俺には書けない……
>>647 とにかく感想スレに
テクニックを教えて貰えるかも
649 :
名無し物書き@推敲中?:02/09/17 20:50
「化粧板」「イグニッションキー」「青色申告」
初めて書いてみました。
その部屋は古い木造アパートの二階にある黴くさい四畳半だ。隣に建った
学生向けワンルームマンションのせいで昼でも日が射すことはない。
室内はこれといった家具もなく、天井からぶら下がった裸電球の下には量販店
で買った安っぽいテーブルが置いてあるだけだ。男はメラミンの化粧版に
頬杖をつき、埃っぽい土壁に一枚だけ掛かったカレンダーを見る。三月。
来週は青色申告の準備をしなければならないだろう。早春の野山を撮影した
美しいカレンダーの写真を見るともなしに見ながら、わずかな還付金を
得るために自分の貧しい帳簿をまとめる算段を思いめぐらしていたが、
ふと時計を見る。午後八時三十五分。早すぎるだろうか。いや、遅すぎても
いけない。急ぐほどではないが慌てることもない。アパートを出ると早春の
夜風が男の薄っぺらな上着をふわりと撫でた。その風は薄い桃色をしている
ような気がした。もとより空気に色などついているわけがない。苦笑しつつ
駐車場へ急ぐ足取りが次第に軽くなり、あと半年のローンが残っている
中古の軽自動車に勢いよく乗り込むと、イグニッションキーを思いきり
ひねった。
次は「馬」「らせん階段」「焦燥感」でお願いします。
「馬」「らせん階段」「焦燥感」
---
荷を満載した馬は城壁搭の中のらせん階段を登っていた。
それは石造りの階段で真中は直径10メートルほどの丸い穴が開いていて、馬が登るのにある程度は、苦ではない仕掛だった。
「そらそら」
時々渋るように馬が先に進まなくなってしまうのを、馬追いがけしかけた。
丸い穴のところに手摺りはなく、落ちてしまえばひとたまりもない。
恐いのは馬追いも同じだ。今登っている馬は、彼のただ一つの財産だからだ。
八方手を尽くして、ようやく馬は再び登り出した。
馬にしてみれば、面倒な主人だということだろう。
それでも馬が従うのは、仕事が終わった後、馬追いは自分をいたわるようにやさしい目をするからだ。
「そらそら」
馬はそんな馬追いを想いつつ、階段を登っていった。
最上階には開け放した扉があり、そこには強面の兵士が荷の点検をしていた。
搭の最上階はぐるりと周囲が見渡せるようになっており、どう持ち上げたのか砲台が一つ据えられていた。
「何をしている、早くもってこないか! 敵は待ってくれんぞ!」
彼は焦燥感まるだしの声で威張り散らした。
「そらそら」
馬追いは荷を降ろすと、再びらせん階段を降りていった。
---
次は「ソーセージ」「バッグ」「酒瓶」で
「馬」「らせん階段」「焦燥感」
馬鹿な俺は単にお洒落だから、という理由だけで家にらせん階段を取り付けた。
しかもトイレは換気がいいようにと、3階に一つだけ。
そして今、俺は猛烈な腹痛に苦しんでいる。
さっき食べたしめさばが良くなかったらしい。
一歩歩くだけで漏らしてしまいそうだ。
はたしてトイレまでもつのか?
焦燥感だけが、俺を支配していた。
次は「違うってば」「だから誤解だって」「彼女は友達だよ」です。
気に入らない場合は継続で。
「けーた、あたいのこと嫌いなの?」
部屋の隅で膝小僧を抱えて、
すんすんと鼻を詰まらせながら、つぶらな目を涙で滲ませている。
「違うってば」
――今後のことを、耀子に相談しに行ったら、ゆきこを誤解させてしまったようだ。
だが、子供というのは妙なところで聡いものだ。
「彼女は友達だよ」
綺麗に切り揃えられた前髪をそっと撫でてやりながら呟く。
出会った頃よりも随分背が伸びたが、それでもまだ僕の腰ほどの背丈しかない。
ゆきこは、涙を一杯ため口を真一文字に結んで、こちらの目の奥をのぞきこむ。
甲斐性のないこの身には、その純真さがつらい。
「だから誤解だって」
「あたいだって!おとなになったら、よーこせんせいくらい綺麗になるもん!」
うん。僕もそう思うよ。だからホントは背伸びする必要なんてないのに。
可哀想だけど、誤解させたままにしておこう。この少女はあまりに幼なすぎる。
おとぎ話に秘められた真実を知らせるときではない。
ゆきこのおかげで、この残された幾ばくかの命にも意味があった。
親友の忘れ形見よ。最期はこう言って別れようと思う。『ありがとう』
---
ひさびさ。
「処方」「弁護」「盲目」
653 :
「処方」「弁護」「盲目」:02/09/18 00:18
久しぶりに孫娘の夢亜が遊びに来た。
今年で14歳になるが、夢亜も今時の若い子と同じように、
茶髪でピアスをしている…らしい。
「らしい」と言うのは、私は盲目なのだ。
まだ私が今の夢亜と同じ14のとき、東京大空襲で母と家、
そしてこの視力を失った。
「ねぇ、おばあちゃん、私、明日友達とカラオケ行くんだけど、お金無いんだ。
5000円でいいからくれない?」
私は今の夢亜の表情はわからない。
しかし、その嫁に似たずるそうな顔が見える気がした。
そう言っても、孫がかわいくないはずが無い。
私はいつも身に着けている鞄をまさぐって、財布を出した。
「ありがとう」
またあの子のヒステリックな母親に弁解するのは大変だとため息をつきながら、
夢亜を見送った。
小さい頃はよく私の代わりに手紙を読んでくれたり、
薬の処方を読み上げてくれたいい子だったのに…。
私は自分の泥沼だった青春時代を思いながら、
もう一つだけ、大きなため息をついた。
次のお題は「朝焼け」「キッチン」「ホッチキス」でお願いします。
654 :
「朝焼け」「キッチン」「ホッチキス」:02/09/18 02:09
「秋の大感謝祭60%引き!ホッチキスで止めた封筒の割引クーポンを…」
何の変哲もない広告だったが、この一行が波紋を巻き起こした。
その夜、広告主の店の会議室は、難かしい顔をした弁護士で一杯になった。
「せっかくで恐縮ですが、この広告は回収・訂正願いたい」
「な、なんやて?」
「「ホッチキス」は明治時代に登録された、れっきとした登録商標です」
http://www.great-teacher.jp/neta/stapler.htm 談判は何時間も続いた。
ついに朝焼けがさし、スズメがチュンチュン鳴きだす。
「なあ、別にあんた方の商標でもないのに、なんでここまで頑張るんや」
「訳は絶対言えません。こういう事はキチン、キッチンとしないと…
登録商標となると、これはもう固有名詞ですから」
店長は悩む。こんな事のために朝まで粘る、彼等の動機が分からない。
彼等の、必死な目。
まるで、この世界の存亡がかかっているかの様だった。
※マックスかイトーキか、忘れたー^^;
次のお題は:「地球儀」「花嫁」「砂漠」でお願いします。
「私…砂漠地帯に行きたいな。ねぇ、路望、砂漠はこっちでいいのよね」
若い女性…と言うよりもは、まだ少女と言った方が似合うだろうか。
その少女が路望と呼ばれる10歳くらいの少年に、地図を見ながら笑顔で話しかける。
少年は一瞬困ったような顔つきになり、次に皮肉めいた笑みを浮かべた。
「紫乃お嬢様は相変わらず方向音痴なんだから。地図、ちゃんと見てます?」
路望はつかつかと紫乃という少女に歩み寄り、少女の持っている地図に小さな指で目的地を指した。
「こっちに行くんですよ。ナビは僕に任せてください」
彼は、頭脳に今駆使できる科学のすべてをつぎ込んである最新型の人型ロボットだった。
「私だってできるわよ!でも…、今は路望に任せておこうかな?」
紫乃はしぶしぶ信頼できる召使いに地図とコンパスを渡す。
「でも紫乃お嬢様、本当にあれで良かったんですか?旦那様はきっとかんかんですよ」
「いいのよ、あれで。お父様が勝手に私を結婚させようとしたんだから。
私まだ16よ。花嫁になるにはまだ早いわ」
紫乃は路望の言葉に小さく肩を竦める。
しかし次の瞬間、紫乃は開き直ったように顔を上げ、まっすぐ前を見据えた。
「それに私、小さい頃から冒険家になりたかったの。
今まではお屋敷に縛り付けられた生活に耐えて来たけど、理屈じゃなくて、
この世界って地球儀みたいに本当に丸いのか自分の足で確かめたい」
路望は温かい目で紫乃を見つめて笑う。
「僕はお嬢様にどこまででもついて行きますよ。だからその決心、途中で投げ出さないで下さいね。
…お屋敷に戻ったら、お嬢様だけではなく、僕も旦那様に怒られるんですから」
656 :
655「地球儀」「花嫁」「砂漠」:02/09/18 03:29
途中で送られてしましました…(−A−;)
さっきの題名すみません。
まちがえたんです。
しかもやたらと長くてすみません。
次のお題は「歌舞伎」「カセット」「笛」でお願いします。
657 :
◆qh/TlzQY :02/09/18 05:55
俺の演目は終わろうとしていた。
アズミが遅れてもう四十分。客もいい加減ざわついている。まさか
テープを流して誤魔化すわけにもいくまい。ホールの外では芸能記者たち
がトグロを巻いている。まあ、一介の笛吹きでしかない俺にとってアズミの
評価など、どうでもいいことだが……。
舞台袖にアズミの母が見えた。俺は、気合が乗ったフリをして首を
回し、横目で彼女を見た。ケータイを耳に当て、眼鏡にまで唾(ツバ)
を跳ばしている。銀縁の柄が光ったとき、俺はなぜか、最後に師匠と
会った夜を思い出した。
師匠は日本刀を、正座する俺の頬に衝(つ)きつけて、いった。
「ワシの音(ね)を越えられる、と思うか?」
「いずれは」俺は頬に絶対零度を感じた。「越えねばならないと」
何かが手の甲に落ちた。それは凍らずに落ちた、一滴だった。
「で、あるか」
凍りついたのは、師匠の声だった。俺は切られると覚悟した。目の
隅から刺してくる刀の光が消え、師匠は背を向けた。
「去れ」
「はい」
俺は立ち上がった。ひざが、まだ揺れている。
「アズミのために吹くと思うな。ただただ、音の先にあるものを
追いかけよ」
俺は師匠の背に最敬礼した。血が顎(アゴ)をつたい、畳へと落ちる。
俺は増えていく赤い点を見つめたまま、「行ってまいります」といった。
658 :
◆0S/YG2ds :02/09/18 06:00
翌日、師匠は死んだ。アズミのツアーに同行する前日だった。刀に
ついた俺の血を、その首に混ぜるようにして、息絶えていたという。
伝統とは、こういうものなのだろう。
「大将の御着き!」
袖から声が漏れた。アズミは、共演者にだけ伝わるように、カーテンの
奥から深く、頭をさげた。俺は自分の演目を終えた。
公演がハね、楽屋のテレビをつけると、アズミが映っていた。
「今日の歌舞伎もダブルブッキングでしたが、説明してくださいよ!」
そういってマイクを突きつける芸能記者に、アズミは、
「狂言と歌舞伎の違いもわからぬ者に答える必要はない!」と突っぱね、
ハイヤーに乗り込んだ。
「アズミはマイク、俺はポン刀、背負うものは違えど、宿命だよな」
俺は頬を撫(な)でた。傷を指で擦ると、師匠の音が聞こえた気がした。
§§ トリップの跡にお題入れたら、違うトリップに(w;
長くて、スマソ。
ルビは(カッコ)内に記しました。
次のお題は、「癖(くせ)」「カメラ」「長いお別れ」で、
お願いします。
659 :
◆0S/YG2ds :02/09/18 06:08
ごめんなさい。訂正です。
>俺は増えていく赤い点を見つめたまま、
→ 見つめ「ながら」、
省略されて見づらいので、次のお題を再掲します。
「癖(くせ)」「カメラ」「長いお別れ」で、お願いします。
↑わざわざ訂正を書き込む必要はないと思うよ
661 :
名無し物書き@推敲中?:02/09/18 20:03
★「癖(くせ)」「カメラ」「長いお別れ」
「会えてうれしかったよ。ただし短い間だがな」
「何それ。レイモンド・チャンドラー?」
「『長いお別れ』か。そういえばそんな科白があったな」
「・・・ねえ、あたしたち、本当に終わってしまうの」
そう言って彼女はふいに立ち上がり、窓越しに外を眺めるふりをしながら
背中を向けた。水気を含んだような、どんよりとした雲が空を覆っている。
しきりに髪の毛をいじっているのは、途方に暮れたときの彼女の癖だ。
「ねえ、どうして・・・」
「カメラだ」
「え?」
今この時を、心というカメラで写し、セピア色の写真を永久に記憶という
倉庫にしまっておこう。二人で過ごした日々は、遠い地平線の彼方にいても
輝きを失うことなく・・・ そう言いかけて、俺はあまりのクサさに我ながら
恥ずかしくなってブッと屁をこいた。
次は「ろくでなし」「モーツァルト」「宇宙」
あっ!固有名詞はダメダメ〜だったね。
次は「ろくでなし」「ジュース」「宇宙」でお願いします。
とんでもない間違いがありました。
14行目の「弁解」は「弁護」の間違いです。
すみません。
しかし、お題の部分を間違えるなんて…。
664 :
「ろくでなし」「ジュース」「宇宙」:02/09/19 02:03
私は娼婦、寂れた店の売れない娼婦である。
けどよアンタ、そりゃ10年も前のこの国が神武だ天武だ?
金だ金だと騒いでいたときゃぁリーマン様の乾いた体を
少しでも癒してやろうとこの仕事に体にチョットは職人魂を持っていたものである。
憂いながらも客は来る、今日は何やら気の小さそうな男だ
「こんばんわお兄さん、こんな所初めて?」
この質問に男は顔を赤らめて『初めてです』と答えた、私の長年の感から行けば
コイツは女の味を知らないだろう。こんな所で筆を下ろそうなんてまぁ・・・。
気だるさを抑えつつジュースを飲んでいると男は
『あ、アソコを見せて下さい。それで満足です』ときたもんだ
あんたね〜と思ったがまぁ良い見せるだけで済むならそれに越した事は無い。
大股を開くと男は股間にしがみ付いて来た。
『これがこうなって・・・あぁそうなのか・・・まるで小宇宙』
ははは、私のアソコは宇宙かい?このろくでなしに体操な表現してくれるなんて
嬉しいじゃないか。
久しぶりに真面目にやってやろうじゃないか
アンタ今日はこの宇宙を心行くまで味あわせてやるよ。
次のお題は「粘土」「孫」「空の缶」でおねがいします
665 :
「ろくでなし」「ジュース」「宇宙」:02/09/19 02:08
ある村に、近所の誰もが認めるろくでなし男がいた。
しかし、その村の人々は誰も男の権力に逆らえず、金や土地を取られては嘆いていた。
ある日、男は隣村からも欲しい物を奪った。それは一匹の子猫だった。
男は子猫の可愛さに心を奪われて家に連れ帰るが、食事もろくに与えず、
子猫を眺めては自分だけ、近所から盗んだパンやジュースで腹を満たしていた。
次第に、子猫が衰弱して以前の輝きが無くなると、男は興味を失った。
ある朝、老夫婦が男の家の前へやってきた。『ウチのネコが、こ、こちらへ・・・』
玄関越しに聞こえる老夫婦の、声にならない嗚咽に流石の男も胸を痛めた。
ふと部屋を見渡すと、痩せ衰えた子猫が醜い形相で死んでいた。
『あんな可愛かった子猫が』
あんなに可愛かった子猫は、もう宇宙を探しても見つからないんだな。
そう悟ると、男は大声で老夫婦に謝り乍首を吊った。
666 :
名無し物書き@推敲中?:02/09/19 02:08
かきました。
カメラの癖に、長いお別れだったな。
遅かったです。
次のお題は664さんの「粘土」「孫」「空の缶」で。
アパートの階段を昇りきると、B神社が見える。僕は幸子が帰ってくるまで、
階段に腰掛けて待つことにした。風が冷たい。空を見上げると、飛行機雲が形を
変えずに流れている。時が止まっているようだ。
境内の裏からアラレがこぼれるようにして、七五三参りに来た家族連れが出てきた。
アラレだと思ったのは、赤い着物を着た子供たちだった。顔がはっきりと見える距離では
なかったが、女の子が二人だというのはわかる。ひとりは赤、もうひとりは藍の着物を羽織り、
鳩の群れを追い立てている。親を見ると、見事な白髪だ。もしかしたら、孫の付き添いかも
しれない。
「あ、待った?」幸子が階段をあがってきた。
僕は、幸子のヒザについた汚れに気づいた。「シミになるよ」
「いいのよ、どうせ作業用なんだから?」
「そのうち粘土で型が取れるぜ、そのスカート」
「それもいいかも。朝倉文夫みたいで」
僕は立ち上がって、幸子を通した。ふたたび神社を見ると、家族連れはいなく
なっていた。鳩たちだけが相変らず忙しい。それは動く碁石だった。
「ねえ、何かいいタイトル考えて」
幸子がカバンから一枚の写真を取り出して、見せた。
「なんだ、部屋の鍵を探してたのじゃないのか?」
僕はそれを受け取った。写真には、七部出来の原型が写っている。原型は、
粘土色をしたピザ生地を連想させた。「そうだな、『空の感』なんて、どうだ?」
「悪くないわね」幸子はやっと部屋の鍵を見つけた。
空を見上げると、飛行機雲は残っていなかった。
次のお題は、「カー消し(ゴム)」「砂金」「霊」で、お願いします。
砂金掘りをしていたら、霊に取り憑かれ、霊感のままに掘ってみたら
カー消しが出てきた。というのは、NGとします。
もう訂正は、気づいてもしません。w
訂正はしないけど、このカキコフォーム(っていうの?)に
そのまま文字打つと、改行の感じがつかめないね。
あ、ゴメソ、やっぱ訂正させて! 「空の感」になってる。変換ミス
「空の缶」ですた。では、
「カー消し(ゴム)」「砂金」「霊」で、どうぞ。
鬱だ! 文脈がワケ分からなくなるので、ラスト訂正。本当に連続ごめんなさい。
>「いいのよ、どうせ作業用なんだから?」
の「?」マークいりません。読んでて、「ワケワカラン」と思われた方、ゴメソ。
え? 誰も読まねーよ? だろうなぁ……。こんな訂正ばかりしてちゃあな。
↑別の場所(例えばメモ帳とか)に一旦書いて、それをコピペすれば?
おいらはそうやってるよ。
引越しに伴って押入れを整理していた時、僕は錆びに塗れた古い菓子缶を見つけた。
一辺が20センチ程の正方形の箱には、子供の頃必死になって集めた玩具が
雑然と詰め込まれていた。ビニール製のアニメキャラクターの人形やスーパーカー消しゴム、
修学旅行で買った砂金入りのお守りやビー玉といったものだ。
僕は懐かしく思いながらそれらをひとつひとつ手にとり、しげしげと眺め、そして元に戻した。
過去があり、今がある。当然のことだ。
僕は金属製の缶をダンボ―ルにしまい、再び引越しの準備を再開した。
押入れを整理する作業というのは過去を掘り返すことに他ならない。
良い過去もあるし、悪い過去もある。思い出したくもない過去から、腹が立つ過去もある。
いろいろな過去があるが、例外なく一本の線が真っ直ぐと伸び、現在の僕に辿り着く。
ふと、部屋のドアを開ける音と共に「ちょっと、何これ!」という声がした。
妹だ。僕は妹に微笑みかけた。
「お母さーん、お兄ちゃんの部屋が荒らされてるよ!」
そう言って妹は足早に僕の部屋を後にした。僕は妹に向かって何度も呼びかけたのだが、
もはや霊と化した僕の声は届かなかった。
●「生クリーム」「左利き」「スニーカー」でお願いします●
674 :
「カー消し(ゴム)」「砂金」「霊」:02/09/19 11:02
「むむむっ!ここに宝がうまっておる!」
大げさに手を前に突き出した自称霊媒師は、庭先で叫んだ。
「掘るのだ!さすればこの館の霊は去り、ここに住むものに栄光をあたえるであろう!」
「ほらっ!先生がそうおっしゃってるんだ、新入り!」
先輩社員が俺にスコップを押し付けた。
俺は春の就職戦線におちこぼれ、コネのまたコネでこの不動産屋に中途採用で就職した。
コネのまたコネだから、どっちかっていうと猫の手よりかはましかなって具合な扱いだ。
「はい、はい」
俺ともう一人、新入り仲間の岡本とで、硬い土にスコップを入れる。
「粘土質だなー結構硬い」
「お宝って砂金とか袋に入ってるとかかな?」
ちょっと期待をこめた台詞を、岡本が俺にささやいた。
「いや、それはないんじゃないの?新興住宅地だろここ」
さっきから霊能力者先生の大声に、近所の人たちが壁越し顔を覗かせていた。
「そいや、子供の頃さータイムマシン〜とかいって庭に瓶とかうめなかった?」
「あーあったあった、俺はその時あつめてたカー消しとかいれてたな」
「そういうのがそのまんまでてきたら、それはそれでお宝かも?
ほらナツカシ物ぶーむっていうかあるじゃん」
「うーん、あれはゴムだからなー」
その時、力任せに差し込んだスコップの先が、こつんと何かに当たった。
お題は「明け方」「魚」「岩」でいかがでしょ?
あ、すいませんダブっちゃいました673さんのお題でどうぞ。
676 :
「生クリーム」「左利き」「スニーカー」:02/09/19 20:02
いきなり世界が光の洪水になった。
「いつまで寝てるの?」
カーテンを開け放しながら僕に向かって微笑んでいる彼女は、
縞のTシャツに白いコットンパンツという休日の服装だった。
洗い晒しのスニーカーを履いた小麦色の脚できびきびと
ベッドに近づくと、僕の頬に軽くキスして、そのまま鏡
に向かって簡単な化粧を始める。左利きなのに器用で
リズミカルなその動きを眺めながら、僕はすごく幸福な
気分になって、もう朝だというのに
生クリームの海を漂う不思議な夢のような感覚に陥るのだ。
次は「渦巻き」「麻」「悪趣味」
677 :
「渦巻き」「麻」「悪趣味」:02/09/20 00:42
みんな、いつしか、彼女の事を忘れていた。
彼女は凄腕の秘書。どんな質問にも答え、重宝されたものだった。
しかし、知識がひとたび伝授されてしまうと…現実は残酷だった。
彼女は今、オフィスの端に押しやられている。
この一月、コピー以外何の仕事もこない。
例え、オフィスに悪趣味な壁紙が貼れても、夜中に麻雀を始めても、
忍耐強い彼女はじっと机で用事を待っている。
机上のクリップをいじくりながら、彼女は考える。
心配が悪い方向へ、悪い方向へと、ぐるぐる渦巻きを巻いてゆく。
「次に放り出されるのは自分かもしれない」と。
得意の手品で花束を出して、喝采を受けたあの頃…
手品で消えてしまいたくなる。
悪の組織の首領の様に、秘密の穴から脱出したくなる。
今日も冴子は、オフィスの端でじっと待っているのだ。
あなたがF1キーを押す、その時を。
※イルカはあんな人気なのに(涙)
次のお題は:「ペット」「林檎」「ダンディ」でお願いします。
678 :
1日1書 ◆QaWqYmNw :02/09/20 01:22
「ペット」「林檎」「ダンディー」
「ダンディーさん、出番です」
僕は出演者である「ダンディー平塚」の部屋のドアを叩いた。
僕の仕事はADである。仕事始めてそろそろ一年が過ぎようとしていた。
1人暮らしの家にはペット、というよりも僕のパートナーであるハムスターの「マイケル」
がいるだけである。仕事に慣れてきた自分がいるのだが、同時の僕はあせりも感じていた。
果たして僕はいつ、このADの仕事から次のステップに上がれるのか?僕自身が書いた企画が、
気づけば敏腕プロデューサーの作品にされてしまったこともあり、一時は仕事をやめようと思った。
しかし、僕は夢のためにと我慢して仕事を続けてるが・・・・・・
そんなことを考えながら、「ダンディー平塚」の返事を待っていたのだが、
いつまでたっても彼は出てこない。僕は一言「失礼します」と断わりドアを開けた。
ドアを開けてみると僕にはかつて嗅ぎ慣れた匂いがした。血の匂いだ・・・・・・
机の上には1つの林檎、そして机の向こうに、首から上がない、衣装を着た
「ダンディー平塚」と思しき人物の死体が。
どうやらまだ、「林檎殺人事件」の恐怖から僕は解放されてないようだ・・・・・・
※お題は「テクノ」「工房」「最前線」で。
ていうか、なんとも謎まみれで中途半端な作品だ。
「テクノ」「工房」「最前線」
世の中には、最前線を生む場というものがある。
僕は、テクノDJとして、毎月二回第二と第三の火曜日にクラブで皿を回している。
ルミカを持った若者を、さながら工房で黙々と鉄を打つ職人のように、LPを選曲して空間を構築する。
スピーカーからは、重低音とシンセサイザーの音がまるで箱全体を、レイプするよに襲い掛かる。
ドラッグなんかじゃ味わえない快感だった。
ディスコからクラブへ。時代が変っても、若者が集まり音楽で狂喜乱舞する仕組みは変らない。
親から子へ、子から孫へ、そんなくだらない事を考えていると、吹き出してしまった。
今夜も僕はブースに立っている。
「火事」「ハードディスク」「蝿」
680 :
名無し物書き@推敲中?:02/09/20 02:59
「生クリーム」「左利き」「スニーカー」
僕は母さん手作りの生クリームがたっぷりのっかったプリンを食べ終えると、スニーカーを履いてコロシアムへと向かった。
「やあ、トム。どうやらおまえさんの相手は左利きの剣闘士らしいぜ。気を付けな」
やばいなあ、と僕は思った。左利きが相手だと攻撃も防御も剣でこなさなくてはならない。相手は右利きの相手など馴れているだろうから、どう考えても僕のほうが不利だ。
「頑張れよ」
同僚のマイクが僕を励ます。
「負けるもんか、負けるもんか、負けるもんか・・・」
母親と7人の兄弟たちを養うためにも僕はまだ死ぬわけには行かないのだ。
コロシアムに姿を現した僕に強い日差しと大歓声が降り注いだ。
次は「死闘」「決着」「次回予告」です。
あ、しまった。お題間違えてるし。
>>680は無視してください・・・(恥
「火事」「ハードディスク」「蝿」
編集のK君は僕の家に来ることになっていた。僕は
間に合うだろうとタカをくくって、家を出た。フロッ
ピーを切らしたのだ。ワープロ専用機で書いていると、
年に一度はこんな目にあう。
途中でK君とすれ違った。彼は、自分が買ってくる
といったが、僕は自転車だからと彼に鍵を渡して、先
に一杯やっててくれといった。
フロッピーを買ったついでに、PCコーナーを見た。
僕は家電屋にいた。量販店に比べれば高いけれど、値
段は購買理由の決定的理由とはならない。
「お、先生、やっとパソコン買う気になった?」
僕は店主に首を振った。「まだあのルポ使ってるよ。
筆が、いや、指がノルんでね」
「いまの時代、珍しい」
「編集にもいわれるよ。作品をデータでやりとりでき
るらしいから、便利だとは思う。でも、ハードディス
クがなんたらインターネットがなんたら……。覚える
の大変そう。なあ、食わず嫌いは認めるけどね」
店を出てから、近くのスーパーで刺身の詰め合わせ
を買った。走ると、フロッピーと刺身パックが、籠の
中で跳ねる。すぐ食べるので中が崩れてもかまわない
だろうと、そう思って角を曲がると、家が燃えている。
「火事ぃ!?」
僕は角を、曲りそこねた。ゴミ袋の山に自転車ごと
突っ込む。驚いた大量の蝿が舞い出てきた。まるで黒
火の粉だ。いまさらながら、パソコンならデータで送
れたのか、と、後悔した。
次のお題は 「時差ボケ」「サーフィン」「コーヒー」で、
お願いします。
スマソ 訂正どす。
なあ、食わず嫌いは認めるけどね」→「まあ」、食わず〜
黒火の粉だ → 黒「い」火の粉だ。
>>627 さん。どうもです。アドバイス通り、メモ帳で書くことにしました。
でも、ミスるんだよなぁ。w; 鬱
アーカイブ通り2159番地にあるバー『サーフィン』には、後ろめたい
職を持つものが夜な夜な集う。人身売買業者、覚醒剤精製工場社長、
核兵器ブローカーから玩具のコピー商品販売員まで、警察が涎を垂らしそうな
者達が薄暗い店内に寄り添う光景が広がる。
かく言う私も、彼らと同様アンダーグラウンドで生活している。
いつもの席(カウンターの左から二番目が私の指定席だ)に着くまでに、
顔見知りが顎をあげて挨拶をし、軽い会話を交わす。
「調子はどうだい?」と私。
「最近は本体よりパーツのほうが売れるね。腎臓だとか」と人身売買業者。
「痩せたんじゃないか?」と私。
「味見をしてたらこの体たらくさ」と覚醒剤精製工場社長。
「よう」私が席について店主にコーヒーを注文した時、隣に座っていた
核兵器ブローカーがこう言った。「仕事、しくじったんだって?」
「ああ。最近は地面よりも空にいる時間のほうが長いんだ。
時差ボケが治らないまま仕事にとりかかるから、失敗の連続さ」
忙しい殺し屋は世界を飛び回るビジネスマンのようなものだ。
●「ジャム」「ネズミ」「柱時計」でお願いします●
>>◆0S/YG2ds
いちいち訂正うざい
ちゃんと推敲してから投稿しろ
687 :
「ジャム」「ネズミ」「柱時計」:02/09/20 11:08
「ねぇ、聞いてくれる?うちの主人、浮気してるのよ」
「ええっ!どうして分かったの」
「簡単よ。前から怪しいと睨んでたんだけど、最近うちの
周りをチョロチョロ、ネズミみたいにかぎまわる女がいるから
ピーンときて、逆にその女を尾行してやったのよ」
「あなたもなかなかやるわね。で、どんな女なの?」
「年の頃は三十過ぎてるわね。そのくせフリフリの服着ちゃって
リボンなんか付けちゃって、ああこの女、きっと家に帰れば
ジャムなんか手作りしてます、古い柱時計のあるカントリー風
インテリアのお部屋でメルヘンチックな生活エンジョイしてます、
て感じの、薄気味のわるい嫁き遅れだと思ったわ」
「そんなのが他人の亭主を横取りするわけ。見かけに寄らないわね。
で、どうなったの」
「女が部屋に入ったところを踏み込んで、アンタ一体どういう
つもりなの!と怒鳴ってやったわよ。そしたら」
「そしたら」
「何か御用ですか?ときたもんよ。その声が妙に太くて、
変だと思ってよーく見たら、実は男だったのよ」
次のお題「強欲」「スプーン」「交差点」で
>>686 文句はいいから実際に即興で書いてみようね
>>688 即興で書いたらミスもするわと言いたいのか?
それは当然だが
>>686はきっと訂正するまでもないことを訂正してんじゃねぇ
uzeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeといいたいのだと
それかコテハン嫌いか >>◆0S/YG2ds最近出張ってるし
ここがカミカゼイエローキャブが塵煙を上げるN.Yであろうと、そのバンはあまりに速く無謀だった。散々路上をかき回し直進を続けた車猪は、ついに赤信号を無視して交差点に進入した所を、
側方からタンクローリーに追突され力尽きた。
「早く発進させろ」助手席でエアバックに顔を埋めた男がわめく、やはりエアバックに邪魔されながらも手を動かしもがく女が叫ぶ「駄目っ、エンジンがかからないわ」二人は逃走者だった。
「ここまでか、せっかく現金輸送車を分捕ったのに」「走って逃げれるわね?怪我はない?警察は?」女がそう問い掛け目をやると、男は車体後部の金庫と運転席を隔てる扉の金具が緩んでい
る部分に、スプーンを差込みこじ開けようとしていた。「なにやってるのよ!私は逃げるからね」「馬鹿が、金が無きゃ逃げたところでどうなる?野垂れ死にだ」飛び出していった女を尻目に、
男は脅し目的だった粗製銃を取り出し鉄の門番に止めを刺すと、男は扉を破り窓も無い秘密の宝物庫へ身を滑り込ませる。隠し男は笑みを浮かべながらケースを破壊し、冬眠前のげっ歯類のよ
うに紙幣を服の中に詰め込む、抱えられるだけのケースを抱え金庫からでた男は窓の外を観察する。 思ったほど警官は少なかった、遠巻きに見ているだけだ。特に何かで濡れている当たりには
一人も姿が見えない。「逃げれそうだ、神様は俺についてるぜ、しかし臭い」次の瞬間、 ヘリやパトカーからTVに流されたカーチェイスショーを一番の特等席で体験していた男の視界に
突然の幕が下りた、赤黒い炎、耳を劈く轟音。 警官に取り押さえられ、油槽車から洩れ出た石油で焼き尽くされる男の車を眺める女の様を現場で、TVで
現場で凝視する無数の目。「大好きなお金のローブで天国に上れた彼は幸せだったのかも知れないわ、神様が強欲の大罪に呑まれた彼を歓迎してくれるかは知らないけど」後日の取材に答えた女の顔には安堵と哀れみさえ浮かんでいた。
*
>>690の御題は「強欲」「スプーン」「交差点」で
*次の御題は継続で
>>627は偽者です。他板で使ってるトリップはこれです。
>>691 お前の偽者なんて同でもいい
匿名掲示板なんだから自己顕示欲棄て書けよボケが
693 :
「強欲」「スプーン」「交差点」:02/09/20 15:45
箸休めのシャーベットが運ばれてきた。メインディッシュに取りかかる
前にさわやかな洋ナシの香りで口中を洗うのだ。四季子のスプーンは優
雅な弧を描いて小さく濡れる唇に次々と運ばれていく。はかない淡雪が
すっと四季子の中へ吸い込まれていくさまはまるで完璧な手品を見せら
れているようだ。
光一はその見事なフォームに感動しながらも、つい先ほど平野町の交差
点で見せた四季子の一面を思い出さずにはおられなかった。
光一と四季子が並んで信号を待つ間、横断歩道の向こう側にいた中年女
が、落ちていた千円札を拾い、こっそりポケットにしまいこんだ。なん
ということもなし、光一はその光景を眺めていた。女は卑しい笑いを口
元に浮かべていた。
その太った女を刺すように見つめ、四季子は確かにつぶやいたように思う。
「この強欲婆あ」
その直後中年女は倒れ、急死したのだ。通行人の1人が女の脈を取り、
死んでいると叫んでいた。あたりは騒然となった。倒れる人間を無視す
る類の無表情な若者たちでさえ、突然の異変に興味半分で立ち止まって
いる。目の前で人が死んだのだ。
それなのに、四季子は何食わぬ顔で光一の横に並び、ホテルのレストラ
ンに向かおうとする。金縛りにあったように固まったまま光一は足だけ
をかろうじて動かして四季子に従った。
「光一、あの女はやめておけ」
そう矢杉先輩は言っていたが……。
光一の胸は四季子への熱い想いと、粟立つような恐れが入り混じり、
この後の行動にどう歯止めをかけていいのか自分でもわからなくなっ
ていた。
「光一さん、何を考えていらっしゃるの。四季子のこと?」
四季子の目がやさしそうに光一を覗き込む。黒く長い髪が風もないの
に静かに揺れていた。
次のお題 「ドライフラワー」「足首」「紙切れ」でお願いします。
694 :
機甲自転車 ◆MrOd1JGM :02/09/20 17:08
>「ドライフラワー」「足首」「紙切れ」でお願いします。
「ドライフラワー向きの花をよこしてくれ」
封筒にこう書かれた紙切れが、前金にしても多すぎる程の紙幣と同封されていた。
花の種類や量に指定はなく、電話番号の類も書いてない。
「花屋の女主人がいい」とだけ書いてあるのだ。
私に配達させろという事だろう。早速、乾しても形がくずれにくい花を見繕って
配達車に積み、封筒の裏に書かれた住所に走らせた。
随分、大きな屋敷だった。門のカメラに向けて、将来の上客様に精一杯の笑顔で
到着を伝えた。「今、正面玄関を開ける」私はまもなく開いた門と正面扉をくぐり両手一杯
に花を抱えあがり込むと思わず顔をしかめた、信じられないほど乾燥しているのだ。
出迎える者はいない。こんな大邸宅に使用人もいないのだろうか。私はスピーカーの
主人らしきしわがれ声に言われるまま迷宮の奥深くに進む。外の湿気を入れない為か通りすぎた
3重の気密扉が閉まっていく。余りの乾燥に喉や目の粘膜が痛い。「その部屋が花室だ」
鉄製の扉が開かれた。お客様の花の趣味を知ろうと開けれないほど痛む目を開いた。
その部屋には確かにドライフラワーも置かれていたが、大きな人形達の方が主役といった感じだ。
奇麗に着飾ってあるなどんな品だろう?。近づいて見た人形は私の乾燥しきった唇を切る程叫ばせ、
喉からしわがれた悲鳴をあげさせた。浅黒く干からびた女のミイラと目が合ったのだ、
隣のは薫製らしい。私の心に身を切るような空っ風が吹き荒み、逃避に駆り立てる。
入った扉はすでに硬く閉められていたので、「展示品」を押し倒しすものかまわず、
無我夢中で乾物入れからの出口を探し、叫び、転倒した。床に堆積した乾燥剤に足首を
取られて抜けない。すでに紙切れの様になったしまった花と同じように、
涙も出ないほど水分を失い、苦しむ私の前に動く人形が現れた。
生身とは思えない程変質した肌の男は、硬直化し表情に乏しい顔を向けしわがれ声を発す。
「ようこそ我が花壇へ貴女のような艶花は永遠に値します」
次の御題も継続で
695 :
「ドライフラワー」「足首」「紙切れ」:02/09/20 18:37
>「ドライフラワー」「足首」「紙切れ」でお願いします。
うさぴょんはまだ仕事みつからないの?
友達もいないみたいで可哀想だけど、いいかげんここ卒業したら?
あなたの書いたもの読んだけど、あれは糞だよ。作文にもなってない。
自分が卒業した小学校の国語の先生に見せてみ。たぶん30点ももらえないと
思うから。結局君のやってる事はだね、世の中うまくいかない→その愚痴を聞いて
くれる友達がいない→何か書く→評価されない→にちゃんねるでヴァカを
相手に頑張る→荒らされる。おまえはただのヴァッカバカのチューバッカ
い い か げ ん 仕 事 s i r o 。
おまえはほんとキモイよ。なぜバラス?お前がただの引き蘢りという事を
なぜ?グロテスクなおもちゃが勝手に壊れてどうするんだ?
しかもカミングアウト後もなぜそんなにうれしそうにしゃしゃりでてるんだ?
おまえはほんとバカだな。このスレはただの痰壷だ。
俺も今日ストレスがたまってるから、自分より確実に下にいるお前がいる
このスレに痰をはきに来た。案の定お前はこのスレにいたからよかったけど
居なかったらイライラしたまま今日一日をすごさなければならなかったよ。
がんばってこれからも、せけんのストレスのはけ口になってろ。この糞が
696 :
名無し物書き@推敲中?:
うさぴょん ◆Gyu73AVw は事故で死ね うさぴょん ◆Gyu73AVw は事故で死ね うさぴょん ◆Gyu73AVw は事故で死ね うさぴょん ◆Gyu73AVw は事故で死ね
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