僕はじわりと後悔が滲み出てくるのを感じた。興奮は次第に収まり、ペニスも萎え
始め、それに反比例して不快なまでに冷静になってゆく。
──取り返しのつかないことをしてしまった。
背徳感が込み上げた。何かを失ったような気がした。
僕はそっと彼女から陰茎を抜き取って、取り繕うようにズボンを履いた。服をたく
し上げ、下着を引き摺り下ろされた美貴はとても綺麗だった。僕がこんな格好にして
しまったのかと思うと、ひどく沈鬱だった。さっきまでの根拠のない自分の威勢が嫌
に胸糞悪かった。
しばらくの間、僕はそこに立ち尽くしていた。美貴はずっと泣いていた。何度か収
まりかけては、また何かを思って彼女は泣いた。
やがて彼女は目を腫らしたまま立ち上がると、涙を指先で拭い、着衣し、いつの間
にか脱げてしまっていた靴を履きなおし、きびきびとした逞しい動作で何も言わない
ままに出て行ってしまった。何故彼女が泣いたのか、それは僕には分からなかった。
彼女はついに何も言わなかったし、僕も何も言うことができなかった。
彼女は僕のことを愛していてくれたのではないだろうか。だからあんな風に泣くこ
とができたのではないだろうか。今更ながら、そんなことを思う。
僕は──美貴に何かを伝えることに躍起になってばかりで、彼女の伝えようとして
いることに耳を傾けようともしなかった。
彼女は「今は仕事をしていたい」と言った。それはそうだ。美貴はずっと前から歌
手になりたがっていたのだから。僕だって初めの頃は一緒になって喜んでいたではな
いか。おめでとう、と何度でも祝いの言葉を贈ったではないか。彼氏がいてはアイド
ルは勤まらない。そんなこと、ちょっと考えれば分かることではないか──。
彼女は悩んでいたに違いない。念願の仕事を捨てられるはずもなく、だからと言っ
て僕を簡単に捨てるわけにもいかず、彼女は優しいから、歯を食いしばっていつも一
人で考えていたに違いない。その両立を、匙加減を、必死に見つけ出そうとしていた
に違いない。
それを、僕は。
最近彼女をテレビでよく見かけるようになった。見かける度に胸が苦しくなった。
一度非通知で彼女のケータイに電話をかけてみた。電話はあっさり繋がった。彼女
はどうやら電話番号を変えてはいないようだった。けれど僕は彼女が電話に出る前に、
自分の方から切ってしまった。相手の顔が見えない電話でさえ、僕には彼女と話す勇
気などなかった。心はずっと燻り続けていた。
二週間程が経って。
見慣れないアドレスから一通のメールが届いていた。
開くと、それは──藤本美貴からのアドレス変更のお報せだった。
美貴はあんなことがあってもまだ僕を完全には見限っていないようだった。
泣きたくなった。あんなことをした自分が馬鹿に思えてならなかった。
あの日から、心はずっと燻り続けていた。
僕は今、一通の謝罪メールを送った。送信中に何度も親指が中断ボタンを押そうと
した。それでも息を詰まらせ何とか堪えて数秒、ようやくメールの送信が確認された。
僕は全身の力が抜けるのを感じた。少しだけ、救いようのない自分が救われたような
気がした。
了
>>920-923 後押しアリガd。
漏れはそもそも官能小説というものを読んだこともなく、当然年齢制限の掛かるよう
な小説も書いたことがなかったわけで。その上エロの少ない(最早R指定以下)拙い
即興短編という始末。申し訳ないでつ。
そのうちお詫びもかねて官能小説とやらを読み齧ってちょっとは官能が何たるかを心
得てから、もう少しまともな香具師を書かせてもらおうかと思っております。
930 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/18 20:49
ぎゅっと抱きしめる。柔らかい。
ミルクのような甘い匂いが鼻腔をつき抜ける。
至高の瞬間。
加護とオレを隔てるものは何もない、ただひとつを除いては。
シャツのボタンに指をかける。
「だめっ」
加護の顔は途端にこわばり、オレの腕の中から消えた。
「やっぱりまだ怖い?」
「違うの」
と首を横にふる加護。
「オレのこと好きじゃない?」
「うううん、大好きだよ」
「なら」
加護を再び抱き寄せる。
「待って」
加護はひじを張って制してきた。
「言わなくちゃいけないことがあるの」
「何?」
「わたしは
>>1が好き。とっても大切な人」
オレは力ずくで加護を腕の中へ戻した。
「オレだってあいぼんのこと大好きだし、一番大切な人だよ」
加護がささやく。
「わたしは・・」
「ん?」
腕の中の加護は呼吸を整え、
「わたしは、・・・部落なの」
加護の体はふるえていた。
931 :
名無し物書き@推敲中?:04/02/18 20:49
「だから?」
「びっくりしないの?」
きつく抱きしめる。
「あいぼんはあいぼん。宇宙人だろうが何だろうが関係ないよ」
加護はオレの首すじに唇を当てた。心地よい痛み。
一刻が過ぎた。
そして今、目の前には彼女の愛おしい顔が。目にはうっすらと涙。うるんだ瞳が愛らしい。
「ずっと、それを気にしてたの?」
「うん・・」
目を閉じる。
加護と額を合わせる。
「ばか」
「ごめんなさい・・」
シャツのボタンに指をかける。
今、加護とオレを隔てるものは何もない。
>>929 これは素晴らしいね
人間関係の機微が見事に描かれてる
続きが見たいなあ
はたして、亭は彼を許すのかどうか・・
>>929 最初、改行が少なく読み辛くて流し読みするつもりだったけど
>虫か何かを見下すような目
のあたりのくだりからちょっとキタ
軽く(;´Д`)ハァハァした後、最後まで読んだらなんか主人公と同じ気分になった
その辺の脱力感とか考慮して書いてたらすごいな
心理描写がとても豊かであまり他に類を見ない作風でよかったよ
ご覧の通りヒト少ねけど、また何か書いてくだせえ
ななしんぐさんまだ〜?
シャイニング・インパクトー!!
弾丸ロック
ななしんぐ氏ね
イ`
シャイニング・ビースト
ベイ
裕子姉さんまだ〜????
ななしんぐさんまだぁ〜?
いったい俺は何ヶ月オナ禁すればいいんだ?・・・_ト ̄|○・・・はうぅ・・・
ななしんぐ氏ね
sine
ho
裕子姉さんまだ〜〜〜〜???
ななしんぐ氏ね
アンチの意味がわからん
ななしんぐ氏ね
957 :
こんのまてぃっく:04/03/11 17:55
やばいやばいってこのままだと…きたーーーーーーーーー!!
958 :
こんのまてぃっく:04/03/11 17:56
きてる!きてる!きてるよーーーーー!!
959 :
こんのまてぃっく:04/03/11 18:34
紺野ってかわいすぎてきてる…
きたーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
なっちきたーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!
お前らメチャクチャだよ!めちゃくちゃ!!
ばすがすばばばばば……
こざのーーーーーーーーーーー!!!だまれーーーー!!!
964 :
こざのマークU:04/03/11 18:44
お前岩崎だろ
イイキニナルナーーーーーー!!
コラァ中津川!測量赤点だ!
967 :
こざのマークU:04/03/11 18:48
ごめん。ごめん。↓ぶんぶんってなに?可愛いけど萌えない・・・
お前留年かかってるのにこんなことしてる暇あるのか?
968 :
こざのマークU:04/03/11 18:50
お前ら表へ出ろ!!
あ
俺がでれば昨日は日本サッカー負けなかった・・・3点は決めてた・・
973 :
厚木専一キャッスル平塚1001:04/03/15 14:53
時は宇宙世紀00××・・・人類、モー娘。達は宇宙へ移住してから数十年がたった・・・モー娘。紺野は、一年中桜の枯れない島に住んでいた・・・そこで彼女は風見学園に入学し、彼氏を作り、
子を産み、そして・・・死んでいった・・・
974 :
おじゃまるきすく:04/03/15 15:17
〜かわいい妹〜紺野編
僕は専一高校に通う3年生。普通すぎる学校にあきあきしていた…僕が
家に帰ってきたのは4時ぐらいだった。だれかが帰ってきた。妹のあさ実だ。
あさ美は専一第2中学に通う3年生。兄の僕から見てもけっこうかわいかった…
つづきゅ
おおう、こんこんがいっぱいHなことを・・・に77ノノタン