604 :
バス、風呂、湖:02/08/12 15:30
湖畔の民宿に泊まる俺は、プロのバス釣師。
明日の大会に備え、風呂に浸かりリラックスしてるのさ。
ありゃりゃ、終わっちった。最短記録か?
次のお題、金魚、納豆、ロッテリア、でお願いします。
606 :
コギャルとHな出会い:02/08/12 15:58
http://kado7.ug.to/net/ 朝までから騒ぎ!!
小中高生
コギャル〜熟女まで
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607 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/12 19:46
いよいよ今日は大会本番だ。60センチのバスを釣り上げて優勝するぞ!
昨日はぐっすり寝たから体調は万全。ロッド、リール、ルアー、全て異常なし。
さあ、出発だ。おっと。朝食を食べないといけない。腹が減っては戦が出来ぬと言うではないか。
民宿のおばちゃん、朝ご飯ちょうだい!
しばらくして朝ご飯ができた。白米、味噌汁、漬物、そして納豆の純日本風の朝ご飯だ。
納豆とは縁起がいいね。これで俺のラインも納豆の糸のように粘り強くなってくれるはずだ。
朝ご飯を腹いっぱい食べた俺は、おばちゃんに礼を言って民宿を後にした。
そしてバス釣り大会会場。意外と人がたくさんいた。
参加者の面子を見てみる。だいたいが俺と同じくらいの年齢のヤツばっかりだ。
だが、よく見れば中学校1年くらいの子供もいるではないか。プロとしてあいつだけには絶対負けないぞ!
しばらくして開会式が始まった。そして競技が開始された!
今日の天候から考えて、俺は葦付近を攻める事にした。スピナーベイト確認!キャスティング!!
すると、数投もしないうちにヒットしたではないか!俺は夢中になって引き上げる。そして釣り上げた。
金魚だった。金魚??なぜこんな所で金魚が釣れるんだ?腹が立った俺は金魚を丸呑みした。
仕切りなおしだ。もう一度キャスティング!だが、突然俺を不幸が襲ってきた。
腹が猛烈に痛いではないか!きっとさっきの金魚が祟ったんだ。もうバス釣りどころではない。
トイレに行くにも距離があって間に合わない。ここで野糞するしかない。俺は野糞を開始した。
やがて用を足した俺は重大な事に気がつく。紙がない!!俺は奇跡を信じてポケットを探ってみる。
すると一枚の薄い紙切れがでてきたではないか!ロッテリア ピュアバーガー と書いた紙だ。
この時ほど神に感謝した時はない。紙に礼を言い、俺は尻を拭いた。
こんなくだらない事でかなりの時間を費やしてしまった俺。だが時間はまだまだたっぷりある。
この大会を制するのは、なんと言ってもプロの俺に決まってるさ。
ダラダラ長いクソ文スマソ
次は「カレー」「元気」「旅人」で
608 :
「カレー」「元気」「旅人」:02/08/12 23:19
公園のベンチに空腹で倒れていたその旅人を家に迎えたのが2時間前。
60代くらいの、年よりといってもいいだろう男だ。全身を黄土色のローブで包み、
なにやらマスクまでつけている。異国の人らしい。瞳が青い。
しかしながら、なぜだか日本語が流暢だ。
簡単な食事を作ってやり、彼もどうやら落ちついたようだ。
僕に一言例を言うと、旅人はまた旅立つのだと身を起こした。
「元気でがんばって。所でなにを目的にした旅なのか、よかったら教えてもらえますか?」
特に興味があるわけでもなかったが、なんとはなしにたずねてみた。
旅人は微笑んだ。
「ちょっとインドのカレーというものを食べてみようかと思ってな」
窓の外から見える東京タワーを仰ぎながら、彼は得意げにそう言った。
次は「天真爛漫」「意味深長」「異口同音」でお願いします。
609 :
「天真爛漫」「意味深長」「異口同音」:02/08/13 09:08
僕には好きな人がいる。同じクラスの可愛いあの子。天真爛漫という言葉があるけれど、
まさにあの子のために作られたんじゃないだろうか。微笑んでくれるだけで、僕は天にも
昇る気持ちになる。授業中に頬杖をついて先生の話を聞く様子を見るたびに、僕の心は
締め付けられる。体育の時間はいつもはしゃいでいて、周りにいるとこっちまで思わず
嬉しくなってしまう。もっとあの子のことを知りたい。もっとあの子と仲良くなりたい。
ある日の放課後、そう友人達に告白してみたところ、その場が静まり返った。少しして、
「……え?」と、僕の一番の親友が恐る恐るといった感じで聞き返して来た。
「だから、あの子と仲良くするためにはどうしたらいいかなぁ、って」
僕が照れながら言うと、みんなは意味深長な目配せをして肘でつつき合った。そして、
異口同音に「お前、またか……」と呆れたように言った。
「この前もそんなこと言って、相手から思いっきり拒絶されただろ?」
「あの時はこっちも本気じゃなかったし。今度はがんばるからさ、頼むよ」
「でもさ、相談される身にもなってみろよ。ホントその性癖何とかならないのか?」
友人達は口々に僕を思いとどまらせようとする。何のための友達なのか分かりゃしない。
いいさ、恋は障害が多いほど燃え上がるものなんだ。いつかは理解してくれるだろう。
僕は彼の写真を胸ポケットから取り出して、ゆっくり口づけをした。
♯久しぶりに書いてみた。次のお題は「初めて」「痛み」「愛」でお願いします。
610 :
「天真爛漫」「意味深長」「異口同音」:02/08/13 09:45
仕事先の山奥で、我々四人は道に迷っていた。ろくに明かりの見えない林の中を歩いていると
ふと、ある古い寺を見つけた。高い門には、「××寺」と書かれていた。
事情を話すと、その寺の和尚はこう言った。
「道に迷ったというのなら、今日はこの寺に泊まっていけばよろしい。
今は私しか居りませんが夕食ぐらいはおだしできますよ…?」
坊主頭に、六十七十には到底見えない、深い皺。その顔をさらに皺で覆いつくすような笑顔は
まるで天真爛漫な子供のようだった。
そんな和尚を見て我々は、山道を歩き通した疲れも手伝い異口同音に口を開き、和尚の好意に甘えることにした。
その夜、夕飯を頂くと我々はまだ九時だと言うのに早くも床を延べ就寝の準備に取り掛かった。
山奥のためか、殆どの部屋には電気は通っていなかった。そのため起きていてもする事が無い上、
極度の疲労は簡単に我々を深い眠りへと落とし込んだのだった。
夢さえ見ない眠りの深淵を彷徨っていると、私は近くに水の流れる音を聞いた。
始めは意味深長な夢だな、と思っていたが、どうやら夢では無い。水は、私の寝床の周りを流れているようだった。
突然、背中にじわりと冷たいものを感じ、判覚醒の私は飛び起きた。
見ると和尚が、笑顔のまま、大きな岩魚を三匹抱いて立っている。その全身は、水に濡れていた。
このとき私は、以前話に聞いた、ダムの底に消えたある寺の名前を思い出していた。
その名は「××寺」。
和尚は私を見つめると、静かにこう言った。
「お前さんも、岩魚になって居るよ…」
そして和尚は、私のことも抱き上げると、いつの間にか深い水の底となった部屋の中を、泳いで外へと出て行った。
氏ぬほど長い。
申し訳ないので、次回は簡単なテーマ「休日」「彼女」「暇」で。
初めての愛は痛みそのものだった
#お題が似通ってる
次のお題は「お盆」「Yシャツ」「階段」
そしてかぶる…。
45分も気が付かないとは、救いようがありません。
テーマは>609さんのでお願いします。
「初めて」「痛み」「愛」
愛があれば、初めての痛みにだって耐えられる
お題は継続でおながいします。
エロ?エロだろ? ハアハア
616 :
「初めて」「痛み」「愛」:02/08/13 16:53
愛子様がぶさいくすぎて心が痛みます。
皇族にこんな感情移入ができるのは初めてです。
次は「カキ氷」「縁日」「祭り」で
617 :
Neo ◆GoP0V9Oo :02/08/13 17:12
588の俺の事は完全無視かい!
お前等全員一度氏ね!
馬鹿は・・・
>617
それは感想スレで発言して見てください。
気持ちは分かるが、無視されてもしょうがないこと書いてるじゃん。
夜の片隅に身を潜めて、少年は静かに息づく。煙草の火に丸く焼かれた手の甲が、じくじくと
疼き出した。闇の中では蛍のように明滅するだけの小さな火が、失神するほどの熱を持つのだ。
手に、足に、背に、無数に散らばる醜い跡。古い火傷は桃色のケロイドになり、更に昔のものは
茶色い染みになっている。初めて火を押し当てられた場所はどこだったか、もう思い出せない。
おかげで痛みには強くなったが、肉を焼くおぞましい臭いだけは、未だに慣れない。
少年は壁にもたれて目を閉じた。都合の良いときだけ愛を押し付けられても、信じられるはず
がない。頬を撫でたその手が、次の瞬間には首を絞めるかもしれない。細いメンソール煙草の火
が、今度こそ目の中にねじ込まれるかもしれないのだ。
少年の瞳には、怯えだけが色濃く映し出されていた。
「――このような悲劇的事態が多数発生しましたため、人道的見地から鑑みて、小学校教師の
体罰権廃止を強く訴える所存であります」
若い議員の陳述が終わるや否や、議事堂には反論と野次が渦を巻いた。
「凶悪化する少年犯罪を防ぐためだ! 子供には、大人の恐ろしさを判らせるべきなんだ!!」
2030年に施行された体罰権の是非を巡って、国会は紛糾するばかりである。
*遅かった。
次は
>>616さんのお題で。
621 :
「カキ氷」「縁日」「祭り」:02/08/13 22:16
あれはいつのことだったろう。
よく思い出せない。それは遠い遠い昔のことだったかもしれない。記憶がやけに遠い。霧の中を歩いているように、思い出がかたちにならない。
それがどこだったのか、場所さえよく覚えていない。
ただ、祭り囃子がやたらと賑やかだったのが記憶に残っている。
たぶん、どこか田舎の縁日だったのではないかと思うのだが、子供にとっては何よりも楽しみだったはずのそれが、ほとんどあやふやにしか記憶に残っていないのは不思議なことかもしれない。
どういうわけか、どんな屋台が出ていたのかさえ、ろくに覚えていないのだ。食べ物の屋台くらいは記憶に残っていてもよさそうなものなのに。
ああ、そうだ。
そういえば、カキ氷の屋台が出ていたのでないか。
見たわけではないのだが、カキ氷を食べた記憶だけ、鮮やかに残っている。
あの人は誰だったろう。
「ほら、食べなよ。おいしいよ」
そう言って、親からはぐれた俺に、カ氷を差し出してくれた、たぶん、その時の俺と同年代くらいの少女は。
なにもかもがはっきりしない。その少女も、祭りも、屋台も、人々のざわめきも、にぎやかな笛や太鼓の音も、何もかもがどこか遠い、幻影のようなあやふやなものでしかない。
そのなかで、差し出されたカキ氷の、イチゴシロップの赤い色だけが、やけに生々しく思い出される。
俺には、そのイチゴシロップが、どういうわけか血のように見えたのではなかったか。
そんなものはイヤダと泣き叫んだのではなかったろうか。
「そんなもったいないことダメだよ。ちゃんと食べないとしかられるよ」
ほら、あーんして。
赤い氷をスプーンでひとすくい。
ゆっくりと、俺の口に近づけてくる。
たったそれだけのことが、どういうわけかやたらと怖かった。
俺は泣いていたように思う。どういうわけか、誰かに助けを求めた記憶はない。あるいは、そこにはすでに、俺と少女以外のだれもいなくなっていたのかもしれない。
そして。
・・・・結局、俺は、差し出されたカキ氷を食べたんだろうか。
わからない。よく覚えていない。
だけど、ときどき、ふとそんな記憶が頭をよぎる。
まあいいか。あの娘が呼んでいる。
今日は何をして遊ぶんだろう。
俺は浴衣の裾を翻して駆け出した。
次は「大量殺人」「裏切り」「無意味」で
622 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/13 22:30
>>617 ね、Neoタン、アンタいいよ。爆笑だよ。
いや、話がじゃなく、電波ぶりが・・・
623 :
いちネオファン:02/08/13 22:34
うわあ!
すげえミス発見!!!>俺の文。
鬱、鬱、鬱るああああ!!!(TT
ほんとごめん。反則かもしれないけど、その部分だけ修正してアゲ直します。
失礼しました(m__m)
あれはいつのことだったろう。
よく思い出せない。それは遠い遠い昔のことだったかもしれない。記憶がやけに遠い。霧の中を歩いているように、思い出がかたちにならない。
それがどこだったのか、場所さえよく覚えていない。
ただ、祭り囃子がやたらと賑やかだったのが記憶に残っている。
たぶん、どこか田舎の縁日だったのではないかと思うのだが、子供にとっては何よりも楽しみだったはずのそれが、ほとんどあやふやにしか記憶に残っていないのは不思議なことかもしれない。
どういうわけか、どんな屋台が出ていたのかさえ、ろくに覚えていないのだ。食べ物の屋台くらいは記憶に残っていてもよさそうなものなのに。
ああ、そうだ。
そういえば、カキ氷の屋台が出ていたのでないか。
屋台を見たわけではないのだが、赤いカキ氷(たぶんイチゴ味なんだろう)が、どういうわけか鮮やかに記憶に残っている。
あの娘は誰だったろう。
「ほら、食べなよ。おいしいよ」
そう言って、親からはぐれた俺に、カ氷を差し出してくれた、たぶん、その時の俺と同年代くらいの少女は。
なにもかもがはっきりしない。その少女も、祭りも、屋台も、人々のざわめきも、にぎやかな笛や太鼓の音も、何もかもがどこか遠い、幻影のようなあやふやなものでしかない。
そのなかで、差し出されたカキ氷の、イチゴシロップの赤い色だけが、やけに生々しく思い出される。
俺には、そのイチゴシロップが、どういうわけか血のように見えたのではなかったか。
そんなものはイヤダと泣き叫んだのではなかったろうか。
「そんなもったいないことダメだよ。ちゃんと食べないとしかられるよ」
ほら、あーんして。
赤い氷をスプーンでひとすくい。
ゆっくりと、俺の口に近づけてくる。
たったそれだけのことが、どういうわけかやたらと怖かった。
俺は泣いていたように思う。どういうわけか、誰かに助けを求めた記憶はない。あるいは、そこにはすでに、俺と少女以外のだれもいなくなっていたのかもしれない。
そして。
・・・・結局、俺は、差し出されたカキ氷を食べたんだろうか。
わからない。よく覚えていない。
だけど、ときどき、ふとそんな記憶が頭をよぎる。
まあいいか。あの娘が呼んでいる。
今日は何をして遊ぶんだろう。
俺は浴衣の裾を翻して駆け出した。
626 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/14 00:18
『オマエ、裏切んなよ』
僕は言葉に詰まって焦り、小刻みに何度も頷いた。
先輩は場違いな金属バットを抱え、人ごみに紛れていく。
『人間はすぐ裏切るんだから、ボランティアなんて無意味だね』
通夜の席で、先輩は僕を含めたボランティアサークル全員に言うと、笑い出した。
それは何分も続き、異常に気付いた父親に抱えられて先輩は何処かへ連れて行かれた。
数週間後、先輩の妹さんはレイプされて殺されたという事、
皮肉にも、犯人は僕達のボランティア先の知的障害者達だった事を知らされた。
耳をつんざく叫び声が連続して聞こえても、足がすくんで動けなかった。
数分後、ようやく、輪になった野次馬を掻き分けて先輩の姿を見つけた。
先輩の周りには五つの死体と、頭を割られた幼児を抱く母親がいた。
先輩は、その母親の頭にも真っ赤なバットを振り下ろす。
母親の頭が割られ、脳漿が飛び出した。そこで初めて、警官が先輩を羽交い絞めにした。
先輩が僕の名前を呼ぶ。僕は先輩に渡されたナイフを地面に置くとその場を離れた。
翌日僕は、大量殺人犯となった先輩が載った新聞の顔写真に言った。
『先輩は正しいです』
次は、『ゲリマンダー』『いなたい』『ヒューマンビートボックス』で。
628 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/14 00:34
>626
ゲリマンダーはわかるけど、『いなたい』『ヒューマンビートボックス』ってなんでしょう。
用語の解説を希望します。
>628
『いなたい』は、「田舎っぽい」という意味と、それが転じて「カッコいい」
という二つの意味があると思います。詳しい方、訂正どうぞ!!
『ヒューマンビートボックス』は、口でドラムやスクラッチの音を出す
「ボイスパーカッション」と同じです。
(自分は『ヒューマン〜』の呼び名を先に知ったので、「ボイス〜」に違和感が)
自分でも分からないもの載せてスイマセン。
630 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/14 01:07
>>629 自分は「ゲリマンダー」がわかんないっす。
浅学ですんません。(汗)説明お願いします。
>630
『ゲリマンダー』
・・・選挙の時に政治家が、自分に有利なように選挙区を割る事です。
633 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/14 01:29
hiphopの記事とかでよく見るよね
635 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/14 02:16
「いなたい」とは
よぉ。オレの名はジョニー。ナガレのギター弾きさ……。
みたいな感じ
636 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/14 02:21
>>635 形容詞として使えばいいのか?(例 いなたい男)
637 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/14 02:28
>>636 いなたいBARとかなー
いいんじゃない。
食いな、鯛
638 :
「いなたい」「ゲリマンダー」「ヒューマンビートボックス」:02/08/14 06:13
「えー、いよいよ投票日は一週間後に迫っている。ので、えー皆さん、気を抜かず今日も頑張ってください」
今日も、あの男の薄っぺらい挨拶で僕のバイトは始まりを告げた。
政経の友人に進められてはじめたはいいが、このクソ暑い中、脂ぎったオヤジのしょうの無い野心に振り回され、
今日は駅前で、明日はどこかの交差点で、演説のためのコード引きである。
元々政治には大した興味は無かったが、さっきまで我々バイトにまで媚を売っていた男が、大政党のあからさまな
ゲリマンダーと比例代表制で簡単に当選できるくらいは知っていた。
さして大物とも思えなければ、憂国の士にも見えるはずの無いただの初老の小太りを当選させていったどうしようと言うのだ?
日が経つにつれ不満は蓄積され、いっそ演説中のヤツの頬を張り倒して飛び出してやろうか、などと思う。
唯一の楽しみは一緒にバイトしている娘がなかなかかわいいのと、ヤツにしては気が利いた、ヒューマンビートボックスの
パフォーマンスくらいだろう。
政治家たるもの、音楽にうつつを抜かして、どこそこの誰々はいたないなあ、なんて言ってるようではいけない。
標準語をまず覚えて出直して来い、と思う。
こんなんでは、共産主義の掲げる政党が選んだ代表をみんなが認証する、と言う形のほうが魅力的に思えてくる。
ああ、早く終わってほしい。この選挙も、いっそ日本も。
えー、上までの書き込みを見ても分かるように、あまり一般的ではない言葉を
テーマに据えるのはどうかと思います。
と言うわけで、次回は「アスファルト」「重い」「焼肉」でお願いします。
639 :
「アスファルト」「重い」「焼肉」:02/08/14 14:48
僕は湿っぽく、蒸し暑い空気の中で立ち止まっていた。
右手には商品が詰められた、重いスーパーの袋。
後は帰るだけだったと言うのに、
地面の上の揺らぎが何かを見せたせいで、僕はこうしている。
その「何か」がなんであるかは思い出せない。
もっとも瞬間的に忘れてしまったからこそ、歩みを止めたのだが。
朦朧とした意識で陽炎を見つめ、虚ろな頭の中で記憶を探す。
僕の眼は答えを出せとアスファルトを睨みつけた。
だが生意気な事に、こいつは無言のまま何も答えようとはしない。
それどころか、太陽の熱を跳ね返し挑発をしてきているのだ。
その態度に腹を立て、僕は地面を蹴飛ばしてその場を後にした。
弁解の為に言って置くが、敗北を認めたわけじゃない。
僕は自販機の前まで行くと、そいつに3枚のコインを食べさせた。
自販機と言うのは基本的に律儀で、恩は絶対に返す奴だ。
お礼の缶ジュースを受け取り、ベンチで一息つく。
この公園全体を覆う木のおかげで、ここは涼しげだ。
ボールで遊ぶ子供たちを眺めながら、
ふと僕は何をしているのだろう、と前後不覚に陥る。
熱が冷め、冷静さを取り戻したせいだろうか。
呆然としていると、視界の端を黄色い物が飛び何かを崩して帰っていった。
僕は首を右に傾け、その二つがなんであるかを確かめた。
飛んでいったのはボール、崩れたのはビニール袋の中の品物だ。
地面に落ちたパックを見て、僕の頭に記憶が蘇る。パックの中身は牛肉。
あの時、頭の中でアスファルトとホットプレートが重なり
牛肉が焼ける光景に吐き気を覚えたのだ。
そして、今日予定していた焼肉を何に変更するかに心砕いていた。
僕は確かで、あまりにも下らない答えに自嘲し、
子供たちはその様を不思議そうに見つめていた。
「春」「夏」「玄米茶」
>>618 すみません、無視された怒りで我を忘れていました
>>623 ルナバスレに異様にレスが付いてたのはコレのせいか・・・
わざわざありがとう
641 :
「春」「夏」「玄米茶」:02/08/14 22:20
まだ夏とはいえ、8月の終わりともなれば北海道の夜は寒い。
足早にやってくる秋を歓迎するかのように虫たちが涼やかな音色を奏でている。
「フゥ・・・」
良二はキーボードを打つ手を休め、大きく伸びをした。
机の上にあった残りのお茶を一気に飲む。もはや冷たくなってしまった玄米茶は、それでも幾分か机仕事の疲れを癒してくれた。
台所に行ってお茶を淹れ直す。春から始めた一人暮らしはもう随分と良二の体に馴染んでいた。
(しかし、何だかなぁ・・・)
せっかく大手企業に入社できたと思ったのに、いきなり北海道の片田舎に配属されるとは。
会社に対してそれなりに夢を抱いていた良二にとってはいささかショックの強い出来事だった。
「まあ、別に「希望に燃えて入社!」ってわけでもないけどさ・・・」
お茶を注ぎながら呟く。別に声に出す必要はないが、一人暮らしをするようになってから独り言を言う機会が多くなっていた。
「建物は古いし、上司は嫌味だし、女はいい子いないし・・・」
そこまで言って、ふと言葉を止める。
(そういや、一人だけ居たな。)
開発部の小沢涼子。彼女は美人で人当たりもいい。
「今度声でも掛けてみようか・・・」
高嶺の花だが、やってみる価値はある。
そんなことを考えながら、良二は再びパソコンに向かった。
どうやって涼子に声を掛けようかと考えながら、良二はデータを入力していく。
とりあえず、彼の仕事が一段落するのはもう少し先になりそうだった。
次は「CD」「義手」「コーヒー」で。
今日夫が病院から帰ってくる。右腕に義手を付けて。
交通事故に巻き込まれ、夫は右腕を失い、失業した。
連絡を受けて駆けつけたときには、さすがに呆れたわ。
ぐわはははは、ロボットみたいな腕が来るってよ、なんて笑っているんですもの。
生活が始まる。夫は新しい相棒を飼い慣らそうと奮戦する。
ぐわはははは、CDもセットできんぞ。私は溜め息を吐いた。
「今度はモカコーヒーだ。お前の好きな奴だぞ」ガチャガチャ音がする。
諦めて待っていると、お盆にカップを二つ載せて夫が来た。ほっと一息吐いた途端に夫はお盆をぐらつかせ、カップの一つは完全にこぼれ、もう一つも半分くらいしか残っていなかった。
「……その、なんだ、すまんな。調子乗りすぎたみたいだ」珍しくしゅんと縮こまってる。
私は立ち上がり夫に近づき、残ったコーヒーを手に取り口に含む。以前と変わらぬ味だった。
「美味しいですわ」と私。「そーか、美味いか」と喜ぶ夫。
「えぇ、何も変わりませんわ」と微笑んだ。
互いに笑いながら、夫婦で半分のコーヒーをわけて飲んだ。
14行、ちと長いか。
「扇風機」「釣り」「風鈴」
643 :
「扇風機」「釣り」「風鈴」:02/08/15 00:49
釣り竿を固定すると、大海原を見渡しながら煙草をのむ。
誰もいない早朝の海岸で、波音と一筋の煙だけが存在を誇示している。
先程から徐々に体が汗ばんでいく。
やはり自然に居ても、私の身体は扇風機の人工の風が恋しいらしい。
と、どこかで風鈴の音が聞こえた。この海岸の近くに民家は無い。
しかし、音はハッキリと聞こえる。奇妙に思いつつ、煙草を地面に擦りつける。
次の煙草に火を点けようとして、マッチの火が潮風に消された。
もう一度と斜になると、煙草が口からこぼれた。
私の直ぐ隣に五、六歳の少女が座っていたのだ。
黄色いワンピース姿で風鈴を目の前に翳して凝視している。
少女は音色より、音色が出る瞬間を気にしているらしい。
その無垢な横顔に声もかけられず、ただ見とれる。
一つ、大きな波音がした。
はっと、あまり見すぎても悪いことに気付き、海へと目線を戻す。
しばらくして再び横を見ると、海面を覚束ない足取りで進む少女が見えた。
あぁ、声をかけておくべきだったと後悔した。
お次は『打ち水』『蚊帳』『電話』で、どうぞ。
645 :
「扇風機」「釣り」「風鈴」:02/08/15 01:18
彼との思い出の品は全部捨てた、とはよく言うが私は更に彼が触れたもの全部を捨ててしまった。
おそろいのマグカップからソファから、ベッドもエアコンも。
「ワレワレハウチュウジンダ」とか奴が語り掛けて遊んでいた扇風機も捨てた。
我ながら思い切ったことをしたもんだ。
お陰で今年の夏は思いっきり暑い。
結局、心まで裸になりきれなかった私に問題があったのかも知れない。
自宅でもブランドの服を着て、格好つけてばかりいた。
「本当はトレシャツトレパン大好きなのにね。趣味もこの通りなのに。」
私はマイ釣り道具を箪笥の奥から掴み出すと家を出た。
行き着けの川にでも行こう。帰りに、お金も無いし風鈴でも買って来よう
―そう思いながら。
かぶりますた。
俺は蚊帳の中にいた。
さっきからずっと電話が鳴っていた。が、俺は電話に出なかった。
俺が蚊帳の中に籠もるようになったのは三日前からだ。
良かれと思い、
通りに打ち水をしていたら隣のおばさんに罵られた。それがきっかけだった。
俺は蚊帳の中でうんうん唸っていた。電話はしつこく何度もかかってくる。
俺は受話器を取った。電話は隣のおばさんからだった。
「この前はごめんなさい。イライラしていたの」
俺は受話器を放り投げ、おばさんの家に駆け込んでいった。
御題目が無いよぅ。
みんな僕のことを苛めるんだね。
わかったよ、もう寝るよ。
じゃあ次は「いじめ」「寝る」「通りすがり」で。
俺は道を歩いていた。
そこは通りすがりの通行人をいじめる道だった。
俺はそれを知らなかった。
文庫本を片手に鼻歌を歌いながら歩いていると見知らぬ男から
石を投げつけられた。俺は石を投げた男を殴りつけた。
すると民家から棍棒を持った老若男女が群がり出てきて俺の周りを取り巻いた。
「お前何も知らないのか?」と小柄な老婆が言った。
俺はわけがわからなかったがとりあえず謝った。
しかし俺は棍棒で殴られた。そしてあばら家に監禁された。
俺は何とか逃げ出そうとしたがだめだった。窓から外を見ると、たいまつを持った
男たちが十数人あばら家を見張っていた。
俺は恐怖で寝ることが出来なかった。夜明け前、あばら家に火が放たれた。
650 :
名無し物書き@推敲中?:02/08/15 07:21
>>649 お題がいまだ書き込まれていないので、勝手に提示させていただきます。
「針」「吹く」「小さい」でお願いします。
>647 >648 >650
>1を読め
俺と父親と弟の三人は足の裏に針が刺さる苦痛の中、針山を登っていた。
俺たちが地獄に落ちたのはまだ4年前のことにすぎない。
三人で共謀して、祖父、母、祖母、と次々に毒殺した。保険金が目当てだった。
警察の捜査の手が伸びてきた時、俺たち三人は小さい妹を一人残して自殺した。
とまれ。前方から、鬼がこちらにやって来ていた。
鬼が俺たちに息を吹きかけると体の小さい弟は吹き飛ばされた。
弟の全身に針が突き刺さった。鮮血がほとばしった。
次。放蕩息子、死刑執行、救助隊。
家の放蕩息子にも困ったもんだ。27歳で無職。
それは良いとしても、面白半分に小犬を虐殺した写真をnetで配って
それがばれて逃走中だ。
あんな奴は、いまさら親でもなければ子でもないから
捕まって死刑執行にでもなれば私もいくらか肩の荷が下りるんだが、
往生際が悪いから逃げきれると思ったらしい。
まったく馬鹿ばっかりはどうしようもない。
山の方面に逃げて遭難したんだとよ。
海の方面に逃げて溺れ死んでくれればいいのに、
山での遭難は金がかかるんだよ。救助隊の人件費だけでも大変だ。
どこまで親に迷惑を掛ける奴なんだよ、まったく。
それでも未だ許す気があったんだ。しかし、その気がプツンと切れた。
奴は失神から目が覚めて、自分を救った救助犬を見た次の瞬間
その犬の首を絞めようとしやがったんだ。