世界貿易戦隊 メリケンジャー

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14名無し物書き@推敲中?
ボーッ・・・ボーッ・・・
汽笛の音を聞きながら、男は1人、青い海を見ていた。

男の名前は、青井剣。
鋭い瞳で痩せ型の長身、しかしひ弱な印象を抱かせるのは、
全体から漂う不健康な香りからだろう。
「ちっ、クスリが高くて買えねぇよ・・・」
剣は煙草に火をつけようとしたが、
手が震えて思うように火をつけることが出来ない。
そのとき、誰もいないはずの横から、
素早く火をつけた者がいた。
「お、お前は・・・!」
「よう、久しぶりだな、剣」
「赤倉・・・!」
赤倉秀は3年前と同じように、赤ら顔で現われた。
右手にはいつものウイスキーを持って。
「赤倉、お前、相変わらずだな」
「まあな。ところでお前、クスリのせいでだいぶ金に困ってるみたいだな。
 いい儲け話を持ってきたんだぜ。俺に協力しないか?」