起こるなんて」
 田君の言っていることの意味が分からず、とりあえず下駄箱に田君の言わ
んとすることに繋がる何かが隠されているのだろうと思って下駄箱を見た。ダ
イレクトに答えがあった。たった一つの真実があった。田君愛用のスニーカー
がなかった。
 雨降る放課後の、事件の始まりだ。

451450:2006/06/15(木) 21:16:42
田君シリーズ第三弾です.
>>448 自演じゃないみたいです(私が多重人格でなければ)。
>>446さん、ありがとうございます. こういう書き込みが執筆の励みになるんです。
(田君シリーズの一作を出だしだけじゃなく前編書いて、作家でごはんの鍛錬場に
投稿しようかななんて考え中。ただ、今は忙しいのでアップはしばらく先かも。しかも
一時的な思いなんで頓挫する可能性大。>>446さんの意見で決めようかな……)

以上、独り言でスレ汚してしまいすみませんでした
452450:2006/06/15(木) 21:17:46
↑なんか。と.が混じってるな。反省.
453446:2006/06/16(金) 15:27:01
また自演とか言われると田君のひとに迷惑だろうから
あえて反論しなかったんだけど……
IDでないからどうしようもないわな。

鍛錬場わかんなかったからググってしまった。素人ですまん。
結論から言うと、田君が載る時のためにブクマしといた。
ここで交換日記みたいなことしててもスレの邪魔だし
俺も田君の人も本意じゃないと思うから控えるけど
むこうに載ったら熟読してコメントも付けさせていただきたい。
ホント読みたい。是非投稿してくれ。

じゃあスレ汚しスマソ、次の出だしどうぞ。
454450:2006/06/16(金) 19:19:34
少なくとも一ヶ月はかかると思います。
とりあえずタイトルだけ……『セブンカップスの謎』、もちろん(?)ミステリです。

では、今からトリック考えますm(_ _)m
455ご利用は計画的にね:2006/06/17(土) 11:08:13
「ねこぉ」
 妹が指差した先にいたのは紛れもなく猫だった。猫は一匹だけで段ボールに入っていた。
一緒に銀皿が入っている。誰かが与えたものらしい。
 仔猫一匹にしては、その段ボールは大きすぎた。どうやら、もとは仲間がいたようだ。
「ひどいことしやがる」オレは愚痴た。愚痴たところでこの猫の猫生が好転するわけでもな
いが愚痴た。人間のエゴが口から言葉を吐かせた。
「うちはペット不許可のマンションだから持ってかえれないぞ」
 近寄って興味を示す妹にオレはあらかじめ忠告しておく。どうせ効果などないのだろうが。
オレは空を見上げ、入道雲の大きさと太陽のまぶしさから腕をひさしにする。
 夏。しずかな夏。けれど猫にとっては残酷な暑さをもたらす夏。
「みてー」
 妹がそう叫ぶので見てみると、仔猫は前足を妹の両手で掴まれられて宙ぶらりんになって
いた。大事なところはしっぽで隠してある。そういうのは動物的な勘で分かるらしい。
 猫と目があい、オレの口から言葉が漏れる。
「前言撤回。親には何とか説得するから、その猫、連れて返っていいぞ」
 オレは後先考えずにそう言った。事実、この猫がのちのち、今年の、オレの夏を騒がしいもの
にしてくれる。ご近所戦争勃発。けれど、それで死人が出るわけでもない。
 だから全てが終わったあとでもはっきりと誓える。このときのオレの判断は間違っていなかっ
た――と。
 
456名無し物書き@推敲中?:2006/06/17(土) 18:09:49
>>454
なんでトリック考えてないのにタイトルが明言できるんだろう。謎だ。
こりゃ>>453は釣られたな
457名無し物書き@推敲中?:2006/06/22(木) 19:22:35
>>446さん、何か書いて
458名無し物書き@推敲中?:2006/06/22(木) 21:53:15
ほす
459名無し物書き@推敲中?:2006/06/23(金) 00:01:36
田君シリーズ執筆しようにもトリックが思い浮かびません
ってことで募集。スレ汚しじゃないためにオリジナルの小説の出だしも書いときます

 高校の数学教師はひでぇヤロウだった。彼の前では教育指導要領なんてないに等し
かった。まず彼は、
「君たち、何故一足す一が二になるかもわからないで、そんな危険な状態で計算なんて
やっても意味があるのでしょうか」
 と云いやがった。一同唖然とした。それでもクラスで一番秀才の学級委員長が挙手し
尋ねる――では、何故一足す一は二になるのでしょうか、と。そしたらば、数学教師は
チョークを床に、乱暴にたたきつけた。
「バカヤロウ。何でもかんでも人に教えてもらおうとすな、ボケが。そんなに世の中はあま
くないねんぞ。オレが教えんのは高校数学、それ以上でもそれ以下でもない」
 学級委員長の手はそのままおずおずとさがってしまった。所詮、彼はそういう存在なの
だ。
 数学教師はまた別の日、思い出したかのように言った。あぁ、そういえばここに嘘が書
いてあるなあ、全ての三角形の内角の和は百八十度とあるがこれは嘘だ。もっと知りたけ
れば自分で調べること。
 まったくひでぇ、数学教師だ。
 
460名無し物書き@推敲中?:2006/06/23(金) 18:45:05
わけのわからねぇわけのわからなさをブタの股間に押し当てた時
わけのわからねぇわけのわからなさが昨日の俺にコダマして
今日の俺が見違えるほど綺麗になったよ。

恋と言う名のルネッサンス。

そんなトキメキに機雷の未来を黄金色に染め
一心不乱の心情が小田原の城を茜色に染めてんじゃねぇか!
461田君のひと:2006/06/23(金) 19:23:50
最後のスレ汚しスマソ

>>453
土日(つまり明日か明後日)に投稿しようかと思います。
もしも投稿できなかったら永久に投稿しないものと考えて諦めてください。
タイトルは当初の予定通り、『セブンカップスの謎』です。
462名無し物書き@推敲中?:2006/07/07(金) 18:43:31
ぼくの家は論理を重んじる。論理的に正しければ、無茶な要望にも答えなければならない。
一方、論理的に正しくなければペナルティーとしてげんこつが下る。

ある日、ぼくは母からどら焼きと最中を渡され、姉と分けて食べるのよといわれた。ぼくは姉に
「どら焼きと最中、どっちがいい?」
と尋ねた。
姉は、両方、と答えた。
姉はどら焼きと最中、両方食べた。

翌日、今度は姉がどら焼きと最中を持って部屋にやってきた。
「どっちか選べ」
と訊く。ぼくはおなかが減っていなかったので、両方ともいらない、と答えた。
ぼくは姉に殴られる。

また翌日、姉が出かけ前にぼくの部屋に立ち寄った。
「テーブルにおいてあるケーキ、絶対食うなよ。食ったら殺す」
だからぼくはケーキに手を出さなかった。小一時間して姉が帰ってくる。
ぼくは姉に殺される。
463名無し物書き@推敲中?::2006/07/23(日) 11:22:44
です
464名無し物書き@推敲中?:2006/07/23(日) 18:31:52
田君の続編書いてっていってるやつは自演か?
別に面白くない
465名無し物書き@推敲中?:2006/07/23(日) 18:41:28
ですよね
ちみかな
つまんね
466名無し物書き@推敲中?:2006/07/23(日) 22:42:49
 サメハダさんは僕と同じ大学(ガッコ)のいっこ上の先輩で、僕と同じアパートのいっこ上の階に住んでいる。
 サメハダさん、などと呼ばれているが彼女の肌は(ちょっとソバカスが目立つけど)むしろスベスベだ。そもそもこのあだ名は彼女のお肌の状態に由来している訳ではない。もっと、至極単純な理由からである。
 本名:鮫畠淳子。それが転じて、サメハダさん。
 同じアパートのいっこ上の階に住んでいる、と言ったもののそれが分かったのは僕とサメハダさんが知り合ってから随分経った後の話で、そもそも僕が初めてサメハダさんを知ったのは大学の入学式の直後の事である。
467名無し物書き@推敲中?:2006/07/24(月) 00:46:46
木々が鬱蒼と茂った森の中……
468名無し物書き@推敲中?:2006/07/24(月) 01:39:25
>>466
さんすいませんが、ちょっと面白そうな話なので、改行したらどうなるか
テストさせてくださいね。勝手にすいません。
知ってますか。
サメハダさんのこと。 
サメハダさんは僕と同じ大学(ガッコ)のいっこ上の先輩。
僕と同じアパートのいっこ上の階に住んでいる。
 サメハダさん、などと呼ばれているが彼女の肌は(ちょっとソバカスが目立つけど)むしろスベスベだ。
そもそもこのあだ名は彼女のお肌の状態に由来している訳ではない。
もっと、至極単純な理由からである。
 本名:鮫畠淳子。
それが転じて、サメハダさん。
 同じアパートのいっこ上の階に住んでいる、と言ったもののそれが分かったのは僕とサメハダさんが知り合ってから随分経った後の話で、そもそも僕が初めてサメハダさんを知ったのは大学の入学式の直後の事である。

469名無し物書き@推敲中?:2006/07/28(金) 21:03:33
――あいつはばかだ。ばかだばかだばかだ。
彼の行動を否定しようと思うのに、なぜだか涙が止まらない。ぼろぼろと、ぽろぽろと、雫が溢れて零れ落ちる。
470名無し物書き@推敲中?:2006/08/30(水) 12:49:22
「別れましょ。もう貴方とは付き合いきれないわ」
僕は彼女の口から言われたその言葉がわからず
ただ呆然と彼女が立ち去る後姿を見ることしかできなかった。
窓の外には桜がまい散っていた。
471名無し物書き@推敲中?:2006/09/04(月) 15:53:36
薬缶が火を吹いていた。
火にかけているわけでもないし、そもそも注ぎ口から火など吹くだろうか。
まるで漫画のような――否、漫画でもそうそう見れたものではないが――画に、恐怖半分
興味半分で、僕はそっと薬缶に手を伸ばした。だが、
472名無し物書き@推敲中?:2006/09/07(木) 09:28:30
セックスした。五万だった。
473名無し物書き@推敲中?
 開幕の時間だった。
「この銃で、自分のこめかみを撃ってください」
 タキシードを着た見慣れた男から、拳銃を手渡される。彼女は椅子から立ち上がった。
 スカートの座り皺を調える彼女に対して、同じテーブルの観客たちの、畏怖と好奇の視線が突き刺さる。
「つまりロシアン・ルーレットです。勝てば借金は全て取り消し。ルールは理解できましたか? レディ・スワローギー」
 自分の名を呼ぶその言葉に、エミリー・スワローギーは頷いた。
 黒い、名前や製造社名などは知らないが、年代を感じさせる銃だった。受け取った瞬間、見た目より意外に重いと知り、取り落としそうにもなる。
 以前に彼女が持ったことのある大きな猟銃は、見た目よりも軽かった。あれは撃つのも、意外なほどに簡単だった。その予備知識のせいだろう。受け取る瞬間、何とはなしに油断していた。
 とはいえ、銃の重みの違いで、死の意味が変わるわけでもない。
 彼女はステージを見上げた。
 ショータイムの幕が上がる。
 この地下カジノで散財した分を、エミリーは取り戻さなくてはならなかった。