1 :
名無し魔法使い:
舞台は異世界。その秘境にある「魔法使い」の養成学校−ハルモニア学園−を舞台にした
リレー小説です。
お約束は次の通りです。
◆登場人物は、生徒・先生・近隣の住人と誰でもOK。
◆生徒の場合は7歳から18歳までの男女。クラスは二クラスしかありません。
一つは黒魔法のクラス、もう一つは白魔法のクラスでそれぞれ10人構成。
◆エッチネタはダメです。
以上がお約束ですが、必要に応じて見直しをさせていただきます。
あぼーん
3 :
名無し魔法使い:02/09/10 21:42
背中に背負った革袋が重い。
革袋の中にはぎっしりと本が入っている。袋の口からのぞくのは
細い銀の棒。母親の形見だった。
「ハルモニア、て…遠いわね」
乗合い馬車を乗りついて、下ろされたのが山二つ向こうの村だった。
その村から歩いて、山を越えて、ようやく学園に辿りつく。
ミレーユは流れる汗を拭った。
「ともあれ、もうすぐ着くわ」
うっそうと茂る木々の影から、校舎が小さく見えた。
そして門が木々の間から現れる。
門に掲げられた木の看板。ハルモニア学園の名前が刻まれている。
その門を見上げ、彼女、ミレーユは心底疲れたように溜息をついた。
「ふぅぅ。疲れた」
4 :
名無し魔法使い:02/09/10 21:45
門の影に隠れて見えなかったのだが、箒を手にして掃除をしている子供がいた。
金色の髪をした小さな子供だった。
「坊やも生徒なの?」
そこで子供が振り返り、その子の目がネコのように釣りあがっていることに気がついた。
見ればその耳も尖がっている。
「!?」
5 :
名無し物書き@推敲中?:02/09/10 22:33
小さな子供は笑った。「そんなに驚かないでよ。ここでは僕みたいなの、そんなに珍しくはないんだよ。」
6 :
名無し物書き@推敲中?:02/09/10 22:38
と、色鮮やかな鳥が鳴きながら飛び去った。
「ここではむしろあなたのほうが珍し……いえ、なんでもないです。」
あ、そうだったの?ごめーん
と、色鮮やかな蛇が呟きながらその場を去った。
あぼーん
あぼーん
あぼーん
14 :
名無し物書き@推敲中?:02/09/19 12:15
15 :
名無し物書き@推敲中?:02/09/19 14:09
ツユーポッターは魔法使いを目指す58歳の無職バツイチ男性でした。
16 :
名無し物書き@推敲中?:02/09/19 21:01
魔法を覚えれば無職でなくなる・・・そう信じて
魔法使いを目指すしかなかったのです。
17 :
名無し物書き@推敲中?:02/09/19 21:33
mamukotan
しかしツユーポッターは年齢制限に引っかかり、ハルモニア学園には入れませんでした。〜ツユーポッター編・完〜
20 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/07 02:11
「そうなの」
ミレーユは驚きに目を少し丸くしていた。
その小さな子供はうなずき、片手を挙げて、校舎を指さした。
「先生達は一階の職員室にいるよ」
「ありがとう」
21 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/07 02:27
色鮮やかな蛇はにょろにょろと地面を這い
色鮮やかな鳥は空を羽ばたいていく。
ミレーユは気がついていなかった。
その獣達は彼女が村を出たときからついてきていることに。
つと、イングラは窓ガラスを拭く手を休めた。そっと外を眺めやる。新しい生徒さんが来たらしい。
胸がときんと小さく鳴った。重たげな荷物を背負ったその少女の姿が、仲の良かった従姉妹のスースゥにどこか似ている気がしたからだ。
イングラは今年で14才になる。長くつややかな黒髪と、同色の深い眼差しがとても印象的な少女だった。
この学園には今年の初めに、流行り病で身寄りをなくし、文字通り路頭に迷っているところをこの学園の先生をしているという人物に
引き取られてやってきた。
驚くことにイングラは、ここで生徒として学ぶことを許された。先生はイングラに対し、とても親切で優しかった。
唯一つ、イングラが白魔法クラスへの編入を希望した時のみ、何故かいい顔をしなかったが。
イングラの眼差しがミレーユを追う。仲良くなれればいい、イングラはそっと呟いた。
23 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/08 13:40
職員室の扉の前に立ったミレーユは深呼吸をした。
扉の取っ手に手をかけて、開けようとした瞬間、扉が内側から勢い良く開かれた。
当然、ミレーユは激しく顔面を強打することになり、彼女はたまらず呻きながらしやがみこんだ。
「いたたたたた」
扉を開けたのは一人の赤毛の男の子であった。
24 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/08 13:43
「あ、わりー、じゃあなー」
その少年はミレーユにそう短く言うと、そのまま走り去っていく。
少年の背中に職員室の中から、慌てた女性の声がした。
「待ちなさい、ケビン」
ケビンという少年はその声に止まる様子もなく、どこかへ行ってしまった。
ミレーユが職員室の中を覗くと、憤慨しているメガネの女性がいた。
25 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/08 14:00
メガネの女性はミレーユに気がついた。
「あら、あなたはもしかして」
ミレーユは荷物を置いて、ぺこりと頭を下げた。
「パンリー村のミレーユです。宜しくお願いします」
女性は微笑んで片手を差し出した。
「わたしはアンです。待っていたわよ、ミレーユ。よろしくね」
「それにしても、ケビンはどうしようもない子ね。」
アン教諭は溜息混じりに吐き捨てた。そして同意を求めるかのようにミレーユに語りかけた。
「ねえ、ミレーユは・・・。ミ、ミレーユ!額からすごい血が出てるわよ!!早く医務室に!!」
ミレーユは職員室の扉で顔面を強打した際に、額を切っていたのだ。
二人は医務室に向かった。
27 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/08 22:51
ミレーヌ、出血多量で死亡(w
↑まあ、ミレーユとは何の関わりも無い話。
29 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/09 01:00
医務室で包帯ほぐるぐると巻いてもらったミレーユの荷物は、アン教諭が持ってくれた。
「女の子なんでしょう。顔に傷が残ったら大変。あとで、治癒魔法の得意なパグ先生に治してもらいましょう」
「はぁ。でも大丈夫ですよ。こんな傷、私、結構しょっちゅうしていますから」
そう、ミレーユは結構ドジだったのだ。顔面を扉にぶつけることなど珍しいことでもなかった。
だから、白魔法を勉強して、怪我を治せるようになりたいと思ったのだ。
もちろん、村の人々の役に立ちたいという気持ちも強かったのだが。
30 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/09 01:03
「ケッ、丈夫な女」
そのとき、窓の外で、色鮮やかな鳥が小さく呟いた。
「ホントホント」
木に巻きつく蛇も同意したように呟く。
「出血多量で死んでしまえばいいのに。ケッケッ」
「機会はたくさんあるよ」
色鮮やかな鳥は羽ばたくと、空へと飛び立つ。
蛇は赤い舌を出してうなずいた。
「そうだそうだ。あの村を出たなら、機会はたーぷりあるさ」
《登場人物のまとめ》
ミレーユ…パンリー村出身。怪我が多くドジ(そのため白魔法使い目指す)。母親はナクナッテり、形見の銀の細い棒(アイテム)をもつ。
猫目金髪の子供…学園の入口を掃除している、謎の子供。
イングラ…長い黒髪の十四歳の少女。白魔法クラス在籍。学園には今年の初めに、流行り病で身寄りをなくし、文字通り路頭に迷っているところをこの学園の先生をしているという人物に
引き取られてやってきた。
ケビン…赤毛の乱暴な少年。
アン教諭…ハルモニアの教師で眼鏡をかけている女性。
パグ先生…治癒魔法得意らしいがまだ出てこない。
色鮮やかな鳥と蛇…ミレーユの不幸を願っている。村からついてきているらしい。
《学園の外観》山の中にあり、門には木の看板。職員室は一階にあり、医務室もある。
「これはこれはようこそ、可愛らしいお嬢さん。着いた早々大変な目に遭ってしまったようですね。」
そう言いながらパーゴート=クーフリン、通賞パグ先生は笑いながらミレーユとアン教諭を自室へと招き入れた。
その長い耳をパタパタとはためかせて見せる。ミレーユは内心ぎょっとしながらも、顔色一つ変えることなくぺこりと頭を下げて見せた。
「バンリー村のミレーユです。宜しくお願いします。」
心の準備は出来ていたのだ。
パグ先生はミレーユの予想に反した冷静な対応に、寂しそうにしょぼんと肩を落として見せたが、すぐに気を取り直した風だった。
(あの金髪坊やの言った通りね。)
この治癒魔法を得意とするという先生は、一見27・8歳くらいの物腰の柔らかなハンサムな青年といったところであったが、
明らかに普通の人間とは違う点が見受けられた。
まずはやはり耳である。学園の入り口で出会った猫目金髪の坊やよりもまだ長く、そして尖っている。
例えるならば(まだ一度もお目にかかったことはないが、話で聞くところによる)エルフだろうか。
が、先生はひょろりとした長身ではあるのだが、それは人間を基準に見た場合であって、決してエルフほど長身でも細身でもある
というわけでもなかった。
また、異なる点は他にも見受けられた。
男性にしてはきちんとくし梳られ、緩やかに後ろで束ねられたその髪の色は、正真正銘の雪白だった。
そして、悪戯っぽく輝くその優しげなその瞳の色は、どこか西の涯の深い山脈から産出されるという、上等の紅玉を思わせた。
アルビノ(先天性白皮症)のハーフエルフ。
それがこのパグ先生の身上であったのだが、先生自身はその稀有な生まれを隠すつもりはないらしい。
むしろ初対面の相手を驚かせては、面白がっている風であった。
「あら先生、ご存知でしたの?」
事情を説明する前にパグ先生が癒しの術の準備に取り掛かっているのを見て、アン教諭は目を丸くして言った。
「ええ、学園内で久しぶりに派手な流血事件が起きたって、もう皆その話題で持ちきりですよ。ねえ。」
そう言うとパグ先生はおもむろに向き直り、反対側の窓の縁に手をかけた。そのまま身を乗り出す。
「わ!」窓の外で、小さな悲鳴が上がった。
「こらケビン、カーヴァイン=サトクリフ。君はこちらのお嬢さんに、きちんと謝ったんでしょうね?」
「まあ。」アン教諭は呆れたように口許に手をやった。
「!?」ミレーユはびっくりした。ここは三階のはずである。
見ると窓の外には鬱然(うつぜん)と葉を茂らせた大木がそびえ立っており、その丁度窓辺に一番近い枝の上には何と、
先程職員室でミレーユに思いっきり強く扉をぶつけてきた赤毛の少年が佇んでいたのだった。
パグ先生に見つかって余程慌てたのだろうか、半ばずり落ちそうな格好で、幹にしがみついている。
「あやまったぜ、もう。」
少年は決まり悪そうにぼそりと呟くと、ちらりとミレーユに視線を走らせた。
と、次の瞬間には獣のような素早さで、あっという間に枝から枝へと伝い降り、地面に着いても
そのままの速さで駆けて行き、やがて見えなくなってしまった。
「こらケビン、待ちなさい!」アン教諭が窓辺で叫ぶ。
「一応気にはしているみたいですね。」パグ先生はそう言って笑った。
34 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/10 21:22
これずっと1人だけで書いてないか?
さみしいスレだな(w
>>34 あんたも書いたらええ。ただしお約束に沿ってな。
「ところでパグ先生、この学校に異世界の人がいるって本当ですか?」
思い出したようにミレーユは聞いた。
星霜の動き、つまり惑星霊の影響によって、この世界に歪みやひずみができることがある。
もちろん、この世界のエネルギーバランスに、あまりいい影響をあたえるとは言いがたいから、多くの魔道師たちがあらかじめ星々の動きを予測し、結界などを用いて歪みを相殺することになる。
しかしながら、相手は強大な力をもつ惑星霊のきまぐれがもたらすものであり、様様な秘術に通じた魔道師とはいえ、人間の力ではその効果にも限界はあった。
もう半年前のことになるだろうか。パグやアン教授を始めとした導師達の力及ばず、この世界と異世界をつなぐ裂け目が生まれてしまった。それはほんの数分だけ開いていただけだったが、そこから異世界人が、こちらへと落ちてきてしまったのだ。
「うん。元の世界でも先生をやっていらしたとかで、うちの学園で教師をやっていただこうと思っているんです。きっといろいろなことを教えてくれますよ」
「うわあ・・・」
ミレーユは笑顔を見せた。
きっともといた世界の事を話してくれるに違いない。こことはことなる時空間にどんな世界があるのか。それを創造するだけでワクワクする。
「お名前はなんて言うんですか?」
「ええと名前はなんていったかな・・・」
パグ先生は額に手を当てて、
「えー・・・確か、サカ・・・サカ・・・」
必死に思い出そうとしているが、なかなか浮かんでこないようだ。
あきらめたのか、苦笑いしながら頭を掻く。
「すいませんねえ、どうも異世界の発音は難しくて、なかなか覚えられないんですよ。授業が始まったら自己紹介もしてもらいますから」
そう言って、パグ先生はニッコリと笑った。
《登場人物の追加》
異世界人。名前はまだヒミツ。
37 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/15 20:35
そして授業開始の鐘が鳴る。
いや、もうちょい生徒が集まってからのほうがいいな(ニヤリ
暗殺ギルドのご子息でも娼館のねーちゃんでもいいから、もうちょい増やせ。
「まさかこんなに早く戻ってくるとは思わないだろうな」
ケビンことカーヴァイン=サトクリフは、誰もいない教室でそうひとりごちた。
いったん遠くへ去ったと見せかけて、すぐ引き返し、窓から忍び込んだのである。
「授業が始まるまでここにいればいいや」
自分が招いたこととはいえ、なんとなくみんなに顔を合わせ辛くなってしまった。
まあ、一応はあやまったし、あとはなるようになれだ。
そう考えると、適当な机の上に行儀悪く座りこんだ。
ぎしり、と軋む音がした。
それはケビンが座っている机からではなかった。そのすぐ後ろ、窓際の最後列の椅子に、誰がひっそりとたたずんでいた。おそらく身じろぎでもして、その拍子に椅子が軋んだのではないか。
(い、いつからいるんだ・・?)
ケビンは唾を飲み込んだ。教室の入り口が開いた音はしていない。彼は最初からこの教室にいたことになる。
だが、そのあまりの気配のなさはどういうことなのか。
暗殺者でさえ、まだしも押し殺した気配を残すだろう。彼の虚無に近い存在感は、むしろ無機物に近いようにさえ思われた。
おそらくはケビンより年上に違いない。座ったままでもわかる、かなり背の高い少年だ。ひょろりとしているわけではない。その長身に相応しい幅と厚みを有していた。彫りの深い鋭い顔立ちは、その生気のなさもあってか命のない大理石の彫刻を思わせた。
「な、なあ・・・・・・。あんた、名前はなんて言うんだ?」
ケビンはおずおずと聞いた。
いままでに彼が会ったことがないタイプの少年だ。どう接していいかわからない。
静寂が続いた。少年は口を開かず、わずかな身動きさえしなかった。まるで本当に彫像であるかのように。教室の空気が、やたらと冷たく、張り詰めていくようにケビンには感じられた。
その空気に絶えられなくなったころ。
「キリーだ」
小声であったが、確かに少年は答えを返したのだった。
あぼーん
(こわっ・・・何だか今朝は新入りが続くなあ。
もっとも俺も最近来たばっかりだし、人のことは言えねーけどな。)
「ここは白魔法のクラスだけどさ・・・あんたも(まさか)そうなのかい?」
キリーは答えなかった。
その必要がない、とでもいうように。
再び彫像のように黙り込み、わずかな身じろぎもしない。ケビンに対して敵意を示しているわけでもないのに、彼から発せられる空気が冷たく、痛く感じるのは気のせいなのか。
(まいったなあ。戻ってくるんじゃなかったや)
ケビンは後悔したが、ほかに行く場所もなく(またミレーヌにかちあったらどうしよう?)、どうやら授業が始まるまで少年と同室しなければならないようだった。
《登場人物の追加》
キリー。無機質の彫像のように存在感が希薄な少年。誰かに敵意があるわけではないが、一緒にいると息苦しさを感じるようだ。
彼の設定は追々語られていくだろう。たぶん(w
生徒が少ないようなら、クラスわひとつにして授業は選択肢式ってのもいいかもな。
とりあえず、1人で3人くらいはキャラ作れ>41
《登場人物の追加》
セバスチアン
ミレーヌやキリー達のクラスメイト、内気で無口。積極性がなく勉強もできないため
先生達からも疎まれている。変態的な趣味を持つとも噂されている。
クラスメイトから気持ち悪がられていて、休み時間でも一人で本を読んでいる。
似た匂いを持つキリーと友達になりたいが、キリーはセバスチアンを避けている。
だが、彼はある日、図書館で古い一冊の本を見つける。
ミレーユとか書いてた人はどうしたんだ? いないのかな?
1人で3キャラノルマだな(w
2章 セバスチアン
ここに一人の少年がいる、セバスチアンという。
ハルモニア学園には2年前に入学したが、いまだに友達はできない。
白魔法を専攻していて、世の中の役に立ちたい、困ってる人を助けた
いと思っている。魔力も決して弱くない(ある教諭などは生徒達の中
ではトップレベルとも評した)のだが、成績は芳しくない。
この子は、黒魔法の方が向いているかもしれない。
以前アン教諭はそう思って、教頭にその話を打ち明けたことがあった。
教頭は孫を見るようなやさしい目をアンに向け、静か言った。
「アン先生、もし学校が魔法だけを教える所であり、優秀で強力な魔法
使いを育てることのみが目的であるならば、私もあの子に黒魔術を学ば
せるじゃろう。私はあの子には幸せになって欲しい、白魔法使いとして
は平凡になってしまうだろうが、やさしいあの子にはその方がいいの
じゃよ」
セバスチアンは早くに両親を事故で亡くし、叔父の家に引き取られ育て
られて育った。叔父とその妻は善良で親切は夫婦だった。
だが、セバスチアンは常に引け目を感じていて遠慮しており、心を開くこ
とが出来なかった。自分がただのみなしごだったら、もっと素直に甘える
ことも出来ただろう・・・。
だが、セバスチアンの一家は事故で全員死んだ、父も母も妹も・・・一人
彼を除いて。
あんな大きな事故で生き残ることは、魔法使いとて不可能だ。ましてや
セバスチアンは5歳の子供だった。
彼 は 悪 魔 と 契 約 し て い る
彼 は 両 親 を 生 け 贄 に さ さ げ た。
人々はそう噂して根拠を尤らしくこじつけた。親戚までもそれを信じた。
その言葉は、セバスチアンの心を切り裂き、深く刻まれた。あるいは、
忌まわしい過去として刷り込まれた・・・。
セバスチアンは、いつも休み時間は図書館で時間を過ごす。
彼は、偉大な白魔法使いの伝記が好きで、その功績を称え人柄を敬愛して、
ひとときの平穏と少しの幸せを感じることが出来た。
この日もやはり、同じように休み時間を利用して図書館で本を探していた。
ふと、誰かに名前を呼ばれたような気がして後ろを振り返ったが、そこには
誰も居ない。訝しく思いながら視線を戻すと、
、、、、、、、、、
壁がなくなっていた。
正確には、魔法史の本が並んでいる本棚があるべき所には何も無かった、空間
が削られたように。そして、先には薄暗い廊下が伸びていた。
この日、ハルモニア学園付属図書館の司書・ハンスは、古くからの親友で
ある教頭先生と新入生の教科書を探しにジンボーの書店街を訪れていた。
年輪を刻んだ白髪の老人二人の注文に、若い店員は誠実に対応した。
もうすぐ、新入生が学園に入ってくる。ミレーユという少女で、遠くの村
から来る彼女のために、ふさわしい教科書を探しにやって来たのだった。
生徒の個性を大切にして、出来るだけ正しいと思える道を指し示してやる
のは、この教頭の一貫した教育方針だった。
司書のハンスは親友だし、古今東西の書籍に通じていたので、教科書を探
すときは彼に同伴してもらう。ただ、二人そろって学園を空けるとなると
不安なことがないでもない。
というのは、ハンスの魔法は大抵の学園の教諭達よりも強力である。敢えて
ハンスに図書館にいてもらうのは、本人の希望なのであるからなのだが、何より
も図書館にある「大切な本」を守ってもらうためだった。ハンスもそれを承知
していて、滅多に図書館を離れることはない。たとえ、ハンスが彼の強大な
魔力をもって秘密の廊下に封印をして、誰にも見えないように魔法をかけて
いたとしても。
それくらい大切な本を守っているのだ。
学園教育の基本方針を貫くための買い物でなければ、二人そろって空けること
はないし、この外出とてほとんど誰も知らないはずだった・・・。
セバスチアンは、2年間この図書館に通い詰めていたが、こんな廊下がある
なんて知らなかった。見るのは初めてだった。どうしてこんな廊下が突然
現れたのだろう・・・。
セバスチアンは意識はあったが、彼の足は統制下を離れて独自の決定を下し、
その廊下に踏み込んでいった。
3章 パンリー村から来た新入生
始業を告げるベルが鳴った。
アン先生が一人の少女を伴って教室に入ってきた。
「みなさんに新入生を紹介します」
アン先生はそう言うと、少女を教壇の中央に誘う。
「バンリー村から来たミレーユさんです。今日から、この白魔法のクラスでみなさん
と一緒に勉強することになりました。では、ミレーユさん、クラスメイトにご挨拶を
してください」
「はい」ミレーユは大きく息を吸った「ミレーユといいます!フツツカモノですが、
どうぞよろしくお願いしますっ!!」
元気良く、用意していたセリフを言い放つ。
ふぅー、うまくいった・・・。
でも、それを聞いたクラスメイトの何人かはクスクス笑い出した。
悪意のない笑いだけど、可笑しくてしようがないようだ。
アン先生までも笑いをこらえているようだが、なんとか押しとどめ、
「はい、ミレーユさんの席は、一番後ろに作っておきましたので、そこに着いてくだ
さい。ケビン君の隣の席になりますね」
52 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/16 17:14
ケビンは一瞬、(エッ、隣かよ、オイ)という顔をした。
ミレーユはケビンの隣の席につくと、軽く頭を下げた。
「よろしくネ」
ケビンは短く、「ああ」と答えた。
そのとき、窓の外では色鮮やかな蛇が木にしゅるしゅると巻きついていた。
「白魔法だってよ」
空を飛ぶ小鳥も呟く。
「ああ、バカバカしい。白魔法なんてどーしようもないのに」
ケビンはミレーユの袋からのぞく、銀の細い棒に気がついた。
「お前、それ、どーしたんだよ」
ミレーユは棒を指さした。
「あ、これはお母さんの形見なの。魔法使いになるなら、こういうものも必要でしょう」
しかし、ケビンが驚いたのはそんなことではなかった。
「それ、黒魔術の呪文が刻まれているぜ!」
「エッ??」
ミレーユは口をぱっくりと開けた。
「う、嘘!」
「本当、本当」
53 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/16 17:15
「そこの二人」
アン先生は騒ぎ始めたミレーユとケビンを睨みつけた。
「仲が良いのは大変素晴らしいことです。でも、授業が始まったら静かに。
そうしないと、地下牢行きですよ」
(地下牢なんてあるんだ…さすが魔法の学校)
とミレーユは内心呟いた。
別に魔法の学校でなくとも、あるところには地下牢はあるだろうし
魔法の学校に必ずあるものではないのだが。
なんとはなしに感心してしまうミレーユだった。
54 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/16 17:17
「おい、ミレーユ。そのスティック。あとで授業が終わったら図書館で調べてみようぜ」
声を潜めてケビンはそう言った。
「どうして??」
「馬鹿。呪文を調べるんだよ。何の黒魔術がかけられているか、興味あんだろう」
それに、ミレーユはこくこくとうなずいた。
《登場人物のまとめ》
○白魔法クラス
ミレーユ…パンリー村出身。怪我が多くドジ(そのため白魔法使い目指す)。母親はナクナッテり、形見の銀の細い棒(アイテム)をもつ。
イングラ…長い黒髪の十四歳の少女。白魔法クラス在籍。学園には今年の初めに、流行り病で身寄りをなくし、文字通り路頭に迷っているところをこの学園の先生をしているという人物に
引き取られてやってきた。
ケビン(カーヴァイン=サトクリフ)…赤毛の乱暴な少年。
セバスチアン…内気で無口。積極性がなく勉強もできないため先生達からも疎まれている。変態的な趣味を持つとも噂されている。
キリー…無機質の彫像のように存在感が希薄な少年。誰かに敵意があるわけではないが、一緒にいると息苦しさを感じる。
●教師
アン教諭…ハルモニアの教師で眼鏡をかけている女性。
パグ先生(パーゴート=クーフリン)…治癒魔法得意の一見27・8歳くらいの物腰の柔らかなハンサムな青年。
アルビノ(先天性白皮症)のハーフエルフ。
ハンス…司書。図書館にある本を守り、強力な魔法の力がある。現在お出かけ中。
●その他の人々
猫目金髪の子供…学園の入口を掃除している、謎の子供。
色鮮やかな鳥と蛇…ミレーユの不幸を願っている。村からついてきているらしい。
《学園の外観》山の中にあり、門には木の看板。職員室は一階にあり、医務室もある。
また地下牢や図書館もある。
白魔法クラスは5名になりましたねー。
まぁ、とりあえずこれで進んでいきませんか?
なんだか図書館にみんなGOになっていますが…
>36さん
あ、ミレーユとか書いていたものです。ガンバリまーす!
生徒が五人とは寂しいな。
人物紹介まとめさんくす。
ちなみに異世界からやってきた教師はボツかな?
ついでに言うと生徒数はもうちょっと増えてほしい。学校ならではのネタをいろいろと準備中だが、やはり人数は多くないと描写のしがいがないからね。
僕のこと忘れないでね!
僕の名前はシルヴェストリ、通称シルヴィ。ご覧の通り人猫(ワーキャット)族出身だよ。
所属は(もちろん)白魔法クラスw。この学園には一年前からいるよ。
(ところでこの学園って、順繰りに学年が上がっていって『はい、卒業!』ってシステムじゃないんだよね。
しかるべき課程を7才〜18才までの間に全て修めた者のみが、卒業できる。だから中には10才そこそこで卒業していった
伝説の魔法使いもいるし、またその逆に18才になっても課程を修めることが出来ず、そのまま退校処分になったヒトもいる。
実力主義だね。まあ幸い僕には時間はたっぷりあるし、魔法センスもそう悪い方ではないと思っているから、あせりはないな。)
あ、そろそろ授業が始まっちゃう、行かなくちゃ!では!
>58
ではもう少しばかり生徒増やしますか。考えてみれば女子の数が少ないし。
いじわるタイプの女の子に出てきてほしいな…とも思ったりもして。
ちょっと人物考えます。
それと、異世界からやってきた教師
入れ忘れてスイマセン。今度のとき追加しておきます。
>59
猫目金髪少年、学園お手伝い人かと思って「その他の人々」のカテゴリーに
入れてました。
白魔法クラスに格上げ(?)しておきます。
これで6名。定員は10名なのであと4名か。
61 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/17 13:10
「ねぇねぇ、ミレーユ」
昼休み、なれなれしく話して掛けてきた少女にミレーユは顔を向けた。
「なぁに? …えーと」
それに、話しかけた少女。黒い巻き毛の髪を二つに結い、緑色のリボンをつけた少女は、
少しばかり苛立たしげに答えた。
「私の名前はマーベラよ」
そうだった。
アン先生にクラスメイトを一通り紹介してもらったのだったけれど、銀の棒のことで
ミレーユは頭がいっぱいになり、クラスメイトの名前などほとんど頭に入っていなかったのだ。
62 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/17 13:14
確か、このマーベラという女の子。
ミレーユはまじまじとマーベラを見つめた。
北イスキアの有名な宝石商の娘とか聞いたような気がする。確かに「金持ち」らしく、
お洋服はレースぴらぴらだし、なんか持っているものも高そうな気がする。
そのマーベラはミレーユに言った。
「ケビンなんかと話さない方がいいわよ。あーんな乱暴者」
確かに乱暴なことは同意する。ミレーユは額の傷に手をやった。
「それより、放課後、わたしの部屋に来ない? お茶会を開きたいの」
「・・・」
それにミレーユは目を点にした。
お茶会・・・なんて優雅な響きなのだろうか。
63 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/17 15:22
昼休みの終了を告げるチャイムが鳴った。
ハルモニア学園では昼休み終了後、20分間の掃除の時間があるのだ。
ミレーユは自分の座席へと戻った。そして、それと同時にアン先生が教室に入ってきた。
「掃除の割り当てを言いますから良く聞いて下さい。1班は教室、2班は職員室横のトイレ
3班は校舎の外の中庭です。中庭は広いから、黒魔法クラスの2班と合同でやってもらいます。
それでは掃除を開始してください。」
「先生!私は何班ですか?」
ミレーユは不安で思わず座席から立ち上がり、叫んでしまった。それが再びクラスメイトの笑いを誘った。
「あぁ、言い忘れてた。ミレーユは3班です。本来ならケビン、ブレアスとの3人の班だけど
今日はブレアスが欠席してるので2人だけでよろしくね。ちょっと大変だけど」
「(こいつとはなんだか縁があるな・・・。)」
ケビンはうらめしそうにミレーユを見つめた。
あたくしの名前はカラハウ=ド=ノクトクリストヴァラ。黒魔道士一族の名門、ノクトクリストヴァラ家の末娘ですわ。
花のような顔(かんばせ)にふわふわの綿毛のようなブロンドの髪がチャームポイント。
そんなあたくし、最近ちょっとブルー(てか、ムカつく)ですの。
だって一体何なんですの?!ったくどいつもこいつもやれ「人の役に立ちたい」だの「守りたい」だのおっしゃりやがって、
みーんな白魔法クラスを選ばれるのですから。ふんっだ、「攻撃こそ最大の防御」ですのにっっ!!
まあ、黒魔法クラスは代々黒魔道士一族の良家の子女で占められるのが通例ですから、
平民上がりの方々が少々気後れされるのも無理はないかもしれませんけど。
・・・あら?あそこにいるのは白魔法クラスのセバスチアンじゃないかしら?
(あん畜生とそれにキリー!絶対に黒魔法クラスの方が向いてるのに決まってますわ!
そう思ってちょっとこの前声をかけてみたら、思いっきりシカトかまされてもーマジむかつき!
二人共これで顔がよろしくなかったら、身体の裏表ひっくり返す魔法をカマして差し上げてるところですわよ!)
まあ、何はともあれ、図書館にあんな変わった廊下があったなんて。ちょっとついて行ってみようかしら・・・。
と、突然カラハウは誰かに肩を掴まれた。
「ひいっ」
甲高い少女の悲鳴に、セバスチアンは振り返る。
するとそこには10〜11才くらいのブロンドの髪の美少女(そういえば見覚えがあるような・・・)と、
フードを目深に被った黒いローブ姿の人物が立っていた。ローブ姿の人物は、青ざめた顔の少女の肩を掴んでいる。
「ジ・・・ジリオラルせんせい・・・」
少女の喘ぐような声で、セバスチアンは黒衣の人物が誰であるのか理解した。
通称「盲目のジリオラル」。この学園の先生の一人で、黒魔法クラスで死霊魔術を教える魔道士だった。
フードからわずかに覗く形の良い唇が、おもむろに開いた。
「子らよ。ここはそなた等に許されし場所ではない。戻られよ。」
セバスチアンの暗い瞳に、わずかな光が閃いた。
が、数瞬の後、セバスチアンはおとなしくジリオラルの言葉に従った。
ほっとしたようにカラハウもその後に続こうとすると、肩を掴んだ手にさらに力が込められた。
「ひいっ」
カラハウの身体は硬直した。
「カラハウよ。そなたは時間を持て余しているようだな。ならば明朝までに
死霊魔術呪文全ての名称とその概略について、100枚程度のレポートにまとめて書いてくるが良い。」
「ええっ。先生、そんなあ。」
何であたくしだけー。と、カラハウはぐすんと涙目になった。
なんだか結構面白くなってきたなー。
カラハウ・・・最初読んだ時、カワハラかと思った。
そうそう、黒魔法クラス、まだ誰もいなかったんだねー…
ようやく生徒一人出てきましたネ(けっこういい味している)。
67 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/17 23:24
掃除用具入れから箒を二本取り出すと、ケビンは一本をミレーユに差し出した。
「ほれ」
「ありがとう」
二人で中庭へと続く階段を下りていく。
「黒魔法クラスの方と合同で掃除なんて、どきどきするね」
ミレーユはケビンに言うと、ケビンは面白くも無さそうに答えた。
「・・・そうか?」
「わたし、黒魔法使いに憧れていたこともあったんだ」
「じゃあ、なんで白魔法クラスにきた?」
「怪我ばっかしょっちゅしているからさー。治すのには白魔法がてっとり早いじゃん」
「・・・そう」
なんだか、ミレーユって女は変な奴だ。ケビンはつくづくそう思った。
68 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/17 23:26
「それより、放課後、図書館へ行くこと忘れるなよ」
「うん。あ、でも、マーベラにお茶会誘われたんだ!」
ミレーユは思わず叫んでいた。
「こっちが先約だろ。マーベラには断れよ」
「わかった」
ミレーユは素直にうなずいた。
「僕達が掃除?する訳ないだろ、そんな平民みたいな真似。」
「冗談はよしてくれよ。」
・・・とのことですので、お掃除はお二人でがむばって下さい。
70 :
その頃、年寄り二人(教頭と司書ハンス)は・・・:02/10/18 12:31
わらび餅を食っていた。
教頭「(フガフガ)ここのわらび餅はいつ来てもうまいのう。」
司書ハンス「ありゃ、ここに置いといたワシのわらび餅がない。」
教頭「(フガフガ)何を言っておるのだハンス、お主はさっき食ってしまったではないか。
やれやれ、もうろくはしたくないのお。」
司書ハンス「(少し憤慨して)何をおっしゃる教頭先生、年寄りはお互い様じゃ。
どれ、ではもう一つおかわりを・・・」
教頭「本当は『秘密の本』のコトもあるし、早く帰らねばならんのだがのう。」
司書ハンス「教頭先生、それは言わない約束じゃよ。」
ハンス『そりゃそうとこんなもの見つけたんんじゃが読むかね?』
教頭『?』
ある学生の私的日記
某月某日
通常は数週かかる導魔外法を仲間と協力して一日で完了。
ずいぶん前に学資金後払いで東洲から来た短期留学生の
佐藤ダイスカー君も僕らと一緒に実務競技が終った後腹いっぱいご飯食べた、ああ飯がうまい!
某月某日
最近だんだん雰囲気が悪くなってきた、かねてから上級生間の派閥である
アーメ・リカ(力による絶対的魔道統制を主張)とイライ クー(伝統的制御法を第一とする)
が双方主張を譲らず、アナン学生寮長も両者の調停に困り果てておられるらしい。
僕のクラスのエゲレース君はアーメ・リカべったりで、イライ クーがほんとは好きな
チャイ・ナさんを目の敵にしている。僕?表面上はアーメ・リカ派だよ
なんたって防衛能力の高い魔道、イージスすら出そうかって言ってる位だからね。
でも本音は も う ね あ ほ か と、 莫 迦 か と、
これに尽きるよ、、、
某月某日
きっかけはほんのちょっとした言い合いだっただった、しかし、、、
ア、イ両者間の憎悪は僕の思っていたよりも激しかったらしく遂に本格的な抗争に
陥りかけた。僕は思ったよ
ま た オ オ サ カ か!(編者注:オオサカと呼ばれる町に対する
度を越した煽り、ひいてはこれの連想で も う う ん ざ り や と言うことらしい)
なんとかアナンさんと両者それぞれにうんざりしているみんなが安保委(安んじて保たんかい
ゴラァ!委員会)に臨時集会を開くよう要望し何とかこれが受理された。
機会があればこの続きの顛末も書こうと思う。
教頭「・・・コリャ若い頃のあんた自身の日記だよ。」
司書ハンス「何じゃと?!」
教頭「ほれ見てみい、ここに署名があるじゃないか。やれやれ、もうろくはしたくないのお。」
司書ハンス「(少し憤慨して)何をおっしゃる教頭先生、年寄りは(以下同)」
中庭掃除監督者のハルモニア学園用務員、グレイン=ロズウェルは唖然とした。
「たったの二人しか掃除に来ないとはどういう事だ?黒魔法クラスはまたさぼりやがって…」
74 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/18 18:55
クラスの中に一人くらいは協調性に欠ける生徒がいる。
クラーニェ・イトルツォ、黒魔法クラスの生徒だ。
彼は掃除の時間になると、きまって教室から姿をくらますのである。
同じ班の連中はいつも彼の行動に憤りを覚え、いつかは彼にも掃除を手伝わせるという浅はかな野望を持っていたりする。
そんな野望ですらも毎回打ち砕かれてしまう。
クラーニェの行き着くところが不明であり、手の空いている教師に捜索をしてもらっても彼の姿は見つからずじまい。
掃除の時間が終わったとき自分の席に座り込んでおり、午後の授業の準備をしている。
75 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/18 19:17
放課後、クラーニェは担任に呼び出された。
担任が何度も問い詰めるが、彼は話を聞かないどころかにやけるのみだった。
にやけるというよりか、どこか人を見下したような表情だった。
目つきを鋭くし、口元を吊り上げるような笑みで担任教師をにらみつけていた。
しびれを切らした教師はそんな彼の頬を平手で打つのだった。
職員室にいた教師達は乾いた音がした方向に目を向ける。
叩かれた彼は怯むこともなく、先ほどと変わらない表情で、そして殴られていない方の頬を突き出してこう言った。
「もう片方、あいてるよ」
そう言った担任によってクラーニェが修正を喰らっている頃、
教頭と司書ハンスも別の精神的闘争にはいっていた。
『どこがワシの日記じゃ!だいたいこのチャイ・ナさんてなんじゃ?
若い頃チンタオとか言う所でブイブイ言わせてたのはあんたじゃろが!』
言われた教頭も黙ってはいない。
『そういうアンタも若い頃さいたまさいたまさいたま〜とか
ま た お お さ か か とか黒魔術呪法で罪もない厨房をからかって
おったともっぱらの噂じゃぞ!』
近くを通りかかった保健の先生であるミーネ・フジカ(二十四歳独身、
B88W52H90、きつめの美人だが学生たちには凄い人気がある)は思った
いい歳して二人とも莫迦みたい。
魔法は中立であるべし。
学園の創立者マクロスの格言である。
彼はこの学園をあらゆる勢力から独立させるよう、さまざまな政治的な手段を用いて奔走してきた。
もちろんそれは容易い道のりではなかった。
本来であれば口伝によって伝授される魔法を、学問として体系化したということは、つまり魔道師をたやすく育成・量産できるこということである。
これに着目しない支配者はいない。彼らは学園を我が物にしようとし、また他の勢力にわたることを恐れてきたのである。
いま、学園が中立を保っていられるのは、むしろ理由は権力者達が互いに牽制し合うことで、そこが偶然にもたらされた政治的な空白地帯になってしまったことがうげられるだろう。
つまり、国家間の微妙なパラーバランスの上にかろうじて上手く乗っかっているにすぎない。
いつかはそれが崩れる日がくるだろう。それは明日かもしれないのだ。
・・・・昼休みに木の上で昼寝をしていた、ワーキャットのシルヴィは、複数の人の気配に目を覚ました。
尋常ならぬ気配であった。凍えるような冷たい気配は、まっとうな人のものではありえなかった。
おそるおそる、枝から顔を乗り出してその方向を見る。
そこにいたのは四人の人間だった。
(あれ、なんでこの学園に兵士なんかが来るんだろう・・・・)
シルヴィは不思議に思った。中立であるはずの学園に兵士がいるなどおかしい話だ。それも複数の国の兵が。
青い竜鱗鎧を着ているのは、ドラグ・スパイア・エンパイアに間違いない。全身を赤い装身具で統一しているのは、シレジア王国の特務兵の特長だ。
帯剣しているだけの簡素な身なりの兵士は、色素の薄い肌に珍しい赤い髪をしている。おそらくカッシュ人ではないか。だとしたら北方の雄、クールラントの所属だろうか。
顔を寄せ合って、なにやらヒソヒソ話をしている。顔に張りついた笑みが、ぞっとするくらい卑しい。
(だれと話しているんだろう・・・)
もう少しだけ首を伸ばして、四人目を視界に治めたシルヴィは、危うく大声をあげそうになった。
(あの人、たしか、異世界からきたっていう先生じゃないのか?)
まだ学園に来て日が浅い彼が、兵士達と何を話しているのか。
誰もがいやらしい笑いを浮かべていた。
どうやら、ろくな話ではなさそうだった。
国家陰謀編開始(ww
不審な四人組が何を考えていようと、これ以上学園の敷地内に入り込むことは
「絶対に」不可能であった。
何故ならここには防御魔法の第一人者であるアン教諭が、
ものごっつい結界魔法を展開していたからである。
(大体、赤だの青だの目立ちすぎるよ、おじさん達。)
シルヴィは一応見るだけ見といて、報告は後でもいいや、
と、再び昼寝を決め込んだ。
80 :
またまたまとめ:02/10/19 17:26
《登場人物のまとめ》
○白魔法クラス
ミレーユ…パンリー村出身。怪我が多くドジ(そのため白魔法使い目指す)。母親は亡くなっており、形見の銀の細い棒(アイテム)をもつ。
イングラ…長い黒髪の十四歳の少女。学園には今年の初めに、流行り病で身寄りをなくし、文字通り路頭に迷っているところをこの学園の先生をしているという人物に
引き取られてやってきた。
ケビン(カーヴァイン=サトクリフ)…赤毛の乱暴な少年。
セバスチアン…内気で無口。積極性がなく勉強もできないため先生達からも疎まれている。変態的な趣味を持つとも噂されている。
キリー…無機質の彫像のように存在感が希薄な少年。誰かに敵意があるわけではないが、一緒にいると息苦しさを感じる。
シルヴィ(シルヴェストリ)…金髪猫目少年。人猫(ワーキャット)族出身。
ブレアス…おやすみ中
マーベラ…北イスキアの有名な宝石商の娘でお嬢様らしい。
○黒魔法クラス
カラハウ=ド=ノクトクリストヴァラ…黒魔道士一族の名門、ノクトクリストヴァラ家の末娘。
クラーニェ・イトルツォ…掃除をさぼる少年。
●教師ほか職員
アン教諭…ハルモニアの教師で眼鏡をかけている女性。
パグ先生(パーゴート=クーフリン)…治癒魔法得意の一見27・8歳くらいの物腰の柔らかなハンサムな青年。
アルビノ(先天性白皮症)のハーフエルフ。
?…異世界からやってきた教師。まだ登場せず。
ジリオラル…通称「盲目のジリオラル」。黒魔法クラスで死霊魔術を教える教師
魔道士ハンス…司書。図書館にある本を守り、強力な魔法の力がある。現在お出かけ中。
グレイン=ロズウェル…中庭掃除監督者のハルモニア学園用務員
●その他の人々
色鮮やかな鳥と蛇…ミレーユの不幸を願っている。村からついてきているらしい。
不審な四人組
《学園の外観》山の中にあり、門には木の看板。職員室は一階にあり、医務室もある。
また地下牢や図書館もある。創立者はマクロス。
>>80さん、お疲れ様である。
だがワシのことを忘れんでくれえええーー(泣)!
82 :
真面目にそうじをするミレーユ:02/10/19 17:31
いつまでたっても掃除にくる様子もない黒魔法クラスの生徒達を待つこともせず、
とりあえず彗を手にしたミレーユは掃除をはじめていた。
それをベンチでごろりと横になったケビンは横目で眺めている。
「真面目にそうじなんてすることはないんだぜ」
「でも、掃除しないとこんなに木の葉が落ちているんだもの」
「真面目なヤツだな〜」
やれやれと肩をすくめる。
「あ、そうだ。おまえ、少しは魔法使えるんだよな」
「?」
「そうだよな。そうじゃないと学園には来られないもんな。木の葉くらい、
魔法で集められるだろう」
そう、ケビンはにやりと笑った。
ごめーん。また教頭忘れてしまったよ。
美味しいわらび餅を食べて、気分を直してくだされ。
今度のときは入れておきまーす。
84 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/19 17:42
「魔法を勝手に使ったらダメだって、アン先生は言っていたわよ」
とミレーユが言うと、ケビンはやれやれと首を振る。
「そんなの建前にすぎないぜ。魔法だって練習しないとうまくなんかなりはしない。
影でせっせと使ってこそ、上達するんだ」
「・・・」
疑いの目のミレーユ。
「おれがやってみせようか」
とケビンがベンチから上体を起こして言った。
そのとき、声が響いた。
「ケービーン」
その低い声に、ケビンは飛び上がって驚いた。
「そ、その声は・・・」
振り返ったミレーユが見たのは、赤い髪をした女の子だった。
いや、それだけではない。その子はケビンにそっくりな顔をした女の子だったのだ。
「えっ???」
その女の子はつかつかとケビンのそばまで近寄ると、彼のほっぺたをつまんだ。
「さっきから黙ってきいていればあんた、適当なことばっかり言って」
「いてててて、セレン、離せよ。いたいよ」
86 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/19 17:54
「まったく黙って聞いていれば、あんた好き勝手なことばっかり言って。
姉さん承知しないわよ」
そうため息をついてセレンという少女はケビンのほっぺたから手を離した。
ケビンは大げさにほっぺたをさすっている。
セレンはくるりとミレーユに向きかった。
「ごめんなさいね。弟が迷惑ばかりかけて。この子、適当なことばっかり言うから
もう叱ってやってください。あ、申し遅れましたけど、わたし、ケビンの姉のセレンです。
わたしは黒魔法クラスにいて、あまりこの子に目が届かないから、もう好き放題しているみたいで」
とセレンはまたまた深いため息をついた。
87 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/19 19:02
「いえいえ…、そんな事はないです。。。
あっ!私は今日ハルモニア学園に入ってきたミレーユといいます。よ、よろしくお願いします。」
ミレーユはセレンの迫力に圧倒されてしまい、うまく言葉を発せられなかった。
「あなたが噂の新入生さんなのね。これからもケビンをよろしくお願いします。
もしケビンが何か迷惑なことをしたら、いつでも私に報告して!思いっきりどやしつけるから」
セレンは、ケビンとは比べ物にならない程にしっかりとしていて、まさに頼りがいのあるお姉さんといった感じだ。
これを見たミレーユは、何とも言えない安堵感を感じていた。もうケビンに振り回されずに済むと思って。
異世界の教師と三人の兵士は、学園の中に消えていった。
色鮮やかな鳥と蛇が入れるのに、彼らが入れない道理はないのだった。
しばらくして掃除監督者の用務員グレインがやってきた。
「お前ら、もう掃除はすんだか?たった二人だけでご苦労だったな。
その分明日は休んでいいぞ。今日来なかった黒魔法クラスの連中にやらせるからな。
ところで集めたゴミはどこだ?ちょっとそのゴミの周りにいるのは危ないから離れてろ。
そこのお嬢さんはこれを見るのは今日がめてだろ?よーく見とけよ。」
用務員グレインは精神を集中し始めた。そして、彼の周りに不気味なオーラが漂い始めた。
「ミレーユは初めてだったな。この、黒魔法でも白魔法でもない『冥炎魔法』を見るのは…」
ケビンはミレーユにそっと囁いた。
(そう、彼らはちゃんと許可を得ていた。)
三人の兵士「どうもお久しぶりでーす。あのー、ミーネ・フジカさんは・・・」
彼らはミーネ・フジカファンクラブ会員ナンバー1〜3号であった。
なんかニセモンがいるが・・・
キャラをどう扱おうと自由だけど(それがリレー小説ってもんだけど)、他人のコテハン語るのはどうかと思うよ?
とりあえず90の偽36は無視。
気に入らない設定を潰したいのはわかるが、リレー小説は多数の人によって作られるもの。
気に入らない設定がでるのはむしろあたりまえ。
それがイヤなら、最初から最期まで自分で書くように。
他人のコテハンを使うなど、リレー小説以前にネットーマナーの問題だ。
93 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/19 20:56
>>36 あんた1?じゃなければちょっと仕切りすぎ、うざい。
>>36よ,リレー小説のマナーをわきまえていないのは君の方。
>>90のどこがいけないんだ?漏れはコッチのがいい。
どちらにせよ、漏れは
>>55さんが書いてくれればそれでいい。
他人のコテハンを語るってとこがいけないんだよ、90くん(w
マナーって言葉の意味がわからないようだね(w
まあまあ、みんなマターリ。
これは小説じゃなくて、「リレー小説」なんだよな。
である以上、55さんのみならず、このスレに参加している人、全てが参加し、小説を書きつないでいくモノだと思うがね。
それがリレー小説じゃないかい?
他人が自分のキャラを描写することもあるだろうし、その逆もある。他人が設定したもので、自分にとってツマラナイ設定がでてくることもある。
それであたりまえだとおもうよ。リレー小説ってのは、参加しているみんなのものだと思うからね。
それが理解できないってのはどうかと思うよ。
赤の他人は決して馴れ合ってはくれないから、そこんとこひとつよろしく(w
アン教諭は嘆息した。
「ミーネ先生はご不在です。え?プレゼント?
はいはい、お預かりします。
ええ、きちんとご本人に渡しておきますから。」
三人の兵士は残念そうに帰っていった。
と、アン教諭は異世界から来たという教師の方に、
きっと向き直った。
「サカキバラ先生もまだ勤務時間中なんですから、
慎んでいただきたいものですわ。」
サカキバラと呼ばれた教師も、ファンクラブ会員だった。
サカキバラだったのか(w
100げっと。
とりあえず俺はいちぬけるわ。
他人潰しが目的のマナー知らずのバカのせいで萎えた。
キャラは適当に使ってくれ。じゃあねー。
ご飯を食べ終わって戻ってくると、あらら、いろいろとあったようで。
ともあれ、マターリといきましょう☆ 教頭先生のおっしゃるように。
102 :
中庭の続き:02/10/19 23:18
用務員グレインがなにやら呪文を唱えると、もやもやと紫色の煙が
グレインの突き出した手の平辺りに漂いはじめた。
グレインは気合いを込めて叫んだ。
「とりゃ」
すると紫色のもやもやは、集めたごみを包み込み・・・
それはまるで紫色のもやの炎で包まれているようだった。
「えっ」
ミレーユはびっくり大きく目を見開いた。
シュッという音とともに、一瞬でごみは消え失せてしまったのだった。
(おうおうグレインめ、新入生の前ではりきっておるわい。)
それではどうやらスレも落ち着いたようだし、そろそろ戻るとするかの。
(学園=スレ内で起こっていることは、わしもハンスもお見通しだよ。
もちろん、なかなか表舞台には姿を現さない校長先生もな)。
それではミーネ先生とも合流したし(ちょっと赤面)、
放課後までには戻るので、よろしく。
そうそう、先生方にはお土産にイセ屋のわらび餅を持って帰るでの。
「だいぶ絞られたようだが、懲りている様子もうかがえぬな」
ジリオラル氏はクラーニェの顔色をうかがっていた。
彼の頬は少々赤くなっており熱もこもらせていた。
表情は相変わらず、といったところであろうか。
教頭の土産、わらび餅をお茶請けとしていただこうとしていたジリオラル氏にクラーニェが訪ねてきたのである。
ジリオラル氏が茶をすすめるも、クラーニェはそれを断り来客用の椅子に深く座り込んでいる。
「うぬが良い成績の持ち主であっても、協調性を欠けていては何の意味も持たぬ。
何が気に入らぬのかは、我は理解する気は毛頭無いのだが、教える者としてうぬを諭さねばならぬ」
「つまらぬお説教のために僕はきたわけではありません」
クラーニェは鋭い目つきでジリオラル氏を凝視した。
「僕は、あなたの術を学ぶために来た。それが理由です」
「屍術を、うぬは何のために学ぶ?」
ジリオラル氏がクラーニェの目の前に椅子を動かし、それに腰を掛ける。
「そこまでは言えません」
口を紡ぐクラーニェ。
「ヘルガを蘇らせるつもりかね…?」
その一言でクラーニェは動揺を見せ始めるようになった。
「ヘルガ・イトルツォ――うぬの姉だったな。彼女が稀代の逸材であったことは、この学校では有名すぎる話だ。
白・黒魔法クラスの全課程を修了したというのは、創立してから5本の指にも満たないものだ」
「はい…」
うなずくことだけで精一杯のクラーニェ。
「卒業を間近に事故で命を落としてしまった。惜しい生徒を亡くしてしまったものだ…」
フードで顔が隠れてしまっているものの、クラーニェにはジリオラル氏の表情がいかに悲壮に満ちているものであるかが読み取れた。
当時ヘルガは召喚術の修了試験に臨んでいた。
その試験が終わりに近付く時、ある生徒が古代の魔物を呼び寄せてしまい大惨事となった。
ヘルガはその生徒をかばい、深手の傷を負い多くの血を流しながら封印の術法を詠唱し続けた。
魔力は魔物の方が勝っていた。それを補うために彼女は生命力を全て魔力に転換させ、かろうじて封印することができた。
全てを使い果たしたヘルガは凍りつくかのように立ち尽くしていた。
ヘルガ・イトルツォ、齢17の若さにしてこの世から去ったのである。
106 :
まだ中庭で。:02/10/20 14:43
「これが冥炎魔法っていうんだ」
ミレーユはごみが消え失せた場所をじっと見て、呟いた。
「ごみは冥府の彼方にいってしまうのだよ」
と、用務員グレインが親切に解説する。
「それじゃあ、冥府はごみ問題で大変だろうねー」
と、更に呟くミレーユの言葉でずっこけるケビンやグレインであった。
「・・・だって、ごみがみーんな冥府にいっちゃうんでしょ。それって
大変なことじゃない」
「・・・お前って本当に変なヤツ」
とジト目でぽつりというケビンであった。
107 :
そろそろ教室に。:02/10/20 14:47
「そろそろ始業のベルが鳴るだろう。教室に戻りなさい」
そうグレインにうながされ、ミレーユ達は教室への階段を上り始めた。
そのとき、ケビンは空を見上げて言った。
「なんか天気が悪くなってきたな」
その言葉通り、山の方角からもくもくと黒い雲が見え始める。
「・・・雨が降るのかな?」
「うぜぇな」
とケビンは言った。
黒雲に乗って降臨したのは、まごうかかたなき唯一にして真なる
金日成主席さまだった。厳かにのたまわく
「元売娼婦だったハルモニの泣きパワーを注がねば冥府に眠ると言う
あの究極物質は取りだせん。急ぐのじゃ、実世界に繋がる通路を開いて
総書記に送り届けねばなるまい。米帝の侵略は火のごとく速い。
チマ・チョゴリを自作自演で切り裂いて騒ぎ立てるのじゃ」
一同ひれ伏し、感涙に咽びながら
「天にまします主席さま、縮地の術を我らに与え給え。」と一斉に
唱えた。すると、
「マスゲームを捧げよ。されば、得られん」
>>108 つい笑ってしまいました…。
逝ってきます…(w。
イングラは誰も居ない中庭に腰を下ろすと、ほっと一息ついた。
今までマーベラのお茶会に呼ばれていたのだが、そのせっかくのお茶の味も全く分からず仕舞いだった。
(何故ならマーべラがひどく機嫌を損ねており、場の雰囲気が散々だったからである。)
当初来ると思われていたミレーユとキリーは結局姿を現さず、
途中まで一緒だった黒魔法クラスの女の子も、
「あたくし、明朝までにレポートを書いてしまわなくてはいけないから(泣)。」
と、そそくさと帰ってしまったのだった。
結局残ったメンバーは二人だけで、おとなしいイングラは怒り狂うマーベラに対して、
何と言っていいのか分からなかった。
(もう一人残った人猫族のシルヴェストリは、まだ8歳とは思えぬ巧みさで、
微笑みながらも適当に話を受け流していたが。)
「あーあ、肩が凝っちゃったね。」
突然声をかけられて、イングラはびっくりした。
みると愛嬌のある瞳を悪戯らっぽく輝かせたシルヴェストリが、いつの間にかそばに立っている。
「シルヴェストリ君・・・」
「やだなあ、シルヴィって呼んでよ。まだ慣れない?」
シルヴィは声をたてて笑った。と同時に、真っ赤に熟した林檎をイングラに対して放ってよこす。
イングラは慌てて受け取った。
「口直しだよ。」
そう言ってシルヴィは、自分の林檎にかじりついた。それからさも美味しそうに、にんまりと笑ってみせる。
「北イスキア産のバター菓子より、こっちの方がおいしいや。」
その様子があんまりおかしかったので、イングラもついつられて微笑んだ。
111 :
少女趣味なのはイカンな:02/10/20 16:21
競走馬に似た名前に創氏改名し正体不明の無国籍人に化けた
つもりの朝鮮人集団の魔法国だったが、中には改名を拒んだ
喜び組出身のヒョンヒという舞い手も居た。
彼女は衆人に推挙されてマスゲームのディレクターとなった。
就任演説に曰く、
「プリンセステンコウの様な芸術を皆で目指しましょう。
千里馬運動の芸術版です」
112 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/20 16:29
ゲルトシュタイン君は昔、金 石○とか名乗っていた。
金王朝の主体思想を表す極めて主体思想に忠実なネーミングなのが
売りであるのだが、その彼が実行委員長に就任した。かれの役割は
イルボンヌ国からのパチンコマネーの吸い上げである。錬金術に
長けた男だ。
113 :
あっという間に放課後に。:02/10/20 17:21
そして、あっという間に午後の授業も終わり、放課後になった。
ケビンはミレーユがあたふたと教科書をしまっているのを見て舌打ちして、
その彼女の袖と、銀の細い棒・・・母親の形見のスティックを掴むと教室から引っ張っていく。
「ちょっとまだ教科書しまいきっていないのに」
「遅い。オレは遅いのはイライラするんだ」
白魔術のぶ厚い教科書を右手に持ったまま、廊下にひきずられていくミレーユであった。
「図書館に行くの?」
「そうだよ。オレ、すっげぇ興味あるんだよね。このスティックに」
と、呪文が刻まれている銀の棒を見つめた。
「もしかすると・・・」
「もしかすると?」
オウム返しに聞くミレーユに、ケビンはにんまり笑って言った。
「なんかすげぇ魔法がほどこされているかもしれないじゃん」
114 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/20 17:36
ミレーヌことミョンジャはチマ・チョゴリを佩いていた。今日のチマは
オモニの形見なので銀製のチマ切り裂きステッキで斬られる訳にはいかなかった。
そういうプレイをする日には別のを佩くことにしている。
韓国カミソリスリ団も愛用している切れ味最高の刃には犬虐殺による
恨の呪いが掛けられていることは言うまでも無い。
115 :
イングラ達もついてくる。:02/10/20 17:48
「あれ?」
シルヴィは声をあげた。
彼は階段でケビンにひきずられていくミレーユを見つけたのだ。
「あの二人、仲がいいですよね」
と、イングラも二人の姿を見て羨ましそうに呟く。
それに(あれで仲がいいというんだろうか)と内心思うシルヴィであった。
「それより、図書館に向かっているようだね、あの二人」
それにイングラは立ち上がった。
「? どうしたの」
「ミレーヌと一緒に、リンゴを食べようと思って」
見ると、イングラは先刻のリンゴをハンカチで包んでいる。
「優しいねー、イングラは」
シルヴィも立ち上がった。
「でも、ぼくはなんであの二人が図書館に行こうとしているのか、興味あるなー。
ぼくたちも行ってみようか」
とイングラとシルヴィも図書館に向かって歩き出したのだった。
「うぬは屍術を用いて姉を蘇らせようとしている。それは愚の骨頂でもあるな」
「死者を冒涜しているあなたに言われたくありません」
クラーニェが毒づく。
「うぬの身勝手な愛情で、ヘルガを蘇らせることがだ。屍術によって呼び寄せられた魂は、
安らぎを得ることが不可能になってしまう。うぬは姉の安らぎを妨げようとするのだ…。
妨げた上に何を望む? うぬの傀儡として生きるのか? 死する体でうぬは満足するのか?」
「それは……」
「浅はかな考えで我が屍術を教えるわけにはいかない。早々に立ち去れ。頭を冷やすがよかろう」
クラーニェには返す言葉が見当たらなかった。
ここは素直に退きさがろう…、と彼は思った。
「失礼しました…。またの機会に訪ねさせてもらいます」
ジリオラル氏は返事をしなかった。
やり場の無い気持ちを抑えるようにしてクラーニェはこの部屋を後にした。
117 :
主人公よろぴこメカドック登場。:02/10/20 17:53
低級妖怪よろぴこメカドックが目をギラギラさせて木の洞に潜んでいた。
「イヒヒヒヒヒ、ヒ〜」干からびたのどからガラガラとした奇怪な声が。
えさを求めてよろぴこメカドックが動き出した。どこへ向かうのかよろぴこメカドックは、
よろよろと森の中へ消えていった。木の洞に悪臭を残したまま。
原生林が乱立する中をよろぴこメカドックは髪の毛を逆立たせてうろついた。
「ふぅふぅはぁ〜何かくるぞ・・・・・・はぁはぁえさだぁえさのにおいだぁ」
よろぴこメカドックは人間をむさぼり食った。「うめぇにんげんがいちばんうめぇ」
うわあああああん!だめですわああああ!
昼休みから書いてるのに、レポートまだ3枚も出来てないいいいい(ですわ)!
のんきにお茶かっくらってるヒマなかったですわああああ!
(でもマーベラとは仲良しですのよ、ほんとは。)
119 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/20 17:59
図書館には愛国な司書がいて、ウリナラ半万年の歴史を
否定する文書を注意深く探し出し、焚書するための検閲
作業に余念がなかった。犬の虐殺しかたも百万通りの手法
があり食べ方もさまざまなので蔵書の大海原である。
(膝の上のペルシャ猫をなでながら)
「もはや収拾不可能か・・・。しかし元気が有ってよろしい。」
図書館は学園の一階にあった。
大きな木の扉に手をかけるケビン。きょろきょろと辺りを見回すミレーユ。
「大きな扉ね。図書館も大きいのねー」と彼女は感心しきりであった。
扉を開けて、ケビンはすぐに気がついた。
「あれ、ハンスがいねー。珍しいな。出かけているのか?」
図書館の受付カウンターにいつも座っている司書のハンスの姿が見えないことに、
ケビンはすぐに気がついたのだ。
そして、嬉しそうに「へへへっ」と笑った。
「これで、禁書のコーナーも見れるかも」
「ケビン、そんなのダメよ。禁書ったら、禁じられた本のことでしょ。
先生以外触ってはならないものじゃないの」
とすかさずミレーユが突っ込む。
そのとき、背後から声が聞こえた。
「ミレーユ。ああ、やっと追いついた」
それはイングラだった。傍らにはシルヴィもいる。
「・・・??」
いまだクラスメイトの名前を覚えきっていない様子のミレーユに、イングラは微笑みながら言った。
「イングラよ。白魔法クラスで一緒でしょう。ねぇ、ミレーユ。図書館での用事が終わったら、
一緒にリンゴを食べようと思って持ってきたの」
その優しさに、ミレーユは思わず感動した。
「ありがとう」
「司書っつうとわしーーーー?!い、いやはや、最近とんと物忘れが激しくてのう。」
123 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/20 18:09
「なんだか禁書とか、おだやかじゃない言葉が聞こえたけどー」
とシルヴィが言うのを聞いて、ケビンは肩をすくめた。
「気のせいだろう。さぁ、ミレーユ、本を探すぜ」
「うん」
イングラがミレーユに尋ねた。
「何の本を探しているの?」
「わたしのこのスティックに、呪文が刻まれているんだって。何の呪文か、
調べようと思って」
124 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/20 18:10
ミレーユはホイミを唱えた。
するとハッサンの傷がみるみる回復していった。
ミレーユは、ハッサンの熱い胸板に、心の奥底から込み上げてくる
なにか熱い表現しようのない感情を抱いていることに気づいた。
すると、背後からチャモロが突然声をかけてきた。
「ミレーユ、体をよじらせて、大丈夫かい?顔が赤いよ、熱でもあるの?」
125 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/20 18:11
しかーし、衝撃の事実は犠牲動物は犬だけでは無かったのである。
な、なんと、猫までもが生け贄にされていたという情報を得た正規
魔法大陸国際連合はハルモニア国なる朝鮮=悪の枢軸国家に核査察
と魔法動物である猫の人権問題についての査察団の受け入れを要求
したのであった。
126 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/20 18:13
そうミレーユが指差した銀の棒は、今、ケビンが持っていた。
イングラはそのケビンの持つ銀の棒を見て、眉根を寄せた。
「あの呪文・・・黒魔術の言葉みたいだけど」
「わかるの! イングラ」
ミレーユはイングラを驚いたように見つめた。
「うん。たぶん。白魔法の言葉は精霊を湛えたりする言葉で始まるでしょう。
黒魔術はそれと違うから」
「サルでもわかるぞ、それ」とケビンがすげなく言った。
127 :
本棚がない。:02/10/20 18:18
図書館の中をぶらぶらと歩き回っていたハンスは、ある場所で突然足を止めた。
それは、ケビンの記憶によれば、本棚があったはずのところであった。
「・・・・あれ?」
魔法史の本が並んでいる本棚が、無くなっており、薄暗い廊下が伸びていた。
「あれれれ? おい、ミレーユ、シルヴィ。来いよ」
ケビンはミレーユ、シルヴィ、イングラを手招きした。
ほう。49の話につながった。
ではチョコレートでも食べに行くか。
あ、間違えた。1行目「ハンス」とあるのは「ケビン」に訂正。
ハンスはお出かけ中でした。失礼しました〜。
「どうしても『あれ』がみたいというのか・・・
(セバスチアンとジリオラルの件をお忘れのようだな。)
では良かろう、行くがいい子供達。
いや、ハンス、いいのだ。このまましばし様子を見守ろう・・・。」
131 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/20 18:26
「わしはもう戻ってきておるのだが・・・(ぼそ)。」
「いや、だからいいのだ。」
134 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/20 18:38
禁書をさっそく紐解くと以下の様な事柄が示されていた。
禁呪を唱えレーニン、マルクス、毛沢東、そして
魔神皇たる金日成主席を召還する。秘儀に参入するには
彼らの肛門に接吻して永遠の忠誠を誓わねばならない。その前に
もちろん、マスゲームを執り行わなければならないのは言うまでも
ない。究極のマスゲームにはイルボンヌ人の赤ん坊の生肝を貪り食う
半狂乱の儀式もある。一般に朝鮮には食人の中国文化は入っていないと
されているが誤りであったことが判明した。
さておき、拉致中学生をレイプするための神隠しも
それに先立って行わなければならない。
僕は間違っていないはずだ…――クラーニェは薄暗い廊下を数歩あるいたところで立ち止まった。
拳をかたどり壁に叩きつける瞬間、時は一瞬だけ停止する。
レンガでできていた壁にはひび一つ入らなかった。代わりに紅い班点が残されていた。
その斑点めがけてクラーニェは再度拳を叩きつけた。紅い斑点が少しだけ大きくなった。
そこから紅い線が刻まれ、重力にしたがって下方向に流れていく。
廊下の向こうから、混ざった声が流れてきた。
気にすることもなくクラーニェは壁に拳を打ち付けるのみだった。
136 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/20 19:32
もう百発は拳を打ちつけただろうか。
この壁を叩き続けていればきっと何かが起こると思っていたが、一向に何も起こらない。
クラーニェは諦めてその場を離れようとしたその時だった。壁が突然音を立てて崩れ始めたではないか。
一度崩れれば所詮はレンガ。壁は見る見るうちにあっけなく崩れ去った。
そしてクラーニェの眼前にはなんと、遥か地底まで繋がっていようかとさえ感じさせる、恐ろしく深く、
そして、巨大な堀井戸が現れたではないか。
掘り井戸が現れたものの、クラーニェ自身の興味を引かれるような要素は無かった。
禍々しさを感じさせるには充分であったが、覗こうという気は起こらなかった。
だが、壁を破壊してしまったことにどう始末をつけるべきかは、正直迷うべきものであろう。
そうだ、時空間魔術の授業で習ったアレを使ってみるとしよう――クラーニェはそう考えた。
崩れた壁から半歩退き、詠唱を始めるのであった。
限定した空間だけ時間を逆行させる術――それを彼は使おうとしていた。
意識を集中させ、崩れる前の壁の象をイメージさせる。
欠片が壁に吸い寄せられもとの壁に戻ろうとしている。
とりあえずは成功だ――彼は集中しながらも安堵の色を浮かべる。
「何をしている?」
一瞬だけクラーニェの背筋が凍った…。
わらび餅を食っていた。
ミーネ先生「パグ先生、私こんなに食べられませんから、良かったら半分どうぞ。」
パグ先生「や・・・これはどうも。」
ミーネ先生「じゃあはい、アーんして☆」
パグ先生「(少し慌てて)え・・・それはちょっと(汗)。」
アン教諭「(少しムッとして)パグ先生、良ければ私のも差し上げますわ。
半分といわず全部。」
パグ先生「(汗)い、いや、こんなにたくさん・・・。ははは、食べきれるかな?(汗)」
ジリオラル先生「いらなければ我が頂こう。」
ミーネ・アン・パグ「あ・・・」
ジリオラル先生は、こうしてわらび餅のお代わりを獲得した。
140 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/20 20:00
クラーニェはその声の方向に耳を傾ける。
なんと、その声は堀井戸の奥深くから聞こえてくるではないか。
「俺をここから地上へと出してくれ。お前が上にいるのは分かってるんだぞ」
141 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/20 20:01
拳を打ち付けるだけで崩れ落ちる建造物にはもちろん
ハルモニの国のあの秘密技術が使用されていたのはいう
までも無い。
142 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/20 20:06
「ダメだ、出てはいけない。地上の楽園というのは嘘なんだ。
君は朝日新聞の宣伝を信じてるのかも知れないがそれは罠だ。」
という声がどこからともなく聞こえた。
「よくわからん…」
クラーニェは気を取り直して壁の修復を再開した。
朝日新聞とは?――首をかしげるクラーニェ。
―僕はハルモニアタブロイドしか読んでいないし、朝日新聞なんて聞いたことが無い。
壁が修復し終わる頃にはそんな奇妙な感覚も忘れ去られることだろう。
「うう・・・ミーネ先生ええ。」
彼がそっと口に運んだわらび餅は、ちょっぴり涙の味がした。
145 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/20 20:21
ここで歴史の復習をしておくことも無意味ではあるまい。
朝日新聞を筆頭とするマスコミはあろうことか北朝鮮を
地上の楽園であると持ち上げ、その為に約9万人の在日朝鮮人
が夢のハルモニの国に渡ってしまい。悲嘆のうちに死んでしまったのである。
人質として生かされているいる人間は「親愛なる将軍さまのおかげで」
と言わないと生きていけないのである。
「だからそんなサヨク新聞なんか張るんじゃねえ!!!」
学園憲兵隊があらわれた。
「え?」
クラーニェは振り向こうとしたけれど、その頭に容赦なく鋼鉄製の警棒が振り下ろされた。
「グハッ!!!!」
グラーニェの頭蓋骨が粘土細工のように歪んだ。脳が圧迫され、耳と鼻からトコロテン方式で押し出された。
もちろんそれは血にまみれていた。
一撃でクラーニェは死んでいたけど、それでも学園憲兵隊は容赦しない。
他のサヨクの見せしめに、徹底的に無残に殺しておく必要がある。
学園憲兵隊はすでに息を止めたクラーニェを、ボロ雑巾みたくなるまで容赦なく叩き続けた。
唯一の救いは、もう彼は死んでしまった後だから、たぶんもう痛みを感じずにすんだろうってことだけだ。
そんなわけで、グラーニェは死んでしまった。
この世からまた1人ツヨクが消滅し、世界はまた一歩平和になったのだった。
147 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/20 20:35
というサヨクというか半島国家並の野蛮な国だったのか?
ハルモニア国。
>>146は短絡的サヨクなので無闇に登場人物
を殺してしまう悪癖があるようだな。
キャラ殺しネタも禁止です。
放置してください。
ハルモニとハルモニアは、一切関係ございません。
はい。
148の偽90も放置してください。
俺が本物です。他人を語るのはやめてください。
90=148=150=151かな(w
どちらにせよ、キャラ殺しは放置。
前科のついた半島系ネタ君も、放置でおながいします。
お約束は次の通りです。
◆登場人物は、生徒・先生・近隣の住人と誰でもOK。
◆生徒の場合は7歳から18歳までの男女。クラスは二クラスしかありません。
一つは黒魔法のクラス、もう一つは白魔法のクラスでそれぞれ10人構成。
◆エッチネタはダメです。
>読者
勝手にルールを変更したりしきったりしないでください。
あなただけのスレではありません。
156 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/20 20:58
>>154 サヨ工作員うざいな。
ハルモニア国が半島ネタと無関係でいられると思うのか?
マーベラは、誰もいなくなった部屋を片付けながら、まだぶつぶつと文句を言っていた。
「もう、せっかく取って置きのお茶とお菓子を用意したのに、台無しだわ。
皆分かってないんだから。こんな上等のお菓子、滅多なことじゃ食べられないのに・・・。」
そこでふと、マーべラの手が止まった。見る見るうちに、大粒の涙がその長い睫毛に溜まる。
マーベラは、そっとそれをハンカチで拭った。
気が強いマーベラ。が、実はとても寂しがり屋でもあったのだ。
親元を離れての寮生活。数少ない仲間なのだ、本当はもっと皆と仲良くしたかった。
ただ、お嬢様育ちのマーベラは、その為に一体どうすれば良いのか解らなかった。
少し場面とびまーす。
茜色に染まった中庭。クラーニェはベンチに座り込み、中央に植え込まれている木を眺めていた。
拳が痛むが、気が散るほどのものではない。ただ彼は何も考え無いことにした。
夕陽が差し込むが暖かくはなかった。余計冷たく感じられてすべてが見透かされるような感覚を彼は覚えていた。
冷めた風がクラーニェの体をかすめていく。
顔のある一部だけ、とても冷たく感じられた。
彼は軽く手をやるとそこは濡れていた。目元から下へ線を描くように…。
涙であることがわかるとクラーニェは乾いた笑い声をあげた。
不意に上空から、春雷の如き咆哮が振ってきた。
クラーニェは座ったまま空を見上げた。
それは竜だった。
全身を黄金の鱗に覆われ、太陽の光を受けて眩く輝くそれは、さながら神の使いのようにも見えた。それが学園の空を我が物顔に、悠々と飛行しているのだった。
「な、なんだあ、なんで竜が、こんな場所に!?」
クラーニェは信じられないというふうに、呆然とした表情でそれを見ていた。これはどういうことなのか。アン教授の張った結界は、絶対に学園への侵入をゆるさないはずではなかったのか。
悲しいかな、いかに優れた魔術師でもアンは所詮は人間だった。神獣である竜にしてみれば、人間如きの結界など薄紙に等しかった。
彼は怒っていた。ここはもともと黄金竜の狩場だったからだ。
ほんの少しばかり、300年ほど眠っている間に、こんな場所まで人間どもがしゃしゃり出てくるとは!!!
黄金竜は、たまたま目に付いたクラーニェめがけて急降下した。
その巨大な口をがばりとあけた。鋭い剣のような牙がいくつも生えているなかで、赤黒い舌がうねっていた。クラーニェには、それが奈落への入り口のように見えた。
逃げ出すヒマなどなかった。あっというまだった。
竜は容易くクラーニェを咥えると、鋭いキバでズタズタに咀嚼し、骨を砕き、肉を引きちぎり、タルタルステーキみたいなミンチ状態にすると旨そうにそれを飲み込んだ。
それで満足したのか、夕日が沈むほうへ、彼は帰っていくのだった。
だが、彼が最後の黄金竜とは思えない。ふたたび彼がやってきたとき、学園はどうすればいいのだろうか・・・・・。
>>160 魔法使いだろが。術法で何とか汁。
リンカーネイション。イリュージョン。リジェネレイション。
状況を切り抜けられるような魔法はいくらでも思いつくだろが。
162 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/20 21:39
サヨクは粘着だな。何回殺せば気が済む?
龍は中華皇帝のシンボルであり、我がハルモニア国の鳳凰では
太刀打ちできないと軽視しているのか?謝罪と賠償を請求するニダ!
だから放置。
とりあえず傍観
165 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/20 21:43
やむを得ないので禁じ手ではあるがウリナラの烈士であり、
民族英雄であるアンの実祖父安重根を召還魔法で蘇らせ支那人の
横暴を許さないこととした。高句麗の領土を取り戻すのだ。
チョコレートを食べて戻ってきました。
うーん、しばらく見ないうちに進んだなー。
少し荒れてきましたね
ははは、わかったか90め!名前をかたられる怖さを!ざまをみろ!やーいやい!
170 :
四人は進む。:02/10/20 21:53
ケビンに呼び寄せられたミレーユ、シルヴィ、イングラは、ケビンが指差した場所を見つめた。
シルヴィ「あれ、本棚がないぜ」
ミレーユ「? 本棚?」
イングラ「あのね、ミレーユ。ここに本棚があったはずなの。なのに無くなっているのよ」
ミレーユ「それって、また冥炎魔法で冥府に飛ばされたとか」
ケビン「・・・馬鹿かお前。冥炎魔法なんて誰でも簡単に使えるものじゃないの!」
イングラ「ケビン、そういう言い方ないと思うわ。ミレーユがかわいそうよ」
ケビン「ああ、お前らうざい。なんか廊下出てきたろう。オレの考えだとこれは」
それに、イングラとミレーユ、シルヴィはケビンの言葉を待った。
「この先は校長の秘密の部屋と見た!」
イングラとミレーユは顔を見合わせた。
「何それ?」
171 :
ケビンは語る。:02/10/20 21:57
ケビン「昔から噂があったろ。校長は“秘密の部屋”を作って、すっげレアなアイテムを
隠し持っているって。へへへ。必ずゲットして、売りさばいてやる。きっと高値で
売れるぜ。お前らも手伝ってくれたら、少しくらい分け前を分けてやるよ」
イングラ「ケビン、あなた大丈夫?」
シルヴィ「お前ってなんか、悪だなぁ」
ミレーユ「秘密の部屋って響きがなんかエッチだね」
ケビン「・・・・本当、お前らノリが悪いな」
172 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/20 22:01
蘇った安烈士は威風堂々と邪龍を圧倒するかに見えたが、龍が金日成宮殿へと放った
火炎輪を薙ぎ払おうとしてかえってオウンゴールを決めてしまった。
「アイゴー」
そのうえ、全然実力が伴っていないのが観衆にも見て取れた。
召還師曰く
「しまった。ロシア兵の援護が無ければ安先生は単なる飾りなのを
忘れていた。ロシア兵を急いで召還するニダ」
173 :
廊下へGO:02/10/20 22:06
ケビンを先頭に、ミレーユ、イングラ、シルヴィはその廊下を進むことにした。
薄暗い廊下に、ミレーユとイングラは明らかに不安そうであった。
ケビンは嬉々としており、シルヴィも好奇心いっぱいの表情できょろきょろとしている。
ケビン「あ、はじめに聞いておくけど、お前ら少しは魔法使えるんだよな」
イングラ「あ、はい」
ミレーユ「その銀の棒、返してよ。それがあれば、あたしも使えるわ」
そのミレーユの言葉に、ケビンは手にしていた銀の棒をミレーユに返す。
ケビン「で、何の魔法が使えるの?」
ミレーユ「ふふふふ。聞いて驚かないで! あたし、暗黒炎弾が使えるのよ」
それに、ケビン、シルヴィ、イングラの三人は一気に後ずさった。
イングラ「それ、思いっきり黒魔術じゃない」
ケビン「そんなもの、こんな狭い廊下で絶対に使うなよ」
シルヴィ「黒魔術が使えるのに、どうして君は白魔法クラスにいるの?!」
ミレーユが言ったその魔法の名は黒魔術の魔法の一つであり、黒い炎の弾が、相手を
焼き殺すという攻撃魔法であった。
「黒魔術なの? なんか、鳥とか焼くのに便利で、あたしよく使っていたのだけど」
ミレーユの言葉に、ケビンは心の中で呟いた。
(こいつ、あまり怒らせないでおこう)
実はケビンの言うとおりだった。
アン教授はレアなアイテムを個人的に秘匿していたのだ。
ただひとつ、ケビンがうっかり思いつかなかったことがある。そういう場合、隠し部屋い至る道筋には罠がしかけられているということに。
「くだらねえ。俺は帰るぜ」
シルヴィは踵を返した。その脚が何かにひっかかった。
ワイヤーだ。原始的なトラップだ。魔法の罠に注意していると、物理的な罠にひっかかる、その盲点をついた仕掛けだ。
くびきが外れた。壁の中にしかけられたバネが、しなって、その力を解放した。
それに押されるて、壁を突き破って鋼鉄製のスパイクが飛び出してきた。
あまりにも突然だった。何が起こったのかわからなかった。
四人が、・・・・いや、三人が気がついたときには、スパイクはシルヴィの身体を貫いていた。
血がザアっと、ミレーユたちに驟雨のように降り注いだ。まだ生暖かかった。
スパイクには血のほかに、何か茶色いものも付着していた。ベトナム戦争でサヨクベトコンがよく使った、糞尿つきのブンジ罠なのだった(実話)。
バネはまだ僅かにゆれていて、それにうわせて、スパイクで貫かれたままのシルヴィのふらふら揺れた。
「痛いよ・・・・・」
そう声を漏らして、彼は息絶えた。
またサヨクのせいで善良な若者が死んだ。やはりサヨクは人類の敵なのだった。
175 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/20 22:15
おもしれえ(w
俺ジェイソンやっていいか?(w
176 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/20 22:18
ロシアのコザック兵が蘇ると形勢は逆転した。
劣勢となった龍は人間の姿に退化してしまった。
方術が解けてしまったのだ。龍いわく。
「アイヤー。国際法違反アル。珍宝島事件といい、ロシア修正主義は
中日人民共通の敵アルネ。人民の海で溺死すればイイアル」
キリー君の見る夢はいつもアクション。
でも寝顔は意外とかわいい。
あぼーん
あぼーん
キリー君、教室の窓辺でうとうと。
また荒れていますな…
あぼーん
あぼーん
「う・・・ん・・・竜・・・が・・・。
ケビ・・・シル・・・ヴィ・・・ミレー・・ユ・・・イ・・・グラ。
下が・・・れ・・・が・・・るんだ・・・。下げ・・・ろ・・・」
(おやおや、どんな夢を見ているのかな?)
通りかかったアン教諭は、
嘆息しながらもそっと上着をキリーにかけてやった。
189 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/20 22:57
90ってカルシウムの足りない短絡サヨク小児病の典型例だな(わら
おまえの虐殺趣味の駄文を喜ぶバカが存在すると思うのか?
いるけど?何か?(w
つまんないことすんなよ>188,189
俺もジェイソンやるからな。
このスレ何気に私欲ぶつかり合う現実の縮図みたいだな
おもろいよ、、、
(とはいえ半島ネタやら煽りばっかレスするなよなあ、、、)
まあ茶でも一杯飲んでおちけつ、、、
ちょっぴし荒れてきたのでルールの見直し!
舞台は異世界。その秘境にある「魔法使い」の養成学校−ハルモニア学園−を舞台にした
リレー小説です。
お約束は次の通りです。
◆登場人物は、生徒・先生・近隣の住人と誰でもOK。
◆生徒の場合は7歳から18歳までの男女。クラスは二クラスしかありません。
一つは黒魔法のクラス、もう一つは白魔法のクラスでそれぞれ10人構成。
◆エッチネタはダメです。
◆登場人物が理不尽な死亡をした場合は、その部分は夢ネタになりまーす。
◆みんなマッタリいきましょう。
以上がお約束ですが、必要に応じて見直しをさせていただきます。
わたしも面白いと思います。
つまらなければ他のスレに行ってください。
ざっと読んでみたけど、つまらなくなったのは、自作自演が目立ってからだな。
あとさ、いきなりルール変更はなしにしようよ。つまんないよ。
196 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/20 23:11
というか短絡サヨク虐殺趣味者の90って呪殺に凝ってるのは
良いとしても(実話)とか入れるのは無気味すぎるぞ。
(
>>194 俺も他のスレで自分の誘導うまく行かなくて
逆切れしたことのある香具師だが、いったん回線切って
正に茶でも飲んで落ち着けばすこしは増しになるんだがね、、、)
あああんっ!どなたか
「自我を持たない死霊を呼び寄せる法」
で必要な触媒、憶えてる方いらっしゃらないかしら?!
まだレポート5枚・・・終わらないわああああ!
200 :
まだ廊下を進むケビン。:02/10/20 23:14
ふとケビンは背筋をぞくりとさせた。
(げ、なんかいやな感じ。またキリーのやつ、変な夢見てんな)
以前、ケビンはキリーからいろいろとキリーの見た夢の内容を聞いたのだった。
その夢の中ではケビンはキリーに虐殺され、アン教授達も例外ではなかった。
(あいつ、こえー奴だ)とケビンはつくづくと思ったのだった。
だいたい背筋が凍るときは、キリーがそういう夢を見ているのだろうとケビンは思うのだった。
そして気がつくと、ミレーユ達も少し顔色を青くしていた。
ケビン「大丈夫か?」
ミレーユ「うん。てもなんか気味悪いところだね。早く出よう」
ケビン「・・・・まぁな。でも、もう少しだけ進んでみよう」
見れば、ミレーユとイングラは肩を寄せ合っている。
そのとき、シルヴィが声をあげた。
「前に、なんか光が見えるよ」
>198
名無しをよそおった自作自演やめない?
見ててつまんないよ。
虐殺ネタでも実話でもちゃんと文章になってるじゃない。だったらそれでいいと思うよ?
>>175 よくねえよ。虐殺やりたきゃ別スレ立てろよ。
>175
確かにいきなりのルール変更はあまりよくないことだと思うけど
なんか登場人物がばたばた死んでしまうとなかなか物語が展開できないので
最初に「必要に応じて見直しをさせてもらいます」と書かせてもらったので
そうさせてもらおうと思いました。
それに、ジェイソン状態の部分も、一応「夢オチ」で生きていますよ。
まぁ、マッタリといきましょう☆
204 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/20 23:25
というか虐殺マニアサヨクは自動書記みたいに虐殺文は
怒濤のように書けるようなので観察していて非常に無気味だ。
シルヴィの言うとおり、前方から白い光が見えた。
ケビン達はそろそろとその光の方角へと歩いていく。
すると、その光が、前方の扉から漏れているものだとわかった。
ケビン「・・・なんだろう」
イングラ「ねぇ、やっぱり引き返そうよ」
シルヴィ「でも綺麗な光だね」
ミレーユ「大丈夫よ、イングラ。もしものときは私が一発」
ケビン・シルヴィ「絶対ヤメロ」
そこにはベトナムのジャングルが広がっていた。
光は時空の裂け目だ。異世界の通路だったのだ。
彼らの前に人間がいた。
なにやらゴツい鉄の装備と、星型のエンブレムがついた服を着ていた。
顔が引きつって、目が血走っていた。口から泡がカニのように溢れていた。あきらかに正気を失いつつあった。
ここはナムの戦場だ。最悪の地獄なのだ。気が狂いかけてもしょうがない。
そして、何もない場所から(少なくともその米兵には艘見えた)四人があらわれたことで、完全に彼はパニックに陥ったようだ。ようするに、キレた。
米兵は吼えた。吼えて、M60を肩に担ぎ上げた。そのまま引き金を引いた。
M60はガス圧機関銃で、7.62ミリ弾を毎分200発ばらまく(実話)。ベトコン相手には必須の装備だ。地獄のナムでこれを持っていない兵士はいない。
ミレーユは防御魔法を唱えようとした。おそかった。引き金を引くほうがはるかに早い。
それは鉛弾の驟雨だった。木々も岩も、なにからなにまで抉られ、削られ、木端微塵にしてしまう。もちろん人間が耐えられる道理はない。
皆殺しだった。まるでシュレツダーにかけられたように、4人の身体が引き裂かれ、ばらばらになった肉片があたりいちめんにバラ撒かれた。
ヒトのカタチなど、すでに残ってはいなかった。
>204
ぜーんぶ夢なんです。キリー君の夢。
偽者がいますね>203
やめましょうね。
>90
なんかでも、ある種すごい才能だよね。読んでいてすごいと思うよ。
偽1=73ですね。
やめてくださいね。出て行ってくださいね。
あらあら…。なんか濡れ衣着せられてしまいましたね…。
ひとつ疑問なんだけど、なぜキリー?
他にもっといるじゃん。
213 :
扉を開けると。:02/10/20 23:35
ケビンは扉の隙間に手をやると、ゆっくりと開いた。
ミレーユ、イングラ、シルヴィは身構えたが、その扉はあっけないほど静かに開いたのだった。
扉の向こうには、小さな部屋があった。
「・・・・」
そしてその部屋には小さな古ぼけた木の箱がおいてあった。
ミレーユ「ここが校長先生の秘密の部屋なの?」
イングラ「狭い部屋だわ」
シルヴィ「その木の箱、なんだろう」
ケビン「開けてみようぜ」
ミレーユ「・・・」
ケビンのその言葉に、ミレーユは一瞬真剣な表情で黙り込んだ。
「やめたほうがいいと思う」と言うミレーユ。
それにケビンはどうしてだと食って掛かった。
「だっていやな感じがする。なんか罠が仕掛けてあると思うよ。
とりあえず、今回は戻ろう。また今度、きちんと来よう」とミレーユは日ごろの
おっちょこちょいぶりとは思えない真面目な答えをした。
それにはケビンも黙り込んだ。
>>90(育ての親さん、さすがに我が子は殺せないとみた。)
てか、いいじゃん。キリーで。
>212
少し前からキリーの夢ネタ話題が出ていたので。
>211
わたしの偽者も出てきちゃいました☆ ま、あまり突っ込まず
マターリとしましょう。
なんかここ、ちゃんと文章書いているのは1人だけだね(w
>215
いや、自分で書いていたんだろ。
別にかまわんが、コテハンでないのをいいことに、他人のふりしてツマンナイ誘導されるの見ると萎えるだよね。
>>175 まだいたの?ここは虐殺スレじゃないんだよ。
219 :
だいたいそろそろ夕飯の時間だ。:02/10/20 23:43
シルヴィ「そうだね。それに、そろそろ寮でご飯の時間だよ。
ケビン、今日は君の好きな“焼き豚”じゃなかったっけ」
焼き豚という言葉に、ケビンは素早く振り返った。
ケビン「そうだ。今日はオレの大好きなメニューなんだ」
イングラも微笑んでいた。
ミレーユ「じゃあ、帰りますか」
と4人は元来た道をてくてくと戻り始めた。
その途中、一番後ろを歩いていたシルヴィは地面に落ちている何かを見つけた。
「・・・?」
それは小さな青銅の鍵だった。
シルヴィは深い考えもなく、その鍵をポケットにしまった。
そして4人はもとの図書館に戻ってきたのだった。
>218
それよりちゃんと文章書けば?(w
>>175へ。
「じゃあ俺ジェイソンやる〜。」
これで完璧w
意味不明ですが(W
ちゃんと小説書いたらいかがですか?(W
才能があればですが(W
でも虐殺はきもいです。
「おい、泥棒!!!」
いきなり呼びかけられた。
「そのカギはわしのだ、返せ!」
身に覚えのあるシルヴィは振り返った。
老人がいた。頭が禿げ上がり、顔の半分に青いあざがある、醜い矮躯の老人だった。
いまにね棺桶に両足を突っ込みそうなヤツだと、シルヴィは思った。
シルヴィの顔にいやらしい笑みが浮かんだ。
拾ったカギを返すのは惜しい。嘘をついてとぼけてしまえ。どうせ相手はよぼよぼの爺だ。喧嘩になっても俺の勝ちさ。かまうものか。
「しらないね」
シルヴィはバカにするように言った。
「なんのことだい?」
老人が動いた。それは耄碌した年寄りの動きではなかった。
彼もまた魔法学園最下層の住人だ。見てくれ通りの人間ではない。
早く鋭い、豹のような動きだった。そのしなやかな動きで、たやすくシルヴィの懐にもぐりこんだ。下から突き上げるように、隠し持っていたナイフを彼の腹に刺した。
シルヴィは悲鳴をあげた。いや、あげようとしたのだが、老人は口をふさいでそれを押し殺した。ミレーユたちは殺人に気づかずに去っていった。
すぐに押し殺した悲鳴は途切れ、シルヴィはがくりと膝をつくと、そのまま頭から地面に沈んでいった。
老人は死体からカギを奪い返すと、もときたほうへ去っていくのだった。
>175
コテハン変えて、つまんない誘導しているバカは相手にするな。
てか、このスレって224とあと2人くらいで自作自演らしいからな(藁
>>90 じゃあ出ていきな。俺はこれからラブコメするんだから。
ラブコメ、ですか?
別にかまいませんが…
230 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/21 00:16
ジサクジエンキターーーーーー!!!
をぃをぃw
じゃあ、
>>226さん。周りを気になさらずに書いてみてはいかがでしょうか?
233 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/21 00:18
典型的な半島物語りになっているが、洋ものの名前で進めるのはフェアじゃないな。
ハルモニア国なのだから登場人物の名はキムとかパクとかだろう。
ハッキリ言って洋ものの名前の登場人物が殺されるたびにルーシーブラックマン
さんを殺害したある帰化人の趣味を想起するね。冷蔵庫には死体とともに犬肉
も入ってたそうだし。
(・・・もじもじ)
「や、やんだあ、わたすったらこげなとこヒトにみられて・・・は、はんずかすい〜〜〜!」
ダッと駆け出す「ラブコメ萌え」君であった。
早起きしろよ、よふかしするから文句ばかりになるんだよ、、、
昨日はすこし荒れたね。
眠くなって退散したから、朝になったら
どーなっているだろうと思ったら
意外と平穏? ま、良かったけど。
238 :
久しぶりのまとめ1:02/10/21 12:06
《登場人物のまとめ》
○白魔法クラス
ミレーユ…パンリー村出身。母親の形見の銀の細い棒(アイテム)をもつ。暗黒炎弾という危険な黒魔術が使えるらしい。
イングラ…長い黒髪の十四歳の少女。学園には今年の初めに、流行り病で身寄りをなくし、文字通り路頭に迷っているところをこの学園の先生をしているという人物に引き取られてやってきた。
ケビン(カーヴァイン=サトクリフ)…赤毛の乱暴な少年。
セバスチアン…内気で無口。積極性がなく勉強もできないため先生達からも疎まれている。変態的な趣味を持つとも噂されている。
キリー…無機質の彫像のように存在感が希薄な少年。誰かに敵意があるわけではないが、一緒にいると息苦しさを感じる。
シルヴィ(シルヴェストリ)…金髪猫目少年。人猫(ワーキャット)族出身。
ブレアス…おやすみ中
マーベラ…北イスキアの有名な宝石商の娘でお嬢様らしい。
●黒魔法クラス
カラハウ=ド=ノクトクリストヴァラ…黒魔道士一族の名門、ノクトクリストヴァラ家の末娘。ただいまレポートの山をかかえて四苦八苦。
クラーニェ・イトルツォ…掃除をさぼる少年。姉のヘルガを蘇らせたく屍術を学びたがっている。
ヘルガ・イトルツォ…白・黒魔法クラスの全課程を修了した天才少女。17の若さで亡くなる。
セレン…ケビンの姉。しっかりものの赤毛の少女。
239 :
久しぶりのまとめ2:02/10/21 12:06
□教師ほか職員
アン教諭…ハルモニアの教師で眼鏡をかけている女性。
パグ先生(パーゴート=クーフリン)…治癒魔法得意の一見27・8歳くらいの物腰の柔らかなハンサムな青年。アルビノ(先天性白皮症)のハーフエルフ。
サカキバラ先生…異世界からやってきた教師。ミーネ先生のファン?
ジリオラル…通称「盲目のジリオラル」。黒魔法クラスで死霊魔術を教える教師
魔道士ハンス…司書。図書館にある本を守り、強力な魔法の力がある。
グレイン=ロズウェル…中庭掃除監督者のハルモニア学園用務員。冥炎魔法が使える。
教頭先生…イセ屋のわらひ餅好き
校長先生…膝の上にペルシャ猫いる。
ミーネ・フジカ…保健の女医。二十四歳独身、B88W52H90、きつめの美人だが学生たちには凄い人気(ファンクラブあり)。
□その他の人々
色鮮やかな鳥と蛇…ミレーユの不幸を願っている。村からついてきているらしい。
不審な四人組…ミーネ先生のファン?
メカドック…木の洞にいるらしい。かなり危険。
《学園の外観》山の中にあり、門には木の看板。職員室は一階にあり、医務室もある。
また地下牢や図書館もある。創立者はマクロス。一階の図書館には謎の小部屋(中には小さな木箱あり)がある。
240 :
寮での食事:02/10/21 12:10
寮に戻ったケビン達一行は、すぐに寮の一階の食堂に向かった。
食堂ではすでに今日の食事当番の生徒達が、食事を長テーブルに並べている。
ケビン「腹ぺこぺこだよ」
イングラはそっとミレーユの耳元に囁いた。
「ミレーユ、マーベラに謝った方がいいわ。あなた、お茶会、忘れていたでしょう」
そこで、ミレーユははたと気がついた。
テーブルの隅でマーベラが気落ちした顔をしていることに。
241 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/21 13:27
「マーベラ・・・、今日はごめんね。お茶会行けなくて…」
ミレーユはそっとマーベラに話しかけた。
「私よりもあんな連中と付き合うことを選んだ貴方のことを理解できないわ。」
口惜しさをかみ殺してマーベラは答えた。納得出来ないといった表情で。
「そこ!もう席に着きなさい。食事の準備ができたかのだから。」
寮の管理責任者、アッシュ=ウェットマンはミレーユに睨みを飛ばした。
彼は全生徒から「鬼の管理人」として恐れられている。恐らくそれは彼の形相によるものだろう。
普段は平穏な顔つきをしているが、もし生徒が寮の規則違反でもした時には一瞬で豹変する。
彼は違反を決して許さない。違反者には雷撃のような怒鳴り声で行われる、凄惨な地獄の説教が待っているのだ。
「ミレーユ、あの人を怒らせたら大変だぞ。早く席に戻れ。」
ケビンはミレーユを必死で席に呼び戻した。
242 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/21 14:58
ミレーユは真っ青な顔になって席に戻った。
それを見た校長先生が、ふいにワインの注がれたグラスを片手に立ち上がった。
コホンと咳を一つついてから言った。
「さて、皆さん。今日、ハルモニアに新しい転校生がやってきました。
これからさまざまなことを学んで、人の役に立つ人間として大きく
成長していってください。皆さんも転校生と仲良くして
さまざまなことを吸収していってくださいね」
アン教諭の耳元にパク先生が囁いた。
「たまに、校長も真面目なことを話すんですね」
アン教諭はクスリと笑った。
「たまになんてかわいそうですよ」
そんな学園の食堂の窓の外、色鮮やかな蛇は赤い舌を出して言った。
「ケケッ、馬鹿馬鹿しい」
「くそっ」黒魔法クラス担任メルクランは、自室へと向かう道すがら、苦々しく吐き捨てた。
年は30にかかる頃だろうか。
端正だが神経質そうな顔立ちに、短く整えられた白金色(プラチナブロンド)の髪がわずかに額にかかっている。
彼はそれを荒々しくなでつけながら、放課後の職員室での出来事を思い出していた。まだ腹の虫が収まらない。
(あいつめ・・・)
クラーニェ・イトルツォ。貴族の子。こちらの言う事にことごとく逆らい、あまつさえ蔑むような眼差しを向ける少年。
「くそっ」メルクランは再度吐き捨てた。軽んじられている、生徒らにそう思わされる感覚は常日頃からあった。
メルクラン自身も貴族の出ではある。
が、しかし所詮は一地方豪族。大多数が中央の大貴族出身者で占められる生徒らとの身分の違いは、歴然としていた。
「くそっ」メルクランは三度吐き捨てた。
と、にぎやかな声に、メルクランははたと歩みを止めた。
みると白魔法クラスの生徒達が、ちょうど部屋へと戻るところであった。
そして、その中にはイングラもいた。
メルクランの表情が、みるみるうちに和らいだものになる。
(何と可憐なのだ・・・)
私のクラスの連中も、あれ程素直で従順であれば良かったのに。
イングラ。この可憐な美少女が、道端で巣から落ちた雛鳥のように弱り果てていたところを見つけ、
この学園へと連れ帰ったのは、他ならぬメルクランであった。
彼女はクラス選択の時以外、彼の言いつけに背いたことのない少女であった。
と、イングラもこちらに気づいた。微笑みかけるメルクランに対して、そっとお辞儀を返す。
メルクランと生徒らはそのまますれ違ったが、その中でセバスチアンだけは気付いていた。
イングラがメルクランの姿を見とめた際、わずかに身体を強張らせるのを。
寮の部屋は、当然のことながら、女子寮と男子寮に分けられていた。
女子寮は、基本的に二人部屋となっており、ミレーユはイングラと同室になった。
(ちなみにマーベラとカラハウは同室)
女子寮は、厳しい寮母のザッハ夫人により管理されている。
(またまたちなみにザッハ夫人は寮の管理責任者、アッシュ=ウェットマンの奥さんでもある)
部屋に戻ったイングラとミレーユはほっとしたように、二人してベットの上に座り込んだ。
「疲れた〜」というミレーユに、イングラはお茶を淹れてくれた。
「転校早々、なんだか大変だったものね」
とイングラは微笑みながら言った。
ミレーユはそんなイングラににっこりと笑いかけた。
「でも、イングラと一緒の部屋で良かった。マーベラと一緒だったら大変だったかも」
「マーベラもいい子よ。今度、みんなでお茶会をしましょう」
そう、静かにイングラは言う。
そんな穏やかな空気が部屋に漂っているときに、扉がノックされた。
どうぞという、イングラの呼びかけに、扉は開いた。
そこにいたのは、ジリオラル先生だった。
245 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/21 22:11
寮はマル核派の拠点として重要な位置を占めていた。相部屋なのでたいてい
オルグされてしまうのが常だ。ノンポリの新入生がもっとも先鋭化した革命
家になる場所が寮である。学校当局は不当にも寮の個室化を画策しているが、
それは学生市民を分断し、各個撃破するための策謀であることは自明の理である。
我々、目覚めた市民は団結して当局の不当極まる弾圧と戦わねばならない。
(魔女っ子カラハウ・注)
去年卒業された、あたくしの五番目の姉様と、その御学友の手によるモノですわ。
★ジリオラル先生(通称・盲目のジリオラル)★
苗字、出身地、そして何と性別不明(!)
(その為にラブハンターの異名をとるミーネ先生も、未だ手を出しかねている様子。ほっ)
男とも女とも伺える背格好(体のラインは常にローブで覆われている為に、性別の判断は不可能)。
声はやや低いトーンのハスキーな甘い声(やっぱり性別の判断は不可能)。
が、いつも目深に被ったフードからわずかに見える部分より、
いずれにせよかなりの美形であることが推測された為、
チャレンジャー1号(姉様のことですわ)は決死の覚悟で、
『きゃあ!転んじゃったあ、先生受け止めて!そして見上げてチラリ』作戦を決行。
結果、予想通り(見た目は)20歳前後とおぼしき美形であることが判明。
『チャレンジャーコメント』
「ああワタクシ・・・生きてて良かった。
もう殿方でもそうでなくても構わないかも・・・萌え。」
が、やはり双眸は「盲目」の通称の通り閉じられたままであり、今までにその瞳を目の当たりにした者は皆無。
(一説によると、その目を見た者で一人も生き残った者はいないと・・・ぶるぶる。)
そのワリに目ざとい(あら?言い方変かしら・・・)。
甘いものが好き。
と、ここまでが現段階で判明している先生の秘密である。
以後、後進の健闘を祈る。以上(ですわ)。
247 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/21 22:26
その神業とも言える盲牌の使い手のジリオネルではあったが
先自模が禁じられているので麻雀勝負では存在感が薄かった。
248 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/21 22:30
さっそく、新入生歓迎麻雀大会が開催された。
ルールは青天井、デカリャンピンの死闘が始まったのである。
自動卓はなく、全て手積みであったから、昔ながらのサマを使える
ヤツが有利に思えたが、そんなサマ師は絶滅していた。
249 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/21 22:40
南四局、マ−ベラスサンデーが持ち点3万5千点で鼻の差で
先行していた。上がり止めアリなのでこの親番をタンヤオで
上がれば、勝ちだ。手配は順子系のこれ以上はない、好配牌だ。
鳴かなくても良さそうだ。一枚だけあった字牌の西を切る。
>>249 どうでもいいがノーリーズンは振り込みどれぐらいだ?、、、
う〜ん
いい加減まじめに書いていた奴らがかあいそうになるようなクソスレに、、、
魔道は阿片だ。
現実に適応できなくなったクズどもが、ファンタジックな世界観を教義めかして崇めているに過ぎない。それは甘く芳しい妄想への逃避だ。人を酔わせ、そうと気づかずに堕落させる世界最悪の猛毒なのだ。
あげくにそれは増殖さえする。それは現実に対する汚染といっていいかもしれない。魔術などという非論理的な妄想が、あるはずのない集団幻覚が、確固としたものであるはずの現実を侵食していくのだ。それは世界の崩壊に等しい。
その汚染をばらまくのが魔道師とよばれる輩なのだ。
そうサカXXは思った。
ちなみに彼の名はサカキバラではない。だれかが勝手にそう読んでいるらしいが、たぶんそいつも魔道師に汚染され、現実から魂が遊離しているに違いない。
魔道師は殺せ。ヤツラは世界の癌細胞だ。癌細胞は外科手術で摘出すべきなのだ。
ヤツラはブタだ。ブタは殺してこそ役に立つ。肉はソーセージになるし、骨からはいいダシが取れる。魔道師もミンチ肉にしてスーパーで売ってやる。1g1円セールだ、ブラボー!!
「ハイル、サカXX!! わたしは一生貴方についていきます!!」
赤毛の兵士が叫んだ。その顔が歓喜に満ちていた。彼もまた魔道を信じていなかった。あんなものはペテンにすぎない。ペテン師にはしかるべき処罰をくらわせてやるのだ。
「ジークカイザー、サカXX!!」
「マインカイザーサカXXに栄光アレ!!」
残り二人の兵士も奇声を張りあげた。
「おお、おお」
サカXXは、はらはらと涙をこぼした。
「愛する下僕たちよ、世界の清めの時は近づきつつある。私がなそうとしていることは愛から出ている。我々の清めは地獄の魔道師から人々を救うことであろう。
私は人々の上に稲妻のように降り、私の火によって世界を刷新するであろう。私の愛の霊はあなたたちを愛の中に引き入れることによってあなたたちを贖うであろう!!!
魔道師どもに死を!!!」
「魔道師どもに死を!!!」
四人の絶叫はまざりあい、ひとつのうねりとなって、さながら梵鐘の如く学園に響き渡ったのだった。
カゼひいてチョーシでねえ・・・。
253 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/21 23:39
「イングラこれでも食らえ」
ミレーユの下腹部から出た赤い液体がイングラの顔に浴びせられた。
「ぐわあ、顔が溶ける」
「はははその顔ではもう嫁にもいけまい」
「くそお」イングラはそう言うと、下腹部から粘土状の茶色いものを出し、
ミレーユに投げつけた。ミレーユはそれをオリモノで防いだ。
あたり一面オリモノと排泄物の海と化していた。バラの花が咲き乱れては
大陸から吹いて来る偏西風にその茎をへし折られた。
頭上のプラネタリウム式天井に輝く北斗七星が血塗るられた一族の歴史に
暗い影を投げ落としていた。
その類まれなる跳躍力で白鳥拳の型で中空へ飛び上がったミレーユは
回転ベッドの上に着陸するとスイッチを押した。回転ベッドは七色の
光を輻射状に発しながらゆるやかに回りだした。戦いはこれからだ。
ミレーユはそんなイングラににっこりと笑いかけた。
「でも、イングラと一緒の部屋で良かった。マーベラと一緒だったら大変だったかも」
・・・2人は知らなかった。その言葉がとなりの部屋に丸聞こえだったことに。
もちろんそれはマーベラの部屋だった。
マーベラは俯いていた。その肩が小刻みに震えていた。涙がとめどもなく溢れて、ビスクドールのような華やかな顔をクシャクシャにした。口の中に入った涙は、どういうわけか血の味がした。
(どうしてわたしがここまで言われなければならないんだろう)
悔しい思いでいっぱいだった。
(わたしはただ、ミレーユと仲良くしたかっただけなのに。ただ・・・ただ、一緒にお茶を飲んで話をしたかっただけなのに・・・・・・)
情念がどろりと渦をまいた。それはミレーユに対する怨嗟であり、イングラに対する嫉妬であったかもしれない。それがさらに濃く深く、奈落の底に凝する饐えた闇のように歪み果てるのに、そう長い時間はかからなかった。
「殺してやる・・・・」
マーベラは呟いた。首を巡らせて、壁越しに、となりのミレーユの部屋をにらみつけた。
すでに涙は止まっていた。泣き腫らした目に異様な光が潜んでいた。
「殺してやる、殺してやる。絶対に2人とも殺してやるわ・・・・・・」
それはかつて、確かに自分の内に有った、そしてミレーユのせいで裏切られ、ズタズタに引き裂かれて、もう二度ともとにもどらない自分の良心へ捧げた鎮魂歌だったのかもしれなかった。
>253
ナイスです。面白いです。続き希望します!!!
256 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/21 23:57
ミレーユの顔を例えるならもちだ。正月に食うあの餅である。
そのぶきみな顔に二つの南京豆が付着している。見る者に生涯はなれぬ
嫌悪感を刻み付けるといわれているミレーユの目だ。
不気味な風貌を持って生まれたこの女に魔法の素質はまったくなかった。
罪のない村人を搾取して安楽な生活を送るミレーユの父がハルモニア学園の
校長に賄賂を贈ってミレーユを入園させたのだ。
>256
アンタ最高だよ!!! マジでプロ並み!!!
「さあ、今日は鏡開きですよお」
アン教授は、はしゃぎながら、手近な鏡餅にハンマーを振り下ろした。
ごぼすっ!!!
くぐもったような打撃音とともに、ハンマーが餅にめりこんだ。
どういうわけか、その破損部分から、どろりとした透明感のある赤っぽい液体が、泡立つように溢れてきた。
「あらあらあらあらあら、どうしたのかしらあ?」
アン教授は、身を乗り出して正面から鏡餅を見た。そして火がついたかのように笑い始めた。
「あらあらあらあらあら、間違えてしまったわ」
それはもちろんミレ(以下略)
あぼーん
「うう・・・245・・・247〜249・・・251〜259までが・・・ゆ・・・め・・・?
ううう・・・ん・・・。」
(ちなみにセバスチアン君と同室。セバスチアン君は、身じろぎ一つしない。寝息も静か。)
261 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/22 07:23
さっそく、静かではあるが、熱い心のこもったオルグ活動が始まった。
まず、キリ−は二年先輩のナビクラから、社会問題研究会への一日参加を
勧められた。同和地区へ入って子供達と交流するというのだ。研究会は
もちろんマル核派のダミー組織である。
サカキバラ先生の日記より
「僕の名前はサカキバラ・コウヘイ。25歳、化学者だ。
勤めていた大学で新薬の開発にいそしんでいたある日、
突然研究室が大爆発!
そのはずみ(?)でこちらの世界に飛ばされてしまったというわけだ。
そしてそこで初めて出会ったのがミーネ先生。
(何せ落っこちたところがこの学園の保健室だったからね。)
素敵な女性だった。一目ぼれだよ。
聞くとこの世界では「魔法」(納得するのに時間はかかったけれど)は盛んだけれど、
実際怪我や病気の際に使用される薬の種類は、意外に乏しいということが分かった。
そこで僕は彼女の為に、持てる知識を生かして、
この世界で役に立つ薬を作り出そうと決めたんだ・・・」
「今日はミーネ先生ファンクラブ会合の打ち合わせを行った。
・・・すごいね、彼女のファンは世界中にいるんだ。
ハードルは高そうだけれど、でも僕はあきらめないで頑張るぞ!」
(ちなみにサカキバラ先生は、中肉中背のお坊ちゃまタイプ。
アン教諭よりぶ厚い眼鏡に、白衣がチャームポイント。)
263 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/22 08:03
>260
ろくに文才ないひとは大変だよねえ。その程度の潰ししかできないで(W
ちゃんと小説書いて潰しかけてる人はすごい才能だと思うよ。
見習ったら?
まあ才能は見習ってどうにかなるものじゃないけどね(W
264 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/22 08:04
>>261 早起きしていても変われないのかあんたは、、、
ともかく五十過ぎのおっさん連中が息も絶え絶えにやってる
●核派は題材として古いんじゃねーの?
265 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/22 08:06
>262
他人のキャラの名前を勝手に変更するのはルール違反にはならないようですね。
見習うことにしますよ。
別にいいよ。勝手に見習えば? やられたからって切れないでね。
ルール追加。
◆キャラクターの名称や外見を、他人が勝手に変更及び設定してもよい。
なんだかまともに書く気が失せてくるな・・・
「あらあら、しばらく見ないうちに荒れてしまいましたわねー。
まったく困ったチャンが多いこと」(溜息)。
「ま、260さんの言うとおり、夢オチ処理ね」
「ジリオラル先生」
イングラはまさか自室をノックした者が、ジリオラル先生だとは思っていなかったので
驚きの声をあげた。
それはそうであろう。白魔法クラスのイングラとミレーユには、この黒衣の教師とは
なかなか接点がない。ミレーユなんぞ「ダレこの人」という顔つきである(相変わらず人のことを覚えない…)
「…探しものをしている」
ジリオラル先生は低い声でぼそりと言った。
「?」
ミレーユとイングラは顔を見合わせた。
「何か無くされたんですか?」
それに、ジリオラルは淡々と答えた。
「小さな鍵を落としてしまった。知らぬなら良い。別を当たる」
と言って、そのまま出ていってしまったので、イングラとミレーユは顔を見合わせた。
「鍵って、何か大切なものなのかな」
とミレーユが言うと、イングラはうなずいた。
「そうよ、だってわざわざここまで聞きに来たくらいだもの」
「もしかして、先生、生徒の部屋一つ一つ聞いて歩いているのかなー」
「まさか」
イングラはぎょっとしたような顔をした。
名前: 名無し物書き@推敲中?
E-mail: sage
内容:
さてその頃、男子寮では、拾った青銅の鍵を掌の上に置いて、じっと見つめるシルヴィの姿があった。
「これってどこの鍵だろう」
同室のケビンはそんなシルヴィに言った。
「何してるの? 何それ」
「鍵。図書館で拾ったんだよ」
「どれどれ。うわ、すげ、古そうな鍵」
その青銅の鍵は、四葉のクローバーもモチーフにしたもので、とても小さく、そして古い年代のものであった。
鍵をまじまじと見つめたケビンは「あれ」という顔をした。
「・・・その鍵の模様。どっかで見たぞ」
小説書いてください(W
>268
「えっ、本当。どこどこどこ」
こう見えてもケビンは、記憶力がよく、白魔法クラスても成績はいつも上位にいるのだ。
シルヴィはケビンの態度はともかく、彼の記憶力の良さは大いに買っていた。
「確か…中庭の噴水の台座にあったと思う」
「そんなところに、扉なんてあったっけ」
「…」
ケビンはうーんと考えこんだ。
「ま、明日行って見よう」
そうシルヴィが言うと、ケビンはこくりとうなずいた。
書いてて空しくないですか?(W
オタ女は氏ね(W
>>266は僕じゃないぞ。だからそのルール追加は無効だよ。
>>36は抜ける際(抜けていないみたいだけど・・・)に、「キャラは勝手に使ってくれ」って言ってるから、
僕のはOKなのさ。
ちなみに
僕はイングラ(他、少々)原作。
オタ女、きもっ(W
ホグワーツの悪霊並の荒らしが出るスレはここでつか?
280 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/22 21:23
その鍵の紋様はまごうかたなきハーケンクロイツであった。秘密結社テンプル騎士友愛団の
総統でもあったヒトラー閣下はユダヤの卑劣な陰謀に敗れ、歴史上悪の烙印を押されてはい
るが、ウィーン時代に正統な薔薇十字団秘儀への参入を許されていたのである。シュタイナー
やブラバッキーもテンプル騎士団と友好関係にあったと噂されている。
レスのほとんどは1だろうけどなあ
ウウウ・・・またレポートつまってしまいましたわ。
どうしても「死後ノーライフキングに変わる為の呪文」のスペルが思い出せませんの。
今日はもー散々・・・(ですわ)。
(マーベラのご機嫌を直して頂く為に、取って置きのお人形をプレゼントするハメになるわ、
お夕食のせっかくの焼き豚も、レポート気になってほとんど味が分からないわ・・・とほほ、ですわー)
もちろん図書館で、借りられるだけの本は借りてきましたわ。
でも机の上に山積みになってて、もーどれがどれやら・・・
と、思ってたら何と(ですわ)!
いきなりジリオラル先生がやって来て(レポートの催促かと思ってびびりましたわ、でも違うご用事でした)、
ジリオラル(鍵について尋ねた後、ふと思い出したように)
「質問があれば何なりと聞くが良い。」
・・・・・・
ば、ばっきゃろーーーー(あらあたくしったら何て口の利き方)!!
そ、そんならそうと、早く言えやああああーーーー(あらあたくしったらなんて口の利き方)!!
・・・今日はもー散々、ですわ、とほほー。
>>281 リレーDQNハリポタリフトーヲー小説、
これを因数分解しなさい
『ダイブ開始まであと三十分ある。目標の最終確認だけしておく。』
そういってやってきたブリンダー大佐は私の顔を見、ついで監視機構がダイブ準備シークエンス
に入った為一時停止状態になったのを確認するとすばやくキスしそしてこう囁いた。
『本当はこんなクソッたれな任務に君の命と精神の危険をかけたくはない。
しかし命令だ僕にはどうすることも出来ない、、、幸運を、祈るよ。』
そういって管制台に向かっていった彼にむかって私はっ
・・・
ダイブ・対象
危機に瀕したスレッド:パターンCC(カオス・カオス)
ダイブ要員は『ミーネ・フジカ』(連邦正規中尉、精神感応レベルAマイナス)
偽装工作ののち、スレッドを危機に追いやった変性精神を発見、駆除せよ。
任務、開始。
それはさながら鋼鉄の津波のようだった。
戦車だ。それもハルモニア世界にあるような、4頭立ての馬車から成るものではない。
鋼鉄の車体と、火薬式の巨砲を持ち、馬よりも早く走ることができる内燃機関を秘めていた。ハルモニア世界にこんなモンスターはいない。つまり、こことは異なる世界の理論で作られたものに違いなかった。
それが幾千、いや、あきらかに万を越すであろう。津波のこどく大地を飲み込んで、ゆっくりとうごめきながら、されど確実に、学園のほうへ押し寄せてくるのだ。
「な、なによ、あれ・・・」
ミレーユは呆然と呟いた。
すべてはサカXXがもたらした、カガクという新たなるチカラの成せる技であった。
カガクはすばらしい。魔道より強力で、だれにでも扱えるのだ。
こんなスゴイ力を、この世界に与えたサカXXは、まさに神であった!!
あらゆる人々が、あらゆる集団が、あらゆる組織が、そしてあらゆる国が、カガク神ともいうべきサカXXにひれ伏し、臣下の礼をとった。
そう、サカXXはいまやこの世界の統一帝国初代皇帝なのだ!!!
「ジークカイザーさかXX!!!」
サカXXから戦車軍団を任されたゲリック・ソビッチ元帥は、拳を振り上げ、雄叫びを上げた。
「ジークカイザーさかXX!!!」
数十万の戦車兵たちが唱和する。すべてサカXXに忠誠を誓った兵士達だ。
「魔道師を駆除して世界に平和を!!!」
「魔道師を駆除して世界に平和を!!!」
「魔道師は殺せ!!!」
「魔道師は殺せ!!!」
「帝国マンセー!!! サカXXマンセー!!!」
「帝国マンセー!!! サカXXマンセー!!!」
彼らの咆哮は、巨大なエネルギーのうねりとなって、大気をごうごうと音を立てて振るわせたのであった。
「かつて白人達は言った!!!
いいインディアンは死んだインディアンのみである。
そしていま、我々が言う!!
いい魔道師は死んだ魔道師だけである!!!
彼らは魔道などという阿片に精神を侵された狂人である!!! 魔道菌を世界にばらまく生きた感染者である!!!
彼らは人ではないっ!!! 人のカタチをしたエボラウイルスである!!! 人々はたやすく汚染され、肉から血を失うがごとく精神を干からびさせて死にいたるであろう!!
想像せよ!!! 自分の親のことを、兄弟のことを!!! 世話になった恩師や愛する人の事を思え!!!
彼らが魔道師どもに毒され、精神を荒廃させ、生きながら廃人となりその未来が永遠に失われる、その悲劇を想像せよ!!!
これは想像にとどまらないのだっ!!!
ヤツラ魔道師どもを、人類の肥溜め、生きた病原菌、歩く毒ガスどもを、ひとりのこらず駆除し、その魂まで永遠に消滅させねば、それは現実の未来となって降りかかるのだ、諸君、われわれの現実にだ!!!
理解せよっ!!! ヤツラは駆除されなければならいっ!!!
いまこそ、われらがワクチンとなってヤツラを滅殺し、世界を魔道の汚染から救わねばならないのだ!!!
魂に光を!!! 世界に平和を!!! 我々に未来を!!!
恐れるな!!! 正義は我らにあり!!!
ヤツラ歩く毒蟲どもを地上から完全に消去する戦いは、いま始まったのだ!!!
ジークさかXX!!! ジークライヒ!!!!
ジークさかXX!!! ジークライヒ!!!!
ジークさかXX!!! ジークライヒ!!!!
ジークさかXX!!! ジークライヒ!!!!
まだいたのか(W。
白組・ヨカ=カサーオ(女子15才)は、
すげえとろかった。
「おーはーよーごーざーいーまーすー」
ごん。(机に頭をぶつける音)
「あいたぁ。」
なんか違うスレでやれば、みたいなものが多いですわね。
荒しは無視が一番。でも、ふと思うのだけど
他人の嫌がることを喜ぶのは、楽しいのかしら・・・。
(楽しいからやるんだ)というレスがつきそうだけど
ふと思うのよね・・・十年後、今の自分を振り返ってみて
誇れる自分になれるといいわね。
(そんなこと言われたくない)というレスもつきそうだけど(笑)
校長「朝のわらび餅はまた格別じゃのー」
教頭「まったくです」
二人して茶をすする。ズズズ。
校長「あ、そういえば、ガン先生が戻ってくるというお手紙をもらいました」
教頭「エッ、本当ですか?」
校長「南の島の珍しい薬草を取りに行くといって、それっきりでしたが・・・生きていたみたいです」
教頭「チッ」
校長「なんです、そのチッて・・・」
朝起きたとき、ミレーユは開口一番、イングラにこう言った。
「黒魔法クラスの子に、この銀の棒、見てもらう」
結局、図書館に行っても銀の棒を調べる所ではなくなってしまい、彼女なりに母親の形見の品のことを気にしていたのだった。
「ケビンのお姉さんに聞いてみる? あと、マーベラの友達のカラハウとかも詳しいかもよ」
「うん」
「イングラ、何書いてるの?」
ミレーユは先程から物音一つ立てず、机に向かって何かを書いていたイングラに声をかけた。
「実は私、劇の脚本を書かないといけないんだ。3週間後にあるハルモニア文化祭の脚本係になっちゃって…」
「え!あと3週間後に文化祭があるんだ!!私、なんだか文化祭に憧れてたんだ。ところでどんな事をやるの?」
イングラは持っていた万年筆をそっと置き、体を机からミレーユに向けた。
「うちの学園では白魔法クラスVS黒魔法クラスの演劇コンクールをやるの。これはハルモニア学園の伝統で
これまでに33回行われて、白魔法クラスが16勝、黒魔法クラスが17勝してるの。そして今年は特に重要なの。
もし私たちが今年勝利すれば、黒魔法クラスと勝ち数が並ぶのよ。これはハルモニア学園史上初みたいなんだ!」
「何だかすごい時に私は入ってきたんだね。で、脚本はどんなものにする予定なの?」
「ある程度、筋は考えてる。ある学校にドジでとろい白魔法使いの女の子がいた。彼女は何をしても間抜けだった。
突然その彼女の学校に溶岩流が襲ってきた。多くの仲間が苦しんでいる。しかし、彼女は何も出来なかった。
白魔法使いなのに何も出来ない事が悲しかった。彼女はその日を境に精進する事を決意、やがて大白魔法聖職者に…
というサクセスストーリーなの。ごめんね、話が長くなって。
あ、よく考えたらこの主人公『ヨカ=カサーオ』はミレーユにぴったりだ!よかったら演じてみない?」
>292
わずかな時間差で投稿がダブッちゃったみたいだね。でも、話の流れ通じるから
このままいきましょう! Go
「やってみたい!」
とミレーユは思わず声をあげていた。
ドジでとろい魔法使いというのは、なんとなく気に入られないけれど、
やはり女の子。きらびやかな舞台に憧れるものである。
「でも三週間後とは、そう時間がないね」
とミレーユがイングラに少しばかり不安そうに尋ねると、イングラは微笑んで言った。
「大丈夫! 魔法の詠唱を覚えるのより、台詞を覚えるのは簡単よ!」
「ガン先生が戻ってくるという噂を聞きましたわ。あの先生、熱血で、おまけに薬草コレクターが
ひどくて…トホホなところがある先生なのだけど、ま、いい先生ではありますわ。でも、ガン先生、今度はどんな薬草を見つけてきたのかしら。怖いような楽しみのような・・・」
「もう朝ごはんが出来たみたいだよ。行こう、イングラ!」
ミレーユは朝から元気だ。イングラも、それにつられて何だかいつもより明るい。
「うん。行こうか、ミレーユ」
食堂にはもう多くの人間が集まっていた。そこには、険悪な雰囲気ののマーベラも・・・。
ミレーユは恐る恐るマーベラに声をかけた。
「おはよう、マーベラ」
297 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/23 21:16
ガン先生は贋薬を売り捌いて得たお金で不法な薬品をつくり、ジャンキーを増やすこと
を生業としている。大手の顧客には、かの金正日もいる。今回、覚醒剤原料の麻黄を大量に
仕入れてきた。流行りのやせ薬を創るつもりらしい。ニトロソ基を導入し、肝臓がんに
罹患させた後に肝臓薬を売りつける二重にかせぐという荒技である。今回は、他にオ二芥子
の形状をした麻薬含有芥子とか、文化祭用に麦角アルカロイドなども入荷しているらしい。
オ○ムに自白剤を流したのも彼だとのもっぱらの噂だ。
298 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/23 21:35
文化祭で名物の演目はアングラ劇団風「白黒本番ナマ板ショウ」である。
そのために男子生徒はみな、ジャンケンの練習に余念がない。
ただいまー
さあ、今夜もちゃんと「小説」を書くぞ。
ああ、ものを書くって楽しいなあ(WW
食堂のテーブルの上に乗たヴァン・ショーは、甘い湯気を立てていたのだけれど、2人の間にわだかまる空気は、甘くもなければ暖かくもなかった。
ちなみにヴァン・ショーとは、甘くて酒度の低いワインに蜂蜜やシナモンを入れて煮詰めたもので、フランスなんかだと子供のおやつとして用いられている飲み物だ。
「・・・・・・」
沈黙が針のようだった。ミレーユは気まずそうに身じろぎした。その原因が自分にあることはわかっていた。マーベラの好意を裏切り、心に深い傷を負わせたのは、100%ミレーユの責任だ。
それでも、マーベラの氷の壁のような雰囲気を前にするのは、あまり気持ちのいいものではなかった。
食堂のメンバーも、けだし異様な雰囲気にはビビっているようで、2人を遠巻きにして、それでいてメシを食う傍らチラチラ盗み見るのに余念がない。
「あ、あの…」
恐る恐る、ミレーユが沈黙を破った。
「ご、ごめんね。すっぽかすつもりはなかったんだけど、でも、どうしても・・・・・・」
「もういいの」
ミレーユの言葉は冷たい壁にあたって空しく跳ね返されたのみだった。
うつむいたまま、どんな表情をしているかさえ定かではないマーベラの態度はかたくなで、さすがのミレーユの笑顔も、それを突き崩すのは至難のようであった。
「で、でも、わたしはちゃんと貴方にあやまりたいって・・・・・・」
「もういいの」
「もういいの」
再び沈黙がおりた。食堂が氷河期にはいっちゃったんじゃないかってくらい、場の空気が冷たく凍てついていた。どうしようもなかった。
間が持たなくなったミレーユは、とりあえずは目の前のヴァン・ショーを、ほんのひとくちすすった。その甘酸っぱい暖かさは、まるで心が満たされるようで、仲直りを挫折しかけたミレーユに僅かな勇気を与えてくれるものだった。
「それでね。あの・・・・・・」
ミレーユが言いかけたときだった。それは突然彼女を襲った。
はらわたが裂けるような激痛!!!
胃の中に硫酸をブチこまれたんじゃないかってくらいの強烈な痛みは、内側から彼女を引き裂いて、口から鮮血となってほとばしり出た。滝のようにこぼれ落ちるそれは、やけに黒くて腐ったような強烈な匂いがして、彼女が毒物を盛られたってことが一目瞭然だった。
「あが、あがああああっ!!!」
意味不明の絶叫を放ち、胸を掻き毟りながら、ミレーユは自分が生みだした黒い血の池に、のけぞるようにして倒れこんだ。
全身の骨がスプリングでできてるんじゃなかってくらい、激しく血溜りをころげまわって、激しく痙攣してのたうちまわっていたけど、それもすぐに弱々しいものになっていった。
食堂に悲鳴が満ちた。椅子が倒れ、食器が床に落ちて割れる音がそれに続いた。
だれもが混乱し、慌てふためいていた。
ただひとり、静かにたたずんていたのは、座席から立ち上がり、傍らでミレーユを見下ろしているマーベラだけだった。すでにピクリとも動かなくなったミレーユを見つめる彼女の目には、これまでの彼女には決してありえなかった、憎悪とも嘲笑ともつかない歪んだ光があった。
「もう、いいのよ」
彼女は言った。指先で錠剤入りの小瓶を弄びながら。
「だって、死んでしまえば関係ないですものね」
THE END
マル核派のダミー組織「社会問題研究会」への参加をすっぽかした
報いはかくなるべし。
合掌
ちょうどその頃、遥かな天の高みをハルモニア学園目指して進軍する、鋼鉄の翼を持つ数万の軍勢があった。
神聖さかXX世界帝国が誇る虎の子、戦術航空兵団である。
おそらくは、この世界で最初の航空戦力に違いない。その戦闘機の正式名称はフライ・シット・ワンである。訳してハエのクソT式戦闘機。胴体上部に丸太のようなジェットエンジンを乗っけた、軽快な単発機だ。
産卵直前のキングサーモンみたいにプックリと膨れた機体は、それが水上機であることを示していた。もちろん引き込み脚を展開すれば通常の滑走路でも使用できるマルチプレーンだ。
いくつもの河川とそれを繋ぐ運河が網の目のように張り巡らされた大陸において、柔軟な運用ができることを期待されて開発され、期待以上の働きをしてきた。
そしていま、ハルモニア学園に正義の鉄槌をくだすべく、制空の途に就いているのだ。
(すばらしい。なんてすばらしい光景なんだ・・・・・・)
兵団総長ハーゲン・シュテンマイヤーは、コクピットからうっとりとその光景を見つめた。
雄大な大空に舞う数多の鋼鉄のガルーダ。それはこの世界のヒトが、ついに想像さえしえなかった神話的光景であった。
(これがカガクの力なのか・・・・・・)
まだあどけない少年の頃、彼は学園の生徒だった。鳥のように大空を飛びたい。そんな夢を抱いていた少年が、それを叶える道を魔道に求めたのは、この世界では珍しいことではない。
問題なのは、彼に魔道の才能がなかったという、そのことだった。
魔道は純粋に才能の領域だ。いくら修行を積み、血のにじむような努力を重ねても、結果は全て才能の量によって左右されるといっていい。魔道適性に欠けた少年が、普通の一般学校に転校することになったのは、当然の結果ではあった。
「残念だわ。貴方は熱心な生徒だったのに」
学園に初雪がちらついていたその日、名残惜しげに木造の校舎を見つめるマイヤーに、アン教授は微笑みながら言った。
「貴方と道を分かつのは心苦しいわ。でも、道は違えど、わたしは貴方を応援するわ。がんばってね」
美しい言葉だった。しかし、マイヤーは見てしまった。アンの優しげな瞳の奥に潜む酷薄な眼光を。そして知ってしまった。微笑みの裏に隠された残酷なまでの選民思想を。
アン教授にとって、魔道を使えない人間など虫けら同然なのだということを。
ボクハムシケラダッタノカ・・・・・・・・・
心の傷はいまだ癒えていない。おそらくは永遠に。
(今度はアンタが虫けらになる番だよ、アン先生)
マイヤーの唇が死神の鎌のように釣りあがった。
(アンタがどれだけ偉大な魔道師だか知らないが、俺を空に飛ばすことさえできなかったじゃないか。俺に翼をくれたのは、アンタじゃない、マインカイザーさかXX陛下なんだよ)
(あの感動を俺は生涯忘れないだろう。テストパイロットに選ばれて、初めてこの機体を飛ばしたときのことを。少年の夢を叶えたあの日のことを。鳥のように大空を自由に飛翔した瞬間を)
(俺は忘れない。そして、この記憶がある限り、俺はカイザーさかXXに永遠の忠誠を誓いつづけるだろう。そして彼の手足となって、虫けらな魔道師どもを殺しつづけるだろう!!!)
「ビバッ、さかXX!!! さかXX帝国に栄光アレ!!!!」
彼は叫んだ。叫ばすにはいられなかった。それは無線機を通じてたちまち兵団全員に燎原の火の如く伝播した。おそらくは永遠に消えぬであろう、カイザーさかXXに対する崇拝の炎なのだった。
「ビバッ、さかXX!!!」「ビバッ、さかXX!!!」「ビバッ、さかXX!!!」
なんでジークじゃなくてビバなんだと疑問に思うかもしれないけど、それは彼らが属していた国が、そういう言語圏にあっただけの話だ。だが、それも過去のこと。
あらゆる国家はすでになく、いまや全人類は、カガク神にして神聖不可侵なるカイザーさかXXの元にひとつになっているのだ。カガクと反魔道の旗の下に。
残るは、ハルモニア学園のヒキコモリ魔道師どもだ。ヤツラさえ消滅すれば、神聖サカXX帝国は永久の繁栄を、全人類は恒久の平和を手に入れることだろう!!!
魔道師は殺せ!!!! 選民思想の権化を誅殺すべし!!!!
「ビバッ、さかXX!!!」「ビバッ、さかXX!!!」「ビバッ、さかXX!!!」
「ビバッ、さかXX!!!」「ビバッ、さかXX!!!」「ビバッ、さかXX!!!」
兵団は興奮の呂壺と化していた。誰もが口々にカイザーさかXXを称えている。
中には感極まってグルグル曲芸飛行をやりだす編隊まである。でも、それでも味方機と追突して墜ちるようなバカがいないことが、彼らの精鋭と呼ぶに相応しい技量の高さを示していたかもしれない。
「ビバッ、さかXX!!!」「ビバッ、さかXX!!!」「ビバッ、さかXX!!!」
「ビバッ、さかXX!!!」「ビバッ、さかXX!!!」「ビバッ、さかXX!!!」
「ビバアァァァッ!!! さかXX!!!」
彼らは一路ハルモニア学園を目指して飛び突ける。
なんていうか、いい年した兵隊さんたちがビバビバ言いながら飛ぶ有様は、傍から見るとけだし異様なんだけど、カイザーさかXXに洗脳レベルまで心酔しきっている本人たちは、たぶん気づいていないに違いない。
つづく(W
306 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/23 23:42
朝日新聞に感化されて、学歴と科学に反感をもって社会主義に心酔しきってるような
感性に満ちた展開になってきたな。
>302
ワラタ(W
>306
一応、3Kなんだけどね、新聞・・・・・。
309 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/24 00:05
ある日、ハルモニア学園新魔法研究開発室にて、一つの魔法が開発された。
突然ドーンという音が鳴り響き、研究担当教授の姿は消え去り、後には一枚の紙片が残されていた。
『逝ってくる』
駆けつけた自称教授の友人D氏はつぶやいた。
「これは……! もしやあの魔法が完成していたということか!」
某良スレのやうに、もっと話のスジが通った展開にならないだろうか・・・。
(もうてんでばらばらやん。)
「297から305まではキリー君の夢。ふぅ。安眠枕を今度持っていってあげようかしら」
「しかし90さん、301でTHE ENDとなっているのに、また始めるのね・・・呆れた」
マーベラは相変わらず機嫌は良くないようだったが、おはようの挨拶は返してくれた。
「おはよう」
ミレーユはイングラにつっつかれて、イングラの指差した方向を見つめた。
「あの子がカラハウよ」
イングラに指差されたカラハウという少女は、ふわふわの金の髪のかわいらしい女の子であったが、
疲れきった表情で(ジリオラル先生のレポートを仕上げるため、徹夜していた)、目の下に隈ができており
おまけに睡魔に耐え切れず、ガンとテーブルに頭をぶつけていた。
「・・・・」
それにはさすがのミレーユも目を点にしていた。
「銀の棒のこと聞くのは、後にするわ」
「それがいいかも」
イングラとミレーユは囁きあった。
と、そこにケビンがワケ知り顔でやってきて、興奮した口調で言った。
「おいおい、ガン先生が帰ってくるってさ」
「エッ」
イングラはびっくり。ミレーユは相変わらず「?」の表情である。
それにイングラは慌ててミレーユに説明した。
「ガン先生は、南の島に薬草を取りに言っていた先生で、しばらく留守にしていたのよ。
やけに明るい先生でね…。ま、先生に会えばわかると思うけど」
315 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/24 18:37
>310
学校の中じゃ芝居していて、外では敵が攻めてきているわけだろ?
一応無茶苦茶だけど筋は通っている、ような?
魔法使いの弟子って、うちの学校の前にあるパスタ屋のことっすかね
317 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/24 19:25
ハルモニの劇は仮面劇であった。身体障害者の特徴を巧みに真似て
笑いをとったり、エロ坊さんが作り物の男性器まるだしで娘に襲い
かかったりするようなアレである。韓国半万年の文化は非常に洗練
されていてすばらしい。
318 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/24 19:57
「ミレーユやい。いい年してこんな奴らと遊んでたらだめだぞ」と、石倉三郎が言った。
「兄さん。私の友達を悪く言わないで」
ハルモニア学園の便所はくみ取り式だった。ミレーユの兄石倉三郎は糞尿を桶にため、
近くの農家に持っていっていたのだ。
生理の血の付いたパンツがたまに落ちていることがあるが、そんな時、石倉三郎はかならず
その匂いをかいだ。「おぅ、くらくらするぜ。こりゃあイングラのだな」そう独り言をいうのであった。
そして、地球が滅びた。
320 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/24 20:06
「いっぱい飲もうぜ」いつもの愉快な仲間たちが石倉三郎の家に集まってきた。
信吾の顔も見える、剛二の顔も見える、良平の顔も見える。石倉三郎はそこに懐かしい顔を見た。
「おい、譲二じゃねえか、おいミレーユ、ジョージだよ、酒もってこい」
ミレーユは盆に焼酎とイカの塩辛と枝豆を乗せちゃぶ台の上においた。
「酌をしろ」石倉三郎が言った。「譲二しばらくだな。お前生きていたのか」
「今日はお願いがあってやってきました」三郎の目には譲二が落ち込んで見えた。
「どうしたんだよ、いったい、ええ? 俺とお前の仲じゃないか」三郎は枝豆を食うのをやめた。
夢だった。
322 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/24 20:16
「実は会社が倒産しまして」譲二は腹を決めたのか物怖じもせず言い放った。
「何ぃ? 倒産しただと? あの、あれか? 俺が出資した歯磨き粉の原料を卸す会社がか?」
「はい。私が悪いんです、炭酸カルシウムを大量に発注したのがいけませんでした」
「俺があれほど言っといただろ」三郎の口から泡が飛び出た。「炭酸カルシウムは魔物だと!」
「はい、私の読みが甘かったです」
石倉三郎は顔を真っ赤にして立ち上がると、譲二の左ほほに焼酎のビンを振り下ろした。
「兄さん! やめて!」ミレーユが叫んだ。
「女はすっこんでろ」三郎は妹を蹴飛ばすと、譲二の右耳の下をこぶしで何度も殴りつけた。
323 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/24 20:26
「三郎さん、譲二も謝っていることですし」見かねた剛二が口を入れた。
「いまさら謝れても意味ねえんだよ」三郎はわれを忘れてしまっていた。
「兄さん。兄さんがやめないならわたし、魔法で兄さんをやつけます」
三郎は妹を睨みつけた。
「なんだと? てめえ妹の癖して俺をやつけるだと。おもしろい、やってみろ」
ミレーユが念ずると、大きな火炎が出現し、三郎に浴びせられた。
「三郎さんっ! 大丈夫ですか!」信吾はパニくっていた。
火炎の勢いが衰えると、三郎が姿をあらわした。三郎には効いていなかった。
「俺には火は通用しない。ミレーユよ、炎は寒さを苦手にする相手にしか通用しないのだ
覚えておくがいい」三郎はそう言うとケツの穴から糸を噴出させくもの巣のようなものを
六畳ほどの部屋に張り巡らせた。彼はこの場にいるものすべてを生きては返さないつもりだった。
324 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/24 20:43
「こりゃ三郎さんの死の毒糸だ!」信吾が剛二に言った。信吾は死を覚悟していた。
「三郎さんは怒りで我をなくされちまったんだ」
良平は譲二の胸倉を掴んでいた。譲二は油太りした体を震わせていた。
「てめえのせいで俺たちまで巻き添えになっちまったじゃねえか!」
言い争いが続いているうちにも、どんどんと巣は出来上がりつつあった。
ミレーユは考えていた。火が通用しないのならば、水ではどうであろうかと。
しかし、ミレーユは水をだす魔法を使うことができなかった。
もはやだめか、ミレーユがそう思ったとき、譲二が失禁した。「はぅん、もらしたぁ」
商業柄糞尿に反応する体になっていた石倉三郎は巣作りをやめた。
彼は正気に返ったのである。そして、言った。「今日のところは勘弁してやる」
許された譲二は石倉三郎に言った。
「三郎さん、ぼくは三郎さんに対して大変申し訳ないことをしてしまい、どうしていいか」
三郎はさえぎった。「もう言うな、お前は俺の妹、ミレーユと結婚するのだ。ミレーユ依存はないな」
うっとりしたまなざしで譲二を見つめていたミレーユは、こくりとうなずいた。
譲二は禿げている中年の男で、うんこの匂いのような口臭のする童貞の男であった。
325 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/24 20:54
なかなか良い小説らしくなってきましたな。
社会性があるのがいい。
326 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/24 21:04
呼子で祭りがあると聞いたので、さっそく譲二夫妻は兄の石倉三郎とともに
祭り見物へ出かけた。ミレーユは魔法学校を退学していた。
「おい、お前たちうまく言ってるのか?」
ライダーマンのお面をかぶった石倉三郎が大好きなりんご飴を舐めながらたずねた。
「ええ、なんとか」譲二がはにかんで答えた。
「早く子供を作れよ」
「もうっ、兄さんったら」ミレーユは一人だけ早足で先の方へ歩いていった。
その姿を見つめていた三郎は妹夫婦の幸せを心から願っていた。
327 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/24 21:26
その秋がピークだった・・・。
バブルの頃に、良平兄ちゃんの作った借金がその時の利子のまま僕たちを襲ったのだった。
ミレーユからの連絡で牧場に駆けつけた時には、三百頭いた牛の最後の一頭が運び出される所だった。
328 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/24 22:00
そのころ、重大な使命を帯びた使者がミレーユを探していた。
「けっこう、けっこう、けっこう仮面」赤いマスクを被ったマフラーだけの女が
ハルモニア学園の校舎に乱入した。
「ミレーユはどこにいる?」けっこう仮面は校長らしき人物につめよった。
「ミ、ミレーユは退学しました」校長は後ずさりしながらつぶやいた。
けっこう仮面はジャンプすると、校長にとび蹴りを食らわせた。
「隠し立てをすると許さんぞ」けっこう仮面は足を高く上げ、校長を脅した。
校長はけっこう仮面のあらわになったまんどころを凝視した。
「三郎ならミレーユの居場所を知っているでしょう。彼はミレーユの兄ですから……」
けっこう仮面はその言葉を聞くと校長室から駈け去った。
脳裏に焼きついた女の秘所の残像に校長は酔いしれながら、
「いいものを見たなあ」と、静かになった校長室でつぶやいた。
329 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/24 22:14
マル核派のダミー組織に粛清されてしまったマーべラには双児の妹がいた。
けっこう仮面そのひとである。体はみんな知ってるけど、その正体は誰も
知らないので有名なけっこう仮面に身をやつした理由は如何に?
330 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/24 22:28
「三郎」石倉三郎の髪の毛の中に住んでいる目玉おやじがいった。
「なんですか、お父さん」
「強い妖気を感じんのか」
「そう言われてみれば、強い妖気を持った何者かが近づいているようですね」
「ばか者! こいつぁ手ごわいぞ、今すぐ逃げるんだ三郎!」
「しかし父さん。日暮れまでに糞尿をくみ出してしまわないと……」
「そんなことをしておる場合か! お前殺されるぜ」目玉おやじはいつにない激しい口調だった。
三郎は不服だったが、口笛を吹き、カラスの大群を呼び寄せた。
「三郎、早く乗るんじゃ! 見ろ、何者かがこっちに走ってきよるではないか!」
カラス大群の足に結わいつけられている椅子に三郎は乗ると、目玉おやじにたずねた。
「あの裸の女性はいったい何者ですか、父さん?」
「あれはけっこう仮面じゃ」目玉おやじはいまいましそうに吐き捨てた。
331 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/24 22:57
ベトナム戦争から帰還したランボーは最後の1頭の牛をトラックの荷台に乗せ終わった。
「その牛だけは連れて行かないでください」ミレーユはランボー相手に三時間ねばっていたのだ。
ランボーは涙に潤んだミレーユの目を見つながら、タバコに火をつけた。
「お嬢さん、これは俺の仕事なんだ。俺だって好きでやってるわけじゃねえんだ」
ランボーはどこまでも続く草原を見つめた。「俺はもういかなきゃなんねえ」
そうランボーがつぶやいたとき、遠くの空にカラスの大群が飛んでいるのに気づいた。
「なんだあれは、人が乗っているようだが」ランボーはカラスの大群をぼんやり見つめ続けていた。
石倉三郎はミレーユたちがいるところへ降り立つと、自分の知る限りのことを妹に説明した。
「ミレーユお前、思い当たることはないか?」三郎がそう言うと、目玉おやじが、
「三郎、ミレーユに聞いても無駄だ。一足遅かった。ミレーユは完全に洗脳されちまってる」
ネタが尽きたのもあるけど・・・。
カワイソすぎてもう書けない(W
333 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/24 23:14
「なんだこの目玉は」ランボーはそう言うと、目玉おやじを握りつぶした。
目玉おやじの全身から血が噴出し、草原が朱に染まった。
赤黒い内臓が目玉おやじの小さな体からどろりとたれ落ち、肛門から体液が
搾り出された。ランボーはその遺体を投げ捨てるとあまりのことに言葉を失って
しまっている石倉三郎に,「変なもんが頭にのってたぜ」
ランボーは哄笑し、トラックの運転席に乗り込み牧場を後にした。
「ミレーユ、譲二はどこにいる?」三郎が言った。
「譲二は死にました」
ミレーユと三郎は目玉おやじの死体を譲二と同じ墓に埋めると、その夜は、
もう牛が一頭もいなくなった牛舎で眠りに落ちた。
334 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/24 23:35
焼津若松に暮らす身寄りのない老婆を騙して金をせしめた石倉三郎は再起を誓って、
山口組系暴力団の門をくぐった。「これもミレーユを救い出すためだ」
ミレーユはネットカフェで知り合った三十過ぎのアニオタに連れ去られ、いずこかの地に
監禁されていた。石倉三郎がそのことに気づいたとき、彼はソープランドの呼び込みの仕事中
であった。ミレーユを誘拐したアニオタは挑発的だった。警察や三郎のもとにミレーユが虐待
されている声の入ったテープを送りつけるなどして、三郎の心をかき乱した。
やくざになった三郎はすっかり心を入れ替え、組のために献身的に尽くした。
東京の街に雪が降った寒さの厳しい日の夜中、三郎のもとに一本の電話が入った。
「ああ、石倉ですが」
「サブか? 俺だけど」
「スパルタンXさんですか!」その声は歓喜に満ちていた。
335 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/24 23:58
亀仙人が甲羅に乗って空を飛んでいる。トチローを乗せた銀河鉄道が地球に
向かっていた。みなミレーユを救出するために集まってきていたのだ。
石倉三郎は彼らをもてなすため無人くんで金を借りて、コンビニに売ってある
食料や雑誌を片っ端から買った。全部で13万7千円使った。
ほっかいろを身に付けて石倉三郎は囲っている女が住んでいるアパートに出かけた。
今度の戦いで死ぬかもしれなかったので、別れのセックスをしておきたかった。
336 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/25 00:38
女は面倒臭そうに石倉三郎のを掴んだ。三回こすった。
石倉三郎は逝った。叫んだ。アムロ、行きまーす。
女は言った。「はい、三万円。あと、ちゃんと床ふいといてよ」
「兄貴、国会議員を殺ったらまずいんじゃないですか?」
某右翼団体、「憂国魔法結社」の斉藤次郎は兄貴柄の渡辺紀仁に電話をかけた。
「そんなに心配するな。民主党の1人や2人を始末したくらいでどうって事はない。
それよりお前、ミレーユちゃんはどんな調子だ?つい最近ハルモニア学園に入ったそうじゃないか」
「兄貴、捕まらないでくださいね。ええと、ミレーユですか。あいつなら毎日元気に学園生活送ってるらしいです。
毎日夜の10時半に『お父さん。私は元気だよ』って、メールを送ってくれるんですよ。」
「そうか。うらやましいな、娘を持ってるなんて・・。そろそろ俺も結婚しようかな?」
「兄貴!朗報がありますよ。ミレーユのクラスの担任のアン先生は、兄貴の好みのタイプらしいですぜ。
しかも独身。今度ミレーユに兄貴の紹介でもやらせましょうか?」
『がっぽりいただくぜ』山田君は神戸市で生まれた。
魔法を覚えるため腕立てふせで腕を鍛えること四百八十日。少しは出来るようになった。
見てくれは悪かったが胸に熱い情熱を宿したこの男は、人情に厚く困った人を見ると
ほっては置けない好青年だった。
『触らぬ神にたたり無しだぜ』山田君は根性無しだった。
熱い雪の積もった山のいただきで彼は天体観測をする。いつしか心が晴れるのだった。
ミレーユのことが好きだった山田君は大きな花束を買った。ハルモニア学園にミレーユはいなかった。
しかし、「憂国魔法結社」はご多聞にもれず、朝鮮人の巣窟だった。彼らは通名
を名乗っているが朝鮮人なのであった。金王朝に都合の悪い人間は「右翼」に
消されるのが定めなのである。記憶に新しいところではオウムの村井が消された。
昔の例では、トヨタ商事の長井会長がやはり「右翼」に消されていた。彼らは
ハルモニの国の人なのである。国籍不明の学園魔法物語りで辛い浮き世を忘れ去ろうと
する、足が地についていない夢遊病者園児はカルトの苗床なのだ。アンチドリームランド
であるハルモニアは文芸オタ部員の暗い情念を貪りながら肥大するのであった。
ざます。
ふんどし姿の男たちが木船に揺られながら夜の海を突き進む。
「いざり火を燃やせ」鳥羽一郎が大声でわめき散らした。
これが男だ。これが男なんだ。
勇壮果敢な海の男たちにミレーユは心を奪われていた。
釣ったばかりの魚の刺身は生臭くなく美味だった。漁で疲れた男たちのため
ミレーユは鍋を作ってやった。白菜とにんじん、それに季節の野菜やきのこを
ふんだんに使った鍋は男たちの冷えた体を暖かくしたのだった。
341 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/26 08:00
無意味な削除がおこなわれたな。
今年、ネパールかインドだかで毛沢東主義極左グループが高校生を百人規模で拉致した
犯罪の事実を隠蔽する為の削除だな。そんな削除をしても、毛沢東の犯罪で中華人民
3千万人が餓死したのは消せない事実である。
人権無視の魔法妄想オタクらしい。>削除屋
こうして男たちは悲嘆にくれる者たちを前にPC画面上で
錯乱気味の文章をただ打ち続けていた。
『もっと、もっと刺激を!!』
『はやくしないと魔法が切れる!』
『田んぼをかえせ!』
343 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/26 16:03
「まさか兄貴が自ら出頭するなんて・・・」
右翼団体、「憂国魔法結社」の斉藤次郎は途方に暮れていた。
344 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/26 16:30
ここで解説しておこう。暴力団員、右翼団体の構成員は在日が
多いことは常識であるが、特に右翼団体はほとんどが在日である
ことは言うまでも無い。ここ、ハルモニアにもかなりの右翼団体が
存在した。斉藤こと金は大きな黒い街宣車に乗って大音響で軍歌を
流すのが大好きな朝鮮人であった。
345 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/26 16:41
「まあ、心配するこたあねえよ」と、斎藤一郎が言った。
「しかし、斎藤次郎さんは途方にくれているみたいですよ」斎藤三郎が答えた。
「おい。四郎、お前ちょっと見て来い」
「へい」斎藤四郎は土砂降りの雨の中、あの人との思い出を抱きしめながら歩いた。
憂国魔法結社の急な階段をのぼっていた斎藤四郎は、降りてくる斎藤五郎と
鉢合わせになった。
「おい五郎、次郎さんはどうだった? おい、五郎。なぜ泣いているんだ?」
五郎は切断された人間の小指を四郎に見せると何も言わず往来へ出た。
346 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/26 17:09
「男は狼」
雨雲、雷雲、あたりは黙示録の世界だった。
汚れたマントに体を包み込んだ男が一人、嵐が吹きすさぶ荒野を歩いていた。
「男は狼」彼はそう繰り返していた。
嵐は過ぎ去り、男は岩の上で沈む太陽を眺めながらタバコをふかしていた。
「男は狼なのよ、気をつけなさい」男は口ずさんだ。「狼が牙を剥く」
347 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/26 17:32
運営資金流用して、潰れたが、魔法使い養成学校などどうでもよかった。
だいいち詐欺なのだから。
アンは、魔法使いになれると夢見る無知な奴らから金を絞れるだけ絞ると
学園を閉鎖した。
生徒の保護者からの抗議の電話がかかってきても取らず、すべてを弁護士に任せた。
被害者は金を取り戻そうと結束して、告訴したが、泣き寝入りするしかないだろう。
魔法使いになるため高い授業料を払ったのに、いきなり閉鎖するなど許されません。
誰がこのような無知な主張を受け入れるだろうか? 魔法使いになろうと思った?
馬鹿も休み休み言え。確かに精神薄弱者を騙し、金をせしめたことは非難されることかもしれない。
だが、騙される方も悪いのだ。保護者は何をしていた? 娘を本気で魔法使いにしようとしていたではないか。
これには戸惑うしかない。どブスをアイドル歌手にしようとしているようなものだ。
魔法など存在しないのをお前は知っていたではないかと言う奴は、
ミスター・マリックの超魔術の種明かしをしてからものをいえ。
魔法は存在する、が、お前らの子息に才能がなかっただけだ。これ以上続けてなんになる?
精神安定剤を飲まなければ憂鬱が襲ってくる。それだけのこと。他人などどうでもいい。
苦しんでいる人々の只中で笑いながら生きるのはなんと楽しいことだろうか。
348 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/26 19:13
この魔法学園の創設者はパチンコと風俗店の経営で辣腕家と目されていた
在日であることは周知の事実である。
349 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/26 20:08
この在日は魔法学園に在籍していたかわいい女の子を騙し、風俗店に売ろうともくろんでいた。
学園が閉鎖されても女の子とは個人的に連絡をとって、まだ魔法使いになれる見込みがあると
言い聞かせていた。そのためにはソープランドで働かなければならないと、
口をすっぱくして熱弁を振るった。
希望を失っていた女の子たちの中には騙されるものもいた。
女の子の心がぐらついたとみるとこの在日は、すかさず、両親と連絡がとれない
韓国や香港などの外国にある高級風俗店に売り飛ばした。
350 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/26 20:55
嗚呼、朝鮮人業者とはおそろしいものだ。現在でも韓国では幼児
の人身売買が横行しているという。
351 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/26 21:00
ここで社会の常識を学ぶのも悪くはないだろう。地球市民的魔法オタに取り込まれない為に。
なぜ、在日に右翼が多いのか。その理由は、暴力団が企業や飲食店などに金品を要求すると
恐喝罪になるが、政治結社による政治献金の依頼という言い訳ができるからである。
街宣いやがらせも政治行動との言い逃れが利く。オウムの村井は「右翼」朝鮮人に殺されたのである。
代議士殺し犯人に関して、ハルモニの国朝鮮民族衣装であるトゥルマギ(和服酷似)を着た写真が
確認されているという。
352 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/26 21:16
r'/_.|;;/.....::::::::;--、::::`''T´ {. {::`ニ';:ノ:ノ,ィノ:ヘヽ
j r|;;;;;|::::::::::::::{ ○}:::::::::{ _ _`┬‐'゙:::;;;;;;;| {:}
`i ヒ,ヾ;!へ;ヘ:::ヘヽ-'∧/__// :r‐ッ'"`:::;;;;;;;|r'"´
ケ_,ヘニヾ'´〜、二L''";;r‐'ノ7´:/ ::::::::;;;;;;ヽ
ノ;;ブ ̄二二ヽ'´:::::::::、-'゙ ,.---、::;;∧;;|
{{;;;;ト、'"-ゞ,●>ヽ:::......:/<'●,;;|:し';/
゙i,ヽ__} ヾ;;;;;;;;;;;ノ゙`〈T〉;;ヽ`''''";;ノ.::::::/
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ヽ...::<⌒i ( ○ ,:○);;;;;〈. };;;;;|
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゙、 `iミヾ⊥⊥⊥ソ;;/;;;;/
ヽ `ヽ┼┼''T";;/;;;;/
ヽ ヾニ二ン";//
\ --'..::/
` ̄ ´
彼は生ける屍と戯曲を。彼の犬さえ食べない物睫(す)
353 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/27 16:53
>>345 またしても解説せねばならない。(汗
小生、小説を書けるような人間ではないので、諸先生方の作品の講釈をしている次第。
さて、ハルモニの国の英雄、安重根は貴族の出などとされているが単なるヤクザだったのが常識。
最近、教科書やマスコミなどで嘘の情報が氾濫しているが、デマ情報を見破る簡単なエピソード
を紹介しよう。そのもの自体がならずものの集団であった李王朝の軍隊として戦った安は
民衆から見放された李王朝を救うべくもなく敗北するが、1909年3月、敗戦の責任を李王朝に
捧げる為に、狂信的テロリスト同志11名と一緒に、左手の薬指を切断した。これを「断指同盟」という。
白虎隊の悲劇の喜劇的真似事なのである。小生、ヤクザのエンコ詰めはここから由来しているのではないかと
疑っている。ちなみに今日の我々の常識から計るまでもなく、当時の朝鮮支那文明の支柱、儒教の道徳律
に照らしてみてもこのような蛮行・奇行は文明人の所作とは到底、認められなかった。
今日の我々が理性的朝鮮人にはすまないと思いつつも、朝鮮人がヤクザの同類ではないかと
疑問視せざるを得ないのも朝鮮人がこんな安重根を国家英雄として神のごとく崇めているからである。
354 :
名無し物書き@推敲中?:02/10/27 18:56
皆さんはご存知だろうか。
朝鮮人だけを抹殺することが出来るという究極魔法、「殲滅獄国魔法」の存在を。
この魔法はあまりにも凄まじい威力を持つため、この地球上の某所に封印されているはずであった。
しかし、である。驚くことについ最近、この魔法を使用できる人物が現世に存在している事が発覚した。
その人物の名は、斉藤一郎。右翼団体、憂国魔法結社の斉藤次郎の従兄弟の斉藤三郎の腹違いの弟の斉藤五郎の兄である。
これは運命の悪戯と言うものだろうか。何と斉藤一郎は朝鮮人なのである。
彼は今、自らの民族の命を、自らの魔法によって委ねているのである。
こじきには優しく、DQNには鉄槌を!
お前だ>>一連の在日ネタかいとるコヴァ!
すこしはマンコ道のおっさんでも見習って人が不愉快に感じないもの
書いてみろ。
もうやめてやれ。カワイソウだ。
・・・・・・って、もう初期参加者は誰も見てないかも知れないが。
やっぱ俺のせいなのか?
でも俺はケッコウちゃんと書いてたつもりだがなあ。
魔法vs科学みたいな感じでサ。
いままで見ていましたが…、かなり呆れた内容になってきましたよ…。
これからが面白くなるところだったのに・・・・・
カイザーさかXXの名前もまだ明かしてないのに・・・・
すげえ心残りDA(藁
しばらく傍観していたけど
心もまったりしてきたから、また細々と始めようかな。
今度はsage進行で行きます。
もう荒しさんは来ないで欲しいけど、どーかな。
キリーは長い長い夢を見ていた(夢オチ処理317〜354)。
ようやく目が覚めたとき、昼になっていた。
「また遅刻しちゃった。先生に怒られる」
慌てて、鞄を手に取るキリーであった。
学園の入口で佇む一人の若者の姿があった。
ぼろぼろのマントに身を包んだ彼の荷物も、かなり年季の入ったものである。
その荷物、鞄のはじから、何種類かの草が飛び出していたりする。
無精ひげに覆われた男の顔は、なぜか笑みを浮かべており、嬉しそうにハルモニアの
門を眺めていた。
「ああ、帰ってきたんだな〜」
彼は感慨深げに呟いた。
《登場人物のまとめ》
○白魔法クラス
ミレーユ…パンリー村出身。母親の形見の銀の細い棒(アイテム)をもつ。暗黒炎弾という危険な黒魔術が使えるらしい。
イングラ…長い黒髪の十四歳の少女。学園には今年の初めに、流行り病で身寄りをなくし、文字通り路頭に迷っているところをこの学園の先生をしているという人物に引き取られてやってきた。
ケビン(カーヴァイン=サトクリフ)…赤毛の乱暴な少年。
セバスチアン…内気で無口。積極性がなく勉強もできないため先生達からも疎まれている。変態的な趣味を持つとも噂されている。
キリー…無機質の彫像のように存在感が希薄な少年。誰かに敵意があるわけではないが、一緒にいると息苦しさを感じる。
シルヴィ(シルヴェストリ)…金髪猫目少年。人猫(ワーキャット)族出身。
ブレアス…おやすみ中
マーベラ…北イスキアの有名な宝石商の娘でお嬢様らしい。
●黒魔法クラス
カラハウ=ド=ノクトクリストヴァラ…黒魔道士一族の名門、ノクトクリストヴァラ家の末娘。ただいまレポートの山をかかえて四苦八苦。
クラーニェ・イトルツォ…掃除をさぼる少年。姉のヘルガを蘇らせたく屍術を学びたがっている。
ヘルガ・イトルツォ…白・黒魔法クラスの全課程を修了した天才少女。17の若さで亡くなる。
セレン…ケビンの姉。しっかりものの赤毛の少女。
□教師ほか職員
アン教諭…ハルモニアの教師で眼鏡をかけている女性。
パグ先生(パーゴート=クーフリン)…治癒魔法得意の一見27・8歳くらいの物腰の柔らかなハンサムな青年。アルビノ(先天性白皮症)のハーフエルフ。
サカキバラ先生…異世界からやってきた教師。ミーネ先生のファン?
ジリオラル…通称「盲目のジリオラル」。黒魔法クラスで死霊魔術を教える教師
メルクラン…黒魔法クラス担任。身寄りがなくなったイングラを引き取ったらしい?
ガン先生…南の島に薬草を取りに行っていたらしい。
魔道士ハンス…司書。図書館にある本を守り、強力な魔法の力がある。
グレイン=ロズウェル…中庭掃除監督者のハルモニア学園用務員。冥炎魔法が使える。
教頭先生…イセ屋のわらひ餅好き
校長先生…膝の上にペルシャ猫いる。
ミーネ・フジカ…保健の女医。二十四歳独身、B88W52H90、きつめの美人だが学生たちには凄い人気(ファンクラブあり)。
アッシュ・ウェットマン…寮の管理人。怒ると怖い
□その他の人々
色鮮やかな鳥と蛇…ミレーユの不幸を願っている。村からついてきているらしい。
不審な四人組…ミーネ先生のファン?
メカドック…木の洞にいるらしい。かなり危険。
《学園の外観》山の中にあり、門には木の看板。職員室は一階にあり、医務室もある。
また地下牢や図書館もある。創立者はマクロス。一階の図書館には謎の小部屋(中には小さな木箱あり)がある。
364 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/06 16:40
大まかな流れを誰か教えて。
その草とは、北朝鮮から持ち帰った麻黄であった。覚醒剤原料なのである。
その他、朝鮮朝顔やベラドンナ、ハシリドコロ、キニーネなど、危険な香りのする
草などもあった。金将軍下賜の純品である。学園祭につき物の乱交パーティ
用なのか。それは追って明らかになるだろう。
あらすじ
オウムの麻原と親交のあった、パチンコ屋と風俗店のオーナーの朝鮮人実業家は一念発起して出家し、
ヒマラヤで悟りを開いたと主張。妄念により、歪んだ世界、アンチドリームランドが妄想世界に出現。
名をハルモニア国という。隣国には、東にアポジ国、南に傀儡国、西にアガシ国、北にオモニ国を配置す。
ハルモニア国には、創始改名で国籍不明な西洋名の朝鮮人が棲息する。邪道に墜ちた実業家はハルモニア国に
魔法学校を設立。魔法学校にはマル核派勢力下の寮が存在する。学園祭の
準備中。
一方、魔法学校を追われた反逆者集団が外国勢力の手を借り、空軍機
でハルモニアに侵攻中。
>366
参加する!
>一方、魔法学校を追われた反逆者集団が外国勢力の手を借り、空軍機でハルモニアに侵攻中。
陸軍もかきますた
ガルグラードは粗末な石組みの建物がたちならぶ古い町だ。
半径2キロの園内にスッポリおさまる、かつては貴族の保養地だったこの小さな町は、いまではハルモニア学園の教師の集合宿舎になっていた。
住人の数は10名たらずといえ、すべてが破壊と殺戮に長けた黒魔術の使い手達であり、その実力は1人で騎兵1万騎に匹敵すると予想されていた。彼らは町の周囲に魔法結界を張っており、防御に関しても完璧を誇っていた。
第一次攻撃は、まだ夜が明けぬうちに行われた。
投入されたのは第一騎兵師団。文字通り騎兵戦力を中心とする部隊である。
結果は全滅だった。
彼らは無意味な突撃を繰り返した挙句、全員結界に触れて感電死してしまったのである。
「これはどうしようもないな・・・・・・」
デューラー元帥は肩をすくめた。
いち師団が皆殺しにあったというのに、どういうわけか苦笑さえ浮かべているようだ。
まあ第一騎兵師団なんて名前はカッコイイけど、実はカガク革命についてゆけず、昔ながらの重装騎兵戦術にこだわっている頭が古い阿呆どもなのだ。残らず死んでしまってもどうということはない。
いや、実のところ、どちらかといえば反さかXX寄りの兵士達まで強引に師団に編入させ、敵の手を借りてまとめて始末してしまった疑いさえあるのだ。
それが本当なら、このデューラーという銀髪の中年元帥は、見かけは温和な紳士然としているが、もしかしたら、かなり冷酷な策謀家なのかもしれない。
「さて、身軽になったこれからが本番だな」
彼の手元には、真打とも言うべき機甲師団や機械化師団があったのだが、このまま突撃しては、やはり第一騎兵師団の二の舞になろうかと思われた。ためしに散発的に砲撃をさせてはみたが、結界を越えた砲弾はひとつもない。
「ヤレヤレ、魔道師どもめ。ナマイキな」
参謀総長がテントに司令部のテントに入ってきたのは、丁度そのときだった。
いつもは元帥以上に冷静な彼が、どういうわけかひどく取り乱していた。
「司令官、カイザーさかXXからの通信です!!!」
ほとんど絶叫に近かった。明らかに、いつもの彼の態度とは異なっていた。
「をを、カイザーさかXX陛下直々に? それでなんと?」
「はい、陛下は魔道師どもの結界が予想以上に強力であることを憂慮されておられました。そこで、な、なんと、ヴァルモンを我が軍に派遣してくださるそうです!!!」
「な、なんだと? あれは確か、完成したばかりの・・・・・・」
「しかも完成している12基のヴァルモンを、全てであります、司令官殿!!!」
元帥は嘆息した。
なるほど、カイザーさかXXが世界を制覇するわけだ。単に異世界の技術を持ち込んだだけなら、いいとこ技術尚書が軍務尚書の地位が関の山だろう。完成したばかりの秘密兵器を惜しげもなく、至極あっさりと、しかも集中して前線に投入するその決断力!!!
この果敢で素早い決断力こそが、自らを神聖不可侵な地位にまで押し上げたゆえんであるに違いない。もちろん行動力も伴っていることは言うまでもないが。
「さすがはカイザーさかXX陛下だ。とても我々の及ぶところではないな」
「はっ!!! 本官もそう思います!!! ましてや魔道師こどき敵ではありえません!!!!」
彼もまた、魔道師がキライだったのだ。いつも結界の中にひきこもってやがるくせに、自分の都合だけでチョコチョコと国政にちょっかいをかけ、責任も取らずにヘラヘラしている彼らが!!!
魔道師は殺すべし!!! 悪魔の手先から、政治を我ら人間の手に取り戻すのだ!!!
参謀総長は右手を高く掲げる帝国式敬礼をすると、意気揚揚と叫んだ。
「ビバッ!!!さかXX!!! さかXX帝国に栄光アレ!!!!!」
帝国式敬礼をした参謀総長の目は、さかXXに対する畏敬にの念と、まだ見ぬ超兵器ヴアルモンへの期待に満ちて血走っていた。
それは元帥も同じであるはずだった。
(つづく)
粘着だね
リレー小説荒らしうざい
書けないくせして、リレー小説なんかに参加してくんじゃねえよ。身のほどを知れって。
まったく態度でけーな。才能と脳みそはちいせえくせしやがってな。
ま、おまえら貧才くんたちは、どこぞの批評スレ逝って、他人の小説ネタにオナニーこいてろや(w
荒らしは放置で。
「ガ…ガン先生が帰ってくるの」
そのニュースを聞いた、黒魔法クラスのサリナは驚いて、牛乳の入ったコップを落として
しまった。
「どうしてそんなに驚くのよ」
セレンはサリナの仰天する様子にこそ驚いて聞き返すと、サリナは唇を尖らせた。
「だって、だって、あたし、ガン先生嫌いなんだもん」
「どーして?」
「ガン先生って清潔じゃないし、臭う気がする」
「ま、薬草臭いのは確かね」
「それに」
サリナは言葉少なにこう言った。
「ガン先生と、アン先生は付き合っているって噂が、昔あったから」
「え?」
それにこそ、セレンは目を丸くしたのだった。
ガン先生は盲とのことだが、実は弱視というのが本当のところであった。
「盲学校の目明き大将」との異名をとっていたのは記憶に新しい。鍼灸院
を開設し、インチキ健康食品を販売していたが、薬事法違反で検挙され、
魔法ヨガ道場を開いている。若い衆を北朝鮮に派遣して貿易を営んでいる
が、万歳号を使用した取り引き商品はもっぱら覚醒剤だと噂されている。
彼には娘がいて、サリンちゃんという。彼女もホーリーネームという長っ
たらしい通称を持つが、サリンで通っている。サリナがガン先生を嫌いな
のは似た通称の娘への反感があったのかもしれない。
解説せねばならない。鍼灸院と薬店を同じ経営者が開設してインチキ健康
食品をネット販売しているケースが数多く見受けられ、魔法に憧れるような
低能から金を巻き上げているのが放置されているのは、そういう経営者は
ややこしい筋の、ありていに言えば、かの国の人たちが多いから警察も放置
しているものと思われる。普通の科学知識があれば見破れるバカげた主張のオン
パレードのサイト程、低能達の信仰を集めているのが実情だ。
379 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/16 04:03
ガン先生の空中浮遊を信者達にお披露目する企画が催された。
もちろん、ピアノ線を使用するのはいうまでもない。なぜなら
写真があれば済むという話ではないからである。
ガン先生は、尊師と呼ばれる事を好んだ。「尊師」の奇跡を見せつけて
信者を獲得するのは、ひとえに金もうけのためである。朝鮮人を見く
びっている意識の低い者どもに対する啓蒙事業でもある。
盲学校に入れられたのは恨んだこともあったが、今となっては
両親に感謝したいと素直に感謝している。所詮、世の中は騙した
方が勝ちである。健康食品会社は儲かる事がウリナラの諸先輩方が
提示している。これに乗らないチョッパリは間抜けというか、人種的に
劣っている劣悪種では無いのか?
バカに教訓を与えるのはウリナラの使命でもある。クンバカでチョッパリを
鍛えてやれば金将軍閣下の覚えも目出たいというか、将軍様の威光を借りるでも無く
満足感が沸々と込み上げて来る。左右関係無しに統一教会と金正日総書記には
見習わねばならない。
380 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/16 14:36
サリナが目を覚ますとガン先生とアン先生がいた。セレンもいる。
体が動かない。意識ははっきりしているのに、である。
目だけは動く。見渡すと驚いたことに凄惨な刑具が整然と並んでいる。
サリナはそっち方面には詳しくないのだが、素人目にもそれと分かる
淫具が部屋せましと陳列されている。狂人の部屋か大人のおもちゃ屋
といった趣きだ。恐怖感が沸き起こってくる。
そういえば、ガン先生の魔術に拉致、監禁、薬物レイプという
のがあるという噂は聞いていたが、まさか、自分が生け贄に?と
サリナは信じられない思いがした。なぜなら、魔法使いに
なるということは、哀れな平民を思いのままに陵辱できる
立場になるということであって、陵辱される立場からの解放
を意味していたからである。昔で言う両班である。
ガン先生は厭らしい目つきで
「目が覚めたか」
「先生、どうして私を、、、」
「ほほう、口が利けるか。実験は成功だな」
山芋をすりこぎですりつぶしている二人の女を横目で見ながら、
ガン先生は天狗の面を玩んでいる。
くだらねぇ創作ごっこしてて虚しくないか?
ウヨサヨどっちもカスだから氏んでください
382 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/16 19:22
>>381 あなたの心を揺さぶったようで作者としてはうれぴーYO
383 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/17 01:21
つづけて
384 :
376の続き:02/11/17 05:04
「本当にアン先生とつき合っていたの!」
セレンが聞き返すと、サリナはうなずいた。
「そういう噂を聞いたの。大人ってわからないものね」
そして、当のガン先生と呼ばれる若者は、にこにこと笑いながら、学園の門をくぐり、職員室へと向かっていた。
途中、彼の汚い旅姿を見てぎょっとする生徒もいたが、彼はおかまいなしに歩いていく。
385 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/17 05:11
「やぁやぁ、みなさん。ただいま」
職員室の扉を大きく開けた瞬間、彼は片手を挙げて、そう叫んだ。
「が・・・ガン先生」
アン先生は彼の姿を見て、立ち上がった。
他の先生方も、予想はしていたとはいえ、彼の登場に、驚く者、露骨にいやがる者、笑みを浮かべる者と、それぞれであった。
「校長先生。ただいま帰りました」
「・・・おかえり」
校長はただ一言、それだけであった。
「わたしの授業は明日からまた再開させていただいてよろしいですか」
「・・・いい」
「ちょっと校長先生。ガン先生にちゃんと言ってください。勝手に南の島に薬草を採りに行くとかいって、
前期の授業を放り出して。先生の授業を、みんなで負担して大変だったんですよ」
「まぁ、まぁ、アン先生。血圧が上がりますよ」
ガン先生は、つかつかとアン先生のそばまで近寄ると、微笑みながら言った。
「何を怒っているのかな、マイスウィートハニー」
そう言って、頬に触れさせようとしたその手をアンはひっつかみ、ガン先生を睨み付けながら言った。
「今度、そんな戯言を言ったら、承知しませんよ」
怒髪天を衝く。まさにその表現がぴったりなほど、彼女は怒り狂っていた。
386 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/17 05:18
図書館の小部屋で拾った鍵を手に、ケビンとシルヴィは中庭の噴水のところまでやってきていた。
「ほら」
ケビンが指し示すように、噴水の台座の模様は、鍵の模様と一緒であった。
「・・・やっぱり鍵穴もある。ここの鍵なんだ」
シルヴィは呟くように言う。彼が鍵を持ったまま立っているのを見て、ケビンはいらいらしたように、その鍵を奪いとると、
噴水の台座の鍵穴にとっととその鍵を差し込んでしまった。
「・・・のろのろしてんなよ」
ケビンはそう言うと、苦笑しているシルヴィの前で、その台座に据えられた小さな石の扉を押し開いた。
そしてその石の扉を開いて覗いたところ・・・
「・・・何これ」
その扉の中には、掌にのるくらいの大きさの、カエルの形をした石像が入っていたのだった。
シルヴィ「カエルだよね」
ケビン「ああ」
シルヴィ「どうみても、カエルだよね」
ケビン「ああ」
二人はしばらくその会話を交わしていた。
387 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/17 05:26
「ともかく、そのカエル。持っていこぜうぜ」
ケビンはカエルの石像を、むんずと掴んだ。その瞬間、石像のカエルの眼が赤く光った。
「げっ」
思わず、ケビンは気持ち悪くなって石像を噴水の中に投げ込んでしまう。
すると、カエルの石像は、噴水の底ですいすーいとカエル泳ぎをして、そして、排水溝の中に向かって泳いで消えてしまった。
シルヴィ「魔法がかかっていたんだ」
ケビン「すげっ、きもかった。でも畜生、逃がしちゃったぜ」
シルヴィ「でも良かったのかな・・・」
不安そうな顔をするシルヴィにケビンが尋ね返す。
「なんで?」
「だって、こんな噴水の台座に鍵かけられてしまわれていたカエルの石像だよ。なんかきっと、大切なものだったんだよ。いや、もしかしたら、何か封印されていた石像だったらどうしようか。伝説の魔獣とか」
ケビンはそんな彼の心配を笑い飛ばした。
「ばっかじゃねーの。あんな小さなカエル。それもカエルの石像に伝説の魔獣とか、そんなもん封印するわけないだろう」
そう笑い飛ばしたケビンの顔を、まだ不安そうに眺めるシルヴィであった。
388 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/17 05:35
昼休み。その頃ミレーユはイングラの指導のもと、三週間後にせまった劇の台本のセリフ読みをしていた。
一生懸命セリフを言うミレーユであるが、どうにもそのセリフは棒読みであり、イングラも頭を悩ませていた。
「少し休憩しましょう」
その声に、ミレーユはほっと安堵のため息をついた。
「三週間後って間に合うかな」
ミレーユが心配そうに言うと、イングラは「血のにじむような努力をしないと」と言い、ミレーユをがっくりとさせた。
「ああ、私って演劇の才能ないんだね。やっぱりキャスト・・・変えた方がいいのかな」
それにイングラは首を振った。
「セリフと演技力はともかく、キャラクターはあなたにぴったりなのよ」
「・・・そう」
イングラが差し出したティカップを手に、ミレーユは叫んでいた。
「演技力がうまくなったらいいのに。神様、お願いっ、なんちゃって」
次の瞬間、部屋の片隅の排水管の中から声が響いた。
「契約完了」
ミレーユとイングラは顔を見合わせた。
389 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/17 05:43
その頃職員室では、アン先生がまだ怒り狂っていた。
「まったく、ガン先生は。勝手に南の島に出掛けて、連絡一つもよこさずに生徒達をほっぽっていて。それにあんなに汚くなって。風呂の一つでも入ってくるべきですよ。少しは真面目に、清潔な先生になって欲しいですね」
そう叫んだ。
そして次の瞬間、職員室の片隅の排水管の中から声が響いた。
「契約完了」
390 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/17 06:07
こういうのどかな光景は全て欺瞞であり、演技であった。
昼間は健全そのものの教師であったが、裏では魔法学校の生徒を喰う
教師のいわば「仮面の告白」を、まざまざと自らの肉体を以てして知らされた
サリナであった。彼女はくやしかった。なによりも彼女を陥れたセレンに
憤り、殺意さえ抱いていたのだが、肉体への陵辱と薬物を自在に組み合わせた
「飼いならし」に翻弄され、今やガン先生の奴隷と変わり果ててしまった。
サリナは単に先輩肉奴隷であっただけである。彼女はもはや、定刻にいかがわしい
魔法錠を飲まねば肉体および精神が崩壊してしまう操り人形だ。以前の人格は
ガン先生の奴隷であるということの単なる付属属性に転落してしまったのである。
サリナの臀部には太極が焼ごてで刻印されている。しばらく消毒すれば
綺麗になるだろう。
391 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/17 09:41
かえるの石像が動いたように見えたのは錯覚であった。ガン先生の幻術
である。朝鮮ガマガエルからブフォゲニンとともに抽出された幻覚剤を
知らずに噴霧され、幻覚を見ていたらしい。ちなみに地雷也などが巨大
ガマガエルの上で巻き物をくわえて姿を消すというデタラメはガマの毒を
誇張したデマである。
アン先生の情夫制作の「地獄映画」をケビンとシルビィが見せられるのは
まだ、先の話である。世の中は地獄であり、終末は近いという生き地獄
ビデオを様々な薬剤を服用しながら見るのである。これを見た者は、
ガン先生の完全な信者となる。ガン先生はアン先生の情夫、安情根の
義兄弟である。
392 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/17 10:23
393 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/17 14:01
アラシうざすぎ
394 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/17 20:05
>393
はいはい。批評スレ逝ってオナってようね^^
本当にうざいと思うヨ。
いいかげんにすれば?
人が不快に思うような文章って、批評の対象にもならないと思うし
アラシそのものとしか思えない。
もし、人が不快になることを見込んで文章書いて
続きの人がリレーできないようにしているなら
そりゃリレーの文章じゃないから、自分でスレ立てるべき。
396 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/17 23:31
読者にはあるいは不快に感じられる方がいるかも知れない。
だが、サリナの人間性回復のドラマはこれから始まるのである。
暗黒の魔法結社からの自由を勝ち取る栄光の物語は。しかし、
その燭光が見え始めるのはまだ先のことである。暫くは歴史の必然に
そって、忌わしい物語が続く。何故なら、ハルモニアとは悲しい歴史を
未だ清算しきれない拉致監禁児童売買障害者差別の国だからである。単なる
強姦魔を民族英雄として崇める精神性からは虚無しか生まれないのである。
397 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/18 00:14
契約は完了していた。古来より魔法の基本は塩と水である。
水にいかに能書をつけて売るかと言うのが、奇蹟の表現法
であった。例えば、古の中国である。張角があやかしの術を使い
民衆をして起たしめたのは、霊水による幻惑であった。
古代エジプトの魔法使いは国家を魔法により運営していた。かの
モーゼは、エジプトの魔法使いと大山を動かし海を裂くような
方術競べをしたが、基本は水である。凡そ金銭を得るもっとも効果的
な方法は水を高価に売り付けることである。
世には霊験あらたかな水で溢れている。年寄りを騙し、病人を騙し
美しくなりたいと願う乙女を騙しつづけている道具は水である。
塩も捨て難い。タキ○テラピーなど、塩は魔物である。塩に罪はなく
人間の依頼心、見えざる不確かな物を信じたがる弱い心に魔法は忍び寄る。
愛と切り離された弱い人間に囁きかける魔物。
決して証明されることのない幻想。
そして、ガン先生の入浴後の落とし湯とお小水は、心寂しい金持ちの飲用水として
落札され、契約されたのであった。
398 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/18 00:35
>395
うざい。うざいですヨ。リレーできないのはオマエの能力不足。
そんなに都合のいい話がよければ、リレー小説なんかしないで、最初から最後まで自分で書けばあ?
それができないからリレー小説やってんだろうけども(w
自分の非才を省みずにウゼエことばかり書いてんじゃねえよ。いいから批評スレ逝ってオナニー三昧してろって。
399 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/18 00:39
とりあえず、リレー小説は「書ける人」だけでやらないと繋がらない。
「書けない」クセにうぜえちょっかいかけてくるヤツがいると、マジで不快だね。
書けないクンは批評スレ逝って、他人の作品ネタにして、自分は有能だって幻想に浸っていればよろしい。
まちがっても、「書ける人」の仲間入りができると思わないようにね(w
400 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/18 01:03
魔法は偉大である。が、最近、プレ捨てのロールプレイングゲームと
勘違いしてか、魔法世界の異境に彷徨ってくる痛々しく傷ついた
魂が見受けられるのはどうした事か?その様な魂を現実に引き戻して
やることも魔導師たる者の務めじゃて。
金将軍閣下の慈悲心により、魔界を彷徨う事は禁じられておる。
去れ!ぬしらは、現実世界での課題があるのじゃ。魔界を彷徨う事
相成らん。
401 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/18 07:44
人をして不快ならしむ、か
そもそもこの時期に「ハルモニア」などが設定されていなければ明るい魔法世界
が構築されていたことだろう。しかし、我々は拉致監禁、殺人を見てしまった
のである。やはり「ハルモニア」は魔法の闇を扱った話になるしかない。
それが、帰らざる人々へのせめてもの供養になるのではなかろうか。
自室で、ジリオラルはふと、天井を見上げた。
「アレが動き出したか・・・」
しばらくそのまま黙り込んで、天井を見つめ続けていたが、立ち上がると、部屋の隅から金属製の箱を取り出してきた。
その箱を慎重に開ける。
ジリオラルは呟いた。
「毒には、毒をもって制するか」
その頃、学園の裏山の沼地では、
蠢く影が二つあった。
泥の塊が起き上がっては崩れ、そしてまた起き上がる。
二つの影は次第に人の姿と化していく。
長いこと時間をかけて、その影は一体は少女の姿に、そしてもう一体は若者の姿になっていった。
少女の姿はミレーユに。そしてもう一体の姿はガン先生に酷似していた。
ジリオラルが開けた金属製の箱の中には、蛇の石像があった。
ジリオラルはその蛇を、窓の外に放り投げる。
蛇の石像は、目を黄色く光らせ、赤い舌をシュルシュルと出しながら、木々の間を抜け、消えていった。
誰も見てはいなかったが、蛇は裏山の沼地に真っ直ぐに向かい、泥から出来た影、あのミレーユとガン先生に酷似したものに飛び掛り、その鋭い牙で破壊していた。
その後、蛇は再び学園の方角に向かって進んでいた。
405 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/19 07:33
>>402-404 おもしろく無いんだよ。必然性とか物語り性が皆無なんだな。
たやすく石像が生き物になったりすればしらけるとか思わんのか?
書くなら、話らしくしろよ。断片だけ羅列するな。
物語りは紡ぐものなんだからさ。
ま、書けない奴にはなに言っても無駄か。
>405
それだけ言うなら、書いてみたら?
腕前拝見(w
407 :
戦場の街参加者:02/11/19 12:50
408 :
戦場の街参加者:02/11/19 12:58
とりあえず
>>100までをプリントして読んで見ようと思います。
70%縮小だとB5で26枚分・・・・w。
409 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/19 21:32
ねえ、なんかドイツ軍みたいなのはどうしたの?
あれの続きが異常に読みたいんだけど、書いてた人はまだいる?
410 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/19 22:30
>>407 あらすじ
>>366 あとは読んで見れば判ると思うけど、テーブルトークのロールプレイング
ゲームか801話です。
「かわいそうだ花丸木」
ジャン、ジャ、ジャーン!
「カイザーさかXX様のおなーり〜」
在日狩りのために集められたカイザーさかXXのしもべたちが群集に揉まれながら
ねっとりとした視線をミレーユ目がけて発している。
ご夫人たちの間から、アン先生が白装束姿で突進してきた。着物のすそが燃えている。
「静まれー、みなの集静まれ」誰かが叫んだ。
「おお、仙人!」生きているものを食らう恐ろしい怪物がシャンデリアの上で涙を流していた。
「静まれ、静まれ、静まらんか、この紋所を、うっ」護衛兵の胸に矢が突き刺さった。
青色の幔幕が張られ、秘め事は隠された状態で行われていた。
「騒がしいですわ。きゃ、あなた方はここをどこだと思っているのです」
「うるさいわ。人間みな同じ、こんな幕の中で昼間からふしだらなことをしおってからに」
「頭が高いぞ昭仁」
人々のボルテージが下がった。枢機卿が鮮やかなドレスを着た娘たちを連れて大広間の中程までくると
「みな出陣だ!」と、叫んだ。
それに応えて昭仁が、「おー」皇后も、「おー」高円宮も、「おー」
馬車の用意が出来ていた。槍を天に突き揚げた半裸の男どもが半島に目指して出陣した。
412 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/19 23:20
>411
うわ、つまんねえ。
ていうか、文体がまるっきり違うから、偽者ってすぐわかるんですが(w
アナタが荒らしですね?
>412
俺の文体は一つだけじゃないよ。
414 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/19 23:40
>>411 荒らすにしてもセンスが無いな。
皇族?昭仁って天皇のこと?
暇で暇で、しょうがねえなあ。
俺の書いた411は一見くだらないけど、
高等テクニックを一箇所使っているんだ。
それさえ覚えればどんな文体でも文章でも自由自在に書けてしまうという、
まあ、まさに魔法だな。
理解できない馬鹿が多いんだけどなあ。暇でさあ。続きでも書くか。
>>414 おまえのアラスにしてもセンスが無いな、つー方がセンスがねえなあ
荒らすにしてもってとこが特にセンスがねえ。そんなこと書く必要がねえ
センスが無いな、だけのほうがいいだろ。まあ、おまえの馬鹿な意図はわかるがな。
417 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/19 23:54
サカ××とは東新一その人であった。勿論、ウリナラ出身である。
かれは若干12歳にしてウリナラ振りを発揮して犯罪史に燦然たる
威光を放っている。趣味は猫狩りである。食べるとの噂もある。
犬肉が好物だ。
彼は単にその民族の血が濃すぎだけなのに、不当にも監察処分
になっていた。が、晴れて英雄として蘇ったのである。
快楽の果てでの世界。
「金玉を狙え」
曽我の白い頬がポッと赤く染まった。
「そんな恥ずかしいこと出来ませんわ」
教会を照らしていた月が雲に隠れた。あたりが暗くなった。
「金玉を狙え」金鴇日は同じ言葉を何度も一美に繰り返した。
シコシコシコシコ。ピュッ。
昭仁は夜陰に乗じて、船に食料、武具の類を入れさせると、仏に祈りを捧げながら
船を出港させた。
ふんどし姿の男たちが木船に揺られながら夜の海を突き進む。
「いさり火を燃やせ」鳥羽一郎が大声でわめき散らした。
これが男だ。これが男なんだ。
勇壮果敢な海の男たちにミレーユは心を奪われていた。
釣ったばかりの魚の刺身は生臭くなく美味だった。漁で疲れた男たちのため
ミレーユは鍋を作ってやった。白菜とにんじん、それに季節の野菜やきのこを
ふんだんに使った鍋は男たちの冷えた体を暖かくしたのだった。
420 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/20 00:05
鮮人らしい(わら
いかにもって感じ
灼熱の太陽がちりちりと船人たちのヒゲを焼く。熱い。
水はもう無い。半島は見えない。
「こんなに遠かったっけ」意気消沈して佇む軍団。カラスが鳴いている。
冬になった。
季節は巡るけど悲しみの軍団に明日は見えない。
「国さ帰るべ」
帰りの航海は厳しかった。冬なのに台風に見舞われたのだ。
「こりゃ仏様が半島に行けって言ってなさるにちげえねえや」
男たちが船首を北に向けると大雨はやみ、一陣の風が船を半島に推し進めていった。
鶴の一声が発せられた。
「国へ戻るのだ!」
「なんとおおせられます昭仁さま! 仏も我々に味方しているではありませんか」
「黙れ! 国へ帰るのだ!」
突然、豹変した昭仁に皆、呆れるばかり。一体、昭仁に何が起こったというのか?
昭仁の警護をしていた孝太郎は顔色を変えた。彼は悟ったのだ。昭仁が朝鮮人の末裔であることを。
422 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/20 00:21
はいはい、鮮人の書く事は皆いっしょだな。
日韓併合を正当化してどうする(わら
昭仁は夜陰に乗じて、船を旋回させ、半島から遠ざかろうとした。
鳥羽一郎が大声でわめき散らした。「いさり火を燃やせ」
「そんなことをしたら敵に見つかるぞ!」昭仁が叫んだ。
「いえ、それでいいんです」孝太郎が言った。
「いさり火を燃やせ」鳥羽一郎がまたわめき散らした。
これが男だ。これが男なんだ。ミレーユは勇壮果敢な鳥羽一郎に心を奪われていた。
昭仁は一人、取り乱していた。
424 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/20 00:33
ここまで読んだ読者諸賢は、あるいはこう思っていたかも知れない。
「半島の人を悪く書かないで」と。しかし、悪くなど書かれていなかった
ことが証明されつつあるのを理性ある日本人なら気付くだろう。
そうである。彼らは、朝鮮学校で金日成の銅像を拝んで育ったカルト
なのである。反日教育で洗脳されているのである。
しばらくは、生の鮮人の書き込みを味わってはいかがか。
「泣き喚いても仕方が無いぞ昭仁」孝太郎が言った。
「孝太郎殿! 昭仁様にそのような言葉づかいをなさるとは何事です!」と、ミレーユ。
「いや、これでいいんだ。皆さん、聴いてください! ここにいるこの黄色いチンパンジーは
朝鮮人の子孫なのです!」
「なんですと!」「そんな馬鹿な!」などの倭兵の声。
「どおりで」と、鳥羽一郎。
「ふん、そうさ俺は朝鮮人の末裔よ」昭仁は開き直っていた。「だがな、俺は本流ではない。
かつて日本を侵略した俺の祖先は半島の小勢力に過ぎなかったのさ」
「てめえ嘘を言うとこうだぞ」孝太郎が皮手錠を締め付けた。
「あいてててて、貴様らの立ち向かおうとしている相手は半島の英雄の末裔。
俺と同じと考えているのならば、痛い目に会うぞ」
倭兵は黙り込んだ。大きな暗雲が覆い被さってくるようであった。
426 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/20 00:55
本当にくだらんな。
皇室誹謗話でもいいんだけどさ。
あまりに鮮人まるだしなんで笑える。
もっと書け。
427 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/20 01:03
朝鮮も日本も無い時代に、半島から来たら朝鮮人とか
妄想まるだしなのが、やはりウリナラ半万年の捏造の
歴史観なんだな。
倭人同士の争いに支那人を引き入れて成立した亡国・新羅から始まる
歴史なんだからみじめなだけ。
支那(清)の属国として万国から認知されてた朝鮮が
日本と併合しようがしまいが意味無いと思うけど。
鳥羽一郎が大声でわめき散らした。「いさり火を消せ!」
「そうだ! 消すんだ! 早くしろ!」孝太郎も叫んだ。
倭兵は混乱していた。
大きな暗雲は今や現実のものになりつつあった。
朝鮮水軍が銅鑼を鳴らしながら倭国の木船に襲い掛かる。
鳥羽一郎が大声でわめき散らした。「いさり火を燃やせ! いさり火で応戦するんだ!」
「そうだ! 日本にはいさり火がある! いさり火を敵船に投げつけるんだ!」
倭兵の投げるいさり火は敵船に届かず海に落ちていった。
「ダメです。届きません!」
「諦めるな、力いっぱい投げるんだ。我々にはまだ神風もある」
神風は吹かなかった。倭軍の応戦もむなしく、倭兵の半数は討たれ、あるいは水死した。
昭仁を乗せた木舟は夜陰に乗じて、何とか港にたどり着いた。
「いさり火を燃やせ」鳥羽一郎がまたわめき散らした。
429 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/20 01:20
鮮人の大好きな支那の歴史書によれば倭王は
使持節都督倭・新羅・任那・加羅・秦韓・慕韓六国諸軍事、安東大将軍、倭王
として認められているので客観的に半島は倭国のものなんだな(わら
430 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/20 01:26
抜けてるのは百済だが、これは後に日本に援軍を求めてるので
半島の大部分が倭の領有に帰することになる。
だから、妄想小説で自らを慰めてるんだろうな。
軍事力の差は歴然だった。
朝鮮侵略を断念した倭人たちは在日狩りで憂さを晴らしていた。弱いものいじめである。
倭人たちは在日を人間として扱わず、過酷な労働を課した。
炭鉱に閉じ込められた在日たちは狭い穴で一生暮らした。地盤沈下による生き埋めもざらだった。
「うはははははは、朝鮮人どもめが、穴の中で苦しむがいいさ、うわっはっはっはっは」倭人、大喜びである。
しかし、半島に暮す誇りある民族は倭人の悪事を見過ごすことは無かった。
半島人の男は皆、兵役に付き、倭人討伐のタイミングを計っていたのである。
太陽が在日朝鮮人たちの悲嘆にくれている心を暖めた。いや、太陽ではなかった。
金正日だった。彼は倭国に対し毅然とした態度で臨み、一歩も妥協することが無かった。
一方倭国は、約束すら守ることの出来ないありさまだった。
金正日は悩んだ。いかに劣った民族であるとはいえ、倭人を滅ぼすのは良いことなのだろうか、と。
なんとか倭国を立ち直らせ、国際社会の一員として、パートナーシップにのっとり、介護してあげられないか?
病気を治してあげることは出来そうに無い。介護のみだ。
「いかん、いかん。敵に情けは無用」
「何をお悩みなされているのですか?ジョンイルさま」めぐみが言った。
「めぐみ、おまえの国を滅ぼさなくてはならんのだ」
めぐみはグラスを床に落とした。
「めぐみ、あのいさり火を見ただろう。日本の意気は盛んだ。真っ向勝負、これしかないね」
「それで日本の国が良くなるのでしたら」
「約束しよう」
金と横田は回廊をとおり、天守閣に登ると、人民に向け、高貴な光を浴びせ掛けた。「光で、世界を包み込むのだ」
めぐみはジョンイルの肩に頭を乗せ、光を身いっぱい浴びた。それは限りない幸福だった。
433 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/20 01:56
戦前の鮮人が軽蔑されていたのには訳がある。彼らは招かれざる
密航者がほとんどだった。食い詰めた労務者を見る人々の目は
冷たい。彼らは半島の賤民であった。半島の差別を逃れるために
日本へ密航してきたのである。今の不法滞在外国人も韓国がダントツ
トップである。浅ましい限りだ。
戦後、真っ当な朝鮮人は帰っていった。が、戦前にも増して賤民出身
朝鮮人が密航して日本へ押し寄せた。彼らは警察を極端におそれた。
在りもしない、また、仮にあったとしても極、少数派に過ぎない
朝鮮人被徴用者の子孫を騙って密航を正当化した。
こうした彼らの神話を関係の無いリレー小説にまでやってきて
披露するほどである。醜悪きわまりない。
このスレに現在、滞留している鮮人の文章を読んで不快になる
日本人はいない。なぜなら、彼は彼自身を安心させ、自らを正当化
するために書いている事が露だからである。
一般読者はこう思うだろう。
かわいそうな鮮人がいる。
これ読んで感動しない奴なんていないだろ。
スレの状況を傍目で見ていた台湾通はこう思った
「かえすがえすもある種の純粋な環境下に居る奴は
いろんな意味でえげつないね、、、、」
438 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/20 23:31
リレー荒らしはどこの板にも登場
439 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/21 00:04
良スレは荒れるって諺通りだね。
うざい荒しは放っておいてつづきを
漸く小説らしくなってきたのだから
440 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/21 00:07
>>438 でも朝鮮人まるだしの荒らしは少ないと思われ
寮の部屋で、シルヴィはケビンにこう言っていた。
「ねぇ、やっぱりアン先生とかに相談した方がいいんじゃないかな。
ぼくら、もしかしたらのまずいものを出しちゃったかもしれないよ」
ケビンはベットにごろりと横になり、シルヴィに言い返した。
「あーんなカエルの像に封じ込まれていたものなんて大したもんじゃないよ。
小心者だな、お前」
シルヴィは言い返したくなるのをぐっと堪えた。
「・・・わかった。もうお前なんかに相談しない。ミレーユに聞く」
「ど、どーしてミレーユに聞くんだよ」
「だって、ミレーユは黒魔法少し使えるし、カエルと戦いになったら戦力になるだろうし」
「どーしてカエルと戦わないといけないんだよ」
とケビンは真っ赤な顔をした。
そんなケビンを無視してシルヴィはぶつぶつと言う。
「イングラも誘った方がいいかな。うん。そうだよな」
「女なんか役に立つかよ!」
「だってケビンはぜんぜん動かないだろ」
そうシルヴィがケビンを睨みつけると、ケビンはやれやれと肩をすくめた。
「わかったよ。じゃ、どうするんだよ」
「まず、イングラとミレーユに話そう。それから、先生に相談しよう」
「でも、オレ、アン先生はイヤだぜ。あいつキーキー怒るんだ。そうだなぁ、相談するなら」
ケビンはぽんと手を叩いた。
「ガン先生なんてどうだ」
女子寮では当然のことながら男子禁制である。
シルヴィがミレーユとイングラに相談しにいく、と言っても、のこのこと
女子寮を訪ねることなどできない(見つかれば恐ろしい罰が待ちかまえているだろう)。
食堂の隣が談話室になっているため、女子生徒を通じて、イングラとミレーユをそこに
呼び出すしかないのだった。
「あんたが、ミレーユとかに会いにくるなんて。どーいう風の吹き回し? また悪だくみしているんじゃないでしょうね」
ケビンの姉のセレンが疑い深気に言った。
それに慌ててシルヴィがこう言いつくろう。
「図書館で、拾い物をしたので、それがミレーユのものじゃないかなって思ったんです。それで、ちょっと聞いてみようかと」
「ま、シルヴィもいるのならいいけど。うちの弟だけだとねー。なんかねー」
そう言いながら、セレンがミレーユ達を呼びに行った。
しばらくして、イングラとミレーユの二人が、不思議そうな表情で下りてきた。
荒らしは放置で。
>439
ありがと。続き書くよ。
445 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/21 14:41
シルヴィがもってきた本は「バカでもわかる左翼入門」だった。それがミレーユのものだってことは、つまりミレーユもサヨクだってことだ。
そういえば思い当たることがある。学園でいろんな罠がしかけられてていろんな人が死んでいたり行方不明になっていたりするけど、それはやっぱりサヨクの仕業なんだ。
サヨクはとんでもないクソどもだ!!! 人類のカスだ!!! 全ての生きとし生ける者に対する病原菌だ!!! すみやかに駆除すべし!!!
「サヨク逝ってヨシ!!!!!!!」
セレンがそうさけぶと、いきなり右手にモーニングスターが現れ出た。トゲつきの鉄球がミレーユの頭蓋ほどもあるでっすてヤツだ。どこにしまってあったのだろう。
そんな疑問をそこにいた誰もが抱く前に、ゴウッと空気を唸らせて、鉄球が旋回した。
「死ねやサヨク!!! 拉致被害者の敵!!!!」
ごきゃっ!!! もののみごとにミレーユにそれは命中して、ミレーユの顔面の右半分を潰し、残りは粉みじんに吹っ飛ばした。打ち上げ花火みたいだ、ブラボー。
「うわああああああ!!! ひとごろしいいいいいいいい!!!」
そう叫んで逃げようとしたケビンの後頭部にも、もちろん容赦なくモーニングスターが命中した。
トコロテンとでもいうべきか、その弾みで、眼球が文字通りぼびゅーんっと飛び出しちゃって、意外とユカイな死に様だった。
446 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/21 14:48
さあ、残るはイングラとシルヴィをやれば、ズバリパーフェクト達成だ!!!
もちろんセレンは完ぺき主義者だ。残りの2人だって、モチロン最初から完全に抹殺する腹積もりに違いない。
「この右翼め!!!」
イングラがとうとう常識人の殻を脱ぎ捨てた。「金正日マンセー」北チョソ信者丸出しで、セレンに襲い掛かってきた。
「ほーーーーーーーーーーっほほほほほほほほ、イイドキョウダワ、サヨク!!!!」
セレンは、まるでトルネードみたいにぐるぐる回転しだすと、いきなりその腕力と遠心力のすべてをこめて、モーニングスターを投げ飛ばした。
室伏功治バリの鮮やかさだ。
「あわびュッ!!!」
ねらいたがわず、それはイングラを巻き込んでシルヴィにぶち当たり、二人を蝿か蚊蜻蛉みたいにぺちゃって押しつぶした。
そんなふうにサヨクは死んだ。
447 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/21 15:21
イングラは一介の学園生でありながら、と同時にハルモニアのご意見番でもあった。
彼女が死んだことにより国政の舵取りがままならなくなることは誰の目にも明らかだった。
彼女には十四歳になる息子がいた。生まれたときからの精神薄弱児で名前を正男といった。
父親は金正日だった。
正男は右翼に復習を誓い、ひそかに敵国に潜入していた。表向きの理由はディズニーランド観光だったが、
本当の理由は相撲観戦だった。
高見盛が肩を上下させ、びしばし己の腕を叩き、ものすごい勢いで塩を撒くのを見て正男は興奮の極地に達した。
撒かれた塩は一直線に土俵に突き刺さった。
「これが本場の相撲か」正男は生で見る力士たちの大きさ、迫力、力強さに圧倒された。
「俺も力士になりたい」と、正男は思った。
金が尽きた正男は、おぼろ月夜の暗闇に乗じて民家の窓にガムテープで張ってから、ガラスを割り、鍵を開けると、
金目のものを物色しだした。が、物音で目覚めた老婆に叫ばれ、驚いた正男は持っていたナタで
老婆の首を切り落とした。初めての殺人だった。正男、十四歳の夏の思い出である。
448 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/21 16:16
罪と罰・・・?
449 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/21 17:18
左翼がご意見番である、ということは、学園もまた左翼思想に染まっているということだ。
450 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/21 21:01
あげとくか
451 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/21 21:43
アン先生とガン先生は出来ているという噂だったがそれは違う。アン先生は
ガン先生の患者だった。彼女は人に言えない病気持ちだったのである。
若い頃の奔放さがたたったのか、肛門性免疫不全症候群だった。
英語の略称はAIDSである。その疾病の末期症状に苦しんでいる。
アポジ肉腫である。人面ソウの一種で人の顔をしたデキモノが
だんだん大きくなって来て口を利きだすという笑えない病気である。
人面ソウはお腹に二ケ所、両太ももにひとつづつで計4ケ所にできていた。
しかも、驚いたことにはそのアポジ肉腫は皆、金正男の顔をしていた。
452 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/21 23:43
肉腫は日に日に巨大化していった。もはやそれは肉腫であることを止め、
自らの意思を持ち出していた。肉腫だった者たちはアンの意思を支配し始めた。
アンは苦しんだ。何とか自己を保とうとしては見たが、肉腫だった者たちは執拗に、
アンの意識に入り込もうとし続けた。肉腫だった者たちはアンの夢の中にまで現れ、
肉体を明け渡すよう要求してきた。
「お前らは肉腫にすぎない。ただの肉腫だ。俺には俺の意思がある。これは俺の体なのだ」
「今の俺たちはもはや、かつての肉腫ではない。俺たちはパワーを得た。お前を支配するだけの
さあ、体を明け渡せ」
アンも簡単には屈しなかった。アンは勇敢に肉腫だった者たちと戦った。
だが、アンの肉体は衰えていった。それに反比例して肉腫はさらに大きくなっていった。
453 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/22 06:38
アン先生は自由な人間だった。田嶋先生に感銘を受けたフェミニスト
でもあった。だが、それに飽き足らず、肉体の性である女性を超越するために
シンガポールへ渡って肉体改造手術を受け、陰陽兼ね備えた性器をもつ超
セックス人間である。我々は、彼女ー彼の内面の性を語るにはアシュラ男爵を想起
するくらいしか出来ない。アシュラ男爵とは古代ミケーネ人夫婦の体をそれぞれ
正中線でまっぷたつに分割し一体の人間として縫い合わせるという邪法によって
生み出されたアンドロ人である。
454 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/22 07:45
アンの体にできた金正日の顔をした肉腫のことが噂になっていた。調査団が組織され、念密な調査の結果、
おなべ気質を持つアンの性癖が学園中の知るところとなった。ハルモニア学園でアンは変態として蔑視され、
日増しに拡大する肉腫におびえた学園長に隔離された施設に強制送還された。
鉄格子のはまった窓ごしに雪が降り落ちるのがアンの目に物悲しく映った。一人さびしく暮らすアン。
「もう私は女でも男でもない。肉腫なのだ。私は肉腫になってしまったのだ」
アンの病勢は悪化の一途をたどっていたが、彼女は持ち前の精神力でこらえていた。
アンが施設に入ってから四ヶ月たった冬の日、正男がアンを訪ねてきた。アンを嫁にもらいにきたのだった。
正男はアンを軽蔑する目で凝視しながら、横柄な口調で言った。
「あ、あの、そのその、あ、ぼ、ぼくは、聞いたんだけども、又聞きなんだけども、
あの、あなたの肉腫が、ぼくの父さんの、顔を、しているそうだけど、ちょっと見せろ」
正男は言い終わるやいなや、アンの衣服を脱がして、四人の父としばらく話した。
四個の肉腫はまるで一人であるかのように同時にしゃべった。
「だからさっきから言ってるだろ。俺はお前の親父ではない」
「でも父さん」正男はちらちらとアンを見ながら、
「ぼくは父さんが四人いるからこんなアンと結婚するんだよ」
455 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/22 12:44
>>443の続きです。
ミレーユはセレンに聞いた。
「何事です?」
456 :
455が初参加:02/11/22 14:33
状況が分からないのでこれぐらいしか書けません・・・。
457 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/22 21:38
正男は次元を行き来するという千里馬に乗って別世界からやってきたのだ。
彼はチョッパリ国でその醜い体躯を晒されるという失態を演じたが為に後継
者の地位が危ういのだ。彼は何を企んでいるのか。それは追々分ってくるだろう。
「アポジ(父)たら、アポジ」と正男。
「儂はアポジちゃう、言うてるやろ」とアポジ肉腫はつれない大阪弁で答えた。
「やっぱりアポジや。生野の別荘で、わしをかわいがってくれはったアポジやろ」
「たしかにわいはアポジ肉腫やけど、おまえのアポジちゃう。オモニ(母)に聞け」
ああ、小説は急転直下、父と子の感動の再会物語になるのか。
458 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/22 22:03
ミレーユはセレンに聞いた。
「何事です?」
セレンはこわごわといった(そこにいない誰かをおそれるかのように)。
「噂だけど、アン先生のお腹に金将軍の肉腫ができてるんですって」
ミレーユは反省した素振りをみせて
「(ああ、アン先生がねだるものだから)ガマガエルをねじこんだの
がいけなかったのかな」
ケビンが何故だかしたリ顔で、
「え、そんなことしたのかよ。でも、かんけーねーよ。アン先生はな、
ガン先生の奴隷なんだよ。知らねーの?」
瞬間、セレンの目が光った。
>>444 荒らしに負けずに一見軽いがそれでいてしっかりとした文体で小説を
書いているのは評価に値する。だが、左翼の扱い方が軽すぎる観は否め
ない。もう少し、左翼の鬱屈した姿、深みを演出すべきでは無かったか。
「拉致被害者の敵」の言葉が軽すぎて、ギャグにしかなっていないとこ
ろが軽妙な処理であり心憎い。
望むらくは、作中人物を生かさず殺さずして荒らしの下らない小説以下
のオナニー文に抗議しつつも、小説に昇華させる作業に取り組んで欲しい。
スカッシュ中たおれたカイザーさかXXはハルモニアに移り住み養生に励んだ。
ハルモニアの人口はおよそ八十万人。桃や葡萄などの果樹の生産が盛んだった。
雨が少ないところで、土壌は水はけがよかった。
彼の存在を快く思わない男がいた。金正男である。
いろいろ試行錯誤を重ねて、彼は光合成をうまく使えるようになり、気分的には、夏だった。いまは手を抜いてはいけない時期だ。土作りの時期だ。来年に向けて土壌を築きたい。
「いま一生懸命がんばらなくっちゃいけないんだ。来年どういう一年を過ごすか。
春を担ってつぼみを大きくするのは今しかないんだ。花が咲いて、実がなったとき、
袋をかけ、九月の十日ごろ収穫をはじめるんだ。それが一年のサイクルなんだ。
花、満開、すばらしい、くぼんだところ。まさにピンクの絨毯。眺めてみなよ。ピンクなんだ。
すばらしいんだ。こういうところを見てもらいたいな。濃いんだ。高いところから見下ろしてみなよ。
俺だって、知り合いに進めてるんだ。嫁に来いよ」
若干、アン先生はアンモニアの匂いがにおった。
「そうですね、少し尿漏れかもしれませんが、深夜、本格的にうんこがもれて来ます。
いろんな種類のうんこが大量に、だいたい十五パターンのうんこが、まあ、とぎれなく、
づーと、夜中出てますね。一週間ごとに新しいうんこが出ます。明るくなるのを待って、処理します。
すごい長い、一日です。肛門ってすごい痛みやすいんですよ。微妙な感覚がありまして。
もう、見た目と感覚で、ちょっと指で触った瞬間に、わかるんですよ。指先がセンサーになっているんです」
「何言ってんだよ、わからないよ」正男が言った。
「皮が、ぺろっとむけるんだ。産毛みたいなのを洗って」
「それ俺、舐めたことがあるよ」
「やはり、あるていどくさみがあるけど一日たつとちょっと、じゃっかん柔らかくなっていく」
「おまえって、くふうマンだな」
普通は毛はないほうが言いと考えられている。毛の処理をしていないとサボっているといわれるが、
まあ、いわゆる敵を見方にするということだ。
けつをたたいて真っ赤にするとどうかな? 今まではけつを揉むことしか考えていなかったが、
けつはみんな同じだと思うが、余計な贅肉があるものだ。贅肉があると、けつが柔らかくなるという欠点がある。
吸引機で贅肉を取ってから、けつを叩くと、真っ赤になる。それによってコンロロールする。
アンはフェロモンを漂わせてはいたが、病気でSEXできないから、子供ができない。
「出来るだけ、一度やったらまたやりたい」そんなことをカイザーさかXXは考えていた。
指でなぞると、じわーと液体が絡み付いてくる。カイザーはまたやりたくなった。
カイザーさかXXは六十歳だった。ハルモニア学園を拠点にし、点滴を一日おきに受けていた。
「気持ちいいなあ」
夜になると、飛行艇に乗って空を飛び回り、カイザーさかXX見たさに集まった人民にお菓子を落としてやった。
カイザーさかXXの場合、マンションの一室で事務所を持って活動していたのだけども、
もっと自然の中で暮らしたいと思い、ライフスタイルから変えていかなければならないと痛感し、
自然の中でいい空気を吸う、田舎暮らしを始めたのは、自然への憧れがあったからだ。
周囲の自然が刺激となって、神経が磨り減ったカイザーさかXXは、感受性が高まった。
周りの人たちから変人と呼ばれ、セカンド・ハウスを探すのもなかなかままならなかった。
四十一で会社勤めをやめたカイザーさかXXは、病気で倒れた。
基本的にはかつての生活を断ち切って、医者に、「手術しなければもう死にますよ」
と言われ、ガーンとなったカイザーさかXXは一時は絶望の淵に投げ落とされたが、
親切な人が土地を譲ってくれて、殺気立っていたカイザーさかXXはその人のもとに
お世話になる形で、ハルモニアに移り住んだのだった。あまり近所づきあいしないカイザーさかXXは、
「それは違うだろ」と、何度も言い、価値観の違いを示した。
彼は下世話な話題には首を突っ込まなかった。しかし女とはべったりした。漬物をもらったり、
お茶を飲んだりした。相手の都合を考えず、休みの時に女の家に行き、女の物の見方を変えた。
ハルモニア学園に転校生としてやってきたミレーユは、白魔法クラスの同級生で乱暴者のケビン、
そして優しいイングラ、シルヴィと仲良く(?)なります。
ケビンはミレーユが母親の形見として持つ銀の棒に黒魔法の呪文が刻まれていることがわかり、
調べようと言い、ミレーユを図書館に連れていきました。図書館でイングラとシルヴィと合流した彼らは、
図書館に不思議な廊下が現れたことを見つけます。
廊下を進んだ彼らは、小部屋にいきつき、その小部屋で木箱を見つけますが、
ミレーユが「開けない方がいい」と真剣な表情で言うので、木箱は開けずに戻っていきます。
その帰り道、シルヴィは青銅の小さな鍵を拾いました。
なお、図書館は司書のハンスが強力な魔法で、秘密の廊下を封印して
「大切な本」を守っているのですが、その封印がなぜか解けていたようでした。
シルヴィが持ち帰った鍵には四葉のクローバーの模様があり、
記憶力の良いケビンはそれが中庭の噴水の台座の模様であると教えます。
そして二人は噴水の台座の石扉を開けたのですが、その扉の中にはカエルの石像があり、
カエルの目が光ったことにびっくりして、ケビンはそのカエルを放り出してしまい、
カエルは排水溝の中に逃げていってしまいます。
薬草コレクターと知られるガン先生が学園に戻ってきて、
アン先生は彼の勝手ぶりに怒っていました。
イングラとミレーユは、三週間後に控えた学園の文化祭で上演する劇の練習に励んでいますが
(ミレーユが主役)、なかなか演技がうまくいきません。
アン先生はガン先生が「清潔で真面目に」、ミレーユは「演技がうまくなること」を願って口にしたとき、
配水管の中から「契約終了」という声がしました。
小さな鍵を探していろいろと人を訪ねていたジリオラル先生は、
なにかを感じたようで、窓の外に蛇の石像を放りました。
その蛇は学園の森の沼地で生成されつつあったガン先生とミレーユの泥人形を壊します。
一方、シルヴィは自分達が逃がしてしまったカエルの石像に何かが封印されていたのではないかと思い悩み、
ミレーユとイングラに相談しにいくことにしたのです。
あらすじをUPしました。
粘着な荒らしがいますが、荒らしは放置で。
455さん あらすじ遅れてスイマセン
非常に落ち着いて来たカイザーさかXXは体調のいい時には、頭を切り替え、人々とコミュニケーションを図った。
星の輝きと闇の深さが美しい。空気がなんとも言えずいい匂いがする。
「何だこの素晴らしいいい匂いは」
カイザーさかXXは突然目覚めた。
右脳と左脳が、働かなくなり、そのため、自分をある程度よそ者であると認識しながら、
何も怖いものはなかった。不安はなかった。失敗したらどうしようとかは考えなかった。
「怖くないよ」と自分にいい聞かせると、カイザーさかXXは安心した。
カイザーさかXXは四代目だから四世だった。山村とかその辺の森でカイザーさかXXは、
イメージを作り、卵を産んで、家に持って帰って、暖めてあげて、子供を孵した。
そうやって生まれた子供がアンだった。
このスレ初めて読んだけど、
>>90は正直スゲェと思った。
でも薬殺のトコはなんかバトロワに似てるような気が…。
アン先生に出来た肉腫は金正日に似ているようでいて、結構違っているところもあった。
包茎でいいのは冬になると恥垢がたまって次に日になるとすごくぐちょーとしてきて、
なんというかリーゾナブルというか、すごくダイナミックに、かぼちゃを磨り潰したような、
恥垢は、一個人のものとは思えず、確かに、ちまちましていない。安心していられる。
たよやかさがないのだ。これは圧倒される。カイザーさかXXはだから絶対負けない。
包茎ということがカイザーさかXXの自信のバックボーンとなっていた。
包茎を見ていると心を動かされる。じわじわじわと感動してくる。幸せになれる。
ベランダに出て、一物を出すと、太陽で温められ、だんだん綺麗な青色になってきて、
今日も一日がんばろうと思い、ありがたい気持ちになれる。
反面、包茎のぶっとい一物を娘のアンに見せ、「ね、ね」と同意を求めると、
生きててよかったなとカイザーさかXXは思う。最後は、「悪かったね」と言えばすむのだ。
そういう時のアン先生のやさしい表情はやはり女性の心遣いといえる。当て推量でいえば、
アン先生の女体の味を教えたのは、かなりの高確率で、正男であるといえる。少なくとも影響は与えたはずだ。
アン先生は病気だったが、旺盛な性欲があった。アン先生は本当は父親のカイザーさかXXと正男の二本棒で
気持ち良いことをしたかったが、不幸なことにカイザーさかXXと正男は仇敵同士の間柄であった。
十年間のカイザーさかXXの啓蒙活動により、以前と比べ人民は精神的にはるかに進歩していった。
比較的気軽に、だれでも新しい王カイザーさかXXに会うことが出来た。
人々はカイザーさかXXを積極的に助け、希望を失った苦しんでいる人々はカイザーさかXX
によって再び生きる勇気をもつことが出来るようになった。
人々の苦しみを緩和してやることによってカイザーさかXXの名声は高まっていった。
最初は十数か所しかなかったトルコ風呂はカイザーさかXXが治めるようになってからは百店以上になった。
カイザーさかXXが皇帝になりたいと思ったのは十三歳のときだった。幸運にも皇帝になれた
カイザーさかXXは、「非常に運がよかったと思います」と人々に語った。
そういう謙虚さを示すことで人々はカイザーさかXXに寄り添ってきた。
カイザーさかXXは午前中は宮殿で女とSEXしているが、午後は街に出て、非常に能率的なやり方で、
何十人もの人民に説教した。後悔しないためにカイザーさかXXはあまり多くは語りたがらなかった。
一番身近で娘を介護していたカイザーさかXXは辛い思いをしていた。
アンが「調子が悪い」と言い出し、学園生が病室に呼ばれた。アンは二時間後、静かに息を引き取った。
アンの最後を看取ったカイザーさかXXは、娘を忘れることを出来ることが出来なかった。
大事な娘を失ったカイザーさかXXは半狂乱になり、人間を人間として認識することが出来なくなり、
もはや回復する見込みがなかった。何の精神的な差さえもなくなり、宗教にはまりだした。
絶対的な信仰を得たカイザーさかXXは皇帝としての役割から逃げず、会議に出席するようになった。
人生の最後に近づいているカイザーさかXXには見えてくるものがあった。
土に種を大量にまき、何が育つか、カイザーさかXXは見守った。
人民が緩やかなネットワークの中でカイザーさかXXを支持していることが彼の力となっていた。
カイザーさかXXの旅立ちも近い。
473 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/23 06:26
あらすじ
パチンコ屋と風俗店のオーナーであり安重根の孫でもある朝鮮人実業家は一念発起して出家し、
ヒマラヤで悟りを開いたと主張。妄念により、歪んだ世界、アンチドリームランドが妄想世界に出現。
名をハルモニア国という。隣国には、東にアポジ国、南に傀儡国、西にアガシ国、北にオモニ国を配置す。
ハルモニア国には、創始改名で国籍不明な西洋名の朝鮮人が棲息する。邪道に墜ちた実業家はハルモニア国に
魔法学校を設立。魔法学校にはマル核派勢力下の寮が存在する。学園祭の準備中。
ここで801話がつづくことがあるが、展開に関係ないので無視されがちである。
一方、魔法学校を追われた反逆者集団が外国勢力の手を借り、空軍機でハルモニアに侵攻中。
その外国とは科学の国であり、カイザーサカ××が統治している。
その一方、倭人集団が天皇に導かれ朝鮮に漁り火を焚いた船で攻め込むが敗退、朝鮮人が
喜ぶ展開の物語りも続く。
474 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/23 06:45
登場人物
アン先生 ガン先生の患者。金正日の顔した人面ソウ、アポジ肉腫を患う。
ハルモニ先生として親しまれている。一説にはガン先生の奴隷。
ガン先生 異世界、北朝鮮と行き来し、覚醒剤や幻覚剤を調達する役目。
しかし、学園長の目を盗んで学園長の娘、アン先生の奴隷調教
を謀っているとの噂も。座禅を組ながら空中浮遊ができる。
学園長 ヒマラヤで悟りを開いた。この妄想世界は彼が刑務所から幽体
離脱して成立させている。
サリナ ガン先生にシャブその他の薬漬けにされている。肉奴隷。将来
ハルモニになれば賠償と謝罪を求める泣き女に。
サリン ガン先生の娘。父であるガン先生は教団の3代目にしたいと
思っている。取り巻きにスポイルされかけている。
475 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/23 08:45
半島は遠い。
それに応えて昭仁が、「おー」皇后も、「おー」高円宮も、「おー」
馬車の用意が出来ていた。槍を天に突き揚げた半裸の男どもが半島に目指して出陣した。
その出陣の無理が災いしたのか、油断しているところを朝鮮人に毒を盛られ
高円宮は死んだ。
476 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/23 08:54
アン先生はまだ死んではいなかった。アン先生が息を引き取ると、人面ソウたちが大きな災いを未然に防ぐため、
アン先生の意識に入り込み、アン先生に心を開く決心をさせた。するとアン先生の肉体は徐々に壮健になっていった。
アン先生が蘇生すると、カイザーさかXXはアン先生の体に体内チップを埋め込むと自分の国に帰っていった。
アン先生はいろんな事がちっぽけに思えだしていた。アン先生と人面ソウは毎晩語り合った。
四体の人面ソウは学生たちを指導し始めた。学生たちも人面ソウの指導を求めていた。
アン先生は四体の巨大な肉腫を体に持っていたので最初のうちは歩行も困難だった。
大地がでこぼこしていているような感じがし、バランスをとって歩くのが難しかった。
しかし、すでにアン先生はプラス思考人間になっていた。
彼女は人面ソウとともに学園生たちを思想教育していった。学園生たちはハルモニア学園を拠点に、
老人施設などを焼き討ちしていった。活動の主な目的は老人を滅ぼすことだった。
高年齢化に伴う老人の増大はハルモニア国の財政を逼迫していた。
カイザーさかXXの侵略に備えて軍事費を増大しなければならないハルモニア国にとって、
戦闘員として役に立たない老人たちは何の価値もない存在なのだ。
人面ソウは老人をアルコールで拭いてもつやがでない者はその場で首を切るよう指示を出した。
肌の色やつやによって老人であるかどうかを見極めていたのだ。
477 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/23 09:08
雨雲を含んだ低い雲が皇居の真上に漂っていた。昭仁は従兄弟の死に衝撃を受けていた。
昭仁は叫んだ。「高円宮の弔い合戦だ!」
皇室内で活発な意見が戦わせられた。だが、否定的な意見が大勢を占めた。
「かえって返り討ちに合うのではありませんか?」紀宮が率直な意見を述べた。
「なぜ前向きに考えない?」
「しかし天皇陛下。下手なことをすると我々が暗殺されかねません」
「馬鹿な! 我々が殺られるものか! 部隊を半島に進行させるのだ。朝鮮人を掃討するぞ」
昭仁が腕まくりしながら叫んだ。
478 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/23 09:33
倭兵が列島各地から集まってきた。半島への復讐の念に燃えている彼らは結束していた。
半島の進んだ文化に対するルサンチマンを前々から持っていた倭国の民は、
高円宮死去の報を受けて、その悲しみを半島のせいにしたのだ。
八つ当たりであり、非論理的なことだ。だが理性をなくしている倭兵に話は通じなかった。
金正日は倭国討伐の気運が来たことを感じていた。
ちょうど倭国を滅ぼそうとしていた時、何を思ったか倭国側から戦争を仕掛けてきたのだ。
「何なんだろう。いったい彼らは何を考えているのだろうか」
「金正日様。彼らは何も考えていないのです。少しでも物を考えられるならこのような愚行はしません」
「そうだな。だが、いくら倭人とはいえ蛆虫のように踏み潰すことは出来ない」
「金正日様の唯一の欠点はやさしすぎると言うことです。倭国は叩きのめすしかないのです」
金正日は考え込んだ。彼は苦しかった。「倭国を北朝鮮のような美しい国に出来るのなら……」
当初は対話による解決を望んでいた金正日であったが、世界平和のため倭国を滅ぼす方向に考えが向かいだしていた。
昭仁は不安におののいていた。倭国の軍隊はこの前の敗退後、なんら改善されていなかったのだ。
479 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/23 11:49
つまらないね。
480 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/23 19:21
つまんね
481 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/23 22:37
つまんないね。ほんと、才能のないつまんない人間がまだいるよ。
批評スレ逝けって書いてるだろ、何回も?
読解力ないのかな?
自分の才能のなさから目をそらすには、批評スレが最適です(藁
俺は暇人だ。
引きこもり生活数年だからだ。
人は俺のことをキショクわりいと言う。
だがそんなことを気にしたりはしない。
(↑あわれな、、)
俺は今、自分の部屋でヒッキー生活を続けている。
ここに閉じ篭る事で自分だけと向き合い、そして、
オタク的生活が好きな自分の社会的無意味さを自嘲しているのだ。
(↑あわれな、、)
ある日例によって日課の2ちゃんを見ていたら、
ここを見つけた。
魔法使いの弟子、、、
又ハリポた紛いか、、、ウザイし潰そうかな、、、
母親が買ってくる雑誌やテレビ、ああ後もちろんここ2チャン
のハン板とかで仕入れた実の所良く知りもしない某国ネタで
馬鹿なファンタジーオタクどもを粉砕してやろう、、、ひひひ
(現在に至る)
483 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/23 23:10
カミーユは美男である。転校生であるが故に噂の人であった。
で、ミーハーな子娘達が交換日記で恥ずかしい噂をまき散らす。
意味無し、オチ無しの地獄の801話だ。これを読まされ
た人間は石になる。
才能無き小説というのは読むのは苦痛である。
400話に達しようという「あらすじ」なるものを読んだ通り
すがりの人間は石になってしまった。
>>482 わかったから死んでくれ。
ハン板ってなんだ?
485 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/23 23:43
>482
文章 ☆
構成力 ★
アイデア ★
キャラクター ☆
描写力 ★
総合 ☆半分
批評 あなたにまともな文才はありません。批評家もどきになって、他人にチャチャ入れて些細な自己満足に浸るのがお似合いです。
486 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/24 01:27
>>485 まさにお前が485でやってることだな。
487 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/24 01:29
そうだよ
さあ、今晩も書くか。つまんないそうだから、今回はよけいに頑張らないといけないな。
がんばっちゃうぞ。
俺、トルストイとかトーマス・マンとか好きなんだよね。いわゆるポップってやつが嫌いなんだ。
早くいやあ、そういう文章に惚れないんだよ。まあ、俺の話を聞けってんだ。
一時でも、半時でもいいから。突っぱねるんじゃねえぞ。俺の男が立たないからな。
お前がうんと言ってくれれば、俺の気がすむというものだ。
もうちょいきれいに書くと引っかかるんだが、どうもめんどくさくていけねえ。
どうこうってわけじゃねえんだ。お前ら俺の文章をつまんねとか書いて、一体俺をどうするつもりだ。
俺の顔がたたねえじゃねえか。癪にさわる奴らだ。ちきしょう。
俺の言うことも、お前の言うことも間違っていないかもしれない。
だか、世の中というのは何も正論で成り立っているものではない。操を破って操を立てる。
破る操はまことの操。そのくらいの事はお前も知っているだろう。
わかるか? 売り物には花というではないか。
俺も頭を巻きなおして、婀娜っぽい文章をお目にかけてやろう。五日でも十日でも書き続けよう。
道ならぬことではあるが俺は書き続ける。お前も腐った了見を早く捨てろ。
俺はこのスレの再建に向けて何をなすべきか考えたのだが、規律が必要ではないのか。
柔軟に対応していかなければいけないのだ。
俺は主力としてこのスレにデビューした。豪華絢爛な文体を持つとして注目された。俺の考えでは。
だが、比喩的に言えば、俺は花束を受け取って引退した。引退セレモニーなどはなかった。
俺は倒れたのかもしれない。全力で突っ走っていた俺だった。だが倒れたのは俺だけではなかった。
相次いで、参加者たちは倒れていった。万全の体調で参加しなければならなかったのに、
俺たちはそれを怠っていたのだ。
リレー小説とは大編成のオーケストラのようなものだ。
俺たちには上から意見を言ってくれる人を持っていない。
現場の者たちが各自自覚しなければいけないのだ。俺は出すぎたことをしているのかもしれない。
だが、はっきり言いたい。
シンフォニックなリレー小説にするためにはぜひとも言わねばならないのだ。
だいたい何が「つまならい」だ。最後まで読めってんだ。
俺はまだカイザーさかXXの真意を明かしていねえのに。焦るなよ(w
お前らも知恵を絞って読解しろよ。だいたい、つまらない、面白いなどの二元論的解釈しか
出来ないようなそんな浅いものは俺は書いていない。まだ提示部に過ぎないのだ。
これからどんでん返しと謎解きが始まるってのに、まったく……
みんなで歌おうじゃないか。俺たちが今、生きていることの喜びをかみ締めながら。
大声で歌おう。一緒に口ずさもう。頭の中に浮かぶ、心に残っている原風景を。
特に、お気に入りの原風景を。今日までの思い出を哀愁を帯びた文章で綴ろうぜ。
順序良く、大小の文章を並べて、独特の雰囲気を出し、ドラマを盛り上げようかな。
それとも心にしみる作品にしようか。
俺が初めてこのスレに書き込んだとき、このスレがこの板から独立しているような
異様な感じがした。典型的な逝っちゃってるスレだなと。スレを荒らそうとする者を
一致団結して排除していこうとする住民の結束力に俺は思わすほくそえんだ。
そんな時、俺はこのスレに入り、参加者たちを風靡した。筆一本で。
せつなさよ。俺の頭の中で波がうねっている。慰めなどない。
心の隅にまだ残るあの人への思いが夜がふけるとともに、ますます募っていく。
胸が熱くなるのを覚える。歩きなれた脳の思考回路を俺はさ迷うだけだ。
俺の熱くなった心を覚ますには夜の散歩もいいかもしれない。今、三時二十分頃か。
銀杏並木の下に行ってこよう。あの国道じゃあ夜中中、ダンプが走ってるだろう。
帰ってきたら小説でも書くか。
寒いからナイロン・ジャンパーを着て出よう。春が待ちどうしいぜ。
今日も元気に外出してくるか。風は吹いてるだろうか。夜の星が綺麗だろうな。
ビックリしたいぜ。はげませ、はげませ、自分を。胸の血潮を全身に駆け巡れ、
まぶたを熱くさせろ。経済的にゆとりはないが、雨が降ろうが風が吹こうが、
夜だろうが、深夜にもかかわらず、走れ、全力疾走してこい。だが足取りは軽く。
君、ぼく、あなたの胸に、うれしいお知らせ。
俺の心をさらえ。上手な文章をただ一人きりで、過ぎ去った日を追憶する。
ただなんとなくしみじみとする。恋しいや。
人間は成長するけど、このスレの俺はいつも変わらない。俺はゆくよ。
ああたまらないぜ。
永遠に俺が輝いていますように。
俺もいつかこのスレ捨るだろう、このスレ捨てて俺はどこへ行くのだろうか。
どこへ行くのか俺は知らない。荷物片手に旗掲げて。
496 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/24 05:29
>>488-
>>495 くだらんしつまらん。それにバカだ。
私は「つまらん」と以前に書いた者ではないが「つまらん」という
感想は90ではないだれかに向けられた言葉だと思っていた。
だが、90は自覚しているようだ。そういわれてみると確かに90のは
つまらん。リレーに関係のないオナニーまで始めたし本当に逝っち
ゃってる香具師だ。
このスレを支えるには大胆に一歩踏み込みこまなければならない。
スレを活性化させ、スレの車輪を回すためには抜本的に転換すべきだ。
道筋をどのようにつけるのかという視点がポコッと抜け落ちている。
今必要なのは面白い文章ではない。そんな物はとてもじゃないけど役に立たない。
だが以前の俺はずっとそれを目標にしてやってきた。一つのめどとして。だがそれだけではだめだと悟ったのだ。
目標だけ決めても、仕組みがなければ成功しない。本格的に取り組んだとしても失敗は避けられない。
俺としてもギリギリの選択だった。目の前の現実に対して目をふさぎたい思いは俺も同じだ。
理解してほしい。私自身はしっかりやりたいと思っている。トータルで評価してもらいたい。
俺は規模よりも質だと思う。質重視でなければ、あやういと思う。
お前らの意見も一つの考えかもしれないが、結局、プログラムのように文章を積み上げても、
それで100%十分といえるか?そういうことをしていると、荒らしに対処出来なくなるのではないか。
あるていどスレを寂しくさせることも必要だ。でなければスレは正常化しない。
繰り返し言うが、スレのスピードを加速するためには、絶対に荒らしを排除する事が重要だ。
本当にお前流のやり方が正しいのか、一度考えをチェックしなければいけない、強調したい。
まあ、困難なことではあるが。
498 :
ミレーユたんカムバック:02/11/24 09:35
ほんと、つまらなくなったな。
90よ、ここはリレー小説の場なのだから(俺はお前の読んでない。飛ばしてる)、
自作発表は自HPでやれや。
てか、何で北朝鮮とか出てくるわけ?板違いじゃねえ?
まあ意味わかんねーし興味ないから読まねーけど(一体幾つのヤツが書いてんだ。オヤジ来んなよ)、
お前らのせいで当初続けてたヤシがいなくなっちまったじゃねーか。
俺のミレーユたんを返せ。
499 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/24 09:38
このスレで一番低レベルなのは
>>1のシンパだな。
太宰のロマン灯籠だかに収録されてるラプンツェル
が出て来るリレー小説でも読んで勉強しろ!!
500 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/24 09:50
元売春婦のハルモニが泣きながら嘘の作り話で謝罪と賠償を
求めて日本人を牽制し、裏では日本人が朝鮮人に拉致される。
こういった構造にうんざりしている日本人は多い。
1986年に、身寄りのない女性を拉致して性奴隷とする
というSM映画があった。その映画は、北朝鮮の工作員が
日本人を拉致しているということを社会に訴えるメッセージ
だったのだ。有名なSM映画「美姉妹肉奴隷」と同時代の
作品だ。
ハルモニは北朝鮮による拉致事件と密接に関連付けられるべき
タームである。
一刻も早くこの危機を乗り切らないと、スレの復興はなかなか難しくなっていく。
スレが間違った発展をしていったのは、俺たちにも責任があるのではないか?
だが荒らしを壊滅させることとリレー小説を続ける事、二つやるべき事が俺たちにはある。
俺は並行的に処理していくのがベストな選択だと思う。それもきわめて適切に処理しなければだめだ。
せっかくの良スレが壊されるのは見るに耐えない。だが前向きに考えていこう。チャレンジするのだ。
このままではいつまでも山を越えられないぞ。ポジティブに行くべきだ。
いろんな批判はあるだろう。だが批判があるからこそスレが歪んでいったのだ。
俺たちはやるべきことをきちっとやるだけなのだよ。
しかしきちっとメスを入れなければならない。いろんな問題が起こらないために。
プレッシャーはかかる。非常に深刻ではあるが、少なくとも俺は足元を見つめて、
リスクを取って、体質の悪化を食い止める所存だ。
ほっといてはいけない。ほっといても良いことはない。だがそのやり方は難しい。
簡単には行かないだろう。この状況の中でどう生きていけるか?
要するにあらゆる面を一緒くたにして考えてはいけない。
現実問題としてこのスレを潰しては大変なことになる。
502 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/24 10:03
ミレーユがいなくなってしまった。拉致されたのである。
ここハルモニアは朝鮮人が多く住んでいるので拉致事件は
頻繁である。児童売買の悪習もある。アメリカあたりに
売られてホモチャイルドビデオに出演させられるのではないか。
皆は心配した。ガン先生を除いて。
今は緊急事態だ。このスレはネガティブな方向に行ってしまっている。
健全化するにはテコ入れが有効だろう。
今の時点で、結論を出すのは難しいが、積極的な自己改革が必要だ。
ちょっと議論に誤解があるようだが、重要なポイントは“どっかで覚悟しなければいけない”
そういう意識を持つ事だ。
俺はこの事実を認識して欲しかった。
一部の馬鹿の為にこのスレは非常に使い勝手の悪いものになってしまっている。
何を狙いとしているにしても、
いろいろ考えたうえでメッセージを送らなくては駄目だ。
つまらない事はやらないほうがいい。この際我慢することだ。俺はお前らの一意見を読んだが、
そこには低能の悔しさがにじみ出ている。匂ってくるようだ。
504 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/24 10:11
このスレに来る程の読者は魔法の国ランドオーヴァーシリーズ
を知っているかもしれない。有名な作品である。早川から出ている。
あれに出て来るゴホーム・ノームは食い意地が張っていて
犬と見ると例え飼い犬であっても食べてしまう。醜い人種だ。
名前の由来は皆から嫌われていて「ゴーホーム」と言われる
からだという。そこで思い出すのは、モデル問題である。
我々が思い出すのは「国へ帰れ」と皆から思われていて、
犬を残虐に殺して食べるあの民族である。そう、ハルモニの。
505 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/24 10:20
例えばロスの暴動である、黒人が襲ったのは中国人でもなく
日本人でもない。あの民族だけが、白人の魔法小説家から嫌われ、
黒人からも嫌われている。
506 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/24 10:38
>>503 意味不明だな。2ちゃんのスレでネガティブで無いのってあるのか?
興ざめな固有名詞をなくせば、下らない思想的な片鱗を垣間見せてこのレスのような
反応を待ち構えているている、面白みに書ける文章も、幾分すっきりしてそれなりに読めてくる罠。
508 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/24 10:46
>スレが間違った発展をしていったのは、俺たちにも責任があるのではないか?
ハルモニアだとかAAとかで世間をなめきった人が
小説を書いていたということを証明してるの?
そもそもスレに「間違った」も「正しい」もないだろが。
魔法小説にはブラックな小説も多いぞ。
509 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/24 11:05
つまらないね
魔法小説なんか読んでるのか、ハハ
そりゃつまらないと思うはずだ、ハハ
512 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/24 11:32
>>510 数千冊読んで10冊くらいが魔法小説だが何か?
513 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/24 11:35
>>510 おまえバカだから知らんかも知れんが、「魔法使いの弟子」
というのはテリー・ブッルックスのランドオーヴァ
ーシリーズのパクリだ。スレに参加するならそれくらい知っておけ!
__,,,,_
/´  ̄`ヽ,
/ 〃 _,ァ---‐一ヘヽ
i /´ リ}
| 〉. -‐ '''ー {!
| | ‐ー くー |
ヤヽリ ´゚ ,r "_,,>、 ゚'} / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ_」 ト‐=‐ァ' ! <はったりかよ、カッコ悪いぜっ!
/\ /\、 ` `二´' 丿 \_____
/ /\ \ '' ー--‐f´
())ノ__ ○二○二⌒/../
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γ ⌒ /|V||彡Vミ/⌒_ノ二二ノl0
l| (◎).|l |((||((゚ )/⌒/||三三三・) || (´⌒(´
__ ゝ__ノ  ̄(___) ̄ ゝ__ノ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(´⌒(´⌒;;
515 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/24 11:44
ちっ、間違えた。クッキーそのまんまだった
__,,,,_
/´  ̄`ヽ
/ 〃 _,ァ---‐一ヘヽ
i /´ リ}
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| | ‐ー くー |
ヤヽリ ´゚ ,r "_,,>、 ゚'} /  ̄)
ヽ_」 ト‐=‐ァ' !/ √
ゝ i、 ` `二´' 丿 / ういーす
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517 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/24 11:48
>>513 「魔法使いの弟子」は一般名詞では?
あんた、かの国の人?
518 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/24 11:50
このスレでまともな文章力持ってる人って90さんしかいなさげ。
虐殺文から軍事物から論理的な文章まで、なんでも書けるね。
「魔法使いの弟子」って物語があったような。音楽とか、映画とか。
520 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/24 11:50
負けたから
>>1のシンパは自作自演で潰しにかかったか?
まこと、あわれな、かの国の人だなあ。
よかったね、笑えて。よかったね、笑えて。
困ったよ、幾度も。困ったよ、幾度も。
思うことや、感じることの違い。
生まれも、育ちも違えば。
我慢、少しと、ロマン少しと、やさしさ少し、混ぜた。
心と心を重ねあえるのは、うれしいことだね。
出会ったね、偶然。かかったね、時間が。知り合ってから、信じあえるまでに。
よかったね、笑えて。
522 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/24 23:30
ここ荒らしてるのは
>>1シンパな鮮人、荒らしが好きな90
どっちもどっちだ。
ミレーユに問われたセレンであるが、わかるわけもなく、肩をすくめていってしまった。
イングラとミレーユは顔を見合わせながらも、ケビンとシルヴィの前に立った。
「どうしたの?」
談話室にわざわざ呼び出してくるなんて、何事だろうと二人の少女は思ったのだ。
ケビンとシルヴィは談話室のソファに座り、ミレーユ達にも座るよう促した。
二人が座ったのを見て、近くに人がいないことを確かめてから、シルヴィが切り出した。
「あのさ、この間、図書館の変な廊下にぼく達が行ったこと、覚えている?」
イングラは「覚えているわよ」と答え、ミレーユも頷いた。
そしてシルヴィはごそごそとズボンのポケットから、あの青銅の鍵を取り出して、テーブルの上に置いた。
「廊下で、この鍵を拾ったんだ」
それを聞いて、ミレーユとイングラは同時に声をあげた。
「鍵! それきっと、ジリオラル先生の鍵よ」
ジリオラル先生の鍵と言われても、シルヴィとケビンは、先生が鍵を探して生徒の間を尋ね歩いていたことなど知らず、
少年達は不思議そうな顔で聞き返した。
「なんだよ、その先生の鍵って」
そこで、イングラは慌てて、ジリオラル先生がその鍵を探して歩いていたことを語り、それを聞いたシルヴィとケビンは困った顔をした。
ケビン「げー、これ、ジリオラル先生の鍵だったのかよ」
シルヴィ「まずいね…。ぼく、ジリオラル先生ってなんか苦手」
ケビン「得意な生徒がいるわけないだろ。きっとすげー、説教くらうぜ。レポートとか、カラハウも山ほどもらってたじゃないか。オレ達なんかあいつの倍はくらうよ」
イングラ「ともかく、先生が一生懸命探していた鍵なんだから、返した方がいいわ」
ミレーユ「そうよ」
それに、シルヴィは心底困った顔で呟いた。
「そうしたいんだけど、ぼくら、これで、変なカエルの石像出して、カエルの石像、逃がしちゃったんだ」
イングラとミレーユは「はぁ?」と首をかしげた。
四人の生徒達が頭をつき合わせて、談話室で話をしていた頃、寮の排水溝に潜りこんだカエルの石像を追いかけ、ついにヘビの石像も、その冷たく湿気った管の中に頭を突っ込んだのだった。
カエルの石像はそれを察したのか、目を赤く光らせながら、上の方へと逃げていく。
それはちょうど、談話室の横に繋がる排水管であった。
ヘビの石像もずりずりと排水管の中に入り、這い登っていった。
ヘビやカエルの姿をしているとはいえ、石の像である。当然、ゴン、ゴンと硬いものが叩く音が響いてきた。
イングラ「なに、この音」
ミレーユ「何か、壁の方から聞こえるよ」
ケビン・シルヴィ「・・・・・・」
イングラ「ねぇ、近づいてきているよ。この音」
ケビンは立ち上がり、後ず去った。
ケビン「あのカエル野郎だ。オレ達に復讐に来たんだ」
シルヴィ「・・・・・・違うと思うけど。復讐って何もしてないじゃん」
ミレーユ「ケビン。また変なことしたの? カエルとかいじめたりして、何か呪いかけられたの」
イングラ「ミレーユ。ケビンの話聞いてた?」
しばらくして、壁の中からゴンゴンと激しい音が聞こえ、やがて威嚇するような獣の声と、一層激しく叩きつけるような物音がした。
ミレーユ「すごい」
ケビン「やばいぜ! 逃げた方がいい。壁が壊れる」
イングラ「そうね。先生呼んできましょう」
シルヴィ「うん」
しかし、そのとき、壁の中での物音は耳をつんざくほど大きく響き渡り、ついに壁が壊れたのだった。
ケビン「げぇー。殺される!」
慌てて逃げるケビン。
壁の中の排水管も壊れ、辺りが一面水浸しとなる。床に敷き詰められた絨毯も水を吸い、黒く染まる。
その絨毯の上に、ヘビとカエルの石像は激しく絡みあいながら転がってきた。
そしてそのままカエルとヘビの石像は噛み付き合い、絡み合いながら、呆然と立ち尽くしているイングラの方へと転がってきたのだ。
咄嗟にミレーユはイングラの前に立ち、勢いよく転がり進んでくるカエルとヘビの石像に向かって、
彼女が唯一知っている黒魔術、暗黒炎弾の呪文を唱えたのだ。
黒い炎がミレーユの持つ銀の棒の先端から噴出し、あっという間にカエルとヘビの石像を包み込んだ。
メラメラと炎に燃やされ、カエルとヘビの石像は凄まじい悲鳴をあげつつ、小さく縮こまり、やがて動かなくなった。
イングラはミレーユの肩にしがみつき、震えながら、ミレーユの顔を見上げた。
「やっつけたの」
ミレーユは青い顔でうなずいた。
「うん。燃やしちったよ」
ほどなくして、アン先生、ジリオラル先生、ガン先生、そしてそれらの先生の前を必死こいてケビンが走り、やってきた。
黒焦げになり、ぷすぷすと煙をあげているヘビとカエルの石像の残骸を見て、アン先生は腕を組みながら言った。
「説明してもらいましょうか」
ケビンら四人の生徒達は、それから職員室に連れて行かれ、こっぴどく絞られたのだった。
特に、ケビンとシルヴィには鍵を届け出ずに勝手に使用した罰として、案の定、山ほどのレポートを命じられ、少年達は半泣きで自室へと戻った。
イングラとミレーユは、注意されることはあったが、特に罰も与えられず済んだ。
それにミレーユは不思議そうであった。
職員室からの帰り道、青白い月の光が窓から廊下を照らしている中を、二人の少女は歩いていた。
「どうして私、罰もらわなかったのかな。無断で、黒魔術を使ったのに」
それに、イングラは言った。
「でも、そうしないと、私、きっとあのカエルとヘビの石像にぶつかって怪我をしていたわ。ミレーユは私を助けるために、魔法の力を使ったのだもの。それも仕方なかったのでしょう」
ミレーユは慌ててイングラに言った。
「仕方なく使ったんじゃないよ。だって、イングラは友達じゃない。わたしが初めてこのハルモニアで出来た友達なんだよ」
イングラはミレーユの顔をじっと見つめた。
「友達? 本当?」
ミレーユは聞き返した。
「私と友達ってイヤかな」
イングラは首を振った。
「ううん。そんなことあるはずないじゃない。わたし、嬉しい!」
二人の少女は微笑み合い、自然に手を握り、部屋へと戻って行った。
友達を欲しがっていた薄幸の少女、イングラはこうして無二の親友を手に入れ、そしてミレーユも同様であった。
ミレーユの魔法によって黒焦げとなり、小さく縮こまったカエルとヘビの石像…もはやそれはカエルとヘビの姿を留めていなかったが…その石の塊を、ジリオラルは箱に入れ、大きな鍵をかけた。
魔法によって壊された石像にはもうすでに何の力もない。しかし、ジリオラルは念には念を入れる慎重なタチであったので、かつてジリオラルが作った魔法生物をしまいこんだのであった。
ようやく自分の監視下に戻ってきたことに安堵の思いである。
しかし。
「ミレーユか…」
あの少女は黒魔術を使った。それも、黒魔術の中では、攻撃力のすこぶる高い、上級魔法の呪文、暗黒炎弾をである。
それは少し魔法を勉強したからといって、身に付くものではないのだ。
ジリオラルはしばらく目をつぶり、考えこんでしまった。
おお、ようやく本筋復活〜。
531 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/25 21:35
全くくだらん。
何か意味があるのか?
魔法の必要性もない。
普通の学園小説書いたら?
532 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/25 21:49
>>523-
>>529は夢オチ処理
キリーは夢を見ていた。
「なんであんな夢を見ていたんだろ。」
彼は知る由も無かったが、男色への憧れが蛇となって夢に現れたので
ある。蛇は邪淫と巨根のシンボルである。蛇が死んだのは、彼の良心
による検閲であった。彼の夢がかない、ガン先生の業もので貫かれる
日はそう遠くない。いわゆる予知夢であった。
彼は思った。
「ガン先生と一緒に赤ふんどし姿で安重根みたいに薬指を詰めて『男子
(断指)同盟』したい。」
どうしてこんなものが動いているんだろう。
ミレーユはただ呆然とそれを見つめていた。
それは蛙だった。もちろん、ただの蛙であるはずがない。全身が石でできた蛙なんかいない。しかも4頭立ての馬車ほどの体躯があるなんて?
「みんな、逃げろ!!!」
ケビンが叫んだ。
「そいつは人を食べるぞ!! 逃げるんだ!!」
だけど、その言葉はミレーユには届かなかったようだ。常識外の生物に(生物?)いきなり遭遇して、パニックのあまり彼女の脳は活動を停止してしまっていた。蛙が口を開いた。口腔内には赤黒い舌がうねっていて、さすがにそれだけは石ではなさそうだった。
「あぶない、ミレーユさん!!!」
ケビンが駆け寄ろうとしたときには、すでに、その舌が鞭のように伸びて、ミレーユを絡め取っていた。手品でも見るような鮮やかさだった。
そのままミレーユは石蛙の口の中に飲まれて消えた。そして、ごっくん。蛙の喉がわずかに揺れて、それで彼女の人性はオシマイだった。
悲鳴が響いた。
初めて人の死を―――それも親友の死を、未知のバケモノがもたらした死を――――目の当たりにしたイングラたちの、精神がぷっつんしかかった危うい絶叫だった。
「ミレーユさんを返せえ!!!」
誰もが成す術もなく怯えている中で、1人だけ駆け出した者があった。
ケビンだ。
手近なモップを武器にして、勇敢にも石蛙に挑みかかったのだ。
「畜生、このクソ蛙があっ!!! なんでミレーユさんを食べるんだよ、彼女が何をしたんだよう!! 俺に恨みがあるなら、俺を食え!!! この野郎、ミレーユを返せ、返せえええっ!!!」
飛び掛った。石蛙の頭に飛び乗って、モップを執拗に叩きつけた。
無謀な行動だった。相手は石でできた怪物なのだ。モップごときが、それも子供の力でそれを振るっても、蛙にとって何ら痛痒は感じないだろう。
すぐにモップは砕けた。それでねケビンは殴るのをやめなかった。モップがなければ素手で殴ればいい。泣きながら殴りつづけた。拳が裂けて血まみれになっても殴るのを辞めなかった。
「ミレーユを返せ、返せ、返せ、返せよおっ!!!」
彼の、女生徒にいわせると「チョットワイルドなカンジー」な顔は、すでに涙でぐちゃぐちゃに濡れていたけれど、それは痛めた拳のためだけでは、絶対になかっただろう。
そのときだった。
いきなり背後の壁が崩れ落ちたのだ。だれかが助けに来てくれたのか?
いや、そうではなかった。そこから顔を覗かせたのはヘビだった。おそらくは石の蛙と同じ種類のモンスター、石でできたヘビだった。
ヘビの細長い体が、バネのようにたわんだ。跳躍して一気にケビンに襲い掛かった。悲鳴をあげるひまもなかった。次の瞬間には、もう、ヘビに飲まれてケビンの姿はこの世から消えていた。
あとはただ、文字通り、ヘビニ睨まれた蛙状態のイングラとシルヴィが残されただけだった。
535 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/26 07:39
536 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/26 07:49
ミレーユは801が好きだった。
いわゆるジュネ本が書架を占有している。
彼女の願いは、性転換してガン先生と男色に耽りたい。それだけである。
そして、あっという間に時が過ぎ、ハルモニア学園の学園祭を一週間後に控えた日となった。
ハルモニア学園は人里離れた山の中にあるため、学園祭は学園から離れた町の演劇場を三日間借り切り、そこで演劇の発表やらを行うことになっている。
そのため、学園祭の一週間前には、用意した馬車に衣装やら舞台小道具を積んだりと大忙しなのである。
翌日には町に向かって出発する予定であった。
生徒達は学園の中を駈けずり回り、先生達も同様である。やけに学園は活気に満ちている。
ミレーユも同じく、疲れながらも楽しそうな様子で走り回っていた。
そのときも、彼女は廊下を走っていた。
その彼女を、突然現れたジリオラル先生が呼び止めた。
「ミレーユ」
振り返り、暗がりに立つジリオラル先生に気付いたミレーユは、少しびっくりしながら、教師のそばに近づいた。
「何の御用でしょう」
ジリオラルはしばらく考え込むような素振りを見せた後、ミレーユに問い掛けた。
「お主が持っているそのスティックを見せてくれぬか」
「はい」
ミレーユは素直に、母の形見の銀の棒を差し出した。
ジリオラルはあれから考えていた。
あの暗黒炎弾は、そうやすやすと振るえる呪文ではない。となると、ミレーユを助ける何かしらのアイテムがあるはずだと。
それは彼女がいつも持っている銀の棒ではないかと。
「やはり」
ジリオラルは銀の棒をそっと撫でながら呟いた。
ミレーユはジリオラルに質問した。
彼女自身ずっと疑問に思っていたことを。
「先生。この棒に刻まれているのは黒魔術の呪文だと、ケビンが教えてくれたのですが、いったい何の呪文なのですか?」
ジリオラルは答えた。
「これは、暗黒炎弾の呪文だ。お前でも簡単に振るえるように、この銀の棒で補助してくれる」
ミレーユはびっくりした表情で、まじまじと棒を見つめた。
「そうなんですか。これは母の形見なんです。魔法も母が教えてくれて、何かあったときのためにと暗黒炎弾も教えてくれました。といっても、便利なので、時々焼き鳥とかするときにも使ってましたが」
ぺろりとミレーユは舌を出してそう言った。
明るい少女のその様子を、ジリオラルは目を細めて見つめ、さらに言った。
「黒魔術のほかにも、刻まれている魔法の言葉がある」
「え?」
ミレーユは驚いた。
「白魔法の呪文だ。これは幻影術といって、念を込めたものの姿と声を再生できる。見てみるか」
ジリオラルの言葉に、ミレーユはこくこくと激しくうなずいた。
ジリオラルが低い声で呪文を唱え終えたとき、銀の棒の先端に、ぼんやりと小さな人形のような姿が浮かび上がった。
それはとてもミレーユによく似た女性の姿であった。
ミレーユは溜息のような声で呟いた。
「母さん……」
それはミレーユの母の姿であった。
その小さな人影は頭を上げ、言った。
「がんばって……ね……ミレーユ。母さんは…いつも…そばに」
そう不明瞭ではあるが、小さな人形は呟き続けた。
それを聞いたミレーユは、みるみる目に涙を浮かべ、うなずいた。
「うん。うん、がんばるよ」
しばらくして人形の姿は空気に溶けるようにして消えた。
ジリオラルは銀の棒をミレーユに返しながら言った。
「今の幻影術は、そんなに難しくない呪文だ。アン先生に習うとよい」
「はい。ありがとうございます。ジリオラル先生!」
ミレーユは涙を拭いながら、何度もうなずき、銀の棒を大切そうに胸に抱きながら、教室に戻っていった。
教室から、イングラが手をあげて、彼女を迎えている姿が見える。
遠いパーン村から一人でやってきたという少女。イングラと同様、教師達も彼女に心を砕いてきたつもりであったが、もうあの子は大丈夫だな。
このハルモニア学園でやっていけるはず。
そして、いつか、立派な魔法使いになるだろう。それは魔法の力の大きさではなく、人の心を分かり合える、魔法使いに。
ジリオラルはそう思い、窓の外を見上げた。
空は青く、そして高く澄んでいた。
〜 おしまい 〜
やっと終わりました。
はじめたからには、ちゃんとおしまいにしたいと思っていて、
粘着な荒らしに、正直頭に来ることも多かったけれど、
それでも時々、読んでいてくれる人のレスがあったので、続けていけました。
まぁ、少々強引な感もありましたが、ここまで読んでくれた人にありがとうと言いたいです。
そして、最初の頃に参加してくれた方にも、とっても感謝しています。
最初の頃は本当に平和な感じで、よくレスしてくれる人もいて楽しかったのだけど
だからこそ、粘着な荒らしのせいで、参加してくれた方がいなくなったのは残念で仕方なく
余計、「おわり」までいってやる、という思いにもなりました。
リレー小説はいろいろな人がいて、どんな話の展開になるのかわからないというところが楽しみでもあり
まぁ、2chだからこうした粘着な荒しがついてしまったんだろうと思うけど
もっとうまいこと誘導できればよかったなとも思います。
荒らしのことは、よく、好きな小説のキャラクターを使用して、やおいなどの二次小説を書く人がいますよね。
それの「歪んだファン心理の表れ」と思うようにしたら、かなり気分的に楽になりました。
543 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/26 20:54
朝鮮人によると思われる皇室への誹謗を含んだ荒らしがピタリと止むと
それと入れ替わるかのように、
>>1のつづきの下らない小説が進んだ。
で、強引に最終回にして逃げてしまった。
鮮人の空想世界ハルモニアってなんだったの?>542
544 :
あとがきに代えて:02/11/26 21:14
朝鮮人が無国籍小説を書く事は多い。
朝鮮人であるくせに朝鮮語がしゃべれない、かといって
日本人でもない。そんな彼らが憧れるのが無国籍を舞台を
した小説である。
舞台が「ハルモニア」だというのがそれを証明している。
無国籍の魔法が支配する世界へと現実逃避するのは痛々しい
限りだが、この小説世界において、かれらの現実逃避願望は
同好の士を呼び寄せ、さながら、現実逃避者の似而非パラダイスの
感を呈していた。そのような、似而非世界に彼らが
骨の随まで侵されるのは明らかであった。そこで、欺瞞世界に警鐘
を鳴らす良識派の手によって欺瞞に満ちた「魔法世界」は完膚なき
までに粉砕されたのだった。
逃げるような、否、逃げの「最終回」がそのことを証明している。
今後、第二第三の欺瞞に満ちたバーチャルな虚構世界が2ちゃんねる
に築かれることがあるかも知れないが、今回の勇気ある書き込み人と
同じ志を持った者が現れ、阻止するであろうことを期待して筆を置き
たい。
読み返してみるとさ、結局はミレーユが主人公じゃないと気がすまないヒキコモリが約一名だけいて、そいつのせいでつまんなくなってたよね。
個人的には、北チョソ系や、軍事物なんかが好みで、閉鎖された学園でなれあいなんて、読んでてジンマシンが出そうだった。
90さんはまた虐殺文を書き始めたみたいだけど(どうみても90さんの文体だ)、もう軍事物は終わりなのかな?
実はマイヤー萌えなので、できれば続きをほいて欲しいと思う。
546 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/26 21:30
ひとつだけ確かな真実がある。
リレー小説は、たとえ
>>1であろうと強引に勝手に終らせる事は明らかな
ルール違反である。今回のリレー小説の本当の荒らしは、実は
>>1だった
のだ。
彼が「最終回」を書いたのは単なる荒らし行為であり、彼はリレー小説
家であることを止めて、今後は荒らし専門で荒らし行為を行うという宣言
なのである。
我々は今後も引き続き
>>1の荒らしに負けずに良質の作品を世に問い続け
なければならない。
547 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/26 21:47
結局、
>>1は母をハルモニに見立てて姦通(銀の棒は男根の象徴)
したかっただけということかな。
一見意味の無さそうな話でも案外、意味を含んでいるものだな。
>粘着な荒らしに、正直頭に来ることも多かったけれど、
それでも時々、読んでいてくれる人のレスがあったので、続けていけました。
ふふふ、それは俺様が書いたのさ。作者が投げ出してしまうと面白くないのでな。
真の荒らしは、誉めながら荒らす。これだね。
549 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/26 22:44
金田一ではないが、じっちゃんの名にかけて、コイツはシンジではないと断言できる。
俺は見てしまったのだ。
シンジ疑惑のヤツの逸物を。
それは太く、長く、・・・・・そう、どうしようもなくドス黒かった。
長年使用されている、そういう年季が入ってたのだ。
俺のと比べると一目瞭然。
あのスレのシンジは絶対にこんな色していない。
こんな立ちバックも、松葉くずしももうなんでもやりました!ってな感じの色はしてない。
ヤツ、本物のシンジはきっと俺と同じ、未だ淡いピンク色のはずだ!
俺は心底ほっとした。しかし同時に未だピンク色の俺の亀頭に鬱になった。
550 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/26 23:15
今日の午前中は単調な授業だった。色の暖かみを知るとか
イメージを集約するとか言ったバカげた修行だった。まあ、
体育の時間のクンバカ程、疲れるものでは無い事が救い
といえば救いである。
しかし、そんな単調な学園生活とも今日からお別れのようだ。
彼が帰って来たのだ。実行部隊と噂されるガン先生が北朝鮮から
帰って来たのである。本格的な科学の授業が始まった。
農薬を作るというのである。ハルモニア国の農業生産高を
一気に5倍に高める魔法農薬を作るというのである。ガン先生が
その農薬の製法を金将軍から授かって来たというのである。
ハルモニア国の大躍進運動である。金将軍は千里馬運動と名付けた。
そして、今、学生たちは学園の実験楝、クシティ・ガルバ棟にいる。
ミレーユは身の引き締まる思いがした。
正男は急いで質草を奪うとともに80ルーブル10コペイカを盗み出した。
しかし、そんな必要は無かったのである。彼は王子さまなのだから。
しかし、鉈は振り降ろされてしまったのだ。そこには、無惨な、老婆だった
物体が転がっている。「逃げなければ」正男は考えた。とそのとき階段を
登って来る足音が聞こえた。「スンジャ婆さん」とノックの音。
「婆さん、いるんだろ」「約束どおりやって来たぞ」「ちっ、おかしいな
鍵が掛ってやがる。一体どうしたものか」しばらく怒鳴っていたようだが、
諦めて階段を降りていく音が聞こえる。いましかない。正男は急いで部屋を
飛び出し、フロアにあった掃除道具入れの物置きに隠れた。
。
先に引き返した質屋の客が管理人を引き連れて戻って来た。
階段を掛け登る音。「今しか無い」正男はゆっくりと何ごとも
なかったように平静を装って階段を降りていった。三つ目の辻を
曲がると、秘密を隠すにはお誂え向きの草薮があった。正男は
草薮の茂みに入ると岩の後ろにお金、質草と鉈を隠した。
\・・・坊チャン|ノ ヽ |彡 /
パパは… \ ( ー ー ) ノ /
お前の \ |` ・ ・ ´ 6)ノ. / フッ・・・ガンバンナ
. 味方だよ \ | |ж |。|ノ/
/|/| ( ). \. \___/. / _、_
/ _、_| ( ). \∧∧∧∧/ ( ,_ノ` )y━・~~~
/ゝ,_/`|y━・ < .暖>
─────────<予 見 か>──────────
_ 旦那様・・・ <感 守 く > ,----、-、
_'´_ ミミ < !!!. る .> / ____ \|
ひ` 3 /∨∨∨∨\ ヽc´ _、ヽ, ヽ
匸 イ、_ / ___ \ ミ, ,_..ノ`ミ y━・~~~
. イ:〈Y〉::::::l\. / / ,,....,ヽ \
. / 彡c´,_、, ゞ'. \悔いの無いようにな
. / l、..,_.ノソ ・・・ワカイナ \
. / /- ´7 /ミ)━・~~~ \
_, ― 、 ― 、 _
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(::::::::::::::ノ`ー'ー'ー'ヽ:::::::::::::::) 人_ト、__ノ、_,ヘノ\_ノヽノ、
(::::::::::::ノ ヽ::::::::::: ) 人/ \
(:::::::::::ノ. -‐ '''ー (:::::::::: ) _ノ
__(::::::::〉 ‐ー くー (:::::::::::) _) なたを隠してしまうと正男は安心した
/ ̄| | . `ー'.l ´゚ ,r "_,,>、 ゚' (:::::ノ|__ノ わけもなく嬉しい気持ちになる金正男
/ | | |、 ト‐=‐ァ' _ノ`'| ノ 心の底から湧き上がるハッピーな感じだった
\\ | | |ヽ ` `二´' ノ < 正男はすれ違った四十歳前後の女性に
\\.| | ヾ、 ノ〃 | ) 「こんにちは」と、笑みを浮かべてあいさつした
、 \ノ^,ニ‐-ァ  ̄`ー-----一´ ̄/ | ^ヽ 女性も微笑み返してくれた
\ // ,/⌒i、_\\_____// .| | ⌒)
{ i | iヽ`ー-----― ' | |  ̄ヽヘ/⌒ヽ/\i'\へ/⌒Yヽ'^
i } _| |
_, ― 、 ― 、 _
,−'::::::`:::::::::::::::::::::::::::::ヽ_
,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
(:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: )
(::::::::::::::ノ`ー'ー'ー'ヽ:::::::::::::::) 人_ト、__ノ、_,ヘノ\_ノヽノ、
(::::::::::::ノ ヽ::::::::::: ) 人/ \
(:::::::::::ノ. -‐ '''ー (:::::::::: ) _ノ
__(::::::::〉 ‐ー くー (:::::::::::) _) 彼女の名前は そう ミレーユ
/ ̄| | . `ー'.l ´゚ ,r "_,,>、 ゚' (:::::ノ|__ノ わけもなくミレーユは正男に一目ぼれしたのだ
/ | | |、 ト‐=‐ァ' _ノ`'| ノ 心の底から湧き上がるハッピーな感じだった
\\ | | |ヽ ` `二´' ノ < ミレーユと正男は見つめあった
\\.| | ヾ、 ノ〃 | ) お互いが誰であるのかを確かめ合うかのように
、 \ノ^,ニ‐-ァ  ̄`ー-----一´ ̄/ | ^ヽ 正男が通り過ぎようとすると ミレーユが声をかけた
\ // ,/⌒i、_\\_____// .| | ⌒)
{ i | iヽ`ー-----― ' | |  ̄ヽヘ/⌒ヽ/\i'\へ/⌒Yヽ'^
i } _| |
556 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/27 01:21
そして、ぺーぺルという刑事につきまとわれることになるのであった。
でも、鉈じゃなくて斧だったのでは?ま、いいか。
ぺーぺルはある学生の論文を読んでその著者に興味を持ったのであった。
論文はいかにも若者が書きそうなものであった。
前途ある有望な若者が英雄になるには、例え金銭に困っていなくても
強盗殺人をせねば革命家にはなれぬ、との主旨の論文であった。
ぺーぺルは件の論文に危険な英雄主義、冒険主義を嗅ぎ取ったのである。
_, ― 、 ― 、 _
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,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
(:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: )
(::::::::::::::ノ`ー'ー'ー'ヽ:::::::::::::::) 人_ト、__ノ、_,ヘノ\_ノヽノ、
(::::::::::::ノ ヽ::::::::::: ) 人/ \
(:::::::::::ノ. -‐ '''ー (:::::::::: ) _ノ
__(::::::::〉 ‐ー くー (:::::::::::) _) アニョハセヨ
/ ̄| | . `ー'.l ´゚ ,r "_,,>、 ゚' (:::::ノ|__ノ 正男は驚いてミレーユの顔をまじまじと見つめた
/ | | |、 ト‐=‐ァ' _ノ`'| ノ 二人の間に電撃がほとばしり走った
\\ | | |ヽ ` `二´' ノ < 恋の予感である
\\.| | ヾ、 ノ〃 | ) きっとこの娘を俺は愛するだろう、だが俺は殺人犯
、 \ノ^,ニ‐-ァ  ̄`ー-----一´ ̄/ | ^ヽ 正男は胸の苦しみを和らげたい一心で大地に接吻した
\ // ,/⌒i、_\\_____// .| | ⌒)
{ i | iヽ`ー-----― ' | |  ̄ヽヘ/⌒ヽ/\i'\へ/⌒Yヽ'^
i } _| |
558 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/27 01:30
おもしろいのでAA止めたら?
_, ― 、 ― 、 _
,−'::::::`:::::::::::::::::::::::::::::ヽ_
,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
(:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: )
(::::::::::::::ノ`ー'ー'ー'ヽ:::::::::::::::) 人_ト、__ノ、_,ヘノ\_ノヽノ、
(::::::::::::ノ ヽ::::::::::: ) 人/ \
(:::::::::::ノ. -‐ '''ー (:::::::::: ) _ノ
__(::::::::〉 ‐ー くー (:::::::::::) _) どうかお立ちになって
/ ̄| | . `ー'.l ´゚ ,r "_,,>、 ゚' (:::::ノ|__ノ ミレーユが心のこもったやさしい言葉をかけた
/ | | |、 ト‐=‐ァ' _ノ`'| ノ 再生への希望が正男の胸にともった
\\ | | |ヽ ` `二´' ノ < あなたはずいぶん苦しい思いをされて来たのですね
\\.| | ヾ、 ノ〃 | ) ミレーユには自分の事のように正男の苦悩が分かっていたのだ
、 \ノ^,ニ‐-ァ  ̄`ー-----一´ ̄/ | ^ヽ 正男は泣き崩れた ミレーユの目にも涙が浮かんでいた
\ // ,/⌒i、_\\_____// .| | ⌒)
{ i | iヽ`ー-----― ' | |  ̄ヽヘ/⌒ヽ/\i'\へ/⌒Yヽ'^
i } _| |
560 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/27 01:41
ミレーユは売春婦をしていた。ガン先生の策謀により娼婦に転落して
いたことは説明するまでもない。パチンコで借金を重ねた彼女のアポジは
負債だけを残して逝ったのだ。そこにつけ込んだガン先生が面接と称して
ミレーユの肉体を賞味し尽くしたのは余談である。
561 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/27 01:49
ミレーユは若干17歳にして、淫媚な爛れ切った腐臭のする立派な
淫売になっていたのである。40前後に見えたのも無理はない。
ガン先生によるシャブこましという荒技により調教されたのが
祟ったのである。
_, ― 、 ― 、 _
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,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
(:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: )
(::::::::::::::ノ`ー'ー'ー'ヽ:::::::::::::::) 人_ト、__ノ、_,ヘノ\_ノヽノ、
(::::::::::::ノ ヽ::::::::::: ) 人/ \
(:::::::::::ノ. -‐ '''ー (:::::::::: ) _ノ二人はミレーユの住むアパートで
__(::::::::〉 ‐ー くー (:::::::::::) _) 夜が更けるまで語り合った
/ ̄| | . `ー'.l ´゚ ,r "_,,>、 ゚' (:::::ノ|__ノ ミレーユが聖書を持ってきて朗読し始めた時
/ | | |、 ト‐=‐ァ' _ノ`'| ノ 正男はにやりと笑いさえぎった 正男は蒼白になり 黙りこんだ
\\ | | |ヽ ` `二´' ノ < どうしたの正男さん ミレーユはわけもわからず不安になった
\\.| | ヾ、 ノ〃 | ) 僕は 正男は震える舌に鞭打って言った 老婆を殺したんだ
、 \ノ^,ニ‐-ァ  ̄`ー-----一´ ̄/ | ^ヽ そんな二人の会話を盗み聞きしている男がいた
\ // ,/⌒i、_\\_____// .| | ⌒) 男はコップを壁に当て それに耳をつけ 息を潜めていた
{ i | iヽ`ー-----― ' | |  ̄ヽヘ/⌒ヽ/\i'\へ/⌒Yヽ'^
i } _| |
_, ― 、 ― 、 _
,−'::::::`:::::::::::::::::::::::::::::ヽ_
,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
(:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: )
(::::::::::::::ノ`ー'ー'ー'ヽ:::::::::::::::) 人_ト、__ノ、_,ヘノ\_ノヽノ、
(::::::::::::ノ ヽ::::::::::: ) 人/ \
(:::::::::::ノ. -‐ '''ー (:::::::::: ) _ノ嘘よ 正男さんはそんな人じゃないわ
__(::::::::〉 ‐ー くー (:::::::::::) _) 口ではそう言ったミレーユであったが
/ ̄| | . `ー'.l ´゚ ,r "_,,>、 ゚' (:::::ノ|__ノ正男から発せられるただならぬ気配に怯えていた
/ | | |、 ト‐=‐ァ' _ノ`'| ノ 正男は急にしんみりし出した 問わず語りで涙目で喋り出した
\\ | | |ヽ ` `二´' ノ < 昔ね馬車に乗ってたら馬が鞭打たれてね 酔っ払いを轢いたんだ
\\.| | ヾ、 ノ〃 | ) 馬は老いぼれで目を鞭で打たれてるんだ 馬をぶたないでって
、 \ノ^,ニ‐-ァ  ̄`ー-----一´ ̄/ | ^ヽ 泣き叫んだんだけど 誰も相手にしない 酔っ払いは瀕死の重傷さ
\ // ,/⌒i、_\\_____// .| | ⌒) 僕は酔っ払いを家まで送って 女将さんに10ルーブルくれてやった
{ i | iヽ`ー-----― ' | |  ̄ヽヘ/⌒ヽ/\i'\へ/⌒Yヽ'^
i } _| |
_, ― 、 ― 、 _
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,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
(:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: )
(::::::::::::::ノ`ー'ー'ー'ヽ:::::::::::::::) 人_ト、__ノ、_,ヘノ\_ノヽノ、
(::::::::::::ノ ヽ::::::::::: ) 人/ \
(:::::::::::ノ. -‐ '''ー (:::::::::: ) _ノ 名を名乗らず立ち去った正男を
__(::::::::〉 ‐ー くー (:::::::::::) _) 追ってくる少女がいた それはミレーユだった
/ ̄| | . `ー'.l ´゚ ,r "_,,>、 ゚' (:::::ノ|__ノ 当時のミレーユはまだ幼く年端の行かぬ子供だった
/ | | |、 ト‐=‐ァ' _ノ`'| ノ お母さんがあなたの素性を教えて欲しいと言ってます
\\ | | |ヽ ` `二´' ノ < お母さんはああ見えて昔は社交界の花形だったんです
\\.| | ヾ、 ノ〃 | ) 正男はミレーユに住所を教えると 川へ投身自殺しにいった
、 \ノ^,ニ‐-ァ  ̄`ー-----一´ ̄/ | ^ヽ 掟を破り素性を明かした自分に対する制裁だった
\ // ,/⌒i、_\\_____// .| | ⌒)
{ i | iヽ`ー-----― ' | |  ̄ヽヘ/⌒ヽ/\i'\へ/⌒Yヽ'^
i } _| |
565 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/27 03:02
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,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
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(::::::::::::::ノ`ー'ー'ー'ヽ:::::::::::::::) 人_ト、__ノ、_,ヘノ\_ノヽノ、
(::::::::::::ノ ヽ::::::::::: ) 人/ \
(:::::::::::ノ. -‐ '''ー (:::::::::: ) _ノ 正男はゆるやかに川を流れて行った
__(::::::::〉 ‐ー くー (:::::::::::) _) 脂肪でぶよぶよした体はなかなか沈まなかった
/ ̄| | . `ー'.l ´゚ ,r "_,,>、 ゚' (:::::ノ|__ノ 騒ぎが起こった ラッコだ ラッコだと言って
/ | | |、 ト‐=‐ァ' _ノ`'| ノ 川岸に人が集まり写真撮影された バカだなああれはラッコ
\\ | | |ヽ ` `二´' ノ < じゃないよ と言う者がいた あれはアザラシだよ
\\.| | ヾ、 ノ〃 | ) 多摩川に現れた正男は玉ちゃんと名づけられグッズも販売された
、 \ノ^,ニ‐-ァ  ̄`ー-----一´ ̄/ | ^ヽ だが 激しい台風が上陸した日 正男は忽然と姿を消した
\ // ,/⌒i、_\\_____// .| | ⌒)
{ i | iヽ`ー-----― ' | |  ̄ヽヘ/⌒ヽ/\i'\へ/⌒Yヽ'^
i } _| |
_, ― 、 ― 、 _
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,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
(:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: )
(::::::::::::::ノ`ー'ー'ー'ヽ:::::::::::::::) 人_ト、__ノ、_,ヘノ\_ノヽノ、
(::::::::::::ノ ヽ::::::::::: ) 人/ \
(:::::::::::ノ. -‐ '''ー (:::::::::: ) _ノ 正男は海流に巻き込まれていた
__(::::::::〉 ‐ー くー (:::::::::::) _)台風が退いた後も正男の姿が現れる事はなかった
/ ̄| | . `ー'.l ´゚ ,r "_,,>、 ゚' (:::::ノ|__ノ 正男はハルモニアの浜辺に打ち上げられていたのだ
/ | | |、 ト‐=‐ァ' _ノ`'| ノ 一命を取りとめた正男の頭にあの歌が響いていた
\\ | | |ヽ ` `二´' ノ < 罪と罰の酒を飲もうよ! という近藤の歌だ
\\.| | ヾ、 ノ〃 | ) 正男は方々さ迷いハルモニア学園を見つけた
、 \ノ^,ニ‐-ァ  ̄`ー-----一´ ̄/ | ^ヽ だがこの日からの正男の記憶は完全に消えていた いや消されていた
\ // ,/⌒i、_\\_____// .| | ⌒)
{ i | iヽ`ー-----― ' | |  ̄ヽヘ/⌒ヽ/\i'\へ/⌒Yヽ'^
i } _| |
_, ― 、 ― 、 _
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,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
(:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: )
(::::::::::::::ノ`ー'ー'ー'ヽ:::::::::::::::) 人_ト、__ノ、_,ヘノ\_ノヽノ、
(::::::::::::ノ ヽ::::::::::: ) 人/ミレーユは正男の面影を心に \
(:::::::::::ノ. -‐ '''ー (:::::::::: ) _ノ 抱きながら成長していった
__(::::::::〉 ‐ー くー (:::::::::::) _) ミレーユを嫌っていた継母は厳しい体罰で悪名
/ ̄| | . `ー'.l ´゚ ,r "_,,>、 ゚' (:::::ノ|__ノ 轟いていたハルモニア学園にミレーユを入学させた
/ | | |、 ト‐=‐ァ' _ノ`'| ノハルモニア学園は魔法学園とは名前だけのヨットスクールだった
\\ | | |ヽ ` `二´' ノ <学園長の戸塚は生徒を黒と白に分けていた 黒とされると生きるのが
\\.| | ヾ、 ノ〃 | )難しかった 戸塚はミレーユを一目見てにたりと笑った
、 \ノ^,ニ‐-ァ  ̄`ー-----一´ ̄/ | ^ヽ発育した胸も見逃さなかった戸塚は お前は白だとミレーユに言った
\ // ,/⌒i、_\\_____// .| | ⌒)
{ i | iヽ`ー-----― ' | |  ̄ヽヘ/⌒ヽ/\i'\へ/⌒Yヽ'^
i } _| |
_, ― 、 ― 、 _
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,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
(:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: )
(::::::::::::::ノ`ー'ー'ー'ヽ:::::::::::::::) 人_ト、__ノ、_,ヘノ\_ノヽノ、
(::::::::::::ノ ヽ::::::::::: ) 人/白とされたのは幸運だったんだぜ \
(:::::::::::ノ. -‐ '''ー (:::::::::: ) _ノ白とは調教による更生が可能という事
__(::::::::〉 ‐ー くー (:::::::::::) _) なんだ 黒は体罰による洗脳を目指すんだ
/ ̄| | . `ー'.l ´゚ ,r "_,,>、 ゚' (:::::ノ|__ノ 戸塚によって白とされたミレーユだったんだけど
/ | | |、 ト‐=‐ァ' _ノ`'| ノ ミレーユに待っていたのは戸塚による厳しい責め苦だったんだ
\\ | | |ヽ ` `二´' ノ < 戸塚の十八番は縄による折檻なんだ 縄で反抗心をそぎ落とすんだ
\\.| | ヾ、 ノ〃 | ) もちろんミレーユはこれを受けたんだ 悪い垢は落ちちまったのさ
、 \ノ^,ニ‐-ァ  ̄`ー-----一´ ̄/ | ^ヽ それで正男だけど 彼は戸塚に捕まっていたんだ 正男は黒とされて
\ // ,/⌒i、_\\_____// .| | ⌒) コンテナの中にいた 真夏の日中コンテナの内の温度は50℃である
{ i | iヽ`ー-----― ' | |  ̄ヽヘ/⌒ヽ/\i'\へ/⌒Yヽ'^
i } _| |
_ _ _ _ _,.,.,.,.,.,.,.,.,.,、) ,!
,.,:=ニ"ミミミミミヾi!r'i!ll!l!ll!/X 、
〃/彡三ミミミミミi!〃//,',!l!ノノ)_
////彡三ミミミミミ,i!ヘヾ-''‐''、='"
!i'/,.'=ミ;;'゛゛~ il/`
. '!','ニ、ミミ;. -‐ '''ー i
!l r'ヽil! ‐ー くー {
l!l !,{:{ ´゚ ,r "_,,>、 ゚'´.} / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
!i、t" ,. ト‐=‐ァ' / < 正男は19日に脱走した
゛l|ijT!、 ` `二´' / \______
./:「ヽヽ、. ,.'‐、-、_
_,..r"::::::l \ ` ー --f.T::::::::ヽ::::``
:::::l:::::::::::ゝ ヽ、 ,.-‐" /、::::::::::`、:::
:::::!::::::::::::::〉、 /~ヽ. /:::::ヽ.::::::::/:::
_, ― 、 ― 、 _
,−'::::::`:::::::::::::::::::::::::::::ヽ_
,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
(:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: )
(::::::::::::::ノ`ー'ー'ー'ヽ:::::::::::::::) 人_ト、__ノ、_,ヘノ\_ノヽノ、
(::::::::::::ノ ヽ::::::::::: ) 人/正男は気が狂いそうだったんだ \
(:::::::::::ノ. -‐ '''ー (:::::::::: ) _ノ 二十四時間鳴り続ける洗脳テープ
__(::::::::〉 ‐ー くー (:::::::::::) _) そうなんだ 正男はそれを一番嫌っていたんだ
/ ̄| | . `ー'.l ´゚ ,r "_,,>、 ゚' (:::::ノ|__ノ だが逃げ出す見込みはないに等しかった
/ | | |、 ト‐=‐ァ' _ノ`'| ノコンテナは鎖でぐるぐる巻き状態だし それに鍵がついているのだ
\\ | | |ヽ ` `二´' ノ < 正男は困った 困りに困った だが諦めなかったんだ 彼は
\\.| | ヾ、 ノ〃 | ) 正男は中国の故事に倣って鶏の鳴きまねをしてみたんだ
、 \ノ^,ニ‐-ァ  ̄`ー-----一´ ̄/ | ^ヽ朝が来たと思った戸塚は正男を外に出してクンバカ体操をさせたんだ
\ // ,/⌒i、_\\_____// .| | ⌒) 隙を見て正男は逃げに逃げた 寝たりない戸塚は追えなかったのさ
{ i | iヽ`ー-----― ' | |  ̄ヽヘ/⌒ヽ/\i'\へ/⌒Yヽ'^
i } _| |
_, ― 、 ― 、 _
,−'::::::`:::::::::::::::::::::::::::::ヽ_
,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
(:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: )
(::::::::::::::ノ`ー'ー'ー'ヽ:::::::::::::::) 人_ト、__ノ、_,ヘノ\_ノヽノ、
(::::::::::::ノ ヽ::::::::::: ) 人/ \
(:::::::::::ノ. -‐ '''ー (:::::::::: ) _ノ 走り去る正男の後姿をミレーユが
__(::::::::〉 ‐ー くー (:::::::::::) _) 尖塔の窓から見下ろしていた
/ ̄| | . `ー'.l ´゚ ,r "_,,>、 ゚' (:::::ノ|__ノ ミレーユは最上階まで駆け上がって鐘を鳴らした
/ | | |、 ト‐=‐ァ' _ノ`'| ノ暗闇に響き渡る鐘の音を耳にした戸塚は振り返った ミレーユだ
\\ | | |ヽ ` `二´' ノ < 戸塚は叫んだ ミレーユなぜ鐘を鳴らしているんだ 狂ったか
\\.| | ヾ、 ノ〃 | ) 正男さーん 正男は自分の名前が呼ばれたことに逃げながら驚いた
、 \ノ^,ニ‐-ァ  ̄`ー-----一´ ̄/ | ^ヽ正男は逃げれた 嫉妬した戸塚はミレーユをその日から拷問室に入れた
\ // ,/⌒i、_\\_____// .| | ⌒)なぜお前はあの男の名前を知っていたんだ 戸塚は物凄い形相である
{ i | iヽ`ー-----― ' | |  ̄ヽヘ/⌒ヽ/\i'\へ/⌒Yヽ'^
i } _| |
_, ― 、 ― 、 _
,−'::::::`:::::::::::::::::::::::::::::ヽ_
,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
(:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: )
(::::::::::::::ノ`ー'ー'ー'ヽ:::::::::::::::) 人_ト、__ノ、_,ヘノ\_ノヽノ、
(::::::::::::ノ ヽ::::::::::: ) 人/ \
(:::::::::::ノ. -‐ '''ー (:::::::::: ) _ノミレーユは戸塚の肉奴隷になっていった
__(::::::::〉 ‐ー くー (:::::::::::) _) 売春婦となる下地が作られていったわけだ
/ ̄| | . `ー'.l ´゚ ,r "_,,>、 ゚' (:::::ノ|__ノ いつしかミレーユは正男の事を忘れていった
/ | | |、 ト‐=‐ァ' _ノ`'| ノ マゾ奴隷仲間のイングラなどと共にヤク漬けにされたミレーユ
\\ | | |ヽ ` `二´' ノ < は昼間は魔法学園の模範的な生徒として振る舞い 夜は
\\.| | ヾ、 ノ〃 | )戸塚の拷問棒を受けた 戸塚が警察に捕まると魔法学園は閉鎖され
、 \ノ^,ニ‐-ァ  ̄`ー-----一´ ̄/ | ^ヽミレーユは母国に戻った ミレーユは街頭で客引きをして金を稼いだ
\ // ,/⌒i、_\\_____// .| | ⌒)
{ i | iヽ`ー-----― ' | |  ̄ヽヘ/⌒ヽ/\i'\へ/⌒Yヽ'^
i } _| |
_, ― 、 ― 、 _
,−'::::::`:::::::::::::::::::::::::::::ヽ_
,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
(:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: )
(::::::::::::::ノ`ー'ー'ー'ヽ:::::::::::::::) 人_ト、__ノ、_,ヘノ\_ノヽノ、
(::::::::::::ノ ヽ::::::::::: ) 人/ 正男は戸塚の目を盗んでは \
(:::::::::::ノ. -‐ '''ー (:::::::::: ) _ノ ハルモニア学園に潜入していた
__(::::::::〉 ‐ー くー (:::::::::::) _) ヤク付けにされている学園生らは それが
/ ̄| | . `ー'.l ´゚ ,r "_,,>、 ゚' (:::::ノ|__ノ 正男だとは分からなかった 正男とミレーユは
/ | | |、 ト‐=‐ァ' _ノ`'| ノ お互いを認識することがないまま親しく付き合っていた
\\ | | |ヽ ` `二´' ノ < ハルモニアがカイザーさかXXの手下にたびたび荒らされたので
\\.| | ヾ、 ノ〃 | ) 正男は娯楽の発達した日本へ遊興の旅にでたのである
、 \ノ^,ニ‐-ァ  ̄`ー-----一´ ̄/ | ^ヽ 正男とミレーユは男と女として再会した
\ // ,/⌒i、_\\_____// .| | ⌒) もうミレーユは正男を見間違えることはなかった
{ i | iヽ`ー-----― ' | |  ̄ヽヘ/⌒ヽ/\i'\へ/⌒Yヽ'^
i } _| |
_, ― 、 ― 、 _
,−'::::::`:::::::::::::::::::::::::::::ヽ_
,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
(:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: )
(::::::::::::::ノ`ー'ー'ー'ヽ:::::::::::::::) 人_ト、__ノ、_,ヘノ\_ノヽノ、
(::::::::::::ノ ヽ::::::::::: ) 人/ \
(:::::::::::ノ. -‐ '''ー (:::::::::: ) _ノ だが正男にはミレーユが分からなかった
__(::::::::〉 ‐ー くー (:::::::::::) _) わからないんだ僕は何もかも分からないんだ
/ ̄| | . `ー'.l ´゚ ,r "_,,>、 ゚' (:::::ノ|__ノ 正男は自傷しながら叫ぶ 正男には断片的な記憶
/ | | |、 ト‐=‐ァ' _ノ`'| ノ しか残っていなかった 浜辺に打ち上げられてから学園を
\\ | | |ヽ ` `二´' ノ < 見つけるまでの記憶は鮮明に思い出せたが その後 学園に
\\.| | ヾ、 ノ〃 | ) 戸塚の目を盗んで忍び込むようになるまでの十年間の記憶が
、 \ノ^,ニ‐-ァ  ̄`ー-----一´ ̄/ | ^ヽ 完全に失われていた
\ // ,/⌒i、_\\_____// .| | ⌒)
{ i | iヽ`ー-----― ' | |  ̄ヽヘ/⌒ヽ/\i'\へ/⌒Yヽ'^
i } _| |
576 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/27 11:39
読み返してみるとさ、結局はミレーユが主人公じゃないと気がすまないヒキコモリが約一名だけいて、そいつのせいでつまんなくなってたよね。
_, ― 、 ― 、 _
,−'::::::`:::::::::::::::::::::::::::::ヽ_
,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
(:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: )
(::::::::::::::ノ`ー'ー'ー'ヽ:::::::::::::::) 人_ト、__ノ、_,ヘノ\_ノヽノ、
(::::::::::::ノ ヽ::::::::::: ) 人/ \
(:::::::::::ノ. -‐ '''ー (:::::::::: ) _ノ
__(::::::::〉 ‐ー くー (:::::::::::) _)
/ ̄| | . `ー'.l ´゚ ,r "_,,>、 ゚' (:::::ノ|__ノ
/ | | |、 ト‐=‐ァ' _ノ`'| ノ
\\ | | |ヽ ` `二´' ノ < 俺はそうは思わんなあ
\\.| | ヾ、 ノ〃 | )
、 \ノ^,ニ‐-ァ  ̄`ー-----一´ ̄/ | ^ヽ
\ // ,/⌒i、_\\_____// .| | ⌒)
{ i | iヽ`ー-----― ' | |  ̄ヽヘ/⌒ヽ/\i'\へ/⌒Yヽ'^
i } _| |
578 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/27 13:31
_ _ _ _ _,.,.,.,.,.,.,.,.,.,、) ,!
,.,:=ニ"ミミミミミヾi!r'i!ll!l!ll!/X 、
〃/彡三ミミミミミi!〃//,',!l!ノノ)_
////彡三ミミミミミ,i!ヘヾ-''‐''、='"
!i'/,.'=ミ;;'゛゛~ il/`
. '!','ニ、ミミ;. -‐ '''ー i
!l r'ヽil! ‐ー くー {
l!l !,{:{ ´゚ ,r "_,,>、 ゚'´.} / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
!i、t" ,. ト‐=‐ァ' / < 僕も576は少し変だと思う
゛l|ijT!、 ` `二´' / \______
./:「ヽヽ、. ,.'‐、-、_
_,..r"::::::l \ ` ー --f.T::::::::ヽ::::``
:::::l:::::::::::ゝ ヽ、 ,.-‐" /、::::::::::`、:::
:::::!::::::::::::::〉、 /~ヽ. /:::::ヽ.::::::::/:::
579 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/27 13:33
_, ― 、 ― 、 _
,−'::::::`:::::::::::::::::::::::::::::ヽ_
,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
(:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: )
(::::::::::::::ノ`ー'ー'ー'ヽ:::::::::::::::) 人_ト、__ノ、_,ヘノ\_ノヽノ、
(::::::::::::ノ ヽ::::::::::: ) 人/ \
(:::::::::::ノ. -‐ '''ー (:::::::::: ) _ノ
__(::::::::〉 ‐ー くー (:::::::::::) _)
/ ̄| | . `ー'.l ´゚ ,r "_,,>、 ゚' (:::::ノ|__ノ
/ | | |、 ト‐=‐ァ' _ノ`'| ノ
\\ | | |ヽ ` `二´' ノ <
>>578 異常者は相手にするな 放置を覚えろ
\\.| | ヾ、 ノ〃 | )
、 \ノ^,ニ‐-ァ  ̄`ー-----一´ ̄/ | ^ヽ
\ // ,/⌒i、_\\_____// .| | ⌒)
{ i | iヽ`ー-----― ' | |  ̄ヽヘ/⌒ヽ/\i'\へ/⌒Yヽ'^
i } _| |
_ _ _ _ _,.,.,.,.,.,.,.,.,.,、) ,!
,.,:=ニ"ミミミミミヾi!r'i!ll!l!ll!/X 、
〃/彡三ミミミミミi!〃//,',!l!ノノ)_
////彡三ミミミミミ,i!ヘヾ-''‐''、='"
!i'/,.'=ミ;;'゛゛~ il/`
. '!','ニ、ミミ;. -‐ '''ー i
!l r'ヽil! ‐ー くー {
l!l !,{:{ ´゚ ,r "_,,>、 ゚'´.} / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
!i、t" ,. ト‐=‐ァ' / < でも実際576は変ですもん
゛l|ijT!、 ` `二´' / \______
./:「ヽヽ、. ,.'‐、-、_
_,..r"::::::l \ ` ー --f.T::::::::ヽ::::``
:::::l:::::::::::ゝ ヽ、 ,.-‐" /、::::::::::`、:::
:::::!::::::::::::::〉、 /~ヽ. /:::::ヽ.::::::::/:::
581 :
>>580:02/11/27 13:40
_, ― 、 ― 、 _
,−'::::::`:::::::::::::::::::::::::::::ヽ_
,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
(:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: )
(::::::::::::::ノ`ー'ー'ー'ヽ:::::::::::::::) 人_ト、__ノ、_,ヘノ\_ノヽノ、
(::::::::::::ノ ヽ::::::::::: ) 人/ \
(:::::::::::ノ. -‐ '''ー (:::::::::: ) _ノ
__(::::::::〉 ‐ー くー (:::::::::::) _)
/ ̄| | . `ー'.l ´゚ ,r "_,,>、 ゚' (:::::ノ|__ノ
/ | | |、 ト‐=‐ァ' _ノ`'| ノ あはは だな あはは だな
\\ | | |ヽ ` `二´' ノ < あはは だな あはは だな あはは だな
\\.| | ヾ、 ノ〃 | ) あはは だな あはは だな あはは だな
、 \ノ^,ニ‐-ァ  ̄`ー-----一´ ̄/ | ^ヽ
\ // ,/⌒i、_\\_____// .| | ⌒)
{ i | iヽ`ー-----― ' | |  ̄ヽヘ/⌒ヽ/\i'\へ/⌒Yヽ'^
i } _| |
583 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/27 13:57
AA省略
584 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/27 21:10
読み返してみるとさ、結局はミレーユが主人公じゃないと気がすまないヒキコモリが約一名だけいて、そいつのせいでつまんなくなってたよね。
90さんだってそう思ってたから、半分荒らしみたいなことしてたんでしょ?
585 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/27 21:41
そして、あっという間に時が過ぎ、ハルモニア学園の鮮人は地球市民となった。
ハルモニア学園は鮮人の妄想が生み出したパラダイスなので無理も無い。
人の心の痛みを思いやれる人は何故だかハルモニとか言って拉致被害者を虐げるだけで
あった。ズワイガニーロフはアメリカに渡ろうとしていた鮮人であった。
あの日、正男の告白を壁越しに聞いていたのである。
しかし、ズワイガニーロフはピストル自殺をした。鮮人にも良心の欠片が残っていたのか。
587 :
質 お掃除。:02/12/07 03:22
魔法系統の小説は、オリジナルの魔法にせよ 魔術知識が無いとかけないのが痛い。
少年は、なんとも思わなかった、いつもの事だ。
音を立てずに歩いた。
闇に紛れ、その静けさのマントの中に身を包んだ。
そして、目的へと近づく、そして、初めて、歩く以外の動作をした。
音がした、軽い響きを持った、金属音。
それが、闇へとあらわになる。
それは、一瞬光を見せ、つき立てられた。
目的が 「ぐえ」と声を漏らす。が、どうせ後の祭りだ。
>>すうじ543が 市んだのだ。
少年は、溜め息を付くと、夜空の星を見上げながら、
「あと・・。何人だったかな?」
そう呟くと、頬についた、血を手で拭った。
588 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/07 04:23
和歌山県には、かの豊臣秀吉が連れて来たブラックな民族が住む。魔法部落である。
黒魔法な民族で、その血筋を引く男達はスキンヘッドであるので一般人との見分け
がつきやすい。ヒ素入りハヤシライスが世間を震撼させたのは記憶に新しい。
マスコミがヒ素ライスの取材に赴こうとしたところ、奇妙な事件に出会った。
それは鮮人のカルチャーとの衝撃的な出合いでもあった。我々はお茶の間で鮮人の
奇行を間の目の当たりにした。ガン先生のシャブに侵されていたのか、同居の女性
を斬り付け、アパートの自宅に放火したスキンヘッドの男が暴れる様は全国に放送
されたのであった。
金将軍のシャブは日本を座礁させようとしているのか?
589 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/07 04:45
鮮人age
590 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/07 19:32
最近覚えた遊びだが、本当に面白い。
殴りつけるのって楽しい。
あごを外す殴り方に凝ってる。
どうせ日本人だし、数十万人も同胞が拉致されたのだから思いっきり
殴ってる。純粋に面白い。
591 :
質 お掃除。>駆除。:02/12/08 19:45
全く。―――素手で私を倒すなど・・・・・。
汗が地面に落ち、吸収されてゆく、
男が、闇雲に、拳を振っている、用に見える。
黒い小さな陰が跳ねるように動く、と、踏み込む。
僕は、ナイフを引き抜き、刃が下に向くように握り、
刃を相手に向くようにして、低く構えた。
すうじ590の握り締められた拳が中を切った。
「なんだ・・・・。面白がっている奴の 熟練度など、こんなものか」
突き出された拳の下をくぐり、
ナイフを腹に突きたてた。
右の手の平で、柄を押す。
左の腕がすうじ590の腹に触れるほど、深く刺した。
身長差から、血がナイフを伝わり、小指に触れようとした瞬間、
ナイフを引き抜くと同時に、バックステップをした。
少年のさっきまで、いた場所に血が飛び、染み込んでゆく。
少年は、ナイフをシースにしまった。
そして、初めて、上から被っていた、黒い布を取った。
その姿は、少女だった。
「ふう・・・・・。熱っ・・・・まあ、まあ、だったなかな。」
手でウチワをつくり、それで扇ぐ、
風が涼しく吹いた。
それが、頬の汗を消してゆく、
そして、また、黒い布を被った。
592 :
質 お掃除。>駆除。:02/12/08 19:47
・・・っしまった。 まあいいか・
593 :
そうじ終了?:02/12/13 01:32
バサリと言う音と共に、
黒い布を取る。
腰につけていた、シースを外すと、黒い布に包んで、捨てた。
残るはただ、鮮人すうじ590の骸のみ
595 :
上 うま〜〜:02/12/14 23:42
>>594さん
美しい終わり方をどうも有り難う。
(^^)
(^^)
ありがとう、良スレだった。
終了おつ。
1000までいかなかったね。
ついでに600ゲット。地味で微妙。
601 :
名無し物書き@推敲中?:03/03/09 15:31
馬鹿が
603 :
昔掃除にきた人:03/03/15 17:54
まだ、ここ あったんだ。
なんか・・・・・執念を感じるよ。
さすが、皇族、が住まわれる場所だけあるね。
604 :
名無し物書き@推敲中?:03/03/16 13:56
---------- 再 開 ----------
605 :
名無し物書き@推敲中?:03/03/16 13:59
舞台は現代日本。とある街の路地裏にある
「魔法使い」の養成学校−ハルモニア学園−を舞台にした一話完結式のリレー小説です。
お約束は次の通り。
◆登場人物は、生徒・先生・近隣の住人と誰でもOK。
◆生徒の場合は7歳から18歳までの男女。クラスは二クラスしかありません。
一つは黒魔法のクラス、もう一つは白魔法のクラスでそれぞれ10人構成。
◆エッチネタもOK。
以上がお約束、それ以外は何でもアリアリ。
月島冴子、26歳。知的かつ妖艶、さらにJカップの巨乳をも兼ね備えた、罪作りな美人教師。
月島琴美、17歳。眼鏡の似合う童顔の美少女でありながら、Lカップの犯罪的爆乳の持主。
月島みあ、14歳。八頭身にして、Eカップ美乳を併せ持つ早熟バディの美少女。
月島あきら、小学4年生。元気なワルガキにみえて、実は将来が楽しみな女の子。
この四姉妹の教え子で、同級生で、バイト仲間で、遊び仲間の八吹悠也が、
月島家に初めて招待された日、事は起こった?。
607 :
名無し物書き@推敲中?:03/03/16 14:45
608 :
名無し物書き@推敲中?:03/03/16 15:30
学園の名前がハルモニアって、既にパクリまくりな悪寒
良スレの糞スレ化、全ては36が38で余計な口出しし始めた時から始まったようだな。
つーことで36死ね。
611 :
ここまだあったんだなw:03/04/14 06:13
これは誘導に失敗した36という基地外が、自作自演の長文荒らし化してスレを崩壊させていく様を生々しく描いた作品という事で、晒しage。
36、長文uzeeeeeeeee!
しかし基地外の文体てのはホントキモいな。
あれだ、「座敷女」に出て来る文字びっしりのノート、あれを連想させるよ、うん。
もう上げんなよ馬鹿
613 :
名無し物書き@推敲中?:03/04/14 12:55
614 :
名無し物書き@推敲中?:03/04/14 13:47
615 :
名無し物書き@推敲中?:03/04/14 20:17
このスレの悲劇は、36が噛み付く相手を間違えた所に有るな。
だからこの板も強制IDにしろと小一時間(ry
618 :
名無し物書き@推敲中?:03/04/14 23:44
619 :
名無し物書き@推敲中?:03/04/15 10:08
90(=36)に共同作業は無理だったと。
620 :
某リレー小説スレッドの1:03/04/15 12:49
すごく荒れてる・・・。
最後尾はどこかな・・・?
>620
541で一度終わってるよ。
(^^)
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
くまが森からやってきました。
くまの手には大きな桃の実が一つありました。
とても美味しそうな桃の実です。
道の途中で王子と出会いました。
王子はくまの持っていた桃を一目で気に入り、くまにこう言いました。
「その桃をおくれ」
くまは左右に首を振り、歩いていきました。
その背中に向かって、王子は剣を振り上げ、くまを倒してしまいました。
そして手に入れた桃を、嬉しそうに持って、スキップをしながら歩いていきます。
しぱらく王子が歩いていると、井戸にぶつかりました。
井戸のそばでは、美しい金の髪をした乙女がしくしくと顔を覆って泣いています。
王子はすかさず乙女のそばに片膝をついて、彼女に問い掛けました。
「どうしたのです。お嬢さん」
乙女は泣きながら、言いました。
「私の大切な鏡を、井戸の中に落としてしまいました」
王子が井戸をのざきこむと、井戸の中ではぷかりぷかりと鏡が浮いていました。
鏡が浮いていることを不思議に思いながらも、王子は乙女にこう言いました。
「私が鏡を取ってきます。だからあなたはこの桃を持って待っていてください」
王子に手渡された桃を乙女は大切そうに抱き、王子が井戸の中へと縄を伝わって下りていくのを見守りました。
しかし、乙女は渡された桃がとても美味しそうだったので、一口だけ…と呟きながらその小さな口でかじってしまいました。
けれど、桃はとても美味しくて、乙女は食べることを止められず、とうとう全部ぺろりとたいらげてしまいました。
そして、王子が戻ってきたときに、そのことを責められると思った乙女は、王子が井戸の中にいるのにもかかわらず、
井戸の蓋を閉めてしまいました。そしてそそくさとその場から逃げてしまったのです。
井戸の中の王子は困り果て、冷たい水の中に沈みながらどうしようと考えました。
するとそこに、小さな蛇が現れました。
蛇は王子に言いました。
「そこの鏡を壁に向けてごらんなさい」
鏡を井戸の壁に向けると、そこには倒したくまが、頭から血を流しながらもむくりと起き上がっていました。
くまは、真っ赤な太陽に向かって誓いました。
「桃を食べた奴を呪ってやる」
それを見た王子はほっと胸を撫で下ろしました。
なぜなら、王子はまだ桃を口にしていなかったからです。
その頃、桃を全部食べてしまった乙女は、家に帰って夕食の準備を始めていました。
野菜をざぶざぶと洗っているとき、桶の中から小さな小さな熊が現れました。
その小さな小さな熊は、乙女の柔らかな二の腕をぱくりと噛み付き、言いました。
「熊の呪いを受けてみろ」
その小さな小さな熊を乙女はつまみあげ、下水溝に流してしまいました。
小さな小さな熊はくるくると回りながら、水の中を流れていきました。
小さくきゃーという悲鳴をあげながら……。
おしまい
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
これはさりげなく民衆の深層心理を反映した佳作と言えよう
クマ=鮮人
王子=天皇
乙女=日本人
であることは誰の目にも明白である
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
(^^)
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
643 :
名無し物書き@推敲中?:03/11/30 12:46
さあ新学期の始まりだ
そう、ここは某学園の姉妹校、ソッサーク=ブンゲーべルグ魔法学院。
今日もまた、穏やかとは「いい難い」一日が始まる・・・
645 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/07 12:28
始まり始まり
647 :
名無し物書き@推敲中?:04/05/29 11:55
そして終業式の季節が来た。
648 :
罧原堤 ◆5edT8.HnQQ :
>506
>508
NHKラジオの竹中大臣の発言をちょっと変えただけの文章に反論してる馬鹿