87 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/15 17:37
>>83 >>んーとさ、冒頭部分は、用語解説なんかすっとばして、サクサク進めてしまえば?
>>解説なんかいくらでもあとからできるでしょ?・・・ってのはシロウト考えかな?
俺も素人なんで、確実だとはいえないけど。
導入部分に動きを入れるというのはいいと思う。
それこそ
>>86が提示したような方法も、その一つ。
ただ、話を動かすというのを先走らせれば、
メリハリが無くなって読み手にとっては
辛い物になってしまうかもしれない可能性は否定できない。
読みにくいな俺のレス……。
とりあえず可能性と言うのは
物語の流れによるものだと思って。
>>79=
>>68 そこは説明わすれから書き方間違いまで非常に申し訳ない。
通常砲門と大砲の二つを引き合いに出し、大砲の説明をすれば
必要な内容は大体つたわるかな、と思っていたのですが、
仕様もないことに、うっかりしてしまいまして。
後、その前のレスで略称の事に言ってましたが、これは
本文中に長ったらしい固有名詞が何度となく出ると
邪魔くさく目障りになりかねない、と思い略しました。
通常砲門が規模的に単一の艦にしか攻撃を与えられないのに対し、
対艦隊用(ああ、また誤字使ってる。すみません)の大砲は、
一撃で複数の敵艦にダメージを与えることが可能な物です。
艦隊を一撃で消滅する威力はありませんが、艦隊戦を左右する力はあります。
>>80 ガンダムのメが粒子砲とビームの違いはビーム粒子による物だそうです。
ですが、ビーム粒子が何であるかは今まで何度かかわっているようです。
>>81 たぶんそんな感じでよいと思います。
>>83-88 お叱りありがとうございます。
そうならないための方法を検討して見ます。
ここで出された方法も、
使う機会には意識していこうと思います。
>>85 少女は話を動かす為のキャラであって
(そこだけで使い捨てる予定ではありませんが)今回は主に立つキャラではありません。
そのため、第一に少女を動かしてしまうと
そこら辺を誤解されかねないので、暴れるシーンは省きました。
さらに言い訳。
以前、火曜日、金曜日に上げる事を目標に掲げましたが、
>>61であるように、途中まで必要のないシーンを書いていたので
間に合いませんでした。
一応その「いらないかもしれないシーン」を上げますが、
出来るだけ見てやってください。
序章第三話「静かなる進攻」
そこは静かな場所だ。音を伝えるべき者たちがいないから。
そして、全てを覆い隠してしまう闇が支配している。
見る物はその漆黒に脅され、恐怖を覚えてしまうだろう。
その空間の中に一つの機影があった。鋭い先端に流線的なフォルム。
12メートル程の大きさは、その存在を不自然に見せた。
何故なら、このサイズは船舶と位置付けられる物だからだ。
船舶の定義は、単位時間あたりの能力を追求した物である。
故に短時間しか使えず、拠点となる場所から近距離でしか運用できないのが一つの特徴だ。
だが、船舶の周囲には拠点となるような物はない。
それどころか、慣性航行を行っているのだ。
しかし、それははぐれた事を意味しているわけではなかった。
機体の中で通信音が鳴り響く。
コクピットの中にいた男はおもむろにスクリーンを開き通信に応じた。
銀色の髪に男とも女ともつく顔つき。何より、他に持つ者のない銀色の目は特徴的だ。
「こちらHm-0101Sa八雲の月代 雄毅(つきしろ ゆうき)。異常は無いよ。そっちはどうだい?」
「こちら第二隊、流石 宵(さすが しょう)。同じく順調に航行してます」
宵と名乗った少年は、スクリーンの向こうで神妙な面持ちをしてしゃべった。
対して雄毅と名乗った男は、何も気にとめる事がないといった振舞いだ。
その様子を見て宵が問い尋ねる。
「心配じゃないんですか? 連れて行かれたのは自分の娘でしょう?」
彼らはリグトールに捕らえられた少女と、寝食を共にしていた。
「心配じゃないと言えば嘘になるよ。
でも、重要なのはいたずらにあせる事じゃない……。ただそれだけ何だけどね」
「……便利ですね。理屈で感情がどうにかなる人は……」
なじる様に、冷たく言い放つ。
しかし、雄毅は何も聞こえなかったというように言い返した。
「冷静になれないなら、今からでも他の人に代わって欲しいんだけどな。いるだけ邪魔になるから」
きつい言葉。
宵はその言葉が胸を刺激するのを感じながら、自分の感情をなだめた。
17と言う若輩ではあったが、驚くほどに冷静なのが本来の彼だ。
だが、今はどうかしている。それは雄毅の娘とは兄弟のように育ったためなのだろう。
雄毅は宵の様子を見て、言い聞かせるように言った。
「君は有能だよ。冷静でありさえすればね」
「……すみません」
その言葉を最後に沈黙が訪れる。
宵は回線を切るタイミングを失い、雄毅は言いたい事があるならずべて聞いておこうというつもりだった。
93 :
橘 一陽 ◆xMQ1c1es :02/07/16 23:59
しかし次の言葉が交わされる事は無かった。
彼らから言葉が出る前に、アラームが叫んだのだ。作戦開始のアラームが。
「さぁ……それじゃ行こうか」
宵は回線を切ることで、雄毅の言葉に返答する。
それを確認すると雄毅は八雲を戦闘状態へと移行しはじめた。
雄毅の指先から肘までにかけて、細かな文字で象られた模様が浮き出る。
青白く光るその模様は、雄毅の腕につかまれた球体を通し機体にまで伝わっていった。
『主機関部における精霊の活動規制を戦闘レベルまで緩和。
法術反応率、上昇。ジェネレーター、正常に稼動。コンデンサー、電荷上昇中』
雄毅の頭の中で何かが淡々とそうささやいた。
八雲を管理するシステムが、活動源であるE−クラフトの体系技術、法術の働きを伝えているのだ。
『法術反応率、戦闘基準値をクリア。精霊の活動率を固定。引き続き各部のチェックにうつります』
ここまで来れば、後の心配はない。
艦を出る際に万全にしてあるのだから、後は宵が行動をはじめてくれるのを待つばかりだ。
『システム、各部、異常なし。機体、ダメージ見られません。いつでも戦闘を行えます』
予想通りの言葉が頭に響く。しかし、聞こえて来たのはそれだけではない。
システムが作り出した軽い爆音が重なっていたのだ。
恐らく遠くにあらわれた光球の欠片を認識したのだろう。
破片となっているのは敵艦の後ろにあるからだ。
さらには、その周囲にあるうっすらとした光の線。出番が来た。全てがそう雄毅に告げる。
「さぁて……。せいぜいやってやろうじゃないか……」
94 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/17 18:26
いま気付いたんだが
E−クラフトの「E」ってエレメンタルのE?
序章第四話「脱出」前編
リグトールを揺さぶる衝撃は、例外なく商品収容区画にも響き渡る。
凄まじい振動は、区画にいる三人を殴りつけた。
「うえぇー……何これぇ…………!」
一人の少女がたえかねないと言わんばかりにわめいた。
小物を使い、金髪を左右でお下げに纏めた少女だ。体も小柄なら顔つきも幼い。
先ほどこの区画に連れてこられた少女で、鷹峰 望(たかみね のぞみ)という名だった。
何も口にしなかったもののハークやケイリ―も望と同じ感想だ。
だが、その衝撃はハークだけに危機感をも与えていた。
これだけの衝撃だ。おそらくリグトールは戦闘中であり、しかも押されているのだろう。
そして、違法商品を扱う艦がつかまる前にする事と言えば相場は決まっている。
証拠滅却、すなわち商品である自分たちの抹消だ。
頭の中で一通り反芻して確かめると、ハークは扉の前に立ち意識を集中した。
右腕が光り、緑色の模様がゆっくりとその姿をあらわす。
そして、模様が腕を覆い尽くすのを感じると、ハークは目を開いた。
「っらぁ!!」
短い叫び。扉がひしゃげ床に転がる。
ハークには己の力を一時的に高める能力がある。それを使ったのだ。
自分の行く手を阻む物がいなくなったのを確認すると、声を張って他の部屋に尋ねる。
「おい! 部屋から出られねぇ奴はいるか!?」
望は少年が何を意図して言っているのか理解しかねた。
だが、その様子からここから出なくては行けないと言う事だけは読み取れる。
「うん。私は出られるよ」
望はそう答えたが、あとに続く声は無かった。
ケイリーに自力でここから出る力はない。
だからと言って、ここに居ればどうなるか分からないわけでもなかった。
ただ、今まで何度となく繰り返された言葉が強く頭を駆け巡る。
(他人の悪意にさらされて生きるくらいなら、むしろ……)
死への誘いは自分にとって望むべき物だ、そう考える事は難しくない。
だが、ハークはそんな考えに落ち着く事を許しはしなかった。
ケイリーがボーっとしていると、鈍く大きな音がその意識を現実に連れ戻す。
気付いたときには自分を閉じ込めていた扉が、勢い良く視界の右から左へと駆けていた。
そして、その後に残ったのは野性的な少年の姿。
「出られねぇなら、出られねぇって言えよバカ」
ハークは緩やかな足取りでケイリーに近寄り、乱暴に手を差し伸べる。
が、ケイリーはその手をかわし一人で扉のあった方へと向かった。
彼女の胸の中に「バカ」という言葉が残り、ハークに対しての不快感となっていたのだ。
扉の前で止まると、首と視線を最小限に動かして振り返る。
「……礼ぐらいは言っておくわ」
淡々として感情のこもっていない声だ。
「……クソ生意気!」
ハークは掴むものの無くなった手を引っ込めて言った。
ケイリ―にも聞こえるようにと、意図的に大きな声で。
しかし、それだけでは気が晴れない。
ハークは思いっきり壁を蹴飛ばし、ケイリ―の部屋を後にした。
>>94 ええ、その通りです。
それにしても一人しか来ていないとは…………寂しい…………。
見てくれた人がたら、「見た」の一言でも書き込んでくれると嬉しいです。
一言だけレスをするのも抵抗があるのですよ。
キャラが沢山出てきているので、まとめきれるのかちょっと不安です。
文章がちょっと気取りすぎだと思うんですが、とくに
>>96の初めの部分の
ケイリーの心情説明なんかはもっとストレートに表現した方がいいかと。
見た。ぼちぼち話が動き始めたかな。これからに期待カキコ。
ちょっと上手く読ませるヒント。説明のところは省いた方がいいよ。
ぱっと見てそう思ったのが、
>短い叫び。扉がひしゃげ床に転がる。
>ハークには己の力を一時的に高める能力がある。それを使ったのだ。
や、
>が、ケイリーはその手をかわし一人で扉のあった方へと向かった。
>彼女の胸の中に「バカ」という言葉が残り、ハークに対しての不快感となっていたのだ
の、下の行の部分。
ここは省けるなら省いてしまい、読者に行間読みさせた方がいい。
(それが怖ければ、描写でさりげなく説明する。上の例なら例えば、
不思議に思った望「――何をしたの?」
バーク「別に。力を高めただけさ」
という具合に会話で処理するとか)
まあ我流ですが、俺ならそうする、ということで。
すみません。一日遅れてしまいました。
>>98 うーん。抵抗があるものなんですか。
配慮できずワガママを言うような真似をして申し訳ない。
現在出ているキャラについては、
主×2 主と脇の中間×2 脇×1 主と絡み×2 の予定です。
たぶん纏まるとは思うんですけど、ちと不安なキャラが……。
ケイリーの心情について気取った感がありますか。
意図した物ではないのですが、確かにすっきりさせた方がいいですね。
意識して書いて見ます。
>>99 行間読みをさせようとすると
説明不足になってしまう傾向があったので、
怖がっていたのかもしれません。
行間を読ませる方法も鍛えてみます。
クリーム色の床に、白に近い灰色の天井。
そして、コントロールパネルの埋め込まれた壁。
各自の部屋から出た三人は、区画の出入り口となる扉の前で止まっていた。
左右にスライドする形式の扉は、持ち運び式のコミュニケ―ターがない限り開く事はない。
だが、出たいのならば叩き壊せば済む。ここに留まっているのは考えがあっての事だ。
幸いな事に今は戦闘中である。
おそらく見張りのクルーも少なく、平常時に比べれば見つかる可能性も低くなっているだろう。
だが、ここから一歩でも出れば、グンと危険性が高まる事には変わりないのだ。
ハークは自分がこの場を仕切らねばと思った。
本来なら、そんな面倒な事は他の奴にやらせ、自分は好き勝手やらせてもらう所だ。
しかし、黒髪の少女は冷静ではあるが、協調性に欠ける。
金髪の少女に関しては頭を使うのは不向きだ、と判断した。
自分がやるしかない。ハークは扉を背にし、他の二人と向き合う。
具体的にこれからどうするかを検討するために、呼びかけようとした。
「まずは、自己紹介をした方が言いと思う!」
元気の良い声が発せられた。まるで小学生が何か提案をする時のような。
その声に面食らったのは、今から話を始めようとしていたハークだ。
ハークは目を丸くして、満足げに手を上げている望を見た。
そして、頭痛がするといったように頭を抑える。
まずは状況の説明からしなければならないと、気だるそうに口を開く。
「……来る。数は四つ。まだ、距離はあるけど……」
ハークは再び発言の機会を失ってしまった。
今度は望にではなくケイリーによって。
しかし、望みの時と違い今度は何を言うつもりもない。
無愛想なケイリーの表情がかすかにこわばっている。
この状況でその言葉が示すものは二つ、助けが来たか、抹消のためにクルーが来たかだ。
ハークはあえて確認のために尋ねる。
「クルーか……?」
ケイリーは答える事なく、ただ視線を向ける。
「部屋にでも隠れてろ」
ハークはそう言って扉へと向き直り構えを取る。
再度その体躯に模様を浮かばせながら。
それを見て、ケイリーは望と共に部屋の中へと消えていった。
一人だけ残して大丈夫だろうかと言う疑問が残ったが、他にどうしようもない。
部屋は殺風景なくせに広い。おまけに扉を壊してしまった以上は、不意打ちにも不向きだ。
ケイリーはせめてもと、意識を集中し始めた。
その額に赤い文字が刻まれ、一つの模様を象っていく。
さながらルビーのサークレットでも付けた様に。
「あ……何だ? この感じ?」
それと同時に、ハークは扉の前で軽い戸惑いを覚えた。
無理もない。いきなり頭の中で得体の知れない物がざわめきだしたのだ。
ケイリーがハークの様子を察し、直接あたまに語りかける。
(……おちついて……)
頭に響いた声は、普段 口から発せられる物と同じだ。
ハークは声の主を断定しつつ応じる。
「お前の力……?」
冷静に聞き返してきたのを聞き、ケイリーはとりあえず安心した。
落ち着いてさえいれば、ハークに説明するのはたやすい。
何より力を得たとしても、使いこなせる余裕がなければ意味がない。
(扉の向こうから、何か感るでしょう?)
「ああ。何かが近づいてくる気配を感じる。それも一つじゃない。数は……」
ハークは意識をとぎすまし、敏感にその動きを感じ取る。
靄がかかったようにハッキリとしない。
だが、微妙なスピードや動きの違いで、一つ一つを区別する事は可能だ。
そして、その気配を数え終えると、ハッとしてそれが何であるかを理解した。
「クルーの気配なんだな? かすかにだが声も聞こえる。数は4つだ」
ケイリーはその問いに答える事はしなかった。
この力に限らず高位のE−クラフトは、能力者自身に負担をかける。
そのために今は安定させる事に専念したのだ。
「感謝するとだけは言っておく」
その言葉が終わってまもなく、扉の向こうで先頭の気配が立ち止まった。
105 :
橘 一陽 ◆xMQ1c1es :02/07/25 00:32
今回も長かったかも。しかも動きが殆どない……。(汗
次回からは一応 殺陣も加わる予定です。(苦し紛れの弁解
どーでもいい、裏設定
データドライブ【第4回(
>>56の12行目)】
現在では情報伝達技術に過ぎないこの技術。
元々、開発時点での構想では、ワープさせたい対象をデータ化、
目的となる場所で物質に復元すると言う技術だった。
すなわち、物資運搬や一種のワープ航法としての使用が目的だったのだ。
しかし、物質の復元が倫理感などに引っかかるとしてクレームがつき、開発は断念。
莫大な費用をつぎ込んだ計画を無に返すわけにも行かず、情報技術として世にでる事になった。
どーでもいい、裏設定
形式番号(FearBt-01)【第4回(
>>57の10行目)】AabbCc-0101Dd
形式番号はSICOに登録する際の物で、その付け方には一定の法則性がある。
(共通言語と対象が所属する組織での一般言語で設定)
作中で出てきたFearBt-01を例にすると、
コレはFe、ar、Bt、01、の4つに分けることが出来る。
「Fe」の部分は所属星系 「ar」は所属組織
「Bt」は組織内での区分 「01」は区分の中での種の特定 を意味する。
この後に文字や、0を隔てて数字がつく場合がある。
文字は所属組織によって意味合いが違ってくるが、
量産型やカスタム機などのバリエーションを指している場合が多い。
数字は主に現存数の少ない物につけられ、種類の中で個体を特定している。
108 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/27 01:59
age
悪いが今回も気になったところを指摘させてもらう。
>102
>具体的にこれからどうするかを検討するために、呼びかけようとした。
>「まずは、自己紹介をした方が言いと思う!」
>元気の良い声が発せられた。まるで小学生が何か提案をする時のような。
>その声に面食らったのは、今から話を始めようとしていたハークだ。
もう一つ下でも同じパターン(引用略)があったが、読みにくい。
というのも、
「――」部分で元気良く発言したのがハークのように取れる→それが
三行後で望の発言と示される→その結果、???と一瞬混乱してしまう。
やりたいことは分かるし面白い場面だが、ここは丁寧に書いた方がよさそう。
なお、個人的にはすでにケイリーと望のどちらに萌えるかで脳内ディベート大会が
始まっている。是非とも続きをよろしく。
>>109 不意をつかれて前後不覚に陥ったような感覚を
演出しようとしたのですが、ダメでしたか。
うーん、となると
>>その声に面食らったのは、今から話を始めようとしていたハークだ。
と
>>ハークは再び発言の機会を失ってしまった。
を台詞の前に入れれば、分かりやすくなると思うのですが、あっているでしょうか?
と、まずはお詫び。
お盆の前ですが早々と田舎に帰省することになっていました。
出発は今日の朝8時くらいです。
で、行く前に仕上げられればな、
とは思っていたのですが間に合わす事が出来ず……。
とりあえず来週の木曜には帰ってきますので、金土に上げる予定です。
読んでもらっているのに、まことに申し訳ない。
では、帰ってくるまでのネタ振りとして、
考証を聞かせてもらいたい物が2つほどあったので聞いてみます。
作中ででるかどうかはまだ決まっていないのですが。
一つはブラックホールキャノン。
これは特殊弾頭の一種で、遠隔操作により発動する物です。
積み込まれた光子と反光子から重力子を生成。
対象の近くに寿命の短いブラックホールを作り出すというものです。
弾頭が馬鹿でかいので専用の射出装置を必要としますが。
↓ちなみにネタ元はここです。
http://www1b.sakura.ne.jp/~rare/ もう一つは衝撃波レールガン。
高出力で円状のリニアアクセラレーターバレルをもったレールガン。
この円状のバレルを何週もさせさせながら弾丸を加速、亜光速に達した時点で放出します。
被弾時の衝撃波により、対象の内部にいる人間に対しダメージを与える事を目的としています。
112 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/29 11:43
113 :
名無し物書き@推敲中?:02/07/29 17:58
粒子加速器の原理だな
いや、違うと思うな。
全体がわっか状ならリングアクセラレータというのが普通。
リニアは「リニアモーター」から取ったと思う。原理はこっちじゃないか。
しかし、宇宙で弾丸を回すと反動で自分も回転してしまう。
バレルの振動の問題もあるので、同時に複数の弾を逆回転させるとか、バランスを取りたい。
あと、反光子=光子なので、反光子ってあまり言わないな。
電子と陽電子とかの方がいいかもね。
>>114 上のサイト見ただけだからよく分からんが、
2種類の波を持つ光子の合成により、
スピン2の波を持つ重力子を生成するのが重要なんじゃ?
電子とその反物質粒子である陽電子からも重力子生成できるの?
>>115 ごめそ。あんまり考えてなかった。
光子の方が説得力あるのかな。
レールガンの方は亜高速の時点で別にそのまま運動エネルギーを
ぶつければいいじゃん。それに被弾時の衝撃波って何?榴弾なのか?
物理は苦手なのでブラックホール弾の方はわからん。寿命の
短いブラックホールってあるの?
ただ、砲で撃つよりミサイルでいいと思うけど。宇宙空間でわざわざ
キャノン砲を名乗る必要もないし。
>>113-117 BHキャノンについて
よくよく考えれば光子保存ってかなり無茶がありますね。
物質と反物質の状態で積み込み、使用する時に産出する方がいいかも。
あとミサイルではないのは、ミサイルとして運用するには質量がでか過ぎるためです。
ブラックホールの寿命に関しては、数秒と言うものもあるようです。
ブラックホールの定義が確か、大きさ無限小の質量の周囲に発生する時間と空間の歪み、
だったと思うのですが、中心の質量が大きければ大きいほど寿命が長く、
小さければ小さいほど短くなるとの事です。
レールガンの方について、
反動の事すっかり忘れてました(かなり駄目ッスね)
これについては
>>114さんが上げたように、1度に複数の弾丸を回すと言うのが、現実的そうです。
2つ1ペアで起動させ射出の際に、一つだけ部屋ごと向きを変え方向を合わせる。
と言うのでどうでしょうか?
それと、亜光速の時点で別に運動エネルギーをぶつける、と言うのは
何が亜光速の状態を指しているのでしょうか? とりあえず艦艇と弾丸を想定して答えてみます。
艦艇を指している場合、使用できる条件下を限定するのは運用が辛いです。
弾丸を指してる場合(たぶん違うと思いますが)まぁ、単純に効率が悪いかと思います。
あと衝撃波に関して。
これは質量がある一定の速度を超えた状態で、何らかの物質に衝突、接触すると
その対象内部で衝撃波が起こる(でよかったと思う)、と言うのを元にしています。
でこんな具合でいかがでしょうか?
序章第四話「脱出」後編
真っ青なベストに、紺のスパッツとTシャツ。
腰につけられたベルトには拳銃を初めとして、様々な道具が備えられている。
彼らはリグトールのクルーであり、その服装はレグシスの構成員である事を示した。
プシュッ!
空気の漏れるような音が鳴ると、扉が横にスライドして商品収容区画が開放された。
その瞬間だけ先頭のクルーの目に赤い瞳の少年が映る。ハークだ。
ハークが腰を低く落とす。と同時にその拳はクルーの腹にめり込んだ。
体を折り膝で床をたたく。二人目が銃を構えた。ハークが一人目をかわし飛ぶ。
二人目の指がトリガーに触れる。だが遅かった。
ハークの拳が顔を撃ち、低くされた鼻から血が噴出す。
白目を向き、もたれかかる様にハークの体に覆い被さった。
脱力した体から、全体重が伝わって来る。
(ちょうどいい)
ハークはそう思った。残るクルーは少し離れた場所にいる。
一人だけならまだ倒せただろうが、二人以上いれば話は別だ。
力のこもらない肉体を掴み、残りのクルーとの間を遮る。人の肉体はもろい。
だが艦内で使うような火器が相手なら、少しくらいは盾として機能するはずだ。
ハークは相手をうかがいながら後退した。
クルーがそれに応じるかどうかは一か八かだったが、運良く相手はついてきてく
ハークの背中が扉にぶつかる。
二人を沈めここまで後退するまでの時間は短かったが、
それでも扉が閉まってしまうには十分だったようだ。
「チッ!」
この扉を開ける方法は二つ。
だがコミュニケ―ターを探せば、その隙にやられるだろう。ならば迷う事はない。
ハークは自分の後ろに向かい、思いっきり蹴りを入れた。
退路をふさいでいた鉄板が、その形を歪ませて床を走る。
ちょうど他の二人が隠れている部屋の前で止まった。
ハークがちらりとそれを確認する。
相手がそこにたどり着くまでにどうにかしなければ。
制限を意識する事で、急に焦りが生じる。
ハークは二人が隠れている部屋の一つ手前で、体を返し横を向いた。
そして、片足立ち右足で強く床を蹴りつけ、勢いよく部屋に飛び込む。
ここに入れば不意の一撃を狙える。
何よりクルーから隣に対しての注意をそぐ事もできるはずだ。だが――
「あの、バカ!」
ハークは慌てた。自分が部屋に入る直前に、視界の端にまずい物を捕らえていたからだ。
見間違いではない。ケイリーの能力もそれを肯定している。
区画の廊下には望がいた。床に転がった扉に触れ何かしている。
ハークが部屋に飛び込むとほぼ同時に、部屋から出てきたのだ。
クルーはたじろいだ。この少女が検査室を目茶苦茶にしてしまった事は知っている。
そして得体の知れない塊以外、何も残ってはいなかったあの部屋も。
少女の能力は未知であり、直に撃つべきか様子を見るべきかも分からない。
そうこうしてる間に扉には黄色い模様が書き上げられていく。
ハークは急いで部屋から出た。このまま放って置くわけにもいかない。
あいも変わらず脱力したままのクルー。それを残りのクルーの方に向けながら飛び出る。
122 :
第8回 ◆xMQ1c1es :02/08/03 05:43
「引っ込んでろ!」
「んー、もう少し」
望に向かって叫ぶが、かみ合わない返答が来るだけだ。
かわりにクルーがハッとして、ハンドブラスターを構えた。トリガーに力が込められる。
ハークはそれでも前進した。盾としていたクルーが被弾し、右腕が転がる。
思ったよりは役に立たなかった。たて続けに放たれる光弾。
数発ごとに間隔があるのが幸いだ。その間隔を狙い一気に間合いへと踏み込む。その瞬間――
「どいてー!」
後にいた望から大きな声が放たれる。
緊張感が無く、叫びと呼ぶにはどこか能天気だ。
(戻ってなかったのかよ!)
ハークは相手に向かって飛び掛った。
盾としていたものが床に伏せ、拳は正確に頬を叩く。
だが、同時にもう一人が銃口を向けた。やられる。しかし、そうはならなかった。
ハークの目の前を、黄色く発光した液体金属のようなものが通り過ぎる。
それが最後のクルーを叩き付け、その意識を闇に落とした。
ハークは何が起きたのかわからず、それが来た方を振り返った。
望が両手を腰に当てふんぞり返っている。
「お前……か?」
「ふふ〜ん」
望は言葉を交わさず、ただ自慢げに鼻を鳴らして見せた。
123 :
橘 一陽 ◆xMQ1c1es :02/08/03 05:47
そうそう、いくつか聞きたい事が。
一つ、文章があらすじ化してないか?
二つ、三人称視点って初めて書くのだけど、どうですか?
三つ、ライトノベルに見える?
答えてくれると嬉しいです。
124 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/04 10:53
おー、お帰り。
今回はアクションシーンか。帰省早々、なかなか素晴らしい。
今、自分の方の話がヤマなんで、あまり突っ込んだ感想が言えない。
要点だけ。
1.若干そうかも。
2.ъ( ゚ー^)
3.確かにライトノベル(w
1を補足すると、スレに書き込んでいるという性質上、ある程度は粗筋っぽくなるのは、
仕方ないかと。自分で粗筋っぽいと感じた箇所は、清書の時に直せばいいんでないかい
126 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/04 17:11
>>125 返答ありがとうございます。
実はあらすじ化対策がよく分かりませんでして。
うーん、少し言い回しを効かせて
読み手にそれを読ませる様にしたらいいのでしょうか?
正誤はおいといてムツかしいな。
意識はしてみるけど、どれだけ出来るだろうか?
言い回しというか、描写を増やせばいいかな。五官を使った描写。
例えば、
>だが、同時にもう一人が銃口を向けた。やられる。しかし、そうはならなかった。
>ハークの目の前を、黄色く発光した液体金属のようなものが通り過ぎる。
>それが最後のクルーを叩き付け、その意識を闇に落とした。
↓ ↓ ↓
同時にもう一人の男の銃口がハークに向いた。トリガーに掛けられた指先に力が込め
られ、男の瞳に勝利の色が浮かぶ。やられる。ハークの身体が一瞬、恐怖に強張る。
しかし――
だだんっ!
次の瞬間、ハークの目の前を黄色く発光した液体金属のようなものが駆け抜け、
男の身体を奥の壁に叩きつけた。叩きつけられた男は呻き声をあげながら、その場に
倒れ――ぴくりとも動かなくなる。
駄文でスマソだが、こんな感じで描写を増やしていくと臨場感が出てくる。
この辺、映画を見ている感覚でイメージを固めていくといいかも。
>>127 ああ、なるほど。
以前言われた(ここじゃないけど)
カメラワーク云々と繋がっていた訳か。
ご指摘ありがとうございます
ところで、以前上げてから既に一週間も経過してますが――
すみません、まだ出来上がっていなかったりするのです。
やはり目標のような物は立てた方がいいのかも。
次は月、火を目標とし、必ず上げますので何とぞご容赦を……。
1日の超過ー。
うわーさんざんだ。
とりあえず行きます。
ハークはしゃがみ込むと、床に転がったクルーの右腕を拾い上げた。
断面は桃色の肉が露呈し、赤く血を纏う様が痛々しい。
だが、彼はそんな事など気にはせず、腕の感触を確かめている。
強く握ってもびくともし無い強靭さ、掌で跳ねさせるたびに手をうつ重量。
ハークの眼が柔らかに笑む。
「へぇ……やっぱりな」
ハークはおもむろに手首に爪を立てると、勢い良く手前に引いた。
シリコンの肌が裂け、その奥から銀色の骨格と同色の肉が現れる。
それは、その腕がハークの両腕と同じく機械である事を示した。
いや、厳密に言えばこの腕のほうが幾分か性能がいいだろう。
だが、それよりもここで途切れたバイパスが、ハークの胸を高鳴らせる。
彼は腕の断面を踏みつけると、肘の辺りをいじりだした。
「なぁに、やってるの?」
固定ボルトの回転音と、横からの望の声が重なった。
ハークはいきなりの声に、ゆっくりと右へ振り返る。
声の主は予想できたが、何をしに来たのかまでは分からない。
何も言わず、言葉を待つ。
望は腰を曲げハークの横に顔を突き出して、手先を伺っていた。
眼は回転しながら長く伸びるボルトに奪われるばかりで、
一向に何かを話し始める気配はない。
見物だけか。ハークは頭でそう処理をすると、視線を元に戻した。
が、それを待っていたかのように少女は口を開く。
「ねぇ、自己紹介は?」
まだ言うか。それがハークの純粋な答えだったが、あえて何も答える気はなかった。
黒目を右に動かし、作業しながらの冷たい一瞥で済ます。
望はその態度に文句をいうわけでもなく、じっとハークの手先を観察し続けた。
やがてボルトは止まりクルーの腕はグロテスクな肉の塊と、金属の腕とにはっきりと分かれる。
ハークは自分の右腕を上げ、今度は自分の腕に思考で切除を命じた。
機械音を唸らせ肘の手前から突起が緩やかにその姿をあらわす。
ハークはしばらく時間がかかるだろうと、その間に辺りを眺めた。
廊下にはいなかった事で、黒髪の少女の事を思い出す。
「あいつは何をしてる?」
「へ? ……あいつって?」
望は不思議そうに聞き返した。目を丸くして見せる様が、本気で分からないのだと語る。
廊下の端にはE−クラフトで作られた鉄格子に捕らえられたクルー、自分の側にはその能力者。
他に誰を指すと言うのだろう。ハークは呆れて説明しようとした。
が、次の瞬間、軽く言葉を詰まらせてしまう。
「えーと……あれだ、黒髪の女だよ。あの、すました感じの奴」
思えばどちらの少女の名前も知らないし、おそらく二人もそれは同じだ。
望が微かに頬を高潮させ照れ笑いをしながら、舌を出してみせる。
「ああ、あの娘。その事で来たのに、すっかり忘れてた」
「どうかしたのか?」
「すっごく疲れてるみたいなの。少し休めば大丈夫って言ってるけど、もっと休ませた方がいいと思うよ」
うってかわって望の声が低くなり、妙に落ち着いたものになる。
どうでもいい相手なら、ハークは悩む事なく見捨てただろう。
だが、疲労の原因が自分の手助けとあっては、彼の自尊心がそんな事を許しはしなかった。
「そうか……それじゃあ、ここを出るのはあいつの回復を待ってからだな」
そう聞くと望みは胸をなでおろすように、息を一つついた。
それから、自分とハークの間に人差し指を立てると、言い聞かせるように言う。
「ねぇねぇ、その間に自己紹介をしようよ。名前くらいは知っておかないと不便でしょ」
ハークはその仕草と見透かされたような感覚に苛立ちを覚えたが、
名前を知らない不便さはたった今 経験したばかりだ。
「……名前だけな」
ふて腐れるような言い方。右腕のロックがはずれ、からかう様に床をうつ。
残った結合部にクルーの腕だった義手を当て、固定するイメージを頭に浮かべた。
はずす時とは違い、今度はほんの数秒でロックが完了する。
それを確認すると、ハークは立ち上がりケイリーのいる部屋へと向かった。
その間に肘を曲げ、手首を振り、指を開いたり閉じたりして見せる。
感度は以前の物よりも良好だ。それに満足すると人差し指だけを真っ直ぐに立て、何かを念じる。
手の中で何かが一本につながるのを感じ、その感覚が自然に口元を歪ませた。
とりあえず、引き続き聞きたい事。
一つ、文章があらすじ化してないか?
二つ、三人称視点って初めて書くのだけど、どうですか?
三つ、ライトノベルに見える?
明日から合宿です。帰りは土曜の予定。
133 :
橘 一陽 ◆xMQ1c1es :02/08/14 12:03
age
134 :
名無し物書き@推敲中?:02/09/09 16:49
続きまだ?
終わったみたいね。
まあ、100レスちょいか。
一回一回の分量考えれば、頑張った方じゃない?
136 :
名無し物書き@推敲中?: